JPH084260A - 浮 床 - Google Patents

浮 床

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JPH084260A
JPH084260A JP13684094A JP13684094A JPH084260A JP H084260 A JPH084260 A JP H084260A JP 13684094 A JP13684094 A JP 13684094A JP 13684094 A JP13684094 A JP 13684094A JP H084260 A JPH084260 A JP H084260A
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Shigeru Notani
滋 野谷
Masakazu Ito
正和 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床パネル着脱用の治具を別途調達しなくて
も、簡単に床パネルの着脱ができるようにする。 【構成】 浮床形成用床パネル2に備えた上下連通用貫
通孔20の蓋21に、床パネル2を受け部材3との間に
挟持して固定するための締付具の締付操作または締付解
除操作自在な操作部21bを設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浮床面内に複数の床パ
ネルを並設し、前記複数の床パネルの各被支持部を、複
数の受け部材で各別に受け、前記各受け部材を各別に支
持する複数の支持脚を設け、前記受け部材で受ける前記
床パネルを固定するための締付具を設け、前記床パネル
に、上下連通用(例えば、床パネルの下方から上方への
配線挿通用)の貫通孔を設け、前記貫通孔を開閉自在な
蓋を設けてある浮床に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の浮床としては、前記蓋に
は、前記貫通孔を開閉するという蓋としての機能のみを
もたせてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】浮床は、構造物の床体
上に空間をあけて床パネルを並設して形成されるもの
で、下階への防音・防振を図ることができると共に、浮
床と床体との空間を、例えば、電気・通信ケーブル等の
配線を位置させる配線空間として利用することが可能と
なる。従って、床パネルを設置した後に、浮床上に配線
を立ち上げる場合には、部分的に床パネルを取り外し
て、前記配線空間に配線を設置(又は、既に設置してあ
る場合には該当する配線を選択)した後、その配線が前
記床パネルの貫通孔を挿通するように前記床パネルを受
け部材上に載置して取り付けることによって、大がかり
な工事を実施しなくても、前記配線を立ち上げることが
できる。但し、前記床パネルの取り外し及び取り付けに
伴っては、締付具を操作するための治具が必要となる。
上述した従来の浮床によれば、前記締付具を操作すると
きには、操作用治具を別途用意しておいて、その治具に
よって行うわけであるが、緊急に前記床パネルを取り外
す必要が生じた場合(例えば、床下の配線点検)には、
前記治具を調達できるまでは作業にかかることができな
い問題点があり、前記締付具の構造によっては、特殊な
治具を用いるような場合があり、その特殊な治具の調達
に手間が掛かり、簡単に床パネルの着脱ができないこと
があるという問題点がある。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題を解消
し、床パネル着脱用の治具を別途調達しなくても、簡単
に床パネルの着脱ができる浮床を提供するところにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の浮床の特徴構成は、浮床形成用床パネルに備
えた上下連通用貫通孔の蓋に、前記床パネルを固定する
ための締付具の締付操作または締付解除操作自在な操作
部を設けてあるところにある。
【0006】
【作用】本発明の浮床の特徴構成によれば、浮床形成用
床パネルに備えた上下連通用貫通孔の蓋に、前記床パネ
ルを固定するための締付具の締付操作または締付解除操
作自在な操作部を設けてあるから、前記蓋を前記治具と
して使用することが可能となり、従来のように、別途、
床パネル着脱用の治具を調達しなくても、簡単に床パネ
ルの着脱を実施することが可能となり、特に、緊急時に
でも、わざわざ治具を調達する手間がなくなって、速や
か対応することが可能となる。一方、前記蓋を治具とし
て使用しないときには蓋として床パネルに設置しておく
だけで、余分に治具保管スペースを確保することなく、
有効に浮床空間を利用でき、併せて、治具の紛失防止を
も叶えることも可能となる。また、ドライバーやスパナ
等の汎用治具によって操作できないような特殊構造の締
付具を採用した場合であっても、前記蓋の操作部を、前
記特殊な締付具を操作可能な構造にしておくだけで、何
等変わりなく床パネルの着脱を行うことができる。しか
も、前記蓋は、該当床パネルに設置してあるから、締付
具の近傍に位置させておくだけで、スピーディーに作業
を進めることができる。また、複数の床パネルの着脱を
行う場合にも、各床パネルに設置してある蓋をそれぞれ
用いて各締付具を一度に操作することが可能となるか
ら、大量の治具を別途調達しなくても効率的に床パネル
の着脱を実施することができ、余分なコストをかけず
に、作業性向上を図ることが可能となる。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明の浮床によれば、締付具
の構造に係わらず、床パネル着脱用の治具を別途調達し
なくても、床パネル貫通孔の蓋を使用して簡単に且つス
ピィーディーに床パネルの着脱ができるようになり、特
別に治具保管スペースを確保しなくても紛失のない状態
に前記蓋を保管することができる。即ち、組立性・メン
テナンス性に富む状態に浮床を構成することが可能とな
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】本実施例の浮床Fは、図1・図3に示すよ
うに、構造躯体1の上方に浮床用支持装置Aをセット
し、その上に、複数の床パネル2を並設固定して構成し
てある。
【0010】前記浮床用支持装置Aは、前記構造躯体1
上に床パネル2を支持するためのものであって、前記床
パネル2の被支持部2aを受ける受け部材3と、前記構
造躯体1に載置される防振材4との間で、受け部材3を
支持する支持脚5を設け、受け部材3に載置する床パネ
ル2を、前記受け部材3との間に挟持して締め付ける締
付具6(図3参照)を設けて形成してある。
【0011】前記受け部材3は、前記床パネル2が載置
されるパネル載置部3aと、後述する支持脚5のネジ部
材5bと螺合する第一雌ネジ部7を内周面に備え且つ上
端部の外周部に前記締付具6に係合する一対の突起8a
を備えた第一嵌合部8とを設けて形成してある。
【0012】又、パネル載置部3aには、床パネル2の
端面が接当する突起部9a、及び、床パネル2の被支持
部2a裏側に設けた凹部に対する凸部9bを設けてあ
り、受け部材3上での複数の床パネル2の位置決め及び
締め付け時の位置ずれ防止を図っている。前記第一嵌合
部8には、図3に示すように、上端縁部に、径方向に直
線状の第一マークM1を形成してあり、アウターナット
11を第一嵌合部8にはめた状態で、アウターナット1
1の上端縁部に形成した第二マークM2(後述)が、前
記第一マークM1に合致するまでアウターナット11を
回転させることで、第一嵌合部8とアウターナット11
とが確実に係合できるように構成してある。また、前記
第一嵌合部8の突起8aは、図6に示すように、アウタ
ーナット11を第一嵌合部8にはめた状態で、アウター
ナット11上端縁部に表示された『開←』の矢印方向と
は逆方向にアウターナット11を回転させることで、ア
ウターナット11の内周面に形成した螺旋状の係止部1
6(後述)に乗り上げながら互いの係合が完了するよう
に構成してあり、この係合操作をスムースに実施できる
ように、前記係止部16に対する接当面となる突起8a
の下面は、前記係止部16の傾斜に沿った傾斜面に形成
してある。
【0013】前記支持脚5は、前記防振材4上端部に載
置されるベース部材5aを設け、そのベース部材5aと
前記受け部材3との離間距離を調節するネジ部材5bを
設けて形成してある。又、前記ベース部材5aには、前
記ネジ部材5bの一端側の雄ネジ部と螺合する第二雌ネ
ジ部10を形成してある。一方、前記ネジ部材5bの他
端側の雄ネジ部は、前記受け部材3の第一雌ネジ部7と
螺合し、これら両雄ネジ部のネジ切りは逆ネジとしてあ
るので、複数の床パネル2を支持した後からでも、ネジ
部材5bの他端部に形成してある凹部にドライバーを嵌
合させて、その軸心周りに回転させることで前記離間距
離を調整することが可能となる。
【0014】前記締付具6は、板バネワッシャ12と、
アウターナット11とで構成してある。ワッシャ12
は、バネ材で形成してあり、前記アウターナット11の
鍔状接当部15(後述)が載置されるナット載置部12
aを設け、複数の床パネル2の被支持部2aを、受け部
材3との間に挟持する鍔状部12bを設けて形成してあ
る。更に、前記鍔状部12bには、複数の床パネル2に
各別に接当してそれらを受け部材3側に弾性的に押付け
付勢する複数の接触部13を、周方向に沿ってスリット
14を挟んで設けてある。又、複数の接触部13の内の
一つには、隣り合う床パネル2間に挟まって、各床パネ
ル2に対する各接触部13の位置を決める切起し部13
aを設けてある。
【0015】一方、前記アウターナット11は、筒状に
形成してあり、内空部は、前記支持装置Aの前記高さ調
整用ネジ部材5bを軸心P周りに回動操作するための工
具挿通孔として確保してある。また、前記外周面の上端
側には、アウターナット11の締め付けに伴って板バネ
ワッシャ12に接当して受け部材3側へ押圧する鍔状接
当部15を設け、その接当部15の外縁部の対向する位
置には、アウターナット11を軸心周りに回動させるた
めの工具嵌合用の第一切欠部15aを設けてある。ま
た、鍔状接当部15の上面には、前記第一嵌合部8に表
示した第一マークM1に対応する第二マークM2と、ア
ウターナット11の係合解除方向の表示部とを設けてあ
る。前記第二マークM2は、前述のように、第一マーク
M1に合わせることによってアウターナット11の係合
状態を表示できるように構成してあり(図参照)、前記
係合解除方向の表示部は、図に示すように、『開←』と
表示してあって、この矢印方向にアウターナット11を
回転させることによって、アウターナット11の締付け
固定状態を解除することができるように形成してある。
また、アウターナット11の内周面には、周方向に沿っ
た螺旋状の係止部16を設け且つ下端側から第一嵌合部
8の突起8aを前記係止部16に受け入れ可能な受入部
を設けてあり、前記係止部16の終端部には、始端側の
螺旋勾配とは逆勾配の斜面17を突起乗越え部18を介
して設けてあり、この斜面17と突起乗越え部18とに
よって係止解除防止部19を構成してある。
【0016】前記床パネル2は、所定寸法の四角形に形
成した例えばGRCボードやパーティクルボードで構成
してあって、図1に示すように、床パネル2の四隅部分
に前記被支持部2aを形成してある。また、浮床Fの所
定部位に位置する床パネル2には、隣接床パネル2との
合せ部の一部に、両床パネル2にわたる貫通孔20を形
成し、この貫通孔20の上開口周部には、座ぐり部2b
を形成してある。そして、前記座ぐり部2bには載置状
態に蓋21を設けてあり、この蓋21によって前記貫通
孔20を塞いである。前記貫通孔20は、床下空間に配
置してある配線(例えば電気配線や通信配線)を床上に
立ち上げるための挿通部として使用したり、前記配線を
接続したコネクタの取付部として使用することができる
他、床パネル2の並設時に、貫通孔周壁部を手で持つこ
とで、隣接床パネル2との間の指詰めを防止して、スム
ースに設置し易くすることができる。前記蓋21は、前
記座ぐり部2bに設置できるように円周部の一部を切り
欠いた形状に形成してあり、図2に示すように、切り欠
いた部分を構成する弦部21aの一部に、前記アウター
ナット11の第一切欠部15aに嵌合自在な操作部の一
例である一対の操作用凸状部21bを設けてある。前記
弦部21aを設けて前記蓋21の円形を切り欠いてある
から、前記座ぐり部2bへの蓋21の着脱時には、この
弦部21aと座ぐり部2bとの間に指を入れて操作する
ことが可能となり、スムースに着脱操作を実施できる。
また、前記操作用凸状部21bを、前記締付具6の第一
切欠部15aに嵌合させた状態で蓋21を前記アウター
ナット11軸芯周りに回転することによって、アウター
ナット11の締付操作(又は締付解除操作)を行うこと
ができる。
【0017】〔別実施例〕以下に別実施例を説明する。
【0018】〈1〉 前記蓋は、先の実施例で説明した
円形状のものに限るものではなく、例えば、図4に示す
ように、半円形状に分割形成してあるものや、図5に示
すように、多角形状のものであってもよく、要するに、
前記貫通孔20に対する開閉の役目を果たすと共に、締
付具6を締付操作または締付解除操作自在な操作部21
bを設けてあればよく、それらを総称して蓋という。
【0019】〈2〉 前記操作部は、先の実施例で説明
した一対の操作用凸状部に限らず、例えば、図5に示す
ように、蓋21の一部を切り起こして形成してあっても
よく、要するに、締付具6を締付操作または締付解除操
作自在に形成してあればよく、それらを総称して操作部
という。
【0020】〈3〉 前記締付具は、先の実施例で説明
したように、床パネル2を、受部材3との間に挟持して
固定するものに限らず、例えば、締付具そのものに浮床
面内に並設する床パネルどうしを連結固定できる機構を
備えたものであってもよく、それらを総称して締付具と
いう。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の浮床を示す斜視図
【図2】実施例の蓋を示す上面図
【図3】実施例の浮床用支持装置の斜視図
【図4】別実施例の蓋を示す斜視図
【図5】別実施例の蓋を示す斜視図
【図6】実施例の浮床の固定状況を示す断面図
【符号の説明】
2 床パネル 2a 被支持部 3 受け部材 5 支持脚 6 締付具 20 貫通孔 21 蓋 21b 操作部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮床面内に複数の床パネル(2)を並設
    し、前記複数の床パネル(2)の各被支持部(2a)
    を、複数の受け部材(3)で各別に受け、前記各受け部
    材(3)を各別に支持する複数の支持脚(5)を設け、
    前記受け部材(3)で受ける前記床パネル(2)を固定
    するための締付具(6)を設け、前記床パネル(2)
    に、上下連通用の貫通孔(20)を設け、前記貫通孔
    (20)を開閉自在な蓋(21)を設けてある浮床であ
    って、 前記蓋(21)に、前記締付具(6)の締付操作または
    締付解除操作自在な操作部(21b)を設けてある浮
    床。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019658A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Hitachi Metals Techno Ltd 位置決め機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008019658A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Hitachi Metals Techno Ltd 位置決め機構

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