JPH0841042A - 1−アザ−6−クロロ−8−メチル−4−チオ−(3h)−ナフタレン−2−オンの製造方法 - Google Patents

1−アザ−6−クロロ−8−メチル−4−チオ−(3h)−ナフタレン−2−オンの製造方法

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JPH0841042A
JPH0841042A JP18365694A JP18365694A JPH0841042A JP H0841042 A JPH0841042 A JP H0841042A JP 18365694 A JP18365694 A JP 18365694A JP 18365694 A JP18365694 A JP 18365694A JP H0841042 A JPH0841042 A JP H0841042A
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慎也 大久保
Tadashi Okuma
正 大熊
Naoto Ito
尚登 伊藤
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  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 5−クロロ−3−ヒドロキシ−7−メチル−
2,3−ジチオ−(3H)−インドールを、20%以下
の水酸化ナトリウム水溶液及びモノクロロ酢酸と反応さ
せることにより、1−アザ−6−クロロ−8−メチル−
4−チオ−(3H)−ナフタレン−2−オンを製造する
方法。 【効果】 チオインジゴ系染料の中間体として有用な上
記化合物を高純度かつ高収率で製造する工業的に有利な
方法を提供することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1−アザ−6−クロロ
−8−メチル−4−チオ−(3H)−ナフタレン−2−
オン(以下、「アザチオナフタレン化合物」と略す。)
の製造方法に関する。本化合物は、チオインジゴ系染料
の中間体として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アザチ
オナフタレン化合物は、2−アミノ−5−クロロ−3−
メチルフェニルチオ酢酸から製造することができ、この
2−アミノ−5−クロロ−3−メチルフェニルチオ酢酸
を製造する方法としては、例えば「理論製造染料化学
(昭和43年版)748〜749頁に記されているよう
に、5−クロロ−3−ヒドロキシ−7−メチル−2,3
−ジチオインドール(以下、「ジチオインドール化合
物」と略す。)を氷水中に懸濁させておき、別に26.
6%(33°Be’)の水酸化ナトリウム水溶液880
リットル、モノクロロ酢酸220kg、炭酸カルシウム
60kgの割合で混合し、更に氷水を加えた混合液の中
に、前記の原料溶液を添加する方法が知られている。ま
た、2−アミノ−5−クロロ−3−メチルフェニルチオ
酢酸は塩酸処理すると容易に閉環し、アザチオナフタレ
ン化合物へ誘導できることも知られている。しかしなが
ら、この方法では、反応中にタール状物等の副生が進行
し、収率及び純度が低下するという問題がある。本発明
の目的は、アザチオナフタレン化合物を高収率かつ高純
度で製造する工業的に有利な方法を提供することにあ
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、反応に用いる水酸化ナトリウム水溶液の濃度
を下げることにより、上記の問題点を解決できることを
見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は20%以下
の水酸化ナトリウム水溶液とモノクロロ酢酸との混合液
に、5−クロロ−3−ヒドロキシ−7−メチル−2,3
−ジチオ−(3H)−インドールの水中懸濁液を加える
ことによる1−アザ−6−クロロ−8−メチル−4−チ
オ−(3H)−ナフタレン−2−オンの製造方法であ
り、更にこの方法において、炭酸カルシウムおよび/ま
たはハイドロサルファイトを添加する方法をも含むもの
である。
【0004】
【化1】
【0005】以下に、本発明の方法について詳細に説明
する。まず、ジチオインドール化合物を水中に装入して
懸濁させる。用いる水の量はジチオインドール化合物に
対して通常2〜30重量倍、好ましくは3〜20重量倍
である。水は0〜5℃程度に冷却されているのが好まし
く、氷水が最適である。装入は通常20〜90分程度で
行い、この際、通常30℃以下、好ましくは20℃以下
に保持して行う。
【0006】原料のジチオインドール化合物は、例えば
o−トルイジン塩酸塩に塩化硫黄(S2Cl2)を反応さ
せて、2,5−ジクロロ−7−メチル−2,3−ジチオ
−(3H)−インドール(下記化合物C)
【0007】
【化2】 とし、それを加水分解したのち濾過、乾燥して得られる
が、水分を含有したウェットケーキの状態で本発明の反
応に用いても全く差し支えない。
【0008】別に水酸化ナトリウム水溶液とモノクロロ
酢酸を通常30℃以下、好ましくは10℃以下に保持し
ながら混合しておく。水酸化ナトリウム水溶液の濃度は
通常20%以下、好ましくは15%以下である。20%
を越えるとタール状の副生物が生成し、目的物の純度及
び収率が低下する。
【0009】水酸化ナトリウムの使用量は原料のジチオ
インドール化合物に対して通常0.9〜20モル比、好
ましくは2〜10モル比で、モノクロロ酢酸の使用量
は、同じく原料のジチオインドール化合物に対して通常
0.8〜5モル比、好ましくは0.9〜3モル比であ
る。
【0010】この混合液に上記の原料懸濁液を添加する
が、この際、温度は通常20℃以下、好ましくは10℃
以下に保持し、装入時間は通常6時間以内である。装入
後、0〜15℃に保持して更に3〜6時間保温して反応
を終了した後、濾取、洗浄、乾燥して目的物であるアザ
チオナフタレン化合物を得る。
【0011】また本発明においては、更に炭酸カルシウ
ム及び/又はハイドロサルファイトを添加してもよい。
その添加時期は特に限定しないが、炭酸カルシウムは水
酸化ナトリウム水溶液とモノクロロ酢酸の混合液中に添
加するのが好ましく、ハイドロサルファイトは水酸化ナ
トリウム水溶液とモノクロロ酢酸の混合液にインドール
の水中懸濁液を添加した後に加えるのが好ましい。その
使用量は原料のジチオインドール化合物に対し、炭酸カ
ルシウムは通常0.01〜2.0モル比、好ましくは
0.05〜1.0モル比、ハイドロサルファイトは通常
0.001〜1.0モル比、好ましくは0.005〜
0.5モル比である。これらを添加することにより、更
に目的物の収率を向上させることができる。
【0012】
【実施例】実施例により、本発明を更に具体的に説明す
る。実施例中の「部」は重量部を表す。 参考例 o−トルイジン塩酸塩27.4部を氷酢酸38.6部に
入れ、塩化硫黄123.1部及び塩化アルミニウム1.
0部を加え、30℃で5時間、63℃で5時間保温し
た。これを水1400部に排出し、濾過、水洗を行い、
ジチオインドール化合物のウェットケーキ288.2部
を得た。これを用いて、以下に示す実施例及び比較例の
実験を行った。
【0013】実施例1 ジチオインドール化合物のウェットケーキ288.2部
を氷水175.2部中に装入して懸濁させた。別の容器
に9%水酸化ナトリウム水溶液487.5部を装入し、
そこへモノクロロ酢酸23.4部を5℃で加え、該溶液
に同温度でジチオインドール化合物の懸濁液を3時間か
けて加え、更に5〜10℃で4時間保温した。その後、
固形分を濾別し、水100部で洗浄したのち、濾液を塩
酸により酸析して、目的物のアザチオナフタレン化合物
35.9部(純度96.8%)を得た。o−トルイジン
に対する純度換算収率は、86%であった。
【0014】実施例2 ジチオインドール化合物のウェットケーキ288.2部
を氷水175.2部中に装入して懸濁させた。別の容器
に9%水酸化ナトリウム水溶液487.5部を装入し、
そこへモノクロロ酢酸23.4部を5℃で加え、該溶液
に同温度でジチオインドール化合物の懸濁液を3時間か
けて加えた。更に5℃でハイドロサルファイト2.9部
を加え、5〜10℃で4時間保温した。その後、固形分
を濾別し、水100部で洗浄したのち、濾液を塩酸によ
り酸析して、目的物のアザチオナフタレン化合物37.
0部(純度95.5%)を得た。o−トルイジンに対す
る純度換算収率は87%であった。
【0015】実施例3 ジチオインドール化合物のウェットケーキ288.2部
を氷水175.2部中に装入して懸濁させた。別の容器
に9%水酸化ナトリウム水溶液487.5部を装入し、
そこへモノクロロ酢酸23.4部及び炭酸カルシウム
8.6部を5℃で加え、該溶液に同温度でジチオインド
ール化合物の懸濁液を3時間かけて加え、更に5〜10
℃で4時間保温した。その後、固形分を濾別し、水10
0部で洗浄したのち、濾液を塩酸により酸析して、目的
物のアザチオナフタレン化合物37.1部(純度95.
7%)を得た。o−トルイジンに対する純度換算収率は
88%であった。
【0016】実施例4 ジチオインドール化合物のウェットケーキ288.2部
を氷水175.2部中に装入して懸濁させた。別の容器
に9%水酸化ナトリウム水溶液487.5部を装入し、
そこへモノクロロ酢酸23.4部及び炭酸カルシウム
8.6部を5℃で加え、該溶液に同温度でジチオインド
ール化合物の懸濁液を3時間かけて加えた。更に5℃で
ハイドロサルファイト2.9部を加え、5〜10℃で4
時間保温した。その後、固形分を濾別し、水100部で
洗浄したのち、濾液を塩酸により酸析して、目的物のア
ザチオナフタレン化合物38.0部(純度96.8%)
を得た。o−トルイジンに対する純度換算収率は91%
であった。
【0017】実施例5 9%水酸化ナトリウム水溶液487.5部のかわりに1
4%水酸化ナトリウム水溶液313.4部を用いた以外
は実施例4と同様に行った。得られたアザチオナフタレ
ン化合物は37.0部(純度96.0%)であった。o
−トルイジンに対する純度換算収率は88%であった。
【0018】比較例 9%水酸化ナトリウム水溶液487.5部を、26.6
%水酸化ナトリウム水溶液165部に替えた以外は、実
施例4と同様に行った。得られたアザチオナフタレン化
合物は33.1部(純度93%)であった。o−トルイ
ジンに対する純度換算収率は76%であった。
【0019】
【発明の効果】本発明により、チオインジゴ系染料の中
間体として有用な1−アザ−6−クロロ−8−メチル−
4−チオ−(3H)−ナフタレン−2−オンを高純度
で、しかも従来の方法に比較して高収率で製造し得る、
工業的に有利な方法を提供することができた。
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、反応に用いる水酸化ナトリウム水溶液の濃度
を下げることにより、上記の問題点を解決できることを
見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は20%以下
の水酸化ナトリウム水溶液とモノクロロ酢酸との混合液
に、5−クロロ−3−ヒドロキシ−7−メチル−2,3
−ジチオ−(3H)−インドール(下記化合物A)の水
中懸濁液を加えることによる1−アザ−6−クロロ−8
−メチル−4−チオ−(3H)−ナフタレン−2−オン
(下記化合物B)の製造方法であり、更にこの方法にお
いて、炭酸カルシウムおよび/またはハイドロサルファ
イトを添加する方法をも含むものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20%以下の水酸化ナトリウム水溶液と
    モノクロロ酢酸との混合液に、5−クロロ−3−ヒドロ
    キシ−7−メチル−2,3−ジチオ−(3H)−インド
    ールの水中懸濁液を加えることによる、1−アザ−6−
    クロロ−8−メチル−4−チオ−(3H)−ナフタレン
    −2−オンの製造方法。
  2. 【請求項2】 20%以下の水酸化ナトリウム水溶液と
    モノクロロ酢酸との混合液に、5−クロロ−3−ヒドロ
    キシ−7−メチル−2,3−ジチオ−(3H)−インド
    ールの水中懸濁液を加える反応において、更に炭酸カル
    シウム及び/又はハイドロサルファイトを添加する、1
    −アザ−6−クロロ−8−メチル−4−チオ−(3H)
    −ナフタレン−2−オンの製造方法。
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