JPH0841794A - 繊維材料ウエブの製造機械、特に製紙用機械のワイヤー装置 - Google Patents

繊維材料ウエブの製造機械、特に製紙用機械のワイヤー装置

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JPH0841794A
JPH0841794A JP7150169A JP15016995A JPH0841794A JP H0841794 A JPH0841794 A JP H0841794A JP 7150169 A JP7150169 A JP 7150169A JP 15016995 A JP15016995 A JP 15016995A JP H0841794 A JPH0841794 A JP H0841794A
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JP
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wire
pressure
belt
forming
forming box
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JP7150169A
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English (en)
Inventor
Klaus Henseler
クラウス、ヘンセレル
Klaus Esslinger
クラウス、エスリンゲル
Volker Schmidt-Rohr
フオルケル、シユミツト−ロール
Hans-Peter Sollinger
ハンス−ペテル、ゾリンゲル
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Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
Original Assignee
Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F9/00Complete machines for making continuous webs of paper
    • D21F9/003Complete machines for making continuous webs of paper of the twin-wire type
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/48Suction apparatus

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高い脱水性能を有し、均質度の高い連続した繊
維材料ウエブを製造し得る、製紙用機械のワイヤー装置
を提供する。 【構成】フォーミングシリンダー4の支持領域Iにおい
て、ツインワイヤーゾーンを形成する2つの連続した第
1ワイヤーベルト2と第2ワイヤーベルト3を備える。
支持領域にはフォーミングボックス8を設け、第2ワイ
ヤーベルト3の内側表面9には、圧力値が低圧から過剰
圧までの範囲で調節される圧力が作用するように設計さ
れる。又、フォーミングボックス8は、ワイヤーの移動
方向に、少なくとも支持領域Iの部分全体に亘って延び
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維材料ウエブを製造
するための機械、特に、詳しくは特許請求の範囲の請求
項1の前文に記載の特徴を有する製紙用機械のワイヤー
部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維材料ウエブを製造する機械、特に一
体化された2重ワイヤーゾーンを有する製紙用機械のワ
イヤー部は、異なった各種の脱水要素をともに1列に配
列して成る種々の具体例において公知である。例えば、
国際出願公開第91/02842号は、繊維材料懸濁液
の脱水が、互いに異なった方法で結合された脱水要素上
の2つの連続ワイヤーベルト間で行われる、2重ワイヤ
ーゾーンを開示している。この場合、脱水要素は、2つ
のワイヤーベルトの2つの側面上に互い違いに配置され
た、複数のフォーミングシリンダー,フォーミングシュ
ー又は非固定的に支持された堅い細長片である。間に繊
維材料懸濁液を介在させた2つのワイヤーベルトは、懸
濁液を脱水してウエブを形成するために、これらの脱水
要素に沿って案内される。この場合、各脱水要素の幾何
学的配置によって、ワイヤーの張力が決定され、脱水作
用の増大が図られるようになっている。
【0003】好ましくは下側ワイヤー上に非固定的に支
持されていて、上側ワイヤーに当接する固定配置された
細長片との間のギャップを変えることができるように、
非固定的に支持された細長片を設けると、横断面積の変
化が最小で高い作業速度のために繊維材料懸濁液中に乱
れが生じて綿くず状沈殿物の形成を阻止する、下側ワイ
ヤーの内側表面に作用して線状の負荷として現われる、
力を導入する結果となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公知の装置
の欠点は、上側ワイヤーと固定の細長片との間の相対運
動により、上側ワイヤーの内側表面が摩耗するというこ
とである。又、各種の脱水要素が連続配置されるため
に、ワイヤー部が可成り長く構成されなければならない
ということである。
【0005】国際出願公開第91/02842号に開示
されたワイヤー部の上記欠点を避けた具体例が、独乙特
許願第P4301103号により知られている。即ち、
脱水要素として、ワイヤーの支持表面に非固定的に作用
する圧力要素を備えた支持体が、2重ワイヤーゾーンに
配設されている。ここでは、連続した支持表面を備えた
主支持要素は、支持体として、例えばフォーミングシリ
ンダーとベルトを考えている。これは、遠心力とそれに
よる圧力パルスとの影響が加えられて脱水作用が可成り
促進されるという利点を生じる。又、ワイヤーベルトに
作用する摩擦は大きく回避されて、摩耗が低減されるば
かりか要求される駆動力も小さくて済む。ここでは、好
ましくは、圧力の作用方向には剛固でワイヤーベルト上
で圧力方向に対してそれることのない支持表面が選定さ
れる。圧力要素による押圧は、ワイヤーベルト上に線状
又は点状の負荷を掛けることができ、又、圧力要素の設
計によっては、ワイヤーベルト上に、ワイヤーベルト間
にある繊維材料懸濁液中に所望の微小な乱れを生じさせ
る結果となる均一な面状負荷を掛けることもできるとい
う利点がある。
【0006】ワイヤーベルトの内側表面上に圧力要素に
よって導かれる圧力は、変動させることが可能である。
即ち、種々に変えることができるように調節することが
できる。圧力要素によってワイヤーベルトの内側表面に
印加される圧力の変化は、連続的に行わせることもでき
るし、階段状に行わせることもできる。操作条件を変え
ることができるようにするために、圧力要素によって印
加される圧力値の調節は、制御装置又は制御系によって
行わせるようにすることができる。
【0007】国際出願公開第91/02842号及び独
乙特許願第P4301103号に開示された実施例の欠
点は、主に、脱水作用と圧力の方向を制御するのが非常
に難しいということである。ワイヤー張力によって水分
の除去量が異なるため、湾曲した支持体上で繊維材料懸
濁液に損傷が生じ、仕上がった繊維材料ウエブに縞がで
きてしまう。もう1つの欠点は、対称的な繊維材料ウエ
ブの形成又は填料の分布制御の点で、積極的な影響を全
く及ぼし得ないということである。
【0008】従って、本発明の目的は、従来の技術の上
記欠点を回避し得るように、冒頭に述べた形式のワイヤ
ー部を更に発展させることにある。特に、脱水作用の増
強に基いて、対称的繊維材料ウエブの形成と填料及び微
細繊維の分布に影響を及ぼす、能力は勿論張力や圧力方
向の付加的制御性を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、上記目的は、特許請求の範囲の請求項1の特徴部分
に記載の構成により解決される。繊維材料ウエブを製造
する機械のワイヤー部は、周辺の1部が一体に案内され
てツインワイヤーゾーン領域を形成する2つの連続ワイ
ヤーベルトを含んでいる。ツインワイヤーゾーン領域に
は、少なくとも1つの支持要素が配置されている。この
支持要素は、内側表面の少なくとも1部で第1ワイヤー
ベルトを支持し、又、外側表面の少なくとも1部で第2
ワイヤーベルトを支持する支持表面を有している。この
領域は、又、支持領域とも呼ばれる。更に、第2ワイヤ
ーベルトのループ内に配置された少なくとも1つのフォ
ーミングボックスを有している。このフォーミングボッ
クスは、支持領域に配置され、又、フォーミングボック
ス内にある第2ワイヤーベルトの内側表面領域におい
て、圧力値が低圧から過剰圧までの範囲で調節され得る
ように、設計されている。この目的のために、フォーミ
ングボックスには、真空,媒体としての空気又は液体
が、適用できるようになっている。
【0010】フォーミングボックスは、上記支持領域の
少なくとも1部においてワイヤーベルトの移動方向に延
びている。フォーミングボックス内の圧力と大気圧との
差及び支持表面上に存在する圧力関係によって、脱水用
の張力と全脱水方向の制御とが可能なようになってい
る。従って、微細繊維と填料の分布に、活発な影響を及
ぼすことができる。
【0011】液体を満たし得るフォーミングボックス
は、好ましくは、第2ワイヤーベルトが液体によって常
に濡らされているように、液体が充填され得るようにな
っている。この効果は、ワイヤーから分離した水分が液
体により直ちに吸収されて、ウエブの形成に何の逆影響
も及ぼすことがないという点である。
【0012】好ましくは、フォーミングボックスには、
圧力値を連続調節することができる手段が設けられてい
る。更に、フォーミングボックスは、ワイヤーベルトの
移動方向に、及び/又は、ワイヤーベルトの幅方向に、
個々に又はグループで制御され得る多数のゾーンに分割
されていてもよい。これにより、大きく変動するエッジ
状態及び/又は運転状態に対し、部分的に脱水圧力を調
節することが可能となる。
【0013】好ましくは、フォーミングボックスは、圧
力要素と連結されてもよい。この場合、フォーミングボ
ックスには、該フォーミングボックス内の圧力状態とは
独立して、第2ワイヤーベルトの内側表面上の或る複数
の点に圧力を印加する少なくとも1つの圧力要素が配置
される。圧力印加点は、ワイヤーベルトの幅全体に分布
せしめられる。独乙特許出願第P4301103号に開
示されているこの種の圧力要素は、脱水作用を強化する
のに役立つ。フォーミングボックスと圧力要素を組合せ
ると、例えば、液滴が繊維材料懸濁液内へ入った時、填
料及び微細繊維が分離するのは勿論縞が生じる原因とな
る各液滴により、脱水作用が強化され、微細繊維と填料
の分布が均一となり、ウエブ形成中の諸欠点が回避され
る、可能性についての利点が生まれる。
【0014】これらの適当な要素が装備されると、脱水
方向は、変えられ得るし、又は問題なしに変化した運転
状態に適合せしめられ得る。圧力要素は、フォーミング
ボックス内の支持フレーム上に装着されてもよいし、又
は、フォーミングボックスの幅を越えて延びてその外側
に設置されてもよい。圧力要素は、単独又は一緒になっ
てワイヤーベルトの幅全体に及んでもよいし、ワイヤー
ベルトの幅に沿って固定的に或いは湾曲し得るように設
計されてもよいし、又、湾曲堅さの違うゾーンを備えた
設計が考えられてもよい。湾曲堅さの違うゾーンを設け
ると、圧力要素が、繊維の部分的な集合により繊維材料
懸濁液中に生成される綿くず状沈殿物をなめらかにし得
るという利点がある。
【0015】好ましくは、圧力要素は、圧力が印加され
た時、押圧能力が、ワイヤーベルトの移動方向及び/又
はワイヤーベルトの移動方向を横切る方向に、個々に又
は複数のゾーンにおいて制御され得るように、設計され
る。圧力値即ち第2ワイヤーベルトの内側表面上に印加
される圧力は、ワイヤーの移動方向に相次いで配置され
た各圧力要素に対して変更し得るばかりか、時間の関数
として変動し得るように調節できることが好ましい。こ
れは、問題なしに入力条件を部分的に迅速に変更し得る
という利点を提供する。
【0016】好ましくは、圧力要素は、該圧力要素即ち
第2ワイヤーベルトの内側表面を押圧するのに用いられ
る力が該ワイヤーベルトに直角に働くように、配置され
る。これは、全押圧力がワイヤーベルト上に導かれ得る
という利点を提供する。圧力要素が、ワイヤーベルトに
対し或る角度をなして配置されることが考えられてもよ
い。
【0017】正又は負のフォイル効果を達成するため
に、圧力要素は、曲げるか傾けることができるように支
持されるのがよい。押圧子としては、細長片,ブレー
ド,計量棒,凸状の押圧シュー,凹状又は平扁な押圧面
が適当である。好ましくは、押圧面は高耐摩耗材料で作
られ、特にセラミックが適当である。
【0018】圧力要素の支持と圧力要素への押圧力の印
加は、ばね力又は例えば圧縮空気の助けでなされる。圧
縮空気を利用する場合は、押圧子を例えば米国特許第5
078835号に開示されたように設計することが可能
である。
【0019】フォーミングボックスと、支持表面領域に
あるツインワイヤーゾーンにおいて活動する圧力要素と
で作られた構造ユニットは、高い脱水張力と、同時に、
均一なウエブの形成を達成できるという、大きな利点を
提供する。更に、脱水方向も確実に決定され得る。
【0020】好ましくは、支持要素として、フォーミン
グシリンダーかベルトが使用される。フォーミングシリ
ンダーは、フォーミングボックスと組合せるか又はフォ
ーミングボックスと圧力要素から成る構造ユニットと組
合せて、形成されるべき繊維材料ウエブに対する種々の
要求を満たし得るように、設計される幾つかの可能性が
ある。例えば、フォーミングシリンダーは、表面が閉じ
られていてもよいが、吸引力を働かせる目的で複数の穴
が穿設されてもよい。更に、フォーミングシリンダー
は、貯蔵容積を有するように設計されてもよいし、吸引
装置又は、吸引又はブローイング装置として働き得るゾ
ーンを有していてもよい。
【0021】下記のような組合せを考えることができ
る。即ち、 1.フォーミングボックスと閉じた表面を有するフォー
ミングシリンダーとの組合せ、 2.圧力要素を備えたフォーミングボックスと閉じた表
面を有するフォーミングシリンダーとの組合せ、 3.フォーミングボックスと過剰圧力値又は低圧力値を
生成し得る装置を備えたフォーミングシリンダーとの組
合せ、及び 4.圧力要素を備えたフォーミングボックスと過剰圧力
値又は低圧力値を生成し得る装置を備えたフォーミング
シリンダーとの組合せである。
【0022】上記1の場合、低圧は、フォーミングボッ
クス内の第2ワイヤーベルトの内側表面上で、実現され
る。この目的のために、低圧はフォーミングボックスに
印加される。この低圧は、フォーミングシリンダーの周
りでワイヤーベルトの移動方向にループをなす領域で2
つのワイヤーベルト間に案内された繊維材料懸濁液の脱
水作用を増強させる。この低圧による効果は、脱水作用
の増強の面で、ワイヤー張力の作用に付加される。第2
ワイヤーベルトがフォーミングボックス内で液体により
濡される結果、液滴の蓄積のためワイヤー表面に発生す
るウエブ形成中の諸欠点は、回避するとができる。
【0023】上記2の場合、第2ワイヤーベルトの内側
表面に及ぼす圧力要素の効果が、上記1に関して述べた
効果に付加される。
【0024】上記3及び4の場合、フォーミングボック
スに印加される圧力値に応じて、圧力要素とフォーミン
グシリンダー上の装置は、脱水方向の脱水活動制御の増
強に加えて、繊維材料ウエブの形成量を増大させる。例
えば、フォーミングボックスが支持領域に配置され、そ
して、低圧範囲の圧力がフォーミングボックス内の第2
ワイヤーベルトの内側表面領域に存在するように、フォ
ーミングボックスに圧力が印加されるとすれば、フォー
ミングシリンダー内の装置も吸引装置として働くであろ
う。
【0025】この目的のために、フォーミングボックス
には、真空が適用される。この場合、各要素の効果を適
当に調節することにより、完全に均一な2側面脱水とそ
の結果による均一なウエブの形成が達成される。然しな
がら、この場合、吸引ゾーンの効果は、フォーミングボ
ックスの効果とワイヤー引力の効果と圧力要素の効果の
和と等しくなければならない。繊維材料懸濁液に及ぼす
所望の影響に応じて、これらの各効果は互いに別々に調
節される。
【0026】第1ワイヤーベルトの方向即ちフォーミン
グシリンダーの方向における高い脱水張力が望まれる場
合には、例えば、フォーミングボックスに媒体が充填さ
れて、この媒体が第2ワイヤーベルトの内側表面に過剰
な圧力を生じさせ、一方、フォーミングシリンダー内の
装置は低圧を生じさせて吸引ゾーンとして作用するよう
にされる。もう1つは、第2ワイヤーベルトの方向即ち
フォーミングボックスの方向における脱水張力が増強さ
れる場合である。
【0027】この目的のために、フォーミングシリンダ
ー上の装置は過剰圧力を生成するのが好ましい。フォー
ミングボックスは勿論フォーミングシリンダー上の装置
は、ワイヤーベルトの移動方向に複数のゾーンに分割さ
れ、各ゾーンに別々の圧力値が印加されるようにするこ
とができる。更に、ワイヤーベルトの移動方向に直交し
て異なった圧力値をもつ複数のゾーンを創設することを
可能にするために、装置を設けることが可能である。
【0028】フォーミングシリンダーの装着位置に対す
るフォーミングボックスの装着位置は、フォーミングボ
ックスが液体で満たされている場合、フォーミングシリ
ンダーの位置に対するフォーミングボックス内の液体の
高さ位置が種々異なる結果、異なる種々の静圧がループ
の周りの領域に或る圧力プロフィールを作るため、効果
上基本的な事項でもある。フォーミングシリンダーの装
着位置に関していえば、フォーミングボックスは、フォ
ーミングシリンダーの対称軸の下側ばかりでなく上側に
配置されてもよい。フォーミングボックスに内蔵された
圧力要素についても同様である。圧力要素は、それ自体
がフォーミングボックスに対してフォーミングシリンダ
ーの周縁に沿って変位することができるか、又は、フォ
ーミングシリンダーの周縁に沿ってフォーミングボック
スと共に変位することができる。圧力要素は、又、大気
に対するフォーミングボックスの封止体として働くよう
に、フォーミングボックス内に配置されてもよい。
【0029】ワイヤーベルトの移動方向におけるフォー
ミングシリンダー上の脱水部の長さ、従って、圧力要素
のための作用表面積の確定及びフォーミングボックスの
作用表面積の確定は勿論支持領域の長さの決定は、所望
面積の重量の関数として、なされる。大きい面積重量に
対しては長い脱水部分が必要であり、小さい面積重量に
対しては小さい脱水部分が必要である。
【0030】更に、フォーミングシリンダーの支持領域
に入る前及び/又はフォーミングシリンダーの支持領域
から出た後に、ワイヤーベルトの内側表面には追加の圧
力要素が設けられてもよい。これらは、主として、ツイ
ンワイヤーゾーンの領域にワイヤーベルトを支持するの
に役立つ。追加の圧力要素は個々に挿入されてもよい
が、圧力要素との共通配置においては支持領域内に設け
られてもよい。後者の場合、フォーミングボックスは支
持領域を越えて延びているのが好ましく、又、追加の圧
力要素は勿論支持領域内にある圧力要素も、フォーミン
グボックス内に配置される。
【0031】支持要素としてベルトを使用することも可
能である。連続したベルトは、所望の脱水方向によっ
て、透水性であるか又は非透水性であるように設計され
るのがよい。フォーミングボックスの配置は、フォーミ
ングシリンダーの配置に対し類似性があるようになされ
る。ここでは、又、追加の圧力要素をフォーミングボッ
クスと一体にすることも可能である。
【0032】フォーミングシリンダーが堅くない表面を
備えるように設計することも可能である。この目的のた
めに、ベルトは、中心枠上に装着された複数の案内要素
により支持される。かかる配置は、支持表面が、繊維材
料懸濁液の濃度が部分的に非常に大きく変動する形態の
場合でも、どんな乱れをも回避できる可能性があるとい
う利点を提供する。
【0033】支持要素及び/又はフォーミングボックス
の配置は、設計の異なった他の脱水ユニットが付設され
てもよい。例えば、2つのワイヤーベルトの一方の内側
表面に対向して設けられ且つ他方のワイヤーベルト上に
固定支持された細長片間のギャップに割当てられた幾つ
かの非固定的に支持された細長片の形で、従来の脱水ユ
ニットを使用することもできる。幾つかの支持要素/フ
ォーミングボックスユニットは、又、ツインワイヤーゾ
ーン内に設けられてもよい。特にツインワイヤーゾーン
の領域におけるワイヤー部の設計は、個々の場合の対応
する諸要求によって異なる。
【0034】支持要素/フォーミングボックス及び圧力
要素を備えた任意のフォーミングボックスの装置は、ワ
イヤー部の任意の装着位置に配置することができる。該
装置は、ギャップフォーマー又はハイブリッドフォーマ
ーに使用することが可能である。ギャップフォーマーの
場合には、繊維材料懸濁液ジェットを、2つのワイヤー
ベルト間にあるフォーミングボックス内へ直接導入する
ことが可能である。
【0035】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき、本発明を具
体的に説明する。図1(a)は連続した繊維材料ウエブ
を製造する機械のワイヤー部のツインワイヤーゾーンの
断面図である。ツインワイヤーゾーン1は、普通の2つ
の連続ワイヤーベルトを案内することによって即ち連続
した第1ワイヤーベルト2と第2ワイヤーベルト3を或
る区間一緒に案内することによって、形成される。フォ
ーミングシリンダー4の形の支持体は、ツインワイヤー
ゾーン1に設けられている。フォーミングシリンダー4
は、その周囲の1部の周りに2つの連続ワイヤーベルト
2及び3のループを形成している。このフォーミングシ
リンダー4は、第1連続ワイヤーベルト2の内側表面6
と第2連続ワイヤーベルト3の外側表面7を、フォーミ
ングシリンダー4の周りのワイヤーベルトのループが形
成されている領域において支持する、支持表面5を有し
ている。フォーミングシリンダー4の支持表面5の1部
が、第1ワイヤーベルト2をその内側表面6で、また第
2ワイヤーベルトをその外側表面7で夫々支持している
領域は、支持領域Iで示されている。従って、この支持
領域Iには、少なくとも1つのフォーミングボックス8
が設けられている。フォーミングボックス8は、その中
に、第2ワイヤーベルト3の内側表面9上に作用する圧
力値が生成されるように、支持領域I内に配置され且つ
設計されている。この圧力値は、過剰圧力値と低圧力値
との間で変化し得るようになっている。
【0036】図1(a)に示した場合、真空がフォーミ
ングボックス8に適用される。フォーミングボックス8
には、圧力値を制御する手段が設けられている。例え
ば、図1(a)に示されるように、この手段は弁50で
ある。各図では、図示をより明瞭にするために、フォー
ミングボックスに充填されるべき媒体のためのその他の
入口配管は、図示されていない。ここでは、フォーミン
グボックス8は、第2ワイヤーベルト3の内側表面領域
の支持領域にのみ作用するようになっている。フォーミ
ングボックス8の設計は、第2ワイヤーベルト3の内側
表面9に該フォーミングボックス8の外側壁51及び5
2が密接するように、なされている。
【0037】フォーミングシリンダー4の設計及び施行
は、多数の変形が考えられ得る。例えば、図1(a)に
示すように、フォーミングシリンダー4は、支持表面を
も形成する閉じられた表面5を有している。然しなが
ら、フォーミングシリンダー4は、閉じられていない表
面をもつように、例えば2側面脱水が望まれる場合に吸
引力を適用させる目的で複数の穴を有する表面を装備す
るように設計することも可能である。吸引力を生成する
ための装置は、ワイヤーベルトの移動方向に見て、1つ
のゾーンをなすように構成されてもよいし、幾つかのゾ
ーンを有するように構成されてもよい。更に、この装置
を、ワイヤーベルトに即ちワイヤーベルト間に案内され
た繊維材料懸濁液10に低圧と過剰圧の両方が印加され
得るように、設計することは可能である。
【0038】ワイヤーベルトの移動方向においてフォー
ミングシリンダー4の後方に、例えばフォーミングシュ
ーの形をなす脱水要素11が配置されている。2つのワ
イヤーベルト2及び3がフォーミングシリンダー4の周
りにループを作る領域において、2つのワイヤーベルト
2及び3間に案内された繊維材料懸濁液10が、湾曲し
た表面上へ案内された時、ワイヤーベルトに作用する張
力によって脱水される。
【0039】フォーミングボックス8内が真空状態にな
ると、ワイヤーベルト3の内側表面9は、支持領域Iに
おいて、ワイヤーベルトの移動方向に殆ど等しい圧力状
態の下に置かれる。これは、2つのワイヤーベルト2及
び3間に案内された繊維材料懸濁液10が均一に脱水さ
れることを可能にする。
【0040】図1(b)は、2つの連続ワイヤーベルト
2及び3がフォーミングシリンダー4の周囲5において
のみ一緒に走行し、且つ繊維材料懸濁液10が噴射され
る楔形入口ギャップ15を形成している、図1(a)と
同様の装置を示している。この楔形入口ギャップ15に
は、ヘッドボックス16が配設されている。その他の基
本構成は図1(a)に従って既述されたものに対応して
いる。従って、同一の要素には同一数字符号が用いられ
ている。
【0041】図1(a)に対して、この実施例では、繊
維材料懸濁液は、2つのワイヤーベルト2及び3間の入
口17の領域で支持領域I内へ直接噴射されるようにな
っている。フォーミングボックス8aは、液体好ましく
は水で完全に満たされる。フォーミングボックス8a
は、その中に充填された液体が支持領域Iを越えて延び
た領域において有効であるように、配置されている。繊
維材料懸濁液10は、ヘッドボックス16から2つの連
続ワイヤーベルト2及び3間のフォーミングボックス8
aの液体内へ直接噴射され、そして、ワイヤーベルト2
及び3の張力とフォーミングシリンダー4a及びフォー
ミングボックス8a間の圧力差とにより、支持領域I内
で脱水される。
【0042】液体の充満されたフォーミングボックス8
aは、第2ワイヤーベルト3の内側表面9が液体内の圧
力により或る圧力作用の下に置かれるように、支持領域
Iの1部に配置されている。図1(b)に示された実施
例では、この圧力は、外側から他の一切の影響がない場
合、液体の高さにより決定される。然しながら、図1
(a)に示されたように、この圧力を制御することは可
能である。装着位置におけるフォーミングボックス8a
の水平配置により、懸濁液が支持領域Iを通過する時該
支持領域Iにおいて、繊維材料懸濁液10の比較的均一
な脱水が達成され得る。フォーミングボックス8aの効
果は、オーバーフロー端13,調節可能な高さを設ける
ことにより変えることができ、且つフォーミングボック
ス8aの長さは、支持領域Iの長さに沿って変えること
ができる。
【0043】図1の(a)及び(b)に示された実施例
は、装着位置が水平であるが、傾斜又は垂直位置を採る
こともできる。フォーミングボックスは、その端部又は
支持領域の出口において、第2ワイヤーベルト3の内側
表面に対し密着配置されるように、設計することもでき
る。
【0044】図1の(a)及び(b)に示されたフォー
ミングシリンダー4又は4aが閉じられた表面を有する
ように構成されていない場合及び更に少なくとも支持領
域Iにおいて吸引力又は過剰圧力を及ぼす装置を有して
いる場合には、2つのワイヤーベルト2及び3間で直接
繊維材料懸濁液10の2側面脱水を制御することが可能
である。脱水張力の制御に加えて、繊維材料懸濁液中の
填料分布を活発に影響させることもできる。詳細には、
フォーミングボックスとフォーミングシリンダーの設計
の組合せにおいて、下記の可能性を利用することができ
る。これらは、製造されるべき繊維材料ウエブに関する
最も多い各種の要求に積極的に応じることを可能にす
る。詳しくは次の組合せが考えられる。
【0045】図1(a)において、 1.低圧のフォーミングボックスと、閉じられた表面又
は貯蔵容積を有するフォーミングシリンダーとの組合
せ、及び 2.低圧のフォーミングボックスと、低圧又は過剰圧を
生成する装置を備えたフォーミングシリンダーとの組合
せ。
【0046】図1(b)において、 1.液体を充填したフォーミングボックスを、閉じられ
た表面を有するフォーミングシリンダー上に設置する、 2.圧力調整可能な液体を充填したフォーミングボック
スと、閉じられた表面を有するフォーミングシリンダー
との組合せ、 3.液体を充填したフォーミングボックスに、低圧又は
過剰圧を生成するため支持領域内で働く装置を有するフ
ォーミングシリンダーを装備する、及び 4.液体を充填することができ、圧力値を制御すること
の可能なフォーミングボックスと、過剰圧値と低圧値を
作るため制御可能な装置を備えたフォーミングシリンダ
ーとの組合せ。
【0047】上記1の場合、脱水圧力は、フォーミング
ボックスに液体が充填された場合には、フォーミングボ
ックス内の液体の水位の高さによることはいうまでもな
く、フォーミングシリンダー4の周りのワイヤーベルト
のループにより創生されるワイヤー張力によって得られ
る。
【0048】他の場合には、フォーミングシリンダーの
過剰圧力又は低圧力の生成も考慮されなければならな
い。
【0049】図において、フォーミングボックスは、そ
の対称軸の下方にフォーミングシリンダーを備えた状態
で、水平に設置されている。然しながら、フォーミング
ボックスを、該フォーミングボックスに液体が充填され
た場合のフォーミングシリンダーにおける高さに対する
圧力の依存性から、第2ワイヤーベルトの内側表面に印
加される圧力の均一な増大がワイヤーベルトの移動方向
に達成されるように、フォーミングシリンダーの円周に
沿って変位させることは可能である。
【0050】図1(b)において、フォーミングシリン
ダー4aとフォーミングボックス8aのユニットには、
フォーミングシューの形式で従来の脱水要素11が付設
されている。図1(b)に示された実施例では、脱水要
素11は支持領域Iを越えて延びているフォーミングボ
ックス8aに設置されている。
【0051】図2は、製紙用機械のワイヤー部、特にツ
インワイヤーゾーン1の断面図を示している。連続した
第1ワイヤーベルト2と連続した第2ワイヤーベルト3
は、或る区域に沿って一体に組み合わされている。この
区域はツインワイヤーゾーン1と呼ばれる。両方のワイ
ヤーベルト2及び3は、夫々がフォーミングシリンダー
として設計されているロール20及びシリンダー4bを
介して、ヘッドボックス16の直近位置を一体に走行し
て、2つのワイヤーベルト2及び3がツインワイヤーゾ
ーン1の出発点に繊維材料懸濁液10のための楔形入口
ギャップ21を形成するようになっている。
【0052】フォーミングシリンダー4bは連続したワ
イヤーベルト2の内側に設置され、又、請求項1に記載
したフォーミングボックス8bは連続ワイヤーベルト3
の内側に設置されている。フォーミングシリンダー4b
は、第1連続ワイヤーベルト2の内側表面6と第2連続
ワイヤーベルト3の外側表面7を、2つのワイヤーベル
ト2及び3がフォーミングシリンダー4bの周りでルー
プをなす領域において支持する表面5としても同時に作
用する表面で、支持している。このループ状に丸くなっ
ている領域は、支持領域Iを形成している。フォーミン
グボックス8bは、支持領域で第2連続ワイヤーベルト
3の内側に配置されている。その効果は、ここに示され
た実施例では、支持領域の入口21の領域から支持領域
Iを越えた領域まで、及ぶようになっている。
【0053】フォーミングボックス8bは、第2連続ワ
イヤーベルト3の内側表面9の領域で、圧力値がフォー
ミングボックス8b内で低圧から過剰圧まで調節され得
るように、媒体で充填できるよう設計されている。更
に、フォーミングボックス8b内に存在する圧力関係と
は別に、第2ワイヤーベルト3の内側表面9上の或る幾
つかの点28,29,30,31,32及び100に夫
々圧力を印加する少なくとも1つの圧力要素、図示の実
施例では、多数の圧力要素23,24,25,26,2
7及び22がフォーミングボックス8bに設置されてい
る。加圧点は、ワイヤーベルトの幅全体に亘って即ちワ
イヤーベルトの移動方向に直交する方向に配置されてい
る。これらの圧力要素は、種々の方式に設計することが
できる。図示を明瞭にするために、これらは、非常に簡
単で且つ概略的な方法で図面に示されている。
【0054】図面に示された圧力要素は概略的に現わさ
れている。圧力要素によって作用せしめられる押圧力
は、連続的又は階段的に変化せしめられる。図3の
(a)乃至(d)には各種実施例が示されており、これ
らは図2についてはこれ以上言及しない。例えば、圧力
要素は、フォーミングボックス8bにも設置されるが、
支持フレーム33上に装着されてもよい。支持フレーム
33は、フォーミングボックス8b内の圧力状態には全
く影響を及ぼさないか又はほんの僅かしか影響を及ぼさ
ないように、設計されている。
【0055】圧力要素の仕事は、ワイヤーベルト3上に
線状又は点状又は面状に負荷を掛けて、2つのワイヤー
ベルト2及び3間の繊維材料懸濁液に乱れを起こして、
綿くず状沈殿物の形成を阻止し且つワイヤー張力による
脱水圧力に付加的に脱水作用を強制するようにすること
である。圧力の方向は、フォーミングシリンダーの軸A
に対して垂直に即ち放射方向になるように選定するのが
好ましい。その他の配置も考えられるが、フォーミング
シリンダーの軸Aに対して放射方向に作用する力の成分
は小さすぎてはならない。フォーミングシリンダー4b
の支持表面5は、圧力の作用方向には基本的に堅く、即
ち圧力の作用方向には逃げることができないように、設
計されている。
【0056】図2に示された圧力要素22−27は、ワ
イヤーベルトの幅方向にのみ即ちワイヤーベルトの移動
方向に直交する方向にのみ延びているか、又は他の圧力
要素を備えている。
【0057】圧力要素は、図3(a)乃至(d)に示し
たように異なった方式に設計することができる。非固定
的に支持された圧力要素は、好ましくは、米国特許第5
078835号に開示されたように設計することができ
る。図3(a)は圧力要素を細長片34の形にした実施
例を示しており、図3(b)は圧力要素をロールの形
で、この場合には、好ましくは計量棒35の形で使用す
る可能性を示している。図3(c)は凹形の押圧表面を
備えた押圧シュー36を有する実施例を示している。図
3(d)は押圧ブレード37を使用した実施例を示して
いる。これらの圧力要素は非固定的に支持され得る。そ
の場合、圧力要素は、例えばスプリングによって或いは
また空気圧によって生じる力をワイヤーベルト3の内側
表面9上へ伝達して、使用される圧力要素の形式に応じ
て、ワイヤーベルトの内側表面上に点状又は線状の負荷
を加え、2つのワイヤーベルト間にある繊維材料懸濁液
中に乱れを起こさせる。
【0058】かくして起こされた脈動は綿くず状沈殿物
の形成を阻止し、そして印加された圧力とそれに関連し
たワイヤー張力の変化の結果、より多くの水分が分離さ
れる。図2において、丸くループをなしている領域でワ
イヤーの幅全体に延びているフォーミングシリンダー4
bの外被表面5の部分は、押圧力対向表面として作用す
る。ワイヤーベルト3の内側表面9上に各圧力要素23
乃至27の作用により印加された或る種の圧力となる伝
達力の大きさは可変であり、ループ領域全体に亘り一定
に保持されなければならないということはない。圧力要
素の設計と配置により、力は、ワイヤーベルトのループ
領域に、圧力要素による影響を受けない領域が残るよう
に、作用する。これらの圧力を受けない領域と圧力要素
の非固定支持は、繊維の凝集作用を回避するのに必要で
ある。
【0059】圧力要素は、ワイヤーベルトの移動方向に
その幅に沿って、個々に或いはグループで制御される。
好ましくは、圧力要素の力は、フォーミングシリンダー
の軸に対し放射方向に加えられるが、フォーミングシリ
ンダーの軸Aに対しその1成分のみが作用するように加
えることも可能である。この点については、図4におい
て後述する。
【0060】図2に示した実施例において、フォーミン
グボックス8bには真空を適用することができる。ここ
では、圧力要素はフォーミングボックス8bに設置さ
れ、2つの外側の圧力要素23及び22は同時にフォー
ミングボックスの閉塞体となっている。フォーミングシ
リンダー4bには、過剰圧又は低圧を生成するための装
置38が装備されている。ウエブの両側で均一脱水が望
まれる場合、フォーミングボックスと圧力要素について
のワイヤー張力と遠心力による効果の和は言うまでもな
く、装置38の効果は均衡していなければならない。第
2ワイヤーベルト3の方向における脱水作用を強化した
い場合には、装置38は、ワイヤーベルト3の内側表面
上に存在する圧力値に対し、過剰の圧力を生成するよう
にすればよい。
【0061】図2において、圧力要素27の位置は、低
圧又は過剰圧を生成する装置38の端と偶然一致してい
る。別の脱水要素は、フォーミングシリンダーと圧力要
素を備えたフォーミングボックス8bから成る装置の後
に、連結されている。図2において、ツインワイヤーゾ
ーン内には、ワイヤーサクションボックス40の形で、
別の従来形式の脱水要素が設けられている。
【0062】第1ワイヤーベルト2の内側表面6に作用
する、符号41及び42で示される、細長片状の圧力要
素が、第2ワイヤーベルト3の内側に配置され且つ第2
ワイヤーベルト3の内側表面9上に作用するサクション
ボックス40に付設されて、これと協働せしめられる。
細長片状の圧力要素41及び42は、個々には図示しな
いが、サクションボックス40上の細長片状圧力要素に
対向配置されていて、サクションボックス40上の細長
片状圧力要素間に形成されたギャップに対面するように
設置されている。
【0063】ワイヤーの移動方向の従来形式の脱水要素
40の後方(下流)には、シリンダー4cの形に沿った
別の脱水要素が設置されている。2つの連続ワイヤーベ
ルト2及び3は、シリンダー4cの周りの表面42によ
り形成された円周の1部でループをなしている。この部
分は、又、支持領域とも呼ばれ、符号Iをもって指示さ
れている。この領域Iにおいて、表面42はワイヤーベ
ルト3の内側表面とワイヤーベルト2の外側表面を支持
する。シリンダー4cにはフォーミングボックス8cが
付設されている。このフォーミングボックス8cは、こ
の場合、好ましくは液体で満たされている。更に、フォ
ーミングボックス8cには、例えば圧力要素43,44
及び45が設けられている。フォーミングボックス8c
と圧力要素43−45は、第1ワイヤーベルト2の内側
表面6に、支持領域Iの1部領域IIにのみ作用する。
【0064】フォーミングボックス8cが水で完全に満
たされた場合には、結果として、第1ワイヤーベルト2
の内側表面6には、高い値の圧力が印加されて、過剰圧
力領域となる。ほぼ垂直方向の装着位置にあるシリンダ
ー4cに対向するフォーミングボックス8cの配置は、
圧力がワイヤーベルトの移動方向における高さに依存す
るため、ループ領域即ち1部領域IIにおけるワイヤーベ
ルト2の内側表面6に作用する圧力の値を下げることが
できる。このように、フォーミングボックスに水を充填
できるように構成することによって、外部からの付加的
影響を受けることなしに、予め支持領域内に或る圧力プ
ロフィールを作ることが可能である。これは、ここでは
詳細に記述しないが、追加の処置を施すことにより、更
に値を高めることができる。
【0065】圧力要素は、圧力要素22−27に対して
記述したもの即ち図3の(a)乃至(d)に示したもの
と同じように、設計することができる。圧力要素は支持
枠46に装着されるが、これらの圧力要素を介して印加
される圧力は、フォーミングボックス内の圧力関係とは
独立に制御することができる。支持枠46はフォーミン
グボックス内に装着してもよいが、ここでは図示しない
が、フォーミングボックスを越えて支持フレーム46を
延長させて、フォーミングボックスの外側に装着するよ
うにすることもできる。図示した実施例では、圧力要素
43と45は、同時に、ワイヤーベルト2の内側表面6
でワイヤーベルト上にフォーミングボックス8cを密封
するのに役立っている。図2に示した実施例では、フォ
ーミングボックスと圧力要素の作用範囲は、支持領域I
を越えて延びてはいない。
【0066】所望の脱水作用に応じて、フォーミングシ
リンダー4cは、表面が閉じているようにも、開いてい
るようにも、吸引装置を備えるようにも、備えないよう
にも、設計することができる。然しながら、推奨できる
のは、フォーミングボックス8cの構成と液体を充填す
ることから、シリンダー4cに吸引装置を備えるように
設計することであり、その結果、ワイヤーベルト2の内
側表面6上に作用する圧力値は過剰となって、シリンダ
ー4cの方向における脱水作用が増強せしめられる。こ
こでは、又、所望の脱水結果を得るために、フォーミン
グボックス8c,シリンダー4c及びシリンダー4cの
表面42に沿う湾曲したワイヤー案内の作用が、常に全
体的に考慮されなければならないとういことに、気がつ
かなければならない。
【0067】図2に示された実施例は、本発明によるシ
リンダー/フォーミングボックス配置についての多重構
成が表わされている例を示している。シリンダー/フォ
ーミングボックス装置の設計は、各種の場合の要求に応
じることができる。ここでは、又、ワイヤーサクション
ボックス40以外の脱水要素を含めることも可能であ
る。
【0068】図4は、圧力要素によって、2つのワイヤ
ーベルトの一方の内側表面即ち2つのワイヤーベルト間
に案内された繊維材料懸濁液に力が加えられ、その力の
1成分のみがシリンダー軸Aに対し放射方向に働く可能
性を示している。これを図示するために、2つの連続ワ
イヤーベルト2及び3は勿論フォーミングシリンダー4
dの周囲5の1部にループをなしている唯1つのフォー
ミングシリンダー4dが示されている。この部分は、
又、支持領域として選定されており、且つここでは
“I”という符号が付されている。この支持領域で、第
1ワイヤーベルト2の内側表面6と第2ワイヤーベルト
3の外側表面7とが支持されている。支持領域Iには、
非固定的に支持された支持要素、ここでは揺動アームと
して設計された圧力要素46,47及び48が働いてい
る。これらの圧力要素は端部が直接取付けられているの
ではなくて、長さ方向の1点で装架されている。これら
の圧力要素は、両端間がリンクを介して固定支持体に連
結されている。
【0069】このようにして、2つのレバーアームL1
及びL2 が作られている。例えばスプリングによって生
じた力は、第2ワイヤーベルトの内側表面9に対向して
置かれていないレバーアームL1 の端部に作用する。レ
バーの原理により、他方のレバーアームL2 の端部に
は、等しい反対方向の力が作用する。フォーミングシリ
ンダーの軸Aに対し放射方向に働く上記反対方向の力
は、ワイヤーの内側面9に直接働く押圧力となる。ここ
では、又、圧力要素46,47及び48の作用は、発生
する遠心力により予め生成される脱水作用を増大させ
る。
【0070】図5は、ハイブリッド形式での本発明によ
るフォーミングシリンダー/フォーミングボックス装置
の実施例が示されている。連続ワイヤーベルト2と連続
ワイヤーベルト3は、装置の周面の1部の上を一緒に案
内される。これらのワイヤーベルトは、この領域におい
てツインワイヤーゾーンを形成する。シリンダー4e
は、このツインワイヤーゾーン内において脱水要素とし
て役割を果たす。シリンダー4eは連続ワイヤーベルト
2の内側に配置され、フォーミングシリンダー4eの表
面5の周りに2つのワイヤーベルトのループによって形
成される領域Iにおいて、連続ワイヤーベルト2の内側
表面6と連続ワイヤーベルト3の外側表面7とを支持す
る。図1及び2において記述したとおり、フォーミング
シリンダー4eにはフォーミングボックス8eが付設さ
れている。
【0071】このフォーミングボックスは、第2ワイヤ
ーベルト3の内側表面9の領域で、低圧と過剰圧間にお
ける圧力値を達成できるように、フォーミングシリンダ
ー4eに付設される。低圧値を生成するために、好まし
くはフォーミングボックス8eには真空が適用され、ま
た過剰圧力値を生成する場合には、液体が完全に充填さ
れるようになっている。図示の設計では、フォーミング
ボックスは支持領域Iを越えて延びている。フォーミン
グボックスには、圧力要素53,54,55及び56が
配置されている。この場合、圧力要素は、又、フォーミ
ングボックス8eの外側又はフォーミングボックス8e
内に装着される共通の支持フレーム57上に取付けられ
る。圧力要素53及び56は、ワイヤーベルト3の内側
表面9に対するフォーミングボックス8eの側部画壁を
構成している。
【0072】ここでは、又、圧力要素は図2及び3につ
いて記述したように設計されていてもよい。圧力要素
は、ワイヤーベルト3の内側表面上に、フォーミングボ
ックス8e内の圧力値とは独立して、圧力を印加する。
(吸引装置を備えた、又は吸引装置を備えない)フォー
ミングシリンダーと、(真空、又は液体の)フォーミン
グボックス内への充填装置と、フォーミングボックス8
e内の圧力値の制御装置又は制御系の設計は、各ケース
に応じて即ち所望の脱水方向及び脱水強度に応じて実施
される。図示の実施例では、フォーミングボックス8e
は液体で満たされるようになっている。若し必要であれ
ば、圧力要素54と55はフォーミングシリンダー4e
の周面に沿って変位できるようにしてもよい。
【0073】ここでは、圧力要素53は、フォーミング
シリンダー4eにおいて第2ワイヤーベルト3の内側表
面9上の2つのワイヤーベルトの入口17の前方で作用
する単なる圧力要素である。この圧力要素53は2つの
ワイヤーベルトを案内するため直接的に役割を果たして
いる。図示の実施例では、圧力要素53は、支持領域に
作用し且つフォーミングボックス8e内に設置された他
の圧力要素54乃至56を備えた共通の支持枠57に装
着されている。支持枠57の構成は非常に単純であっ
て、フォーミングシリンダーの入口17の前に圧力要素
53を個々に装着するのに役立っている。然しながら、
入口17の前に圧力要素53を独立して装着することも
可能である。
【0074】更に、これと同様に、入口の前に1個の圧
力要素だけでなしに多数個の圧力要素を設置することが
可能である。又、ここには図示されていないが、複数の
圧力要素を支持領域Iから2つのワイヤーベルトの出口
18の後方(即ち、下流)に設置してもよい。出口18
の後方には、1個の圧力要素が設けられてもよいし、多
数個の圧力要素が設けられてもよい。
【0075】圧力要素53について述べたように、出口
18の下流の圧力要素も、フォーミングボックス内の複
数の圧力要素と共に装着されてもよいし、単独に装着さ
れてもよい。
【0076】図5には、底側に細長片を配置した上部ワ
イヤーサクションボックスの形で従来の脱水要素58が
示されており、この脱水要素は、ツインワイヤー領域
で、フォーミングシリンダー4eと圧力要素を備えたフ
ォーミングボックス8eから成る装置の前側に連結され
ている。第2ワイヤー3の内側表面9に作用する全体が
符号59で指示された圧力要素は、上部ワイヤーサクシ
ョンボックスの細長片に対向して設置され、上部ワイヤ
ーサクションボックスの細長片の間に位置せしめられて
いる。更に、符号60で指示されたこの脱水ユニットの
前側(即ち上流側)には、符号61で指示された追加の
案内細長片が連結されている。
【0077】連続したワイヤーベルト3は、ツインワイ
ヤーゾーンへの入口13の前側(上流側)に長網装置を
構成するように、設計されている。この長網装置には、
ヘッドボックス16の形に繊維材料懸濁液を導くための
要素が付設されている。ここで、繊維材料懸濁液は、連
続ワイヤーベルト3の外側表面7上に直接注がれ、ツイ
ンワイヤーゾーンへの入口の前側(上流側)に設けられ
たここでは詳細には説明されない各脱水要素62及び6
3の助けで、予備的に脱水される。ツインワイヤーゾー
ンでの脱水は、脱水ユニット60と、フォーミングシリ
ンダー4e及びフォーミングボックス8eから成る装置
とを介して、行われる。
【0078】フォーミングシリンダー4e及びフォーミ
ングボックス8eから成る装置には、フォーミングシュ
ー64の形の別の従来の脱水要素が続いている。各脱水
要素の設計及び各脱水要素とフォーミングシリンダー/
フォーミングボックス装置との組合せは、個々の場合の
要求に応じてなされるものであり、専門家の決定範囲内
のものである。然しながら、全体としては、フォーミン
グシリンダー/フォーミングボックス装置と組合わせら
れる脱水要素の性質や脱水要素の数により異なる、多く
の可能性が考えられ得る。
【0079】図6は、フォーミングシリンダー/フォー
ミングボックス装置を、斜状ギャップフォーマーにおい
て使用する場合を示している。これは、広範囲に再構成
することなしに、大小面積重量のウエブを製造するため
の構成を示している。ここでは、又、2つの連続ワイヤ
ーベルト2及び3が、互いに1つのツインワイヤーゾー
ン1を形成している。フォーミングシリンダー4fとフ
ォーミングボックス8fから成る装置は、図6において
は、ツインワイヤーゾーンの出発点にある。ヘッドボッ
クス16の直後(即ち、下流側)には、シリンダーの表
面5と第2ワイヤーベルト3の内側表面9と第1ワイヤ
ーベルト2の外側表面とが支持されている支持領域Iが
設けられている。図5に示された場合とは反対に、ここ
では、圧力要素65−67はフォーミングボックス8f
の中に配置されている。これらはフォーミングボックス
8f内に装着されていて、フォーミングボックスの外壁
は、第1ワイヤーベルトの内側表面6に密着するように
配置されている。フォーミングボックス8fは支持領域
を越えて延びてはおらず、好ましくは液体が充填されて
いる。
【0080】圧力要素64乃至66は形状が改良されて
いるだけでなしに、大きな面積ウェイト変動範囲を有す
るように横断プロフィールが改良されている。ここで
は、フォーミングボックス8fは、必要に応じ、フォー
ミングシリンダー4fの周面に沿って圧力要素64−6
6と一緒に変位できるようになっている。
【0081】フォーミングボックス/フォーミングシリ
ンダー装置には、各種の従来の脱水要素、例えば、第1
ワイヤーベルトの内側表面6に作用する個々には図示さ
れていない細長片を備えた上部ワイヤーサクションボッ
クス70と、第2ワイヤーベルト3の内側表面9に作用
する非固定の圧力要素71とを含む脱水ユニット69
が、続いている。更に、この装置には、図6に符号72
と73で示されたフォーミングシューの形の複数の脱水
要素を、続けて設けるようにしてもよい。
【0082】図7は、フォーミングボックスがワイヤー
ベルトの移動方向に独立した複数の圧力ゾーンに分割さ
れている、圧力要素を備えたフォーミングシリンダー/
フォーミングボックス装置を示している。ここでは、フ
ォーマーは、水平に装着された位置で示されているが、
好ましく垂直に装着される。ツインワイヤーゾーンの領
域とフォーミングシリンダー/フォーミングボックス装
置における各要素には、先の図面に用いたのと同様の参
照数字が用いられている。
【0083】ツインワイヤーゾーン1は2つの連続ワイ
ヤーベルト2及び3から構成されている。この2つの連
続ワイヤーベルト2及び3は、フォーミングシリンダー
4gの表面5の円周の1部でループをなしている。
“I”で示されたこの領域は支持領域とも呼ばれる。支
持領域Iにおける2つのワイヤーベルト2及び3の入口
17は、又、ツインワイヤーゾーンの出発点となってい
る。入口17の直前(即ち、上流側)にはヘッドボック
ス16が設けられている。フォーミングシリンダーに
は、支持領域Iにおいてワイヤーベルト3の内側表面9
に低圧から過剰圧までの範囲で種々の圧力値を生じさせ
ることができるように、フォーミングボックス8gが付
設されている。更に、フォーミングボックス8g内には
複数の圧力要素が付設されている。
【0084】フォーミングボックス8gは、ワイヤーベ
ルトの移動方向に幾つかのゾーンに分割されている。こ
れらのゾーンは、ここでは符号74,75及び76によ
り指示されている。各ゾーンは別個又はグループで制御
されるようになっている。ここでは、図示されていない
が、技術知識の範囲内の適宜な手段が設けられている。
フォーミングボックス8g内には、種々の媒体を充填す
ることができる。フォーミングボックス内にある圧力要
素は各ゾーン内で独立した支持枠上にグループで装着さ
れるか、或いは共通の支持枠上に装着される。この支持
枠は、各ゾーン74−76内の圧力値が枠によって影響
されることのないように、フォーミングボックス内に配
置されなければならない。
【0085】図7に示された本発明実施例においては、
又、フォーミングシリンダー4gの設計は、フォーミン
グボックスの充填及び圧力値の制御と同様、常に所望の
脱水効果に応じて行われる。例えば、次のような可能性
が考えられる。即ち、 1.或る貯蔵容積を有するフォーミングシリンダーと、
複数の圧力要素と過剰圧力をもったフォーミングボック
ス、 2.或る貯蔵容積を有するフォーミングシリンダーと、
複数の圧力要素と低圧力をもったフォーミングボック
ス、 3.低圧生成装置を備えたフォーミングシリンダーと、
真空と圧力要素をもつたフォーミングボックス、 4.低圧生成装置を備えたフォーミングシリンダーと、
過剰圧力と圧力要素をもつフォーミングボックス、及び 5.過剰圧力生成装置を備えたフォーミングシリンダー
と、低圧力と圧力要素をもつフォーミングボックス。
【0086】これら総ての設計において、圧力要素の影
響は簡単に省くことができる。即ち、これら総ての設計
は、圧力要素なしのフォーミングボックスで考えればよ
い。
【0087】ワイヤーベルトの移動方向にフォーミング
ボックスを幾つかのゾーンに分割すれば、支持領域Iに
異なった脱水力カーブを達成させることが可能になる。
その場合、支持領域の異なった複数の範囲に高い脱水力
を生成させることにより、そのプロフィールに影響を及
ぼすことはできる。例えば、支持領域の第1の部分に最
大の脱水力をもたせて出口に対し脱水力を低下させる
か、又は支持領域の中間部分に最大脱水性能をもたせる
ことが考えられ得る。これらの調節は、填料分布とウエ
ブの外面形態を制御するため、紙の種類に依存して必要
となる。
【0088】ツインワイヤーゾーン1の範囲においてフ
ォーミングシリンダー4gの後方(即ち、下流側)に、
もう1つの脱水ユニット110が設けられている。これ
は、その表面114の2つのワイヤーベルト2及び3の
ループ状に湾曲した領域113において、第2ワイヤー
ベルト3の内側表面9と第1ワイヤーベルト2の外側表
面112を支持するシリンダー111を含んでいる。ル
ープ状に湾曲した領域113には、2つのワイヤーベル
ト2と3の間にある繊維材料懸濁液に圧力パルスを印加
する圧力要素115,116及び117が設けられてい
る。圧力要素は先の図に示されているように設計されて
もよい。2つのワイヤーベルト2及び3は、ループ状に
湾曲した領域113からの出口118で互いに分離され
る。繊維材料懸濁液は、ワイヤーベルト3により更に案
内され、脱水ユニット119により更に脱水される。
【0089】以上各図に基づいて説明された幾つかの例
は、本発明による好適実施例である。圧力要素付き又は
圧力要素なしのフォーミングシリンダー/フォーミング
ボックス装置は、各種の考え方のツインワイヤー部分に
組み込むことができる。然し、この装置を多重に組み合
わせることも考えられ得る。充填方法は勿論フォーミン
グシリンダーとフォーミングボックスの設計は、又、達
成されるべき脱水性能及び繊維材料ウエブの面積重量プ
ロフィールに応じて、なされる。
【0090】図8は、フォーミングシリンダーの代わり
に支持要素としてベルトを使用する場合の実施例を示し
ている。ここでは、又、ツインワイヤーゾーン1は、或
る経路に沿って一緒に案内される連続ワイヤーベルト2
と3から形成されている。この領域において、2つのワ
イヤーベルトは1本のベルト80により案内される。こ
のベルト80は、透液性であってもよいし、非透液性で
あってもよい。図示された実施例では、好ましくは、こ
のベルトは透液性であるように設計されている。ベルト
80は、この場合には、表面81の一部分で、第1ワイ
ヤーベルト2の内側表面6と第2ワイヤーベルト3の外
側表面7を支持している。この領域は支持領域Iとして
指示されており、そこにはフォーミングボックス8hが
付設されている。このフォーミングボックス8hは、空
気又は液体で満たされた時、第2ワイヤーベルトの内側
表面に低圧又は過剰圧力を生成できるように、構成され
ている。このフォーミングボックスにはまた圧力要素が
配置されている。
【0091】ベルト/フォーミングボックス装置は、種
々の効果を達成することができる。例えば、不透過性の
ベルトを用いれば、フォーミングボックス内を真空にす
ることにより、第2連続ワイヤーベルト3の方向に1側
脱水を強制させることができる。2側脱水を出来るだけ
均一に実現するためには、透過性の表面を有するベルト
を設計することが必要である。ベルトの内側に、低圧又
は過剰圧を生成するための装置を設けることができる
が、これは、支持領域にあるベルトの内側表面82を活
性化させる。ここでは、又、各ケースの要求に応じて選
択が行われる。
【0092】図9は、符号91乃至95で示された多数
の案内ロールにより、連続ベルト90が案内される場合
を示している。この場合、これらの案内ロールに案内シ
ューを付設することが可能である。曲がるのを避けるた
めに、これらの案内ロールは、基本的に機械の幅方向
に、ホルダー120,121,122,123,124
上に装架されている。これらは、例えば、独乙特許第4
105215号に述べられたように設計され、そして、
2つのワイヤーベルト2及び3が支持領域において表面
97上に支持されるように、図示されていない中央支持
枠上に装架されてもよい。
【0093】表面97は、ベルト90が案内ロールによ
り多角形状に案内されることにより、画成される。圧力
要素100乃至102が装着されている支持領域におい
て、ベルト90にはフォーミングボックスが付設されて
いる。圧力要素は、フォーミングボックス8iの内側又
は外側にある共通の支持枠104上に取付けられてい
る。又、圧力要素は、隣接する案内ロールの間に常に位
置するように案内ロール91乃至95に対向して、フォ
ーミングボックス8i内に設置されている。この配置
は、支持表面97が、或る限定された範囲に繊維材料懸
濁液が凝集するのを回避させることができるという、利
点を提供する。
【0094】一般に、透水性又は非透水性であるベルト
を案内するのに、種々の要素が利用される。然しなが
ら、何れの場合も、ベルトは回転可能に装架されたロー
ルにより案内される。2つのワイヤーベルトを支持する
ツインワイヤーゾーン領域においてベルトにより形成さ
れる支持表面は、実質上扁平な表面又は湾曲した表面と
して、記述されている。殆どの湾曲表面は、複数の案内
ロールを互いに僅かな距離だけ離して1列に並べること
により、達成される。ベルトは各案内ロールにより多角
形状に案内される。案内ロールの数が多くなればなる
程、軌道は円弧に近くなる。
【0095】閉塞ベルト即ち液体を透過しないベルトを
設計するには、2つのワイヤーベルトを閉塞ベルトから
離すために、ワイヤーベルトの移動方向に対しベルト装
置の後方に、相応の装置を設置することが必要である。
【0096】ベルトを用いない設計即ち2つのワイヤー
ベルトを案内ロール91乃至95で単に案内するように
することが、考えられてもよい。図9に示された装置を
逆さまに配置する如き変更、即ち図6と同様に2つのワ
イヤー2及び3間の入口ギャップ内へ下から上方へ向け
てパルプジェット10を打ち込むような変形が可能であ
る。
【0097】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、従来装置に
おける如きウエブ形成中の諸欠点が回避され得、製造さ
れた繊維材料ウエブの均質性を増大させることができ
る。又、本発明によれば、ワイヤー部を、高い脱水性能
を有するにも拘わらず、短小に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明装置の互いに異な
る実施例を示す要部構成図である。
【図2】本発明装置の他の実施例を示す要部構成図であ
る。
【図3】(a),(b),(c)及び(d)は、夫々、
本発明装置に用いられる圧力要素の互いに異なる設計例
を示す図である。
【図4】本発明装置に用いられる更に異なる圧力要素の
設計例の装着状態を示す図である。
【図5】本発明装置の更に他の実施例を示す要部構成図
である。
【図6】本発明装置の更に他の実施例を示す要部構成図
である。
【図7】本発明装置の更に他の実施例を示す要部構成図
である。
【図8】本発明装置の更に他の実施例を示す要部構成図
である。
【図9】本発明装置の更に他の実施例を示す要部構成図
である。
【符号の説明】
1 ツインワイヤーゾーン(支持領域) 2 第1ワイヤーベルト 3 第2ワイヤーベルト 4,4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g フ
ォーミングシリンダー(支持体) 5 支持表面 6,9,82 内側表面 7 外側表面 8,8a,8b,8c,8e,8f,8g,8h,8i
フォーミングボックス 10 繊維材料懸濁液 11,58,62,63,69,72,73 脱水要
素 13 オーバーフロー端 15,21 楔形入口ギャップ 16,106 ヘッドボックス 17 入口 18,118 出口 20 ロール 22〜27,41〜45,54〜56,59,65〜6
7,71,100〜102,115〜117 圧力要
素 28〜32,100 点 33,46,104 支持枠 34,61 細長片 35 計量棒 36 押圧シュー 37 押圧ブレード 38 装置 40,70 サクションボックス 46〜48 揺動アーム 50 弁 51,52 外側壁 60,110,119 脱水ユニット 64 フォーミングシュー 74〜76 ゾーン 80,90 ベルト 81,97 表面 91〜95 案内ロール 113 ループ状に湾曲した領域 120〜124 ホルダー A 中心軸 I 支持領域 II 1部領域 L1 ,L2 レバーアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フオルケル、シユミツト−ロール ドイツ連邦共和国、89522 ハイデンハイ ム、ヴアルテル−ヴオルフ−ストラーセ 20 (72)発明者 ハンス−ペテル、ゾリンゲル ドイツ連邦共和国、89522 ハイデンハイ ム、ゲルマネンストラーセ 161

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)連続した第1ワイヤーベルト(2)と
    第2ワイヤーベルト(3)の間のツインワイヤーゾーン
    の中を繊維材料ウエブが案内され、 b)ツインワイヤーゾーン領域内を支持表面を介して2つ
    のワイヤーベルトで繊維材料ウエブが案内され、 c)上記支持表面の少なくとも1部が、上記第1ワイヤー
    ベルト(2)の内側表面(6)と上記第2ワイヤーベル
    ト(3)の外側表面(7)を支持する支持領域を形成し
    ている、連続した繊維材料ウエブを製造するための製紙
    用機械のワイヤー装置の運転方法において、 d)上記支持領域に、上記第2ワイヤーベルト(3)の内
    側表面を大気に対して封止するフォーミングボックス
    (8,8a−8i)を配置し、且つ e)上記フォーミングボックス内の、上記第2ワイヤーベ
    ルト(3)の内側表面(9)の領域において、第2ワイ
    ヤーベルト(3)の内側表面(9)に作用する圧力値を
    低圧から過剰圧まで調節し得るようにした、ことを特徴
    とする連続した繊維材料ウエブを製造するための製紙用
    機械のワイヤー装置の運転方法。
  2. 【請求項2】 前記フォーミングボックス内の、前記支
    持表面領域において、圧力要素の助けで前記第2ワイヤ
    ーベルト(3)の内側表面(9)上に、追加の圧力パル
    スが印加されるようになっていることを特徴とする、請
    求項1に記載の運転方法。
  3. 【請求項3】 a)1部にツインワイヤーゾーンを形成す
    る連続した第1ワイヤーベルト(2)と第2ワイヤーベ
    ルト(3)を備え、 b)上記ツインワイヤーゾーンの領域に設置されていて支
    持表面を有する少なくとも1つの支持要素を備え、 c)上記支持表面の少なくとも1部は、支持領域と呼ばれ
    る領域において、上記第1ワイヤーベルト(2)の内側
    表面(6)と上記第2ワイヤーベルト(3)の外側表面
    (7)を支持している、連続した繊維材料ウエブを製造
    する機械特に製紙用機械のワイヤー装置において、 d)少なくとも1つのフォーミングボックス(8,8a,
    8b,8c,8e,8g,8h,8i)が設けられてお
    り、 e)上記フォーミングボックス(8,8a−8i)は、上
    記支持領域(1)に付設されていて、上記第2ワイヤー
    ベルト(3)の内側表面領域を大気に対して封止し得る
    ようになっており、 f)上記フォーミングボックス(8,8a,8b,8c,
    8e,8f,8g,8h,8i)は、上記支持領域
    (I)の少なくとも1部(II)に対してワイヤーの移動
    方向に延びており、 g)上記フォーミングボックスには、該フォーミングボッ
    クス内の圧力値を調節するための手段が付設されてい
    る、ことを特徴とする連続した繊維材料ウエブを製造す
    る機械特に製紙用機械のワイヤー装置。
  4. 【請求項4】 前記フォーミングボックス(8,8a,
    8b,8c,8e,8f,8g,8h,8i)は、ワイ
    ヤーベルトの移動方向に、圧力値を調節するため個々に
    或いはグループで制御され得る多数のゾーンを含んでい
    ることを特徴とする、請求項3に記載のワイヤー装置。
  5. 【請求項5】 前記手段は、調節可能な横断面を有す
    る、前記フォーミングボックスの媒体用の少なくとも1
    つの入口又は出口用の配管であることを特徴とする、請
    求項3又は4に記載のワイヤー装置。
  6. 【請求項6】 前記媒体は液体又はガス状をなしている
    ことを特徴とする、請求項5に記載のワイヤー装置。
  7. 【請求項7】 前記フォーミングボックス(8,8a,
    8b,8c,8e,8f,8h,8i)は、前記第2ワ
    イヤーベルト(3)の内側表面の複数の点(圧力点)
    (28,29,30,31,32,100)に、フォー
    ミングボックス(8,8a,8b,8c,8e,8f,
    8g,8h,8i)内の圧力状態とは無関係に圧力を印
    加する少なくとも1つの圧力要素(22,23,24,
    25,26,27,34,35,36,37,43,4
    4,45,46,47,58,53,54,55,5
    6,57,64,65,66,100,101,10
    2)が配置され、且つ b) 上記圧力点(28,29,30,31,32,10
    0)はワイヤーの幅全体に亘って分布されている、こと
    を特徴とする、請求項3乃至6の何れかに記載のワイヤ
    ー装置。
  8. 【請求項8】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,34,35,36,37,43,4
    4,45,46,47,48,53,54,55,5
    6,57,64,65,66,100,101,10
    2)は、単独又は全体で前記ワイヤーベルト(2,3)
    の幅を実質上覆っていることを特徴とする、請求項3乃
    至7の何れかに記載のワイヤー装置。
  9. 【請求項9】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,43,44,45,46,47,4
    8,53,54,55,56,57,64,65,6
    6,100,101,102)は、前記ワイヤーベルト
    (2,3)の幅に沿って固定的に設計されていることを
    特徴とする、請求項8に記載のワイヤー装置。
  10. 【請求項10】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,43,44,45,46,47,4
    8,53,54,55,56,57,64,65,6
    6,100,101,102)は、前記ワイヤーベルト
    (2,3)の幅に沿って非固定的に設計されていること
    を特徴とする、請求項8に記載のワイヤー装置。
  11. 【請求項11】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,34,35,36,37,43,4
    4,45,46,47,48,53,54,55,5
    6,57,64,65,66,100,101,10
    2)は、前記ワイヤーベルト(2,3)の幅に沿って異
    った曲りこわさのゾーンをもっていることを特徴とす
    る、請求項10に記載のワイヤー装置。
  12. 【請求項12】 各圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,34,35,36,37,43,4
    4,45,46,47,48,53,54,55,5
    6,57,64,65,66,100,101,10
    2)は、非固定的に押圧され得るようになっていること
    を特徴とする、請求項3乃至11の何れかに記載のワイ
    ヤー装置。
  13. 【請求項13】 各圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,34,35,36,37,43,4
    4,45,46,47,48,53,54,55,5
    6,57,64,65,66,100,101,10
    2)によて印加される圧力は、ワイヤーベルトの移動方
    向及び/又はワイヤーベルトの幅に沿って種々に調節さ
    れ得るようになっていることを特徴とする、請求項3乃
    至12の何れかに記載のワイヤー装置。
  14. 【請求項14】 各圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,34,35,36,37,43,4
    4,45,46,47,48,53,54,55,5
    6,57,64,65,66,100,101,10
    2)は、個々に或いはグループで制御され得るようにな
    っていることを特徴とする、請求項13に記載のワイヤ
    ー装置。
  15. 【請求項15】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,43,44,45,46,47,4
    8,53,54,55,56,57,64,65,6
    6,100,101,102)は、細長片(34)とし
    て設計されていることを特徴とする請求項3乃至14の
    何れかに記載のワイヤー装置。
  16. 【請求項16】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,43,44,45,46,47,4
    8,53,54,55,56,57,64,65,6
    6,100,101,102)の押圧面は凸状をなして
    いることを特徴とする、請求項3乃至15の何れかに記
    載のワイヤー装置。
  17. 【請求項17】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,43,44,45,46,47,4
    8,53,54,55,56,57,64,65,6
    6,100,101,102)は、計量棒(35)とし
    て設計されていることを特徴とする、請求項3乃至14
    の何れかに記載のワイヤー装置。
  18. 【請求項18】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,43,44,45,46,47,4
    8,53,54,55,56,57,64,65,6
    6,100,101,102)は、凹状押圧面(36)
    を有する押圧シューとして設計されていることを特徴と
    する、請求項3乃至14の何れかに記載のワイヤー装
    置。
  19. 【請求項19】 前記圧力要素(22,23,24,2
    5,26,27,43,44,45,46,47,4
    8,53,54,55,56,57,64,65,6
    6,100,101,102)は、ブレード(37)と
    して設計されていることを特徴とする、請求項3乃至1
    4の何れかに記載のワイヤー装置。
  20. 【請求項20】 前記圧力要素は回転可能に装架されて
    いることを特徴とする請求項3乃至19の何れかに記載
    のワイヤー装置。
  21. 【請求項21】 第2ワイヤーベルト(3)の内側表面
    (9)と接触している前記圧力要素の表面は、高耐摩耗
    性材料で作られていることを特徴とする、請求項3乃至
    20の何れかに記載のワイヤー装置。
  22. 【請求項22】 第2ワイヤーベルト(3)の内側表面
    (9)と接触している前記圧力要素の表面は、セラミッ
    ク材料で作られていることを特徴とする、請求項21に
    記載のワイヤー装置。
  23. 【請求項23】 常に前記圧力要素(22,23,4
    3,45,53,56,64,66)の少なくとも1つ
    は、ワイヤーベルトの移動方向に、フォーミングボック
    ス(8,8a,8b,8c,8e,8f,8g,8h,
    8i)を封止するのに使用されていることを特徴とす
    る、請求項3乃至22の何れかに記載のワイヤー装置。
  24. 【請求項24】 圧力要素(64,65,66)を備え
    たフォーミングボックス(8f)は、前記支持領域にお
    いて支持表面に沿って変位し得るようになっていること
    を特徴とする、請求項3乃至23の何れかに記載のワイ
    ヤー装置。
  25. 【請求項25】 前記フォーミングボックス(8,8
    a,8b,8c,8e,8f,8g,8h,8i)は装
    着位置に変位し得ないように設置されており、圧力要素
    (54,57)のみが支持領域において支持表面に沿っ
    て変位し得るようになっていることを特徴とする、請求
    項3乃至23の何れかに記載のワイヤー装置。
  26. 【請求項26】 前記支持要素は、フォーミングシリン
    ダー(4,4a,4b,4c,4d,4f,4g)とし
    て設計されていることを特徴とする、請求項3乃至25
    の何れかに記載のワイヤー装置。
  27. 【請求項27】 前記フォーミングボックス(8,8
    a,8b,8c,8e,8f,8g,8h,8i)及び
    前記圧力要素(22,23,24,25,26,27,
    34,35,36,37,43,44,45,46,4
    7,48,53,54,55,56,57,64,6
    5,66,100,101,102)は、フォーミング
    シリンダーの中間軸の上方又は下方にある該フォーミン
    グシリンダーの装着位置に配置されていることを特徴と
    する、請求項26に記載のワイヤー装置。
  28. 【請求項28】 少なくとも1つの追加的な圧力要素
    (22,53,56)が、フォーミングシリンダー
    (4,4a,4b,4c,4d,4f,4g)の前方で
    ワイヤーベルトの移動方向及び/又は2つのワイヤーベ
    ルト(2,3)の一方のフォーミングシリンダー(4,
    4a,4b,4c,4d,4f,4g)の後方でワイヤ
    ーベルトの移動方向に配置されていることを特徴とす
    る、請求項26又は27に記載のワイヤー装置。
  29. 【請求項29】 a)他の圧力要素(22,53,56)
    は第2ワイヤーベルト(3)の内側表面(9)に圧力を
    及ぼし、且つ b)上記他の圧力要素(22,53,56)はフォーミン
    グボックス(4,4a,4b,4c,4d,4f,4
    g)に装着されている、ことを特徴とする請求項28に
    記載のワイヤー装置。
  30. 【請求項30】 前記支持要素は連続ベルト(80,9
    0)として設計されていることを特徴とする、請求項3
    乃至25の何れかに記載のワイヤー装置。
  31. 【請求項31】 前記連続ベルトは水を透過し得ること
    を特徴とする請求項30に記載のワイヤー装置。
  32. 【請求項32】 前記第1ワイヤーベルト(2)は支持
    要素として設計されていることを特徴とする請求項31
    に記載のワイヤー装置。
  33. 【請求項33】 ベルトは機械の幅方向に延びている多
    数のロール(91,92,93,94,95)によって
    支持されており、該ロール(91,92,93,94,
    95)は実質上機械の幅方向に延びているホルダー(1
    20,121,122,123,124)の上方に装架
    されていることを特徴とする、請求項30又は32に記
    載のワイヤー装置。
  34. 【請求項34】 ヘッドボックス(16)は前記支持表
    面/フォーミングボックス装置の直前に連結されている
    ことを特徴とする、請求項3乃至33の何れかに記載の
    ワイヤー装置。
  35. 【請求項35】 種々の設計の追加の脱水ユニット(1
    1,40,41,42,64,69,72,73,11
    1,115,116,117)が、前記支持要素/フォ
    ーミングボックス装置の後方に配置されていることを特
    徴とする、請求項3乃至34の何れかに記載のワイヤー
    装置。
  36. 【請求項36】 追加の脱水要素(62,63)がヘッ
    ドボックス(16)と前記支持要素/フォーミングボッ
    クス装置の間に連結されていることを特徴とする請求項
    3乃至34の何れかに記載のワイヤー装置。
JP7150169A 1994-06-16 1995-06-16 繊維材料ウエブの製造機械、特に製紙用機械のワイヤー装置 Pending JPH0841794A (ja)

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