JPH0210277B2 - - Google Patents

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JPH0210277B2
JPH0210277B2 JP57123053A JP12305382A JPH0210277B2 JP H0210277 B2 JPH0210277 B2 JP H0210277B2 JP 57123053 A JP57123053 A JP 57123053A JP 12305382 A JP12305382 A JP 12305382A JP H0210277 B2 JPH0210277 B2 JP H0210277B2
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JP
Japan
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wire
flow
belt
box
wire belt
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57123053A
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English (en)
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JPS5823985A (ja
Inventor
Shiiru Kurisuchian
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JM Voith GmbH
Original Assignee
JM Voith GmbH
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Filing date
Publication date
Application filed by JM Voith GmbH filed Critical JM Voith GmbH
Publication of JPS5823985A publication Critical patent/JPS5823985A/ja
Publication of JPH0210277B2 publication Critical patent/JPH0210277B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/02Head boxes of Fourdrinier machines
    • D21F1/028Details of the nozzle section
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/02Head boxes of Fourdrinier machines

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特許請求の範囲1の前文に示された
ワイヤー部に関する。この種装置はドイツ公告明
細書第2908791号即ち米国特許明細書第4308097号
から公知である。この場合、ワイヤーベルトが形
成される繊維素シートと共にフローボツクスの一
方のフローガイド壁の湾曲した延長部を越えて進
む前に、該ワイヤーベルトはフローボツクスの他
方のフローガイド壁の外面を介してガイドされ
る。そのためこの装置の欠点は、二つのフローガ
イド壁により画成された通路が流出口の領域で比
較的鋭く方向転換させられなければならない。即
ち、換言すれば: パルプの流れの中央の流線が、流出口の領域に
おいてシート形成ゾーンより小さい曲率半径を有
している。これによつて、高い作動速度の場合
に、シート形成ゾーンに−縦断面図で見て−主流
方向に対して横向きに延びている副流が発生する
危険がある。これは不均一な繊維の分散という結
果になる。さらに極端な場合には、空洞現象が考
慮されなければならない。
他の欠点は、ワイヤーベルトが多層製品を製造
するために複数の前後に連結されたフローボツク
スに関係づけられているときには、第一の繊維シ
ート層の形成後にこれをフエルト上に移すことが
必要であるということである。その後ワイヤーは
第二のフローボツクスに供給されなければなら
ず、それによつて、ここで形成された繊維シート
層が再び該フエルト上に移されなければならな
い。必要であれば、これが何度か繰返される。そ
の際、フローボツクスは、一方ではワイヤーベル
トと他方ではフエルトベルトとの間で非常に狭い
空間内に取付けられなければならない。従つて、
有効なノズル状のフローボツクス構造からはずれ
て「折り畳んだ」流路を備えることが大低の場合
必要となる。
本発明は、極めて高いワイヤー走行速度の場合
にも、高品質の即ち均一の繊維分散が行われた繊
維素シートが製造され得るように公知の装置をさ
らに改良するという課題に基づいている。
この課題は、特許請求の範囲1に示された特徴
の組合せにより解決される。これによればワイヤ
ーベルトは、これをシート形成ゾーンに導入する
ためにフローボツクスの二つのフローガイド壁の
一方の外面によつてはもはや支持されない。
むしろ、このためにワイヤーベルトのループ内
に配設された支持装置が凸状に湾曲したワイヤー
支持面を備えている。これにより、二重の効果が
得られる:即ち、 (a) フローボツクスの流出口の領域において、フ
ローガイド壁の安定した構造のために十分な空
間が、これにより画成された通路が実質的に湾
曲せしめられる必要なしに得られる。好ましく
は、パルプの流れは湾曲せずに即ち実質的に直
線状にガイドされ得る。かくして、形成される
繊維シートの均一性を妨げる横流の発生の危険
を取除くことができる。
(b) ワイヤーベルトを、その上に既に形成された
繊維素シートと共に追加のフローボツクスのシ
ート形成ゾーンに供給することが可能である。
かくして、−他の多層抄紙機(ドイツ公開明細
書第2552485号、第4図)において公知である
ように−第二の繊維シート層が既に在る繊維シ
ート層の上に直接に形成され得る。この場合、
公知の如く既に在る繊維シート層は追加の層の
脱水の際にフイルター補助層として役立つの
で、微細繊維及び填料は僅かしかバツクウオー
ターと共に排出されない。さらに、フローボツ
クスの配置に際してもはやフエルトによつて制
限されないようになる。従つて例えば有効なノ
ズル状フローボツクスが使用され得る。
ドイツ公告明細書第1931686号(=米国特許明
細書第3582467号)の第2図から、フローボツク
スの流出口の領域に、ワイヤーのループの内側に
在る凸状に湾曲したワイヤーガイド面を有する脱
水ボツクスを備えることが知られている。該脱水
ボツクスは、フローボツクスの流出口に向かう方
向にまたは逆方向に揺動可能である。
それはシート進行方向に対して横向きに延びて
いる複数のウエブを有していて、該ウエブの間に
脱水スリツトが在る。しかしながら、このような
脱水ボツクスは、特にシート形成ゾーンの始めに
直接に配設されている場合に、紙シートの不均一
な繊維分散と微細繊維及び填料の高い損失とを引
起こすという欠点を有している。さらに、そこで
はダブルワイヤー式抄紙機が問題になつている。
この種抄紙機は二つのワイヤーのために高い経費
を必要とする。さらに、運転のためのはるかに高
いエネルギー必要量と、二つのワイヤーの洗浄の
ためのより高い経費とが考慮されなければならな
い。多くのダブルワイヤー式抄紙機において、シ
ートの形成はさらにフローボツクスの流出口とシ
ート形成ゾーンとの間の長い自由なパルプ填流に
よつて妨げられる。この欠点を回避するために、、
ドイツ公告明細書第1931686号によれば、ワイヤ
ーベルトに当接する可撓性のフローガイド壁が備
えられなければならない。本発明による構成にお
いては、この欠点は、パルプ噴流が少なくとも一
側で間断なく延長されたフローガイド壁(スライ
ドシユー)によりガイドされることにより最初か
ら取除かれる。
パルプ噴流の他側では、ワイヤーベルトのルー
プ内に配設されたワイヤー支持装置を特許請求の
範囲2に従つて構成することにより自由区画が特
に短く保持され得る。これによつて、脱水スリツ
トを有さず従つてその曲率半径が特に小さく選定
され得る簡単なムクのワイヤー支持レールが備え
られる。回転するローラと比較してこの構造は、
臨界回転数を配慮する必要がないという利点を有
している。かくして、これは機械速度と完全に無
関係に設計され得る。
レールまたは近傍のフローボツクスのフローガ
イド壁の製造においてあり得べき誤差を補償し得
るために、特許請求の範囲3に従つて以下のこと
が行なわれる:ワイヤー支持レールはそれ自体公
知の如く全体としてパルプ流に対して横向きに
(フローボツクスの流出口への方向または逆方向
に)移動可能なだけではない。むしろ好ましく
は、該レールの移動行程が機械の全幅に亘つて異
なる大きさに調整可能であることが保証される。
このために例えば、該レールの全長に亘つて複数
の個個に調整可能なネジ軸が備えられ得る。
特許請求の範囲4は、ワイヤーベルトがシート
形成ゾーンへの導入の際に場合によつてはパルプ
流内にシート形成工程を妨げてしまう空気を運び
込むという知識に基づいている。この危険は、特
許請求の範囲4によれば、ワイヤーの目内に在る
空気がワイヤーベルトのワイヤー支持レールから
離れる線の後方でパルプ噴流の衝突の際にワイヤ
ーの目からワイヤーベルトのループ内部に逃げる
ことにより防止される。
フランス公開明細書第2457430号(=国際公開
WO80/02575号)から、ワイヤーベルトが導入
端及び排出端にのみ各々一つのワイヤー支持レー
ルを有するサクシヨンボツクスを介してシート形
成ゾーン内にガイドされる、ワイヤー部が公知で
ある。これにより、サクシヨンボツクス内の負圧
がワイヤーベルトの強い曲げを引き起こす。パル
プ流はシート形成ゾーンにおいて、フローボツク
スの上方のフローガイド壁に固着されている可撓
性のリツプにより覆われている。このリツプはワ
イヤーベルトの曲げに対応して湾曲する。この公
知の構造の欠点は、−負圧の発生のための高いエ
ネルギー必要量の他に−可撓性リツプが振動し得
るということにある。これは一般に結果として製
造された紙の面積重量の強い変動を生ぜしめ、そ
の上破損の危険がある。さらにシート形成ゾーン
の湾曲は高々ワイヤーの張力または負圧の変化に
より制御され得る。これに対して本発明は、固定
のスライドシユーに所定の湾曲形状が正確に而も
ワイヤーベルトの進行方向にだけでなくこれに対
して横向きに例えば縁部に備えられることを可能
にする。
湾曲したスライドシユーは、関連するフローガ
イド壁の固定の延長部として構成され得る。しか
しながら好ましくは、スライドシユーはパルプ流
に対して横向きに調整可能に構成される(特許請
求の範囲5)。これによつて、必要であればスラ
イドシユーはパルプ通路内に少しだけ突入せしめ
られ得、かくして流出口の大きさが流出流量を変
化させるために調整され得る。スライドシユーの
場合にも移動行程が機械の全幅に亘つて異なる大
きさに調整可能であるようになされ得る(特許請
求の範囲6)。これによつて、パルプ流は機械の
全幅に亘つて均一にされる。特許請求の範囲7に
示された処置は流出口におけるパルプ流の安定化
に寄与し得る。
スライドシユーの流れの方向に減少する曲率
(特許請求の範囲8)により、シート形成ゾーン
の始端における脱水が終端におけるよりも迅速に
行なわれるという事実が考慮に入れられ得る。従
つてこの場合、ワイヤーベルトは脱水ゾーンにお
いてほゞ一様な曲率を有している。しかしなが
ら、特に形成すべきシートの均一性に関して高い
要求がある場合に、流れの方向にスライドシユー
の摩耗を補償する圧力降下が達成されるように、
スライドシユーの曲率を流れの方向に強く減少せ
しめることも適当である。スライドシユーの平均
曲率半径は一般に100乃至800mm好ましくは150乃
至300mmの間に在る。
脱水ゾーンの終端を正確に定義するために、ワ
イヤーベルトは好ましくはスライドシユーの終端
に備えられた排出端部により僅かに高々5゜だけ方
向転換されるべきである(特許請求の範囲9)。
形成された繊維素シートをさらに脱水するため
に、特許請求の範囲10に従つて形成された過圧
室が備えられ得る。この過圧室内の気圧は一般に
500乃至10000パスカル好ましくは2000乃至7000パ
スカルの間に在るべきである。
多層の繊維素シートが製造されるべきであるな
らば、有利には特許請求の範囲11及び/または
12の特徴が適用され得る。この場合、第一の繊
維シート層上に少なくとも一つの第二の繊維シー
ト層が形成されるように同一のワイヤーベルトに
前後に連続して複数の例えば二つのフローボツク
スが配設されていることが前提になつている。既
に上述したように、このとき第一の繊維シート層
は第二の繊維シート層の脱水の際にフイルター補
助層として役立つ。かくしてこの過程において微
細繊維及び填料のより高い保留が達成される。第
一の繊維シート層の脱水の際にも、かかる高い保
留を得るという課題が本発明の他の思想の基礎に
なつている。この課題の解決は特許請求の範囲1
4に示されている。これにより、例えば二つのフ
ローボツクスを備えたワイヤー部の場合には次の
如くなされている。比較的多量の微細繊維及び填
料を有する第一のフローボツクスから出るバツク
ウオーターが、第二のフローボツクスに対してパ
ルプを希釈するために使用される。それによつ
て、第一のフローボツクスの後で「失われた」微
細繊維及び填料の大部分が形成されている紙シー
トに達する。これに対して公知の抄紙機の場合に
は、第一のフローボツクスのバツクウオーター内
の微細繊維及び填料の含有量が(特に原料として
或る種の故紙を使用する場合に)徐々に高くなる
ので、所望の紙質がもはや達成され得ないという
問題が度々起きる。さらに、(そうでなければ必
要であるより)多量のバツクウオーターが回路か
ら取去られなければならず、それによつて製紙工
場のフイルター装置は、より高い負荷を受ける。
これらの欠点のすべては特許請求の範囲14の特
徴により取除かれ得る。これは、−二つのフロー
ボツクスを備えた上述の例において−両方のシー
ト形成ゾーンにほぼ等しい量のバツクウオーター
が生ずると、最も良好に行なわれる。そのため
に、場合によつては余つたバツクウオーターが一
方のバツクウオーターシステムから他方に溢出し
得ることが保証されなければならない。
本発明の実施例が以下に図面に基づき説明され
る。
第1図に示されたワイヤー部は、ガイドローラ
11乃至14を介して走行する無端のワイヤーベ
ルト10を有している。ガイドローラの一つは調
整ローラ13であり、他の一つはテンシヨンロー
ラ14である。フローボツクスは全体が符号15
により示されている。これに公知の如く分散管1
6、管列17と、二つのフローガイド壁18及び
19により画成された流出口21を備えた流出路
20が付属している。
符号19により示されたフローガイド壁は、流
れの方向に該流出口21を越えて延びている凸状
に湾曲したスライドシユーの形態の延長部を有し
ている。スライドシユー22は、フローボツクス
の他の部分と同様にワイヤーベルト10の全幅に
亘つて延びている。これはスライドシユー22を
越えて進行する。流出口21の領域においてワイ
ヤーベルト10は、該ワイヤーベルトのループの
内側に配設された凸状に湾曲したワイヤー支持面
24を有する固定レール23を介してガイドされ
る(第2図参照)。
流出口21から出るパルプ噴流は、スライドシ
ユー22に対応して湾曲し且つ先細になつている
シート形成ゾーン25に達する。このとき、ワイ
ヤーベルトのループの内側で強い脱水が行なわれ
る。
レール23は横ビーム26に固着されており、
該横ビームはその両端が各々一つの支持台27上
に載置され且つそこでシート形成ゾーン25内へ
の流れの方向に対して横向きに即ち流出口21の
方向にまたはその逆方向に移動可能である。バツ
クウオーターを受容するための溜めが符号28で
示されている。形成された紙シートをさらに脱水
するために、サクシヨンボツクス29が備えられ
得る。
スライドシユー22を支持するフローボツクス
15の補強壁30は、フローガイド壁19と共に
中空部31を形成している。これには接続管32
を介して圧縮空気が供給され、該圧縮空気は複数
の開口33を介してスライドシユー22の背後に
在る過圧室34に達する。これは外界に対して三
つのレール35から形成されたラビリンスにより
限定されている。このレール35は、補強壁30
に固着されたレール支持部材36上に在る。
フエルトベルト37(またはワイヤーベルト)
は、サクシヨンピツクアツプロール38を介して
進行し、形成された紙シートをワイヤーベルト1
0から取除き且つ図面には示されていない他の脱
水装置または乾燥装置へガイドする。
第2図には、幾つかのさらなる詳細構造が示さ
れている:例えばセラミツクから製造され得る固
定ワイヤー支持レール23は、締付レール23a
によりレール保持部材23bに固着されている。
これは複数の該レールの全長に亘つて分散配置さ
れたネジ41(そのうちの一つだけが図面に示さ
れている)により横ビーム26と連結されてい
る。さらに、該横ビームには、その全長に亘つて
分散配置された各々二つのナツト43を有するネ
ジ軸42が備えられている。ネジ軸42の各々
は、レール保持部材23bに形成された小穴44
を通つて延びている。ネジ41の一つを緩めた後
にナツト43を回転することによりレール23を
有するレール保持部材23bは、他のネジ軸42
の領域におけるよりも局部的に多少フローガイド
壁18に近づけられ得る。かくして、あり得べき
製造誤差が補償され得る。
流出口21を出た後パルプ噴流は、ワイヤーベ
ルト10に向いた側で(第2図に点線7で示され
た)短い区間だけ自由になる。該パルプ噴流は、
先に符号9にて示したところでレール23から離
れているワイヤーベルト10に符号8により示し
たところで衝突する。
一般に、自由なパルプ噴流の長さ即ち流出口2
1からパルプ噴流がワイヤーベルト10に衝突す
るまでの距離ができるだけ小さくなるように、レ
ール23とフローガイド壁18の端部との間隔は
できるだけ小さく調整される。レール23の曲率
半径kは大低の場合100mmより小さく、これも自
由なパルプ噴流を短縮せしめるために寄与する。
スライドシユー22は、その全長に亘つて分散
して配設された複数の調整ロツド45に固着され
ている。このロツド45の一つだけが図面に現わ
れている。該ロツドは補強壁30のボア46内に
在つてこの中で軸方向に即ち流出口21の方向ま
たはその逆方向に移動可能である。各調整ロツド
45には、外ネジが密閉レール支持部材36のネ
ジ穴に螺合している調整ナツト47が、回転可能
に支持されている。該調整ナツト47は個々に回
転可能である。かくして、スライドシユー22の
移動行程が機械の全幅に亘つて異なる大きさに調
整され得る。
可動のスライドシユー22は密閉面48でフロ
ーガイド壁19の端部に接している。これは、流
れの方向に見てフローガイド壁18の端部の手前
即ち流出口21の手前に在る。従つてスライドシ
ユー22の調整によつて、流出口21の内幅そし
て流出流量が変化せしめられ得る。
パルプ流が接するスライドシユー22の湾曲面
は、有利には以下のように形成され得る。流出口
21の領域において該湾曲面は、平坦であるかま
たは非常に大きい曲率半径Kで僅かに湾曲せしめ
られている。それに続いて比較的強い湾曲(曲率
半径r)を有する領域と、最後に再び弱い曲率
(曲率半径R)を有する領域とが在る。
第2図においてスライドシユー22に鋭い排出
縁部が符号50にて示されており、さらにそこで
湾曲面に位置する接線が符号tにより示されてい
る。ワイヤーベルト10は好ましくは、ワイヤー
ベルト10を張架した機械が停止しているときに
測定して、該接線tと約0.5゜乃至5゜の角度を見込
むように、ガイドされる。
第1図においてフローボツクス15は流出口2
1を下にして垂直に配設されている。しかしなが
ら、その代りに任意の他の配置も可能である。第
3図は二つのフローボツクスを備えたワイヤー部
を示している。第一のフローボツクス15aは水
平に配設されていて、第二のフローボツクス15
bは第1図におけると同様に垂直に配設されてい
る。二つのフローボツクス15a及び15bは、
異なるスライドシユー22a及び22bにより区
別される。第一のフローボツクス15aにおいて
は、スライドシユー22aの湾曲面は比較的短く
且つ僅かだけ湾曲せしめられている。それに対応
してパルプ流はシート形成ゾーンにおいて約45゜
だけ方向転換せしめられる。これに対して第二の
フローボツクス15bのスライドシユー22b
は、より強く湾曲したより長い湾曲面を有してい
る。この処置により、第一のフローボツクス15
aで形成される繊維シート層により引き起こされ
る、より高い脱水抵抗が補償される。第一のフロ
ーボツクス15aにおいて、第一の繊維層のシー
ト形成の際に比較的大きい平均曲率半径によりで
きるだけ低い脱水速度を達成することが望まれ
る。かくして、繊維はあまり強く洗浄されてワイ
ヤーの目の中に入らないので、ワイヤー部の端部
で繊維シートはワイヤーベルトからより簡単に取
除かれ得る。さらに、微細繊維及び填料は殆どワ
イヤーベルトを通つて洗い流されない。
第3図において各フローボツクス15a,15
bには別々のバツクウオーター溜め28a及び2
8bが関連せしめられている。この溜めの各々か
らバツクウオーター管51a及び51bがバツク
ウオーター容器52a及び52bに通じている。
既に上述されているように次の工程において二つ
のフローボツクスのバツクウオーターは相互に交
換される。即ち、第一のフローボツクス15aへ
(管54aを介して)送出する循環ポンプ53a
は、吸引側がバツクウオーター容器52bに接続
されており、これに対して(圧力管54bを備え
た)他方の循環ポンプ53bは、バツクウオータ
ー容器52aに接続されている。二つのバツクウ
オーター容器の間には符号55で示したところに
連結部がある。かくして、ポンプ53bにより必
要とされない容器52a内に入つたバツクウオー
ターの一部は容器52b内に溢出し得る。
第4図は三層の繊維素シートを製造するための
ワイヤー部を示している。三つのフローボツクス
15′,15″及び15は、異なつて形成された
スライドシユー22′,22″,22を除いては
再び互いに等しい。密閉レール35(第1図及び
第2図参照)を備えたフローボツクス上に在る密
閉レール支持部材36は第4図においては(第3
図におけると同様に)図示されていない。密閉レ
ール支持部材がワイヤーベルトの異なる傾斜に適
合せしめられなければならないことは明らかであ
る。フローボツクス15″及び15に関連せし
められる固定ワイヤーガイドレール23″及び2
3は個々の横ビームではなくてサクシヨンボツ
クス29′及び29″の排出端に固着されている。
かくして製造経費が減少せしめられる。
第3図及び第4図において、個々のフローボツ
クスは、ワイヤーベルトから容易に持ち上げられ
得且つ必要ならばそのスライドシユーにワイヤー
ベルトが接することなく例えば一つのフローボツ
クスを除いて運転され得るように、揺動可能にな
され得る。
すべての実施例において、紙シートのワイヤー
ベルトからの除去は−サクシヨンロール38(第
1図)による代りに−レールまたはならしローラ
(「リツク・アツプ(lick−up)」またはサクシヨ
ンボツクスにより、最後にはブローボツクスによ
り行なわれ得る。ワイヤーベルトの駆動はワイヤ
ーガイドローラ11乃至14(第1図)の一つま
たはそれ以上を介して行なわれる。ワイヤーの張
力は3乃至10kN/mの間の一般的な範囲内にあ
るべきである。
本発明の他の思想によれば、特許請求の範囲1
から14の何れかによるワイヤー部は、公知のシ
ート形成ユニツトの一つ例えば従来の長網部また
はサクシヨンブレストロールまたはダブルワイヤ
ーフオーマーと組合わせられ得る。この場合、一
つ(または複数)の第1図のフローボツクス15
が好ましくは構成要素23及び26乃至29と共
にワイヤー進行方向の公知のシート形成ユニツト
の手前に配設され得る。ダブルワイヤーフオーマ
ーの場合には、第1図によるが下から上に向う流
れの方向を有するフローボツクス15がダブルワ
イヤーゾーンの手前で下から上に向う方向に該ダ
ブルワイヤーゾーンに近づくようなワイヤーベル
トに当接しているように、配置が行なわれてい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は一つのフローボツクスを有するワイヤ
ー部の概略断面図、第2図は第1図の部分拡大断
面図、第3図は二つのフローボツクスとこれに関
連するバツクウオーターの循環を有するワイヤー
部の概略断面図、第4図は三つのフローボツクス
を有するワイヤー部の概略断面図である。 10……ワイヤーベルト、11乃至14……ガ
イドローラ、15,15a,15b,15′,1
5″,15……フローボツクス、16……分散
管、17……管束、18,19……フローガイド
壁、20……流出路、21……流出口、22,2
2a,22b,22′,22″,22……スライ
ドシユー、23,23″,23,35……レー
ル、24……ワイヤー支持面、25……シート形
成ゾーン、26……横ビーム、27……支持台、
28,28a,28b……溜め、29,29′,
29″……サクシヨンボツクス、30……補強壁、
31……中空部、32……接続管、33……開
口、34……過圧室、36……レール支持部材、
37……フエルトベルト、38……サクシヨンピ
ツクアツプロール、41……ネジ、42……ネジ
軸、43……ナツト、44……小穴、45……調
整ロツド、46……ボア、47……調整ナツト、
48……密閉面、50……排出縁部、51a,5
1b……バツクウオーター管、52a,52b…
…バツクウオーター容器、53a,53b……循
環ポンプ、54a,54b……管、55……連結
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 以下の特徴、即ち、 (a) フローボツクス15が、縦断面図で見て、二
    つのフローガイド壁18,19により画成され
    流出口21を備えた通路20を有していて、該
    流出口を通つてパルプ流が無端の循環するワイ
    ヤーベルト10に供給され、 (b) 二つのフローガイド壁の一方19が、流出口
    21を越えて延びていて且つ凸状に湾曲した延
    長部(「スライドシユー」22)を有していて、 (c) パルプ流がシート形成ゾーン25の領域にお
    いて一側でスライドシユー22によりそして他
    側でワイヤーベルト10により限定されてい
    て、 (d) シート形成ゾーン25へのワイヤーベルトの
    導入のために、凸状に湾曲したワイヤー支持面
    24を有するワイヤー支持装置23が備えられ
    ている、 という特徴を備えた抄紙機のワイヤー部におい
    て、 (e) フローガイド壁19の前記延長部22は、他
    方のフローガイド壁18の終端とシート形成ゾ
    ーン25の始端8との間の領域では、ほぼ方向
    に変化なく延びていて、 (f) 上記支持装置23は無端のワイヤーベルト1
    0のループの内側に配設されている、 ことを特徴とする、抄紙機のワイヤー部。 2 それを介してワイヤーベルト10が脱水ゾー
    ン25へ供給されるワイヤー支持装置23は固定
    した堅牢なレールであつて、該ワイヤー支持面2
    4の曲率半径kが200mmより小さいことを特徴と
    する、特許請求の範囲1に記載のワイヤー部。 3 ワイヤーベルト10のレール23からの離反
    線9がパルプ流のワイヤーベルト10への衝突線
    8よりワイヤー進行方向手前に在るように、ワイ
    ヤー支持レール23が配設されていることを特徴
    とする、特許請求の範囲2に記載のワイヤー部。 4 スライドシユー22がパルプ流に対して横向
    きに調整可能であることを特徴とする、特許請求
    の範囲1乃至3の何れに記載のワイヤー部。 5 密閉面48が流れの方向に関して流出口21
    の手前に配設されていることを特徴とする、特許
    請求の範囲4に記載のワイヤー部。 6 シート形成ゾーン25の領域におけるスライ
    ドシユー22の曲率半径r,Rが、流れの方向に
    大きくなることを特徴とする、特許請求の範囲1
    乃至5の何れかに記載のワイヤー部。 7 ワイヤーベルト10が排出縁部50により僅
    かな方向転換(角a)を受けることを特徴とす
    る、スライドシユーが排出縁部を有している特許
    請求の範囲1乃至6の何れかに記載のワイヤー
    部。 8 流れの方向に見てスライドシユー22の後方
    に、空気を供給される機械と同じ幅の過圧室34
    が配設されていて、該過圧室が一つまたはそれ以
    上の絞りスロツト(レール35)によりワイヤー
    ベルト上に形成された繊維素シートに接触するこ
    となく密閉されていることを特徴とする、特許請
    求の範囲1乃至7の何れかに記載のワイヤー部。 9 スライドシユー22a,22bの流れの方向
    に測定した弧の長さが進行方向にフローボツクス
    15aからフローボツクス15bへと大きくなる
    ことを特徴とする、ワイヤーベルトに少なくとも
    一つの追加のフローボツクスが付設されている、
    特許請求の範囲1乃至8の何れかに記載のワイヤ
    ー部。 10 スライドシユー22a,22bの平均曲率
    半径がフローボツクス15aからフローボツクス
    15bへと小さくなることを特徴とする、ワイヤ
    ーベルトに少なくとも一つの追加のフローボツク
    スが付設されている、特許請求の範囲1乃至9の
    何れかに記載のワイヤー部。 11 一つの追加のフローボツクス15″,15
    に付属して設けられていて且つワイヤーベルト
    のループの内側に在る固定レール23″,23
    が、サクシヨンボツクス29′,29″の排出端部
    に配設されていることを特徴とする、特許請求の
    範囲9または10に記載のワイヤー部。
JP57123053A 1981-07-16 1982-07-16 抄紙機のワイヤ−部 Granted JPS5823985A (ja)

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DE3128156.7 1981-07-16

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JPH0210277B2 true JPH0210277B2 (ja) 1990-03-07

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BR (1) BR8203666A (ja)
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