JPH0841152A - 変性樹脂酸塩 - Google Patents

変性樹脂酸塩

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JPH0841152A
JPH0841152A JP7106288A JP10628895A JPH0841152A JP H0841152 A JPH0841152 A JP H0841152A JP 7106288 A JP7106288 A JP 7106288A JP 10628895 A JP10628895 A JP 10628895A JP H0841152 A JPH0841152 A JP H0841152A
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resinate
rosin
resin
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JP7106288A
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Albert Bender
アルバート・ベンダー
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G16/00Condensation polymers of aldehydes or ketones with monomers not provided for in the groups C08G4/00 - C08G14/00
    • C08G16/02Condensation polymers of aldehydes or ketones with monomers not provided for in the groups C08G4/00 - C08G14/00 of aldehydes
    • C08G16/0293Condensation polymers of aldehydes or ketones with monomers not provided for in the groups C08G4/00 - C08G14/00 of aldehydes with natural products, oils, bitumens, residues
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 凹版印刷のためのバインダー樹脂として適す
る変性樹脂酸塩は、A)ロジンまたはロジン酸をB)ア
ルデヒド成分および場合によってはC)α,β−オレフ
ィン性不飽和カルボン酸またはそれの酸無水物と反応さ
せ、得られる付加生成物を次いでD)フェノール類およ
び場合によってはE)少なくとも2つの水酸基を持つア
ルコールと反応させそして次いでF)二価の金属の塩基
性化合物にて樹脂酸塩を形成することによって製造され
る。 【効果】 この樹脂酸塩は、高い光沢度、迅速な乾燥性
およびトルエン凹版印刷の為の良好な印刷性を示す樹脂
低含有量のインキを調製することを可能としそして黄色
と赤色の両方で有利に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イラストレーションの
凹版印刷のための固形分低含有量の印刷インキを有利に
調製することができる、溶液状態で高粘度の変性樹脂酸
塩に関する。
【0002】
【従来技術】変性されていてもよい天然樹脂酸のマグネ
シウム−、カルシウム−または亜鉛塩は樹脂酸塩または
ロジン酸塩として知られている。樹脂酸塩はイラストレ
ーションの凹版印刷のためのバインダー樹脂としてトル
エン溶液の状態で使用される。このものは非常に良好な
湿潤挙動を示し、特にジアゾ−タイプの黄色顔料に付い
てかゝる挙動を示す。このような樹脂酸塩は例えばドイ
ツ特許(C)第2,755,825号明細書に記載され
ており、そこにはホルムアルデヒドと天然樹脂酸との反
応生成物の樹脂酸カルシウムが説明されている。しかし
ながらこれらの生成物は低分子量であり、それ故にトル
エン溶液の状態では比較的に低い粘度を示す。実地にお
いて使用される印刷粘度で良好な印刷結果を得るため
に、これらの樹脂酸塩で調製したインキは比較的に高い
樹脂含有量の組成を有していなければならず、それの製
造に多く費用が掛かる。
【0003】更に、従来技術に開示された樹脂酸塩はト
ルエン中でLitholrubin (R) タイプの赤色顔
料と、樹脂高含有量であるにもかかわらず不満足な保存
性を示す不十分な性質のインキをもたらすことも公知で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、高い光沢度、迅速な乾燥性およびトルエン凹版印刷
の為の良好な印刷性を示す樹脂低含有量のインキを調製
することを可能としそして黄色と赤色の両方で有利に使
用することができる新規の樹脂酸塩を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、驚くべきこ
とに、最初に天然樹脂酸にアルデヒドを付加し、そして
得られる中間体を最初にフェノール類と、次いで二価の
金属の塩基性化合物と縮合反応させることによって解決
された。場合によってはα,β−オレフィン性不飽和カ
ルボン酸またはそれの酸無水物およびアルコールを第二
義的量で変性のために併用してもよい。
【0006】それ故に本発明は、A)ロジン類またはロ
ジン酸類を B)アルデヒド成分および場合によっては C)α,β−オレフィン性不飽和カルボン酸またはそれ
の酸無水物と反応させ、得られる付加生成物を次いで D)フェノール類および場合によっては E)少なくとも2つの水酸基を持つアルコールと反応さ
せそして次に F)二価の金属の塩基性化合物と樹脂酸塩を形成するこ
とによって製造される変性樹脂酸塩に関する。
【0007】成分A)にはロジン類またはロジン酸類、
好ましくはコロホニウム、ウッドロジン、トール油ロジ
ンおよび不均化されたまたは部分的に水素化されたまた
は二量体化されたいずれかの出所のロジンが用いられ
る。
【0008】遊離アルデヒド類またはアセタール類の状
態であってもよいアルデヒド成分B)は、好ましくは脂
肪族(C1 〜C7 )−アルデヒド類、特に種々のモノマ
ー、オリゴマーおよびポリマーの状態のホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒドまたはイソブ
チルアルデヒド、更にはベンズアルデヒド、フルフロー
ルまたはグリオキザールがある。
【0009】適するα,β−オレフィン性不飽和カルボ
ン酸C)にはフマル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ
皮酸、アクリル酸、メタクリル酸および特に無水マレイ
ン酸がある。
【0010】フェノール類D)はオキソ化合物に対して
多官能性であるもの、特にフェノール、(C1 〜C12
−アルキルフェノール類、更にアリール−またはアルア
ルキルフェノール類、例えばクレゾール類、1,3,5
−キシレノール類、イソプロピルフェノール、p−第三
ブチルフェノール、アミル−およびオクチルフェノー
ル、ジフェニロールプロパン、フェニルフェノール、ク
ミルフェノール、中でもノニルフェノール、およびフェ
ノール類とエチレン性不飽和モノマー、例えばα−メチ
ルスチレン、α−クロロスチレン、ビニルトルエンまた
はシクロペンタジエンとの付加反応生成物が有利であ
る。
【0011】アルコール類E)は少なくとも2つの水酸
基を持つものを意味する。即ち、例えばグリコール類、
例えばエチレングリコール、更にトリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、グリセロールまたはペン
タエリスリトールである。
【0012】二価の金属の塩基性化合物F)はマグネシ
ウム、亜鉛または特にカルシウムの化合物が好ましい。
金属化合物はいずれの場合にも単独でまたは混合物とし
て使用することができる。酸化物および水酸化物および
弱酸の塩、即ち、例えば炭酸塩、炭酸水素塩、酢酸塩お
よびしゅう酸塩が好ましい。
【0013】本発明は変性された樹脂酸塩の製造方法に
も関する。新規の樹脂酸塩の製法では、全ての反応成分
の合計量を基準とする個々の成分の割合は、50〜95
重量% 、好ましくは60〜90重量% の物質群A)のロ
ジンまたはロジン酸、1〜20重量% 、好ましくは3〜
10重量% 、特に好ましくは5〜8重量% の物質群B)
のアルデヒド成分、0〜5重量% の物質群C)のα,β
−オレフィン性不飽和カルボン酸またはそれの酸無水
物、1〜30量% 、特に5〜20重量% の物質群D)の
フェノール成分、0〜10重量% の物質群E)の少なく
とも二つの水酸基を持つアルコール類、0.1〜15重
量% 、好ましくは4〜8重量% の物質群F)の二価の金
属の塩基性化合物である。
【0014】最初の反応段階でロジンまたはロジン酸
A)を使用する。化合物A)を最初の反応段階でまたは
若干の場合には予めにα,β−オレフィン性不飽和カル
ボン酸またはそれの酸無水物C)との反応によって変性
することができる。α,β−オレフィン性不飽和カルボ
ン酸C)でロジンA)を別に変性することは公知であ
る。この目的では化合物A)とC)とを反応成分の溶融
物中で140〜160℃で反応させるのが有利である。
【0015】A)およびB)および場合によってはC)
の反応は高温で、好ましくは80〜200℃、特に10
0〜160℃にて好ましくは1〜10bar、特に2〜
6barの圧力のもとで実施する。
【0016】第二の反応段階では、最初の反応段階で
A)およびB)および場合によってはC)から生じた付
加生成物をフェノール類D)と一緒に、好ましくは溶剤
を用いずに且つ大気圧のもとで好ましくは200〜30
0℃、特に好ましくは220〜260℃の温度に加熱し
て、縮合反応を水の放出下に行うことができる。
【0017】アルコールE)がエステル化剤として存在
する場合には、該アルコールをフェノール類D)と同時
に反応混合物に添加してもよい。第三の反応段階では、
目的の樹脂酸塩を得る為に二価の金属の化合物F)との
反応を行う。この目的の為には、成分A)、B)、D)
および使用される場合にはC)およびE)から生ずる前
駆体を二価の金属の塩基性化合物F)と160〜300
℃、特に200〜260℃の温度で、樹脂酸塩の形成下
におよび蒸留による反応水の除去下に反応させる。次い
で溶融物をトルエンで希釈しそして得られる樹脂酸塩を
トルエン溶液として直接的に得るかまたは反応混合物を
室温に冷却しそして樹脂酸塩を固体の樹脂として得る。
【0018】特に有利な実施形態は、二価の金属の弱酸
塩を反応の間に、該金属の酸化物または水酸化物から適
当な弱酸との反応によってその場で製造することを本質
とする。例えば樹脂酸と容易に反応する酢酸カルシウム
は反応溶融物中で水酸化物と酢酸との反応によって製造
することができる。
【0019】新規の生成物は上記の方法段階によって難
無く製造することができる。この製造は攪拌機、加熱手
段、サーモスタット、供給装置、還流冷却器および蒸留
装置を備えた慣用の反応器またはガラス製フラスコで実
施する。例えば、ロジンA)またはα,β−オレフィン
性不飽和カルボン酸またはそれの酸無水物C)と部分的
に反応したロジンの混合物を、アルデヒドB)と一緒に
反応器に導入しそして140℃の温度で反応させ、閉じ
た容器中で約3barの圧力を発生させる。この付加反
応は一般に3時間後に終了する。反応器中の圧力を放圧
し、適切なフェノールD)および場合によってはアルコ
ールE)を添加しそしてこの混合物を約250℃の高い
反応温度に加熱し、生ずる反応水を留去し始める。次
に、有利な懸濁状態の、例えばキシレンの様な不活性溶
剤に懸濁した状態の金属化合物F)、好ましくはカルシ
ウム化合物をこの温度で添加する。金属化合物F)が酢
酸塩である場合には、該酢酸塩を反応の間に、酸化物ま
たは水酸化物から必要量の酢酸の添加によって製造する
ことができる。樹脂酸塩の形成は約4〜6時間後に完了
する。この完了は水の放出が止まることで判る。樹脂溶
融物の残留揮発成分は減圧下に除くことができる。
【0020】生成物の調整のために所定の範囲の値を得
る必要がある場合には、反応を終える前に、反応の完了
を粘度測定によって監視する。この目的のために本発明
の樹脂をトルエンに溶解して、例えば25重量% 濃度の
溶液を得、そしてこの溶液の粘度をDIN53,214
号に従う慣用の回転式粘度計を用いて測定するかまたは
DIN53,177に従う細管粘度計を用いて測定す
る。
【0021】樹脂は最初に溶融物として得る。この溶融
物を次に冷却下に慣用の方法で大きな破片、ペレットま
たはフレーク状物にすることができる。勿論、この溶融
物にトルエンを加えることによって樹脂酸塩を直接的に
溶液状態にすることも可能である。
【0022】この樹脂溶液は23℃で25重量% 濃度ト
ルエン溶液にて2〜100mPa.s、特に4〜50m
Pa.sの粘度を有しているのが好ましいが、この範囲
よりも上でも下でもよい。別の特徴はこの溶融範囲を用
いることで得られる。所望の通り、本発明の樹脂は非常
に高い融点を有しており、好ましくは150〜180℃
の範囲にある(DIN53,181号またはDIN5
3,736号に従い測定)。生成物は好ましくは60m
g(KOH)/g(樹脂)以下の酸価を有している(D
IN53,402号に従い測定)。
【0023】新規の樹脂酸塩は従来技術の樹脂酸塩より
も優れた性質を有している。フェノールD)を併用する
ことが第三段階で樹脂酸塩を形成するのに極めて有利で
あることが判っている。例えばカルボキシル基と金属化
合物との非常に高い反応度が、不所望の結晶化によって
樹脂の性質を悪化させたりまたは樹脂をそれどころか使
用できなくさせたりすることなしに得ることができる。
周知の通り、高い反応度は良好な顔料湿潤性にとってお
よび凹版印刷インキの良好な乾燥にとって非常に重要で
ある。
【0024】更に、特にノニルフェノールを用いて製造
される生成物は、驚くべきことに工業的規模での生産に
おいて極めて有利である驚く程に低下した溶融粘度を示
す。成分A)、B)およびD)を酸性または塩基性の触
媒の存在下に公知の方法で互いに同時に反応させ、次い
で樹脂酸塩を形成した場合には、不適当な性質の生成物
が生じてしまい(比較例3)、本発明の新規生成物は得
られない。
【0025】本発明は更に印刷インキにおいて、特にイ
ラストレーションの凹版印刷のための印刷インキのバイ
ンダーとして本発明の樹脂を用いることにも関する。新
規の樹脂酸塩は樹脂低含有量のインキ、好ましくは樹脂
低含有量の黄色インキ、特に好ましくは樹脂低含有量の
赤色インキの製造を可能としている。低い樹脂含有量に
も係わらず、この樹脂は天然紙の上でも驚くほどに低い
値のしみ通しを示す高い光沢および高い色濃度の速乾性
インキをもたらす。別の長所は新規の樹脂酸塩を用いて
製造した黄色および赤色のインキの保存寿命が優れてい
る点である。
【0026】本発明を以下の実施例によって更に詳細に
説明する。以下の例において部および百分率は、他に表
示がない限り、重量に基づく。
【0027】
【実施例】比較例1: ドイツ特許第2,755,825号明細書に従ってのロ
ジン、ホルムアルデヒドおよび水酸化カルシウムからの
低い溶液粘度の固体樹脂酸塩の製造 中国産の市販コロホニウム1000g を攪拌機、温度
計、滴下ロート、還流冷却器および導入管を備えた加熱
可能な2リットルの多首フラスコ中で窒素雰囲気下で溶
融する。次いで100g のパラホルムアルデヒドを11
0℃の熱いこの溶融物に添加する。次にフラスコを密封
しそして内容物を、2barの圧力に達するように15
0℃に加熱する。2時間反応した後に、フラスコを大気
圧に減圧する。得られる反応混合物を250℃に加熱す
る。68g のキシレンに68g の水酸化カルシウムを懸
濁した懸濁液をこの溶融物に、蒸留によって溶剤および
水を除きながら1時間にわたって滴加する。5g のキシ
レンに13g の酢酸を入れた溶液を次いで30分にわた
って滴加する。この混合物を更に2時間反応させ、揮発
性成分を除くために50mbarに減圧し、窒素を通し
て大気圧としそして冷やす。この固体樹脂は145℃で
溶融しそしてトルエンに溶解した25% 濃度溶液で2.
5mPa.sの粘度を有している。
【0028】実施例1 ロジン、ホルムアルデヒド、ノニルフェノールおよび水
酸化カルシウムからの新規の固体樹脂酸塩の製造 中国産の市販コロホニウム1000g を攪拌機、温度
計、滴下ロート、還流冷却器および導入管を備えた加熱
可能な2リットルの多首フラスコ中で窒素雰囲気下で溶
融する。次いで100g のパラホルムアルデヒドを11
0℃の熱いこの溶融物に添加する。次にフラスコを密封
しそして内容物を、2barの圧力に達するように15
0℃に加熱する。2時間反応した後に、フラスコを大気
圧に減圧する。得られる反応混合物に60g のノニルフ
ェノールを添加しそしてこの溶融物を蒸留による水の除
去下に250℃に加熱する。68g のキシレンに68g
の水酸化カルシウムを懸濁した懸濁液をこの溶融物に、
蒸留によって溶剤および水を除きながら1時間にわたっ
て滴加する。5g のキシレンに13g の酢酸を入れた溶
液を次いで30分にわたって滴加する。この混合物を更
に2時間反応させ、揮発性成分を除くために50mba
rに減圧し、窒素を通して大気圧としそして冷やす。こ
の固体樹脂は140℃で溶融しそしてトルエンに溶解し
た25% 濃度溶液で5.5mPa.sの粘度を有してい
る。
【0029】実施例2 ロジン、無水マレイン酸、ホルムアルデヒド、ノニルフ
ェノールおよび水酸化カルシウムからの新規の固体樹脂
酸塩の製造 ポルトガル産の市販コロホニウム1000g および無水
マレイン酸30g を攪拌機、温度計、滴下ロート、還流
冷却器および導入管を備えた加熱可能な2リットルの多
首フラスコ中で窒素雰囲気下で溶融する。1時間後にこ
の混合物を110℃に冷しそして90g のパラホルムア
ルデヒドをこの溶融物に添加する。次にフラスコを密封
しそして内容物を、2barの圧力に達するように15
0℃に加熱する。2時間反応した後に、フラスコを大気
圧に減圧する。この反応混合物に60g のノニルフェノ
ールを添加しそしてこの溶融物を蒸留による水の除去下
に250℃に加熱する。68g のキシレンに68g の水
酸化カルシウムを懸濁した懸濁液をこの溶融物に、蒸留
によって溶剤および水を除きながら1時間にわたって滴
加する。5g のキシレンに13g の酢酸を入れた溶液を
次いで30分にわたって滴加する。この混合物を更に2
時間反応させ、揮発性成分を除くために50mbarに
減圧し、窒素を通して大気圧としそして冷やす。この固
体樹脂は140℃で溶融しそしてトルエンに溶解した2
5% 濃度溶液で4.5mPa.sの粘度を有している。
【0030】実施例3 トール油ロジン、無水マレイン酸、ホルムアルデヒド、
ノニルフェノールおよび水酸化カルシウムからの新規の
固体樹脂酸塩の製造 操作は実施例2に記載した通りであるが、コロホニウム
を165g (KOH)/g(ロジン)の酸価を有する同
じ量のトール油ロジンに交換する。固体樹脂は138℃
で溶融しそしてトルエンに溶解した25% 濃度溶液にて
4mPa.sの粘度を有している。
【0031】実施例4 トール油ロジン、無水マレイン酸、ホルムアルデヒド、
グリセロール、ノニルフェノールおよび水酸化カルシウ
ムからの新規の固体樹脂酸塩の製造 操作は実施例2に記載した通りであるが、コロホニウム
を165g (KOH)/g(ロジン)の酸価を有する同
じ量のトール油ロジンに交換し且つ10g のグリセロー
ルを反応混合物に添加する。この固体樹脂は145℃で
溶融しそしてトルエンに溶解した25% 濃度溶液にて
6.5mPa.sの粘度を有している。
【0032】比較例2 ドイツ特許第2,755,825号明細書に従ってロジ
ンおよびホルムアルデヒドから、用いる水酸化カルシウ
ムの量を増加させて溶液粘度が増加した溶剤樹脂酸塩を
製造する実験 操作は比較例1に記載した通りであるが、用いる水酸化
カルシウムの量を68g から78.2g に15% 増や
す。得られ生成物は結晶成分を含有しており、トルエン
に十分に溶解しない。トルエン系凹版印刷インキにおい
てバインダーとして使用することができない。
【0033】実施例5 ロジン、ホルムアルデヒドおよびノニルフェノールか
ら、用いる水酸化カルシウムの使用量を増やして溶液粘
度が増加した新規の固体樹脂酸塩の製造 操作は実施例1に記載した通りであるが、使用する水酸
化カルシウムの量を68g から78.2g に15% 増や
す。得られ生成物は結晶成分を含有しておらず、トルエ
ンに溶解して透明な溶液をもたらす。25% 濃度溶液は
27mPa.sの粘度を有している。
【0034】比較例3 ロジン、ホルムアルデヒド、ノニルフェノールおよび水
酸化カルシウムからの固体樹脂酸塩の製造 市販コロホニウム1000g を攪拌機、温度計、滴下ロ
ート、還流冷却器および導入管を備えた加熱可能な2リ
ットルの多首フラスコ中で窒素雰囲気下で溶融する。次
いで100g のパラホルムアルデヒド、60g のノニル
フェノールおよび5g の水酸化カルシウムをこの110
℃の溶融物に添加し、この溶融物を密封した反応器中
で、2barの圧力に達するように140℃に加熱す
る。2時間反応した後に、フラスコを大気圧に減圧し、
そして溶融物を蒸留によって水の除去下に250℃に加
熱する。68g のキシレンに68g の水酸化カルシウム
を懸濁した懸濁液をこの溶融物に、蒸留によって溶剤お
よび水を除きながら1時間にわたって滴加する。5g の
キシレンに13g の酢酸を入れた溶液を次いで30分に
わたって滴加する。この混合物を更に2時間反応させ、
揮発性成分を除くために50mbarに減圧し、窒素を
通して大気圧としそして冷やす。この固体樹脂は140
℃で溶ける。トルエンに溶解した25% 濃度溶液はゼラ
チン状の粘性コンシステンシーを示す。トルエン系凹版
印刷インキの調製は不可能である。
【0035】実施例6 トルエン凹版印刷のためのインキAを、30g の比較例
1のバインダー樹脂、8g の顔料Litholrubi
(R) (製造元:BASF AGの赤色顔料)および6
2g のトルエンから慣用の分散法によって製造する。ト
ルエン凹版印刷インキを実施例1および2のバインダー
樹脂24g 、8g の顔料Litholrubinおよび
68g のトルエンから同様に調製する。
【0036】樹脂低含有量のインキBを実施例1の樹脂
酸塩を用いて得、そして樹脂低含有量のインキCを実施
例2の樹脂酸塩を用いて得る。印刷機を用いて塗被紙の
上に各インキで印刷する。光沢は60°の入射角でラン
ゲ(Lange)の卓上反射度測定器を用いて測定す
る。しみ通し挙動を評価するために24μm の厚さのイ
ンキ塗膜を天然紙にナイフ塗布する。印刷物の裏へのイ
ンキのしみ通しはできるだけ少なくあるべきであり、印
刷物の表側と比較しての裏側の相対的色濃度を測定する
ことによって視覚的に評価し、そして0〜6の評点を付
ける。
【0037】0=裏側に色が付かない 6=裏側への色濃度が極大(表側と同じ) インキ A B C 光沢 〔%〕 55 54 57 しみ通し 1 1 1 インキAと比較して25重量% だけ少ない樹脂含有量の
樹脂低含有量インキBおよびCは、樹脂含有量が少ない
にも係わらず比較用樹脂を含むインキと同じ印刷結果を
示す。
【0038】保存寿命を測定するために、各インキを加
熱室で50℃で4日間保存しそして再印刷しそして光沢
およびしみ通し挙動を上記の様に測定する。 インキ A B C 光沢 〔%〕 42 51 52 しみ通し 5 1 1 保存後、比較用インキの光沢およびしみ通し性の低下は
新規の樹脂を含有するインキにおけるよりも著しい。
【0039】実施例7 トルエン凹版印刷のための黄色インキDを、27g の比
較例1のバインダー樹脂、8g のPermanent
Yellow(R) DHG N 22(黄色顔料、製造
元:Hoechst AG)および65g のトルエンか
ら慣用の分散法によって製造する。
【0040】黄色のトルエン凹版印刷インキを実施例1
および2のバインダー樹脂22g 、8g のPerman
ent Yellow DHG N 22および70g
のトルエンから同様に調製する。
【0041】樹脂低含有量のインキEを実施例1の樹脂
酸塩を用いて得、そして樹脂低含有量のインキFを実施
例2の樹脂酸塩を用いて得る。各インキで上記の通りに
印刷しそして評価する。
【0042】 インキ D E F 光沢 〔%〕 65 65 62 しみ通し 1 1 1 インキDと比較して約18重量% だけ少ない樹脂含有量
の樹脂低含有量インキEおよびFは、樹脂含有量が少な
いにも係わらず比較用樹脂を含むインキと同じ印刷結果
を示す。
【0043】保存寿命を測定するために、各インキを加
熱室で50℃で4日間保存しそして再印刷し、光沢およ
びしみ通し性を上記の様に測定する。 インキ D E F 光沢 〔%〕 59 60 58 しみ通し 1 1 1 新規の樹脂を用いて調製した各インキは保存後でも、樹
脂含有量が少ないにも係わらず、従来技術の樹脂で調製
したインキと同じ良好な印刷性を示す。
【0044】実施例8 樹脂低含有量の黄色のトルエン凹版印刷インキを18g
の実施例4のバインダー樹脂、8g のPermanen
t Yellow DHG N 22および74g のト
ルエンから調製する。このものは優れた印刷特性を示し
且つ良好な光沢の印刷物をもたらす。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)ロジン類またはロジン酸類を B)アルデヒド成分および場合によっては C)α,β−オレフィン性不飽和カルボン酸またはそれ
    の酸無水物と 反応させ、得られる付加生成物を次いで D)フェノール類および場合によっては E)少なくとも2つの水酸基を持つアルコールと反応さ
    せそして次に F)二価の金属の塩基性化合物と樹脂酸塩を形成するこ
    とによって製造される変性樹脂酸塩。
  2. 【請求項2】 二価の金属の塩基性化合物F)がマグネ
    シウム、カルシウムまたは亜鉛の化合物である請求項1
    に記載の変性樹脂酸塩。
  3. 【請求項3】 化合物A)がロジンであり、化合物B)
    がホルムアルデヒドであり、化合物D)がノニルフェノ
    ールでありそして化合物F)がカルシウム化合物である
    請求項1に記載の変性樹脂酸塩。
  4. 【請求項4】 化合物F)が水酸化カルシウムまたは酸
    化カルシウムである請求項1に記載の変性樹脂酸塩。
  5. 【請求項5】 トルエンに樹脂酸塩を溶解した25重量
    % 濃度溶液の粘度が4〜50mPa.sである請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の変性樹脂酸塩を製造す
    る方法において、50〜95重量% のロジンまたはロジ
    ン酸(A)を1〜20重量% のアルデヒド成分(B)、
    0〜5重量% のα,β−オレフィン性不飽和カルボン酸
    またはそれの酸無水物(C)と80〜200℃の高温お
    よび1〜10barの圧力で反応させ、次いで得られる
    付加生成物を1〜30重量% のフェノール類D)および
    0〜10重量% の、少なくとも2つの水酸基を有するア
    ルコール類E)と200〜300℃の温度範囲内で反応
    させそして次いで0.1〜15重量% の二価の金属の化
    合物(F)と160〜300℃の温度で樹脂酸塩を形成
    することを特徴とする、上記方法。
  7. 【請求項7】 印刷インキにおいて請求項1に記載の変
    性樹脂酸塩を用いる方法。
  8. 【請求項8】 イラストレーションの凹版印刷のための
    バインダー樹脂として請求項1に記載の変性樹脂酸塩を
    用いる方法。
JP7106288A 1994-04-29 1995-04-28 変性樹脂酸塩 Withdrawn JPH0841152A (ja)

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