JPH0842679A - 建設車両の変速装置 - Google Patents

建設車両の変速装置

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JPH0842679A
JPH0842679A JP17838394A JP17838394A JPH0842679A JP H0842679 A JPH0842679 A JP H0842679A JP 17838394 A JP17838394 A JP 17838394A JP 17838394 A JP17838394 A JP 17838394A JP H0842679 A JPH0842679 A JP H0842679A
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gear shift
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pattern
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Shinya Kinugasa
真也 絹笠
Nobuo Hamada
展男 浜田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/02Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used
    • F16H61/0202Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric
    • F16H61/0204Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric for gearshift control, e.g. control functions for performing shifting or generation of shift signal
    • F16H61/0213Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric for gearshift control, e.g. control functions for performing shifting or generation of shift signal characterised by the method for generating shift signals
    • F16H2061/0227Shift map selection, i.e. methods for controlling selection between different shift maps, e.g. to initiate switch to a map for up-hill driving

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場の作業エリアの広さ等に応じて予め変速
パターンが選択でき、選択した変速パターンによって変
速可能な建設車両の変速装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 変速レバー12によって所望の変速ポジショ
ンが選択できるよう構成された建設車両の変速装置であ
り、走行に際し変速操作レバーによって選択可能な一連
の変速ポジションを有する変速パターンを複数分記憶し
た記憶装置14と、複数の変速パターンのなかから所望
の変速パターンを選択する変速パターン選択スイッチ1
1と、変速レバー12による選択によって、記憶装置1
4に記憶され選択された特定の変速パターンに従って変
速操作を実行するよう制御する変速制御装置7とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願にかかる発明は、ホィール
ローダ等の建設車両の変速装置に関し、特に変速パター
ンを複数具備し、現場の使用状況に適した変速パターン
を選択することが可能な建設車両の変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】土砂等の運搬にはホィールローダ等の建
設車両(以下、単にホィールローダ等という)が使用さ
れているが、近年、この種のホィールローダ等において
も、一般の乗用車と同様に、運転操作の容易化に鑑み、
手動変速装置にかわって自動変速装置が採用されつつあ
る。自動変速装置は、変速操作が不要となるため、長時
間運転・作業することが多いオペレータにとっては疲労
が軽減されるとともに、変速操作に熟練したオペレータ
でなくとも運転できるというメリットがある。
【0003】ところで、このようなホィールローダ等の
場合、使用される現場の作業エリアが大幅に異なり、例
えば、搬送距離が数百メートルあるような現場から、同
搬送距離が十メール程度しかないような現場まで存在
し、また同一の車両を搬送距離が全く異なる種々の現場
へ持ち運んでそこで使用する場合がある。また、登坂角
度が20°以上もある急な現場で使用する場合もある。
【0004】従前の手動変速装置の場合には、人間が変
速操作するものであり、作業エリアが種々変化しても、
単に使用する変速ポジションの数(例えば、手動4段変
速装置では、第1速度段から第2速度段の2段を使用す
る場合と、第1速度段から第4速度段の4段を使用する
場合)が変わるだけであるため、変速装置の構成自体
は、特に問題となることはなかった。
【0005】ところが、上記自動変速装置を具備した従
来のホィールローダ等の場合、一般の乗用車の場合と同
様に、一つの車両に対して一つの変速パターンしか用意
されていなかった。つまり、第1のポジションでは第1
速度段が固定的に形成され、第2のポジションでは第1
速度段から第2速度段まで、第3のポジションでは第1
速度段から第3速度段まで、第4のポジションでは第1
速度段から第4速度段まで、それぞれ走行状態あるいは
負荷状態に応じて自動的に変速されるように構成された
自動変速装置の場合、使用状態が異なるからと言って、
その変速装置を、例えば、第1のポジションでは第1速
度段が固定的に形成され、第2のポジションでは第2速
度段が固定的に形成され、第3のポジションでは第3速
度段が固定的に形成され、第4のポジションでは第2速
度段から第4速度段まで走行状態あるいは負荷状態に応
じて自動的に変速されるよう、変速パターンを容易に変
更することはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この結果、一般的な広
さ・地形の作業エリアを有する現場では、上記自動変速
装置のメリットを発揮し、非常に使いやすい変速装置で
あるにもかかわらず、作業エリアが大幅に異なるような
特殊な現場では、作業エリアに変速パターンがマッチし
ないため、自動変速装置のメリットを十分に発揮できな
い場合があった。
【0007】このような場合、変速装置のポジションの
数を増やして、種々の広さの作業エリアに適するよう変
速ポジションを多数設けておき、それらを適宜選択して
使用するよう構成することも可能であるが、ポジション
が増加すると変速操作手段の操作がその増加に比例して
煩雑になり、オペレータによって扱い難い変速装置とな
ってしまう。
【0008】また、各種作業エリア毎に変速パターンの
異なった変速制御装置を用意しておきその都度交換する
ことも考えられるが、この場合、各現場の作業エリアに
合ったものとその都度交換しなければならず、メーカに
とってあらゆる種類の変速パターンの変速制御装置等を
用意することは大変な負担となり、且つユーザー側にと
っても現場を変える毎に新たな変速パターンの変速制御
装置を用意することは経済的負担を強いられることとな
る。また、変速制御装置の交換作業は、熟練したサービ
スマンと手間を要する大掛かりな作業となる。
【0009】なお、一般の乗用車等の車両、あるいは建
設車両において、登坂角度と積載荷重等の負荷状態に応
じて、パワーモードとエコノミーモードの二つのモード
が切換え可能になった変速装置が存在するが、この場合
には、単に単一の変速パターンへの入力あるいは出力を
一義的に減速比を変えるだけで、ある程度の対応はでき
るが、根本的に対応できるものではなかった。この種先
行技術として、特開平2−138563号がある。
【0010】本願発明は、このような現況に鑑みおこな
われたもので、現場の作業エリアの広さ等に応じて予め
変速パターンが選択でき、選択した変速パターンによっ
て変速可能な建設車両の変速装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明にかかる建設車
両の変速装置は、変速操作手段とこの変速操作手段によ
って所望の変速ポジションが選択できるよう構成された
建設車両の変速装置において、走行に際し上記変速操作
手段によって選択可能な一連の変速ポジションを有する
変速パターンを複数分記憶した記憶手段と、複数の変速
パターンのなかから所望の変速パターンを選択する変速
パターン選択手段と、上記変速操作手段による選択によ
って、上記記憶手段に記憶され選択された特定の変速パ
ターンに従って変速操作を実行するよう制御する変速制
御手段とを具備し、上記変速パターン選択手段によって
記憶手段に記憶されている複数の変速パターンのなかか
ら、現場の使用状況に適した変速パターンを選択すれ
ば、その変速パターンによって変速可能となるように構
成されていることを特徴とする。
【0012】また、上記建設車両の変速装置において、
変速パターンの一つに手動変速パターンが含まれている
と、通常は自動変速装置として使用し、必要に応じて手
動変速装置として使用することができる。
【0013】また、上記建設車両の変速装置において、
上記変速パターンを任意に書換え可能な変速パターン書
換え手段を設けて、上記記憶手段に記憶される変速パタ
ーンの少なくとも1つを書換え可能に構成しておくと、
より現場の状況に合った変速パターンを得ることができ
る。
【0014】さらに、上記建設車両の変速装置におい
て、上記記憶手段にEEPROM(Ellectrically Eras
able Programable Read Only Memoly ) を具備させれ
ば、このEEPROMに自在に前記変速パターンを書換
え可能にすることができる。
【0015】
【作用】しかして、本願の請求項1記載の発明にかかる
建設車両の変速装置によれば、現場の作業エリアの大き
さ等の使用状況にあわせて、変速パターン選択手段で変
速パターンを選択し、変速操作手段によって変速操作
(変速ポジションの設定)をすれば、選択された変速パ
ターンとそのなかで選択された変速ポジションに従って
変速制御手段が変速制御をおこなう。この場合、変速パ
ターンの一つに手動変速パターンのものを設けておく
と、手動変速装置と同様に作用させることができる。
【0016】従って、建設車両のオペレータ(場合によ
ってはサービスマン)は、手動変速パターンを含む各種
の変速パターンの中から、現場の作業エリアに合わせて
変速パターンを選択するだけで、その現場に合致した変
速状態を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本願発明の実施例にかかる建設車両の
変速装置について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。
【0018】図1は本願発明の実施例にかかる建設車両
の変速装置およびその周辺の概略の構成を示すブロック
図である。
【0019】図1において、1は内燃機関で構成される
エンジン、2は流体継手で構成されるトルクコンバー
タ、3は複数の歯車を選択的に断続して動力伝達用の歯
車列を形成する油圧クラッチ3Aを具備した変速機、4
Aは変速機3からアクスルシャフト4B側に動力を伝達
するデファレンシャル装置、4Bはアクスルシャフト、
5はアクスルシャフト4Bに配設されるブレーキ、6は
車輪である。
【0020】そして、上記エンジン1からの出力は、ト
ルクコンバータ2を介して変速機3に伝達され、この変
速機3で所望の変速比に変速されて、デッファレンシャ
ル装置4A,アクスルシャフト4Bを介して車輪6に伝
達されるよう構成され、また必要なときにはブレーキ5
により制動がかけられるよう構成されている。
【0021】ところで、変速装置の一部を構成する上記
変速機3に配設されたソレノイドバルブ3Bは、図1に
図示するように、同じく変速装置の一部を構成する変速
制御手段である変速制御装置7に電気的に接続され、該
ソレノイドバルブ3BをON−OFF制御して油圧ユニ
ット3Cからの圧油を油圧クラッチ3Aへ供給あるは遮
断する。
【0022】また、この変速制御装置7は、上記エンジ
ン1の出力軸1A近傍に配設されたエンジン回転センサ
ー8、および上記アクスルシャフト4B近傍に配設され
た車速センサー9と電気的に接続され、エンジンの回転
数,および車速を検出するよう構成されている。
【0023】さらに、上記変速制御装置7は、変速操作
手段である変速レバー12,および選択した変速パター
ンおよび変速ポジションを表示する表示装置13と電気
的に接続され、変速レバー12からの信号により所望の
変速ポジションを設定できるよう構成され、またその設
定した変速ポジションあるいは下記の変速パターン選択
スイッチ11により選択された変速パターンが表示装置
13に表示されるよう構成されている。
【0024】また、上記変速制御装置7は、内部に複数
の変速パターンを記憶した記憶装置14を有するととも
に、且つ変速パターン選択スイッチ11と電気的に接続
され、この変速パターン選択スイッチ11により記憶装
置14内の複数の変速パターンのなかの任意の一つを選
択しその変速パターンで変速操作を実行することができ
るよう構成されている。
【0025】この実施例の場合、上記記憶装置14に
は、図4(A)〜(D)に図示するように、4種類の変
速パターン(速度段を決定するためのディシジョンテー
ブル)が記憶されている。
【0026】つまり、図4(A)に図示する変速パター
ンの場合、「変速ポジションI」で「第1速度段」が固
定され、「変速ポジションII」で「第1速度段」と「第
2速度段」がエンジン回転数,車速によって自動的に変
速され、「変速ポジションIII」で「第1速度段」〜
「第3速度段」がエンジン回転数,車速によって自動的
に変速され、「変速ポジションIV」で「第1速度段」〜
「第4速度段」がエンジン回転数,車速によって自動的
に変速されるようになっている。そして、この変速パタ
ーンは、標準的な変速パターンで、狭い作業エリアでも
広い作業エリアでも使用できる変速パターンである。
【0027】また、図4(B)に図示する変速パターン
の場合、「変速ポジションI」で「第1速度段」が固定
され、「変速ポジションII」で「第2速度段」が固定さ
れ、「変速ポジションIII」で「第3速度段」が固定さ
れ、「変速ポジションIV」で「第2速度段」〜「第4速
度段」がエンジン回転数,車速によって自動的に変速さ
れるようになっている。そして、この変速パターンは、
手動操作を主体とし自動変速操作も可能とした変速パタ
ーンである。さらに、図4(C)に図示する変速パター
ンの場合、「変速ポジションI」で「第1速度段」が固
定され、「変速ポジションII」で「第2速度段」が固定
され、「変速ポジションIII」で「第1速度段」〜「第
2速度段」がエンジン回転数,車速によって自動的に変
速され、「変速ポジションIV」で「第1速度段」〜「第
4速度段」がエンジン回転数,車速によって自動的に変
速されるようになっている。この変速パターンは、比較
的狭い作業エリアあるいは登坂角度の大きな現場に適し
た変速パターンである。
【0028】また、図4(D)に図示する変速パターン
の場合、「変速ポジションI」で「第1速度段」が固定
され、「変速ポジションII」で「第2速度段」が固定さ
れ、「変速ポジションIII」で「第3速度段」が固定さ
れ、「変速ポジションIV」で「第4速度段」が固定され
るようになっている。つまり、手動変速操作用の変速パ
ターンとなっている。
【0029】上記記憶装置14には、上記図4(A)〜
(D)に示す変速パターンに対応した速度段を決定する
ためのディシジョンテーブル(制御を決定するための論
理表)(図4(A),(B),(C)に対応するディシ
ジョンテーブルとして示す図6,図7,図8参照。これ
らのディシジョンテーブルは前進側のみを記載し、後進
側の記載は省略する。なお、ディシジョンテーブルの表
現手法は、JISX0125に準じている。このディシ
ジョンテーブル中、「Y」は条件成立,「X」は実行を
表し、空欄の箇所は無関係を表す。
【0030】また、上記記憶装置14には、図5に示す
シフトマップが記憶され、エンジン回転数と車速から最
適な速度段を求めることができるよう構成されている。
【0031】しかして、このように構成された変速装置
は建設車両に搭載されて以下のように作用する。
【0032】即ち、オペレータは、作業に先立ち、まず
上記変速パターン選択スイッチ11によって、上記図4
(A)〜(D)の変速パターンの中から現場の状況等に
合わせて所望の変速パターンを選択する。
【0033】例えば、いま、図4(A)の変速パターン
を選択すると、記憶装置14の中から図4(A)の変速
パターンに従って変速するためのディシジョンテーブル
(図6参照)が読み出される。
【0034】そして、この状態で、図1に示すように、
変速レバー12を矢印Xのいずれかの方向に回動させて
前進・後進の選択をし、且つこの変速レバー12を矢印
R方向に回転させて所望の変速ポジションを選択する。
例えば、変速レバー12を矢印Xの図1において右側に
回動させて「前進」を選択し、且つ矢印R方向に「ポジ
ションIII」の位置になるよう回転させると、この変速
ポジションに関するデータ(「前進」と「ポジションII
I」)は、上記記憶装置14のメモリM2に「M2=FI
II」として記憶される。
【0035】そして、車両は、前進において、下記の制
御によって、第1速度段〜第3速度段との間で、エンジ
ン回転数,車速によって自動的に変速される。つまり、
オペレータが上述のように変速レバー12を操作した状
態で、車両速度が6km/h、エンジン回転数が150
0rpmであったとする(図5の「ア」の点参照)と、
変速制御装置7は、図5のシフトマップから「第2速度
段」が最適と判断し、そのデータを上記記憶装置14の
メモリM3に記憶する。つまり、記憶装置14のメモリ
M3に「M3=F2」と記憶される。
【0036】この場合、変速制御装置7は、図6に示す
ディシジョンテーブルに基づいて、つまり、図6の矢印
Aに図示する、上述のM2=FIII,M3=F2の二つ
の条件を具備した列(該当する位置に「Y」記号がある
列)を捜し出し、その場合の出力値(その列の「X」記
号があるM1の値;M1=F2)を得ることによって、
変速段は「第2速度段」と決定し、この決定を記憶装置
14のメモリM1に「M1=F2」と一時的に記憶させ
るとともに、このメモリM1の内容に基づいて、上記ソ
レノイドバルブ3Bに制御信号を送って「前進第2速度
段」の歯車列が形成されるよう油圧クラッチ3Cを操作
する。
【0037】この結果、車両は、前進第2速度段に変速
されて走行する。
【0038】さらに、上記条件で走行中において、エン
ジン回転数が2000rpmとなって、車両速度が12
km/hに増速される(図5の「イ」の点参照)と、変
速制御装置7は、図5のシフトマップから「第3速度
段」が最適と判断し、そのデータを上記記憶装置14の
メモリM3に記憶する。つまり、記憶装置14のメモリ
M3に「M3=F3」と記憶される。
【0039】この場合、変速制御装置7は、図6に示す
ディシジョンテーブルに基づいて、上記同様の手法で、
変速段は「第3速度段」と決定し(図6の矢印Bの列参
照)、この決定を記憶装置14のメモリM1に「M1=
F3」と一時的に記憶させるとともに、このメモリM1
の内容に基づいて、上記ソレノイドバルブ3Bに制御信
号を送って「前進第2速度段」から「前進第3速度段」
の歯車列が形成されるよう油圧クラッチ3Cを操作す
る。この結果、車両は、前進第2速度段から前進第3速
度段に自動的に変速(シフトアップ)されて走行する。
【0040】一方、アクセルペダルをやや緩めて、アク
セル開度を減少させることによって、エンジン回転数が
1500rpmとなっている状態において、車両速度が
9km/hに減速される(図5の「ウ」の点参照)と、
変速制御装置7は、図5のシフトマップから「第2速度
段」が最適と判断し、そのデータを上記記憶装置14の
メモリM3に記憶する。つまり、記憶装置14のメモリ
M3に「M3=F2」と記憶される。
【0041】この場合、変速制御装置7は、図6に示す
ディシジョンテーブルに基づいて、上記同様の手法で、
変速段は「第2速度段」と決定し(図6の矢印Aの列参
照)、この決定を記憶装置14のメモリM1に「M1=
F2」と一時的に記憶させるとともに、このメモリM1
の内容に基づいて、上記ソレノイドバルブ3Bに制御信
号を送って「前進第3速度段」から「前進第2速度段」
の歯車列が形成されるよう油圧クラッチ3Cを操作す
る。この結果、車両は、前進第3速度段から前進第2速
度段に自動的に変速(シフトダウン)されて走行する。
【0042】さらに、エンジン回転数が1800rp
m,車両速度が4km/hの状態になった場合(図5の
「エ」の点参照)には、変速制御装置7は、図5のシフ
トマップから、「第1速度段」が最適と判断し、記憶装
置14のメモリM3に「M3=F1」と記憶する。この
場合、変速制御装置7は、図6に示すディシジョンテー
ブルに基づいて、上記同様の手法で、変速段は「第1速
度段」と決定し(図6の矢印Cの列参照)、この決定を
記憶装置14のメモリM1に「M1=F1」と一時的に
記憶させるとともに、このメモリM1の内容に基づい
て、上記ソレノイドバルブ3Bに制御信号を送って「前
進第2速度段」から「前進第1速度段」の歯車列が形成
されるよう油圧クラッチ3Cを操作する。この結果、車
両は、前進第1速度段に自動的に変速(シフトダウン)
されて走行する。
【0043】また、エンジン回転数が2200rpmに
上昇し,車両速度が20km/hの状態に増加した場合
(図5の「オ」の点参照)には、変速制御装置7は、図
5のシフトマップから、「第4速度段」が最適と判断
し、記憶装置14のメモリM3に「M3=F4」と記憶
する。しかし、この場合、変速制御装置7は、図6に示
すディシジョンテーブルに基づいて、つまり図6の矢印
Dに図示する「M2=FIII」,「M3=F4」の条件
を具備する列を捜し出し、この場合出力値「M1=F
3」を得ることによって変速段は「第3速度段」と決定
するから、第4速度段への変速は行われず、第3速度段
を保持することになる。以上説明したとおり、図6の矢
印A,B,C,Dの列の如くディシジョンテーブルを設
定することによって、変速ポジションIIIの位置におけ
る変速範囲を第1速度段〜第3速度段に設定することが
できる。
【0044】なお、上記一連の制御プロセスの信号と処
理の信号の流れを表すブロック図を簡略化して示すと、
図2のようになる。また、変速制御装置7の構成を具体
的に示すと、図3のようになる。
【0045】同様に、後進の場合についても、エンジン
回転数と車両速度によって、自動的に最適な速度段が選
択されるよう自動変速がなされる。また、変速レバー1
2で他の自動変速ポジション(例えば、この変速パター
ンにおいて「ポジションIV」あるいは「ポジションI
I」)を設定した場合については、エンジン回転数と車
両速度によって、図4(A)の範囲で自動的に最適な速
度段が選択されるとともに、また、一つの変速段のみ形
成されるような変速ポジション(例えば、この変速パタ
ーンにおいてポジションI)を設定した場合には、その
設定された変速段(第1速度段)の歯車列が変速装置内
で固定的に形成され、その変速段によって走行するよう
変速がなされる。
【0046】また、オペレータが、上記変速パターン選
択スイッチ11によって、図4(B)の変速パターンを
選択すると、記憶装置14の中から図4(B)の変速パ
ターンに従って変速するための図7のディシジョンテー
ブルが読み出される。
【0047】この場合には、上記図5に示すシフトマッ
プと、図6に代えて図7に示すディシジョンテーブルを
使用して、上記実施例と同様に変速がおこなわれる。つ
まり、この場合には、変速レバーの変速ポジションが
「ポジションI」〜「ポジションIII」で、それぞれ一
つの変速段が固定的に形成され、「ポジションIV」で
「第2速度段」〜「第4速度段」の間で自動変速がおこ
なわれる。
【0048】また、オペレータが上記変速パターン選択
スイッチ11によって、図4(C)の変速パターンを選
択すると、記憶装置14の中から図4(C)の変速パタ
ーンに従って変速するための図8のディシジョンテーブ
ルが読み出される。
【0049】そして、上記と同様にして、この場合に
は、変速レバーの変速ポジションが「ポジションI」で
は第1速度段が固定的に形成され、「ポジションII」で
は第2速度段が固定的に形成され、「ポジションIII」
では第1速度段〜第2速度段の間で自動変速がおこなわ
れ、「ポジションIV」では第1速度段〜第4速度段の間
で自動変速がおこなわれる。
【0050】また、オペレータが、上記変速パターン選
択スイッチ11によって、図4(D)の変速パターンを
選択すると、記憶装置14の中から図4(D)の変速パ
ターンに従って変速するための図9のディシジョンテー
ブルが読み出される。
【0051】この場合には、図9に示すディシジョンテ
ーブルを使用して、つまり、この場合には、変速レバー
の変速ポジションが「ポジションI」〜「ポジションI
V」で「第1速度段」〜「第4速度段」の間で、それぞ
れ一つの変速段が固定的に形成される。即ち、この場合
には、上記変速レバー12は、「ポジションI」で「第
1速度段」が、「ポジションII」で「第2速度段」が、
「ポジションIII」で「第3速度段」が、「ポジションI
V」で「第4速度段」が固定的に形成され、変速機は手
動変速装置と同様に機能することとなる。
【0052】ところで、上記実施例に代えて、変速パタ
ーンの少なくとも一つを、書換え手段(例えば、キーボ
ード)15(図1参照)を用いて、各ポジションに対応
する変速段の内容を書換え自在に構成し、オペレータあ
るいはサービスマンが使用状態(現場の状況あるいはオ
ペレータの資質)等に合わせて、内容を自在に設定でき
るよう構成してもよい。例えば、図4(A)〜(D)の
いずれかの変速パターンを、「ポジションI」を「第1
速度段」と「第2速度段」との間で自動変速可能に、
「ポジションII」を「第1速度段」〜「第3速度段」と
の間で自動変速可能に、「ポジションIII」を「第1速
度段」〜「第4速度段」との間で自動変速可能に、「ポ
ジションIV」を「第2速度段」〜「第4速度段」との間
で自動変速可能に設定できるよう書き換えてもよく、こ
の場合には、選択を煩雑にする変速ポジションの数を増
加させることなく、現場の状況あるいはオペレータの資
質に最適な変速装置を形成することができる。このよう
な変速段の内容を書換え自在にした変速パターンは、E
EPROM等のEPROM(書換え可能なリード・オン
リー・メモリ)に記憶させておくよう構成することが好
ましい。
【0053】また、上記実施例では、変速パターンの数
を4つ設けているが、これをさらに増加させても、ある
いは減少させてもよいことは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】本願発明にかかる建設車両の変速装置に
よれば、現場の作業エリアの広さ等に応じて予め簡単に
変速パターンが選択でき、選択した変速パターンによっ
て変速可能になるため、変速操作においてその現場に最
適な変速装置を得ることができる。
【0055】従って、製造メーカにとって、変速パター
ンに大きな自由度がある非常に汎用性の高い変速装置を
備えた建設車両を提供することが可能となり、従って手
動変速装置を含めて同じ変速装置を量産すればよいた
め、機能向上に対してコストをさほど上昇させることも
ない。
【0056】また、ユーザにとって、建設車両の作業性
が大幅に増大するとともに、しかも最適な変速パターン
の設定が変速パターン設定手段によって非常に簡単にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例にかかる建設車両の変速装
置およびその周辺の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1に示す変速装置における一連の制御プロ
セスの信号と処理の信号の流れを表すブロック図を簡略
化して示すブロック図である。
【図3】 図1に示す変速制御装置の詳細な構成を示す
ブロック図である。
【図4】 (A)〜(D)は図1の記憶装置に記憶され
ている4つの変速パターンの各変速ポジションの内容を
示す図である。
【図5】 図1に示す記憶装置に記憶されているシフト
マップを示す図である。
【図6】 図1に示す記憶装置に記憶され速度段を決定
する際に使用される図4(A)の変速パターンのディシ
ジョンテーブルの内容を示す図である。
【図7】 図1に示す記憶装置に記憶され速度段を決定
する際に使用される図4(B)の変速パターンのディシ
ジョンテーブルの内容を示す図である。
【図8】 図1に示す記憶装置に記憶され速度段を決定
する際に使用される図4(C)の変速パターンのディシ
ジョンテーブルの内容を示す図である。
【図9】 図1に示す記憶装置に記憶され速度段を決定
する際に使用される図4(D)の変速パターンのディシ
ジョンテーブルの内容を示す図である。
【符号の説明】
7…変速制御装置(変速制御手段) 11…変速パターン選択スイッチ(変速パターン選択手
段) 12…変速レバー(変速操作手段) 14…記憶装置(記憶手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速操作手段によって所望の変速ポジ
    ションが選択できるよう構成された建設車両の変速装置
    において、 走行に際し上記変速操作手段によって選択可能な一連の
    変速ポジションを有する変速パターンを複数分記憶した
    記憶手段と、複数の変速パターンのなかから所望の変速
    パターンを選択する変速パターン選択手段と、上記変速
    操作手段による選択によって、上記記憶手段に記憶され
    選択された特定の変速パターンに従って変速操作を実行
    するよう制御する変速制御手段とを具備し、上記変速パ
    ターン選択手段によって記憶手段に記憶されている複数
    の変速パターンのなかから、現場の使用状況に適した変
    速パターンを選択すれば、その変速パターンによって変
    速可能となるように構成されていることを特徴とする建
    設車両の変速装置。
  2. 【請求項2】 前記変速パターンの一つに手動変速パ
    ターンが含まれていることを特徴とする請求項1記載の
    建設車両の変速装置。
  3. 【請求項3】 前記変速パターンを任意に書換え可能
    な変速パターン書換え手段を具備し、前記記憶手段に記
    憶される変速パターンの少なくとも1つが書換え可能に
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の建設車
    両の変速装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段にEEPROMを具備
    し、このEEPROMに自在に前記変速パターンが書換
    え可能になっていることを特徴とする請求項3記載の建
    設車両の変速装置。
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