JPH0843389A - 血清アミロイドaの免疫学的測定法 - Google Patents
血清アミロイドaの免疫学的測定法Info
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Abstract
イドA(SAA)の免疫学的測定において、次の問題を
解消することを課題としている。 (1)希釈直線性を改善する (2)試薬ロット間の測定値の変動を抑制する 【構成】本発明は、抗SAA抗体とSAAとの免疫反応
の場に、HDLを添加するSAAの免疫学的測定法であ
る。 【効果】簡便な方法により経済的に希釈直線性を改善す
る。また試薬ロット間の測定値の変動を抑制する。
Description
(以下、SAAと省略する)の免疫学的測定法に関する
ものである。SAAはある種のアミロイドーシスにおい
て組織に沈着するアミロイド蛋白A(以下、AA蛋白と
省略する)の前駆体蛋白とされる、分子量約12000
の血清蛋白である。(J.Clin.Invest.53:1054-1061,197
4) 近年になって、このSAAの血清値がアミロイドーシス
以外の炎症性疾患で上昇することが明らかにされ、鋭敏
な炎症マーカーとして評価されている。(臨床検査32:
2,P168,1988)
定を簡便に行うためにしばしば免疫学的な測定が利用さ
れる。SAAについても例外ではなく放射免疫測定法
(以下RIAと省略する)や酵素免疫検定(Scand.J.Im
munol.18:P329,1983、以下EIAと省略する)、免疫沈
降測定法(Marker Proteins in Inflammation,3:P157,1
986、以下TIAと省略する)等、免疫学的測定法に関
する多くの報告がある。これらの測定法では、精製SA
Aを免疫原として得た抗体をSAAと反応させることに
よって測定を行っている。つまり一般的な免疫学的測定
技術を単にSAAに適用したものにすぎない。これらの
従来技術では、次のような問題点が有る。
合には良好な希釈直線性を得られる。しかしたとえば3
00μg/mlを越えるような高値検体では、希釈直線性に
バラつきが生じる。つまり検体によって、あるいは試薬
ロットによって必要な希釈直線性を得られないケースが
出てくるのである。なお希釈直線性とは、検体を3/5
に希釈すれば測定値も3/5になり、1/5に希釈すれ
ば測定値も1/5というように理論的な値を取ることを
言う。したがって希釈直線性の良い測定系について横軸
に希釈倍率を、縦軸に測定値を取ったグラフを描けば、
グラフは原点0を通る直線となる。逆に希釈直線性が不
十分な場合には、このグラフが直線とならずにたとえば
上反りの曲線となるようなケースが出てくるのである。
このような検体は試料との反応性が標準物質と異なって
いることになり、したがって同じ標準を用いた検量線か
ら求めた測定値の信頼性は無くなる。言い換えれば、全
ての検体と同一の反応性(特異性)を備え良好な希釈直
線性を示す標準を選択しなければならないということで
ある。しかしあらかじめ検体の全てについて、標準との
間でどのような反応性を示すかを予測し品質を保証する
ことは現実には不可能である。高濃度のSAAを含む試
料は希釈しなければ正確な測定ができない(抗原過剰
域)。しかし従来技術で希釈試料を測定する場合には、
希釈直線性が悪いため測定値のバラつきの原因となって
しまう。更に、標準試料によって検量線を得る場合にも
問題を生じる。希釈直線性が悪いので、検量線が直線と
ならず測定範囲が制限される場合が有る。多濃度の標準
試料をあらかじめ用意しておけば少なくとも検量線の作
成においては希釈直線性の問題を回避できる。しかし多
くの標準を用意するのは、試薬コストを上げる原因にな
りかねないうえに、実際の分析試料と異なる条件で得た
検量線の信頼性は低いといわざるをえない。
試薬の測定値を比較した時に値が変動しやすい傾向が有
る。研究施設での小規模な利用では、1度作成した試薬
をかなりの期間にわたって使い続けることができるので
ロット差の問題は表面化しにくい。しかし商業ベースで
免疫学的測定試薬を供給する場合にはロット差が大きい
ことは致命的な問題である。本発明者らが確認したとこ
ろでは、ロット毎に検量線を用意した場合であってもた
とえばロットAによる測定値を100としたときに、ロ
ットBでは80前後、ロットCでは120前後というよ
うに、複数の試料について常に同じ傾向に測定値が偏る
ことがある。このような現象は試料を希釈した場合に特
に顕著で、したがって試薬の測定範囲を越える高値試料
の測定において大きな問題となる。
Aの免疫学的測定法における希釈直線性の改善と、試薬
ロット差を小さくすることにある。
Aを抗SAA抗体と反応させるのにあたり、反応系に高
比重リポ蛋白質分画を添加することを特徴とするSAA
の免疫学的測定法」を提供する。
DLと省略する)は、ヒトのSAAを測定する場合であ
っても任意の動物に由来するものを利用することができ
る。具体的には、ヒト、ウマ、ウシ、ヤギ、およびブタ
等のHDLでほぼ同等の効果を得られる。本発明におけ
るHDLは、各種動物血清から精製したものを用いても
良いし、あるいはHDLを含む動物血清をそのまま添加
することも可能である。HDLとしては、市販のヒトや
動物の血液から精製したHDLを用いると良い。あるい
はHDLの分離精製法は既に確立されているので、必要
な量を精製して用いることもできる。なおHDLとは、
超遠心法によって血清から分離される比重1.063−
1.210g/mlを有するリポ蛋白質の総称である。その
後、超遠心法のみならず電気泳動的にα1グロブリン領
域に泳動されるα−リポ蛋白質画分で構成されるリポ蛋
白質や、ヘパリン−Mn2+で沈殿しない分画のリポ蛋白
質もHDLと呼ばれるようになっている。これまでに得
られた知見によれば、健常人においてはHDLの約50
%は脂質から、そして残りの50%がHDLアポ蛋白質と
呼ばれる蛋白質から構成されている。コレステロール
(20%)、リン脂質(23%)、およびトリグリセライ
ド(5%)等が脂質を構成しており、一方アポ蛋白質は
ApoA−I、およびA−IIが90%を占める。
いは動物血清をそのまま添加する場合には、あらかじめ
HDL値を確認して添加量を制御できるようにしておく
のが好ましい。なお動物血清はSAAを含んでいるの
で、あらかじめこれを除去する必要が有る。SAAは、
測定に用いるのと同じ抗体で免疫学的に吸着することに
より簡単に除去することができる。もっとも動物種によ
っては、測定対象のSAAとほとんど免疫学的に交差し
ないものもある。このような場合は共存SAAの影響は
受けないので除去する必要はない。たとえば、ヒトSA
Aを免疫原として得た抗体は、ウマやウシのSAAとは
ほとんど反応しない。また本発明で必要なHDLの使用
量は、一般的な血清試料を分析するのであれば、添加し
たHDLのコレステロールを測定したときに反応液1ml
に対して少なくともおよそ0.3μg以上となるように
添加するのが好ましい。もちろんこの濃度は正常ヒト血
清や動物血清から超遠心法によって分離したHDLを加
えた場合の値である。HDLに占める平均的なコレステ
ロールの構成比が20%程度であるから、HDLの総量
としてはおよそ1.5μg/ml以上という値を示すことが
できる。また例えば市販のヒト精製HDL(蛋白質1mg
あたりHDL−Cを25μg以上含有、SIGMA製)
をHDLとして利用するのであれば、先にHDL−Cの
値で説明した使用量はその10倍程度、すなわち3μg/
ml以上で良いことになる。この濃度に満たない添加量で
は、十分な効果を得られない可能性がある。他方、不必
要に多量に用いても期待できる効果に差は生じないし、
またHDLを血清として添加する時には血清が含むHD
Lの量には限りが有るため必然的に上限が存在すること
になる。
使用量として反応液1mlあたり約1.5〜2000μg
という数字を示すことができる。この値はHDLに占め
る蛋白の値であり、コレステロール濃度をHDLの指標
とすれば反応液1mlあたり0.3〜300μg、リン脂
質を指標とすれば0.4〜500μg、ApoA−Iを
指標とすれば0.5〜600μg、ApoA−IIを指
標とすれば0.2〜200μgという値となる。コレス
テロール濃度を指標とした場合、好ましい濃度は5μg
以上、更に幅広い試料について確実な効果を得るにはで
きれば10μg以上とすると良い。これらの数値は平均
的なヒト血清における成分比をもとに算出したものであ
り、HDLとして他の動物種に材料を求める場合には各
動物種におけるHDLの組成に基づいて適当な値を設定
することができる。もちろん髄液のようなHDLをほと
んど含まない試料を分析するのであれば、HDLの添加
量を高めに設定しておいた方が好ましい。HDLは正常
血清中にも存在する蛋白質だが、本発明のSAA測定法
においては試料に由来するHDLはほとんど影響を与え
ない。
A、EIA、粒子凝集免疫測定法、およびTIA等を例
示することができる。これらの測定法の中でも、粒子凝
集免疫測定法、およびTIAは、特殊な機器を用いるこ
となく簡単な操作で測定が可能であり、しかも十分な感
度や再現性を期待できるため好ましい測定法である。粒
子凝集免疫測定法は抗SAA抗体を固定した不活性粒子
のSAAによる凝集を、またTIAでは抗SAA抗体と
SAAとの反応によって生成する沈降物を光学的に追跡
してSAAの濃度を測定する。RIAやEIAでは、S
AAを複数の抗体でサンドイッチするサンドイッチ法
と、抗体に対して標識SAAを被測定SAAと競合させ
る競合法が可能である。いずれの方法においても免疫反
応の場にHDLを加えることによって本発明の効果を得
ることができる。なおこれらの測定法に用いる抗SAA
抗体は、ポリクローナル抗体であっても良いし、あるい
はモノクローナル抗体を用いることも可能である。また
両者を組み合せて利用しても良い。特に固相抗体を利用
するRIAやEIAでは、モノクローナル抗体をポリク
ローナル抗体と組合せることによって感度と特異性とを
同時に満足する優れた測定系を構成することが可能とな
る。SAAの抗体についてはこれまでにいくつかの報告
が有るが、本発明の免疫学的測定法においては公知の抗
体を利用することが可能である。たとえばSAAのモノ
クローナル抗体としてT.L.McDonaldらの報告が有る(J.I
mmunol.Methods,144,149-155;1991)。この報告にもある
とおり、モノクローナル抗体によってサンドイッチ法を
行うためには、SAA上の物理的に離れた位置にある複
数のエピトープを認識するものを用意する必要がある。
粒子凝集反応法やTIAでも同様であり、モノクローナ
ル抗体を用いる時には複数の部位に反応することができ
るようにしてやらなければならない。
と反応させ、両者の結合の程度に基づいてSAAを測定
する免疫学的測定法において、反応系にHDLを添加す
ることを特徴とする測定値の変動を抑制する方法」を提
供する。本発明は先に述べたような条件に基づいて免疫
反応の場にHDLを添加することによって、試薬ロット
の間で測定値が変動するのを抑制する方法を提供するも
のである。試薬ロット間の測定値の変動とは、同一の試
料を同じ条件のもとで測定した時に試薬ロットの間で違
う値を示すことをいう。一般的な試薬の品質管理法によ
れば、標準品やプールした試料について測定を行い得ら
れた値が一定の範囲内に入っていれば必要な品質を満た
しているものと判断される。ところがSAAの免疫学的
な測定においては、あるプール血清ではロット間の測定
値の変動が見られない場合であっても、他の血清を試料
をとするときには大きなロット差が生じるという特殊な
傾向の有ることを確認した。本発明はこのようなSAA
に固有の試薬ロット間の測定値の変動を効果的に抑制す
る方法を提供するものである。
HDLとで構成されるSAAの免疫学的測定用試薬」を
提供する。本発明の免疫学的測定用試薬とは、本発明に
よる測定法について説明したような幅広い測定技術のた
めの試薬に適用することができる。具体的には、RI
A、EIA、粒子凝集免疫測定法、およびTIA等のた
めの試薬とすることが可能である。RIAやEIAで
は、固相上に固定した抗SAA抗体(あるいは第二抗
体)、標識した抗SAA抗体(あるいは標識SAA)等
の成分と試料を適当な濃度に希釈する希釈液等で試薬が
構成される。一方粒子凝集免疫測定法、あるいはTIA
のための試薬は、抗SAA抗体を不溶性粒子に固定した
(TIAでは遊離抗体をそのままの)成分と、適当な希
釈液等で構成される。本発明のHDLは、これらの試薬
構成成分のいずれに加えても良い。抗体を含む成分にH
DLを加えておけば、蛋白で構成される試薬をひとまと
めにできるので、防腐剤等を加えるうえで有利である。
一方、抗体溶液等と多量のHDLを共存させることで沈
でん等の問題を生じる可能性があれば希釈液に加えてお
くことも可能である。いずれにせよ、HDLを用いない
ときにも必須の成分となるものに添加するようした方が
操作上の問題を生じない。
A抗体には、先に述べたように任意の抗体を利用するこ
とができる。すなわち、ポリクローナル抗体であっても
モノクローナル抗体であってもかまわない。また抗体
は、リウマチ因子や補体による非特異的な影響を抑制す
ることを目的として適当な酵素で消化した断片として用
いることもできる。抗体断片としては、ペプシンによる
F(ab’)2断片等が知られている。抗SAA抗体
は、目的とする測定技術に合せて様々な形態にすること
ができる。すなわち、RIAであればRIで、またEI
Aでは酵素により標識される。あるいは固相抗体として
用いる時には容器壁やビーズ担体等に固定される。また
粒子凝集免疫測定法であれば、ポリスチレンラテック
ス、リポソーム、金コロイド等の不活性粒子に固定され
る。固相や粒子への抗体の固定は、化学的な結合によっ
ても可能であるし、物理吸着を利用しても良い。本発明
のSAAの免疫学的測定用試薬には、この他に公知の成
分を組合せることができる。すなわち、免疫反応に必要
なpHを与える緩衝剤、免疫反応を促進する反応増強
剤、非特異反応を抑制する反応安定剤やブロッカー、試
薬の保存性を高めるアジ化ナトリウムのような防腐剤等
を組合せても良い。緩衝剤としては、次のようなものを
利用できる。 GOOD緩衝剤 2−モルホリノエタンスルホン酸(2-(N-Morpholino)et
hanesulfonic acid、MESと省略する) ピペラジン−ビス(2−エタンスルホン酸)(Piperazi
ne-N,N'-bis(2-ethanesulfonic acid)、PIPESと省
略する) (2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸
(N-(2-Acetamido)-2-aminoethanesulfonic acid、AC
ESと省略する) ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスル
ホン酸(N,N-Bis(2-hydroxyethyl)-2-aminoehtanesulfo
nic acid、BESと省略する) ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒドロキ
シメチル)メタン(Bis(2-hydroxyethyl)iminotris(hyd
roxymethyl)methane、Bis−Trisと省略する) 3−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒ
ドロキシプロパンスルホン酸(3-[N,N-Bis(2-hydroxyet
hyl)amino]-2-hydroxypropanesulfonic acid、DIPS
Oと省略する) 2−ヒドロキシエチルピペラジン−3−プロパンスルホ
ン酸(N-2-Hydroxyethylpiperazine-N'-3-propanesulfo
nic acid、EPPSと省略する) ヒドロキシエチルピペラジン−2−エタンスルホン酸
(N-2-Hydroxyethylpiperazine-N'-2-ethanesulfonic a
cid 、HEPESと省略する) 2−ヒドロキシエチルピペラジン−2−ヒドロキシプロ
パン−3−スルホン酸(N-2-Hydroxyethylpiperazine-
N'-2-hydroxypropane-3-sulfonic acid、HEPPSO
と省略する) 3−(モルホリノ)プロパンスルホン酸(3-(N-Morphol
ino)propanesulfonic acid、MOPSと省略する) 3−(モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン
酸(3-(N-Morpholino)-2-hydroxypropanesulfonic acid
、MOPSOと省略する) ピペラジン−ビス(2−ヒドロキシプロパンスルホン
酸)(Pioerazine-N,N'-bis(2-hydroxypropanesulfonic
acid)、POPSOと省略する) N-Tris(hydroxymethyl)methyl-3-aminopropanesulfonic
acid 、TAPSと省略する) トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−ヒドロキシ−
3−アミノプロパンスルホン酸(N-Tris(hydroxymethy
l)methyl-2-hydroxy-3-aminopropanesulfonic acid、T
APSOと省略する) トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノメタン
スルホン酸(N-Tris(hydroxymethyl)methyl-2-aminoeth
anesulfonic acid、TESと省略する) その他の緩衝剤 2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1、3−プロパン
ジオール(2-Amino-2-hydroxymethyl-1,3-propanedio
l) トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris(hydro
xymethyl)aminomethane)とも呼ばれる リン酸緩衝液 アンモニウム緩衝液 これらの緩衝剤の中でも、HEPESやPIPES等の
GOOD緩衝剤は、免疫反応に有利なpHを与えるのみ
ならず、蛋白質への影響が小さいので特に好ましい緩衝
剤として挙げられる。また反応増強剤としては、ポリエ
チレングリコールや硫酸デキストラン等が知られてい
る。更に反応安定剤やブロッカーとしては次のようなも
のが知られている。すなわち、BSA、動物血清、Ig
G、IgG断片(FabやFc)、アルブミン、乳蛋
白、アミノ酸、ポリアミノ酸、コリン、ショ糖等の多糖
類、ゼラチン、ゼラチン分解物、カゼイン、グリセリン
等の多価アルコール等が免疫反応において反応の安定化
や非特異反応の抑止に有効なことが知られている。これ
らの各種成分を含む本発明によるSAAの免疫学的測定
用試薬は、溶液状態で、あるいは乾燥状態で供給するこ
とができる。溶液状態で流通させるには、蛋白の安定性
を高めることを目的として、更に各種界面活性剤、糖、
不活性蛋白等を加えても良い。これらの安定化剤は、試
薬を乾燥するときにも安定剤として、あるいは賦形剤と
して有効である。
に含まれるSAAを測定対象とすることができる。血液
中のSAAは、炎症の指標となることは先に紹介したと
おりである。またSAAはヒト以外の哺乳動物において
も検出される物質だが、本発明の測定法はこのようなヒ
ト以外の哺乳動物のSAA測定にも応用することができ
る。
疫反応の場に共存させることにより、希釈直線性を改善
し、更に試薬ロット間の測定値の変動を抑制する作用を
有する。HDLがどのような機構でこのような作用を示
すのかについては推測の域を出ない。SAAが血液中に
おいてはHDLと複合化した状態で存在していることは
既に知られているが、免疫学的な反応においてどのよう
な影響を及ぼすのかについては報告が無い。本発明にお
けるHDLの作用機序は不明であるが、本発明者らは次
のように推測している。SAAは生体内ではHDLと複
合した状態で存在しているので、検体の希釈にともなう
HDL濃度の低下はHDLからのSAAの脱着につなが
ることが予測される。標準品はHDLと複合化したSA
Aの状態にあるので、脱着SAAとの間で反応特異性が
異なってくるのかもしれない。ここにHDLを添加して
おいた場合には、検体を高度に希釈した場合であっても
HDL濃度の低下が起こらない、あるいは脱着SAAが
再度HDLと会合するため、標準品と共通の反応特異性
を維持できていると説明することも可能である。もっと
も逆にHDLが過剰に存在したときに本来のSAA−H
DL間のバランスに影響する可能性もあるので、HDL
の補給が直ちに本発明の効果を与えると言うことはでき
ない。HDLの添加による本発明の効果は、従来の知見
からは容易に得ることのできないものである。
DLを加えることにある。HDLは血液中で脂質の輸送
にかかわっている蛋白質であり、他の脂質関連蛋白に比
べて大きい比重を持つことから高比重と呼ばれている。
この特徴から明らかなように、たとえば測定対象として
血液や血清を用いる場合には従来の免疫学的測定法にお
いても免疫反応の場には試料に由来するHDLが存在し
ていたことになる。たとえば健常者の血清中には180
〜220mg/dlのHDLが存在するとされており(現代
医療,12,523-529;1980)、この血清を後に述べる実施例
の条件で分析した場合には反応液中にはおよそ10−1
4μg/ml程度のHDL(HDL−Cではこの20%程
度)が存在することになる。本発明では。このような試
料に由来するHDLとは別に、人為的にHDLを添加す
ることによって従来の方法では得られない希釈直線性の
改善と試薬ロット間の測定値の変動抑制を実現したもの
である。また免疫学的な反応に基づく測定法において
は、反応の場に正常動物の血清を加えておくことによっ
て非特異的な反応を効果的に抑制できることが知られて
いる。しかしこの場合の動物血清は、主として非特異的
な吸着をブロックすることで機能しており本発明のHD
Lの作用を示唆するものではない。更に本出願人は、H
DLと複合化したSAAを標準に用いる技術を特許出願
している(特開平4−254769号公報)。この特許
は精製SAAを標準として用いる場合に生じる問題の解
消を目的とするものであり、やはり本発明のHDLの作
用を示唆するものではない。
あるいは免疫測定用試薬によれば、常に希釈直線性の良
好な測定が可能となる。本発明のHDLの作用によっ
て、SAAと抗体との反応性が変動しにくくなる。結果
として、検体の種類、希釈程度、試薬ロット等の違いに
影響されることなく常に一定の希釈直線性を得ることが
でき、信頼性の高い測定が可能となる。希釈直線性を改
善したことによって、SAAを高い濃度で含む試料を希
釈して測定するときにも信頼性の高い値を得ることがで
きる。
従来技術では避けることのできなかった試薬ロット間の
測定値の変動を抑制することが可能となる。試薬ロット
間の測定値の変動は、特に商業ベースで試薬を供給する
ときに致命的な障害となるが、本発明ではこの問題を極
めて簡便な方法により解決した。本発明では試薬成分と
して調達の容易なHDLを添加するだけで良いのでコス
トにもほとんど影響せず、一方操作上も特殊な操作や条
件は要求されない。このように、本発明はSAAの免疫
学的な測定を商業的に行う上で障害となる大きな問題点
を簡便な方法で解消するものである。以下実施例に基づ
いて本発明を詳細に説明する。
を出発原料とし、まず超遠心法により比重1.23g/l
の上層部を採取、次いで比重1.063g/l の下層部を
採取し、冷却下メタノール/エーテル (1:2)で脱脂
後、セファデックスG−200カラム(6M 尿素、0.
5%Tween 20を含む0.01M トリス−塩酸緩衝液p
H8.6で平衡化)にアプライし、更にブロムシアンで
活性化したセファロース4B(ファルマシア)に常法に
より、抗ApoA−I、ApoCIII 、ヒト血清アルブ
ミン抗体を結合させたカラムに通して夾雑蛋白を除去
し、1Lの患者腹水より精製SAA31mgが得られた。
精製SAAはSDS−PAGEにより、分子量1200
0の所に単一のバンドを示し、他のアポリポ蛋白抗体と
は反応しなかった。また、アミノ酸配列はN末端からSe
r Phe Phe Ser Phe Leu Gly Glu Ala Phe Asp Gly Ala
Arg Asp Met Trp Arg Ala Tyr であり、データベース検
索から、ダウレット他の報告(Biochem.27:P1677,198
8)によるN末端のArg を欠いたformII, IVと同一であ
ることがわかった。
アジュバントと等量混合し、充分乳化させた後に家兎に
免疫した。免疫は2週間毎に行い、4ケ月後に一部採血
してして得られる抗血清を、40%硫安分画〜透析〜濃
縮し抗SAA抗体(0.01mg/ml)とした。この抗S
AA抗体をポリスチレンラテックス(平均粒径0.11
9μm)に37℃で1時間物理吸着させた後、0.1M
のHEPES緩衝液を加えて遠心分離(10,000rp
m,20分)した後上清を捨て、その沈でんを最終的に
ラテックス濃度0.4%となるように分散媒(1%ウシ
血清アルブミンを含む0.1M のHEPES緩衝液pH
7.4)に懸濁させてSAAのラテックス凝集反応用試
薬(以下単に乳液と呼ぶ)を得た。
うと従来の技術ではロット差の生じることを確認した。
乳液として、ロットおよび免疫時期が異なる抗体を使用
した3種類のロットA、B、およびCを用いた。操作は
次のとおりである。各血清試料を50mMのHEPES緩
衝液(pH7.4、以下単に希釈液と記載する)で10
0倍に希釈して測定試料とした。希釈液225μlと測
定試料20μlを測定セルに分注し、130秒後に乳液
75μlを添加し40秒後に1回目の散乱光を測定(波
長660nm)、ついで130秒後に2回目の散乱光測定
を行い散乱光強度の差を求めた。特開平4−25476
9号公報のHDL−SAAを一次標準としてSAA濃度
を求めたヒトプール血清(SAA濃度30μg/ml)を段
階希釈した標準で検量線を設定し、散乱光強度の差から
SAA濃度を決定した。検量線は試薬ロットごとに設定
した。測定には全自動免疫化学分析装置LX−3000
(栄研化学・アナリティカルインスツルメント製、商品
名)を用いた。結果を表1に示した。試薬Aの測定値を
100としたときに、試薬Bによる測定値は常に80前
後の低い値を示し、他方試薬Cでは120〜150とい
う高い値を示す現象がみられ、正確な測定ができていな
いことを確認した。
ト間の測定値の変動を抑制できることを確認した。血清
試料を1と同じ希釈液で10倍に希釈後、更に20倍希
釈ヒトHDLで10倍に希釈することによって100倍
希釈試料とする他、試薬や測定操作は2に準じた。この
操作によって、最終的な反応液中にはHDL−Cとして
6.8μg/mlとなるようにHDLを添加したことにな
る。HDLは、次の操作によりHDLとして分離したも
のを用いた。本実施例で用いた血清試料は2とは別のも
のである。ヒトプール血清に比重1.23g/mlになるよ
うにKBrを添加溶解後、遠心分離(40000rpm、
42時間)して浮上した脂質分画を回収した。回収した
脂質分画に精製水を加えて比重を1.063g/mlに調整
後1回目と同じ条件で遠心分離し、その下層分画を集め
て精製HDLとした。遠心分離には日立85P-72を
用いた。なおHDLとしては、SAA含有量を測定範囲
未満としたものを用いた。HDL量は、HDL−Cを指
標として測定した。HDL−C含量の測定には、血清H
DLコレステロール測定用HDL−C555‘栄研’
(栄研化学製、商品名)を用いた。結果は表2に示し
た。HDLを含む希釈液を利用して免疫反応の場にHD
Lを供給することにより、試薬ロット間の測定値の変動
を小さくすることができた。
れるのかを確認するために次のような実験を行った。表
3に示すようなHDL含有量を変化させた希釈液A)と
B)で血清試料を10倍希釈し、測定時に希釈液でさら
に10倍希釈して測定値に与えるHDL濃度の影響を観
察した。希釈液に用いたヒト血清あるいはヒトHDL
は、SAA含有量を測定範囲未満としたものを用いた。
実験に用いたヒト血清、脱脂ヒト血清、および精製HD
Lに含まれるHDL−Cは、それぞれ30.4mg/dl、
0.6mg/dl、および136.5mg/dlである。A)と
B)の組成については表3にまとめた。血清試料はSA
A高値血清1例を用い、その他の操作は2に準じた。 A)ヒト血清+脱脂ヒト血清でHDL−C含有量を0−
30mg/dl(最終的な反応液中でHDL−Cとして0−
1.8μg/ml)、または B)ヒトHDL+緩衝液でHDL−C含有量を5−50
mg/dl(最終的な反応液中でHDL−Cとして0.3−
3.1μg/ml)
ト血清、あるいはヒトHDLを免疫反応の場に添加する
ことで試薬ロット間の測定値の変動を抑制することがで
きる。HDLの効果は、反応液中でHDL−Cとして
0.3μg/ml以上であれば測定値の変動を20%以内と
することができる。
ト間の測定値の変動を抑制できることを確認した。血清
試料を1と同じ希釈液で10倍に希釈後、更に10倍希
釈ヒト血清で10倍に希釈することによって100倍希
釈試料とする他、試薬や測定操作は2に準じた。ヒト血
清は正常ヒト血清を用い、HDL−Cは3mg/dlであっ
た。本実施例で用いた血清試料は2とは別のものであ
る。この操作によって、最終的な反応液中にはHDL−
Cとして2μg/mlとなるようにHDLを添加したことに
なる。結果を表6に示した。ヒト血清を反応系に添加す
ることによってHDLを供給してやれば、試薬ロット間
の測定値の変動を精製HDLの添加と同じ様に抑制でき
ることを確認した。
ト間の測定値の変動を抑制できることを確認した。血清
試料を1と同じ希釈液で10倍に希釈後、更に10倍希
釈動物血清で10倍に希釈することによって100倍希
釈試料とする他、試薬や測定操作は2に準じた。動物血
清は、正常なウサギ、ヤギ、ウマ、ウシ、ブタ血清を用
いた。希釈液に用いたヒト血清あるいはヒトHDLはS
AAを含んでいるため、HDLからSAAを吸収してS
AA含有量を測定範囲未満としたものを用いた。他の動
物血清やHDLは、測定に用いたSAA試薬と反応しな
いためそのまま用いた。また比較のため20倍希釈ヒト
精製HDLを加えた系を用意した。本実施例で用いた血
清試料は2とは別のものである。結果を表7に示した。
表中の%は、1/20ヒトHDLを加えたときの測定値
を100とする数値である。動物の種類は問わず血清を
反応系に添加することによってHDLを供給してやれ
ば、試薬ロット間の測定値の変動を精製HDLの添加と
同じように抑制できることを確認した。材料の供給に問
題の有るヒト血清に代えて調達の容易な動物血清でも同
じ作用を期待できることがわかった。
ト間の測定値の変動を抑制できることを確認した。先の
実施例ではいずれも希釈液側にHDLを加えたが、本実
施例では第1試薬にウマ血清を加えて効果を確認した。
血清試料を1と同じ希釈液で100倍に希釈し、第1試
薬として用いる希釈液にウマ血清を加えておく他、試薬
や測定操作は2に準じた。ウマ血清により免疫反応の場
にはHDL−Cとして0.7μg/mlのHDLが供給され
るようにした。結果を表8に示した。試薬ロット間の測
定値の変動は、第1試薬にHDLを加えることによって
も抑制できることが確認された。すなわちSAAとHD
L必ずしもインキュベーションする必要はなく、免疫反
応の直前にHDLを供給して免疫反応の場に共存しさえ
すれば良いということができる。
性が改善されることを確認した。血清試料を単なる希釈
液、または10倍希釈ウマ血清で1−5倍に希釈し、S
AA濃度を測定した。希釈操作の他、試薬や操作は2に
準じた。結果を図1(希釈液)、および図2(ウマ血
清)に示した。ウマ血清で希釈した場合には、明らかに
希釈直線性が改善されている。
直線性を示すグラフである。縦軸はSAA濃度(μg/m
l)、横軸は血清試料の希釈倍率(1/n)を示す。
釈直線性を示すグラフである。縦軸はSAA濃度(μg/m
l)、横軸は血清試料の希釈倍率(1/n)を示す。
Claims (11)
- 【請求項1】血清アミロイドAを抗血清アミロイドA抗
体と反応させるのにあたり、反応系に高比重リポ蛋白質
分画を添加することを特徴とする血清アミロイドAの免
疫学的測定法 - 【請求項2】血清アミロイドAが、ヒト血液中に含まれ
るものである請求項1の血清アミロイドAの免疫学的測
定法 - 【請求項3】高比重リポ蛋白質分画が、ヒト、ウマ、ウ
シ、およびブタからなる群から選択される動物に由来す
るものである請求項1の血清アミロイドAの免疫学的測
定法 - 【請求項4】添加する高比重リポ蛋白質分画の高比重リ
ポ蛋白質分画コレステロールを測定した値が、反応液中
で0.3〜300μg/ml以上である請求項1の血清アミ
ロイドAの免疫学的測定法 - 【請求項5】添加する高比重リポ蛋白質分画の高比重リ
ポ蛋白質分画コレステロールを測定した値が、反応液中
で10μg/ml以上である請求項4の血清アミロイドAの
免疫学的測定法 - 【請求項6】高比重リポ蛋白質分画として精製した高比
重リポ蛋白質分画を添加する請求項1の血清アミロイド
Aの免疫学的測定法 - 【請求項7】抗血清アミロイドA抗体が、ポリクローナ
ル抗体、またはモノクローナル抗体である請求項1の血
清アミロイドAの免疫学的測定法 - 【請求項8】免疫学的測定法が、放射免疫測定法、酵素
免疫検定、粒子凝集免疫測定法、および免疫比濁測定法
からなる群より選択される請求項1の血清アミロイドA
の免疫学的測定法 - 【請求項9】血清アミロイドAを抗血清アミロイドA抗
体と反応させ、両者の結合の程度に基づいて血清アミロ
イドAを測定する免疫学的測定法において、反応系に高
比重リポ蛋白質分画を添加することを特徴とする測定値
の変動を抑制する方法 - 【請求項10】抗血清アミロイドA抗体、および高比重
リポ蛋白質分画とで構成される血清アミロイドAの免疫
学的測定用試薬 - 【請求項11】抗血清アミロイドA抗体が、不溶性粒子
担体に結合したものである請求項10の血清アミロイド
Aの免疫学的測定用試薬
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-
1994
- 1994-08-02 JP JP20139794A patent/JP3445373B2/ja not_active Expired - Fee Related
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