JPH0565037A - 車両のパワートレイン制御装置 - Google Patents
車両のパワートレイン制御装置Info
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- JPH0565037A JPH0565037A JP3227882A JP22788291A JPH0565037A JP H0565037 A JPH0565037 A JP H0565037A JP 3227882 A JP3227882 A JP 3227882A JP 22788291 A JP22788291 A JP 22788291A JP H0565037 A JPH0565037 A JP H0565037A
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- vehicle
- mode
- shift
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D11/00—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
- F02D11/06—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
- F02D11/10—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
- F02D2011/101—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
- F02D2011/102—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being moved only by an electric actuator
Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エコノミモードとパワーモードを選択できる
ようになった車両において、エコノミモードでは燃費性
能を十分に高めることができ、パワーモードでは車両の
走行性能ないし加速性能を十分に高めることができる、
アクセル操作性の良いパワートレイン制御装置を提供す
る。 【構成】 エレキスロットルシステム8,9と、電子制
御式自動変速機3とが設けられ、かつエコノミモードと
パワーモードの2種のモードが設定された車両WDのパ
ワートレイン制御装置(コントロールユニット10)にお
いて、エコノミモードでは、スロットル開度特性がパー
シャル域でスロットルゲインが大きくなるように設定さ
れ、かつ変速特性が高速段に入りやすくなるように設定
され、他方パワーモードでは、スロットル開度特性がパ
ーシャル域でスロットルゲインが小さくなるように設定
され、かつ変速特性が低速段に入りやすくなるように設
定されていることを特徴とする。
ようになった車両において、エコノミモードでは燃費性
能を十分に高めることができ、パワーモードでは車両の
走行性能ないし加速性能を十分に高めることができる、
アクセル操作性の良いパワートレイン制御装置を提供す
る。 【構成】 エレキスロットルシステム8,9と、電子制
御式自動変速機3とが設けられ、かつエコノミモードと
パワーモードの2種のモードが設定された車両WDのパ
ワートレイン制御装置(コントロールユニット10)にお
いて、エコノミモードでは、スロットル開度特性がパー
シャル域でスロットルゲインが大きくなるように設定さ
れ、かつ変速特性が高速段に入りやすくなるように設定
され、他方パワーモードでは、スロットル開度特性がパ
ーシャル域でスロットルゲインが小さくなるように設定
され、かつ変速特性が低速段に入りやすくなるように設
定されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のパワートレイン
制御装置に関するものである。
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動変速機付車両においては、マ
イクロコンピュータからなるコントロールユニットを用
いて、車速センサによって検出される車速、アクセルセ
ンサによって検出されるアクセル操作量(以下、これを
アクセル開度という)等を入力情報として変速制御を行
うようにした電子制御式自動変速機が多用されている。
かかる電子制御式自動変速機を備えた車両では、変速特
性を自由に設定することができるので、車両ないしパワ
ートレインの運転状態あるいは運転者の好みに応じて、
これらに適合するように変速特性を設定・変更すること
ができる。そこで、例えば、基本的にはエンジン負荷及
びエンジン回転数が夫々設定値以上となったときにシフ
トアップするように変速特性を設定した上で、エンジン
負荷に対する上記設定値をエンジン回転数に応じて変更
するようにし、減速運転時等において不必要なシフトア
ップが行われるのを防止するようにし、走行性の向上を
図った車両(シフトインジケータ)が提案されている(特
開昭62−29424号公報参照)。
イクロコンピュータからなるコントロールユニットを用
いて、車速センサによって検出される車速、アクセルセ
ンサによって検出されるアクセル操作量(以下、これを
アクセル開度という)等を入力情報として変速制御を行
うようにした電子制御式自動変速機が多用されている。
かかる電子制御式自動変速機を備えた車両では、変速特
性を自由に設定することができるので、車両ないしパワ
ートレインの運転状態あるいは運転者の好みに応じて、
これらに適合するように変速特性を設定・変更すること
ができる。そこで、例えば、基本的にはエンジン負荷及
びエンジン回転数が夫々設定値以上となったときにシフ
トアップするように変速特性を設定した上で、エンジン
負荷に対する上記設定値をエンジン回転数に応じて変更
するようにし、減速運転時等において不必要なシフトア
ップが行われるのを防止するようにし、走行性の向上を
図った車両(シフトインジケータ)が提案されている(特
開昭62−29424号公報参照)。
【0003】また、近年、コントロールユニットを用い
て、アクセル開度等を入力情報として、電気式のスロッ
トルアクチュエータを介してスロットル弁の開閉制御
(スロットル制御)を行うようにしたエレキスロットルシ
ステムが提案されているが、かかるエレキスロットルシ
ステムを備えた車両においては、アクセル開度に対する
スロットル開度特性(すなわちエンジン出力特性)を自由
に設定することができる。ここで、車両に電子制御式自
動変速機とエレキスロットルシステムの両方を設けれ
ば、変速制御とスロットル制御とを関連づけて行うこと
ができ、車両ないしパワートレインの運転状態あるいは
運転者の好みにより適合するパワートレイン制御を行う
ことができる。
て、アクセル開度等を入力情報として、電気式のスロッ
トルアクチュエータを介してスロットル弁の開閉制御
(スロットル制御)を行うようにしたエレキスロットルシ
ステムが提案されているが、かかるエレキスロットルシ
ステムを備えた車両においては、アクセル開度に対する
スロットル開度特性(すなわちエンジン出力特性)を自由
に設定することができる。ここで、車両に電子制御式自
動変速機とエレキスロットルシステムの両方を設けれ
ば、変速制御とスロットル制御とを関連づけて行うこと
ができ、車両ないしパワートレインの運転状態あるいは
運転者の好みにより適合するパワートレイン制御を行う
ことができる。
【0004】そこで、電子制御式自動変速機とエレキス
ロットルシステムとを備えた車両において、例えば、ア
クセルペダルの踏込量に対応して出力軸トルクを制御す
るとともに最適変速制御を行い、走行性能ないし加速性
能の向上を図った車両が提案されている(特開昭60−
143133号公報参照)。また、エンジン出力とエン
ジン回転数とを最低燃費曲線に沿うように制御するよう
にした車両(特開昭58−122337号公報参照)、設
定された所定の加速度が最小の燃費で得られるようにし
た車両(特開昭60−94825号公報参照)等、燃費性
能の向上を図った車両が提案されている。
ロットルシステムとを備えた車両において、例えば、ア
クセルペダルの踏込量に対応して出力軸トルクを制御す
るとともに最適変速制御を行い、走行性能ないし加速性
能の向上を図った車両が提案されている(特開昭60−
143133号公報参照)。また、エンジン出力とエン
ジン回転数とを最低燃費曲線に沿うように制御するよう
にした車両(特開昭58−122337号公報参照)、設
定された所定の加速度が最小の燃費で得られるようにし
た車両(特開昭60−94825号公報参照)等、燃費性
能の向上を図った車両が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両におい
ては、燃費性能及び走行性能(加速性能)の両方が良好な
ことが要求される。しかしながら、一般に走行性能の向
上と燃費性能の向上とを両立させることはむずかしい。
そこで、パワートレインの出力特性として、燃費性能を
重視するエコノミモードと走行性能ないし加速性能を重
視するパワーモードの2種のモードを設定し、両モード
のいずれか一方を任意に選択できるようにした車両、い
わゆる性能の差別化(二元化)を行った車両が提案されて
いる(例えば、特開昭63−16155号公報参照)。こ
のように、エコノミモードとパワーモードとを任意に選
択できるようにした従来の車両では、例えば、パワーモ
ードではエンジンを高回転域まで使用するようにして出
力を高め、エコノミモードでは低車速域までトルクコン
バータのロックアップを行うといった手法が用いられて
いる。しかしながら、このような手法では、エンジンを
あまり高回転域まで使用すると振動が発生しあるいは頭
打ち感が生じるなどといった不具合が生じるので、パワ
ーモードでエンジンをそれほど高回転域まで使用するこ
とができず、走行性能ないし加速性能の大幅な向上は望
めないといった問題がある。また、ロックアップ可能な
車速域の範囲が限られているので、エコノミモードでの
燃費性能の向上効果もそれほど多くは望めないといった
問題がある。
ては、燃費性能及び走行性能(加速性能)の両方が良好な
ことが要求される。しかしながら、一般に走行性能の向
上と燃費性能の向上とを両立させることはむずかしい。
そこで、パワートレインの出力特性として、燃費性能を
重視するエコノミモードと走行性能ないし加速性能を重
視するパワーモードの2種のモードを設定し、両モード
のいずれか一方を任意に選択できるようにした車両、い
わゆる性能の差別化(二元化)を行った車両が提案されて
いる(例えば、特開昭63−16155号公報参照)。こ
のように、エコノミモードとパワーモードとを任意に選
択できるようにした従来の車両では、例えば、パワーモ
ードではエンジンを高回転域まで使用するようにして出
力を高め、エコノミモードでは低車速域までトルクコン
バータのロックアップを行うといった手法が用いられて
いる。しかしながら、このような手法では、エンジンを
あまり高回転域まで使用すると振動が発生しあるいは頭
打ち感が生じるなどといった不具合が生じるので、パワ
ーモードでエンジンをそれほど高回転域まで使用するこ
とができず、走行性能ないし加速性能の大幅な向上は望
めないといった問題がある。また、ロックアップ可能な
車速域の範囲が限られているので、エコノミモードでの
燃費性能の向上効果もそれほど多くは望めないといった
問題がある。
【0006】また、エコノミモードでは変速特性を高速
段に入りやすい特性とすることによって燃費性能を高
め、パワーモードでは変速特性を低速段に入りやすい特
性とすることによって加速性能を高めるようにした車両
が提案されている。しかしながら、かかる手法では、同
一出力(駆動輪に付与するトルク)を得るためのアクセル
踏み込み量が、モードによって異なるので、アクセル操
作性が悪くなるといった問題がある。本発明は、上記従
来の問題点を解決するためになされたものであって、電
子制御式自動変速機とエレキスロットルシステムとを備
え、パワーモードとエコノミモードのいずれか一方を選
択できるようにした車両において、エコノミモードでは
燃費性能を十分に高めることができ、パワーモードでは
車両の走行性能ないし加速性能を十分に高めることがで
きる、アクセル操作性の良いパワートレイン制御装置を
提供することを目的とする。
段に入りやすい特性とすることによって燃費性能を高
め、パワーモードでは変速特性を低速段に入りやすい特
性とすることによって加速性能を高めるようにした車両
が提案されている。しかしながら、かかる手法では、同
一出力(駆動輪に付与するトルク)を得るためのアクセル
踏み込み量が、モードによって異なるので、アクセル操
作性が悪くなるといった問題がある。本発明は、上記従
来の問題点を解決するためになされたものであって、電
子制御式自動変速機とエレキスロットルシステムとを備
え、パワーモードとエコノミモードのいずれか一方を選
択できるようにした車両において、エコノミモードでは
燃費性能を十分に高めることができ、パワーモードでは
車両の走行性能ないし加速性能を十分に高めることがで
きる、アクセル操作性の良いパワートレイン制御装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、アクセル操作量に対するエンジン出力
特性を所定の自由度をもって設定することができるエン
ジン出力可変システムと、変速特性を所定の自由度をも
って設定することができる自動変速機と、パワートレイ
ンの出力モードとして、燃費性能の良好なエコノミモー
ドと走行性能の良好なパワーモードの2種のモードを設
定し、両モードのいずれか一方を任意に選択できるよう
にしたモード切替手段とが設けられた車両において、エ
コノミモード選択時には、上記エンジン出力特性を、ア
クセル操作量が小さい領域ではアクセル操作量に対する
エンジン出力のゲインが大きくなるような特性に設定す
るとともに、上記変速特性を、高速段に入りやすくなる
ような特性に設定し、パワーモード選択時には、上記エ
ンジン出力特性を、アクセル操作量が小さい領域ではア
クセル操作量に対するエンジン出力のゲインが小さくな
るような特性に設定するとともに、上記変速特性を、低
速段に入りやすくなるような特性に設定するパワートレ
イン出力特性設定手段が設けられていることを特徴とす
る車両のパワートレイン制御装置を提供する。
達成するために、アクセル操作量に対するエンジン出力
特性を所定の自由度をもって設定することができるエン
ジン出力可変システムと、変速特性を所定の自由度をも
って設定することができる自動変速機と、パワートレイ
ンの出力モードとして、燃費性能の良好なエコノミモー
ドと走行性能の良好なパワーモードの2種のモードを設
定し、両モードのいずれか一方を任意に選択できるよう
にしたモード切替手段とが設けられた車両において、エ
コノミモード選択時には、上記エンジン出力特性を、ア
クセル操作量が小さい領域ではアクセル操作量に対する
エンジン出力のゲインが大きくなるような特性に設定す
るとともに、上記変速特性を、高速段に入りやすくなる
ような特性に設定し、パワーモード選択時には、上記エ
ンジン出力特性を、アクセル操作量が小さい領域ではア
クセル操作量に対するエンジン出力のゲインが小さくな
るような特性に設定するとともに、上記変速特性を、低
速段に入りやすくなるような特性に設定するパワートレ
イン出力特性設定手段が設けられていることを特徴とす
る車両のパワートレイン制御装置を提供する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図1に示すように、車両WDにはパワートレインPが設
けられ、このパワートレインPは、実質的にエンジン1
とトルクコンバータ2と自動変速機3とで構成されてい
る。そして、エンジン1の出力トルクは、トルクコンバ
ータ2と自動変速機3とによって変速された後、プロペ
ラシャフト4等の動力伝達機構を介して駆動輪5に伝達
されるようになっている。
図1に示すように、車両WDにはパワートレインPが設
けられ、このパワートレインPは、実質的にエンジン1
とトルクコンバータ2と自動変速機3とで構成されてい
る。そして、エンジン1の出力トルクは、トルクコンバ
ータ2と自動変速機3とによって変速された後、プロペ
ラシャフト4等の動力伝達機構を介して駆動輪5に伝達
されるようになっている。
【0009】エンジン1には吸気通路6を通してエアが
供給されるようになっており、この吸気通路6には、エ
ア中の塵を除去するエアクリーナ7と、エア吸入量を絞
るスロットル弁8とが設けられている。スロットル弁8
に対して、ステップモータ(あるいはDCモータ)からな
る電気式のアクチュエータ9が設けられ、このアクチュ
エータ9は、マイクロコンピュータで構成されるコント
ロールユニット10からの信号に従って、基本的にはア
クセルペダル11の踏込量すなわちアクセル開度(アク
セル操作量)に応じて、スロットル弁8を制御するよう
になっている。ここで、コントロールユニット10は、
後で説明するように、アクセル開度に対するスロットル
開度特性(エンジン出力特性)をほぼ自由に設定すること
ができるようになっている。つまり、車両WDにはいわ
ゆるエレキスロットルシステムが採用されている。
供給されるようになっており、この吸気通路6には、エ
ア中の塵を除去するエアクリーナ7と、エア吸入量を絞
るスロットル弁8とが設けられている。スロットル弁8
に対して、ステップモータ(あるいはDCモータ)からな
る電気式のアクチュエータ9が設けられ、このアクチュ
エータ9は、マイクロコンピュータで構成されるコント
ロールユニット10からの信号に従って、基本的にはア
クセルペダル11の踏込量すなわちアクセル開度(アク
セル操作量)に応じて、スロットル弁8を制御するよう
になっている。ここで、コントロールユニット10は、
後で説明するように、アクセル開度に対するスロットル
開度特性(エンジン出力特性)をほぼ自由に設定すること
ができるようになっている。つまり、車両WDにはいわ
ゆるエレキスロットルシステムが採用されている。
【0010】コントロールユニット10は、請求項1に
記載されたパワートレイン出力特性設定手段を含む、パ
ワートレインPの総合的な制御手段であって、アクセル
ペダル11に対して設けられたアクセルセンサ12によ
って検出されるアクセル開度α、車速センサ13によっ
て検出される車速V、モード(パワーモードまたはエコ
ノミモード)の切り替えを行うモードスイッチ14から
出力されるモード信号M等を制御情報として、所定のパ
ワートレイン制御を行うようになっている。具体的に
は、モード別に設定されるスロットル開度特性に従って
アクセル開度等に応じてスロットル弁8を制御するスロ
ットル制御、モード別に設定される変速特性に従って、
ロックアップ用ソレノイド16及び第1〜第3変速用ソ
レノイド17〜19を介して自動変速機3のシフトアッ
プまたはシフトダウンを行う変速制御等を行うようにな
っている。
記載されたパワートレイン出力特性設定手段を含む、パ
ワートレインPの総合的な制御手段であって、アクセル
ペダル11に対して設けられたアクセルセンサ12によ
って検出されるアクセル開度α、車速センサ13によっ
て検出される車速V、モード(パワーモードまたはエコ
ノミモード)の切り替えを行うモードスイッチ14から
出力されるモード信号M等を制御情報として、所定のパ
ワートレイン制御を行うようになっている。具体的に
は、モード別に設定されるスロットル開度特性に従って
アクセル開度等に応じてスロットル弁8を制御するスロ
ットル制御、モード別に設定される変速特性に従って、
ロックアップ用ソレノイド16及び第1〜第3変速用ソ
レノイド17〜19を介して自動変速機3のシフトアッ
プまたはシフトダウンを行う変速制御等を行うようにな
っている。
【0011】以下、コントロールユニット10によるパ
ワートレイン制御(スロットル制御及び変速制御)の制御
方法を説明する。なお、上記パワートレイン制御は、具
体的には、後で説明するスロットル制御ルーチン(図
2)、シフトアップルーチン(図3〜図8)及びシフトダ
ウンルーチン(図9〜図14)を実行することによって行
われる。 (1)パワートレイン制御の基本ロジック 一般に、エンジン1の出力動力(以下、これをエンジン
動力という)は、エンジン1の出力トルク(以下、これを
エンジントルクという)とエンジン回転数の積であらわ
される。そして、エンジントルクはエンジン負荷(スロ
ットル開度)にほぼ比例する。すなわち、図15に示す
ように、エンジン回転数を横軸にとり、エンジン負荷
(スロットル開度)を縦軸にとった2次元座標面上におい
て、エンジン動力が等しい点を連ねると、例えば曲線G
1〜G6(略双曲線)のようになる。なお、エンジン動力は
G1,G2…G6の順に小さくなる。したがって、例えば領
域Aと領域Bとでは、エンジン動力がほぼ等しくなり、
両者は基本的には駆動輪5に等しい動力を付与できるこ
とになる。つまり、駆動輪5に所定の動力を付与するに
は、エンジン1を領域Aまたは領域Bのいずれの状態で
運転してもよいということになる。なお、領域Aと領域
Bの中間の領域を利用してもよいのはもちろんである。
ワートレイン制御(スロットル制御及び変速制御)の制御
方法を説明する。なお、上記パワートレイン制御は、具
体的には、後で説明するスロットル制御ルーチン(図
2)、シフトアップルーチン(図3〜図8)及びシフトダ
ウンルーチン(図9〜図14)を実行することによって行
われる。 (1)パワートレイン制御の基本ロジック 一般に、エンジン1の出力動力(以下、これをエンジン
動力という)は、エンジン1の出力トルク(以下、これを
エンジントルクという)とエンジン回転数の積であらわ
される。そして、エンジントルクはエンジン負荷(スロ
ットル開度)にほぼ比例する。すなわち、図15に示す
ように、エンジン回転数を横軸にとり、エンジン負荷
(スロットル開度)を縦軸にとった2次元座標面上におい
て、エンジン動力が等しい点を連ねると、例えば曲線G
1〜G6(略双曲線)のようになる。なお、エンジン動力は
G1,G2…G6の順に小さくなる。したがって、例えば領
域Aと領域Bとでは、エンジン動力がほぼ等しくなり、
両者は基本的には駆動輪5に等しい動力を付与できるこ
とになる。つまり、駆動輪5に所定の動力を付与するに
は、エンジン1を領域Aまたは領域Bのいずれの状態で
運転してもよいということになる。なお、領域Aと領域
Bの中間の領域を利用してもよいのはもちろんである。
【0012】しかしながら、エンジン1の運転状態が領
域Aにある場合と領域Bにある場合とでは、エンジン動
力すなわち駆動輪5に付与される動力は等しいものの、
パワートレインPの運転状態には次のような相異点があ
る。すなわち、エンジン1の運転状態が領域Aにある場
合は、エンジン回転数が低いので、駆動輪5を車速に対
応する回転数で回転させるためには、自動変速機3の変
速比(トルク比)を小さくする必要がある。すなわち、自
動変速機3のギヤを高速段に入れる必要がある。また、
領域Aでは領域Bより燃費性が良くなる。領域Aではエ
ンジン回転数が低いので、エンジン1内での摩擦抵抗が
小さくなるなどして、動力損失が少なくなるからであ
る。
域Aにある場合と領域Bにある場合とでは、エンジン動
力すなわち駆動輪5に付与される動力は等しいものの、
パワートレインPの運転状態には次のような相異点があ
る。すなわち、エンジン1の運転状態が領域Aにある場
合は、エンジン回転数が低いので、駆動輪5を車速に対
応する回転数で回転させるためには、自動変速機3の変
速比(トルク比)を小さくする必要がある。すなわち、自
動変速機3のギヤを高速段に入れる必要がある。また、
領域Aでは領域Bより燃費性が良くなる。領域Aではエ
ンジン回転数が低いので、エンジン1内での摩擦抵抗が
小さくなるなどして、動力損失が少なくなるからであ
る。
【0013】他方、エンジン1の運転状態が領域Bにあ
る場合は、エンジン回転数が高いので、駆動輪5を車速
に対応する回転数で回転させるためには、自動変速機3
の変速比(トルク比)を大きくする必要がある。すなわ
ち、自動変速機3のギヤを低速段に入れる必要がある。
この場合、変速比(トルク比)が大きいので、アクセルペ
ダル11を大きく踏み込んだときには、駆動輪5に付与
されるトルクの増加率が大きくなる。すなわち、アクセ
ルペダル5の踏み込みに対して、車両WDに生じる加速
度が大きくなる。
る場合は、エンジン回転数が高いので、駆動輪5を車速
に対応する回転数で回転させるためには、自動変速機3
の変速比(トルク比)を大きくする必要がある。すなわ
ち、自動変速機3のギヤを低速段に入れる必要がある。
この場合、変速比(トルク比)が大きいので、アクセルペ
ダル11を大きく踏み込んだときには、駆動輪5に付与
されるトルクの増加率が大きくなる。すなわち、アクセ
ルペダル5の踏み込みに対して、車両WDに生じる加速
度が大きくなる。
【0014】このパワートレイン制御においては、かか
るパワートレインPの特性に着目して、パワーモードで
は、自動変速機3を低速段に入れた上で、アクセル開度
が小さい領域(ほぼパーシャル域)ではエンジン1を高回
転・低負荷域(例えば領域B)で運転し、車両WDの走行
性能ないし加速性能(加速応答性)を高めるようにしてい
る。他方、エコノミモードでは、自動変速機3を高速段
に入れた上で、アクセル開度が小さい領域ではエンジン
1を低回転・高負荷域(例えば領域A)で運転し、車両W
Dの燃費性能を高めるようにしている。
るパワートレインPの特性に着目して、パワーモードで
は、自動変速機3を低速段に入れた上で、アクセル開度
が小さい領域(ほぼパーシャル域)ではエンジン1を高回
転・低負荷域(例えば領域B)で運転し、車両WDの走行
性能ないし加速性能(加速応答性)を高めるようにしてい
る。他方、エコノミモードでは、自動変速機3を高速段
に入れた上で、アクセル開度が小さい領域ではエンジン
1を低回転・高負荷域(例えば領域A)で運転し、車両W
Dの燃費性能を高めるようにしている。
【0015】このようなパワートレイン制御は、具体的
には、モード別に、スロットル開度特性と変速特性とを
互いに関連づけて設定し、これらの特性に従って、スロ
ットル制御と変速制御とを行うことにより実施される。
パワーモード用スロットル開度特性(パワーモードスロ
ットルマップ)は、例えば図16に示すように、ギヤ位
置D(変速段)毎に、アクセル開度αを独立変数とし、目
標スロットル開度TVOを従属変数として設定される。
そして、アクセル開度αが所定値α0以下の領域すなわ
ちほぼパーシャル域では、目標スロットル開度TVOの
アクセル開度αに対するゲインが比較的小さく設定され
る。なお、図16に示す例では、アクセル開度αが0の
ときには目標スロットル開度TVOが0とされ、アクセ
ル開度αが100%のときには目標スロットル開度TV
Oが100%とされ、アクセル開度αが0〜α0及びα0
〜100%の中間領域では、目標スロットル開度TVO
がアクセル開度αに対してリニアに変化するような特性
となっている。また、パワーモード用変速特性(パワー
モード変速マップ)は、例えば図18に示すように、同
一運転状態ではエコノミモードよりも低速段に入りやす
いような特性に設定される。すなわち、シフトアップ時
には車速が比較的大きくなるまでシフトアップが行われ
ず、かつシフトダウン時には車速が比較的大きいときか
らシフトダウンが行われるような特性に設定される。
には、モード別に、スロットル開度特性と変速特性とを
互いに関連づけて設定し、これらの特性に従って、スロ
ットル制御と変速制御とを行うことにより実施される。
パワーモード用スロットル開度特性(パワーモードスロ
ットルマップ)は、例えば図16に示すように、ギヤ位
置D(変速段)毎に、アクセル開度αを独立変数とし、目
標スロットル開度TVOを従属変数として設定される。
そして、アクセル開度αが所定値α0以下の領域すなわ
ちほぼパーシャル域では、目標スロットル開度TVOの
アクセル開度αに対するゲインが比較的小さく設定され
る。なお、図16に示す例では、アクセル開度αが0の
ときには目標スロットル開度TVOが0とされ、アクセ
ル開度αが100%のときには目標スロットル開度TV
Oが100%とされ、アクセル開度αが0〜α0及びα0
〜100%の中間領域では、目標スロットル開度TVO
がアクセル開度αに対してリニアに変化するような特性
となっている。また、パワーモード用変速特性(パワー
モード変速マップ)は、例えば図18に示すように、同
一運転状態ではエコノミモードよりも低速段に入りやす
いような特性に設定される。すなわち、シフトアップ時
には車速が比較的大きくなるまでシフトアップが行われ
ず、かつシフトダウン時には車速が比較的大きいときか
らシフトダウンが行われるような特性に設定される。
【0016】他方、エコノミモード用スロットル開度特
性(エコノミモードスロットルマップ)は、例えば図17
に示すように、基本的には図16に示すパワーモード用
スロットル開度特性と同様ではあるが、アクセル開度α
が所定値α0以下の領域すなわちほぼパーシャル域で
は、目標スロットル開度TVOのアクセル開度αに対す
るゲインが比較的大きく設定される。また、エコノミモ
ード用変速特性(エコノミモード変速マップ)は、例えば
図19に示すように、同一運転状態ではパワーモードよ
りも高速段に入りやすいような特性に設定される。すな
わち、シフトアップ時には車速が比較的小さいときから
シフトアップが行なわれ、かつシフトダウン時には車速
が比較的小さくなるまでシフトダウンが行われないよう
な特性に設定される。
性(エコノミモードスロットルマップ)は、例えば図17
に示すように、基本的には図16に示すパワーモード用
スロットル開度特性と同様ではあるが、アクセル開度α
が所定値α0以下の領域すなわちほぼパーシャル域で
は、目標スロットル開度TVOのアクセル開度αに対す
るゲインが比較的大きく設定される。また、エコノミモ
ード用変速特性(エコノミモード変速マップ)は、例えば
図19に示すように、同一運転状態ではパワーモードよ
りも高速段に入りやすいような特性に設定される。すな
わち、シフトアップ時には車速が比較的小さいときから
シフトアップが行なわれ、かつシフトダウン時には車速
が比較的小さくなるまでシフトダウンが行われないよう
な特性に設定される。
【0017】ここで、アクセル開度αがα0以下の領域
において、両スロットル開度特性のゲインは、同一アク
セル開度では、駆動輪5に付与されるトルクが等しくな
るような関係を有するように設定される。すなわち、パ
ーシャル域では、モードを切り替えた場合でも同一駆動
輪トルクを得るためのアクセルペダル踏み込み量が変化
しないような特性に設定される。つまり、パーシャル域
では、モードを切り替えた場合でも、アクセルペダル踏
み込み量を変える必要はないことになる。
において、両スロットル開度特性のゲインは、同一アク
セル開度では、駆動輪5に付与されるトルクが等しくな
るような関係を有するように設定される。すなわち、パ
ーシャル域では、モードを切り替えた場合でも同一駆動
輪トルクを得るためのアクセルペダル踏み込み量が変化
しないような特性に設定される。つまり、パーシャル域
では、モードを切り替えた場合でも、アクセルペダル踏
み込み量を変える必要はないことになる。
【0018】スロットル開度特性と変速特性とを、この
ように設定することによって、パワーモードでは走行性
能ないし加速性能(加速応答性)が十分に高められ、エコ
ノミモードでは燃費性能が十分に高められる。また、パ
ーシャル域では、モードを切り替えてもアクセルペダル
踏み込み量を変える必要がないので、アクセル操作性が
高められる。
ように設定することによって、パワーモードでは走行性
能ないし加速性能(加速応答性)が十分に高められ、エコ
ノミモードでは燃費性能が十分に高められる。また、パ
ーシャル域では、モードを切り替えてもアクセルペダル
踏み込み量を変える必要がないので、アクセル操作性が
高められる。
【0019】(2)スロットル制御 以下、図2に示すフローチャートに従って、スロットル
制御の具体的な制御方法を説明する。このスロットル制
御では、選択されたモードに応じてパワーモードスロッ
トルマップまたはエコノミモードスロットルマップを用
い、アクセル開度と実際のギヤ位置とに基づいて目標ス
ロットル開度を演算し、この目標スロットル開度をアク
チュエータ9に出力するようにしている。
制御の具体的な制御方法を説明する。このスロットル制
御では、選択されたモードに応じてパワーモードスロッ
トルマップまたはエコノミモードスロットルマップを用
い、アクセル開度と実際のギヤ位置とに基づいて目標ス
ロットル開度を演算し、この目標スロットル開度をアク
チュエータ9に出力するようにしている。
【0020】制御が開始されると、まずステップ#1
で、アクセル開度αと、モードMと、自動変速機3の実
際のギヤ位置D'とが読み込まれる。次に、ステップ#
2で、モードMがパワーモードであるか否かが判定され
る。モードMがパワーモードであると判定されれば(Y
ES)、ステップ#3で、図16に示すような特性をも
つパワーモードスロットルマップを用いて、アクセル開
度αとギヤ位置D'とに基づいて、目標スロットル開度
TVOが演算される。他方、モードMがパワーモードで
ない、すなわちエコノミモードであると判定されれば
(NO)、ステップ#4で、図17に示すような特性をも
つエコノミモードスロットルマップを用いて、アクセル
開度αとギヤ位置D'とに基づいて、目標スロットル開
度TVOが演算される。
で、アクセル開度αと、モードMと、自動変速機3の実
際のギヤ位置D'とが読み込まれる。次に、ステップ#
2で、モードMがパワーモードであるか否かが判定され
る。モードMがパワーモードであると判定されれば(Y
ES)、ステップ#3で、図16に示すような特性をも
つパワーモードスロットルマップを用いて、アクセル開
度αとギヤ位置D'とに基づいて、目標スロットル開度
TVOが演算される。他方、モードMがパワーモードで
ない、すなわちエコノミモードであると判定されれば
(NO)、ステップ#4で、図17に示すような特性をも
つエコノミモードスロットルマップを用いて、アクセル
開度αとギヤ位置D'とに基づいて、目標スロットル開
度TVOが演算される。
【0021】ここで、パワーモードスロットルマップ及
びエコノミモードスロットルマップのスロットル開度特
性、あるいはこれらのマップに従ってスロットル弁8を
開閉した場合のパワートレインPの出力特性は、前記の
「パワートレイン制御の基本ロジック」で説明したとおり
である。すなわち、パワーモードにおいてパーシャル域
では、エンジン1が、例えば図15中の領域Bのような
高回転・低負荷域で運転され、後で説明する変速制御
(シフトアップ制御及びシフトダウン制御)と相まって、
走行性能・加速性能が高められる。また、エコノミモー
ドにおいてパーシャル域では、エンジン1が、例えば図
15中の領域Aのような低回転・高負荷域で運転され、
後で説明する変速制御と相まって、燃費性能が高められ
る。続いて、ステップ#5で、この目標スロットル開度
TVOがアクチュエータ9に出力され、アクチュエータ
9によってスロットル弁8が上記目標スロットル開度T
VOどおりに開閉される。この後、ステップ#1に復帰
する。
びエコノミモードスロットルマップのスロットル開度特
性、あるいはこれらのマップに従ってスロットル弁8を
開閉した場合のパワートレインPの出力特性は、前記の
「パワートレイン制御の基本ロジック」で説明したとおり
である。すなわち、パワーモードにおいてパーシャル域
では、エンジン1が、例えば図15中の領域Bのような
高回転・低負荷域で運転され、後で説明する変速制御
(シフトアップ制御及びシフトダウン制御)と相まって、
走行性能・加速性能が高められる。また、エコノミモー
ドにおいてパーシャル域では、エンジン1が、例えば図
15中の領域Aのような低回転・高負荷域で運転され、
後で説明する変速制御と相まって、燃費性能が高められ
る。続いて、ステップ#5で、この目標スロットル開度
TVOがアクチュエータ9に出力され、アクチュエータ
9によってスロットル弁8が上記目標スロットル開度T
VOどおりに開閉される。この後、ステップ#1に復帰
する。
【0022】(3)シフトアップ制御 以下、図3〜図8に示すフローチャートに従って、変速
制御の1つであるシフトアップ制御の具体的な制御方法
を説明する。このシフトアップ制御では、選択されたモ
ードに応じて、パワーモード変速マップまたはエコノミ
モード変速マップを用い、車速とアクセル開度と実際の
ギヤ位置とに基づいて、目標ギヤ位置を演算し、この目
標ギヤ位置が実際のギヤ位置より高速段である場合に
は、ギヤを切り替えてシフトアップを行うようにしてい
る。なお、シフトアップに伴うギヤの具体的な切り替え
は、よく知られた普通の方法で行われるので、その詳し
い説明は省略するが、ロックアップ用ソレノイド16及
び第1〜第3変速用ソレノイド17〜19のオン・オフ
パターンを切り替えることによって自動変速機3内の油
圧回路を切り替え、これによって自動変速機3内の各種
クラッチ及び各種ブレーキのオン・オフパターンを切り
替えてプラネタリギヤの変速比を切り替えるといった方
法で行われる。
制御の1つであるシフトアップ制御の具体的な制御方法
を説明する。このシフトアップ制御では、選択されたモ
ードに応じて、パワーモード変速マップまたはエコノミ
モード変速マップを用い、車速とアクセル開度と実際の
ギヤ位置とに基づいて、目標ギヤ位置を演算し、この目
標ギヤ位置が実際のギヤ位置より高速段である場合に
は、ギヤを切り替えてシフトアップを行うようにしてい
る。なお、シフトアップに伴うギヤの具体的な切り替え
は、よく知られた普通の方法で行われるので、その詳し
い説明は省略するが、ロックアップ用ソレノイド16及
び第1〜第3変速用ソレノイド17〜19のオン・オフ
パターンを切り替えることによって自動変速機3内の油
圧回路を切り替え、これによって自動変速機3内の各種
クラッチ及び各種ブレーキのオン・オフパターンを切り
替えてプラネタリギヤの変速比を切り替えるといった方
法で行われる。
【0023】具体的には、まずステップ#11で、車速
Vと、アクセル開度αと、実際のギヤ位置D'と、モー
ドMとが読み込まれる。次にステップ#12で、モード
Mがパワーモードであるか否かが判定される。ここで、
モードMがパワーモードであると判定されれば(YE
S)、ステップ#13〜ステップ#36のパワーモード
用制御ルーチンが実行され、エコノミモードであると判
定されれば(NO)、ステップ#37〜ステップ#60の
エコノミモード用制御ルーチンが実行される。
Vと、アクセル開度αと、実際のギヤ位置D'と、モー
ドMとが読み込まれる。次にステップ#12で、モード
Mがパワーモードであるか否かが判定される。ここで、
モードMがパワーモードであると判定されれば(YE
S)、ステップ#13〜ステップ#36のパワーモード
用制御ルーチンが実行され、エコノミモードであると判
定されれば(NO)、ステップ#37〜ステップ#60の
エコノミモード用制御ルーチンが実行される。
【0024】以下、パワーモード用制御ルーチン(ステ
ップ#13〜ステップ#36)を説明する。このパワー
モード用制御ルーチンでは、目標ギヤ位置まで迅速にシ
フトアップできるように、ギヤ位置D'毎に、最も能率
的にシフトアップできるような個別の制御ルーチンを設
けている。すなわち、ギヤ位置D'が1速であればステ
ップ#20〜ステップ#29が実行され、1速に最も適
した方法でシフトアップを行った後、ステップ#11に
復帰する。ギヤ位置D'が2速であればステップ#30
〜ステップ#36が実行され、2速に最も適した方法で
シフトアップを行った後、ステップ#11に復帰する。
ギヤ位置D'が3速であればステップ#16〜ステップ
#19が実行され、3速に最も適した方法でシフトアッ
プを行った後、ステップ#11に復帰する。なお、ギヤ
位置D'が4速であれば、これ以上シフトアップを行う
ことができないので、直ちにステップ#11復帰する。
このような、ギヤ位置D'に対応する各制御ルーチンへ
の分岐は、ステップ#13〜ステップ#15の一連のス
テップによって実行される。以下、ギヤ位置D'別に具
体的なシフトアップ方法を説明する。
ップ#13〜ステップ#36)を説明する。このパワー
モード用制御ルーチンでは、目標ギヤ位置まで迅速にシ
フトアップできるように、ギヤ位置D'毎に、最も能率
的にシフトアップできるような個別の制御ルーチンを設
けている。すなわち、ギヤ位置D'が1速であればステ
ップ#20〜ステップ#29が実行され、1速に最も適
した方法でシフトアップを行った後、ステップ#11に
復帰する。ギヤ位置D'が2速であればステップ#30
〜ステップ#36が実行され、2速に最も適した方法で
シフトアップを行った後、ステップ#11に復帰する。
ギヤ位置D'が3速であればステップ#16〜ステップ
#19が実行され、3速に最も適した方法でシフトアッ
プを行った後、ステップ#11に復帰する。なお、ギヤ
位置D'が4速であれば、これ以上シフトアップを行う
ことができないので、直ちにステップ#11復帰する。
このような、ギヤ位置D'に対応する各制御ルーチンへ
の分岐は、ステップ#13〜ステップ#15の一連のス
テップによって実行される。以下、ギヤ位置D'別に具
体的なシフトアップ方法を説明する。
【0025】1) D'=4の場合 ギヤ位置D'が4速(最高速段)の場合は(ステップ#13
がYES)、これ以上シフトアップを行うことができな
いので、直ちにステップ#11に復帰する。
がYES)、これ以上シフトアップを行うことができな
いので、直ちにステップ#11に復帰する。
【0026】2) D'=1の場合 ギヤ位置D'が1速(最低速段)の場合は(ステップ#13
がNO、ステップ#14がYES)、ステップ#20〜
ステップ#29が実行される。ステップ#20では、図
18に示すような特性をもつパワーモード変速マップを
用いて、アクセル開度αに基づいて、3速から4速への
シフトアップを行うべき切替車速Vjが演算される。以
下では、便宜上、a速からb速へのシフトアップまたはシ
フトダウンを行うべき切替車速Vjを「a→b切替車速Vj」
という。すなわち、図18中における3→4シフトアッ
プラインH1上において、例えばアクセル開度α1に対応
する車速Vj1が演算され、この車速Vj1が3→4切替車
速Vjとされる。なお、以下において、各種切替車速が
演算されるときも、これと同様の方法で行われることに
なる。ここで、パワーモード変速マップの変速特性は、
前記の「パワートレイン制御の基本ロジック」で説明した
とおり、車両WDの走行性能・加速性能を高めるため
に、低速段に入りやすいような特性に設定されている。
続いて、ステップ#21で、車速Vが3→4切替車速V
jより小さいか否かが判定される。ここで、V≧Vjであ
ると判定されれば(NO)、車両WDの運転状態が、自動
変速機3を4速にすべき領域に入っていることになるの
で、ステップ#28で目標ギヤ位置Dが4速に設定され
る。この場合、目標ギヤ位置Dが4速であり、ギヤ位置
D'が1速であるので、1速から4速へのシフトアップ
が行われ、この後ステップ#11に復帰する。このよう
に1速から4速に直接シフトアップされるので、シフト
アップに要する時間が短縮される。
がNO、ステップ#14がYES)、ステップ#20〜
ステップ#29が実行される。ステップ#20では、図
18に示すような特性をもつパワーモード変速マップを
用いて、アクセル開度αに基づいて、3速から4速への
シフトアップを行うべき切替車速Vjが演算される。以
下では、便宜上、a速からb速へのシフトアップまたはシ
フトダウンを行うべき切替車速Vjを「a→b切替車速Vj」
という。すなわち、図18中における3→4シフトアッ
プラインH1上において、例えばアクセル開度α1に対応
する車速Vj1が演算され、この車速Vj1が3→4切替車
速Vjとされる。なお、以下において、各種切替車速が
演算されるときも、これと同様の方法で行われることに
なる。ここで、パワーモード変速マップの変速特性は、
前記の「パワートレイン制御の基本ロジック」で説明した
とおり、車両WDの走行性能・加速性能を高めるため
に、低速段に入りやすいような特性に設定されている。
続いて、ステップ#21で、車速Vが3→4切替車速V
jより小さいか否かが判定される。ここで、V≧Vjであ
ると判定されれば(NO)、車両WDの運転状態が、自動
変速機3を4速にすべき領域に入っていることになるの
で、ステップ#28で目標ギヤ位置Dが4速に設定され
る。この場合、目標ギヤ位置Dが4速であり、ギヤ位置
D'が1速であるので、1速から4速へのシフトアップ
が行われ、この後ステップ#11に復帰する。このよう
に1速から4速に直接シフトアップされるので、シフト
アップに要する時間が短縮される。
【0027】ステップ#21で、V<Vjであると判定
されれば(YES)、車両WDの運転状態が自動変速機3
を4速にすべき領域に入っていないことになる。そこ
で、これより1段低い3速にシフトアップする必要があ
るか否かが判定され、その必要があれば3速にシフトア
ップされる。すなわち、ステップ#22で、パワーモー
ド変速マップを用いて、アクセル開度αに基づいて2→
3切替車速Vjが演算される。続いて、ステップ#23
で、車速Vが2→3切替車速Vjより小さいか否かが判
定される。ここで、V≧Vjであると判定されれば(N
O)、車両WDの運転状態が自動変速機3を3速にすべ
き領域に入っていることになるので、ステップ#29で
目標ギヤ位置Dが3速に設定される。この場合、目標ギ
ヤ位置Dが3速であり、ギヤ位置D'が1速であるので
1速から3速へのシフトアップが行われ、この後ステッ
プ#11に復帰する。この場合も、1速から3速に直接
シフトアップされるので、シフトアップに要する時間が
短縮されるのはもちろんである。
されれば(YES)、車両WDの運転状態が自動変速機3
を4速にすべき領域に入っていないことになる。そこ
で、これより1段低い3速にシフトアップする必要があ
るか否かが判定され、その必要があれば3速にシフトア
ップされる。すなわち、ステップ#22で、パワーモー
ド変速マップを用いて、アクセル開度αに基づいて2→
3切替車速Vjが演算される。続いて、ステップ#23
で、車速Vが2→3切替車速Vjより小さいか否かが判
定される。ここで、V≧Vjであると判定されれば(N
O)、車両WDの運転状態が自動変速機3を3速にすべ
き領域に入っていることになるので、ステップ#29で
目標ギヤ位置Dが3速に設定される。この場合、目標ギ
ヤ位置Dが3速であり、ギヤ位置D'が1速であるので
1速から3速へのシフトアップが行われ、この後ステッ
プ#11に復帰する。この場合も、1速から3速に直接
シフトアップされるので、シフトアップに要する時間が
短縮されるのはもちろんである。
【0028】ステップ#23で、V<Vjであると判定
されれば(YES)、車両WDの運転状態が自動変速機3
を3速にすべき領域に入っていないことになる。そこ
で、さらに1段低い2速にシフトアップする必要がある
か否かが判定され、その必要があれば2速にシフトアッ
プされる。すなわち、ステップ#24で、パワーモード
変速マップを用いて、アクセル開度αに基づいて1→2
切替車速Vjが演算される。続いて、ステップ#25
で、車速Vが1→2切替車速Vjより小さいか否かが判
定される。ここで、V≧Vjであると判定されれば(N
O)、車両WDの運転状態が自動変速機3を2速にすべ
き領域に入っていることになるので、ステップ#27で
目標ギヤ位置Dが2速に設定される。この場合、目標ギ
ヤ位置Dが2速であり、ギヤ位置D'が1速であるので
1速から2速へのシフトアップが行われ、この後ステッ
プ#11に復帰する。他方、ステップ#25で、V<V
jであると判定されれば(YES)、車両WDの運転状態
が自動変速機3を2速にすべき領域に入っていないこと
になるので、ステップ#26で目標ギヤ位置Dが1速に
設定される。この場合、目標ギヤ位置Dとギヤ位置D'
とが一致しているので(1速)、ギヤ位置は現状維持され
る(シフトアップは行われない)。この後、ステップ#1
1に復帰する。
されれば(YES)、車両WDの運転状態が自動変速機3
を3速にすべき領域に入っていないことになる。そこ
で、さらに1段低い2速にシフトアップする必要がある
か否かが判定され、その必要があれば2速にシフトアッ
プされる。すなわち、ステップ#24で、パワーモード
変速マップを用いて、アクセル開度αに基づいて1→2
切替車速Vjが演算される。続いて、ステップ#25
で、車速Vが1→2切替車速Vjより小さいか否かが判
定される。ここで、V≧Vjであると判定されれば(N
O)、車両WDの運転状態が自動変速機3を2速にすべ
き領域に入っていることになるので、ステップ#27で
目標ギヤ位置Dが2速に設定される。この場合、目標ギ
ヤ位置Dが2速であり、ギヤ位置D'が1速であるので
1速から2速へのシフトアップが行われ、この後ステッ
プ#11に復帰する。他方、ステップ#25で、V<V
jであると判定されれば(YES)、車両WDの運転状態
が自動変速機3を2速にすべき領域に入っていないこと
になるので、ステップ#26で目標ギヤ位置Dが1速に
設定される。この場合、目標ギヤ位置Dとギヤ位置D'
とが一致しているので(1速)、ギヤ位置は現状維持され
る(シフトアップは行われない)。この後、ステップ#1
1に復帰する。
【0029】3) D'=2の場合 ギヤ位置D'が2速の場合は(ステップ#13,ステップ
#14がともにNO、ステップ#15がYES)、ステ
ップ#30〜ステップ#36で4速または3速へのシフ
トアップの必要性の有無が判定され、必要があればシフ
トアップが行われることになるが、このD'=2の場合
の制御ルーチンは、若干の相異点を除けば、前記のD'
=1の場合の制御ルーチン(ステップ#20〜ステップ
#29)と同一の論理構成となっている。相異点は、ギ
ヤ位置D'がすでに2速となっているので、目標ギヤ位
置Dが2速に設定された場合はシフトアップが行われな
いこと、及び目標ギヤ位置Dが1速であるか否かの判定
が行われないことである。なお、D'=2の場合に、目
標ギヤ位置Dが1速であるか否かの判定は、後で説明す
るシフトダウン制御(図9〜図14)で行われ、目標ギヤ
位置Dが1速であればシフトダウンが行われることにな
る。具体的には、ステップ#30〜ステップ#31で4
速にシフトアップする必要があるか否かが判定され、必
要があればステップ#36で目標ギヤ位置Dが4速に設
定される。必要がなければ、さらにステップ#32〜ス
テップ#33で3速にシフトアップする必要があるか否
かが判定され、この判定に従ってステップ#34または
ステップ#35で、目標ギヤ位置Dが2速または3速に
設定される。この後、ステップ#11に復帰する。
#14がともにNO、ステップ#15がYES)、ステ
ップ#30〜ステップ#36で4速または3速へのシフ
トアップの必要性の有無が判定され、必要があればシフ
トアップが行われることになるが、このD'=2の場合
の制御ルーチンは、若干の相異点を除けば、前記のD'
=1の場合の制御ルーチン(ステップ#20〜ステップ
#29)と同一の論理構成となっている。相異点は、ギ
ヤ位置D'がすでに2速となっているので、目標ギヤ位
置Dが2速に設定された場合はシフトアップが行われな
いこと、及び目標ギヤ位置Dが1速であるか否かの判定
が行われないことである。なお、D'=2の場合に、目
標ギヤ位置Dが1速であるか否かの判定は、後で説明す
るシフトダウン制御(図9〜図14)で行われ、目標ギヤ
位置Dが1速であればシフトダウンが行われることにな
る。具体的には、ステップ#30〜ステップ#31で4
速にシフトアップする必要があるか否かが判定され、必
要があればステップ#36で目標ギヤ位置Dが4速に設
定される。必要がなければ、さらにステップ#32〜ス
テップ#33で3速にシフトアップする必要があるか否
かが判定され、この判定に従ってステップ#34または
ステップ#35で、目標ギヤ位置Dが2速または3速に
設定される。この後、ステップ#11に復帰する。
【0030】4) D'=3の場合 ギヤ位置D'が3速の場合は(ステップ#13,ステップ
#14,ステップ#15がすべてNO)、ステップ#16
〜ステップ#19で、4速へのシフトアップの必要性の
有無が判定され、必要があればシフトアップが行われる
が、このD'=3の場合の制御ルーチンも、若干の相異
点を除けば、前記のD'=1の場合の制御ルーチン(ステ
ップ#20〜ステップ#29)と同一の論理構成となっ
ている。相異点は、ギヤ位置D'がすでに3速となって
いるので、目標ギヤ位置Dが3速に設定された場合はシ
フトアップが行われないこと、及び目標ギヤ位置Dが1
速または2速であるか否かの判定が行われないことであ
る。具体的には、ステップ#16〜ステップ#17で4
速にシフトアップする必要があるか否かが判定され、こ
の判定に従って、ステップ#18またはステップ#19
で目標ギヤ位置Dが3速または4速に設定される。この
後、ステップ#11に復帰する。
#14,ステップ#15がすべてNO)、ステップ#16
〜ステップ#19で、4速へのシフトアップの必要性の
有無が判定され、必要があればシフトアップが行われる
が、このD'=3の場合の制御ルーチンも、若干の相異
点を除けば、前記のD'=1の場合の制御ルーチン(ステ
ップ#20〜ステップ#29)と同一の論理構成となっ
ている。相異点は、ギヤ位置D'がすでに3速となって
いるので、目標ギヤ位置Dが3速に設定された場合はシ
フトアップが行われないこと、及び目標ギヤ位置Dが1
速または2速であるか否かの判定が行われないことであ
る。具体的には、ステップ#16〜ステップ#17で4
速にシフトアップする必要があるか否かが判定され、こ
の判定に従って、ステップ#18またはステップ#19
で目標ギヤ位置Dが3速または4速に設定される。この
後、ステップ#11に復帰する。
【0031】ところで、前記のステップ#12で、モー
ドMがパワーモードでない、すなわちエコノミモードで
あると判定された場合は(NO)、ステップ#37〜ステ
ップ#60のエコノミモード用制御ルーチンが実行され
る。しかしながら、このエコノミモード用制御ルーチン
は、図19に示すような特性をもつエコノミモード変速
マップを用いる点を除けば、ステップ#13〜ステップ
#36のパワーモード用制御ルーチンと全く同一の構成
となっている。つまり、エコノミモード用制御ルーチン
のステップ#37,ステップ#38…ステップ#60
は、夫々、パワーモード用制御ルーチンのステップ#1
3,ステップ#14…ステップ#36と1対1に対応し
ている。したがって、説明の重複を避けるため、ステッ
プ#37〜ステップ#60の個々の説明は省略する。な
お、エコノミモード変速マップ(図19)は、前記の「パ
ワートレイン制御の基本ロジック」で説明したとおり、
車両WDの燃費性能を高めるために、高速段に入りやす
いような特性に設定されている。このようなシフトアッ
プ制御によれば、迅速なシフトアップ動作を行うことが
できるとともに、前記したスロットル制御と相まって、
パワーモード選択時には車両WDの走行性能ないし加速
性能を十分に高めることができ、エコノミモード選択時
には燃費性能を十分に高めることができる。
ドMがパワーモードでない、すなわちエコノミモードで
あると判定された場合は(NO)、ステップ#37〜ステ
ップ#60のエコノミモード用制御ルーチンが実行され
る。しかしながら、このエコノミモード用制御ルーチン
は、図19に示すような特性をもつエコノミモード変速
マップを用いる点を除けば、ステップ#13〜ステップ
#36のパワーモード用制御ルーチンと全く同一の構成
となっている。つまり、エコノミモード用制御ルーチン
のステップ#37,ステップ#38…ステップ#60
は、夫々、パワーモード用制御ルーチンのステップ#1
3,ステップ#14…ステップ#36と1対1に対応し
ている。したがって、説明の重複を避けるため、ステッ
プ#37〜ステップ#60の個々の説明は省略する。な
お、エコノミモード変速マップ(図19)は、前記の「パ
ワートレイン制御の基本ロジック」で説明したとおり、
車両WDの燃費性能を高めるために、高速段に入りやす
いような特性に設定されている。このようなシフトアッ
プ制御によれば、迅速なシフトアップ動作を行うことが
できるとともに、前記したスロットル制御と相まって、
パワーモード選択時には車両WDの走行性能ないし加速
性能を十分に高めることができ、エコノミモード選択時
には燃費性能を十分に高めることができる。
【0032】(4)シフトダウン制御 以下、図9〜図14に示すフローチャートに従って、も
う1つの変速制御であるシフトダウン制御の制御方法を
説明する。このシフトダウン制御では、選択されたモー
ドに応じてパワーモード変速マップまたはエコノミモー
ド変速マップを用い、車速とアクセル開度とギヤ位置と
に基づいて目標ギヤ位置を演算し、この目標ギヤ位置が
ギヤ位置より低速段である場合にはシフトダウンを行う
ようにしている。なお、シフトダウンに伴うギヤの具体
的な切り替えは、シフトアップの場合と同様、よく知ら
れた普通の方法で行われるので、その詳しい説明は省略
する。
う1つの変速制御であるシフトダウン制御の制御方法を
説明する。このシフトダウン制御では、選択されたモー
ドに応じてパワーモード変速マップまたはエコノミモー
ド変速マップを用い、車速とアクセル開度とギヤ位置と
に基づいて目標ギヤ位置を演算し、この目標ギヤ位置が
ギヤ位置より低速段である場合にはシフトダウンを行う
ようにしている。なお、シフトダウンに伴うギヤの具体
的な切り替えは、シフトアップの場合と同様、よく知ら
れた普通の方法で行われるので、その詳しい説明は省略
する。
【0033】具体的には、まずステップ#61で、車速
Vと、アクセル開度αと、実際のギヤ位置D'と、モー
ドMとが読み込まれる。次にステップ#62で、モード
Mがパワーモードであるか否かが判定される。ここで、
モードMがパワーモードであると判定されれば(YE
S)、ステップ#63〜ステップ#86のパワーモード
用制御ルーチンが実行され、エコノミモードであると判
定されれば(NO)、ステップ#87〜ステップ#110
のエコノミモード用制御ルーチンが実行される。
Vと、アクセル開度αと、実際のギヤ位置D'と、モー
ドMとが読み込まれる。次にステップ#62で、モード
Mがパワーモードであるか否かが判定される。ここで、
モードMがパワーモードであると判定されれば(YE
S)、ステップ#63〜ステップ#86のパワーモード
用制御ルーチンが実行され、エコノミモードであると判
定されれば(NO)、ステップ#87〜ステップ#110
のエコノミモード用制御ルーチンが実行される。
【0034】まず、パワーモード用制御ルーチン(ステ
ップ#63〜ステップ#86)を説明する。このパワー
モード用制御ルーチンでも、前記したシフトアップ制御
の場合と同様に、目標ギヤ位置まで迅速にシフトダウン
できるように、ギヤ位置D'毎に、最も能率的にシフト
ダウンできるような個別の制御ルーチンを設けている。
すなわち、D'=4であればステップ#70〜ステップ
#79が実行され、D'=3であればステップ#80〜
ステップ#86が実行され、D'=2であればステップ
#66〜ステップ#69が実行され、この後ステップ#
61に復帰する。なお、D'=1であれば、これ以上シ
フトダウンを行うことができないので、直ちにステップ
#61復帰する。このような、ギヤ位置D'に対応する
各制御ルーチンへの分岐は、ステップ#63〜ステップ
#65の一連のステップによって実行される。以下、ギ
ヤ位置D'別に具体的なシフトダウン方法を説明する。
ップ#63〜ステップ#86)を説明する。このパワー
モード用制御ルーチンでも、前記したシフトアップ制御
の場合と同様に、目標ギヤ位置まで迅速にシフトダウン
できるように、ギヤ位置D'毎に、最も能率的にシフト
ダウンできるような個別の制御ルーチンを設けている。
すなわち、D'=4であればステップ#70〜ステップ
#79が実行され、D'=3であればステップ#80〜
ステップ#86が実行され、D'=2であればステップ
#66〜ステップ#69が実行され、この後ステップ#
61に復帰する。なお、D'=1であれば、これ以上シ
フトダウンを行うことができないので、直ちにステップ
#61復帰する。このような、ギヤ位置D'に対応する
各制御ルーチンへの分岐は、ステップ#63〜ステップ
#65の一連のステップによって実行される。以下、ギ
ヤ位置D'別に具体的なシフトダウン方法を説明する。
【0035】1) D'=1の場合 ギヤ位置D'が1速(最低速段)の場合は(ステップ#63
がYES)、これ以上シフトダウンを行うことができな
いので、直ちにステップ#61に復帰する。
がYES)、これ以上シフトダウンを行うことができな
いので、直ちにステップ#61に復帰する。
【0036】2) D'=4の場合 ギヤ位置D'が4速(最高速段)の場合は(ステップ#63
がNO、ステップ#64がYES)、ステップ#70〜
ステップ#79が実行される。ステップ#70では、図
18に示すような特性をもつパワーモード変速マップを
用いて、アクセル開度αに基づいて2→1切替車速Vj
が演算される。すなわち、図18中における2→1シフ
トダウンラインH2上において、例えばアクセル開度α2
に対応する車速Vj2が演算され、この車速Vj2が2→1
切替車速Vjとされる。続いて、ステップ#71で、車
速Vが2→1切替車速Vjより小さいか否かが判定され
る。ここで、V<Vjであると判定されれば(YES)、
車両WDの運転状態が、自動変速機3を1速にすべき領
域に入っていることになるので、ステップ#78で目標
ギヤ位置Dが1速に設定される。この場合、目標ギヤ位
置Dが1速であり、ギヤ位置D'が4速であるので、4
速から1速へ直接シフトダウンが行われ、この後ステッ
プ#61に復帰する。
がNO、ステップ#64がYES)、ステップ#70〜
ステップ#79が実行される。ステップ#70では、図
18に示すような特性をもつパワーモード変速マップを
用いて、アクセル開度αに基づいて2→1切替車速Vj
が演算される。すなわち、図18中における2→1シフ
トダウンラインH2上において、例えばアクセル開度α2
に対応する車速Vj2が演算され、この車速Vj2が2→1
切替車速Vjとされる。続いて、ステップ#71で、車
速Vが2→1切替車速Vjより小さいか否かが判定され
る。ここで、V<Vjであると判定されれば(YES)、
車両WDの運転状態が、自動変速機3を1速にすべき領
域に入っていることになるので、ステップ#78で目標
ギヤ位置Dが1速に設定される。この場合、目標ギヤ位
置Dが1速であり、ギヤ位置D'が4速であるので、4
速から1速へ直接シフトダウンが行われ、この後ステッ
プ#61に復帰する。
【0037】ステップ#71で、V≧Vjであると判定
されれば(NO)、車両WDの運転状態が自動変速機3を
1速にすべき領域に入っていないことになる。そこで、
これより1段高い2速にシフトダウンする必要があるか
否かが判定され、その必要があれば2速にシフトダウン
される。すなわち、ステップ#72で、パワーモード変
速マップを用いて、アクセル開度αに基づいて3→2切
替車速Vjが演算される。続いて、ステップ#73で、
車速Vが3→2切替車速Vjより小さいか否かが判定さ
れる。ここで、V<Vjであると判定されれば(YE
S)、車両WDの運転状態が自動変速機3を2速にすべ
き領域に入っていることになるので、ステップ#79で
目標ギヤ位置Dが2速に設定される。この場合、目標ギ
ヤ位置Dが2速であり、ギヤ位置D'が4速であるの
で、直接4速から2速へのシフトダウンが行われ、この
後ステップ#61に復帰する。
されれば(NO)、車両WDの運転状態が自動変速機3を
1速にすべき領域に入っていないことになる。そこで、
これより1段高い2速にシフトダウンする必要があるか
否かが判定され、その必要があれば2速にシフトダウン
される。すなわち、ステップ#72で、パワーモード変
速マップを用いて、アクセル開度αに基づいて3→2切
替車速Vjが演算される。続いて、ステップ#73で、
車速Vが3→2切替車速Vjより小さいか否かが判定さ
れる。ここで、V<Vjであると判定されれば(YE
S)、車両WDの運転状態が自動変速機3を2速にすべ
き領域に入っていることになるので、ステップ#79で
目標ギヤ位置Dが2速に設定される。この場合、目標ギ
ヤ位置Dが2速であり、ギヤ位置D'が4速であるの
で、直接4速から2速へのシフトダウンが行われ、この
後ステップ#61に復帰する。
【0038】ステップ#73で、V≧Vjであると判定
されれば(NO)、車両WDの運転状態が自動変速機3を
2速にすべき領域に入っていないことになる。そこで、
さらに1段高い3速にシフトダウンする必要があるか否
かが判定され、その必要があれば3速にシフトダウンさ
れる。すなわち、ステップ#74で、パワーモード変速
マップを用いて、アクセル開度αに基づいて4→3切替
車速Vjが演算される。続いて、ステップ#75で、車
速Vが4→3切替車速Vjより小さいか否かが判定され
る。ここで、V<Vjであると判定されれば(YES)、
車両WDの運転状態が自動変速機3を3速にすべき領域
に入っていることになるので、ステップ#77で目標ギ
ヤ位置Dが3速に設定される。この場合、目標ギヤ位置
Dが3速であり、ギヤ位置D'が4速であるので、4速
から3速へのシフトダウンが行われ、この後ステップ#
61に復帰する。他方、ステップ#75で、V≧Vjで
あると判定されれば(NO)、車両WDの運転状態が自動
変速機3を3速にすべき領域に入っていないことになる
ので、ステップ#76で目標ギヤ位置Dが4速に設定さ
れる。この場合、目標ギヤ位置Dとギヤ位置D'とが一
致しているので(4速)、ギヤ位置は現状維持される(シ
フトダウンは行われない)。この後、ステップ#61に
復帰する。
されれば(NO)、車両WDの運転状態が自動変速機3を
2速にすべき領域に入っていないことになる。そこで、
さらに1段高い3速にシフトダウンする必要があるか否
かが判定され、その必要があれば3速にシフトダウンさ
れる。すなわち、ステップ#74で、パワーモード変速
マップを用いて、アクセル開度αに基づいて4→3切替
車速Vjが演算される。続いて、ステップ#75で、車
速Vが4→3切替車速Vjより小さいか否かが判定され
る。ここで、V<Vjであると判定されれば(YES)、
車両WDの運転状態が自動変速機3を3速にすべき領域
に入っていることになるので、ステップ#77で目標ギ
ヤ位置Dが3速に設定される。この場合、目標ギヤ位置
Dが3速であり、ギヤ位置D'が4速であるので、4速
から3速へのシフトダウンが行われ、この後ステップ#
61に復帰する。他方、ステップ#75で、V≧Vjで
あると判定されれば(NO)、車両WDの運転状態が自動
変速機3を3速にすべき領域に入っていないことになる
ので、ステップ#76で目標ギヤ位置Dが4速に設定さ
れる。この場合、目標ギヤ位置Dとギヤ位置D'とが一
致しているので(4速)、ギヤ位置は現状維持される(シ
フトダウンは行われない)。この後、ステップ#61に
復帰する。
【0039】3) D'=3の場合 ギヤ位置D'が3速の場合は(ステップ#63,ステップ
#64がともにNO、ステップ#65がYES)、ステ
ップ#80〜ステップ#86で1速または2速へのシフ
トダウンの必要性の有無が判定され、必要があればシフ
トダウンが行われるが、このD'=3の場合の制御ルー
チンは、若干の相異点を除けば、前記したD'=4の場
合の制御ルーチン(ステップ#70〜ステップ#79)と
同一の構成となっている。相異点は、ギヤ位置D'がす
でに3速となっているので目標ギヤ位置Dが3速に設定
された場合にシフトダウンが行われないこと、及び目標
ギヤ位置Dが4速であるか否かの判定が行われないこと
である。具体的には、ステップ#80〜ステップ#81
で1速にシフトダウンする必要があるか否かが判定さ
れ、必要があればステップ#86で目標ギヤ位置Dが1
速に設定される。必要がなければ、さらにステップ#8
2〜ステップ#83で2速にシフトダウンする必要があ
るか否かが判定され、この判定に従ってステップ#84
またはステップ#85で、目標ギヤ位置Dが3速または
2速に設定される。この後、ステップ#61に復帰す
る。
#64がともにNO、ステップ#65がYES)、ステ
ップ#80〜ステップ#86で1速または2速へのシフ
トダウンの必要性の有無が判定され、必要があればシフ
トダウンが行われるが、このD'=3の場合の制御ルー
チンは、若干の相異点を除けば、前記したD'=4の場
合の制御ルーチン(ステップ#70〜ステップ#79)と
同一の構成となっている。相異点は、ギヤ位置D'がす
でに3速となっているので目標ギヤ位置Dが3速に設定
された場合にシフトダウンが行われないこと、及び目標
ギヤ位置Dが4速であるか否かの判定が行われないこと
である。具体的には、ステップ#80〜ステップ#81
で1速にシフトダウンする必要があるか否かが判定さ
れ、必要があればステップ#86で目標ギヤ位置Dが1
速に設定される。必要がなければ、さらにステップ#8
2〜ステップ#83で2速にシフトダウンする必要があ
るか否かが判定され、この判定に従ってステップ#84
またはステップ#85で、目標ギヤ位置Dが3速または
2速に設定される。この後、ステップ#61に復帰す
る。
【0040】4) D'=2の場合 ギヤ位置D'が2速の場合は(ステップ#63,ステップ
#64,ステップ#65がすべてNO)、ステップ#66
〜ステップ#69で、1速へのシフトダウンの必要性の
有無が判定され、必要があればシフトダウンが行われる
が、このD'=2の場合の制御ルーチンも、若干の相異
点を除けば、前記したD'=4の場合の制御ルーチン(ス
テップ#70〜ステップ#79)と同一の構成となって
いる。相異点は、ギヤ位置D'がすでに2速となってい
るので、目標ギヤ位置Dが2速に設定された場合にシフ
トダウンが行われないこと、及び目標ギヤ位置Dが4速
または3速であるか否かの判定が行われないことであ
る。具体的には、ステップ#66〜ステップ#67で1
速にシフトダウンする必要があるか否かが判定され、こ
の判定に従って、ステップ#68またはステップ#69
で目標ギヤ位置Dが2速または1速に設定される。この
後、ステップ#61に復帰する。
#64,ステップ#65がすべてNO)、ステップ#66
〜ステップ#69で、1速へのシフトダウンの必要性の
有無が判定され、必要があればシフトダウンが行われる
が、このD'=2の場合の制御ルーチンも、若干の相異
点を除けば、前記したD'=4の場合の制御ルーチン(ス
テップ#70〜ステップ#79)と同一の構成となって
いる。相異点は、ギヤ位置D'がすでに2速となってい
るので、目標ギヤ位置Dが2速に設定された場合にシフ
トダウンが行われないこと、及び目標ギヤ位置Dが4速
または3速であるか否かの判定が行われないことであ
る。具体的には、ステップ#66〜ステップ#67で1
速にシフトダウンする必要があるか否かが判定され、こ
の判定に従って、ステップ#68またはステップ#69
で目標ギヤ位置Dが2速または1速に設定される。この
後、ステップ#61に復帰する。
【0041】ところで、前記のステップ#62で、モー
ドMがパワーモードでない、すなわちエコノミモードで
あると判定された場合は(NO)、ステップ#87〜ステ
ップ#110のエコノミモード用制御ルーチンが実行さ
れることになる。しかしながら、このエコノミモード用
制御ルーチンは、図19に示すような特性をもつエコノ
ミモード変速マップを用いる点を除けば、ステップ#6
3〜ステップ#86のパワーモード用制御ルーチンと全
く同一の論理構造となっている。つまり、エコノミモー
ド用制御ルーチンのステップ#87,ステップ#88…
ステップ#110は、夫々、パワーモード用制御ルーチ
ンのステップ#63,ステップ#64…ステップ#86
と1対1に対応している。したがって、説明の重複を避
けるために、ステップ#87〜ステップ#110の個々
の説明は省略する。なお、エコノミモード変速マップ
(図19)は、前記の「パワートレイン制御の基本ロジッ
ク」で説明したとおり、車両WDの燃費性能を高めるた
めに、高速段に入りやすいような特性に設定されてい
る。かかるシフトダウン制御によれば、迅速なシフトダ
ウン動作を行うことができるとともに、前記したスロッ
トル制御と相まって、パワーモード選択時には車両WD
の走行性能ないし加速性能を十分に高めることができ、
エコノミモード選択時には燃費性能を十分に高めること
ができる。
ドMがパワーモードでない、すなわちエコノミモードで
あると判定された場合は(NO)、ステップ#87〜ステ
ップ#110のエコノミモード用制御ルーチンが実行さ
れることになる。しかしながら、このエコノミモード用
制御ルーチンは、図19に示すような特性をもつエコノ
ミモード変速マップを用いる点を除けば、ステップ#6
3〜ステップ#86のパワーモード用制御ルーチンと全
く同一の論理構造となっている。つまり、エコノミモー
ド用制御ルーチンのステップ#87,ステップ#88…
ステップ#110は、夫々、パワーモード用制御ルーチ
ンのステップ#63,ステップ#64…ステップ#86
と1対1に対応している。したがって、説明の重複を避
けるために、ステップ#87〜ステップ#110の個々
の説明は省略する。なお、エコノミモード変速マップ
(図19)は、前記の「パワートレイン制御の基本ロジッ
ク」で説明したとおり、車両WDの燃費性能を高めるた
めに、高速段に入りやすいような特性に設定されてい
る。かかるシフトダウン制御によれば、迅速なシフトダ
ウン動作を行うことができるとともに、前記したスロッ
トル制御と相まって、パワーモード選択時には車両WD
の走行性能ないし加速性能を十分に高めることができ、
エコノミモード選択時には燃費性能を十分に高めること
ができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、パワーモード選択時に
は、自動変速機が低速段に入れられる一方、アクセル開
度が小さい領域(ほぼパーシャル域)では、エンジンが高
回転・低負荷域で運転される。この場合、アクセルペダ
ル踏み込み時には、踏み込み量変化に対する駆動輪トル
クの増加率が大きくなるので、車両WDの加速性能(加
速応答性)が十分に高められる。他方、エコノミモード
選択時には、自動変速機が高速段に入れられる一方、ア
クセル開度が小さい領域では、エンジンが動力損失の少
ない低回転・高負荷域で運転される。このため、燃費性
能が大幅に高めらる。また、両モードにおけるエンジン
出力特性のゲインを、互いに、アクセル開度が小さい領
域では、同一アクセル開度で同一駆動輪トルクが得られ
るように設定すれば、モードを切り替えた場合でも、ア
クセルペダル踏み込み量を変える必要がなくなり、アク
セル操作性ないし車両操縦性が高められる。
は、自動変速機が低速段に入れられる一方、アクセル開
度が小さい領域(ほぼパーシャル域)では、エンジンが高
回転・低負荷域で運転される。この場合、アクセルペダ
ル踏み込み時には、踏み込み量変化に対する駆動輪トル
クの増加率が大きくなるので、車両WDの加速性能(加
速応答性)が十分に高められる。他方、エコノミモード
選択時には、自動変速機が高速段に入れられる一方、ア
クセル開度が小さい領域では、エンジンが動力損失の少
ない低回転・高負荷域で運転される。このため、燃費性
能が大幅に高めらる。また、両モードにおけるエンジン
出力特性のゲインを、互いに、アクセル開度が小さい領
域では、同一アクセル開度で同一駆動輪トルクが得られ
るように設定すれば、モードを切り替えた場合でも、ア
クセルペダル踏み込み量を変える必要がなくなり、アク
セル操作性ないし車両操縦性が高められる。
【図1】 電子制御式自動変速機とエレキスロットルシ
ステムとを備えた車両のパワートレインまわりの側面説
明図である。
ステムとを備えた車両のパワートレインまわりの側面説
明図である。
【図2】 スロットル制御の制御方法を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図3】 変速制御の1つであるシフトアップ制御の制
御方法を示すフローチャートの一部である。
御方法を示すフローチャートの一部である。
【図4】 上記シフトアップ制御の制御方法を示すフロ
ーチャートの一部である。
ーチャートの一部である。
【図5】 上記シフトアップ制御の制御方法を示すフロ
ーチャートの一部である。
ーチャートの一部である。
【図6】 上記シフトアップ制御の制御方法を示すフロ
ーチャートの一部である。
ーチャートの一部である。
【図7】 上記シフトアップ制御の制御方法を示すフロ
ーチャートの一部である。
ーチャートの一部である。
【図8】 上記シフトアップ制御の制御方法を示すフロ
ーチャートの一部である。
ーチャートの一部である。
【図9】 もう1つの変速制御であるシフトダウン制御
の制御方法を示すフローチャートの一部である。
の制御方法を示すフローチャートの一部である。
【図10】 上記シフトダウン制御の制御方法を示すフ
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
【図11】 上記シフトダウン制御の制御方法を示すフ
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
【図12】 上記シフトダウン制御の制御方法を示すフ
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
【図13】 上記シフトダウン制御の制御方法を示すフ
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
【図14】 上記シフトダウン制御の制御方法を示すフ
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
【図15】 エンジン回転数を横軸にとり、エンジン負
荷を縦軸にとった2次元座標面上における、エンジン動
力が等しい点を示す図である。
荷を縦軸にとった2次元座標面上における、エンジン動
力が等しい点を示す図である。
【図16】 パワーモードスロットルマップのスロット
ル開度特性を示す図である。
ル開度特性を示す図である。
【図17】 エコノミモードスロットルマップのスロッ
トル開度特性を示す図である。
トル開度特性を示す図である。
【図18】 パワーモード変速マップの変速特性を示す
図である。
図である。
【図19】 エコノミモード変速マップの変速特性を示
す図である。
す図である。
WD…車両 P…パワートレイン 1…エンジン 3…自動変速機 5…駆動輪 8…スロットル弁 9…アクチュエータ 10…コントロールユニット 11…アクセルペダル 12…アクセルセンサ 13…車速センサ 14…モードスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 アクセル操作量に対するエンジン出力特
性を所定の自由度をもって設定することができるエンジ
ン出力可変システムと、変速特性を所定の自由度をもっ
て設定することができる自動変速機と、パワートレイン
の出力モードとして、燃費性能の良好なエコノミモード
と走行性能の良好なパワーモードの2種のモードを設定
し、両モードのいずれか一方を任意に選択できるように
したモード切替手段とが設けられた車両において、 エコノミモード選択時には、上記エンジン出力特性を、
アクセル操作量が小さい領域ではアクセル操作量に対す
るエンジン出力のゲインが大きくなるような特性に設定
するとともに、上記変速特性を、高速段に入りやすくな
るような特性に設定し、パワーモード選択時には、上記
エンジン出力特性を、アクセル操作量が小さい領域では
アクセル操作量に対するエンジン出力のゲインが小さく
なるような特性に設定するとともに、上記変速特性を、
低速段に入りやすくなるような特性に設定するパワート
レイン出力特性設定手段が設けられていることを特徴と
する車両のパワートレイン制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22788291A JP3192447B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 車両のパワートレイン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22788291A JP3192447B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 車両のパワートレイン制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565037A true JPH0565037A (ja) | 1993-03-19 |
JP3192447B2 JP3192447B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=16867821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22788291A Expired - Fee Related JP3192447B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 車両のパワートレイン制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192447B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007069625A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-22 | Toyota Motor Corp | ハイブリッド車およびその制御方法 |
JP2007237879A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Toyota Motor Corp | 運転者操縦入力による車体振動を抑制された車輌 |
JP2007237880A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Toyota Motor Corp | 運転者操縦入力による車体振動を抑制された車輌 |
JP2007237881A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Toyota Motor Corp | 運転者操縦入力による車体振動を抑制された車輌 |
US7487033B2 (en) | 2006-05-22 | 2009-02-03 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Engine control apparatus |
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