JPH084384Y2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造

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JPH084384Y2
JPH084384Y2 JP12777089U JP12777089U JPH084384Y2 JP H084384 Y2 JPH084384 Y2 JP H084384Y2 JP 12777089 U JP12777089 U JP 12777089U JP 12777089 U JP12777089 U JP 12777089U JP H084384 Y2 JPH084384 Y2 JP H084384Y2
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JP
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vehicle
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dash lower
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隼次 原崎
幸治 野間
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車体の前部側において車幅方向に配される
カウルフロントパネルを中心とする車両の前部車体構造
に関するものである。
〔従来の技術〕
カウルフロントパネルは、エンジンルームと車室とを
仕切るダッシュロアパネルの上部において車幅方向に横
架されているものであり、上端縁部にてフロントガラス
の下部を支持するようになっている。また、ダッシュア
ッパパネルが接合されることによって閉断面を形成し、
例えば、外気より取り込まれた空気を所定の空調システ
ムに導くダクト等の形成される空間を形成するようにな
っている。
このようなカウルフロントパネルを中心とする車両の
前部車体構造として、実開昭64−39179号公報には、自
動車のコックピットユニット取付構造が開示されてい
る。一般的に、カウルフロントパネルにおけるガラス支
持部は、上記公報にも開示されているように、ダッシュ
ロアパネルよりも後方に位置するか、或いは、これとは
反対に、ダッシュロアパネルよりも前方に位置するかの
何れかを採るようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、車体の美観向上や空気抵抗の軽減等を目的
として、フトントガラスの曲率を大きくしたいとする要
求が生じている。このような曲率の大きなフトントガラ
スの下部を支持するためには、カウルフロントパネルの
ガラス支持部において、両サイド側はダッシュロアパネ
ルよりも後方に、中央側はダッシュロアパネルよりも前
方にそれぞれ折り曲げてガラスの曲がりに沿わせる加工
を行う必要がある。
しかし、一つのカウルフロントパネルにおいて互いに
異なる方向に折り曲げる加工を精度良く行うことは容易
でないため、前述のフロントガラスの曲率を大きくした
いとする要求に十分に対処できないというのが実情であ
った。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る車両の前部車体構造は、上記の課題を解
決するために、円弧状をなすガラス支持部が両サイド側
ではダッシュロアパネルの後方側に形成される一方、中
央側ではダッシュロアパネルの前方側に形成されている
カウルフロントパネルを車両の前部側で車幅方向に配し
ている車両の前部車体構造であって、前記カウルフロン
トパネルが、そのガラス支持部がダッシュロアパネルに
対して前後に逆転する位置にて縦割りに分割されて三つ
の別部材からなっていると共に、これら二つのサイド側
分割体と一つの中央側分割体とが、前記の前後逆転位置
で接合されていることを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、カウルフロントパネルが二つの
サイド側分割体と一つの中央側分割体とからなる三つの
別部材よりなっているので、サイド側分割体については
そのガラス支持部をダッシュロアパネルよりも後方に、
中央側分割体についてはそのガラス支持部をダッシュロ
アパネルよりも前方にそれぞれ個別に折り曲げることが
できる。即ち、当該折曲加工では、各分割体について一
方向に折り曲げる加工を行うだけでよく、無理な加工は
要求されないので、これら分割体を接合されてなるカウ
ルフロントパネルにおいて、そのガラス支持部を比較的
簡単に且つ精度良くガラスの曲がりに沿わせることがで
きる。
また、カウルフロントパネルが一体物だと、車両が衝
突した場合に、エンジンルーム内のエンジン等が後方に
幾分ずれ込んでカウルフロントパネル全体が室内側に押
し込まれ、ガラス保持が困難となる事態が考えられる
が、カウルフロントパネルを以上のように分割構成とす
ることで以下のような対処で可能になる。例えば、二つ
のサイド側分割体と一つの中央側分割体との接合強度が
幾分弱くなるように設計する。すると、衝突時には、エ
ンジン等に押されて中央側分割体がサイド側分割体から
離脱して後方に移動するのに対し、二つのサイド側分割
体は略そのままの位置に止まるので当該二つのサイド側
分割体によってガラスの保持状態が維持される。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図ないし第4図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
車両の前部車体は、第3図に示すように、車体最前部
に配されるクロスメンバ21とシュラウドアッパ22・22と
シャラウドサイド23・23、車体サイド部を形成するフロ
ントフレーム24・24とホイールエプロン25・25とフロン
トピラー5・5とサスペンションタワー26・26とサイド
シル27・27、および、車室とエンジンルームとの境にお
いて形成されるダッシュロアパネル1とカウルフロント
パネル2とダッシュアッパパネル3とを備えて構成され
ている。
ダッシュロアパネル1は前座席に着座した乗車者の爪
先の近傍に配される一枚の平板状の板材であり、車幅方
向に横架されることでエンジンルームと車室とを仕切る
ようになっている。
カウルフロントパネル2は、前記のダッシュロアパネ
ル1上において車幅方向に横架されたものであり、上縁
部に形成された円弧状のガラス支持部2bにてフロントガ
ラス4の下縁部を支持するようになっている。即ち、ガ
ラス支持部2bの車外側面上に、シール機能を有する接着
剤を介在させてここにフロントガラス4の下縁部を貼付
することによりこのフロントガラス4の下縁部を支持し
ている。また、ガラス支持部2bは、曲率の大きなフロン
トガラス4を支持するべく、両サイド側では、第2図
(c)に示すように、ダッシュロアパネル1の後方側に
位置する一方、中央側では、同図(a)に示すように、
ダッシュロアパネル1の前方側に位置している。かかる
カウルフロントパネル2は、同図(b)に示すように、
そのガラス支持部2bがダッシュロアパネル1に対して前
後に逆転する位置(平面的にみてガラス支持部2bとダッ
シュロアパネル1とが交差する位置)にて縦割りに分割
されることにより、二つのサイド側分割体2x・2x(一方
は図に現れていない)と一つの中央側分割体2yとの三つ
の別部材からなっている。
ダッシュアッパパネル3は、第1図にも示すように、
車体サイド側で立設されるフロントピラー5・5間にお
いて車幅方向に横架されたものであり、カウルフロント
パネル2とによって閉断面を形成するようになってい
る。
なお、フロントピラー5は、インナー5aとアウター5b
とが閉断面を形成するように接合されてなるものであ
る。
これらパネル1・2・3における相互の接合、カウル
フロントパネル2における分割体相互の接合、並びに、
パネル1・2・3と他の車体構成部材との接合は、各々
の縁部等に形成されている溶接代を互いに重ね、或いは
当接させた状態で主にスポット溶接されることにより行
われている。
ダッシュロアパネル1の上縁部には、エンジンルーム
側に折れ曲がる折曲部が形成されており、この折曲部が
溶接代1aをなしている。カウルフロントパネル2の下縁
部にも、エンジンルーム側に折れ曲がる折曲部が形成さ
れており、この折曲部が溶接代2aをなしている。溶接代
1a・2a間には、ダッシュアッパパネル3の下縁側の溶接
代3aが介在されており、これら三つの溶接代1a・2a・3a
を重ねてスポット溶接することによりこれらが互いに固
着されている。
カウルフロントパネル2におけるガラス支持部2bの下
側の立上部は溶接代2cをなし、この溶接代2cにダッシュ
アッパパネル3における上縁側の溶接代3bが当接して設
けられ、これら溶接代2c・3bを重ねてスポット溶接する
ことによりこれらが互いに固着されている。そして、カ
ウルフロントパネル2にける各サイド側分割体2xと中央
側分割体2yとは、第2図(b)にも示すように、前述し
た前後逆転位置に対応する部分に形成されている各々の
溶接代2x1・2y1を重ねてスポット溶接することにより互
いに固着されている。また、各サイド側分割体2xの端側
溶接代2x2は車体のサイド側のフレーム部材に当接して
設けられ、スピット溶接にて前記フレーム部材に固着さ
れている。
ダッシュアッパパネル3の両端部でフランジ状に形成
されている溶接代3c…は、フロントピラー5のインナー
5aに当接して設けられ、すみ肉溶接にて上記インナー5a
に固着されている。
上記の構成によれば、カウルフロントパネル2が二つ
のサイド側分割体2x・2xと一つの中央側分割体2yとから
なる三つの別部材よりなっているので、サイド側分割体
2xについてはそのガラス支持部2bをダッシュロアパネル
1よりも後方に、中央側分割体2yについてはそのガラス
支持部2bをダッシュロアパネル1よりも前方にそれぞれ
個別に折り曲げることができる。即ち、当該折曲加工で
は、各分割体について一方向に折り曲げる加工を行うだ
けでよく、無理な加工は要求されないので、これら分割
体が接合されてなるカウルフロントパネル2において、
そのガラス支持部2bを比較的簡単に且つ精度良くフロン
トガラス4の曲がりに沿わせることができる。
また、カウルフロントパネルが一体物だと、車両が衝
突た場合に、エンジンルーム内のエンジン等が後方に幾
分ずれ込んでカウルフロントパネル全体が室内側に押し
込まれ、ガラス保持が困難となる事態が考えられるが、
カウルフロントパネル2を以上のように分割構成とする
ことで以下のような対処が可能になる。例えば、二つの
サイド側分割体2x・2xと一つの中央側分割体2yとの接合
強度が幾分弱くなるように設計する。すると、衝突時に
は、エンジン等に押されて中央側分割体2yがサイド側分
割体2x・2xから離脱して後方に移動するのに対し、二つ
のサイド側分割体2x・2xは略そのままの位置に止まるの
で当該二つのサイド側分割体2x・2xによってフロントガ
ラス4の保持状態が維持される。
さらに、第4図(a)(b)に示すように、各サイド
側分割体2xと、車体のサイドのフレーム部材である各ホ
イールエプロン25との間に、略三角形状のガセット(補
強部材)8を固設してフロントサスペンション回りの剛
性向上を図る一方、中央側分割体2yには局部的に伸び代
9を形成して当該中央側分割体2yを車体前後方向の荷重
に対して変形し易くする。このようにすれば、衝突時、
エンジン等におされて中央側分割体2yのみが変形するの
に対し、二つのサイド側分割体2x・2xは略そのままの位
置にとまるので当該二つのサイド側分割体2x・2xによっ
てフロントガラス4の保持状態が維持される。即ち、フ
ロントサスペンション回りの剛性向上を図りつつ、衝突
時におけるフロントガラス支持機能を確保することがで
きる。ここで、一体物のカウルフロントパネルに前記の
伸び代を形成することは、このカウルフロントパネルが
大きいこと及び形状が複雑なこと等により容易でない
が、分割構成とされる中央側分割体2yに伸び代9を形成
することは比較的容易であるので、このような衝突時の
対策のための設計において生産性は阻害されないという
利点もある。
〔考案の効果〕
本考案に係る車両の前部車体構造は、以上のように、
カウルフロントパネルが、そのガラス支持部がダッシュ
ロアパネルに対して前後に逆転する位置にて縦割りに分
割されて三つの別部材からなっていると共に、これら二
つのサイド側分割体と一つの中央側分割体とが、前記の
前後逆転位置で接合されている構成である。
これにより、前記分割体が接合されてなるカウルフロ
ントパネルにおいて、そのガラス支持部を比較的簡単に
且つ精度良くガラスの曲がりに沿わせることができると
共に、衝突時におけるガラス支持の確保と車体剛性向上
の要請を両立させ得る設計が比較的容易に行えるという
効果も併せて奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示すものであ
る。 第1図は車両の前部車体構造の要部を示す斜視図であ
る。 第2図(a)は第1図におけるA−A矢視断概略面図、
同図(b)は同B−B矢視概略断面図、同図(c)は同
C−C矢視概略断面図である。 第3図は車両の前部車体の全体を示す斜視図である。 第4図(a)はガセットを設けると共に中央側分割体に
局部的に伸び代を形成してなる車体構造を示す斜視図、
同図(b)はそのX−X矢視概略断面図である。 1はダッシュロアパネル、2はカウルフロントパネル、
2xはサイド側分割体、2yは中央側分割体、3はダッシュ
アッパパネル、4はフロントガラス、5はフロントピラ
ー、5aはインナー、5bはアウター、8はガセット、9は
伸び代である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円弧状をなすガラス支持部が両サイド側で
    はダッシュロアパネルの後方側に形成される一方、中央
    側ではダッシュロアパネルの前方側に形成されているカ
    ウルフロントパネルを車両の前部側で車幅方向に配して
    いる車両の前部車体構造であって、 前記のカウルフロントパネルが、そのガラス支持部がダ
    ッシュロアパネルに対して前後に逆転する位置にて縦割
    りに分割されて三つの別部材からなっていると共に、こ
    れら二つのサイド側分割体と一つの中央側分割体とが、
    前記の前後逆転位置で接合されていることを特徴とする
    車両の前部車体構造。
JP12777089U 1989-10-31 1989-10-31 車両の前部車体構造 Expired - Lifetime JPH084384Y2 (ja)

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