JPH05188036A - 容量性測定化学センサ装置 - Google Patents

容量性測定化学センサ装置

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JPH05188036A
JPH05188036A JP4176995A JP17699592A JPH05188036A JP H05188036 A JPH05188036 A JP H05188036A JP 4176995 A JP4176995 A JP 4176995A JP 17699592 A JP17699592 A JP 17699592A JP H05188036 A JPH05188036 A JP H05188036A
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sensor
film
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sensitivity
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JP4176995A
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Bernd F W Hoffmann
ベルント、エフ、ヴェー、ホフマン
Rainer Erbach
ライナー、エルバッハ
Gerhard Wegner
ゲールハルト、ヴェグナー
Harald Fuchs
ハーラルト、フクス
Wolfgang Schrepp
ヴォルフガング、シュレプ
Matthias Schaub
マティアス、シャウプ
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BASF SE
Original Assignee
BASF SE
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N27/221Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating capacitance by investigating the dielectric properties

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が簡単で、極めて低い交錯感応性を示
し、小型化するのに適し、しかも個々の構成素子を容易
に交換し得る、容量性測定化学センサ装置を提供するこ
と。 【構成】 センサ12と、これに直列接続されており、
測定溶液、すなわち電解液1と接触せしめられるべき基
準素子11とから構成された、半導体を基礎とし小型化
可能の容量性測定化学センサ装置であって、上記基準素
子11が膜8で被覆され、高度にドーピング処理された
半導体基板10もしくは金属/半導体基板から成り、上
記センサ12が感応性膜7で被覆された絶縁体/半導体
基板5から成り、センサ12の感応性膜7が基準素子1
1の膜8より高感度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は電解液における濃度の容量性測定
化学センサ装置に関するものであって、従来の基準電極
(Ag/AgCl電極あるいはカロメル電極)の使用を
不必要ならしめるように相互に直列接続されたセンサ自
体と基準素子とから成り、このため半導体技術と相容れ
る小型化が可能ならしめられる。化学的信号から電気的
信号への転換は、周知の電界効果により行なわれる。
【0002】
【従来技術】イオン選択性電界効果に基礎を置く、集積
化学センサの構成は公知であり、例えば1985年ニュ
ーヨークのアカデミックプレス社刊、「ソリッド、ステ
イト、ケミカル、センサーズ」2章66頁および3章に
おけるJ.ジャネイタおよびR.J.フーバーの論稿、
およびJ.Mol.Electron(1986)5
1から83頁における「リーセント、アドバーンセズ、
イン、フィールドエフェクト、ケミカル、マイクロセン
サーズ」と題するA.シボールドの論稿に記載されてい
る。化学的方法を監視するためのオンラインセンサとし
てのCHEMFETの使用は、未だに解明されていない
問題、ことに化学的感応層の長期にわたる安定性の欠除
および低接着性により疏外されている。最近に至り、ラ
ングミュア/ブロジェットフィルム(LBフィルム)
(J.Am.Chem.Soc.57(1935)10
07−1022参照)が、一般的に使用されているPV
Cもしくはポリビニルアルコールのような従来からのポ
リマー(Adv.Phys.34(1985)1−38
における「アン、アプライド、サイエンス、パースペク
ティブ、オブ、ラングミュア/ブロジェット、フィルム
ス」と題するG.G.ロバーツの論稿参照)に代わるも
のとして提示された。しかしながら、従来の両親媒物質
から成るLBフィルムも、同様に安定性に関する問題点
がある。しかるに最近見出されたフタロシアニネートポ
リシロキサンの重合体から成るLBフィルムでは、電解
液/絶縁体/半導体(EIS)構造におけるイオン感応
部分として、プロトンに対する感応性および長期安定性
に関して極めて有利であることが実証されており、アル
カリ金属イオンに対する交錯感応性を示さないことが実
証された。(1990年オランダのElsevier
Sequoia社刊、「センサーズ、アンド、アクチュ
エーターズ」B1巻408−412頁における、「ラン
グミュア/ブロジェットフィルムズ、オブ、フタロシア
ニネート−ポリシロキサン、ポリニーズ、アズ、ア、ノ
ーベル、タイプ、オブ、CHEMFETメンブレン」と
題する、A.フォーゲル、B.ホフマン、Th.ザウエ
ルおよびG.ウェクナーの論稿参照)。西独特許出願公
開4017905号公報にも、絶縁体/半導体基板上に
非感応性膜としてポリグルタメート(PG)薄層を担持
するイオン選択性電解効果トランジスタ(CHEMFE
T)を基礎とする化学センサ用の基準ないし補助電極が
開示されている。
【0003】
【目的】そこで、本発明の目的は製造が簡単で、極めて
低い交錯感応性を示し、小型化するのに適し、しかも個
々の構成素子を容易に交換し得る、容量性測定化学セン
サ装置を提供することである。
【0004】
【発明の要約】しかるに上述の目的は、感応性膜を絶縁
体/半導体基板に施こし、非感応性膜を高度ドーピング
処理した半導体基板もしくは金属/半導体基板に施こ
し、後者が電解効果を示さず、単に支持電極としてのみ
作用するようにすることにより達成されることが本発明
者らにより見出された。さらに厳密には逆構造、すなわ
ち非感応性膜を絶縁体/半導体基板上に、感応性膜を高
度ドーピング処理した半導体基板もしくは金属/半導体
基板に施こすことが可能である。
【0005】本発明はセンサと、これに直列接続されて
おり、測定溶液、すなわち電解液と接触せしめられるべ
き基準素子とから構成された、半導体を基礎とし小型化
可能の容量性測定化学センサ装置であって、上記基準素
子が膜で被覆され、高度にドーピング処理された半導体
基板もしくは金属/半導体基板から成り、上記センサが
感応性膜で被覆された絶縁体/半導体基板から成り、セ
ンサの感応性膜が基準素子の膜より高感度を有すること
に関するものである。電圧差の濃度変化に対する比(m
V/濃度の負対数で測定)で表わされる、センサ膜の感
度と基準素子膜の感度間の差が、基準素子感度の2倍大
きいことが好ましい。
【0006】このセンサ装置において、センサ感応性膜
が高度ドーピング処理された半導体基板ないし金属/半
導体基板に施こされ、低感度膜が絶縁体/半導体基板に
施こされているセンサと基準素子は同一チップに施こさ
れるか、あるいは相互に容易に交換され得る個々の構成
要素から成る。
【0007】この新規の化学センサ装置においては、セ
ンサ膜が基準素子の膜と同じ素材料から成り、センサ膜
の感度が選択作用を有する基の導入もしくは結合により
高められていることが好ましい。
【0008】新規の化学センサ装置において、上記両膜
がラングミュア/ブロジェット法によりあるいは蒸着
法、スパッタリング法、エピタキシアル成長法、CVD
法あるいはスピンコーティング法により基板に施こされ
ていることが好ましい。
【0009】膜素材として有機ポリマー、例えばポリ−
(γ−メチルL−グルタメート−co−γ−n−アルキ
ルL−グルタメート)(n−アルキルはC1021からC
2551を意味し、膜素材としてn−アルキルL−グルタ
メート分は20から40%使用)が使用されていること
が好ましい。
【0010】Na+ センサを製造する場合には、基準素
子およびセンサの膜は、請求項(9)のポリグルタメー
トから成り、センサ膜がイオノホアの導入によりNa+
イオンに感応性化される。
【0011】
【発明の構成】この新規の化学センサ装置においてもた
らされる感応性は、センサ膜の感応性と基準膜の感応性
の差である。本発明において感応性ないし感度というの
は、電解液における濃度の関数として、キャパシタンス
/電圧カーブ(C/Vカーブ)における電圧軸に沿って
もたらされる推移、すなわちシフトを意味する。
【0012】膜による基板の被覆は、数nmから数μm
の厚さの膜を再現可能にもたらし得るのであればいかな
る公知方法でもよいが、ことにラングミュア/ブロジェ
ット法、蒸着法、スパッタリング法、エピタキシアル成
長法、CVD法あるいはスピンコーティング法が好まし
い。
【0013】ラングミュア/ブロジェット法、この方法
の実施に適する装置およびこの方法を実施可能ならしめ
る前提諸条件は、周知に属するところであって、例えば
1966年、インターサイエンス、パブリッシャーズ
刊、G.L.ゲインズの「インソリュブル、モノレヤー
ズ、アット、リクイッド−ギャス、インターフェイセ
ズ」に記載されている。
【0014】本発明の特別の利点は、この化学センサ装
置の、あるいは個々の構成要素、すなわちセンサおよび
基準素子の製造が、従来のCHEMFETの高コスト法
に比較して簡単であり、装置の小型化の可能性、センサ
装置あるいはその個々の構成要素の簡単かつ廉価な交換
可能性(保持部材が適当にデザインされていれば)、異
なるセンサおよび基準素子をチップに装着し、あるいは
これらを個別的要素(例えばフロースルーセル)として
使用し得る可能性に在る。さらに交錯感応性、ドリフ
ト、温度と光効果の本質的代償の点においても秀れてい
る。
【0015】これはセンサ膜および基準膜が同じ素材か
ら構成され、センサ膜が所望の用途に対応して感応性基
の導入もしくは結合により選択的になされる場合にこと
に顕著である。
【0016】さらに他の利点は、基準素子がセンサと直
列接続され、従って慣用の基準電極が回路の変更なしに
代替使用され得ることである。
【0017】本発明による新規の化学センサ装置につ
き、添附図面を参照しつつ、さらに具体的に説明する。
【0018】図1は電解液/絶縁体/半導体装置に慣用
されている容量性センサの構成を示す略図である。図1
において1は電解液、2は電解液容器、3はシール、4
は絶縁体(例えばSiO2 )、5は半導体(例えばp−
Si)、6は金属(例えば金もしくはアルミニウム)、
7は感応性膜(例えばSi34 )を意味する。
【0019】図2から図5は、基準素子の各種の構成を
示す。
【0020】まず図2において符号1から6は図1につ
き上述したと同じ意味を有し、8は非感応性膜(例えば
ポリグルタメート=PG)を、9は基板表面の端子を意
味する。
【0021】図3において符号1から8は図2につき上
述したと同じ意味を有し、10は金属もしくは高度ドー
ピング処理した半導体基板(例えばn+ −Si)を意味
する。
【0022】図4において符号1から3および6は図1
につき上述したと同じ意味を有し、10は高度ドーピン
グ処理した半導体基板(例えばn+ −Si)、8は非感
応性膜(例えばPG)を意味する。
【0023】図5において符号1から10は図4につき
上述した意味を有する。
【0024】図6は完全に容量性化学センサ装置を示
し、12と11はそれぞれ同一チップ上のセンサと基準
素子を示し、絶縁体4で分離されるか、あるいは間隔を
置いて分離されている。符号1から6は図1につき上述
したと同じ意味を有し、8は非感応性膜(例えばP
G)、7は感応性膜(例えばSi34 )、9は電気的
接続、10は高度ドーピング処理した半導体基板(例え
ばn+ −Si)を意味する。感応性膜および非感応性膜
は相互に交換されていてもよい。
【0025】膜構成材料として好ましいポリ−(γ−メ
チルL−グルタメート−co−γ−n−アルキルL−グ
ルタメート)は下記式であって、
【0026】
【化1】 γ−メチルL−グルタメート単位が70%、γ−n−オ
クタデシルL−グルタメート単位が30モル%を占める
場合を例示している。
【0027】さらに他の好ましいポリ−(γ−メチルL
−グルタメート−co−γ−n−アルキルL−グルタメ
ート)は、n−アルキルがC1021からC2551で、n
−アルキルL−グルタメート分が20から40モル%を
占める場合である。このグルタメート共重合体の重合度
はどの程度であってもよいが、20から2000の重合
度で、図7の如き螺旋構造のものが好ましい。これら共
重合体は、ラングミュア/ブロジェット法で基板上に被
覆するのがことに好ましい。この目的のために、共重合
体は適当な溶媒、ことにハロゲン化炭化水素、例えばク
ロロホルムに、PG濃度0.001から0.1%、例え
ば約0.02%となるように溶解させる。被覆は高度に
清浄な雰囲気中において層流ボックスにより形成された
ラウダ(Lauda)フィルムバランスを使用して行な
われる。すなわちグルタメート共重合体溶液を高純度水
を含有する恒温助相上に展張し、溶媒蒸散させ、一定の
フィルム表面積が達成された後に、押圧して表面張力を
20mN/mとし、被覆されるべき基板を、10mm/
minの速度でラウダフィルムを引揚げて、共重合体フ
ィルム下方に浸漬するのが好ましい。このようにして各
浸漬および引揚げの間に単分子層が基板上に転移され
る。所望数の単分子層、例えば2から60層の転移が終
った後、基板を乾燥し、必要であれば加熱する。
【0028】共に適当であるがグルタメート単独重合
体、例えばポリ−(γ−メチルL−グルタメート)もし
くはポリ−(γ−ベンジルL−グルタメート)を、絶縁
体/半導体もしくは高度ドーピング処理した半導体の基
板あるいは金属/半導体の基板を被覆するために使用さ
れる場合、これはスピンコーティング法(500から2
000rpm)により行なってから溶媒を蒸散させる
か、あるいは蒸着法もしくはスパッタリング法により行
なわれる。この方法によっても薄い有効な層が形成され
得る。
【0029】適当なグルタメート重合体および共重合体
の製造については、例えばヨーロッパ特許出願公開30
0420号公報に記載されているが、膜構成材料として
は、他の有機ポリマー、例えばセルロース誘導体も使用
され得る。
【0030】センサおよび基準素子の膜の厚さは、数n
mから数μm、例えば2nmから約5μmとする。LB
法、スピンコーティング法、蒸着法、エピタキシアル成
長法、CVD法、スパッタリング法のほかに、例えば1
984年シュプリンガー、フェルラーク社刊、エ、ルー
ゲの「ハルプライターテヒノロギー」67、82、13
4、263、265頁に記載されている方法に適当であ
る。
【0031】新規のセンサ装置は、ことにセンサおよび
基準素子の膜が同じ素材、例えば共に上述したPGから
構成され、センサ膜をイオノホアに混入することにより
特殊な態様で選択的ならしめる場合において、ことに有
利である。
【0032】市販Naイオノホアの構造式は下記の如く
であって、
【0033】
【化2】 これはPGモノマーの個数に対して1−10%の割合と
PGと混合され、その結果、センサ膜はNa+ イオンを
検知し得るようになる。
【0034】本発明センサ装置に適する半導体/絶縁体
基板は、珪素/SiO2 、Si/SiO2 /SixNy
(x=3、y=4であるのが好ましい)、Si/SiO
2 /ZrO2 、ゲルマニウム/GeO2 および酸化物以
外の絶縁体層を有する III−V半導体、例えばGaA
s、GaInPである。好ましい半導体/絶縁体基板は
Si/SiO2 、ことにp−Si/SiO2 、例えば導
電度17−30l/Ωcm、SiO2 厚さ50+/−5
nmのp−ドーピングシリコンウエーハである。
【0035】本発明センサ装置用に適当な高度ドーピン
グ半導体は、シリコン、ゲルマニウムおよび III−V半
導体、例えばGaAsないしGaInPであって、例え
ばイオン打込みないし拡散により縮退するまでドーピン
グ処理される。これにより準金属挙動を示すようにな
る。ドーピング度が1018l/cm3 以上、電導度が
0.1l/Ωcm以上の高ドーピングp−もしくはn−
シリコン基板が好ましい。金属/半導体基板のための金
属としては、0.1l/Ωcm以上の導電度があれば何
でもよいが、ことにp−Siもしくはクロム上の金およ
びアルミニウム、n−Si上のニッケルが好ましい。純
金属基板、ことに上述した金属も原則的に使用し得る。
【0036】センサ装置は使用目的に応じて、センサと
基準素子とを別個に構成しても、あるいは半導体技術に
完全容認され得るチップ上に再者を一体化してもよい。
【0037】以下の実施例は図6により構成されたもの
であって、センサと基準素子は別個の基板上に設けら
れ、従って両者共に電解溶液に接触せしめられるように
配置されている。
【0038】以下の実施例中において使用される部およ
びパーセントは、特に明示されない限り重量に関するも
のである。
【0039】
【実施例1】 (pHセンサ装置)センサとしては、Al/Si/Si
2 /Si34 ウエーハ(ミュンヘンのクラウンホー
ファから入手)を使用した。
【0040】基準素子としては、高度ドーピング(ドー
ピング度1019l/cm3 )n−シリコンウエーハを使
用した。コーティング前、酸化物層を完全に除去するた
め、10%濃度HFで15分間処理した。これらウエー
ハは、撥水性化するためヘキサメチルジシラザンの40
%濃度クロロホルム溶液により40℃において付加的シ
ラン化処理に附した。
【0041】ラングミュア/ブロジェット(LB)コー
ティング処理は、層流ボックス内におけるラウダフィル
ムバランスで行なわれた。PGによるコーティングは上
述したようにして、異なる厚さ(2から32単分子層)
を有する多数の試料を作製するために行なわれた。形成
された基準素子の裏面にはAl/Auの接点が施こされ
た。
【0042】pHセンサおよび基準素子の寸法は共に1
5×15mm2 とした。これらを特殊の試料容器(貫流
セル)に装着し、相互に電解液を介して接触し得るよう
になされた。このpHセンサ装置はまた慣用のAg/A
gCl基準電極(インゴルト社製)に対する測定のため
にも使用可能になされた。装置全体を遮光金属ボックス
に収納した。C/Vカーブはヒューレット/パッカード
社の4272LCRメータおよび連結PCを使用して記
録した。バイアス電圧は100mVごとに−2500か
ら+500mVまで変化させた。測定周波数は1kH
z、測定a、c電圧は20mVとした。セル内のpH値
は0.1mKCL溶液のNaOHおよびHCl滴定によ
りコンピュータ制御下に変化させた。
【0043】図8はpHセンサと基準素子から成る上述
センサ装置のpH値の関数としての典型的C/Vカーブ
を示し、図9は本発明pHセンサ装置の評価C/Vカー
ブ(下方カーブ)と慣用装置(pHセンサとAg/Ag
Cl基準電極、上方カーブ)の対比を示す。本発明セン
サ装置の秀れた直線性が実証されている。
【0044】
【実施例2】 (Naセンサ装置)基準素子は上述実施例1に記載され
たように作製された。導電度17−30l/Ωcm、S
iO2 層厚さ50nmのp−ドーピングシリコンウエー
ハをNaセンサ作製のために使用した。寸法は15×1
5mm2 とした。ウエーハ純化のため、40℃における
超音波浴中において、以下の各溶液を使用し相次いで処
理した。すなわち、まずアセトンによりフォトレジスト
除去(10分間)、次いで高純水で洗除、H2 SO4
22 、H2 Oの1:1:5の混合液で処理(10分
間)、高純水で洗除、25%NH3 、30%のH22
とH2 Oの1:1:5の混合液で処理(60分)、高純
水で洗除、10%HClで処理(2分)、高純水で洗
除、次いで50℃の乾燥炉で乾燥した。
【0045】使用化学品はいずれも分析用純度のもので
あり、高純水は高純水用プラント(Seral pro
90)により得られたものを使用した。
【0046】撥水性は実施例1におけると同様にしても
たらされた。
【0047】膜素材は上述のPGであり、Naイオノホ
ア III(Fluka)をPGの繰返し単位9に対し正確
に1となるように混入した。
【0048】材料を上述したLB法により施こした。イ
オノホアが拡散により失なわれないように、センサ膜上
にさらに純PG層(2単分子層)を施こし被覆した。
【0049】このNaセンサを基準素子と共に上述した
サンプル容器内に装着した。
【0050】測定は、異なるNa濃度溶液(TRIS=
トリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン緩衝液中
NaCl、pNa=1から6に相当するNaモル濃度1
-6から10-1を手作業で導入するほかは、上述したと
同様にして行なわれた。
【0051】評価C/Vカーブ、すなわちNa濃度の関
数としての電圧のシフトが図10に示されている。pN
a=1からpNa=4(50mV/pNa以上)の範囲
における高いNa+ 感度が明確に示されている。
【0052】交錯感応性の自動的代償を明確に実証する
ため、0.1MのNaClの一定のNa濃度において、
自動的滴定によりpH値を3から11まで変化させた。
図11から、出発信号が3から11の8pH段階にわた
り実質的に一定に維持されており、従ってH+ に対する
交錯感応性が生起していないことを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解液/絶縁体/半導体装置に慣用されている
容量性センサの構成を原理的に説明する図面である。
【図2】基準素子の構成を原理的に説明する図面であ
る。
【図3】基準素子の構成を原理的に説明する図面であ
る。
【図4】基準素子の構成を原理的に説明する図面であ
る。
【図5】基準素子の構成を原理的に説明する図面であ
る。
【図6】容量性センサ装置の構成を原理的に説明する図
面である。
【図7】膜被覆材料として好ましいポリ−(γ−メチル
L−グルタメート−co−γ−n−アルキルL−グルタ
メート)(PG)の構造を説明する概念図である。
【図8】本発明をpHセンサ装置として使用した場合
に、pH値の関数としてのC/Vカーブを示す図面であ
る。
【図9】本発明pHセンサ装置による評価C/Vカーブ
(下方カーブ)と、慣用Ag/AgCl基準電極を使用
した慣用センサ装置の評価C/Vカーブ(上方カーブ)
とを対比する図面である。
【図10】本発明pHセンサ装置による評価C/Vカー
ブ、すなわちNa濃度の関数としての電圧のシフトを示
す図面である。
【図11】本発明センサ装置における交錯感応性の自動
的代償作用を示す図面である。
【符号の説明】
1 電解液 2 同上容器 3 シール 4 絶縁体 5 半導体 6 金属 7 感応性膜 8 非感応性膜 9 基板表面端子 10 金属/半導体もしくは高度ドーピング半導体の基
板 11、12 同一チップ上のセンサと基準素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲールハルト、ヴェグナー ドイツ連邦共和国、6500、マインツ−ドラ イス、カール−ツックマイャー−シュトラ ーセ、1 (72)発明者 ハーラルト、フクス ドイツ連邦共和国、6719、カールスベル ク、ベールヴェーク、32 (72)発明者 ヴォルフガング、シュレプ ドイツ連邦共和国、6900、ハイデルベル ク、ズィッツブーホベーク、114 (72)発明者 マティアス、シャウプ ドイツ連邦共和国、6500、マインツ、アッ カーマンヴェーク、10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサと、これに直列接続されており、
    測定溶液、すなわち電解液と接触せしめられるべき基準
    素子とから構成された、半導体を基礎とし小型化可能の
    容量性測定化学センサ装置であって、上記基準素子が膜
    で被覆され、高度にドーピング処理された半導体基板も
    しくは金属/半導体基板から成り、上記センサが感応性
    膜で被覆された絶縁体/半導体基板から成り、センサの
    感応性膜が基準素子の膜より高感度を有することを特徴
    とするセンサ装置。
  2. 【請求項2】 請求項(1)による化学センサ装置であ
    って、電圧差の濃度変化に対する比(mV/濃度の負対
    数で測定)で表わされる、センサ膜の感度と基準素子膜
    の感度間の差が、基準素子感度の2倍大きいことを特徴
    とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項(1)による化学センサ装置であ
    って、センサ感応性膜が高度ドーピング処理された半導
    体基板ないし金属/半導体基板に施こされ、低感度膜が
    絶縁体/半導体基板に施こされていることを特徴とする
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項(1)による化学センサ装置であ
    って、センサと基準素子が同一チップに施こされるか、
    あるいは相互に容易に交換され得る個々の構成要素から
    成ることを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 上述請求項のいずれかによる化学センサ
    装置であって、センサ膜が基準素子の膜と同じ素材料か
    ら成り、センサ膜の感度が選択作用を有する基の導入も
    しくは結合により高められていることを特徴とする装
    置。
  6. 【請求項6】 上記請求項のいずれかによる化学センサ
    装置であって、上記両膜がラングミュア/ブロジェット
    法により基板に施こされていることを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項(1)から(5)のいずれか
    による化学センサ装置であって、上記両膜が蒸着法、ス
    パッタリング法、エピタキシアル成長法、CVD法ある
    いはスピンコーティング法により基板に施こされている
    ことを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項のいずれかによる化学センサ
    装置であって、膜素材として有機ポリマーが使用されて
    いることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項のいずれかによる化学センサ
    装置であって、膜素材としてポリ−(γ−メチルL−グ
    ルタメート−co−γ−n−アルキルL−グルタメー
    ト)(n−アルキルはC1021からC2551を意味し、
    膜素材としてn−アルキルL−グルタメート分は20か
    ら40%使用)が使用されていることを特徴とする装
    置。
  10. 【請求項10】 上記請求項のいずれかによる化学セン
    サ装置であって、基準素子およびセンサの膜が、(請求
    項(9)の)ポリグルタメートから成り、センサ膜がイ
    オノホアの導入によりNa+ イオンに感応性化されてい
    ることを特徴とする装置。
JP4176995A 1991-07-06 1992-07-03 容量性測定化学センサ装置 Withdrawn JPH05188036A (ja)

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