JPH0844258A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0844258A
JPH0844258A JP6181581A JP18158194A JPH0844258A JP H0844258 A JPH0844258 A JP H0844258A JP 6181581 A JP6181581 A JP 6181581A JP 18158194 A JP18158194 A JP 18158194A JP H0844258 A JPH0844258 A JP H0844258A
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start voltage
charging start
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時的な感光体の摩耗や性能劣化等による画
質の低下を防止し、常に高品位な画像を得る。 【構成】 感光体の膜厚が減少すると、帯電電流Ic が
流れ始める最小印加電圧である帯電開始電圧Vcsも低下
する。摩耗による膜厚の限界値における帯電開始電圧V
csを閾値電圧Vshとして、感光体に接触して帯電させる
帯電ローラに閾値電圧Vshを印加し、帯電電流Ic が流
れなければ感光体はまだ使用可能であり、帯電電流Ic
が流れれば感光体の膜厚が限界値以下になったと判定し
て、感光体が寿命に達したことを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は接触帯電方式による電
子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カールソンプロセスに代表される従来の
電子写真方式の画像形成装置は、感光体を所定の帯電電
圧で一様に帯電させるために、非接触帯電方式であるコ
ロナ放電による帯電方法が用いられていたが、該方法は
放電空間をイオン化して感光体を帯電させるため、多量
のオゾンが発生する。
【0003】近年、感光体としてマイナス帯電型の有機
感光体が用いられるようになったが、該感光体を帯電さ
せるマイナス放電は、プラス放電に比べてオゾンがより
多量に発生するため、発生ガスに対する環境基準が厳し
くなってきていることと併せて、深刻な問題となってい
る。
【0004】コロナ放電のような非接触帯電方式に対し
て、感光体に帯電部材を接触させて帯電を行う接触帯電
方式は、同じ感光体の帯電電圧を得るために帯電部材に
印加する印加電圧が放電電圧に比べて低く、オゾンの発
生が非常に少ない。そのため、ローラやブラシ状の接触
帯電部材を用いた画像形成装置が市販されるようになっ
ている。
【0005】一方、感光体をその寿命が過ぎても使った
場合は、感光体の摩耗やそれ伴う感度劣化等により露光
量等による補正がカバー出来なくなって画像が暗くな
る。あるいは感光体の膜厚が薄くなり過ぎて耐圧低下に
よる画像の白抜けや感光体のリーク等の問題が発生す
る。しかも画質は極めて除々に低下してゆくから、その
変化に気付くことはなかなか難かしい。従って、感光体
の寿命又は変換時期を判定することは非常に重要であ
る。
【0006】そのため、一般に知られているように、特
定の部材や装置の駆動回数、或いは動作時間の累計等に
よって寿命を判定する方法、例えば特開昭60−173
571号公報に示されたようにコピー枚数の累計による
方法、特開昭61−138267号公報に示されたよう
に感光体の総回転数による方法、又は特開昭62−23
1269号公報に示されたように用紙の通過時間の累計
による方法等が提案されていた。
【0007】あるいは、より直接的に感光体の摩耗やそ
れに伴う劣化状態を検出する方法、例えば実開昭58−
93964号公報や特開昭62−75664号公報に示
されたように感光体に光を照射し、その反射光量を検出
して反射率を求めることにより、感光体の寿命又は交換
時期を判定する方法等も提案されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定の
部材や装置の駆動回数や動作時間の累計等による寿命判
定方法は、感光体の膜厚減少等を直接的に検出しない間
接的な方法であるため、例えば画面の濃淡等によりトナ
ーの消費量が変化するとクリーニング部で感光体の摩耗
量が異なる等の各種の要因が重なって、感光体の実際の
寿命に対して判定された寿命のバラツキが大きかった。
【0009】一方、直接的に感光体の摩耗や劣化状態を
検出する方法は原理的にはバラツキが小さくなる筈であ
るが、感光体の反射率を用いる光学的な方法は、コスト
の点や光源とセンサとを画像に影響しない場所に設置し
なければならないため厳しい制約があり、また光源及び
センサがトナー等によって汚れると正しい検知が出来な
くなるという問題があった。
【0010】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、経時的な感光体の摩耗やそれに伴う性能劣化等
による画質の低下を防止し、常に高品位な画像を得るこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、感光体に接触する帯電部材に電圧を印加
して感光体を帯電させる電子写真方式の画像形成装置に
おいて、帯電部材に帯電電流が流れない状態における最
大印加電圧を帯電開始電圧、感光体が新品の時の帯電開
始電圧を初期の帯電開始電圧として、それぞれ次のよう
にしたものである。
【0012】すなわち、予め初期の帯電開始電圧より低
く設定した閾値電圧を帯電部材に印加して、帯電電流が
流れたら感光体の寿命もしくは交換時期になったと判定
する判定手段を設けたものである。
【0013】あるいは、初期の帯電開始電圧より低く且
互いに異なる電圧を帯電部材に順次印加し帯電電流が流
れるか否かを検知して帯電開始電圧を検出する帯電開始
電圧検出手段と、該検出手段が検出した帯電開始電圧と
初期の帯電開始電圧との差の絶対値を予め設定した初期
の印加電圧から減じた電圧を帯電部材に印加する印加電
圧とする印加電圧制御手段とを設けたものである。
【0014】上記の画像形成装置において、帯電開始電
圧検出手段が検出した帯電開始電圧が、予め初期の帯電
開始電圧より低く設定した閾値電圧以下であれば感光体
の寿命もしくは交換時期になったと判定する判定手段を
設けるとよい。
【0015】あるいは、帯電開始電圧検出手段が検出す
る帯電開始電圧の低下・上昇に応じて感光体に与える露
光量を増加・減少させる露光量制御手段を設けてもよ
い。
【0016】
【作用】上記のように構成した画像形成装置は、判定手
段が予め初期の帯電開始電圧より低く設定した閾値電圧
を帯電部材に印加して、帯電電流が流れなければ感光体
は未だ使用可能であり、帯電電流が流れたら寿命もしく
は交換時期になったと判定する。したがって、極めて簡
単かつ確実に寿命や交換時期が分るから、画質の低下を
防止し常に高品位な画像が得られる。
【0017】あるいは、帯電開始電圧検出手段が帯電開
始電圧を検出し、印加電圧制御手段は検出された帯電開
始電圧と初期の帯電開始電圧との差の絶体値を初期の印
加電圧から減じた電圧を印加電圧として帯電部材に印加
する。このようにすれば、感光体が摩耗しても感光体の
帯電電圧を一定に保ち、リーク等を防止することが出来
る。
【0018】さらに判定手段が、帯電開始電圧検出手段
が検出した帯電開始電圧を閾値電圧と比較して、閾値電
圧以下であれば感光体の寿命もしくは交換時期になった
と判定する。従って、簡単かつ確実に寿命や交換時期が
分り、画質の低下を防止することが出来る。
【0019】あるいは露光量制御手段が、帯電開始電圧
検出手段が検出した帯電開始電圧の低下・上昇に応じ
て、感光体に与える露光量を増加・減少させるから、常
に適正な露光量が与えられる。従って、上記の印加電圧
制御手段と共に作用することにより、常に高品位な画像
が得られる。
【0020】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。図3はこの発明による電子写真方式の画
像形成装置の一実施例である複写機の要部の構成を示す
概略構成図である。
【0021】図3に示した複写機は、表面を有機光導電
体の薄膜からなる感光体2で覆われた金属例えばアルミ
ニュームの感光体ドラム1と、該ドラム1の周囲に回転
方向にそれぞれ配置された帯電部材である帯電ローラ
3,現像ユニット4,転写ローラ5,クリーニングユニ
ット6,除電ランプ7と、感光体ドラム1から離れて転
写紙10の搬送路上に配置された定着ユニット8とから
構成されている。
【0022】中心軸がグランドに接続された感光体ドラ
ム1と共に矢示したように時計方向に回転する感光体2
は、先ず感光体ドラム1に当接して従動回転し所定の電
圧が印加された帯電ローラ3によって、その表面が帯電
される。次に、それぞれ図示しないハロゲンランプ等の
光源により照明された原稿の、複写レンズによって感光
体2上に結像された像により露光されて、露光部分が放
電することにより静電潜像が形成される。
【0023】形成された感光体2上の静電潜像は、現像
ユニット4のバイアス電圧が印加された現像ローラ4a
から供給されるトナーによって可視のトナー像に変換さ
れた後、そのトナー像は同様にバイアス電圧が印加され
た転写ローラ5によって、感光体ドラム1の周速度に同
期して搬送されてくる転写紙10上に転写される。
【0024】転写後の感光体2上に残留しているトナー
は、クリーニングユニット6のエッジ6aにより除去さ
れてクリーニングユニット6内に回収され、感光体2上
に残留している電荷は、除電ランプ7の照射によって完
全に放電し除電されることにより、画像形成の1サイク
ルが完了する。
【0025】一方、転写紙10上に転写されたトナー像
は、定着ユニット8を構成する加熱ローラ8aと加圧ロ
ーラ8bとに挾まれ、その加熱と加圧とによって転写紙
10上に定着された後、図示しない排出ローラにより複
写機の外部に排出される。
【0026】図4は、図3に示した複写機の制御系の一
例を示す回路図である。図4に示した制御系はCPU2
0を中心とした印加電圧制御回路21,帯電電流検出回
路22,光量制御回路23,除電ランプ電源24,表示
装置25からなる電気系と、感光体2への露光量を調整
する光量調整部材12とから構成されている。
【0027】CPU10は、ランプの点滅や電圧・電流
のオン・オフ或いはドラム,ローラの回転・停止等のタ
イミングを制御するシーケンス制御と、光量や電圧,電
流等が最適な値になるように制御するプロセス制御と、
メモリ等の周辺部品を用いてデータの計算や記憶等の情
報処理とを行う。
【0028】印加電圧制御回路21は、CPU20から
の指令に応じて、帯電ローラ3に印加する印加電圧を制
御し、帯電電流検出回路22は、印加電圧制御回路21
により印加された印加電圧に応じて、帯電ローラ3に流
れる帯電電流を検出する。
【0029】光量制御回路23は、CPU20からの指
令に応じて光量調整部材12を制御し、感光体2への露
光量を最適な値に調整する。
【0030】除電ランプ電源24は、CPU20からの
指令に応じて、供給電流をオン・オフすることにより除
電ランプ7を点滅させる。表示装置25は、複写機の状
態や設定条件、あるいはオペレータへの指示,警報信
号,警告メッセージ等を表示する。
【0031】
【表1】
【0032】表1は以下用いる各種の電圧,電流,膜厚
等の項目の記号の定義を示し、表2はこの実施例におい
て以下説明する場合の条件の一例を示す表である。な
お、表2に示したように感光体として有機光導電体を用
いた場合には、電圧,電流とも負の値をとるが、以下す
べて正の値(絶対値)として説明するものとする。
【0033】
【表2】
【0034】図5は表2に示した条件における印加電圧
Vt (横軸)と帯電電圧Vc (縦軸)との関係の一例を
示す線図であり、実線で示した斜線は感光体が初期(d
0 =27μm)の時、破線で示した斜線は感光体が限界
(dsh=18μm)に達した時のそれぞれ特性を示す。
【0035】特性を示す斜線すなわち特性直線は、感光
体膜厚dが減少するに従って左方向に平行移動してゆく
が、特性直線と横軸との交点の印加電圧Vt が、その時
の状態における帯電開始電圧Vcsであり、印加電圧Vt
>帯電開始電圧Vcs又は帯電電圧Vc >0の範囲では、
印加電圧Vt は数1に示すように帯電開始電圧Vcsと帯
電電圧Vc との和になり、印加電圧Vt ≦帯電開始電圧
Vcsの範囲では帯電電圧Vc =0である。
【0036】
【数1】
【0037】帯電開始電圧Vcsは、感光体の比誘電率k
と膜厚dとに関係することが分っており、接触帯電方式
の場合には数2に示すような関係式(実験式)が知られ
ている。ただし、感光体の膜厚d及び帯電開始電圧Vcs
の単位は、それぞれμm及びVである。
【0038】
【数2】
【0039】図6は、数2に示した関係式に感光体の比
誘電率k=3(表2)を代入して計算した感光体膜厚d
(横軸)と帯電開始電圧Vcs(縦軸)との関係を示す線
図であり、初期の膜圧d0 =27μmの時はVcs=63
2Vであり、限界に達した膜厚dsh=18μmの時には
Vcs=565Vに変化することが判る。膜厚が限界値の
時のVcsの値によって、放電開始電圧の閾値Vsh=56
5Vとする。
【0040】したがって、感光体ドラム1(図3)を表
2に示した周速度120μm/secで回転させ、除電ラン
プ7を点灯(露光は印加電圧とトナーの各極性に応じて
トナーが感光体ドラム1に付着しないように、露光を行
うか否かを決定)した状態で、印加電圧制御回路21
(図4)によって帯電ローラ3に閾値電圧Vshを印加す
ると、感光体膜厚dが限界値に達しない間は帯電開始電
圧Vcsが閾値Vshより高いから、感光体の帯電が行われ
ず帯電電流Ic が流れない。
【0041】感光体が摩耗し膜厚dが薄くなるに従っ
て、図6に示したように帯電開始電圧Vcsが低くなり、
膜厚dが限界値dsh以下になると閾値Vsh以下になり、
図5に示したように帯電が始まって、帯電電流Ic が僅
かでも流れるようになる。
【0042】この発明の第1実施例は、この帯電電流I
c が流れるか否かを帯電電流検出回路22によって検出
し、膜厚dが限界値dshになったか否か、即ち寿命に達
して交換時期になったか否かを判定するものであり、図
1に第1実施例のルーチンのフロー図を示す。
【0043】図1に示したルーチンがスタートすると、
ステップ1で印加電圧制御回路21によって帯電ローラ
3に閾値電圧Vshを印加し、ステップ2で帯電電流検出
回路22により帯電電流Ic が0である(流れない)か
否かを検出し、0であれば感光体はまだ使用可能である
と判定してエンドにジャンプする。
【0044】ステップ2で否、すなわち僅かでも帯電電
流Ic が流れれば、感光体が寿命になったと判定して、
ステップ3で表示装置25に感光体が寿命になったか或
いは交換時期になったことを表示してエンドになる。も
し表示装置がなければ警報音を発したり、コピー速度を
遅くしたりして、オペレータに寿命がきたことを知らせ
てもよい。
【0045】この第1実施例は、帯電ローラ3に予め設
定した閾値電圧Vshを印加して、帯電電流Ic が流れる
か否かによって寿命を判定するものである。従来でも接
触帯電方式の複写機であれば安定した帯電を行うために
印加電圧制御回路21は不可欠であった。さらに帯電電
流検出回路22は電流が流れるか否かを検出するもの
で、電流値を検出する必要はないから、極めて簡単なも
のでよい。従って、コストの増加分は僅かで済む。
【0046】しかも、膜厚dの変化が直接性能に影響す
る帯電開始電圧Vcsの限界値によって寿命を判定してい
るから、感光体の膜厚そのものを検出するよりも確実に
寿命あるいは交換時期を決定することが出来る。さら
に、反射率の変化によって膜厚を検出する装置と異な
り、トナー等の汚れの影響は皆無である。
【0047】図5において、帯電開始電圧の初期値Vcs
0 =630Vとすれば、感光体表面の帯電電圧Vc =8
00V(表2)が得られるためには、数1から印加電圧
の初期値はVt0=1430Vでなければならない。同様
に、感光体膜厚dが限界値dsh=18μmになった時
(寿命限界又は交換時期)には、帯電開始電圧Vcsが閾
値Vsh=565Vになるから、適正な印加電圧はVt =
1365Vになる。
【0048】しかしながら、膜厚dが減少しても印加電
圧Vt を初期値Vt0のまま変化させなければ、限界時に
は帯電電圧Vc =1430V−565V=865V(数
1)になるから、帯電電圧Vc が65Vオーバになり画
像の濃度が変化して画質が低下して了う。帯電電圧Vc
を一定に保つためには、帯電開始電圧Vcsを検出して、
数3に示すように、検出した帯電開始電圧Vcsとその初
期値Vcs0 との差の絶対値を印加電圧の初期値Vt0から
引いた電圧を印加しなければならない。
【0049】
【数3】
【0050】また、露光量E(lux−sec)を、帯電させ
た感光体表面の帯電電圧Vc を1/10に低下させるに
必要な露光量と定義すれば、その露光量Eも感光体の膜
厚dにより変化し、この実施例ではその関係が数4に示
す関係式になる。なお、感光体の感度はこの露光量の逆
数に比例するものである。
【0051】
【数4】
【0052】図7は、数4に示した関係式により計算し
た感光体膜厚d(横軸)と露光量E(縦軸)との関係を
示す線図であり、初期の膜厚d0 =27μmの時はE=
0.76lux=sec 、限界膜厚dshの時にはE=1.01l
ux−sec に変化することが分る。膜厚dの限界値dsh=
18μmは、通常の複写機では露光量Eを1lux−sec以
上に上げることが難しくなるため、露光量Eから数3に
よって逆算して設定したものである。
【0053】したがって、膜厚dが摩耗により薄くなっ
ても露光量Eを初期値のまま変化させないでいると、膜
厚dが限界値になる頃は適正な露光量に対して25%も
アンダになり、画像の濃度が変って画質が低下する。そ
のため、膜厚dが変っても高品位な画質が得られるよう
に印加電圧Vt のみならず露光量Eも調整するとよい。
【0054】帯電開始電圧Vcsを検出するには、第1実
施例の場合と同じように、感光体ドラム1を設定周速度
で回転させ、除電ランプ7を点灯し、トナーが付着しな
いように露光を行うか否かを決定した状態で、例えば印
加電圧制御回路21によって初期の帯電開始電圧Vcs0
から印加電圧Vt を次第に下げてゆきながら、帯電電流
検出回路22によって帯電電流Ic を検出し、帯電電圧
Ic が0になった時の印加電圧Vt を帯電開始電圧Vcs
とする。逆に、印加電圧Vt を上げながら帯電電流Ic
が流れ始めた点を検出してもよい。
【0055】帯電開始電圧Vcsを検出したら、直ちに数
1によって適正な印加電圧Vt が得られる。また、図6
から明らかなように、膜厚d=27〜18μmの範囲で
は実用的に直線的な関係にあると考えて差支えないか
ら、帯電開始電圧Vcsから容易に膜厚dが求められ、得
られた膜厚dから数4によって適正な露光量Eを計算す
ることが出来る。さらに、帯電開始電圧Vcsと閾値電圧
Vshとを比較することにより、寿命に達したか否かを判
定することが出来る。
【0056】この発明の第2実施例は、先ず帯電開始電
圧Vcsを検出してから、該帯電開始電圧Vcsによって寿
命になったか否かを判定する。次に、否であれば印加電
圧Vt と露光量Eを適正な値に調整するものであり、図
2に第2実施例のルーチンのフロー図を示す。
【0057】図2に示したルーチンがスタートすると、
ステップ10で印加電圧制御回路21によって先ず帯電
開始電圧の初期値Vcs0 からスタートするテスト電圧V
を帯電ローラ3に印加し、ステップ11で帯電電流検出
回路22によって帯電電流Ic が流れるか否かを検出し
て、流れていればステップ10に戻り、その都度5Vず
つ降下させたテスト電圧Vを印加することを最大20回
繰返す。
【0058】その間にステップ11で帯電電流Ic が流
れなくなったことを検出すれば、ステップ12に進んで
その時のテスト電圧Vを帯電開始電圧Vcsとする。最大
20回繰返されると、テスト電圧Vは初期値Vcs0 から
100V下って532Vになり、それでも帯電電流Ic
が流れているとすれば膜厚dが15μm未満になってい
ることになる。従って、実際問題としては20回に達す
る前に、帯電電流Icが流れなくなる。
【0059】続いてステップ13で、検出された帯電開
始電圧Vcsが閾値電圧Vsh(565V)以下になったか
否かを判定し、565V以下であれば感光体が寿命にな
ったと判断して、ステップ14に進んで表示装置25に
感光体が寿命になったか或いは交換時期になったことを
表示してエンドへ行く。
【0060】ステップ13で否すなわち帯電開始電圧V
csが565Vを超えていれば、感光体がまだ使用可能で
あると判断してステップ15に進み、数3によって帯電
開始電圧Vcsから印加電圧Vt を決定し、該印加電圧V
t を印加電圧制御回路21によって帯電ローラ3に印加
する。なお、印加電圧Vt は数1によって求めることも
可能である。
【0061】さらに、ステップ16に進んで、帯電開始
電圧Vcsから数2をdの平方根の2次式として解くか、
図6に示した曲線を直線と見做して1次の近似式を解く
かによって膜厚dを求め、得られた膜厚dから数4によ
って適正な露光量Eを計算する。
【0062】光量制御回路23は光量調整部材12を制
御して露光量がEになるように調整させてエンドにな
る。光量調整部材12は、例えばそれぞれ図示しない原
稿を照明するハロゲンランプの点灯電圧をアップさせる
部材でも、露光光路中に設けたスリットの幅を広げるも
のでよい。
【0063】この第2実施例は、第1実施例に比べて複
雑なように見えるが、殆んどソフト的な処理が増えただ
けあって、ハード的に第1実施例と変るものではない。
また、露光量Eの調整においても、例えばハロゲンラン
プの光量すなわち原稿の照度を安定させたり可変したり
する制御は従来の複写機でも行われているから、コスト
の増加分は僅かなものである。
【0064】しかも、第1実施例の効果に加えて、帯電
開始電圧Vcsを検出することにより寿命の判定と、帯電
電圧Vc を一定に保持するための印加電圧Vt の制御
と、感光体膜厚dの変化に応じた露光量Eの調整とが同
時に簡単に行えるから、感光体の寿命一杯まで高品位な
画質を維持出来る効果は極めて大きい。
【0065】以上、可視光源を用いた電子写真方式によ
る接触帯電方式の複写機について説明したが、この発明
は赤外光源又は近赤外光源を用いた電子プリンタ等の画
像形成装置にも適用出来ることはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明による画像
形成装置は、経時的な感光体の摩耗やそれに伴なう性能
劣化等による画質の低下を防止し、常に高品位な画像を
得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のルーチンを示すフロー
図である。
【図2】この発明の第2実施例のルーチンを示すフロー
図である。
【図3】この発明の一実施例である複写機の要部の構成
を示す概略構成図である。
【図4】図3に示した複写機の制御系の一例を示す回路
図である。
【図5】図3に示した複写機における印加電圧と帯電電
圧との関係の一例を示す線図である。
【図6】図3に示した複写機における感光体膜厚と帯電
開始電圧との関係の一例を示す線図である。
【図7】図3に示した複写機における感光体膜厚と露光
量との関係の一例を示す線図である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム 2:感光体 3:帯電ローラ(帯電部材) 7:除電ランプ 20:CPU(寿命の判定手段,帯電開始電圧検出手
段) 21:印加電圧制御回路(印加電圧制御手段) 22:帯電電流検出回路 23:光量制御回路(露光量制御手段) Vc :帯電電圧 Ic :帯電電流 Vt :印加電圧 Vt0:初期の印加電圧 Vcs:帯電開始電圧 Vcs0 :初期の帯電開始電圧 Vsh:閾値電圧 E:露光量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に接触する帯電部材に電圧を印加
    して前記感光体を帯電させる電子写真方式の画像形成装
    置において、 前記帯電部材に帯電電流が流れない状態における最大印
    加電圧を帯電開始電圧、前記感光体が新品の時の前記帯
    電開始電圧を初期の帯電開始電圧として、 予め前記初期の帯電開始電圧より低く設定した閾値電圧
    を前記帯電部材に印加して、前記帯電電流が流れたら前
    記感光体の寿命もしくは交換時期になったと判定する判
    定手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体に接触する帯電部材に電圧を印加
    して前記感光体を帯電させる電子写真方式の画像形成装
    置において、 前記帯電部材に帯電電流が流れない状態における最大印
    加電圧を帯電開始電圧、前記感光体が新品の時の前記帯
    電開始電圧を初期の帯電開始電圧として、 前記初期の帯電開始電圧より低く且互いに異なる電圧を
    前記帯電部材に順次印加し、前記帯電電流が流れるか否
    かを検知して帯電開始電圧を検出する帯電開始電圧検出
    手段と、 該検出手段が検出した帯電開始電圧と前記初期の帯電開
    始電圧との差の絶対値を予め設定した初期の印加電圧か
    ら減じた電圧を、前記帯電部材に印加する印加電圧とす
    る印加電圧制御手段とを設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、 前記帯電開始電圧検出手段が検出した帯電開始電圧が、
    予め前記初期の帯電開始電圧より低く設定した閾値電圧
    以下であれば前記感光体の寿命もしくは交換時期になっ
    たと判定する判定手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の画像形成装置にお
    いて、 前記帯電開始電圧検出手段が検出する帯電開始電圧の低
    下・上昇に応じて、前記感光体に与える露光量を増加・
    減少させる露光量制御手段を設けたことを特徴とする画
    像形成装置。
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