JPH0843094A - 地中連続壁掘削機の位置測定方法及びその装置 - Google Patents
地中連続壁掘削機の位置測定方法及びその装置Info
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- JPH0843094A JPH0843094A JP19471694A JP19471694A JPH0843094A JP H0843094 A JPH0843094 A JP H0843094A JP 19471694 A JP19471694 A JP 19471694A JP 19471694 A JP19471694 A JP 19471694A JP H0843094 A JPH0843094 A JP H0843094A
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- excavator
- wire
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 測定用ワイヤーを不要とし、かつ泥水濃度や
泥水流の影響を受けることなく掘削機本体の平面直角座
標上の位置を正確に測定し得る地中連続壁掘削機の位置
測定方法を提供する。 【構成】 掘削機本体１が掘削計画線上方の地上にある
状態で、少なくとも２本のメインワイヤー２の平面直角
座標上の位置を測定してこれを初期値とし、掘削機本体
が掘削に伴って地面より深い位置に降下した状態での地
面における上記メインワイヤーの平面直角座標上の位置
を測定し、この測定値の前記初期値に対する変位量並び
にブームの掘削機本体吊下点から地面及び掘削機本体ま
での距離を用いた相似則により掘削機本体の平面直角座
標上の位置を算出することにより、張力数ｔｏｎのメイ
ンワイヤーを測定用ワイヤーとして機能させる。
泥水流の影響を受けることなく掘削機本体の平面直角座
標上の位置を正確に測定し得る地中連続壁掘削機の位置
測定方法を提供する。 【構成】 掘削機本体１が掘削計画線上方の地上にある
状態で、少なくとも２本のメインワイヤー２の平面直角
座標上の位置を測定してこれを初期値とし、掘削機本体
が掘削に伴って地面より深い位置に降下した状態での地
面における上記メインワイヤーの平面直角座標上の位置
を測定し、この測定値の前記初期値に対する変位量並び
にブームの掘削機本体吊下点から地面及び掘削機本体ま
での距離を用いた相似則により掘削機本体の平面直角座
標上の位置を算出することにより、張力数ｔｏｎのメイ
ンワイヤーを測定用ワイヤーとして機能させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラクレーン等の
ベースマシンのブーム等にメインワイヤーにより昇降可
能に吊下され、地中に深溝を掘削する地中連続壁掘削機
の位置測定方法及びその装置に関し、特に掘削機本体の
平面直角座標上の位置を測定する方法及びその装置に関
する。
ベースマシンのブーム等にメインワイヤーにより昇降可
能に吊下され、地中に深溝を掘削する地中連続壁掘削機
の位置測定方法及びその装置に関し、特に掘削機本体の
平面直角座標上の位置を測定する方法及びその装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の地中連続壁掘削機の位置
測定方法及びその装置としては、例えば特開平５−７９
２７０号公報及び特公平５−２１４８３号公報記載のも
のが知られている。前者のものは、地上から一定張力で
繰り出される測定用ワイヤー（直径数ｍｍ、張力２００
〜３００ｋｇ程度）を掘削機本体の先端の滑車に掛け回
わして地上へ導出し、かつその端部を揺動自在に支持
し、この端部と掘削機本体の間の測定用ワイヤーの傾斜
を測定するワイヤー傾斜測定方式といわれるもので、測
定用ワイヤーの端部とその支持部との間に介装した傾斜
計と、測定用ワイヤーの繰り出しに連動する深度計の値
に基づいて掘削機本体の平面直角座標上の位置を測定す
るものである。一方、後者のものは、掘削機本体の先端
に掘削計画線を囲む基準筒を設け、この基準筒内に地上
より垂錘を掘削計画線に位置させて測定用ワイヤーによ
って吊り下げ、この垂錘に対する基準筒の変位量を基準
筒の内面に付設した渦電流式アナログセンサーによって
測定し、掘削機本体の平面直角座標上の位置を測定する
ものである。
測定方法及びその装置としては、例えば特開平５−７９
２７０号公報及び特公平５−２１４８３号公報記載のも
のが知られている。前者のものは、地上から一定張力で
繰り出される測定用ワイヤー（直径数ｍｍ、張力２００
〜３００ｋｇ程度）を掘削機本体の先端の滑車に掛け回
わして地上へ導出し、かつその端部を揺動自在に支持
し、この端部と掘削機本体の間の測定用ワイヤーの傾斜
を測定するワイヤー傾斜測定方式といわれるもので、測
定用ワイヤーの端部とその支持部との間に介装した傾斜
計と、測定用ワイヤーの繰り出しに連動する深度計の値
に基づいて掘削機本体の平面直角座標上の位置を測定す
るものである。一方、後者のものは、掘削機本体の先端
に掘削計画線を囲む基準筒を設け、この基準筒内に地上
より垂錘を掘削計画線に位置させて測定用ワイヤーによ
って吊り下げ、この垂錘に対する基準筒の変位量を基準
筒の内面に付設した渦電流式アナログセンサーによって
測定し、掘削機本体の平面直角座標上の位置を測定する
ものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものは、いずれも測定用ワイヤーを別途用いる必要があ
ると共に、測定用ワイヤーが直径数ｍｍ、張力２００〜
３００ｋｇ程であるため、大深度（例えば１００〜１５
０ｍ）となって泥水濃度が高くなった場合（特に溝底
は、泥水にスライムが混じって濃度に加えて粘性も高く
なる）、測定用ワイヤーの追従性が悪化し、かつ泥水流
（掘削土砂を排出するポンプによって泥水に運動エネル
ギーが加わり、流れを生ずる）の影響を受け、測定用ワ
イヤーの傾斜又は鉛直度が不正確となり、ひいては掘削
機本体の位置の測定が不正確となる不具合がある。そこ
で、本発明は、測定用ワイヤーを不要とし得、かつ泥水
濃度や泥水流の影響を受けることなく掘削機本体の平面
直角座標上の位置を正確に測定し得る地中連続壁掘削機
の位置測定方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
ものは、いずれも測定用ワイヤーを別途用いる必要があ
ると共に、測定用ワイヤーが直径数ｍｍ、張力２００〜
３００ｋｇ程であるため、大深度（例えば１００〜１５
０ｍ）となって泥水濃度が高くなった場合（特に溝底
は、泥水にスライムが混じって濃度に加えて粘性も高く
なる）、測定用ワイヤーの追従性が悪化し、かつ泥水流
（掘削土砂を排出するポンプによって泥水に運動エネル
ギーが加わり、流れを生ずる）の影響を受け、測定用ワ
イヤーの傾斜又は鉛直度が不正確となり、ひいては掘削
機本体の位置の測定が不正確となる不具合がある。そこ
で、本発明は、測定用ワイヤーを不要とし得、かつ泥水
濃度や泥水流の影響を受けることなく掘削機本体の平面
直角座標上の位置を正確に測定し得る地中連続壁掘削機
の位置測定方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の地中連続壁掘削機の位置測定方法は、ベー
スマシンのブーム等にメインワイヤーにより昇降可能に
吊下され、地中に深溝を掘削する掘削機本体の平面直角
座標上の位置を測定するに際し、掘削機本体が掘削計画
線上方の地上にある状態で少なくとも２本のメインワイ
ヤーの平面直角座標上の位置を測定してこれを初期値と
し、掘削機本体が掘削に伴って地面より深い位置に降下
した状態での地面における上記メインワイヤーの平面直
角座標上の位置を測定し、この測定値の前記初期値に対
する変位量並びにブーム等の掘削機本体吊下点から地面
及び掘削機本体までの距離を用いた相似則により掘削機
本体の平面直角座標上の位置を算出することを特徴とす
る。又、本発明の地中連続壁掘削機の位置測定装置は、
ベースマシンのブーム等にメインワイヤーにより昇降可
能に吊下され、地中に深溝を掘削する掘削機本体の平面
直角座標上の位置を測定するものであって、メインワイ
ヤーを囲みかつ掘削計画線上方に位置してベースマシン
のブーム等に昇降用ワイヤーにより昇降可能に吊下さ
れ、地面に載置可能な位置測定用フレームと、該フレー
ムに搭載され、少なくとも２本のメインワイヤーの平面
直角座標上の位置を測定するセンサーと、このセンサー
によって測定された掘削前の掘削計画線上方でのメイン
ワイヤーの位置と掘削中の地面でのメインワイヤーの位
置とから地面におけるメインワイヤーの変位量を演算
し、この演算値並びにブーム等の掘削機本体吊下点から
地面及び掘削機本体までの距離を用いた相似則により掘
削機本体の平面直角座標上の位置を演算する演算器とを
備えることを特徴とする。
め、本発明の地中連続壁掘削機の位置測定方法は、ベー
スマシンのブーム等にメインワイヤーにより昇降可能に
吊下され、地中に深溝を掘削する掘削機本体の平面直角
座標上の位置を測定するに際し、掘削機本体が掘削計画
線上方の地上にある状態で少なくとも２本のメインワイ
ヤーの平面直角座標上の位置を測定してこれを初期値と
し、掘削機本体が掘削に伴って地面より深い位置に降下
した状態での地面における上記メインワイヤーの平面直
角座標上の位置を測定し、この測定値の前記初期値に対
する変位量並びにブーム等の掘削機本体吊下点から地面
及び掘削機本体までの距離を用いた相似則により掘削機
本体の平面直角座標上の位置を算出することを特徴とす
る。又、本発明の地中連続壁掘削機の位置測定装置は、
ベースマシンのブーム等にメインワイヤーにより昇降可
能に吊下され、地中に深溝を掘削する掘削機本体の平面
直角座標上の位置を測定するものであって、メインワイ
ヤーを囲みかつ掘削計画線上方に位置してベースマシン
のブーム等に昇降用ワイヤーにより昇降可能に吊下さ
れ、地面に載置可能な位置測定用フレームと、該フレー
ムに搭載され、少なくとも２本のメインワイヤーの平面
直角座標上の位置を測定するセンサーと、このセンサー
によって測定された掘削前の掘削計画線上方でのメイン
ワイヤーの位置と掘削中の地面でのメインワイヤーの位
置とから地面におけるメインワイヤーの変位量を演算
し、この演算値並びにブーム等の掘削機本体吊下点から
地面及び掘削機本体までの距離を用いた相似則により掘
削機本体の平面直角座標上の位置を演算する演算器とを
備えることを特徴とする。
【０００５】
【作用】本発明の地中連続壁掘削機の位置測定方法及び
その装置においては、張力数ｔｏｎのメインワイヤーが
測定用ワイヤーとして用いられる。メインワイヤーの平
面直角座標上の位置を測定するセンサーとしては接触型
又は非接触型のいずれであってもよい。接触型の例とし
ては、変位計やエンコーダ等を用いるものが挙げられ、
非接触型の例としては、レーザー、ＣＣＤ、電磁波等を
用いるものが挙げられる。
その装置においては、張力数ｔｏｎのメインワイヤーが
測定用ワイヤーとして用いられる。メインワイヤーの平
面直角座標上の位置を測定するセンサーとしては接触型
又は非接触型のいずれであってもよい。接触型の例とし
ては、変位計やエンコーダ等を用いるものが挙げられ、
非接触型の例としては、レーザー、ＣＣＤ、電磁波等を
用いるものが挙げられる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の一実施例の位置測定装置を
備えた地中連続壁掘削機の概略を示す斜視図である。図
中１は掘削機本体で、ベースマシンのブームあるいは専
用のマスト（共に図示せず）にメインワイヤー２により
昇降可能に吊下されている。掘削機本体１は、全油圧駆
動方式のものであり、高剛性のフレーム３にマッドポン
プ４、カッタードラム５、ガイドフラップ（方向修正装
置）６及び傾斜計（図示せず）等を搭載して構成され、
図示しない油圧ホース、マッドホース及びケーブルによ
りベースマシンと連結されて地中に深溝７を掘削するも
のである。メインワイヤー２は、ベースマシン搭載のウ
インチによって繰り出され又は巻き取られる張力数ｔｏ
ｎの強度を有するものであり、ブーム等に取り付けた第
１ブーム転輪８を経て掘削機本体１の上部に取り付けた
第１本体転輪９に掛け回わされ、再びブーム等に取り付
けた第２ブーム転輪１０に掛け回わされてから掘削機本
体１の上部に取り付けた第２本体転輪１１に掛け回わさ
れた後、端部をブーム等に固定されている。
て説明する。図１は本発明の一実施例の位置測定装置を
備えた地中連続壁掘削機の概略を示す斜視図である。図
中１は掘削機本体で、ベースマシンのブームあるいは専
用のマスト（共に図示せず）にメインワイヤー２により
昇降可能に吊下されている。掘削機本体１は、全油圧駆
動方式のものであり、高剛性のフレーム３にマッドポン
プ４、カッタードラム５、ガイドフラップ（方向修正装
置）６及び傾斜計（図示せず）等を搭載して構成され、
図示しない油圧ホース、マッドホース及びケーブルによ
りベースマシンと連結されて地中に深溝７を掘削するも
のである。メインワイヤー２は、ベースマシン搭載のウ
インチによって繰り出され又は巻き取られる張力数ｔｏ
ｎの強度を有するものであり、ブーム等に取り付けた第
１ブーム転輪８を経て掘削機本体１の上部に取り付けた
第１本体転輪９に掛け回わされ、再びブーム等に取り付
けた第２ブーム転輪１０に掛け回わされてから掘削機本
体１の上部に取り付けた第２本体転輪１１に掛け回わさ
れた後、端部をブーム等に固定されている。
【０００７】又、ベースマシンのブーム等には、メイン
ワイヤー２を囲む矩形状の位置測定用フレーム１２が掘
削計画線の上方に位置して２本の昇降用ワイヤー１３
ａ，１３ｂにより昇降可能に吊下されると共に、掘削計
画線を挟むように地面に設置したガイドウォール１４
ａ，１４ｂに載置可能に設けられている。位置測定用フ
レーム１２には、少なくとも２本のメインワイヤー２の
平面直角座標上の位置を測定するセンサー１５ａ，１５
ｂが搭載されている。センサー１５ａ，１５ｂは、位置
測定用フレーム１２と共に位置測定装置の一部を構成す
るものであり、接触型又は非接触型のいずれであっても
よい。接触型の例としては、変位計やエンコーダ等を用
いるものが挙げられ、非接触型の例としては、レーザ
ー、ＣＣＤ、電磁波等を用いるものが挙げられる。両昇
降用ワイヤー１３ａ，１３ｂは、位置測定用フレーム１
２の水平を保って昇降すべく、ベースマシン搭載のウイ
ンチによって同期して繰り出され又は巻き取られるもの
であり、それぞれブーム等に取り付けた転輪１６ａ，１
６ｂを経て位置測定用フレーム１２の四隅部に設けた転
輪（図示せず）に位置測定用フレーム１２の短辺部に沿
うように掛け回わされた後、端部をブーム等に固定され
ている。
ワイヤー２を囲む矩形状の位置測定用フレーム１２が掘
削計画線の上方に位置して２本の昇降用ワイヤー１３
ａ，１３ｂにより昇降可能に吊下されると共に、掘削計
画線を挟むように地面に設置したガイドウォール１４
ａ，１４ｂに載置可能に設けられている。位置測定用フ
レーム１２には、少なくとも２本のメインワイヤー２の
平面直角座標上の位置を測定するセンサー１５ａ，１５
ｂが搭載されている。センサー１５ａ，１５ｂは、位置
測定用フレーム１２と共に位置測定装置の一部を構成す
るものであり、接触型又は非接触型のいずれであっても
よい。接触型の例としては、変位計やエンコーダ等を用
いるものが挙げられ、非接触型の例としては、レーザ
ー、ＣＣＤ、電磁波等を用いるものが挙げられる。両昇
降用ワイヤー１３ａ，１３ｂは、位置測定用フレーム１
２の水平を保って昇降すべく、ベースマシン搭載のウイ
ンチによって同期して繰り出され又は巻き取られるもの
であり、それぞれブーム等に取り付けた転輪１６ａ，１
６ｂを経て位置測定用フレーム１２の四隅部に設けた転
輪（図示せず）に位置測定用フレーム１２の短辺部に沿
うように掛け回わされた後、端部をブーム等に固定され
ている。
【０００８】一方、ベースマシンには、前記センサー１
５ａ，１５ｂによって測定された掘削前の掘削計画線上
方でのメインワイヤー２の位置と、掘削中の地面でのメ
インワイヤー２の位置から地面におけるメインワイヤー
２の変位量を演算し、この演算値並びにブーム等の掘削
機本体吊下点から地面及び掘削機体１までの距離を用い
た相似則により掘削中の掘削機本体１の天端の平面直角
座標上の位置（ねじれを含む）を演算する天端位置演算
器が搭載されている。又、ベースマシンには、上記演算
器による演算値と、掘削機本体１搭載の傾斜計の検出値
とから、掘削機本体１の先端（カッタードラム先端）の
平面直角座標上の位置を演算する先端位置演算器及び位
置表示装置が搭載されている。
５ａ，１５ｂによって測定された掘削前の掘削計画線上
方でのメインワイヤー２の位置と、掘削中の地面でのメ
インワイヤー２の位置から地面におけるメインワイヤー
２の変位量を演算し、この演算値並びにブーム等の掘削
機本体吊下点から地面及び掘削機体１までの距離を用い
た相似則により掘削中の掘削機本体１の天端の平面直角
座標上の位置（ねじれを含む）を演算する天端位置演算
器が搭載されている。又、ベースマシンには、上記演算
器による演算値と、掘削機本体１搭載の傾斜計の検出値
とから、掘削機本体１の先端（カッタードラム先端）の
平面直角座標上の位置を演算する先端位置演算器及び位
置表示装置が搭載されている。
【０００９】上記構成の位置測定装置によって掘削機本
体１の掘削中の平面直角座標上の位置を測定するには、
先ず、掘削前に掘削機本体１が掘削計画線上方の地上に
ある状態で、センサー１５ａ，１５ｂにより２本のメイ
ンワイヤー２の平面直角座標上の位置を測定してこれを
初期値とし天端位置演算器に入力する。次いで、掘削機
本体１が掘削に伴って地面より深い位置に降下すると、
位置測定用フレーム１２をガイドウォール１４ａ，１４
ｂ上に載置し、センサー１５ａ，１５ｂにより２本のメ
インワイヤー２の平面直角座標上の位置を測定し、測定
値を天端位置演算器に入力する。天端位置演算器では、
掘削中の２本のメインワイヤー２の初期値に対する変位
量が演算されると共に、この演算値並びにブーム等の掘
削機本体吊下点から地面までの距離及びベースマシン搭
載の深度計による上記吊下点から掘削機本体１までの距
離を用いた相似則により掘削機本体１の天端の平面直角
座標上の位置（ねじれを含む）が演算される。又、天端
位置演算器の演算値と掘削機本体１搭載の傾斜計の検出
値を先端位置演算器に入力することによって、掘削機本
体１の先端の平面直角座標上の位置（ねじれを含む）が
演算されかつ位置表示装置に表示される。そして、掘削
機本体１が掘削計画線からずれている場合には、ベース
マシン搭載の制御装置又はオペレータによるガイドフラ
ップ６の操作によって掘削機本体１の姿勢制御が行われ
る。なお、掘削機本体１が泥水中で浮力を受けることに
より、長尺のブームや専用のマストは斜後方へ変位する
傾向となるが、その変位量が大きい場合には、ブームや
マスト上に角度を測定する傾斜計等を設置し、その影響
を無くすための補正計算を行うものとする。
体１の掘削中の平面直角座標上の位置を測定するには、
先ず、掘削前に掘削機本体１が掘削計画線上方の地上に
ある状態で、センサー１５ａ，１５ｂにより２本のメイ
ンワイヤー２の平面直角座標上の位置を測定してこれを
初期値とし天端位置演算器に入力する。次いで、掘削機
本体１が掘削に伴って地面より深い位置に降下すると、
位置測定用フレーム１２をガイドウォール１４ａ，１４
ｂ上に載置し、センサー１５ａ，１５ｂにより２本のメ
インワイヤー２の平面直角座標上の位置を測定し、測定
値を天端位置演算器に入力する。天端位置演算器では、
掘削中の２本のメインワイヤー２の初期値に対する変位
量が演算されると共に、この演算値並びにブーム等の掘
削機本体吊下点から地面までの距離及びベースマシン搭
載の深度計による上記吊下点から掘削機本体１までの距
離を用いた相似則により掘削機本体１の天端の平面直角
座標上の位置（ねじれを含む）が演算される。又、天端
位置演算器の演算値と掘削機本体１搭載の傾斜計の検出
値を先端位置演算器に入力することによって、掘削機本
体１の先端の平面直角座標上の位置（ねじれを含む）が
演算されかつ位置表示装置に表示される。そして、掘削
機本体１が掘削計画線からずれている場合には、ベース
マシン搭載の制御装置又はオペレータによるガイドフラ
ップ６の操作によって掘削機本体１の姿勢制御が行われ
る。なお、掘削機本体１が泥水中で浮力を受けることに
より、長尺のブームや専用のマストは斜後方へ変位する
傾向となるが、その変位量が大きい場合には、ブームや
マスト上に角度を測定する傾斜計等を設置し、その影響
を無くすための補正計算を行うものとする。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地中連続
壁掘削機の位置測定方法及びその装置によれば、張力数
ｔｏｎのメインワイヤーが測定用ワイヤーとして用いら
れるので、従来のように別途測定用ワイヤーを張る必要
がなくなって装置を簡便にすることができると共に、泥
水濃度や泥水流の影響を受けることがなく、掘削機本体
の平面直角座標上の位置を正確に測定することができ
る。
壁掘削機の位置測定方法及びその装置によれば、張力数
ｔｏｎのメインワイヤーが測定用ワイヤーとして用いら
れるので、従来のように別途測定用ワイヤーを張る必要
がなくなって装置を簡便にすることができると共に、泥
水濃度や泥水流の影響を受けることがなく、掘削機本体
の平面直角座標上の位置を正確に測定することができ
る。
【図１】本発明の一実施例の位置測定装置を備えた地中
連続壁掘削機の概略を示す斜視図である。
連続壁掘削機の概略を示す斜視図である。
１ 掘削機本体 ２ メインワイヤー １２ 位置測定用フレーム １３ａ 昇降用ワイヤー １３ｂ 昇降用ワイヤー １４ａ ガイドウォール １４ｂ ガイドウォール １５ａ センサー １５ｂ センサー
Claims (2)
- 【請求項１】 ベースマシンのブーム等にメインワイヤ
ーにより昇降可能に吊下され、地中に深溝を掘削する掘
削機本体の平面直角座標上の位置を測定するに際し、掘
削機本体が掘削計画線上方の地上にある状態で少なくと
も２本のメインワイヤーの平面直角座標上の位置を測定
してこれを初期値とし、掘削機本体が掘削に伴って地面
より深い位置に降下した状態での地面における上記メイ
ンワイヤーの平面直角座標上の位置を測定し、この測定
値の前記初期値に対する変位量並びにブーム等の掘削機
本体吊下点から地面及び掘削機本体までの距離を用いた
相似則により掘削機本体の平面直角座標上の位置を算出
することを特徴とする地中連続壁掘削機の位置測定方
法。 - 【請求項２】 ベースマシンのブーム等にメインワイヤ
ーにより昇降可能に吊下され、地中に深溝を掘削する掘
削機本体の平面直角座標上の位置を測定するものであっ
て、メインワイヤーを囲みかつ掘削計画線上方に位置し
てベースマシンのブーム等に昇降用ワイヤーにより昇降
可能に吊下され、地面に載置可能な位置測定用フレーム
と、該フレームに搭載され、少なくとも２本のメインワ
イヤーの平面直角座標上の位置を測定するセンサーと、
このセンサーによって測定された掘削前の掘削計画線上
方でのメインワイヤーの位置と掘削中の地面でのメイン
ワイヤーの位置とから地面におけるメインワイヤーの変
位量を演算し、この演算値並びにブーム等の掘削機本体
吊下点から地面及び掘削機本体までの距離を用いた相似
則により掘削機本体の平面直角座標上の位置を演算する
演算器とを備えることを特徴とする地中連続壁掘削機の
位置測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19471694A JPH0843094A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 地中連続壁掘削機の位置測定方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19471694A JPH0843094A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 地中連続壁掘削機の位置測定方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0843094A true JPH0843094A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16329064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19471694A Pending JPH0843094A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 地中連続壁掘削機の位置測定方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0843094A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2755467A1 (fr) * | 1996-11-06 | 1998-05-07 | Sol Comp Du | Dispositif de mesure de verticalite d'un engin de forage |
| US8864422B2 (en) | 2012-01-31 | 2014-10-21 | Bauer Spezialtiefbau Gmbh | Method and arrangement for producing a trench wall element |
-
1994
- 1994-07-27 JP JP19471694A patent/JPH0843094A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2755467A1 (fr) * | 1996-11-06 | 1998-05-07 | Sol Comp Du | Dispositif de mesure de verticalite d'un engin de forage |
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| US8864422B2 (en) | 2012-01-31 | 2014-10-21 | Bauer Spezialtiefbau Gmbh | Method and arrangement for producing a trench wall element |
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