JPH0842729A - ガスメータにおける双方向遮断弁の復帰装置 - Google Patents

ガスメータにおける双方向遮断弁の復帰装置

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JPH0842729A
JPH0842729A JP18323894A JP18323894A JPH0842729A JP H0842729 A JPH0842729 A JP H0842729A JP 18323894 A JP18323894 A JP 18323894A JP 18323894 A JP18323894 A JP 18323894A JP H0842729 A JPH0842729 A JP H0842729A
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伸二 友枝
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俊明 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 双方向遮断弁を有するガスメータにおいて、
双方向遮断弁やその弁の制御手段が故障したり、電源電
圧が異常低下した場合など、電気的な開弁復帰が不可能
になったときにも、その双方向遮断弁を確実に開弁復帰
してガスの供給を可能にする。 【構成】 異常状態を検出して遮断信号を出力する制御
手段と、この遮断信号によりガスの流れを遮断する双方
向遮断弁と、上記制御手段に弁復帰信号を出力して双方
向遮断弁を開弁状態にする復帰手段を備えたものにおい
て、上記電気的復帰手段とは別に、上記双方向遮断弁1
0を機械的に開弁復帰する機械的復帰手段20を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスメータにおける双方
向遮断弁の復帰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスメータにおいて、地震発生
時、ガス漏れ時、その他の緊急時にガスの流通を遮断す
る遮断弁装置として、例えば図14に示すような技術が
実開昭61−141874号公報で知られている。
【0003】この図14に示す第1の従来の技術につい
て説明する。101はガスメータのケースで、102は
ガスの流入口、103はバルブ室と連通する流通路であ
る。そして、流入口102と流通路103とを区画する
仕切り壁104には弁座105を有する流通口106が
設けられている。また、流通口106と対向する前記ケ
ース101内には自己保持形ソレノイド107が設けら
れている。
【0004】この自己保持形ソレノイド107は、プラ
ンジャ108を包囲するコイル109、このコイル10
9の外周に設けたヨーク110およびこのヨーク110
の底部に設けたマグネット111とから構成されてい
る。そして、前記プランジャ108の先端には前記流通
口106に対向する弁体112が取付けられ、この弁体
112はスプリング113によって弁座105方向に付
勢されている。そして、自己保持形ソレノイド107の
コイル109の無通電状態ではプランジャ108がスプ
リング113に打ち勝ってマグネット111に吸着し、
弁体112は弁座105から離間して開弁状態にある
が、緊急時にコイル109に瞬間的に通電して逆磁場を
与えると、スプリング113の復元力によって弁体11
2を弁座105に圧接して閉弁状態を保持するようにな
っている。
【0005】一方、前記流通口106に対向する前記ケ
ース101の前部には前記弁体112を開弁状態に手動
的に復帰させるための復帰操作機構114が設けられて
いる。この復帰操作機構114はケース101に穿設し
た取付け穴115に装着された筒体116、この筒体1
16に挿入され先端が前記流通口106まで突出すると
ともに、末端にケース101から外側へ突出する復帰ボ
タン117を有するブッシュロッド118が設けられて
いる。そして、このブッシュロッド118は筒体116
に挿入された復帰ばね119によって後退方向に付勢さ
れている。また、前記復帰ボタン117は筒体116に
対して着脱可能に螺着されたキャップ120によって覆
われている。
【0006】したがって、異常状態が解除され、再びガ
ス器具を使用する場合には、キャップ120を緩めて取
外し、復帰ボタン117を手指によって押し込み、復帰
ばね119の復元力に抗してプッシュロッド118を前
進させると、弁体112はスプリング113の復元力に
抗して後退し、プランジャ108がマグネット111に
接触すると、マグネット111の吸着力によって保持さ
れる。つまり、弁体112は弁座105から離間した状
態に保持され、復帰ボタン117から手指を離し、復帰
ばね119の復元力によってプッシュロッド118が元
の状態に復帰しても開弁状態に保持される。
【0007】上記第1の従来の遮断弁においては、緊急
時に通電してその遮断弁を閉作動するのみの単方向遮断
弁であることから、異常状態が解除された場合には、作
業者等が一々ガスメータまで行って復帰ボタン117を
押し、遮断弁を開弁状態に手動復帰させる必要がある。
【0008】そこで、電気的に遮断させた遮断弁を電気
的に開復帰できるように遮断弁を双方向遮断弁とし、開
復帰を遠隔的に行えるようにしたものが実開平4−10
5274号公報に開示されている。この第2の従来の技
術を図15及び図16に示す。
【0009】図15において、201はガスの計量室
で、該計量室201の出力軸202の回転をセンサ20
3で検出し、この検出した信号をインタフェース204
を介してCPU205に入力する。CPU205はこの
信号を判断し、異常使用状態であると判断したときには
インタフェース204を介して遮断信号が双方向遮断弁
206に送信される。この結果双方向遮断弁206が作
動して弁体207がノズル208部に当接し、ガス流路
209を遮断する。
【0010】異常状態が取り除かれた後には、復帰スイ
ッチ210を押すことによりインタフェース204を介
して弁復帰信号がCPU205に入力され、CPU20
5からの出力信号により双方向遮断弁206を開状態に
復帰する。
【0011】また、図16は、遮断弁を駆動する電源
(電池)301とは別に予備電源(電池)302を設け
て、この予備電源302により復帰スイッチ303を作
動して双方向遮断弁206を開作動する直結復帰手段を
設けたものである。図中、204はインタフェース、2
05はCPU、210は復帰スイッチで、これらは上記
図15と同様のものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記第2の従来の技術
においては、双方向遮断弁を復帰させるための弁駆動回
路を設けて復帰を電気的に行うため、その双方向遮断弁
自体やその弁駆動回路に故障が発生した場合には復帰が
できず、異常流量等による遮断後、異常が解消した後に
おいてもガスを供給できない問題がある。
【0013】また、図16に示すように弁復帰を行うた
めの別電源(電池)302と復帰用回路と復帰用スイッ
チ303とからなる直結復帰手段を設けたものにおいて
は、上記の問題の他にその別電池の管理を要する上にこ
の復帰回路が故障した場合には開復帰ができない問題が
ある。
【0014】更に、電源電圧が異常低下した場合にも開
復帰できず、しかも市販の電池を使用する場合には昇圧
回路が必要となる問題もある。そこで本発明は、ガスの
異常流量時やその他の異常時に遮断信号を出力して自動
的にガスの流れを遮断し、異常が解消した場合には復帰
信号を出力して開弁する双方向遮断弁を備えたガスメー
タにおいて、更に、その双方向遮断弁を機械的に開弁復
帰する機械的復帰手段を設けて、双方向遮断弁特有の上
記の問題点を解消する復帰装置を提供することを目的と
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するもので、第1の発明は、異常状態を検出して遮断
信号を出力する制御手段と、この遮断信号を受信してガ
スの流れを遮断する双方向遮断弁と、上記制御手段に弁
復帰信号を出力して双方向遮断弁を開弁状態に復帰する
復帰手段を備えたガスメータにおいて、上記復帰手段と
は別に、上記双方向遮断弁(10)を機械的に開弁状態
に復帰する機械的復帰手段(20)を設けたことを特徴
とするものである。
【0016】第2の発明は、上記第1の発明において、
復帰軸(23)をガスメータのケース(6)を貫通して
進退可能に備え、その復帰軸(23)の先部を双方向遮
断弁(10)の弁軸(11)の先部に指向させ、復帰軸
(23)の操作端をガスメータのケース(6)外に設
け、上記弁軸(11)の先部と復帰軸(23)の先部の
一方又は双方にフランジ(14,29a)を設けて機械
的復帰手段(20)を構成したことを特徴とするもので
ある。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明においては、ガスの異常流
量等の異常を検出した場合には制御手段からの遮断信号
により双方向遮断弁(10)がガスの流れを遮断する。
その異常が解除された場合には制御手段からの復帰信号
により双方向遮断弁(10)が開弁復帰し、ガスの供給
を可能にする。
【0018】異常が解除されたにもかかわらず、制御手
段、双方向遮断弁が故障したり、また、電源電圧の異常
低下によって双方向遮断弁(10)が開弁復帰しない場
合には、機械的復帰手段(20)を手動により作動して
双方向遮断弁(10)を強制的に開弁復帰する。
【0019】請求項2記載の発明においては、弁軸(1
1)の先部と復帰軸(23)の先部の一方又は双方にフ
ランジ(14,29a)を設けたので、フランジの広い
当り面を介して復帰軸(23)と弁軸(11)を係合さ
せることができ、復帰軸(23)の姿勢や位置の自由度
が増す。
【0020】
【実施例】次に図1及び図2に示す本発明の第1実施例
について説明する。1は膜式ガスメータの上部ケース
で、その前部隔壁2と、後部隔壁3とにより膜式の計量
室4へのガス流通路5が形成されている。また、後部隔
壁3には、ケースの側壁部6に近い部分に位置してガス
流通口7が開口され、該ガス流通口7を通じてガス流入
路8と上記ガス流通路5が連通している。
【0021】ガス流入路8の後壁9には、上記ガス流通
口7と同心位置に双方向遮断弁10が備えられている。
該双方向遮断弁10の弁軸11は上記後壁9、ガス流入
路8及びガス流通口7を貫通して設けられている。12
は弁体で、弁軸11に固設され、弁軸11の前進により
ガス流通口7部に形成した弁座13に密接してガスの流
入を遮断し、弁軸11の後退により弁座13から離間し
てガスの流入を可能にする。更に弁軸11の先端はガス
流通路5内に突出し、その先端部にフランジ14が固設
されている。15は弁体12を閉方向に付勢するバネで
ある。
【0022】上記双方向遮断弁10の開閉制御は、計量
室4の出力軸の回転を検知するセンサ(図示せず)、C
PU(図示せず)、弁駆動回路(図示せず)等の制御手
段と復帰スイッチ(図示せず)により行われるようにな
っており、前記図15で説明したセンサ203、CPU
205、インタフェース204及び電気的な復帰スイッ
チ210等により制御される構成になっている。すなわ
ち、ガスの異常流量を検出した場合に制御手段からの遮
断信号によって双方向遮断弁10が閉弁作動し、異常が
解消した場合に制御手段からの弁復帰信号によって双方
向遮断弁10が開弁復帰するようになっている。
【0023】また、上記双方向遮断弁10は、前記図1
4に示したプランジャ108とマグネット111と同様
なプランジャ16及びマグネット17を備えており、上
記制御手段や双方向遮断弁が故障した場合、更には電源
電圧が低下した場合に、弁軸11を双方向遮断弁10内
側へ押圧移動することにより、その弁軸11に固着した
プランジャ16がマグネット17に吸着されて、弁体1
2の開弁状態が保持されるように構成されている。
【0024】18はカウンタカバーで、上記上部ケース
1における前部隔壁2の前部に配置した積算表示カウン
タ19を被覆するものである。該カウンタカバー18
は、上記上部ケース1における前部隔壁2から前方へ突
出した周壁1aに着脱可能に備えられている。
【0025】20は機械的復帰手段で、この機械的弁復
帰手段20について図2により詳述する。図2におい
て、21は軸穴で、上記前部隔壁2を貫通して形成さ
れ、しかも該軸穴21の軸心O2 が、上記双方向遮断弁
10における弁軸11の軸心O1 に対して所定の角度θ
1 に傾斜している。しかも、該軸心O2 の延長線が、上
記双方向遮断弁10における閉弁状態でのフランジ14
のほぼ中心と交叉するように軸穴21が指向している。
尚、この傾斜角θ1 は所望に設定するものであるが、実
施例においては約20度〜30度に設定されている。
【0026】22は上記軸穴21に連設したバネ収納室
で、上記軸穴21と同心的に形成されている。23は復
帰軸で、上記軸穴21とバネ収納室22を貫通し、かつ
軸穴21に摺動可能に備えられており、その先部23a
がガス流入路5内に突出して上記弁軸11のフランジ1
4に指向し、操作端部が上記カウンタカバー18内に位
置している。24は復帰軸23に固着され、かつバネ収
納室22に摺動可能に設置したバネ受けで、該バネ受け
24と上記軸穴21とにより、復帰軸23が軸心O2
沿って進退するようになっている。
【0027】25は復帰軸23の操作端側に固設した操
作ボタンである。26はシール用のOリングで、上記バ
ネ受け24と操作ボタン25間に介在され、かつその外
周面がバネ収納室22の内周面に密着して、バネ収納室
22からカウンタカバー18内へのガス漏れを防止して
いる。
【0028】27は上記復帰軸23におけるガス流通路
5側へ突出した部分に固着したE型止め輪で、復帰軸2
3がカウンタカバー18の方向へ抜け外れることを阻止
するストッパの役目をしている。28はリターンスプリ
ングで、上記復帰軸23をカウンタカバー18の方向
(後退方向)へ付勢している。
【0029】次に本第1実施例の作用について説明す
る。ガスの異常流量時には、CPU(図示せず)から遮
断信号を双方向遮断弁10に送信して閉弁作動し、異常
が解消したときにはCPU(図示せず)から開信号が双
方向遮断弁10に送信されて開弁することは、前記図1
5に示す従来構造と同様である。
【0030】双方向遮断弁10の閉弁状態において、異
常が解除され、双方向遮断弁10を開作動したい場合
に、該双方向遮断弁10やこれを制御する制御回路、更
には電源電圧が異常に低下していると、弁体12を上記
電気的復帰手段によって開弁復帰することができない。
この場合には、カウンタカバー18を取り外し、機械的
復帰手段20における操作ボタン25を、適宜治具等を
用い、リターンスプリング28の復元力に抗して手動で
押し込む。これにより、復帰軸23はガス流通路5内へ
進出し、その先部23aが双方向遮断弁10のフランジ
14に当接して弁軸11を双方向遮断弁10の本体方向
へ押し移動する。
【0031】この弁軸11の移動により弁体12が弁座
13から離間してガス流通口7が開口されるとともに、
プランジャ16がマグネット17に接触して、そのマグ
ネット17の吸着力によりプランジャ16が保持され
る。この保持により、弁体12は弁座13から離間した
状態に保持される。そして、開弁後に操作ボタン25か
ら手を離すと、リターンスプリング28の復元力によっ
て復帰軸23は図の状態に戻り、また、弁体12は開弁
状態のままに保持される。
【0032】また、本第1実施例のように、フランジ1
4を設けることにより、復帰軸23が弁軸11を押し動
かすための当り面が広くなり、復帰軸23を図のように
傾斜させても復帰作用を確実に行うことができる。この
ように復帰軸23を傾斜姿勢に設置できることは、復帰
軸23の操作部を弁軸11の軸心O1 から偏心させてカ
ウンタ19部と干渉しない位置に設定し、復帰操作をカ
ウンタ19を取り外すことなく容易に、かつ、確実に行
えるようにすることができる。
【0033】また、本第1実施例のように、機械的復帰
手段20の操作端部をカウンタカバー18内に配置する
ことにより、一般人が悪戯に復帰ボタンを操作すること
を防止できるとともに、機械的復帰手段20をメータ外
形から突出させることなく、メータ外形寸法内に収納す
ることができる。
【0034】図3は本発明の第2実施例を示す。本第2
実施例は、上記第1実施例における機械的復帰手段20
を、カウンタカバー18を取外すことなく操作できるよ
うにしたものである。すなわち、双方向遮断弁10にお
ける弁軸11の軸心O1 に対する復帰軸23の軸心O2
の角度θ 2 を、上記第1実施例のθ1 よりも大きくし、
バネ収納室22の外端を上部ケース1の周壁1aからケ
ース外へ開口し、復帰軸23の操作ボタン25をケース
1の外部から押し操作できるようにしたものである。1
bは周壁1aに形成した操作用の凹部である。その他の
構造は上記第1実施例と同様であるため、同一部分には
上記と同一符号を付してその説明は省略する。
【0035】本第2実施例においても、操作ボタン25
を押すことにより弁体12の機械的復帰が可能であり、
また、カウンタカバー18を取外すことなく復帰操作が
できるので、上記第1実施例のものに比べて復帰操作が
容易になる。
【0036】図4は本発明の第3実施例を示すもので、
上記第1及び第2実施例における復帰軸23を螺棒で形
成するとともに、これを雌ねじの軸穴21に螺挿し、上
記リターンスプリング28を設けない構造にしたもので
ある。また、復帰ボタン25には、ドライバー等の治具
により回転するための溝25aが形成されている。その
他の構造は上記第1及び第2実施例と同様であるので、
その図及び説明は省略する。
【0037】本第3実施例においては、復帰軸23の溝
25aにドライバー等を嵌めて回転し、その回転により
復帰軸23を進出させてフランジ14を押し、弁体12
を機械的に開弁させる。本第3実施例によれば、上記の
リターンスプリング28が不要になり安価に形成でき
る。
【0038】図5は本発明の第4実施例を示すもので、
弁軸11の軸心O1 に対する復帰軸23の軸心O2 の角
度θ3 を、上記第1及び第2実施例に示す構造のものに
おけるθ1 ,θ2 よりも小さくしたものである。すなわ
ち、復帰軸23の操作ボタン25の位置を上記第1及び
第2実施例の操作ボタン部25部と同位置とし、復帰軸
23におけるガス流通路5側の先部を、第1及び第2実
施例に比べて、弁軸11の軸心O1 からより遠ざけて、
θ3 の角度を小さくしたものである。そして、復帰軸2
3とフランジ14との係合を確実にするため、復帰軸2
3の先部にフランジ付カラー29を固着し、図5(b)
に示すように、このフランジ付カラー29のフランジ2
9aの上面周部と上記弁軸11側のフランジ14におけ
る下面周部とを係合させたものである。その他の構造は
上記第1及び第2実施例と同様であるので、その図及び
説明は省略する。
【0039】本第4実施例によれば、復帰軸23の復帰
操作時における復帰に要する力は小さくなる。すなわ
ち、復帰軸23のフランジ29aを介して弁軸11のフ
ランジ14を押した場合、θ角が小さいと弁軸11の軸
心O1 に直交する方向に作用する分力は小さくなるため
弁軸11とその軸受部との摺動摩擦力が小さくなり、復
帰軸23による復帰に要する力も小さくてよい。したが
って復帰操作が楽になる。また、フランジ付カラー29
のフランジ29aの直径Dを大きくすれば、θ3の角度
を更に小さくすることができる。
【0040】尚、両フランジ14,29aは図5(b)
に示すように相互に偏心させ、フランジ29aがフラン
ジ14に係合して前進した場合に、そのフランジ29a
が図5(b)の矢印イ方向に移動して、両フランジ1
4,29aが支障なく摺動するようになっている。
【0041】図6は本発明の第5実施例を示す。本第5
実施例は、上記第4実施例における復帰軸23を螺棒で
形成するとともにこれを雌ねじの軸穴21に螺挿し、リ
ターンスプリング28を設けない構造にしたものであ
る。
【0042】本第5実施例においては、上記図4に示す
第3実施例で説明した同様の作用、効果を有する。図7
は本発明の第6実施例を示す。
【0043】本第6実施例は、双方向遮断弁10を、そ
の軸心O3 が上記軸心O1 に対してθ4 の角度をもつよ
うに傾斜して取付けたものである。このように双方向遮
断弁10自体も傾斜させることにより、これと復帰軸2
3との角度θ5 を小さくでき、復帰軸23の取付角度を
大きくした場合にもθ5 を小さくして復帰軸23の復帰
操作を楽にすることができる。
【0044】図8は本発明の第7実施例を示す。本第7
実施例は、復帰軸23の軸心O2 を双方向遮断弁10に
おける弁軸11の軸心O1 上に位置させて機械的復帰手
段20を配置したものである。その他の構造は上記第1
実施例と同様であるので、その図及び説明は省略する。
本実施例の復帰軸23による復帰操作は、カウンタカバ
ー18を取り外し、更にビス19aを外してカウンタ1
9をその枠19bと共に取り外して行う。
【0045】本第7実施例によれば、復帰軸23の軸心
2 と弁軸11の軸心O1 とが同一線上に配置されてい
るため、上記図2に示す角度θ1 が零になり、弁軸11
とその軸受部との摺動摩擦力を小さくして、復帰操作を
より楽にすることができる。
【0046】図9は本発明の第8実施例を示す。本第8
実施例は、上記図8に示す第7実施例における復帰軸2
3を螺棒で形成するとともにこれを雌ねじの軸穴21に
螺挿し、リターンスプリング28を設けない構造にした
ものである。
【0047】本第8実施例においては、上記図4に示す
第3実施例で説明した同様の作用、効果を有する。図1
0は本発明の第9実施例を示す。
【0048】本第9実施例は、復帰軸23の軸心O2
双方向遮断弁10における弁軸23の軸心O1 に対して
若干の距離Lをもって偏心させるとともに平行させて機
械的復帰手段20を配置したものである。また、復帰軸
23の先部にはフランジ付カラー29を固着して、その
フランジ29aの上面周囲がロッド11のフランジ14
の下面周囲に係合するようにし、上記のように復帰軸2
3がLの距離偏心していても復帰操作が行えるようにな
っている。その他の構造は上記図1及び図2に示す第1
実施例と同様であるので、その図及び説明は省略する。
【0049】本第9実施例によれば、復帰軸23の軸心
2 と弁軸O1 とが平行であるため、上記図8に示す第
7実施例と同様に復帰操作が楽に行える。図11は本発
明の第10実施例を示す。
【0050】本第10実施例は、上記図10に示す第9
実施例における復帰軸23を螺棒で形成するとともにこ
れを雌ねじの軸穴21に螺挿し、リターンスプリング2
8を設けない構造にしたものである。
【0051】本第10実施例においては、上記図4に示
す第3実施例で説明した同様の作用、効果を有する。図
12は本発明の第11実施例を示す。
【0052】本第11実施例は、復帰軸23を弁軸11
と偏心かつ平行させたものにおいて、復帰軸23に上記
のようなフランジを設けることなく、復帰軸23の先部
23aで直接弁軸11のフランジ14を押すようにした
ものである。
【0053】図13は本発明の第12実施例を示す。本
第12実施例は、上記図10に示す第9実施例におい
て、フランジ14及びフランジ付カラー29を設けるこ
となく、復帰軸23の先部23aを直接弁体12に当接
させるようにしたものである。
【0054】尚、上記第1乃至第11の各実施例は、弁
軸11にフランジ14を設けたものであるが、このよう
な各実施例において、そのフランジ14を設けることな
く、復帰軸23の先部23a又はフランジ29aを直接
弁体12の下面に当接させて弁体12を開復帰するよう
にしてもよい。
【0055】また、上記実施例は、ガス漏れなどのガス
の異常流量を検知した場合にガスの供給を遮断する双方
向遮断弁駆動システムに適用したが、地震を検知してガ
スの供給を遮断する双方向遮断弁駆動システムに本発明
を適用することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、双方向遮断弁の制御手段や双方向遮断弁
が故障したり、また電源電圧が異常に低下した場合にお
いても機械的復帰手段により双方向遮断弁を確実に開弁
復帰してガスの供給を可能にすることができる。更に、
双方向遮断弁を制御する制御手段とは別に、予備電源を
用いて双方向遮断弁を直接復帰させる直結復帰手段を設
ける必要がなくなり、その予備電源も不要になる。更
に、予備電源を用いる場合は一般に昇圧回路を付加する
が、本発明においては予備電源が不要であることから昇
圧回路も不要になり、製造が容易でコスト低減を図るこ
とができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、更に機械的
復帰手段を、弁軸に対して傾斜させたり偏心させるな
ど、その取付けの姿勢や位置の自由度が増す。そのため
その操作部をカウンタ或いはカウンタカバーと干渉しな
い位置に設定して復帰操作を容易にして、かつ確実な復
帰操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示すガスメータの平断
面図。
【図2】 図1の機械的復帰手段の拡大平断面図。
【図3】 本発明の第2実施例を示すガスメータの平断
面図。
【図4】 本発明の機械的復帰手段の第3実施例を示す
平断面図。
【図5】 本発明の機械的復帰手段の第4実施例を示す
もので、(a)は平断面図、(b)は(a)のA−A線
からみた図。
【図6】 本発明の機械的復帰手段の第5実施例を示す
平断面図。
【図7】 本発明の機械的復帰手段の第6実施例を示す
平断面図。
【図8】 本発明の機械的復帰手段の第7実施例を示す
平断面図。
【図9】 本発明の機械的復帰手段の第8実施例を示す
平断面図。
【図10】 本発明の機械的復帰手段の第9実施例を示
す平断面図。
【図11】 本発明の機械的復帰手段の第10実施例を
示す平断面図。
【図12】 本発明の機械的復帰手段の第11実施例を
示す平断面図。
【図13】 本発明の機械的復帰手段の第12実施例を
示す平断面図。
【図14】 従来の単方向遮断弁の復帰操作機構を示す
断面図。
【図15】 従来の双方向遮断弁の駆動システムを示す
図。
【図16】 従来の双方向遮断弁とこれを復帰する直結
復帰手段を備えた駆動システムを示す図。
【符号の説明】
10…双方向遮断弁 11…弁軸 12…弁体 14…
フランジ 15…CPU 18…カウンタカバー 19
…カウンタ 20…機械的復帰手段 23…復帰軸 2
5…復帰ボタン 29a…フランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異常状態を検出して遮断信号を出力する
    制御手段と、この遮断信号を受信してガスの流れを遮断
    する双方向遮断弁と、上記制御手段に弁復帰信号を出力
    して双方向遮断弁を開弁状態に復帰する復帰手段を備え
    たガスメータにおいて、 上記復帰手段とは別に、上記双方向遮断弁(10)を機
    械的に開弁状態に復帰する機械的復帰手段(20)を設
    けたことを特徴とするガスメータにおける双方向遮断弁
    の復帰装置。
  2. 【請求項2】 復帰軸(23)をガスメータのケース
    (6)を貫通して進退可能に備え、その復帰軸(23)
    の先部を双方向遮断弁(10)の弁軸(11)の先部に
    指向させ、復帰軸(23)の操作端をガスメータのケー
    ス(6)外に設け、上記弁軸(11)の先部と復帰軸
    (23)の先部の一方又は双方にフランジ(14,29
    a)を設けて機械的復帰手段(20)を構成したことを
    特徴とする請求項1記載のガスメータにおける双方向遮
    断弁の復帰装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11108725A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Kimmon Mfg Co Ltd マイコンガスメータ
JP2003270020A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Toho Gas Co Ltd ガスメーター
JP2007298352A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kansai Gas Meter Co Ltd ガスメータ
CN100368855C (zh) * 2002-11-07 2008-02-13 智能泰克株式会社 投影透镜装置和投影仪装置

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