JPH0840406A - 原料土包装システム - Google Patents

原料土包装システム

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Publication number
JPH0840406A
JPH0840406A JP19476694A JP19476694A JPH0840406A JP H0840406 A JPH0840406 A JP H0840406A JP 19476694 A JP19476694 A JP 19476694A JP 19476694 A JP19476694 A JP 19476694A JP H0840406 A JPH0840406 A JP H0840406A
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JP
Japan
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raw material
soil
material soil
packaging
conveyor
Prior art date
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Application number
JP19476694A
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English (en)
Inventor
Hiroo Shinohara
演生 篠原
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Makino Corp
Original Assignee
Makino Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料土の成形、切断及び包装の一連の工程を
自動化し、その作業効率を向上させる原料土包装システ
ムを提供する。 【構成】 成形部61において原料土Gが棒状に押出し
成形され、切断部62において所定長さに切断される。
切断された原料土Gは、搬送用コンベア67により搬送
された後、原料土移載機83によって包装装置1の包装
用コンベア3上に展張されたシート材上に載置される。
その後原料土Gは、包装用コンベア3の下流側に上り勾
配で設けられた補助コンベア4に向けて搬送され、補助
コンベア4への乗り上げ落下を繰り返しながら回転し、
シート材が巻き付けられて包装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器等の製造に使用
される原料土を棒状に成形後、所定長さに切断し、その
切断された原料土を包装するための包装システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】陶磁器の製造に用いられる粘土状の原料
土は、型押出し等で棒状に成形して所定長さに切断後、
水分の蒸発を防ぐためビニール等の樹脂シートで包装し
て出荷されることが多い。切断後の原料土は、ワゴン等
に積まれて包装場所に運ばれ、そこで手作業で包装され
ている。その包装方法は、例えば図23に示すようなも
のである。まず、(a)に示すように、押出し等により
一定長さの円柱状に成形された原料土201を、裁断し
て積み重ねた樹脂シート202の上に置いて手で回し、
(b)及び(c)に示すように原料土201にシート2
02を巻き付ける。そして、(d)に示すように、シー
ト202の原料土201の両端からはみ出した部分をね
じって封止し、(e)に示すように包装が完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】切断後の原料土201
をその都度包装場所に運ぶのは面倒であり、作業効率も
悪い。また、原料土201に対するシート202の巻付
けを手作業で行うのは人手がかかる上、図23(a)に
示すように、裁断して積み重ねたシート202の上に原
料土201を載せて巻き付ける際に、重ねられたシート
202が静電気力などにより互いに密着することが多い
ため、これを1枚づつはがし取りながら包装を行わなけ
ればならず、作業の能率が悪い。
【0004】本発明は、原料土の成形、切断及び包装の
一連の工程を自動化し、その作業効率を向上させる原料
土包装システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の原料土包装シス
テムは、陶磁器等の製造に使用される原料土を棒状に成
形後、所定長さに切断し、その切断された原料土を包装
するためのものであって、上述の課題を解決するため
に、原料土を棒状に押出成形する成形部と、その成形さ
れた棒状の原料土を前記押出し方向に沿った所定長さに
切断する切断部と、その切断された原料土を包装位置ま
で搬送する搬送部と、その包装位置に設けられる包装装
置とを含むことを特徴とする。包装装置は、シート材を
介して原料土を支持する包装用コンベアを駆動させた状
態で変位規制部材により原料土の進行を止め、その位置
で前記原料土を前記シート材が付着した状態で回転させ
て、その原料土をシート材で包装するものとされる。
【0006】成形部は、所定間隔で横方向に並ぶ2ない
しそれ以上の押出口を有する成形型を備え、その押出口
から上記間隔をおいて横方向に並んで押し出される2本
ないしそれ以上の棒状の原料土の両側に、ガイド部材を
備えるものとするができる。ガイド部材は、その並んで
押し出される原料土に対し横方向の変位を与えて、該原
料土を互いに接近・密着させる。
【0007】切断部は、原料土の押出方向と交差する方
向に沿って張られた、例えばピアノ線等で構成される線
状のカッターと、そのカッターを張り渡した状態で支持
し、かつそのカッターとともに前記原料土に対し接近・
離間するカッター支持部材とを含むものとすることがで
きる。カッターは、カッター支持部材の原料土への接近
時もしくは離間時に、原料土をその押出方向を横切って
切断する。ここで、カッターの原料土に対する接近・離
間運動の軌跡に接するようにブラシ部材を設け、カッタ
ーの上記運動の際に、ブラシ部材がカッターと接触して
これをクリーニングするように構成することができる。
【0008】また、搬送部は、搬送コンベアと、原料土
を包装装置へ移載する原料土移載機とを含むものとして
構成することができる。搬送コンベアは、カッター部と
包装位置とを結び、カッター部により所定長さに切断さ
れた原料土を下側から支持しつつその長手方向に沿って
これを搬送する。原料土移載機は、搬送コンベアの上方
において、搬送される原料土に対し接近離間可能に設け
られ、その原料土を保持した状態で昇降する原料土保持
部と、その原料土保持部を原料土とともに包装位置まで
移動させる保持部移動手段とを含む。
【0009】上記搬送部は、さらに具体的には以下のよ
うに構成することができる。まず、搬送コンベアを、複
数の搬送ローラを有するローラコンベアとし、その各搬
送ローラを原料土の搬送方向に沿って所定の間隔で配置
する。そして、原料土移載機の原料土保持部を、原料土
の長手方向とほぼ平行な上部軸線を支点として下側が開
くように回動可能に、かつ搬送される原料土を両側から
抱きかかえるように設けられた一対の保持部材を備える
ものとする。その保持部材の少なくとも下部には、上記
複数の搬送ローラ間に進入可能な複数のフィンガー部が
形成され、上記一対の保持部材が閉じて原料土を受け入
れる待機状態では、フィンガー部の保持内面下部が搬送
ローラの搬送面よりも下側に位置するものとされる。
【0010】次に、前記包装装置には、原料土が載置さ
れるシート材を展張するシート展張部を設けることがで
きる。このシート展張部は、例えば、シート材の端部を
吸引手段により保持するシート端部保持部と、そのシー
ト端部保持部をシート材の供給方向にスライドさせ、該
シート端部保持部により端部が保持されたシート材を引
き出しながらこれを展張するスライド部材と、展張され
たそのシート材を所定長さに切断するシート切断部とを
含むものとして構成される。
【0011】また、包装装置の変位規制部材を、包装用
コンベアの下流側に上り勾配で設けられた部材とし、搬
送コンベアからの原料土をその勾配に沿った乗り上げ・
落下を繰り返しながら回転させるものとして構成するこ
とができる。
【0012】上記構成において、変位規制部材に原料土
検出手段及び回転補助部材とを設けることができる。原
料土検出手段は、変位規制部材上の所定位置に設けら
れ、変位規制部材に乗り上げる原料土を検出する。回転
補助部材は、原料土検出手段が原料土を検出するに伴
い、その乗り上げる原料土を搬送コンベア側に倒す。こ
こで、変位規制部材に対向して原料土が倒れる方向に、
変位規制部材の勾配に沿って落下しながら回転運動する
原料土と接触してその運動速度を減少させる衝撃緩和部
材を設けることができる。
【0013】また、変位規制部材は、原料土の包装終了
後に搬送コンベアと連なる位置に退避し、その上面が原
料土の搬送路を構成するものとすることができる。さら
に、変位規制部材に包装用コンベアとは別の補助コンベ
アを設けることもできる。
【0014】
【発明の作用及び効果】本発明の原料土包装システム
は、原料土を棒状に押出成形する成形部と、その成形さ
れた棒状の原料土を所定長さに切断する切断部と、その
切断された原料土を包装位置まで搬送する搬送部と、そ
の包装位置に設けられる包装装置とを備え、原料土の成
形、切断、包装の一連の工程を連続かつ自動的に行うの
で、上記工程の能率が飛躍的に向上する。また、包装装
置は、シート材を介して原料土を支持する包装用コンベ
アを駆動させた状態で変位規制部材により原料土の進行
を止め、その位置で前記原料土を前記シート材が付着し
た状態で回転させることにより、原料土へのシート材を
巻き付けを自動的に行うものであって、従来面倒であっ
たシート材の原料土への巻き付け作業が簡単化される。
【0015】成形部に、横方向に並ぶ2ないしそれ以上
の押出口を有する成形型と、その押出口から横方向に並
んで押し出される棒状の原料土の両側にガイド部材を設
ける構成によれば、複数本の原料土を互いにほぼ平行か
つ密着させた状態にでき、これら複数の原料土を切断後
まとめて1枚のシート材で包装する場合に、原料土が分
離しにくいので都合がよい。
【0016】切断部にピアノ線等の線状のカッターを用
いる構成によれば、例えばナイフ状のカッターを用いる
場合のような鈍った刃先の手入れ等が不要であり、仮に
寿命が尽きても安価なピアノ線等を張り替えるだけでよ
いので、カッターの保守に手間がかからず、また経済的
である。そして、カッター部の運動軌跡に接するように
ブラシ部材を設けることにより、カッター部への原料土
カス等の汚れの付着を防止でき、さらに保守が楽にな
る。
【0017】搬送部が搬送コンベア及び原料土移載機を
含む構成によれば、切断後の原料土は原料土移載機によ
り、搬送コンベアから一旦持ち上げられて包装装置へと
移載されるので、例えば搬送路上を滑らせて移載する場
合等と異なり、軟弱な原料土を傷つけたり損傷させたり
する確率が低くなる。特に、搬送コンベアをローラコン
ベアとし、かつ原料土保持部を、原料土を両側から抱き
かかえる一対の保持部材を有するものとし、さらにその
保持部材の少なくとも下部に、上記複数の搬送ローラ間
に進入可能な複数のフィンガー部を形成する構成によれ
ば、上記保持部材は、そのフィンガー部の保持内面下部
が搬送ローラの搬送面よりも下側に位置する状態で原料
土を受け入れることができるので、原料土を保持して上
昇する際にその表面を傷付けにくい。
【0018】包装装置の変位規制部材を、包装用コンベ
アの下流側に上り勾配で設けられた部材とし、搬送コン
ベアからの原料土をその勾配に沿った乗り上げ・落下を
繰り返しながら回転させる構成によれば、原料土が円形
断面を有する場合はもちろん、それを2本平行に束ねた
ものや、長方形や楕円形等、円形以外の断面を有するも
のであっても、その回転ひいてはシート材の巻付けをス
ムーズに行うことができる。
【0019】また、その変位規制部材に原料土検出手段
及び回転補助部材とを設けることにより、変位規制部材
に乗り上げる原料土を回転補助部材が搬送コンベア側に
倒してその回転を助けるので、原料土に対するシート材
巻付けの失敗が生じにくい。また、変位規制部材に対向
して原料土が倒れる方向に衝撃緩和部材を設けることに
より、回転補助部材によって倒される原料土と接触して
その運動速度を減少させるので、原料土の損傷等が防止
される。
【0020】さらに、変位規制部材が、包装終了後に原
料土の搬送路を構成するものとすれば、包装済の原料土
をスムーズに包装装置外へ排出することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る原料土包装システムの一
例を示す側面図である。包装システムSは大きく分け
て、原料土を棒状に成形する成形部61、その成形され
た原料土Gを所定長さに切断する切断部62、その原料
土Gを包装位置Wまで搬送する搬送部63、及びその包
装位置Wに設けられる包装装置1の4つの部分により構
成されている。
【0022】成形部61は、例えば、原料土を真空中で
混練してその水分量を調整する真空土練機64を含むも
のであり、土練機64内の原料土を図示しない加圧手段
により成形型65を介して押し出し、これを棒状に成形
するものである。成形型65には、図2に示すように、
押し出される原料土Gの断面形状に対応した形状の原料
土押出口66が横方向に並んで1つないしそれ以上(例
えば2個)形成されている。
【0023】図1及び図2に示すように、成形型65の
押出口66の下側には、搬送部63の一部を構成する搬
送用コンベアとしてのローラコンベア67の一端が対応
させられて、押出口66から押し出される原料土Gを受
けるようになっている。また、図1及び図3に示すよう
に、押出口66から少し離れてローラコンベア67の両
側には、ガイド部材として一対の幅寄せローラ68が設
けられている。図3に示すように、ローラコンベア67
の下側にはシャフト70が通されるとともに、幅寄せロ
ーラ68は、そのシャフト70の外周に互いに逆方向に
切られた2つの雄ねじ部70aに対し、それぞれ外側か
ら螺合する雌ねじ部材71に取り付けられており、シャ
フト70の一端に設けられたハンドル69を回転させる
ことにより、互いに接近・離間させられる。
【0024】次に、図1に示すように、切断部62はロ
ーラコンベア67に対し、上記幅寄せローラ68から少
し離れて下流側に設けられており、図3に示すように、
ピアノ線等の線材で構成されるカッター73が、カッタ
ー支持部材72の下側開放部にコンベア67の幅方向に
沿って張り渡されるとともに、その支持部材72がエア
シリンダ75を駆動部として、ローラコンベア67の側
方にほぼ垂直に立てられたガイド部74に沿って昇降可
能とされている。図13に示すように、切断部62から
下流側に所定距離隔たってローラコンベア67の下側に
は、光電センサ、超音波センサ等の先端部検出手段78
が設けられている。この検出手段78は、押し出される
原料土Gの先端部Tを検出すると、図示しない制御部に
信号を送って前述のエアシリンダ75を駆動させ、カッ
ター73を原料土Gの押出し軌跡を横切って上昇又は下
降させる。
【0025】図13に示すように、カッター73の昇降
運動の軌跡76はローラコンベア67の下側まで延び、
そこにその軌跡76に接するように一対のブラシ部材7
7が互いに対向して配置されている。
【0026】また、図3に示すように、カッター73の
一端は支持部材80に接続され、この支持部材80がコ
イルばね81を介して支持フレーム72に設けられた固
定部82に受けられている。一方、カッター73の他端
は、支持フレーム72に設けられた雄ねじ部材83に接
続され、これに螺合する雌ねじ部材84を回転させるこ
とにより雄ねじ部材83がスライドし、カッター73が
緊張又は弛緩してその張力が調整される。ここで、カッ
ター73が所定の張力で張られている場合、コイルばね
81は支持部材80と固定部82との間で圧縮されてい
るが、カッター73が切れたりしてその張力が急激に弱
まった場合は、それに伴うコイルばね81の伸長が図示
しないセンサで検出され、警報を発するようになってい
る。
【0027】次に、図1に示すように、搬送部63は、
前述のローラコンベア67と原料土移載機83とを有す
る。図4に示すように、ローラコンベア67は、成形部
64と包装装置1とを結ぶ位置に配置され、ローラ本体
が石膏等で構成された複数の搬送ローラ85が、ベッド
部67aに対し所定の間隔で回転可能に取り付けられ
て、原料土Gの搬送面を形成している。
【0028】図4に示すように、これら搬送ローラ85
は、切断部62の下流側に近接するいくつか(85a)
を除いて、その同じ側の端部が複数のベルト86で互い
に連結されるとともに、包装装置1寄りの一本にはその
端部にタイミングプーリ87が設けられ、これが図1に
示すタイミングベルト88を介してモータ89により回
転駆動されることにより、各搬送ローラ85は同一方向
に連動して回転させられる。また、モータ89はインバ
ータ制御によりその回転数が可変とされており、ローラ
85の回転速度(すなわち原料土Gの搬送速度)を調整
できるようになっている。
【0029】さらに、図1に示すように、ベッド部67
aの下側は、スプロケット90により互いに連動する複
数のねじ式ジャッキ91によって支持されており、その
うちの一つのものに設けられたハンドル92を回転させ
ることにより、これらジャッキ91が一斉に伸縮し、ベ
ッド部67aひいてはローラコンベア67の搬送面の高
さを変化させることができる。
【0030】次に、図1及び図5に示すように、原料土
移載機83は、支柱92により包装装置1及びローラコ
ンベア67の上方で支持される枠状のフレーム93、そ
のフレーム93の上面両側に設けられたレール94、そ
のレール94上をスライドするスライド部材95、その
スライド部材95の下側に昇降用エアシリンダ97を介
して取り付けられた原料土保持部96等を含むものであ
る。昇降用エアシリンダ97は、原料土保持部96の上
部を構成する支持体100に取り付けられて、原料土保
持部96を昇降させる。一方、フレーム93の上方に設
けられた上部フレーム105には、原料土Gの移送方向
に沿ってロッドレスシリンダ106が設けられ、そのピ
ストン105aにスライド部材95がスライドヘッド1
07を介して接続されている。ピストン105aがロッ
ドレスシリンダ106内でスライドすることにより、原
料土保持部96がスライド部材95とともに、ローラコ
ンベア67と包装装置1との間で往復運動させられる。
すなわち、上記ロッドレスシリンダ106、スライド部
材95等が保持部移動手段を構成している。
【0031】図5に示すように、原料土保持部96の支
持体100の下部には、原料土Gの長手方向とほぼ平行
な上部軸線を与える一対の回動支点部96aが設けら
れ、その回動支点部96aのそれぞれに対し保持部材9
8が回動可能に取り付けられている。これら2つの保持
部材98は、図5に示すように、その外面と支持体10
0とを連結する開閉用エアシリンダ99により、その下
側が開くように回転駆動されるとともに、閉じた状態で
は原料土Gを両側から抱え込むように保持する。また、
図16に示すように、保持部材98の少なくとも下部に
は、ローラコンベア67の搬送ローラ85の各間隙に進
入可能な複数のフィンガー部98aが形成され、上記一
対の保持部材98が閉じて原料土Gを受け入れる待機状
態では、フィンガー部98aの保持内面下部が搬送ロー
ラ85の搬送面よりも下側に位置するものとされてい
る。
【0032】以下、包装装置1の構成について説明す
る。図6は、包装装置1の側面図を示している。包装装
置1は、シート供給部9、シート展張部2、包装用コン
ベア3、変位規制部材としての補助コンベア4等を含
み、それぞれフレーム5に対し所定の位置に配置されて
いる。なお、図6及び図7においては搬送部63を描い
ていない。
【0033】図6〜図8に示すように、シート供給部9
はフレーム5の側方部に設けられている。そのロール支
持軸8は、図6に示すように、両端部がフレーム5の幅
方向両側に配置された支持板9aの軸受ノッチ9bに差
し込まれるとともに、ビニール、ポリエチレン等で構成
されるシート材6が巻かれたシートロール7を回転可能
に支持している。また、シートロール7の下側は支持板
9aに取付けられたバックアップローラ8a、8bによ
って受けられている。このシートロール7からシート材
6が、図6に示すように、シートロール7の斜め上方に
位置するガイドローラ7aを介してフレーム5の上面上
に水平に引き出されている。
【0034】次に、シート展張部2はフレーム5の上部
に設けられ、シート材6の端部を保持してスライドする
シート端部保持部としての移動吸着体10と、その駆動
部としてのピストンロッド15、エアシリンダ16等を
備える。図8に示すように、移動吸着体10は、フレー
ム5の上部に設けられた門形のスライドフレーム17に
取付けられており、その下面が、引き出されたシート材
6の幅方向に沿ってその上面に対向するように配置され
ている。また、図9に示すように、移動吸着体10は、
下面に多数の吸引口10bが形成され、さらにその下側
は透気性の布11で覆われるともに、内部が吸引ポンプ
12(図6)により減圧吸引されて、シート材6の上面
を吸引保持する。
【0035】そして、図8に示すように、移動吸着体1
0が取付けられるスライドフレーム17は、その両端部
がフレーム5の上面両側縁に沿って設けられたレール1
3及び14に対しスライド可能に支持されている。ま
た、そのレール14側の端部は、フレーム5の外側へ張
り出して下方に折れ曲がり、図7に示すように、この折
れ曲がり部に、エアシリンダ16により水平方向に伸縮
するピストンロッド15の一端が固定されている。図6
に示すように、移動吸着体10は、上記ピストンロッド
15の伸縮にともない、ピストンロッド15の伸長状態
に対応する起点位置Aと、収縮状態に対応する終点位置
Bとの間で、スライドフレーム17とともにレール13
及び14上を往復動する。
【0036】図6及び図10に示すように、シート供給
部9よりやや離れて、引き出されるシート材6の下側に
は、シート切断部としてのヒートカッター19と、この
ヒートカッター19を、シート材6に対し下側から接近
・離間させるエアシリンダ20とが設けられている。ま
た、ヒートカッター19とシート供給部9との間には、
移動吸着体10が位置Aに存在するときにこれに下側か
ら対向する位置に、押さえ板21及びこれを移動吸着体
10に対して接近・離間させるエアシリンダ22とが設
けられている。
【0037】図6に戻って、ピストンロッド15及びエ
アシリンダ16等の下方に設けられたタイミングプーリ
23、24及びシートロール7を支えるバックアップロ
ーラ8bの端部に取付けられたタイミングプーリ25に
は、タイミングベルト26が懸けられるとともに、その
タイミングベルト26のタイミングプーリ23及び24
の間に張られた部分にはスライドフレーム17の下端部
17aが固着され、エアシリンダ16の作動による移動
吸着体10の往復運動と同調して、タイミングベルト2
6を介しバックアップローラ8bが回転するようになっ
ている。
【0038】次に、図6に示すように、フレーム5の上
部に設けられた包装用コンベア3は、ローラ27、28
がそれぞれタイミングベルト29、30を介してモータ
31、32により駆動されるとともに、その間に配置さ
れたローラ33を共有して両側のローラ27、28との
間にそれぞれベルト34、35が懸けられた二連コンベ
アとして構成されている。そして、ベルト34、及び3
5で構成される搬送路の上面にシート材6が置かれ、さ
らにその上に原料土Gが1本ないしそれ以上、搬送方向
(図7の矢印の方向)に対しその長手方向がほぼ直角に
なるように置かれるようになっている。図7に示すよう
に、ベルト34、35はそれぞれ、所定の間隔をおいて
平行に懸け渡される複数の細幅ベルトによって構成さ
れ、中央のローラ33に対してベルト34と35とは交
互に懸けられている。
【0039】図6に戻って、包装用コンベア3のベルト
34の搬送面下側には、第一の吸引装置36が包装装置
1の幅方向に沿って配置されている。この第一の吸引装
置36は内部が中空に構成され、その上面が包装用コン
ベア3上を搬送されるシート材6の下面と対向するとと
もに、図11に示すように、その上面に形成された多数
の吸引口37を介して吸引ポンプ36b(図17)によ
る吸引作用により、隣接するベルト34の間隙部におい
てシート材6を下側から吸引保持するものである。一
方、図6及び図7に示すように、包装用コンベア3より
も上流側には、第一の吸引装置36より細幅の第二の吸
引装置36aが設けられ、同様にシート部材6の下面を
吸引保持する。
【0040】次に、図6及び図7に示すように、補助コ
ンベア4は、ローラ38、包装用コンベア3と兼用され
るローラ28、それらローラに対し所定の間隔で互いに
平行に、かつローラ28に対し包装用コンベア3のベル
ト35と交互に懸けられる複数のベルト39等により構
成され、ローラ28及びタイミングベルト30を介して
モータ32により駆動される。
【0041】図6に示すように、補助コンベア4はロー
ラ28を軸として上下に回転可能とされ、下側に設けら
れたエアシリンダ40により、水平に倒れて包装用コン
ベア3と連なる状態となる位置(水平位置)と、図中二
点鎖線で示すように、上方に起き上がって包装用コンベ
ア3に対し上り勾配となる位置(勾配位置)との間で、
旋回駆動される。ここで、勾配位置にある補助コンベア
4の上記水平位置に対する勾配角度θ(図18)は、例
えば40〜60°、望ましくは50〜55°程度に調整
される。
【0042】次に、図6及び図7に示すように、補助コ
ンベア4の搬送面(ベルト39)より下側において、隣
接するベルト39の各間隙39aには、板状の回転補助
部材41と、図18に示すように、これに隣接してリミ
ットスイッチ、近接スイッチ等の原料土検出手段42と
が設けられている。そして、上記原料土検出手段42が
補助コンベア4上において原料土Gを検出するのに対応
して、図19に示すように、各回転補助部材42は、そ
れぞれに下側に設けられたエアシリンダ43により、コ
ンベア4の搬送面より上方へ突出する向きに付勢される
ようになっている。また、回転補助部材41とエアシリ
ンダ42は補助コンベア4に取り付けられて、補助コン
ベア34とともにエアシリンダ40により旋回駆動させ
られる。なお、図6に示すように、補助コンベア4の終
端部に対応して、原料土回収部44が設けられている。
ここで、回転補助部材41と原料土検出手段42は、必
ずしもすべての間隙部39aに設けられる必要はなく、
いくつかの間隙部39aに選択的に設けたり、回転補助
部材41と原料土検出手段42とを異なる間隙部39a
に、例えば交互に設けたりすることもできる。本実施例
においては、図2に示すように6つある間隙部39のう
ち、中央付近の1ケ所に原料土検出手段42が設けら
れ、他には回転補助部材41が設けられている。
【0043】図6に示すように、補助コンベア4のロー
ラ28の上方には、板状の衝撃緩和部材45が設けられ
ており、フレーム5の上部に設けられた門形フレーム等
の支持部材46に対し、自身の上縁を軸芯として下側部
が前後に回動可能に取付けられるとともに、補助コンベ
ア4が勾配位置にあるときにその搬送面と対向するよう
になっている。
【0044】以下、包装システムSの作用について説明
する。図1に示す原料供給部61より棒状に押し出され
る原料土Gは、ローラコンベア67の搬送面により受け
られて、その長手方向に沿って搬送される。成形型65
の交換等により押出口66の下縁部高さが変化した場
合、例えば図15に示すように、押出口が直径の小さい
もの66aに変更された場合は、ハンドル92を回転さ
せ、その高さ変化Hに相当する分だけコンベア67のベ
ッド部67aの高さをねじ式ジャッキ91により変化さ
せて、図2に示すように、原料土Gを押出口の直下で受
けるようにする。
【0045】ここで、2本又はそれ以上の原料土Gが横
方向に並んで押し出される場合、図14に示すように、
コンベア67の両側に設けられた幅寄せローラ68が、
並んで押し出される原料土Gに対し横方向の変位を与え
てこれを互いに接近・密着させる。幅寄せローラ68の
幅は、並列して押し出される原料土Gの幅に合わせて、
ハンドル69(図3)の操作により調整される。なお、
幅寄せローラ68は、図14に示すように、切断部62
の下流側にも設けることもできる。
【0046】図12に示すように、切断部62におい
て、カッター73は原料土Gの上方又は下方で待機して
いる。図13に示すように、ローラコンベア67上を搬
送される原料土Gはカッター部62を通過し、その先端
部Tが先端部検出手段78に検出されると、検出手段7
8は図示しない制御部に信号を送り、エアシリンダ75
(図3)を駆動させて、カッター73を下降又は上昇さ
せる。これにより、カッター73は原料土Gを上側から
又は下側から横切って、切断部62と検出手段78との
距離に対応した一定長さXにこれを切断する。カッター
73は、次の切断時には上記と逆方向の昇降ストローク
により原料土Gを切断する。
【0047】図13に示すように、カッター73はその
下降ストローク時に、コンベア67下側のブラシ部材7
7と接触し、切断時に付着した原料土カス等が除去され
てクリーニングされる。これにより、カッター73の切
断が防止され、原料土Gの切断面がスムーズとなり、切
断後の原料土Gの切り離しも容易に行うことができる。
ここで、図13に示すように、切断部72の前後には、
カッター73による切断時、特に下側からの切断時に原
料土Gが浮き上がるのを防止するために、原料土Gの上
方に押さえローラ101を設けることができる。
【0048】ローラコンベア67の搬送ローラ85は、
押出し中の原料土Gの先端部Tが検出手段78の位置に
到達するまで(すなわち切断されるまで)は、その押出
し速度に対応した比較的低速度で回転し、切断後は切断
された原料土Gを、包装装置1への移載のための待機位
置まで早送りするために、その回転速度を上昇させる。
そして、原料土Gがその待機位置に到達したら一旦停止
して、原料土移載機68(図1)により原料土Gが運び
去られるまで停止状態を維持する。上記搬送ローラ85
の回転速度は、これを駆動するモータ89(図1)に供
給される交流電流の周波数をインバータ制御により変化
させ、その回転速度を変化させることにより行う。な
お、搬送ローラ85の上記停止中も後続の原料土Gが押
し出されて、切断部62よりコンベア下流側に伸長する
が、この伸長に備えるため、図4に示すように、切断部
62に近接するいくつかのローラ85aはモータ89の
駆動を受けない、すなわち自由回転が許容されたものと
されている。
【0049】図16に示すように、料土保持部96はロ
ーラコンベア67の前記待機位置において、保持部材9
8が閉じ、かつそのフィンガー部98aが搬送ローラ8
5の各間隙に進入した状態で、切断された原料土Gが進
入してくるのを待機する。そして、原料土Gが保持部9
6内に進入後、上記待機位置で停止するとともに、保持
部96は昇降用シリンダ97(図1)により上昇し、さ
らにロッドレスシリンダ106により原料土Gとともに
包装装置1へ向けてスライドさせられる。保持部96
は、そのフィンガー部98aの保持内面下部が、コンベ
ア67の搬送面よりも下側に位置した状態で原料土Gを
受け入れ、これを下側から抱え込むように持ち上げるの
で、原料土Gの表面がフィンガー部98aにより傷付け
られたり、変形させられたりすることが抑制される。
【0050】図1及び図5に示すように、保持部96は
包装装置1の包装用コンベア3の上方までスライドした
位置で停止し、昇降用シリンダ97の作動によって下降
し、さらに開閉用シリンダ99により保持部材98が開
いて、原料土Gは包装用コンベア3上に展張されたシー
ト材6上に載置される。載置後、保持部96はローラコ
ンベア67側へ逆送されて、前記待機位置で次の原料土
Gの受け入れを待機する。
【0051】次に、包装装置1の作用について説明す
る。図17は、シート展張部2の要部を模式的に表して
いる。まず、シートロール7からシート材6の端部を引
き出して、起点位置Aで待機する移動吸着体10と押さ
え板21との間に挿入する。包装装置1を起動させる
と、押さえ板21がエアシリンダ22により上昇し、移
動吸着体10との間でシート材6を挟みつける。次に、
ポンプ12の吸引作用により、移動吸着体10がシート
材6の上面を吸引保持すると、押さえ板21は下降して
上記シート材6の挟み付けが解除される。ここで、移動
吸着体10の下面は、図9に示すように、透気性の布1
1で覆われているの、シート材6に対する吸引が均一に
行われ、シート材6が吸引口10bに食い込むこと等が
防止される。
【0052】移動吸着体10はシート材6の端部を吸引
した状態で、図6〜8に示すピストンロッド15の収縮
に伴い、スライドフレーム17とともにレール13及び
14上をスライドして位置Bまで移動し、シート材6を
シートロール7から引き出しながらこれを水平に展張す
る。このとき、シート材6の端部は、その下側の吸引装
置36の後縁部とほぼ一致する位置まで引き出される。
そして、シート材6は、下側から吸引装置36、36a
により吸引保持され、その展張状態を維持する。一方、
移動吸着体10は、レール13及び14上を逆スライド
して位置Aへ復帰し、シート材6の上面を再び吸引保持
して次の展張に備える。
【0053】次に、原料土移載機83により展張状態の
シート材6の上に、例えば円柱状の原料土が1本ないし
2本以上、その長手方向がシート材6の幅方向に沿うよ
うに載置される。原料土Gの載置が終わると、シート材
6の上流側が移動吸着体10と押さえ板21との間に挟
み付けられるとともに、展張されたシート材6の下側の
ヒートカッター19がエアシリンダ20により上昇し
て、その刃部19aがシート材6の下面と接触し、そこ
でシート材6を溶融切断する。これにより、シート材6
は、ヒートカッター19からピストンロッド15の収縮
状態に対応する終点位置Bまでの水平距離により定めら
れる一定の長さLに切断される。ここで、シート材6の
切断長さLを調整する場合は、原料土Gの載置後、シー
ト材6を直ちに切断せずに、移動吸着体10及び吸引装
置36、36aによるシート材6の吸引を解除し、包装
用コンベア4により原料土Gを載せた状態でシート材6
を下流側へ送ってその引出し長さを調整した後、切断を
行うようにする。なお、ヒートカッター19の刃先温度
は、図示しない温度調節器により、シート材の材質、厚
さに応じて適宜調節される。ここで、シート材6は、原
料土Gの載置前に切断するようにしてもよい。
【0054】ここで、シート供給部9のシートロール7
はかなりの重量を有するため、ロール支持軸8の偏心等
により、シート材6の引き出しに逆らって逆回転しよう
とすることがある。このような場合、シート材6が引き
戻されて移動吸着体10から離れてしまうことが起こり
うる。本実施例の包装装置1においては、図6に示すよ
うに、移動吸着体10をスライドさせるスライドフレー
ム17がタイミングベルト26に固着されており、図1
7に示すように、このタイミングベルト26が、ロール
7のバックアップローラ8bの端部に設けられたタイミ
ングプーリ25を介して回転させるようになっている。
これにより、ロール7からのシート材6の送りが移動吸
着体10の移動と同調するので、上述のような問題が回
避される利点がある。ここで、移動吸着体10が位置A
に復帰するときに、タイミングベルト26がシートロー
ラ7のバックアップローラ8bを逆回転させないよう
に、タイミングプーリ25はバックアップローラ8bに
対し、その正転(図17の矢印の向き)のみを許容する
図示しない一方向クラッチを介して接続されている。
【0055】シート材6の切断が終わると、吸引装置3
6、36aはシート材6の吸引を解除し、切断されたシ
ート材6及びその上に載置された原料土Gが、包装用コ
ンベア3により下流側の補助コンベア4に向けて搬送さ
れる。図8(a)に示すように、補助コンベア4はエア
シリンダ40により上方へ旋回させられ、包装用コンベ
ア3に対し上り勾配で、シート材6と原料土Gが搬送さ
れてくるのを待機する。
【0056】ここで、図18は、平行に置かれた2本の
円柱状の原料土Gが互いに粘着した状態でシート材6と
ともに搬送される例を示しているが、図18(b)に示
すように、これら原料土Gはシート材6とともに補助コ
ンベア4に乗り上げ、近接スイッチ等の原料土検出手段
42に作用してこれをオン状態とし、エアシリンダ43
(図18(a)を駆動させる。これに伴い、図19に示
すように、回転補助部材41が補助コンベア4の搬送面
から突出して、シート材6と原料土Gを包装用コンベア
3側へ倒す。このとき、原料土Gはシート材6を付着さ
せながら倒れ込むので、シート材6は2本の原料土Gの
外側に、ほぼその一周分だけ巻き付けられた状態とな
る。倒れ込んだ原料土Gは、再び包装用コンベア3によ
り搬送され、補助コンベア4への乗り上げ及び回転補助
部材41による倒れ込みのサイクルを繰り返し、その1
サイクル毎に原料土Gにシート材6がほぼ半周分ずつ巻
き付けられる。
【0057】ここで、原料土Gは補助コンベア4から包
装用コンベア3側へ倒れ込むときに、図19に示すよう
に、衝撃緩和部材45に当たる。衝撃緩和部材45は原
料土Gが衝突するに伴い、補助コンベア4から遠ざかる
方向に旋回してその衝撃を和らげるので、原料土Gが損
傷ないし変形することが防止されるほか、互いに粘着さ
せた2本の原料土Gを一度に包装する際に、倒れ込みの
ショックでその粘着が解けて、それら原料土Gが離れる
ことを防止する役割も果たす。なお、衝撃緩和部材41
は板状のものに限らず、暖簾状のものや、棒状のものを
一列に多数ぶら下げたものなど、各種態様のものを用い
ることができる。
【0058】原料土Gに対する所定回数(例えば2回)
のシート材6の巻き付けが終了すると、エアシリンダ4
0が作動して補助コンベア4がほぼ水平に倒れ、包装済
の原料土Gはそのまま補助コンベア4上を搬送されて、
図5及び図6に示す回収部44へ回収される。以後上記
工程が繰り返され、後続の原料土Gの包装が順次行われ
る。なお、上記包装済の原料土Gは、例えばシート材6
の原料土Gの両端からはみ出した部分がねじって封止さ
れ、最終的な包装が完了する。
【0059】ここで、図20に示すように、円柱状の原
料土Gを1本のみ包装する場合は、原料土4が補助コン
ベア4に乗り上げようとする位置で比較的スムーズに回
転するので、回転補助部材41を省略することができ
る。また、円形以外の断面を有するものや、2本以上の
原料土を包装する場合でも、補助コンベア4の勾配の調
整等によりそれらがスムーズに回転できる場合は、回転
補助部材41を省略することができる。
【0060】一方、変位規制部材は上述のような補助コ
ンベアとして構成せずに、図21に示すような単なる板
状の部材54とし、包装終了後はこれを下り勾配となる
ように倒して、その上を包装済の原料土Gをころがし
て、又は滑らせて排出するようにしてもよい。また、回
転補助部材41を設ける代わりに、二段階に伸縮するピ
ストンロッドを備えたエアシリンダ等により補助コンベ
ア41の勾配を急・緩2段階に調整できるようにしてお
き、緩勾配の状態で原料土Gを乗り上げさせ、その状態
で急勾配の状態に移行して原料土Gの回転を補助するよ
うにしてもよい。
【0061】本実施例においては、搬送用コンベアと包
装装置1は直列に配置されているが、包装装置1を搬送
コンベアの側方に並列に配置することもできる。この場
合、原料土移載機83の保持部96は、搬送用コンベア
の側方へスライドさせられることとなる。また、本実施
例においては、シート材6は所定長さに切断後に原料土
Gへの巻き付けが行われるようになっているが、シート
材6をシートロール7から引き出しながら原料土Gへの
巻付けを行い、その後切断するようにしてもよい。
【0062】以上、本発明の実施例を説明したが、関連
技術として、図23のように構成した装置を用いて原料
土を包装することもできる。図22(a)に示すよう
に、包装装置50は、2本の上部ローラ51と2本の下
部ローラ52に対してコンベアベルト54が懸けられ、
モータ53により四辺形の軌跡を描いて回転するととも
に、その上部が原料土Gとシート部材6の搬送路とされ
ている。また、上部ローラ51は水平方向に接近・離間
可能とされ、その間でベルト54が垂下できるようにな
っている。
【0063】シート部材6上に平行に置かれた2本の原
料土Gが、ベルト54によって2本の上部ローラ51の
間のほぼ中央まで搬送されると、(b)に示すように、
上部ローラ51が互いに接近し、原料土Gとシート材6
はベルト54とともに垂下する。ベルト54は、その間
も矢印の方向に送られるので、横に並んだ原料土Gはシ
ート材6とともに引き上げられ、(c)に示すように、
シート材6を自身に巻き付けながら上下に2本並んだ状
態となる。そして、この状態から再び上部ローラ51を
離間させると、原料土Gを反転させながらベルト54が
(a)の状態に戻り、シート材6が原料土Gに一周分だ
け巻き付けられた状態となる。これを繰り返すことによ
り、原料土Gをシート材6で包装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装システムの一実施例を示す側面
図。
【図2】成形型の正面図。
【図3】切断部の正面図。
【図4】図1の平面図。
【図5】図1の正面図。
【図6】包装装置の側面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】図7の正面図。
【図9】移動吸着体の拡大断面図。
【図10】図6の装置の切断部付近の拡大図。
【図11】第一の下部吸着装置の拡大平面図。
【図12】原料土とカッターの位置関係を示す模式図。
【図13】切断部の作用説明図。
【図14】図13の平面図。
【図15】成形型の押出口の大きさが変化した場合の、
押出口下縁部高さの変化を説明する図。
【図16】原料土保持部と搬送用コンベアとの位置関係
を説明する図。
【図17】図6の装置のシート展張部の模式図。
【図18】補助コンベアの作用説明図。
【図19】回転補助部材及び衝撃緩和部材の作用説明
図。
【図20】回転補助部材を省略した場合の補助コンベア
の作用説明図。
【図21】変位規制部材の変形例を示す図。
【図22】関連技術の包装装置とその作用を概念的に示
す図。
【図23】従来の原料土の包装方法の工程説明図。
【符号の説明】
S 包装システム 1 包装装置 W 包装位置 2 シート展張部 3 包装用コンベア 4 補助コンベア(変位規制部材) 6 シート材 10 移動吸着体(シート端部保持部) 19 ヒートカッター(シート切断部) 41 回転補助部材 42 原料土検出手段 45 衝撃緩和部材 61 成形部 62 切断部 63 搬送部 65 成形型 67 ローラコンベア(搬送用コンベア) 68 幅寄せローラ 73 カッター 76 搬送軌跡 77 ブラシ部材 95 スライド部材(保持部移動手段) 96 原料土保持部 96a 回動支点部(上部軸線) 98 保持部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器等の製造に使用される原料土を棒
    状に成形後、所定長さに切断し、その切断された原料土
    を包装するための包装システムであって、 原料土を棒状に押出成形する成形部と、 その成形された棒状の原料土を前記押出方向に沿った所
    定長さに切断する切断部と、 その切断された原料土を包装位置まで搬送する搬送部
    と、 その包装位置に設けられ、シート材を介して原料土を支
    持する包装用コンベアを駆動させた状態で変位規制部材
    により前記原料土の進行を止め、その位置で前記原料土
    を前記シート材が付着した状態で回転させて、その原料
    土をシート材で包装する包装装置と、 を含むことを特徴とする原料土包装システム。
  2. 【請求項2】 前記成形部は、所定間隔で横方向に並ぶ
    2ないしそれ以上の押出口を有する成形型を備えるとと
    もに、その押出口から前記間隔をおいて横方向に並んで
    押し出される2本ないしそれ以上の棒状の原料土の両側
    に設けられ、その並んで押し出される原料土に対し横方
    向の変位を与えて、該原料土を互いに接近・密着させる
    ガイド部材を含む請求項1記載の包装システム。
  3. 【請求項3】 前記切断部は、前記原料土の押出し方向
    と交差する方向に沿って張られた線状のカッターと、そ
    のカッターを張り渡した状態で支持し、かつそのカッタ
    ーとともに前記原料土に対し接近・離間するカッター支
    持部材とを含み、前記カッターは、前記カッター支持部
    材の前記原料土への接近時もしくは離間時に、該原料土
    をその押出し方向を横切って切断するものである請求項
    1又は2に記載の包装システム。
  4. 【請求項4】 前記カッターの前記原料土に対する接近
    ・離間運動の軌跡に接するように設けられ、前記カッタ
    ーの上記運動の際にこれと接触して該カッターをクリー
    ニングするブラシ部材を有する請求項3記載の包装シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記搬送部は、 前記カッター部と前記包装位置とを結び、カッター部に
    より所定長さに切断された前記原料土を下側から支持し
    つつその長手方向に沿ってこれを搬送する搬送コンベア
    と、 その搬送コンベアの上方において、搬送される前記原料
    土に対し接近離間可能に設けられ、その原料土を保持し
    た状態で昇降する原料土保持部と、該原料土保持部を前
    記原料土とともに前記包装位置まで移動させる保持部移
    動手段とを有する原料土移載機と、 を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の包装システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記搬送コンベアは複数の搬送ローラを
    有するローラコンベアであり、その各搬送ローラーは前
    記原料土の搬送方向に沿って所定の間隔で配置される一
    方、 前記原料土移載機の原料土保持部は、前記原料土の長手
    方向とほぼ平行な上部軸線を支点として下側が開くよう
    に回動可能に、かつ搬送される原料土を両側から抱きか
    かえるように設けられた一対の保持部材を有し、その保
    持部材の少なくとも下部に前記複数の搬送ローラ間に進
    入可能な複数のフィンガー部が形成され、前記一対の保
    持部材が閉じて前記原料土を受け入れる待機状態では、
    前記フィンガー部の保持内面下部が前記搬送ローラの搬
    送面よりも下側に位置するものとされる請求項5記載の
    包装システム。
  7. 【請求項7】 前記包装装置は、原料土が載置されるシ
    ート材を展張するシート展張部を含む請求項1ないし6
    のいずれかに記載の包装システム。
  8. 【請求項8】 前記シート展張部は、 シート材の端部を吸引手段により保持するシート端部保
    持部と、 そのシート端部保持部をシート材の供給方向にスライド
    させ、該シート端部保持部により端部が保持されたその
    シート材を引き出しながらこれを展張するスライド部材
    と、 展張されたそのシート材を所定長さに切断するシート切
    断部とを含む請求項7記載の包装システム。
  9. 【請求項9】 前記包装装置の前記変位規制部材は、前
    記包装用コンベアの下流側に上り勾配で設けられた部材
    であって、搬送コンベアからの前記原料土をその勾配に
    沿った乗り上げ・落下を繰り返しながら回転させるもの
    である請求項1ないし8のいずれかに記載の包装システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記変位規制部材上の所定位置に設け
    られ、その変位規制部材に乗り上げる前記原料土を検出
    する原料土検出手段と、 前記変位規制部材に設けられ、前記検出手段が前記原料
    土を検出するに伴い、その変位規制部材に乗り上げる該
    原料土を前記搬送コンベア側に倒す方向へ付勢する回転
    補助部材と、 を含む請求項9に記載の包装システム。
  11. 【請求項11】 前記変位規制部材に対向し、前記原料
    土が倒れる方向に設けられ、前記勾配に沿って落下しな
    がら回転運動する前記原料土と接触して、その運動速度
    を減少させる衝撃緩和部材を有する請求項10記載の包
    装システム。
  12. 【請求項12】 前記変位規制部材は、前記原料土の包
    装終了後は前記搬送コンベアと連なる位置に退避し、そ
    の上面が前記原料土の搬送路を構成するものである請求
    項9ないし11のいずれかに記載の包装システム。
  13. 【請求項13】 前記変位規制部材に前記包装用コンベ
    アとは別の補助コンベアが設けられた請求項12記載の
    包装システム。
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