JPH0843344A - マイクロアレイカーボン電極及びその製造方法 - Google Patents

マイクロアレイカーボン電極及びその製造方法

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JPH0843344A
JPH0843344A JP17863394A JP17863394A JPH0843344A JP H0843344 A JPH0843344 A JP H0843344A JP 17863394 A JP17863394 A JP 17863394A JP 17863394 A JP17863394 A JP 17863394A JP H0843344 A JPH0843344 A JP H0843344A
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JP17863394A
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Yoshihiko Okajima
芳彦 岡島
Kazuo Kato
和男 加藤
Akihiro Okamoto
昭弘 岡本
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小で高感度なマイクロアレイカーボン電極
及びその製造方法を提供する。 【構成】 基板上の所望の位置に形成された複数の柱状
単結晶(A)と該柱状単結晶を被覆し、かつ、基板上に
形成された配線パターンに電気的に結合した導電性カー
ボン膜(B)とから構成される電極を有することを特徴
とするマイクロアレイカーボン電極及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローセル、液体クロ
マトグラフィー、バイオセンサーなどの超高感度分子検
出器に使用可能なマイクロアレイカーボン電極及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロアレイ電極は溶液中の水素イオ
ン濃度、微量金属イオン検出、生体中の微量成分などの
測定に利用されている。測定に用いられる電極材料とし
ては、広い電位範囲における測定が可能であることが重
要である。測定可能の電位範囲、即ち電位窓は電極、溶
媒、支持電解質により相異し、この電位窓の範囲内では
電極は理想分極する。最も一般的な水溶液系の場合は、
(1)水素過電圧(実際の水素発生電位と理論値平衡電
位との差)が大きいもの(2)酸素過電圧(実際の酸素
発生電圧と理論値平衡電位との差)が大きいもの、およ
び(3)電極の溶解電位が高いものの電位窓が広い。
【0003】従来、電極材料としては金、白金、パラジ
ウムなど貴金属、水銀、SnI2 、In2 3 などの半
導体、クラッシーカーボン、結晶性カーボンなど半金属
が使用されていた。これらの材料中、貴金属類は,酸素
過電圧が高く酸化溶解し難いため、酸化側では広い電位
範囲内において測定用電極として使用可能である。しか
しながら、金電極では、ハロゲンイオンやシアンなどを
含有する溶液中では錯形成して溶解が生じ易く、測定可
能の電位範囲は小さくなる。また、貴金属は水素過電圧
が小さいために還元側の測定に使用し難い欠点もあり使
用が限定される。一方、水銀電極では、水素過電圧が大
きく還元側の測定には適するが、酸化側では溶解が生じ
るため酸化反応の測定には使用できない。SnI2 、I
2 3は透明電極として使用され、測定可能の電位範
囲も相当に広いが、還元側では、錫やインジウムに電極
が還元される欠点がある。一般的なカーボン電極は、耐
蝕性が強く、酸化還元側とも電位窓が広いために広い電
位における物質検出が可能であり、センサーとして、ま
たクロマトグラフ用の検出器として、最も広く利用され
ている。
【0004】一方、近年、マイクロ電極は高感度であっ
て、応答が速いことが知られている。又、フローインジ
ェクションやクロマトグラフィーの検出電極の応答挙動
は、電極形状に依存し、電極サイズが減少するに従っ
て、応答が速くなるため、種々の電極形状や電極の微細
化が検討されている。さらに、カーボン電極ではガラス
細管の内壁表面上に微小リング電極として利用された例
が、Anal.Chem.,58(1989),1782に報告されている。これ
らの電極は生体内など微小領域の測定には有効である
が、検出できる電流値はnAオーダー以下に低下し、測定
時にノイズ増加や感度の低下が生じるため、低濃度の試
料の測定が困難となり測定時に電気的シールドを必要と
するなどの問題があった。
【0005】電極の感度向上のため、作用電極数を増加
すること、即ち、アレイ化の試みとして、多数の炭素繊
維をエポキシ樹脂などのプラスチック中に封入し、使用
した例がAnal. Chem.,61(1989),159に報告され、又、
グラッシーカーボン、または結晶性カーボンの電極上に
絶縁膜がコートされた後、レーザーが使用されて微細な
孔が多数穿設されてアレイ電極が多数作製された例がAn
al.Chem.,62(1990),1339に報告されているが、これらは
電極の作製に長時間が必要という欠点を有する。特に、
前者では電極間の距離が正確に制御できないことが原因
して応答の再現性に問題がある。マイクロアレイ電極を
作製する方法として、近年、フォトリソグラフ技術の応
用が提案されている。この方法ではレジストが基板に塗
布され、電極パターンを有する画像マスクが重ねられ、
露光、現像された後、金属薄膜が蒸着法などにより形成
され、レジストが剥離されて、基板上に微小電極が得ら
れるリフトオフ法や、絶縁性基板上に金属薄膜が作製さ
れた後、レジストが塗布され、露光させられ、現像され
て、更に残留のレジストがマスクにされ露光部分の金属
薄膜がエッチングされて、電極パターンが得られるエッ
チング法が知られている。この方法では、任意の形状、
一定の電極間距離を有する微小電極が、多数、再現性よ
く、基板上に作製され得る。
【0006】このようなフォトリソグラフ技術をカーボ
ン電極に応用するためには均一であって加工耐性があ
り、パターン形成が可能であるカーボン薄膜が必要であ
る。近年、スパッタ法またはCVD法により種々のカー
ボン薄膜が得られており、これを微細加工して、ミクロ
ンあるいはサブミクロンオーダーのパターンの作製が可
能であることが報告されている。しかしながら、2次元
的にアレイ化された電極であるためにバンド状、くし型
などの形状としてミクロンオーダーにまで微細化させた
場合は抵抗が著しく増加して、電気化学測定の際の正確
な電位を印加できない。また、平面的な電極であるため
に高感度にするため電極が形成されている基板の形状を
大きくしなければならないなどの欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水溶
液中及び、有機溶媒中などにおいて3次元的にアレイ状
に微細形成され、正確な電位を印加することのできる高
感度のマイクロアレイカーボン電極とその製造方法を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明のマ
イクロアレイカーボン電極は、基板上の所望の位置に形
成された複数の柱状単結晶(A)と該柱状単結晶を被覆
し、かつ、基板上に形成された配線パターンに電気的に
結合した導電性カーボン膜(B)とから構成される電極
を有することを特徴とするマイクロアレイカーボン電極
である。
【0009】本発明の第2の発明の電気化学測定用カー
ボン電極の製造方法は、少なくとも下記の(a)、
(b)及び(c)の順序からなる工程によるマイクロア
レイカーボン電極の製造方法である。 (a)基板上の単結晶膜の表面の所望の位置に、該単結
晶と合金を形成する金属又は該単結晶より融点の低い金
属のパターン層を形成し、(b)前記金属のパターン層
に、単結晶膜を構成すると同一の元素を取り込ませ、柱
状単結晶を形成し、さらに、(c)前記柱状単結晶を導
電性カーボン膜で被覆する。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、基板上の単結晶膜の所望の位置に、パターン状に、
該単結晶と合金を形成する金属又は該単結晶より融点の
低い金属の層を形成し、前記金属の層に、単結晶膜を構
成すると同一の元素を取り込み、柱状単結晶を形成し、
前記柱状単結晶を導電性カーボン膜で被覆することによ
りマイクロアレイカーボン電極を形成する。
【0011】本発明において、絶縁層を有する基板、あ
るいはそれ自体が絶縁体の基板の表面に配線パターンを
形成して、その所望の位置に柱状単結晶を形成させれ
ば、柱状単結晶を成長させる基板面と電気的に絶縁して
電気化学測定用カーボン電極を形成できる。とくに複数
の柱状単結晶を形成した場合には柱状単結晶間の電気的
絶縁を図ることができる。
【0012】さらに、これら柱状単結晶や配線パターン
等は、LSIの微細加工プロセスに用いられているリソ
グラフやドライエッチング等の技術を使用して形成でき
るため、カーボン電極のサイズが小さくなったり、電極
間隔を狭めた場合においても十分対応できるものであ
る。
【0013】次に、本発明の基板上の所望の位置に柱状
単結晶を形成する方法について説明する。この形成方法
は、(R. S. Wagner and W. C. Ellis:Appl. Phys Let
ters4 (1964) 89 )に開示されており、VLS(Vapor
−Liquid−Solid )成長法と呼ばれている。図1はかか
る柱状単結晶の形成方法を説明するための図である。
【0014】まず、表面が(111)面であるシリコン
単結晶基板1の所定の位置に金パターン2を載置する。
これをSiH4、SiCl4 などのシリコンを含むガスの雰囲気
の中でSi−Au合金の融点以上に加熱する。Si−Au合金は
その融点が低いため、金パターン2が載置された部分に
この合金の液滴が出来る。この時、ガスの熱分解によ
り、シリコンが雰囲気中より合金中に取り込まれるが、
液状体は他の固体状態に比べてシリコン原子を取り込み
易く、Si−Au合金の液滴中には次第にシリコンが過剰に
なる。この過剰シリコンはシリコン単結晶基板1上にエ
ピタキシャル成長し図1(b)に示すように、<111
>軸方向に沿って、頂部にSi−Au合金液滴4を有しつ
つ、柱状単結晶3が成長する。また、柱状単結晶3は単
結晶であり、基板1の結晶方位と同一方位を有する。ま
た、柱状単結晶3の直径は液滴の直径とほぼ同一であ
る。尚、以上の結晶成長機構は、前述のとおり、VLS
(Vapor−Liquid−Solid)成長法と呼ばれており、以下
VLS成長法と記す。
【0015】図2に、本発明のマイクロアレイカーボン
電極の概略的断面図を示す。
【0016】図2において、21はカーボン電極を示
し、5はSiO2 層を有する基板、6aはSi単結晶
膜、3はSiの柱状単結晶、7はSiの柱状単結晶3及
びSi単結晶膜6a上に設けられたニッケル・リン膜、
8は配線抵抗を小さくするために設けられる金膜、9は
6a、7、及び8上に設けられるカーボン膜である。S
iO2 層を有する基板5は絶縁性を有するとともに、そ
の表面に形成される単結晶Siの柱状単結晶3は、Si
2 層を有する基板5と電気的に絶縁され、柱状単結晶
3上に設けられたニッケル・リン膜7、金膜8及びカー
ボン膜9で導電膜を構成する。Si単結晶膜6a上に形
成されるニッケル・リン膜7、金膜8及びカーボン膜9
は配線部となる。Siの柱状単結晶は、直径が0.1〜
100μm、アスペクト比が1〜500であり、導電性
カーボン膜は、厚さが0.01μm以上、好ましくは
0.1〜5μmである。
【0017】ここで、Si単結晶膜6aと柱状単結晶と
は同一材料のSiで構成されていることが好ましが、ク
ラック、剥離等が生じなければ異種材料であってもよ
い。又、導電性カーボン膜は、蒸着法、CVD、スパッ
ター及び高分子膜の炭化などにより形成される。
【0018】また、柱状単結晶3上およびSi単結晶膜
6a上に設けられたニッケル・リン膜7、金膜8及びカ
ーボン膜9で導電膜を構成しているが、配線抵抗が実用
上問題がなければニッケル・リン膜7、金膜8はなくて
もよく、また、これらに代えて異種材料をもちいてもよ
い。なお、該柱状単結晶をカーボン以外の導電性膜で被
覆した後、導電性カーボン膜を被覆し、基板上に形成さ
れた配線パターンに電気的に結合することも可能であ
る。該カーボン以外の導電性膜にはNi、Au、Pt、
Cu、Rh、Pd等を1種類以上または合金膜として用
いることが可能である。又、基板上に形成された導電性
カーボン膜からなる配線パターンを保護するために、配
線パターンを樹脂層又はガラス層で被服することが好ま
しい。
【0019】以上の製造方法で得られるマイクロアレイ
カーボン電極は、バイオセンサーなどの超高感度分子検
出器や液体クロマトグラフィー、フローインジェクショ
ンの電気化学検出器、生体中微小部位の測定器あるいは
ガスセンサーとして、極めて有用である。
【0020】なお、用いられる基板としては、絶縁面に
単結晶膜を形成し、この単結晶膜上に針状結晶を成長さ
せるSOI技術で得られるSOI基板が用いられる。S
OI技術として、SiO2 、サファイヤ、スピネル(M
gAlO3 )等の絶縁性を有する単結晶基板の表面に単
結晶Siを形成する方法が一般的であるが、その他の方
法として、単結晶Si基板に酸素イオンを打ち込んで単
結晶領域直下に酸化領域を形成する方法(SIMOX:
Proc.ISIAT'83 1983 p.1855)、表面酸化された単結晶
Si支持帯の酸化面に単結晶Si基板を熱処理により張
り合わせる方法(Digest of the IEEE Int.Elec.Device
s Meeting(IEDM)1985 p684)等を用いることができる。
本発明において用いられるSOI技術は、絶縁面上の単
結晶膜に所定の方位で針状結晶を成長させるため、少な
くとも柱状結晶の直径の1/2程度の厚さで単結晶性が
維持できるような方法が望ましい。
【0021】また、Si単結晶を、例えばサファイヤ基
板面に対して、一定角度傾けて成長させるには、サファ
イヤの方位<0001>あるいは、
【0022】
【数1】 を基板面に対して数度程度傾けて切り出し、その切り出
し面にSi単結晶を成長させればよい。
【0023】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例1 図3〜図8に本実施例のマイクロアレイカーボン電極の
製造工程図を示す。まず、図3に示すように、ウェハ張
り合わせ法により上部シリコン層11aとSiO2 絶縁
層11bを有する<111>方位シリコンのSOI基板
を作製する。このSOI基板の上部シリコン層11aを
機械研磨、エッチング法などの方法で厚さ1μmを残し
除去する。<111>方位のシリコン単結晶基板表面を
アセトン中で5分間超音波洗浄した後、30%過酸化水
素水(過酸化水素含量、30wt%)1000ミリリッ
トル、25%アンモニア水(アンモニア含量、25wt
%)1000ミリリットル及び超純水5000ミリリッ
トルを個々に75℃に加熱した後に混合した水溶液中に
10分間浸積処理し、洗浄した。更に超純水で洗浄後、
希フッ酸水溶液(フッ酸含量、10wt%)で処理後、
超純水で洗浄し、乾燥させた。次に、図4に示すよう
に、この前記基板上にフォトリソグラフ法、エッチング
法およびメッキなどチング法などの方法で上部シリコン
層11aをパターニングし、さらに図5に示すようにパ
ターニングされた上部シリコン層11aの所望の位置に
金パターン2を形成した。形成した金パターン2は、片
側5個、合計10個であり、直径は1.5μmで厚さは
5μmであった。この金パターン2の位置に後で述べる
工程で柱状単結晶が形成される。
【0024】このようにAuをパターン化したSOI基板
を反応管内で950℃に加熱し、四塩化珪素と水素の混合
ガスを流すと図6に示すように金パターンが形成されて
いた位置に柱状単結晶3が形成される。図6に示すとお
り、このようにして得られた柱状単結晶3は直径が1μ
mで、高さ100μmで、同一極の柱状単結晶3の中心
間距離は、3μmであった。その周辺に微細な針状結晶
の随伴は認められず、また初めに形成した金パターンの
位置に対し、得られた柱状結晶の位置は正確に同一の位
置であった。
【0025】 次に図7に示すよう
に、得られた針状結晶にNi−P化学メッキを行うとシ
リコン単結晶膜の表面と柱状単結晶の表面とがニッケル
・リン膜7で覆われる。一方、SiO2 が露出している
部分11bにはニッケル・リンは析出しない。次に図8
に示すように、電気抵抗を小さくするためにニッケル・
リン膜7上に電気メッキにより金メッキ膜8を形成し、
更に、SiO2 が露出している部分11bをマスキング
し、CVD法によりカーボン膜9を形成し、さらに、配
線パターンを保護するために、ガラス層10で被服し、
図9に示すマイクロアレイカーボン電極を形成した。得
られたマイクロアレイカーボン電極は、装置に組み込ん
で評価した結果、水素イオン濃度等の測定に使用でき
た。
【0026】実施例2 図10〜図14に本実施例のマイクロアレイカーボン電
極の製造工程図を示す。まず、図10に示すように、<
111>方位のSi単結晶基板1上に、フォトリソグラ
フ法を用いてAuパターン2を4個形成する。次に、図
11に示すようにVLS成長法により、直径1μmの柱
状単結晶3を高さ50μmまで成長させた。柱状単結晶
3の中心間距離は、3μmであった。次に、柱状単結晶
3が形成された基板1を洗浄、脱脂し、フッ化水素酸
で、処理した後、実施例1と同様の方法で図12に示す
ように、柱状単結晶にNi−P化学メッキを行うとシリ
コン単結晶基板1の表面と柱状単結晶3の表面とがニッ
ケル・リン膜7で覆われる。次に図13に示すように、
電気抵抗を小さくするためにニッケル・リン膜7上に電
気メッキにより金メッキ膜8を形成し、更に図14に示
すようにイオンビーム蒸着により導電性カーボン膜9を
形成し、図15に示すように支持体12に互いに向かい
会った電極の間隔が0.5μm、基板と基板の距離Lが
75μmとなる様に固定し、マイクロアレイカーボン電
極を形成した。得られたマイクロアレイカーボン電極
は、装置に組み込んで評価した結果、水素イオン濃度等
の測定に使用できた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば作
用電極を微小にアレイ化した場合にも電極間の距離が正
確に制御された従来より高感度なマイクロアレイカーボ
ン電極を形成することができる。本発明によれば、たと
えばフローセル、液体クロマトグラフィー、バイオセン
サーなどの超高感度分子検出器に使用可能なマイクロア
レイカーボン電極として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱状単結晶の形成方法を説明するため
の図である。
【図2】本発明のマイクロアレイカーボン電極の一例の
概略的断面図である。
【図3】実施例1の製造工程を示す概略図である。
【図4】実施例1の製造工程を示す概略図である。
【図5】実施例1の製造工程を示す概略図である。
【図6】実施例1の製造工程を示す概略図である。
【図7】実施例1の製造工程を示す概略図である。
【図8】実施例1の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図9】実施例1の製造工程を示す概略的断面図であ
る。
【図10】本発明の実施例2の製造工程を示す概略図で
ある。
【図11】本発明の実施例2の製造工程を示す概略図で
ある。
【図12】本発明の実施例2の製造工程を示す概略図で
ある。
【図13】本発明の実施例2の製造工程を示す概略図で
ある。
【図14】本発明の実施例2の製造工程を示す概略図で
ある。
【図15】本発明の実施例2のマイクロアレイカーボン
電極の概略組み立て図である。
【符号の説明】
1 シリコン単結晶基板 2 金パターン 3 柱状単結晶 4 Au−Si合金液滴 5 SiO2 層を有する基板 6a シリコン単結晶膜 7 ニッケル・リン膜 8 金膜 9 カーボン膜 10 ガラス層 11a 上部シリコン層 11b SiO2 絶縁層 11 支持基板 12 支持体 21 カーボン電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の所望の位置に形成された複数の
    柱状単結晶(A)と該柱状単結晶を被覆し、かつ、基板
    上に形成された配線パターンに電気的に結合した導電性
    カーボン膜(B)とから構成される電極を有することを
    特徴とするマイクロアレイカーボン電極。
  2. 【請求項2】 少なくとも下記の(a)、(b)及び
    (c)の順序からなる工程によるマイクロアレイカーボ
    ン電極の製造方法。 (a)基板上の単結晶膜の表面の所望の位置に、該単結
    晶と合金を形成する金属又は該単結晶より融点の低い金
    属のパターン層を形成し、(b)前記金属のパターン層
    に、単結晶膜を構成すると同一の元素を取り込ませ、柱
    状単結晶を形成し、さらに、(c)前記柱状単結晶を導
    電性カーボン膜で被覆する。
JP17863394A 1994-07-29 1994-07-29 マイクロアレイカーボン電極及びその製造方法 Pending JPH0843344A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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