JPH0826206A - 原料土包装装置 - Google Patents

原料土包装装置

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JPH0826206A
JPH0826206A JP18546894A JP18546894A JPH0826206A JP H0826206 A JPH0826206 A JP H0826206A JP 18546894 A JP18546894 A JP 18546894A JP 18546894 A JP18546894 A JP 18546894A JP H0826206 A JPH0826206 A JP H0826206A
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JP
Japan
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raw material
soil
sheet
sheet material
packaging
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Application number
JP18546894A
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English (en)
Inventor
Hiroo Shinohara
演生 篠原
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Makino Corp
Original Assignee
Makino Corp
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Publication date
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  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料土の包装作業において、手作業で行われ
ていた原料土へのシート材の巻付けを自動化し、その作
業効率を向上させる包装装置を提供する。 【構成】 移動吸着体10がシート材6の端部を吸引保
持してスライドし、シート材6を水平に引き出して展張
する。その上に、棒状の原料土が長手方向がシート材6
の幅方向に沿うように載置され、その下流側に上り勾配
で設けられた補助コンベア4に向けて包装用コンベア3
により搬送される。原料土はシート材6とともに補助コ
ンベア4に乗り上げるが、補助コンベア4に設けられた
回転補助部材41がその搬送面より突出して、原料土
を、シート材6を付着させた状態で搬送コンベア4側に
倒し反転させる。これを繰り返すことにより、原料土に
シート材6が巻き付けられて包装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器等の製造に使用
される棒状に成形された原料土を包装するための包装装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】陶磁器の製造に用いられる粘土状の原料
土は、水分の蒸発を防ぐためビニール等の樹脂シートで
包装して出荷されることが多い。その包装方法は、例え
ば図13に示すようなものである。まず、(a)に示す
ように、押し出し等により一定長さの円柱状に成形され
た原料土101を、裁断して積み重ねた樹脂シート10
2の上に置いて手で回し、(b)に示すように原料土1
01にシート102を巻き付ける。そして、(c)に示
すように、シート102の原料土101の両端からはみ
出した部分をねじって封止し、(e)に示すように包装
が完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】原料土101に対する
シート102の巻付けを上述のように手作業で行うのは
面倒であり、人手がかかる問題がある。また、図13
(a)に示すように、裁断して積み重ねたシート102
の上に原料土101を載せて巻き付ける際に、重ねられ
たシート102が静電気力などにより互いに密着するこ
とが多いため、これを1枚づつはがし取りながら包装を
行わなければならず、作業の能率が悪い。
【0004】本発明は、原料土の包装作業において、手
作業で行われていた原料土へのシート材の巻付けを自動
化し、その作業効率を向上させる包装装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の包装装置は、陶
磁器等の製造に使用される棒状に成形された原料土を包
装するためのものであって、原料土が載置されるシート
材を展張するシート展張部と、包装用コンベアと、変位
規制部材とを含む。包装用コンベアは、シート展張部に
より展張されたシート材と、その上に載置された原料土
を下側から支持しつつそれらシート材と原料土に、その
棒状の原料土の軸方向と交差する向きの変位力を付与す
る。また、変位規制部材は、その包装用コンベアを駆動
させた状態で原料土の進行を止め、その位置で原料土を
シート材が付着した状態で回転させる。
【0006】ここで、変位規制部材を、包装用コンベア
の下流側に上り勾配で設けられた部材とし、搬送コンベ
アからの原料土をその勾配に沿った乗り上げ・落下を繰
り返しながら回転させるものとして構成することができ
る。
【0007】上記構成において、変位規制部材に原料土
検出手段及び回転補助部材とを設けることができる。原
料土検出手段は、変位規制部材上の所定位置に設けら
れ、変位規制部材に乗り上げる原料土を検出する。回転
補助部材は、原料土検出手段が原料土を検出するに伴
い、その乗り上げる原料土を搬送コンベア側に倒す。こ
こで、変位規制部材に対向して原料土が倒れる方向に、
変位規制部材の勾配に沿って落下しながら回転運動する
原料土と接触してその運動速度を減少させる衝撃緩和部
材を設けることができる。
【0008】また、変位規制部材は、原料土の包装終了
後に搬送コンベアと連なる位置に退避し、その上面が原
料土の搬送路を構成するものとすることができる。さら
に、変位規制部材に包装用コンベアとは別の補助コンベ
アを設けることもできる。
【0009】シート展張部は、シート材の端部を吸引手
段により保持するシート端部保持部と、そのシート端部
保持部をシート材の供給方向にスライドさせ、該シート
端部保持部により端部が保持されたそのシート材を引き
出しながらこれを展張するスライド部材と、展張された
そのシート材を所定長さに切断するシート切断部とを備
えるものとすることができる。
【0010】
【発明の作用及び効果】本発明の包装装置は、シート展
張部により展張されたシート材の上に棒状の原料土が載
置され、包装用コンベアがその原料土に軸方向と交差す
る向きの変位力を付与する一方、変位規制部材がその包
装用コンベアを駆動させた状態で原料土の進行を止め
る。これにより原料土は、進行が止められたその位置で
シート材を表面に付着させた状態で回転し、原料土にシ
ート材が巻き付けられるので、従来面倒であったシート
巻き付け作業を簡単に行うことができる。
【0011】そして、変位規制部材を、包装用コンベア
の下流側に上り勾配で設けられた部材とし、搬送コンベ
アからの原料土をその勾配に沿った乗り上げ・落下を繰
り返しながら回転させるようにすれば、原料土が円形断
面を有する場合はもちろん、それを2本平行に束ねたも
のや、長方形や楕円形等、円形以外の断面を有するもの
であっても、その回転ひいてはシート材の巻付けをスム
ーズに行うことができる。
【0012】また、その変位規制部材に原料土検出手段
及び回転補助部材とを設けることにより、変位規制部材
に乗り上げる原料土を回転補助部材が搬送コンベア側に
倒してその回転を助けるので、原料土に対するシート材
巻付けの失敗が生じにくい。また、変位規制部材に対向
して原料土が倒れる方向に衝撃緩和部材を設けることに
より、回転補助部材によって倒される原料土と接触して
その運動速度を減少させるので、原料土の損傷等が防止
される。
【0013】さらに、変位規制部材が、包装終了後に原
料土の搬送路を構成するものとすれば、包装済の原料土
をスムーズに包装装置外へ排出することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る包装装置の側面図を示し
ている。包装装置1は、シート供給部9、シート展張部
2、包装用コンベア3、変位規制部材としての補助コン
ベア4等を含み、それぞれフレーム5に対し所定の位置
に配置されている。また、包装されるべき原料土は、例
えばフィルタープレス等により水分含有量を調整された
粘土状のものを、押し出し等により円形あるいはそれ以
外の断面形状を有する棒状に成形されたものである。
【0015】図1〜図3に示すように、シート供給部9
はフレーム5の側方部に設けられている。そのロール支
持軸8は、図1に示すように、両端部がフレーム5の幅
方向両側に配置された支持板9aの軸受ノッチ9bに差
し込まれるとともに、ビニール、ポリエチレン等で構成
されるシート材6が巻かれたシートロール7を回転可能
に支持している。また、シートロール7の下側は支持板
9aに取付けられたバックアップローラ8a、8bによ
って受けられている。このシートロール7からシート材
6が、図1に示すように、シートロール7の斜め上方に
位置するガイドローラ7aを介してフレーム5の上面上
に水平に引き出されている。
【0016】次に、シート展張部2はフレーム5の上部
に設けられ、シート材6の端部を保持してスライドする
シート端部保持部としての移動吸着体10と、その駆動
部としてのピストンロッド15、エアシリンダ16等を
備える。図3に示すように、移動吸着体10は、フレー
ム5の上部に設けられた門形のスライドフレーム17に
取付けられており、その下面が、引き出されたシート材
6の幅方向に沿ってその上面に対向するように配置され
ている。また、図4に示すように、移動吸着体10は、
下面に多数の吸引口10bが形成され、さらにその下側
は透気性の布11で覆われるともに、内部が吸引ポンプ
12(図1)により減圧吸引されて、シート材6の上面
を吸引保持する。
【0017】そして、図3に示すように、移動吸着体1
0が取付けられるスライドフレーム17は、その両端部
がフレーム5の上面両側縁に沿って設けられたレール1
3及び14に対しスライド可能に支持されている。ま
た、そのレール14側の端部は、フレーム5の外側へ張
り出して下方に折れ曲がり、図2に示すように、この折
れ曲がり部に、エアシリンダ16により水平方向に伸縮
するピストンロッド15の一端が固定されている。図1
に示すように、移動吸着体10は、上記ピストンロッド
15の伸縮にともない、ピストンロッド15の伸長状態
に対応する起点位置Aと、収縮状態に対応する終点位置
Bとの間で、スライドフレーム17とともにレール13
及び14上を往復動する。
【0018】図1及び図5に示すように、シート供給部
9よりやや離れて、引き出されるシート材6の下側に
は、シート切断部としてのヒートカッター19と、この
ヒートカッター19を、シート材6に対し下側から接近
・離間させるエアシリンダ20が設けられている。ま
た、ヒートカッター19とシート供給部9の間には、移
動吸着体10が位置Aに存在するときにこれに下側から
対向する位置に、押さえ板21及びこれを移動吸着体1
0に対して接近・離間させるエアシリンダ22とが設け
られている。
【0019】図1に戻って、ピストンロッド15及びエ
アシリンダ16等の下方に設けられたタイミングプーリ
23、24及びシートロール7を支えるバックアップロ
ーラ8bの端部に取付けられたタイミングプーリ25に
は、タイミングベルト26が懸けられるとともに、その
タイミングベルト26のタイミングプーリ23及び24
の間に張られた部分にはスライドフレーム17の下端部
17aが固着され、エアシリンダ16の作動による移動
吸着体10の往復運動と同調して、タイミングベルト2
6を介しバックアップローラ8bが回転するようになっ
ている。
【0020】次に、図1に示すように、フレーム5の上
部に設けられた包装用コンベア3は、ローラ27、28
がそれぞれタイミングベルト29、30を介してモータ
31、32により駆動されるとともに、その間に配置さ
れたローラ33を共有して両側のローラ27、28との
間にそれぞれベルト34、35が懸けられた二連コンベ
アとして構成されている。そして、ベルト34及び35
で構成される搬送路の上面にシート材6が置かれ、さら
にその上に円柱状ないしその他の断面形状の棒状の原料
土Gが1本ないしそれ以上、搬送方向(図2の矢印の方
向)に対し長手方向がほぼ直角になるように置かれるよ
うになっている。図2に示すように、ベルト34、35
はそれぞれ、一定の間隔をおいて平行に懸け渡される複
数の細幅ベルトによって構成され、中央のローラ33に
対してベルト34と35は交互に懸けられている。
【0021】図1に戻って、包装用コンベア3のベルト
34の搬送面下側には、第一の吸引装置36が包装装置
1の幅方向に沿って配置されている。この第一の吸引装
置36は内部が中空に構成され、その上面が包装用コン
ベア3上を搬送されるシート材6の下面と対向するとと
もに、図6に示すように、その上面に形成された多数の
吸引口37を介して吸引ポンプ36b(図7)による吸
引作用により、隣接するベルト34の間隙部においてシ
ート材6を下側から吸引保持するものである。一方、図
1及び図2に示すように、包装用コンベア3よりも上流
側には、第一の吸引装置36より細幅の第二の吸引装置
36aが設けられ、同様にシート部材6の下面を吸引保
持する。
【0022】次に、図1及び図2に示すように、補助コ
ンベア4は、ローラ38、包装用コンベア3と兼用され
るローラ28、それらローラに対し一定間隔をおいて平
行に、かつローラ28に対し包装用コンベア3のベルト
35と交互に懸けられる複数のベルト39等により構成
され、ローラ28及びタイミングベルト30を介してモ
ータ32により駆動される。
【0023】図1に示すように、補助コンベア4はロー
ラ28を軸として上下に回転可能とされ、下側に設けら
れたエアシリンダ40により、水平に倒れて包装用コン
ベア3と連なる状態となる位置(水平位置)と、図中二
点鎖線で示すように、上方に起き上がって包装用コンベ
ア3に対し上り勾配となる位置(勾配位置)との間で、
旋回駆動される。ここで、勾配位置にある補助コンベア
4の上記水平位置に対する勾配角度θ(図8)は、例え
ば40〜60°、望ましくは50〜55°程度に調整さ
れる。
【0024】次に、図1及び図2に示すように、補助コ
ンベア4の搬送面(ベルト39)より下側において、隣
接するベルト39の各間隙39aのそれぞれには、板状
の回転補助部材41と、図8に示すようにこれに隣接し
て、リミットスイッチ、近接スイッチ等の原料土検出手
段42とが設けられている。そして、上記原料土検出手
段42が補助コンベア4上において原料土Gを検出する
のに対応して、図9に示すように、各回転補助部材42
は、それぞれに下側に設けられたエアシリンダ43によ
り、コンベア4の搬送面より上方へ突出する向きに付勢
されるようになっている。また、回転補助部材41とエ
アシリンダ42は補助コンベア4に取り付けられて、補
助コンベア34とともにエアシリンダ40により旋回駆
動させられる。なお、図1に示すように、補助コンベア
4の終端部に対応して、原料土回収部44が設けられて
いる。ここで、回転補助部材41と原料土検出手段42
は、必ずしもすべての間隙部39aに設けられる必要は
なく、いくつかの間隙部39aに選択的に設けたり、回
転補助部材41と原料土検出手段42とを異なる間隙部
39aに、例えば交互に設けたりすることもできる。本
実施例においては、図2に示すように6つある間隙部3
9aのうち、中央付近の1ヶ所に原料土検出手段42が
設けられ、他には回転補助部材41が設けられている。
【0025】図1に示すように、補助コンベア4のロー
ラ28の上方には、板状の衝撃緩和部材45が設けられ
ており、フレーム5の上部に設けられた門形フレーム等
の支持部材46に対し、自身の上縁を軸芯として下側部
が前後に回動可能に取付けられるとともに、補助コンベ
ア4が勾配位置にあるときにその搬送面と対向するよう
になっている。
【0026】以下、上記包装装置1の作用について説明
する。図7は、シート展張部2の要部を模式的に表して
いる。まず、シートロール7からシート材6の端部を引
き出して、起点位置Aで待機する移動吸着体10と押さ
え板21との間に挿入する。包装装置1を起動させる
と、押さえ板21がエアシリンダ22により上昇し、移
動吸着体10との間でシート材6を挟みつける。次に、
ポンプ12の吸引作用により、移動吸着体10がシート
材6の上面を吸引保持すると、押さえ板21は下降して
上記シート材6の挟み付けが解除される。ここで、移動
吸着体10の下面は、図4に示すように、透気性の布1
1で覆われているの、シート材6に対する吸引が均一に
行われ、シート材6が吸引口10bに食い込むこと等が
防止される。
【0027】移動吸着体10はシート材6の端部を吸引
した状態で、図1〜3に示すピストンロッド15の収縮
にともない、スライドフレーム17とともにレール13
及び14上をスライドして位置Bまで移動し、シート材
6をシートロール7から引き出しながらこれを水平に展
張する。このとき、シート材6の端部は、その下側の吸
引装置36の後縁部とほぼ一致する位置まで引き出され
る。そして、シート材6は、下側から吸引装置36、3
6aにより吸引保持され、その展張状態を維持する。一
方、移動吸着体10は、レール13及び14上を逆スラ
イドして位置Aへ復帰し、シート材6の上面を再び吸引
保持して次の展張に備える。
【0028】次に、展張状態のシート材6の上に、手動
もしくは所定の原料土供給装置により、例えば円柱状の
原料土が1本ないし2本以上、その長手方向がシート材
6の幅方向に沿うように載置される。原料土Gの載置が
終わると、シート材6の上流側が移動吸着体10と押さ
え板21との間に挟み付けられるとともに、展張された
シート材6の前方下側のヒートカッター19がエアシリ
ンダ20により上昇して、その刃部19aがシート材6
の下面と接触し、そこでシート材6を溶融切断する。こ
れにより、シート材6は、ヒートカッター19からピス
トンロッド15の収縮状態に対応する終点位置Bまでの
水平距離により定められる一定の長さLに切断される。
ここで、シート材6の切断長さLを調整する場合は、原
料土Gの載置後、シート材6を直ちに切断せずに、移動
吸着体10及び吸引装置36、36aによるシート材6
の吸引を解除し、包装用コンベア4により原料土Gを載
せた状態でシート材6を下流側へ送ってその引出し長さ
を調整した後、切断を行うようにする。なお、ヒートカ
ッター19の刃先温度は、図示しない温度調節器によ
り、シート材の材質、厚さに応じて適宜調節される。こ
こで、シート材6は、原料土Gの載置前に切断するよう
にしてもよい。
【0029】ここで、シート供給部9のシートロール7
はかなりの重量を有するため、ロール支持軸8の偏心等
により、シート材6の引き出しに逆らって逆回転しよう
とすることがある。このような場合、シート材6が引き
戻されて移動吸着体10から離れてしまうことが起こり
うる。本実施例の包装装置1においては、図1に示すよ
うに、移動吸着体10をスライドさせるスライドフレー
ム17がタイミングベルト26に固着されており、図7
に示すように、このタイミングベルト26が、ロール7
のバックアップローラ8bの端部に設けられたタイミン
グプーリ25を介して回転させるようになっている。こ
れにより、ロール7からのシート材6の送りが移動吸着
体10の移動と同調するので、上述のような問題が回避
される利点がある。ここで、移動吸着体10が位置Aに
復帰するときに、タイミングベルト26がシートローラ
7のバックアップローラ8bを逆回転させないように、
タイミングプーリ25はバックアップローラ8bに対
し、その正転(図7の矢印の向き)のみを許容する図示
しない一方向クラッチを介して接続されている。
【0030】シート材6の切断が終わると、吸引装置3
6、36aはシート材6の吸引を解除し、切断されたシ
ート材6及びその上に載置された原料土Gが、包装用コ
ンベア3により下流側の補助コンベア4に向けて搬送さ
れる。図8(a)に示すように、補助コンベア4はエア
シリンダ40により上方へ旋回させられ、包装用コンベ
ア3に対し上り勾配で、シート材6と原料土Gが搬送さ
れてくるのを待機する。
【0031】ここで、図8は、平行に置かれた2本の円
柱状の原料土Gが互いに粘着した状態でシート材6とと
もに搬送される例を示しているが、図8(b)に示すよ
うに、これら原料土Gはシート材6とともに補助コンベ
ア4に乗り上げ、近接スイッチ等の原料土検出手段42
に作用してこれをオン状態とし、エアシリンダ43(図
8(a))を駆動させる。これに伴い、図9に示すよう
に、回転補助部材41が補助コンベア4の搬送面から突
出して、シート材6と原料土Gを包装用コンベア3側へ
倒す。このとき、原料土Gはシート材6を付着させなが
ら倒れ込むので、シート材6は2本の原料土Gの外側
に、ほぼその一周分だけ巻き付けられた状態となる。倒
れ込んだ原料土Gは、再び包装用コンベア3により搬送
され、補助コンベア4への乗り上げ及び回転補助部材4
1による倒れ込みのサイクルを繰り返し、その1サイク
ル毎に原料土Gにシート材6がほぼ半周分ずつ巻き付け
られる。
【0032】ここで、原料土Gは補助コンベア4から包
装用コンベア3側へ倒れ込むときに、図9に示すよう
に、衝撃緩和部材45に当たる。衝撃緩和部材45は原
料土Gが衝突するに伴い、補助コンベア4から遠ざかる
方向に旋回してその衝撃を和らげるので、原料土Gが損
傷ないし変形することが防止されるほか、互いに粘着さ
せた2本の原料土Gを一度に包装する際に、倒れ込みの
ショックでその粘着が解けて、それら原料土Gが離れる
ことを防止する役割も果たす。なお、衝撃緩和部材41
は板状のものに限らず、暖簾状のものや、棒状のものを
一列に多数ぶら下げたものなど、各種態様のものを用い
ることができる。
【0033】原料土Gに対する所定回数(例えば2回)
のシート材6の巻き付けが終了すると、エアシリンダ4
0が作動して補助コンベア4がほぼ水平に倒れ、包装済
の原料土Gはそのまま補助コンベア4上を搬送されて、
図1に示す回収部44へ回収される。以後上記工程が繰
り返され、後続の原料土Gの包装が順次行われる。な
お、上記包装済の原料土Gは、例えばシート材6の原料
土Gの両端からはみ出した部分をねじって封止し、最終
的な包装が完了する。
【0034】ここで、図10に示すように、円柱状の原
料土Gを1本のみ包装する場合は、原料土4が補助コン
ベア4に乗り上げようとする位置で比較的スムーズに回
転するので、回転補助部材41を省略することができ
る。また、円形以外の断面を有するものや、2本以上の
原料土を包装する場合でも、補助コンベア4の勾配の調
整等によりそれらがスムーズに回転できる場合は、回転
補助部材41を省略することができる。
【0035】また、回転補助部材41を設ける代わり
に、二段階に伸縮するピストンロッドを備えたエアシリ
ンダ等により補助コンベア41の勾配を急・緩2段階に
調整できるようにしておき、緩勾配の状態で原料土Gを
乗り上げさせ、その状態で急勾配の状態に移行して原料
土Gの回転を補助するようにしてもよい。 一方、変位
規制部材は上述のような補助コンベアとして構成せず
に、図11に示すような単なる板状の部材54とし、包
装終了後はこれを下り勾配となるように倒して、その上
を包装済の原料土Gをころがして、又は滑らせて排出す
るようにしてもよい。
【0036】本実施例においては、シート材6は所定長
さに切断後に原料土Gへの巻き付けが行われるようにな
っているが、シート材6をシートロール7から引き出し
ながら原料土Gへの巻付けを行い、その後切断するよう
にしてもよい。
【0037】以上、本発明の実施例を説明したが、関連
技術として、図12のように構成した装置を用いて原料
土を包装することもできる。図12(a)に示すよう
に、包装装置50は、2本の上部ローラ51と2本の下
部ローラ52に対してコンベアベルト54が懸けられ、
モータ53により四辺形の軌跡を描いて回転するととも
に、その上部が原料土Gとシート材6の搬送路とされて
いる。また、上部ローラ51は水平方向に互いに接近・
離間可能とされ、その間でベルト54が垂下できるよう
になっている。
【0038】シート材6上に平行に置かれた2本の原料
土Gが、ベルト54によって2本の上部ローラ51の間
のほぼ中央位置まで搬送されると、(b)に示すよう
に、上部ローラ51が互いに接近し、原料土Gとシート
材6はベルト54とともに垂下する。ベルト54は、そ
の間も矢印の方向に送られるので、横に並んだ原料土G
はシート材6とともに引き上げられ、(c)に示すよう
に、シート材6を自身に巻き付けながら上下に2本並ん
だ状態となる。そして、この状態から再び上部ローラ5
1を離間させると、原料土Gを反転させながらベルト5
4が(a)の状態に戻り、シート材6が原料土Gに一周
分だけ巻き付けられた状態となる。これを繰り返すこと
により、原料土Gをシート材6で包装することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装装置の一実施例を示す側面図。
【図2】図2の平面図。
【図3】図2の正面図。
【図4】移動吸着体の拡大断面図。
【図5】図1の装置の切断部付近の拡大図。
【図6】第一の下部吸着装置の拡大平面図。
【図7】図1の装置のシート展張部の模式図。
【図8】補助コンベアの作用説明図。
【図9】回転補助部材及び衝撃緩和部材の作用説明図。
【図10】回転補助部材を省略した場合の補助コンベア
の作用説明図。
【図11】変位規制部材の変形例を示す図。
【図12】関連技術の包装装置とその作用を概念的に示
す図。
【図13】従来の原料土の包装方法の工程説明図。
【符号の説明】
1 包装装置 2 シート展張部 3 包装用コンベア 4 補助コンベア(変位規制部材) 6 シート材 10 移動吸着体(シート端部保持部) 19 ヒートカッター(シート切断部) 41 回転補助部材 42 原料土検出手段 45 衝撃緩和部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器等の製造に使用される棒状に成形
    された原料土を包装するための包装装置であって、 原料土が載置されるシート材を展張するシート展張部
    と、 そのシート材とその上に載置された前記原料土を下側か
    ら支持しつつそれらシート材と原料土に、その原料土の
    軸方向と交差する向きの変位力を付与する包装用コンベ
    アと、 その包装用コンベアを駆動させた状態で前記原料土の進
    行を止め、その位置で前記原料土を前記シート材が付着
    した状態で回転させる変位規制部材と、 を含むことを特徴とする原料土包装装置。
  2. 【請求項2】 前記変位規制部材は、前記包装用コンベ
    アの下流側に上り勾配で設けられた部材であって、搬送
    コンベアからの前記原料土をその勾配に沿った乗り上げ
    ・落下を繰り返しながら回転させるものである請求項1
    記載の包装装置。
  3. 【請求項3】 前記変位規制部材上の所定位置に設けら
    れ、その変位規制部材に乗り上げる前記原料土を検出す
    る原料土検出手段と、 前記変位規制部材に設けられ、前記検出手段が前記原料
    土を検出するに伴い、その変位規制部材に乗り上げる該
    原料土を前記搬送コンベア側に倒す方向へ付勢する回転
    補助部材と、 を含む請求項2に記載の包装装置。
  4. 【請求項4】 前記変位規制部材に対向し、前記原料土
    が倒れる方向に設けられ、前記勾配に沿って落下しなが
    ら回転運動する前記原料土と接触して、その運動速度を
    減少させる衝撃緩和部材を有する請求項3に記載の包装
    装置。
  5. 【請求項5】 前記変位規制部材は、前記原料土の包装
    終了後は前記搬送コンベアと連なる位置に退避し、その
    上面が前記原料土の搬送路を構成するものである請求項
    2ないし4のいずれかに記載の包装装置。
  6. 【請求項6】 前記変位規制部材に前記包装用コンベア
    とは別の補助コンベアが設けられた請求項5記載の包装
    装置。
  7. 【請求項7】 前記シート展張部は、シート材の端部を
    吸引手段により保持するシート端部保持部と、 そのシート端部保持部をシート材の供給方向にスライド
    させ、該シート端部保持部により端部が保持されたその
    シート材を引き出しながらこれを展張するスライド部材
    と、 展張されたそのシート材を所定長さに切断するシート切
    断部とを含む請求項1ないし6記載の包装装置。
JP18546894A 1994-07-13 1994-07-13 原料土包装装置 Pending JPH0826206A (ja)

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