JPH1162409A - 光透過性ユニット式多層空気層断熱遮音板及びその製造方法 - Google Patents

光透過性ユニット式多層空気層断熱遮音板及びその製造方法

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JPH1162409A
JPH1162409A JP9264784A JP26478497A JPH1162409A JP H1162409 A JPH1162409 A JP H1162409A JP 9264784 A JP9264784 A JP 9264784A JP 26478497 A JP26478497 A JP 26478497A JP H1162409 A JPH1162409 A JP H1162409A
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heat
light
glass
layer
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Kazuo Kuroiwa
一男 黒岩
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、建築物等の開口部に使用される光透
過性のユニット式多層空気層断熱遮音板に係るもので、
透明性、軽量性、断熱性、遮音性、耐久性、不燃性、安
全性、リサイクル性、及び経済性について相乗効果の大
きい断熱遮音板を提供することにより、窓の結露を完全
に防止、夏の西日を遮断し、暖かさ・涼しさ・静けさを
保ちながら、冷暖房費と資源エネルギーを節約して、省
エネと快適な暮らしを両立し、家計を助け、酸性雨と温
暖化防止にも貢献する。 【構成】二枚の板ガラスの間に配設される光透過性のユ
ニット板によって、空気層が多層化された断熱遮音板が
構成される。ユニット板は紙のように薄い極薄板でつく
られ、汎用化された僅かな種類の大きさのユニット板に
よって、通常使用されるすべての大きさの開口部が作ら
れ、ユニット板の支持手段は見付幅が狭く、透過する視
界が広くて明るいうえ、意匠的選択性とインテリア性に
優れた断熱遮音板を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物等の開口部の光
透過部分に使用され、熱貫流率低減部分、結露防止部
分、及び音響透過損失増大部分に使用されるユニット式
多層空気層の断熱遮音板に係るもので、二枚の板ガラス
の間に配設されるユニット板(支持手段と緩和手段を含
む)によって、空気層が多層化される断熱遮音板が構成
され、ユニット板は紙のように薄い極薄板でつくられて
いて、汎用化された僅かな種類の大きさのユニット板に
よって、通常使用されるすべての大きさの開口部がつく
られ、支持手段の見付幅が狭く、透過する視界が広くて
明るく、意匠的選択性とインテリア性に優れており、透
明性、軽量性、断熱性、遮音性、及び経済性について相
乗効果の大きい多層空気層の断熱遮音板を提供すること
により、開口部を通過する騒音と熱の低減、結露の防
止、夏の西日の遮断、及び冷暖房機器の小型化と、冷暖
房消費エネルギーを節約する光透過性ユニット式多層空
気層断熱遮音板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物等の開口部(窓や出入口、及
び間仕切の開口部)は、その熱貫流率が大きく、冷暖房
負荷又は熱損失を著しく増大していた。従来技術によ
り、開口部以外の壁や床や天井は、容易に高断熱化でき
る(たとえば、60mm〜120mm程度の発泡材の吹
付により、簡単・廉価に気密断熱され、容易に熱貫流率
K=0.3kcal/m・hr・℃以下を得る)た
め、冷暖房負荷又は熱損失の多くは、この開口部から出
入りする熱によるもので、このため、従来の冷暖房に
は、多大な費用が投じられているとともに、エネルギー
消費は積もり積もって膨大化し、温暖化や酸性雨による
弊害が増大しており、その大幅な節約が望まれている。
【0003】従来の複層ガラスは、その断熱性能を高め
るため、空気層を多層化しようとすると、構成板ガラス
の強度を維持し、構成板ガラス相互間の接触を防ぐため
に、板ガラスを厚くして、その間隔を広くする必要があ
った。このため、重くなるうえ、全体が厚くなり、工事
が困難になるうえ、高価になることが問題であった。従
って、空気層を2層程度として、これを窓に使用して
も、メリットは得られないという結果が生じていた。そ
こで、これ以上の多層化は諦めて、ガラスの内側に反射
加工をし、その放射力によって熱通過量を低減しようと
する試みもあったが、夏の西日は反射(日射遮蔽)して
も、外気温の変動による暑さ寒さには殆ど効果がないう
え、室内が暗くなるという問題に突き当たった。この結
果、従来技術による根本的な性能アップは行きづまり、
窓の保温性は、壁の10倍程悪く、熱は窓から集中的に
出入りしていた。
【0004】このため、従来は、窓を通して、室内が外
気温に左右されやすく、冬は、窓ぎわが寒くなり、窓ぎ
わの冷たい空気は、比重が重くなって下の方に溜まるた
め、室内は底冷えしていた。これを強力な床暖房で補お
うとしても、足の裏が熱くなるだけで、暖められた空気
は、比重が軽くなって上の方に溜まるため、頭や顔がほ
てって、下半身は冷えていた。これを避けようとして、
室内の空気を掻き回す方法も試みられたが、ますます消
費エネルギーが増大するうえ、適切な空気の混合が不可
能なため、室内温度が斑(まだら)になって、快適には
ならなかった。また、窓から侵入する夏の暑さと西日
で、室内が蒸風呂のようになり、これを強力な冷房で補
おうとしても、冷房で冷えた空気が重くなって、足腰が
冷えたり、寝ている人の顔や肩が冷えて、風邪をひきや
すくなるため、これを避けようとすると、窓から侵入す
る暑さで寝不足になり、体調を崩して、夏バテしてい
た。
【0005】近年、生活水準の向上によって、室内に明
るさと快適さが求められるようになり、大きな窓が使用
されるようになると、窓から逃げる暖かさ涼しさも多く
なり、これを補う冷暖房設備も大型化し、エネルギー消
費が増大する一方、ますます快適性が低下するため、こ
れを技術の限界として諦めて、我慢して過ごさなければ
ならなかった。暖かさ涼しさが窓から逃げなくなるの
は、1年間のうちで2ヶ月程度、窓で結露しなくなるの
は、3ヶ月程度で、それ以外の月は、朝晩の冷え込、窓
での結露、昼間の暑さに悩まされていた。
【0006】また、従来、閑静な住宅街の静けさが、4
5dB(A)以下であるのに対して、道路の交差点や鉄
道の近く、空港の近くでは、騒音が激しく、90dB
(A)以上に達していたため、騒音による睡眠不足な
ど、様々な弊害が発生し、未解決の問題として残されて
いた。これらの問題を解決するため、省エネと快適性
(暖かさ・涼しさ・静けさ)を両立できる有効な断熱遮
音板の開発が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題点に鑑み、
本発明は、空気層を多層化するユニット板により、容易
に軽くて高性能な断熱遮音板を形成する。このとき、ユ
ニット板は汎用化して量産性を向上しながら、断熱遮音
板を透過する視界を広くして明るくし、意匠的選択性と
インテリア性に優れた断熱遮音板とする。こうして、軽
さ・明るさ、断熱性、遮音性、耐久性、不燃性、安全
性、リサイクル性、及び経済性について相乗効果の大き
いユニット式多層空気層の断熱遮音板を供給することを
目標とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、平行な二枚の板ガラスの間に、軽くて明
るい極薄板で構成した光透過性のユニット板を並べるだ
けで、簡単に空気層を多層化できる高性能な断熱遮音板
をつくる。このとき、空気層は、大気中の空気、それが
温度調節されたもの、又は熱伝導率の低い不燃性の不活
性ガスが満たされた層状を成す空間として、30層以上
の多層化も可能とし、音響透過損失=45dB(A)以
上、熱貫流率K=0.3kcal/m・hr・℃以下
も可能とするとともに、極薄板は、紙のように可及的薄
くし、その厚さは通常0.01mm〜0.7mm(薄板
ガラスや樹脂性フィルム等)とする。また、ユニット板
の支持手段は、見付幅を可及的狭くした薄板(ガラスと
樹脂の成形材等)とし、これを無色透明として、透過す
る視野を広くしながら、熱橋(heat bridg
e)部分を少なくするとともに、多様性のあるモジュラ
ー生産として、大量生産を可能とする。こうして、軽量
化と高断熱化と高遮音化をはかるとともに、苛酷な季候
条件によって、変形や結露を生じない断熱遮音板を供給
する。
【0009】本発明では、様々な開口部を分析して、標
準となる単位を見出し、僅かな種類の大きさのユニット
板により、一般に使用されるすべての開口部に適用でき
るようにする。また、丈夫なユニット板とするため、
『薄い紙でも、これを折り曲げることによって、剛性を
もつようになり、丈夫になる』ことに着目して、極薄板
の周端に支持手段を設けた独自の構成とする。
【0010】本発明は、従来の厚板構成と異なり、紙の
ように可及的薄い極薄板で構成するため、苛酷な季候条
件に基づく伸縮量の違い、及び製造上の寸法誤差による
変形を防止する緩和手段を設ける。また、この緩和手段
を設けることによって、支持手段を伝わる熱や音波の振
動、及び変形や振動に基づく“軋(きしみ)音”の発生
を防止する。さらに、空気層の空気が、夏の暑さや日差
しの熱で体積膨脹し、冬の寒さで収縮して、極薄板が変
形するのを防止する圧力調節孔を設けたり、高温多湿の
条件下でも、断熱遮音板内で結露しないように、湿度調
節孔を設ける。
【0011】
【作 用】本発明が従来技術と大きく異なる点は、ユ
ニット板のモジュラー生産ができるようになり、断熱遮
音板を透過する視野を広くする独自の支持手段と、緩和
手段を設けることによって、汎用的な明るい多層空気層
の断熱遮音板の製造が可能になったことであり、極薄板
の多層化によって、各層で段階的に断熱遮音ができるよ
うになり、軽量化と断熱遮音性能が飛躍的に進歩したこ
とである。本発明の基本作用は、布団を何枚も重ねたよ
うな作用で、段階的に熱と音が遮断される。さらに、構
成要素を薄くて透明な材料(極薄板・支持手段)で構成
することにより、軽さと明るさが得られる。もう一つの
構成要素である緩和手段は、薄い材料の寸法誤差や変形
を吸収し、熱や音波の伝導と、軋(きしみ)音の発生を
防止する。このため、本発明は、開口部を通過する音の
波動エネルギーや熱エネルギーの通過量を従来の1/1
0以下に減少することができる。
【0012】結露の実験により、空気層を多層化すれば
するほど、熱が通過する方向に隣合う空気層の温度差が
少なくなるため、各空気層内の水蒸気は、通常の断熱遮
音板内の相対湿度(蒸気の湿り度)において、露点温度
に達しなくなり、この板内で結露しないことが確かめら
れる。このため、露点温度に達しないように多層化され
た断熱遮音板は、湿度調節孔を必要としない。例えば、
外気温が−10℃で、室内温度が20℃のとき、断熱遮
音板内の最も外側の空気層の相対湿度は65%以下、最
も内側の空気層の相対湿度は70%以下になるから、空
気層が5層以上になると、もはや露点温度に達しない。
結露は、ある湿り度を持つ気体が冷やされ、これが露点
温度に達して、相対湿度が100%になったときに生じ
ることが知られている。
【0013】また、温度と湿度の実験により、従来、冷
暖房によって、頭や顔がほてり、喉が涸(か)れたり、
足腰が冷えて、快適にならなかった理由は、強力な冷暖
房を行うことによって、室内の下の方の空気は、温度が
低くて相対湿度が高くなり、室内の上の方の空気は、温
度が高くて相対湿度が低くなるということが明らかにな
った。開口部とそれ以外の部分との冷暖房負荷の違いが
大きく、開口部自体の冷暖房負荷が大きいほど、強力な
冷暖房が必要になるため、室内の下の方の空気の相対湿
度が高いと、下半身が湿ったり、下半身の汗がひけない
状態になり、室内の下の方の空気の温度が低いと、下半
身が冷えるようになる。
【0014】この結果、根本的に室内を快適にするに
は、部屋の冷暖房負荷を少なくすることが必要であり、
本発明は、窓の熱貫流率=0.3kcal/m・hr
・℃以下にできるため、冷暖房負荷を飛躍的に減少し、
真夏の熱帯夜でも、グッスリ眠れて疲れが取れるように
なり、省エネと快適性を両立することができる。また、
板ガラスを熱線反射ガラスとすることにより、夏の西日
は80%程度までカットされる。
【0015】
【発明の実施例】図1は、本発明の光透過性ユニット式
多層空気層断熱遮音板1の正面図である。この断熱遮音
板1は、窓等の開口部の構成部材(窓枠や建具の框〈か
まち〉など)に取り付けて使用される。図1において、
断熱遮音板1は、平行な二枚の板ガラス2の間に配設さ
れる支持手段3、及び極薄板4で構成されており、断熱
遮音板1の周囲を包囲して、シーラント5が施されてい
る。図1の断熱遮音板1は、横寸法810mm、縦寸法
1,630mm、厚さ25mm〜60mmの例であが、
これより大きいものも小さいものも製造される。
【0016】図2は、図1のA−A断面図で、二枚の板
ガラス2の間に、予め、支持手段3と極薄板4で作られ
たユニット板(群板)6を並べる方法で製造される例で
ある。本例では、横寸法400mm、縦寸法540mm
の大きさのユニット板6が使用されている。図2におい
て、空気層7は5層になるため、前述のように内部結露
は起こらなくなり、湿度調節孔は不要となる。圧力調節
孔は、ユニット板6を並べたとき、これらの間につくら
れる。また、断熱遮音板1全体の圧力調節は、二枚の板
ガラス2が、僅かに内外に曲がることによって行われ
る。なお、本例では、二枚の板ガラス2として、厚さ3
mm〜10mmのフロートガラス、網入ガラス、熱線反
射ガラス、熱線吸収ガラス、又は合わせガラスが使用さ
れ、極薄板4として、厚さ0.3mm〜0.7mmの薄
板ガラスが使用されている。
【0017】図3は、図2に示されている群板のユニッ
ト板6の断面拡大図である。図3において、支持手段3
は、厚さ0.3mm〜0.7mmの薄板ガラス8が積層
されて作られており、緩和手段9が設けられている。緩
和手段9には、極薄板4と支持手段3との間の緩和手段
(図3の黒塗部分)9a、支持手段3同士の間の緩和手
段(図3の黒塗部分)9b、支持手段3と二枚の板ガラ
ス2との間の緩和手段9c、ユニット板6同士の間の緩
和手段9dがある。これらの緩和手段9が、薄板ガラス
8を接着している。緩和手段9は、無色透明のシリコー
ン樹脂で作られ、9cは線接触できる刃状に切削加工さ
れ、9dは印刷されて施されており、熱橋遮断(‘橋渡
し’される熱の伝導の遮断)と、音波振動の遮断も行わ
れる。
【0018】図4は、図3のB−B視図で、群板のユニ
ット板6の正面図である。図4において、支持手段3の
コーナーは段状仕口となっていて、コーナーを構成する
支持手段3が互いに内側に落ち込まないようになってい
る。ユニット板6の外周は緩和手段9dで囲まれてい
る。
【0019】図5は、図3のC−C断面図で、群板のユ
ニット板6の縦断面図である。支持手段3のコーナー
は、薄板8が交互に段状に組まれていて、コーナーを構
成する支持手段3が互いに内側に落ち込まないようにな
っている。ユニット板6の外周を包囲して緩和手段9d
が施されており、四つの辺が共に同一構成となってい
る。
【0020】図6は、図1のA−A断面図で、図2とは
別の例を示している。二枚の板ガラス2の間に、支持手
段3と極薄板4(単板のユニット板)を組立てながら並
べる方法で製造される。このため、中央の支持手段3’
は図2とは異なる構成となっている。
【0021】図7は、図6の支持手段3と極薄板4の拡
大断面図である。図7において、支持手段3は図3と同
様の構成であるが、支持手段3’は3枚の薄板ガラス8
が積層されて作られており、緩和手段9cの断面は、上
下対称に作られている。この緩和手段9cの断面は、平
行な二枚の板ガラス2と線接触できるように、刃状に加
工されているが、点接触とするときは、この刃状加工
は、さらに図の紙面と垂直方向に波状加工される。
【0022】図8は、図7のD−D視図で、支持手段3
の正面図である。支持手段3のコーナーは段状仕口とな
っていて、コーナーを構成する支持手段3が互いに内側
に落ち込まないようになっている。
【0023】図9は、図7のE−E断面図で、支持手段
3の縦断面図である。支持手段3のコーナーは、薄板8
が交互に段状に組まれており、コーナーを構成する支持
手段3が互いに内側に落ち込まないようになっている。
【0024】
【発明の効果】本発明の光透過性ユニット式多層空気層
断熱遮音板は、光を透過する紙のように薄い極薄板でつ
くられ、これによって空気層が多層化された多層断熱遮
音板であるため、軽くて明るいうえ、各層で段階的に、
暖かさ・涼しさ・静けさを保つことができる。このた
め、夏の西日を遮断したり、窓の結露を完全に防止する
ことができ、冬の“寒さ”夏の“暑さ”だけでなく、春
や秋の“朝晩の冷え込”と“昼間の暑さ”からも開放さ
れ、グッスリ眠れて、疲れがとれるようになり、快適性
と省エネを両立することができる。
【0025】本発明は、窓を音が通過する量、熱が通過
する量(室温が外気温に左右される割合)、及び直射日
光が通過する量を飛躍的に減少できるため、窓の音響透
過損失=45dB(A)以上に増大したり、窓の熱貫流
率K=0.3kcal/m・hr・℃以下に減少する
ことができるうえ、空気層の空気の膨脹と収縮に対し
て、自由にその圧力の調節ができる。
【0026】また、本発明は、ユニット式であり、これ
を独自の大きさとすることにより、僅かな種類の大きさ
によって、一般に使用されるすべての大きさの断熱遮音
板がつくられ、モジュラー生産が可能となる。無色透明
から和紙模様など、予め自由な模様を施すことができる
ため、独特の意匠性が得られる。本発明品は、超高層ビ
ルの窓に使用される他、あらゆる分野で使用される。
【0027】本発明は「何枚もの布団で包まれれば、静
かになり、外の寒さや暑さに左右されなくなる」ことに
着目して、窓の空気層を多層化し、窓の断熱遮音性能を
向上(窓を通過する音のエネルギーや熱エネルギーの通
過量を従来の1/10以下に減少)することによって、
冬は、自然に発生する生活熱だけで暖かく、特に暖房し
なくても過ごせるようになり、夏は、日の当たる窓を閉
めて、日陰の窓を開けたり、室内で発生する熱や水分を
除去するだけで涼しくなるうえ、夏の西日は、多層板の
外側の板で日陰をつくり、それより内側の板で断熱し
て、木陰の涼しさになるとともに、窓の結露を完全に防
止する。このような効果を持つ断熱遮音板を提供するこ
とによって、室内全体がソフトな暖かさ・涼しさ・静け
さになり、快適で健康的な生活と省エネを両立して、家
計を助けながら、ピーク時の電力や枯渇性資源エネルギ
ーを節約し、酸性雨と温暖化の防止に貢献することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光透過性ユニット式多層空気層断熱遮音板の正
面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】群板のユニット板の断面拡大図
【図4】図3のB−B視図(群板のユニット板の正面
図)
【図5】図3のC−C断面図(群板のユニット板の縦断
面図)
【図6】図1のA−A断面図(図2とは別の例)
【図7】図6の支持手段の拡大断面図
【図8】図7のD−D視図(支持手段の正面図)
【図9】図7のE−E断面図(支持手段の縦断面図)
【符号の説明】
1:光透過性ユニット式多層空気層断熱遮音板、2:平
行な二枚の板ガラスのうちの一枚の板ガラス、3:支持
手段、3’:中央の支持手段、4:極薄板、5:シーラ
ント、6:群板のユニット板、7:空気層、8:薄板ガ
ラス、9:緩和手段、9a:極薄板と支持手段との間の
緩和手段、9b:支持手段同士の間の緩和手段、9c:
平行な二枚の板ガラスと支持手段との間の緩和手段、9
d:群板のユニット板同士の間の緩和手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E06B 5/00 E06B 5/00 B G10K 11/16 G10K 11/16 D

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物等の開口部の光透過部分に使用さ
    れ、熱貫流率低減部分、結露防止部分、及び音響透過損
    失増大部分に使用されるもので、 平行な二枚の板ガラスの間に、所定の大きさの汎用性ユ
    ニット板(単板、又は複数の単板が集まった群板)を配
    設することにより、空気層(大気中の空気、湿度調節さ
    れた大気中の空気、又は熱伝導率の低い不燃性の不活性
    ガスで満たされた層状を成す空間)が多層化された断熱
    遮音板が形成され、 該ユニット板は、光を透過する“極薄板”で構成されて
    いて、これにより空気層がつくられる軽量板であり、 該極薄板の面に接して、該ユニット板の面と平行に、一
    定の厚さの空気層が設けられて、該断熱遮音板は、熱や
    音の通過する方向に、該空気層が重なって、多層化され
    ており、 該極薄板の面と垂直方向に、該極薄板を支持し、該極薄
    板の“たわみ”を減少しながら、該空気層を囲むことに
    より、該空気層の空気(不活性ガスを含む)の対流を阻
    止する“支持手段”が設けられていて、 該支持手段に囲まれた全範囲に、該空気層が斑(むら)
    なく設けられているとともに、 少なくとも、該極薄板と該支持手段との間、該支持手段
    同士の間、該支持手段と該二枚の板ガラスとの間、及び
    該ユニット板同士の間のうちの一以上の間に、該断熱遮
    音板の各部分の軋(きしみ)音を防止し、該断熱遮音板
    内での熱伝導と音波振動伝導を防止しながら、該断熱遮
    音板の各部分にかかる集中応力を分散し、該断熱遮音板
    の各部分の温度の違いによる伸縮量の違い及び該断熱遮
    音板の各部分の製造上の寸法誤差を吸収する“緩和手
    段”が設けられていることを特徴とする光透過性ユニッ
    ト式多層空気層断熱遮音板。
  2. 【請求項2】空気層に、該空気層の空気の温度変化によ
    る膨張と収縮に基づく圧力差を調節して、極薄板の“た
    わみ”を防止する圧力調節孔が設けられ、又は該空気層
    の空気の湿度の変化を調節して、該断熱遮音板内での
    “蒸気の結露”を防止する湿度調節孔が設けられている
    請求項1に記載の光透過性ユニット式多層空気層断熱遮
    音板。
  3. 【請求項3】平行な二枚の板ガラスと支持手段との接触
    部分が、熱伝導と音波振動の伝導を少なくした点接触、
    又は線接触である請求項1に記載の光透過性ユニット式
    多層空気層断熱遮音板。
  4. 【請求項4】極薄板が、厚さ0.7mm以下のファイン
    ガラス(平行な二枚の板ガラスと熱膨張係数が等しい)
    である請求項1に記載の光透過性ユニット式多層空気層
    断熱遮音板。
  5. 【請求項5】支持手段は、厚さ1.1mm以下のファイ
    ンガラス(平行な二枚の板ガラスと熱膨張係数が等し
    い)が積層されて形成されている請求項1に記載の光透
    過性ユニット式多層空気層断熱遮音板。
  6. 【請求項6】支持手段は、ガラス(板状、又は棒状のも
    のを含む)が縦方向(ユニット板の各辺に沿った方向)
    に並べられ、該ガラスの間に緩和手段が形成されている
    請求項1に記載の光透過性ユニット式多層空気層断熱遮
    音板。
  7. 【請求項7】支持手段は、熱又は音波の振動が該支持手
    段内を伝わる方向に対して、垂直な方向に分離され、該
    分離された部分に緩和手段が形成されていて、熱橋遮断
    (‘橋渡し’される熱の伝導の遮断)と音波振動の遮断
    が行われている請求項1に記載の光透過性ユニット式多
    層空気層断熱遮音板。
  8. 【請求項8】平行な二枚の板ガラスの内側(ユニット板
    と接触する側)に、光透過性又は光反射性の飛散(断熱
    遮音板を構成するガラスの飛散)を防止するフィルムが
    施されて、該平行な二枚の板ガラスと該ユニット板との
    間の緩和手段が形成されている請求項1に記載の光透過
    性ユニット式多層空気層断熱遮音板。
  9. 【請求項9】緩和手段(テープ状、フィルム状として、
    又はプライマーとして施されたものを含む)が、シリコ
    ーン系、又は酢酸ビニル系(ポリビニルアセトアセター
    ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールを含
    む)の樹脂で形成されている請求項1に記載の光透過性
    ユニット式多層空気層断熱遮音板。
  10. 【請求項10】緩和手段に、その劣化を防止する保護膜
    がコーティングされている請求項1に記載の光透過性ユ
    ニット式多層空気層断熱遮音板。
  11. 【請求項11】平行な二枚の板ガラスとして使用される
    板ガラスが、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラス、又は合
    わせガラスである請求項1に記載の光透過性ユニット式
    多層空気層断熱遮音板。
  12. 【請求項12】前各請求項に記載された光透過性ユニッ
    ト式多層空気層断熱遮音板について、 断熱遮音板は、温度が調節(各構成部材の熱膨張量の調
    節)された埃(ほこり)のない清浄状態内で組み立てら
    れ、 平行な二枚の板ガラスの面と、ユニット板の面とが、平
    行に並べられ、 該平行に並べる並べ方は、該ユニット板が、平面的に連
    続する方向にも、重ねられて多層化される方向にも並べ
    る方法で、該ユニット板が並べられて、 該断熱遮音板が組み立てられる工程を備えた光透過性ユ
    ニット式多層空気層断熱遮音板の製造方法。
  13. 【請求項13】緩和手段(支持手段の外周を包囲して設
    けられる緩和手段を含む)が、切削加工されて仕上げら
    れる工程を備えた請求項12に記載の光透過性ユニット
    式多層空気層断熱遮音板の製造方法。
  14. 【請求項14】ユニット板が、複数の極薄板の単板が集
    まった群板であって、該ユニット板は、予め、該群板の
    周端を支持手段で包囲して組立てた後、 該ユニット板が、平行な二枚の板ガラスの間に、並べら
    れる工程を備えた請求項12に記載の光透過性ユニット
    式多層空気層断熱遮音板の製造方法。
  15. 【請求項15】ユニット板が、極薄板の単板であって、 平行な二枚の板ガラスの間に、該ユニット板が、組立式
    の支持手段と共に組み立てられながら、並べられる工程
    を備えた請求項12に記載の光透過性ユニット式多層空
    気層断熱遮音板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6976337B2 (en) 2000-11-24 2005-12-20 Nogatakenzai Co., Ltd. Energy-saving housing
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KR101271934B1 (ko) * 2010-10-07 2013-06-05 김학철 단열블럭

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