JPH084029Y2 - 芳香剤容器 - Google Patents

芳香剤容器

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JPH084029Y2
JPH084029Y2 JP10734289U JP10734289U JPH084029Y2 JP H084029 Y2 JPH084029 Y2 JP H084029Y2 JP 10734289 U JP10734289 U JP 10734289U JP 10734289 U JP10734289 U JP 10734289U JP H084029 Y2 JPH084029 Y2 JP H084029Y2
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fragrance
inner plug
volatilizing
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container
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俊彦 金子
真樹 高須
典之 冨山
剛 磯貝
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エステー化学株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は芳香剤容器に関し、特に、押圧動作だけで
芳香剤の香りを揮散させることのできる芳香剤容器に関
するものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
一般に、芳香剤を内部に貯溜して、その芳香剤を徐々
に揮散させるようになっている芳香剤容器にあっては、
その内部に貯溜した芳香剤を吸上げ部材で吸上げて容器
の上面に載置した揮散部材に導き、この揮散部材で揮散
させて室内に芳香剤の芳しい香りを揮散させるようにな
っている。
そして、上記のようになっている従来の芳香剤容器に
あっては、内部に貯溜してある芳香剤に浸漬される吸上
げ部材と、この吸上げ部材に当接させる揮散部材とが設
けられていて、この吸上げ部材が常に、芳香剤の溶液の
内部に浸漬されている。
このために、流通段階や使用開始以前に容器の内部の
芳香剤が消費しないようにするために、前記吸上げ部材
と前記揮散部材との間に、それらの間の連通を阻止する
ために遮蔽部材を介在した状態としており、使用者が使
用時に揮散部材が取付けられている揮散部材の保持部材
を容器本体から離間して前記遮蔽部材を取り外し、この
のちにふたたび前記揮散部材の保持部材を容器本体に螺
合して前記吸上げ部材と揮散部材とを接触させ、容器の
内部に貯溜した芳香剤を前記吸上げ部材を介して記載部
材に導いて揮散させるようになっている。
しかしながら、前記のように構成されている従来の容
器にあっては使用開始時に流通段階で吸上げ部材と揮散
部材とを遮蔽している遮蔽部材を取り除く作業をしなけ
れば芳香剤を揮散させることができず、このように遮蔽
部材を除去する作業は煩わしいこととなり、もっと簡単
に揮散を開始させることのできる芳香剤容器の出現が要
望されていた。
この考案は前記のような従来のもののもつ煩わしさを
解消したものであって、使用開始時に、単に押圧するだ
けの操作で揮散を開始させることのできる芳香剤容器を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するためにこの考案は、芳香剤を収
容する容器本体の開口部に、下端が閉塞するとともに、
前記容器本体の内部に垂下している筒状部を有する中栓
部材を位置して密封し、該中栓部材の上面に、下端部が
前記筒状部内に位置するとともに、上面に揮散部材を載
置する突刺し部材を配設し、さらに、少なくとも前記揮
散部材を覆う覆い部材を配設するとともに、この覆い部
材に押圧部材を配設し、この押圧部材を押圧した際、前
記中栓部材が突刺し部材によって裂開されるとともに、
前記揮散部材に芳香剤が伝達される構成を有している。
そして、前記揮散部材は、その一部が前記中栓部材の
筒状部の内部に垂下しており、また、前記覆い部材は、
その下面開口部が容器本体に当接することで支持され、
さらに、前記突刺し部材は、前記中栓部材の筒状部のう
ちの、前記容器本体の上部の空気溜まりの部分に対応す
る部分も裂開するようになっている。
また、この考案は、芳香剤を収容する容器本体の開口
部に、下端が閉塞するとともに、前記容器本体の内部に
垂下している筒状部を有する中栓部材を位置して密封
し、該中栓部材に、その筒状部に対向する開口部を有す
るとともに、上面に環状の第1揮散部材が配設された保
持部材を配設し、この保持部材の開口部内に、それを貫
通するとともに上面に第2揮散部材が配設され、かつ、
下端部が前記中栓部材の筒状部内に位置する突刺し部材
を配設し、さらに、少なくとも前記揮散部材を覆う覆い
部材を配設するとともに、この覆い部材に押圧部材を配
設し、この押圧部材を押圧した際、前記中栓部材が突刺
し部材によって裂開されるとともに、前記第2揮散部材
と第1揮散部材が当接し、両揮散部材に芳香剤が伝達さ
れる構成を有している。
そして、前記第2揮散部材は、その一部が前記中栓部
材の筒状部の内部に垂下しており、また、前記覆い部材
は、傘状をなすとともに、前記保持部材の外周縁上部で
支持され、さらに、前記突刺し部材は、前記中栓部材の
筒状部のうちの、前記容器本体の上部の空気溜まりの部
分に対応する部分も裂開するようになっている。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、覆い部
材に設けられた押圧部材を押圧するだけの動作で突刺し
部材が、容器本体を密封しているとともに、筒状部が容
器本体の内部に垂下している中栓部材の前記筒状部を裂
開し、これにより、容器本体の内部に貯溜した芳香剤を
揮散部材に伝達することとなり、この場合、前記突刺し
部材は、容器本体の内部上部の空気溜まりの部分の筒状
部も裂開するので揮散部材への芳香剤の伝達がさらに確
実になる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明す
る。
第1図〜第3図にはこの考案による芳香剤容器の第1
の実施例が示されていて、この実施例に示す芳香剤容器
は、下部が拡大し、かつ、上部が細くなっているととも
に外周面に係合部が設けられた首部2となっている容器
本体1を有し、この容器本体1の前記首部2には、首部
2を覆うとともに、首部2の係合部3と係合可能な係合
部4を有し、かつ、下端が閉塞した筒状部5が中央に設
けられ、この筒状部5が前記容器本体1の内部に垂下し
ている中栓部材6が設けられている。
この中栓部材6は、上部の裂開部7と、前記筒状部5
の下端の裂開部8とが形成されており、また、上面には
係合部9を有する起立片10が一体に形成されている。
さらに、上面に揮散部材11を保持可能であり、下面の
中央部に前記中栓部材6の上部の裂開部7および筒状部
5の下端の裂開部8を押し破り可能なピン12、13を有す
る垂下部14を具え、さらに、この垂下部14を挟んだ状態
で垂下して前記中栓部材6の起立片10と係合可能な垂下
片15を有している突刺し部材である保持部材16が設けら
れ、この突刺し部材である保持部材16の上面の中央部
に、押圧用の起立部17が設けられている。
一方、上記のように構成されたものの上部には前記揮
散部材11を被覆可能な蓋部材18が設けられ、この蓋部材
18の上部には空所19が形成されていて、この空所19内に
被覆時に前記保持部材16の押圧用の起立部17を押圧可能
な押圧部材20が上下動可能に設けられている。
そして、上記のように構成されたものを組み立てる際
には、まず、芳香剤を貯溜した容器本体1の首部2に中
栓部材6を組付けるものであり、この時、中栓部材6を
押し込めば中栓部材6の係合部4が首部2の外周に設け
られた係合部3と係合して一体となる。
さらに、こののち、たとえば、熱シールを施せば容器
本体1が転倒したとしても内部の芳香剤が漏れる恐れは
まったくない。
つぎに、あらかじめ保持部材16の上面に揮散部材11を
位置し、かつ、揮散部材11の垂下部11aを保持部材16の
垂下部14に沿って位置しておき、この保持部材16を中栓
部材6の内部に位置すると、突刺し部材である前記保持
部材16のピン12、13は中栓部材6の上部および下端の裂
開部7、8に当接した状態で中栓部材6の上部に保持部
材16が保持された状態となる。
すなわち、上記の揮散部材11、突刺し部材である保持
部材16および中栓部材6は第3図に示すようになってい
る。
この状態で、上から覆い部材である蓋部材18を被覆す
ると、蓋部材18の上部に上下動可能に支持されている押
圧部材20が前記保持部材16の起立部17の上部に当接した
状態で、かつ、蓋部材18の空所19内に突出した状態で保
持されている。
上記のようにした状態で流通段階におき、そして、使
用を開始する際には、前記蓋部材18の空所内に突出して
いる押圧部材20を押圧するだけで良い。
すなわち、前記蓋部材18の空所19内に位置している押
圧部材20を押圧動作すると、この押圧部材20は突刺し部
材である前記保持部材16の起立部17の上面に当接してい
ることにより、起立部17を押し下げ、これによって、突
刺し体である保持部材16のピン12、13が、それらが当接
している部分、すなわち、中栓部材6の上部および下端
の裂開部7、8に突刺さってその裂開部を裂開して第1
図に示す状態となる。
このために、前記中栓部材6の裂開された上部の裂開
部7を介して空気が容器本体1の内部上部の空気溜まり
の部分に流入するとともに、中栓部材6の筒状部5の下
端の裂開部8もピン13によって裂開されているので、そ
こを介して容器本体1の内部に貯溜している芳香剤が筒
状部5の内部に進入する。
したがって、中栓部材6の筒状部5の内部に進入した
芳香剤は、前記保持部材16の上面に保持されているとと
もに、垂下部11aが筒状部5の内部に垂下している揮散
部材11に、その垂下部11aを介して伝達され、そして空
気と接触するので芳香剤の芳しい香りが揮散されること
となる。
したがって、使用を開始するのに際しては、単に蓋部
分18の空所19内に位置している押圧部材20を押圧動作し
て突刺し部材である保持部材16を下降するだけで芳香剤
を揮散させることができるものである。
第4図〜第6図にはこの考案による芳香剤容器の第2
の実施例が示されている。
この実施例に示す芳香剤容器にあっては、下部が拡大
し、かつ、上部が細くなっているとともに外周面に係合
部33が設けられた首部32となっている容器本体31を有
し、この容器本体31の前記首部32には、首部32を覆うと
ともに、首部32の係合部33と係合可能な係合部34を有
し、かつ、下端が閉塞した筒状部35が中央に設けられ、
この筒状部35が前記容器本体31の内部に垂下している中
栓部材36が設けられている。
この中栓部材36は、その上部の裂開部37と、前記筒状
部35の下端の裂開部38とが形成されている。
さらに、上面に中央部が開口している環状の第1揮散
部材41を保持可能である第1保持部材46は、その下面に
設けた環状垂下部47が前記中栓部材36の外周に被嵌する
ことで取付けられるようになっている。
そして、前記第1保持部材46の中央部には、前記中栓
部材36の筒状部35および上部の裂開部37に対向する空所
48が形成されていて、この空所48は前記第1揮散部材41
の中央開口部と合致しており、この空所48を貫通した状
態で、下部に前記中栓部材36の上部の裂開部37および筒
状部35の下端の裂開部38に対向するピン42、43が設けら
れている突刺し部材である第2保持部材40が位置してい
る。
さらに、この突刺し部材である第2保持部材40の上面
には前記第1揮散部材41の中央開口部に合致する大きさ
の第2揮散部材44が位置し、この第2揮散部材44の垂下
部44aは前記中栓部材36の筒状部35の内部を垂下してい
る。
さらに、前記第1保持部材46の外周縁上部によって支
持されるとともに、第1揮散部材41および第2揮散部材
44の上部を覆う覆い部材である傘部材49が設けられ、こ
の傘部材49の中央部には上下方向に移動可能な押圧部材
50が設けられている。
そして、上記のように構成されたものを組み立てる際
には、まず、芳香剤を貯溜した容器本体31の首部32に中
栓部材36を組付けるものであり、この時、中栓部材36を
押し込めば中栓部材36の係合部34が首部32の外周に設け
られた係合部33と係合して一体となる。
さらに、こののち、たとえば、熱シールを施せば容器
本体31が転倒したとしても内部の芳香剤が漏れる恐れは
まったくない。
そして、上面に第1揮散部材41が位置している第1保
持部材46を、その下端に設けた環状垂下部47を前記中栓
部材36の外周に被嵌し、さらに、第1保持部材46の空所
48内に、上面に第2揮散部材44を設けた第2保持部材40
を貫通し、下端のピン42、43が中栓部材36の裂開部37、
38と当接した状態に保持する。
したがって、この状態にあっては突刺し部材である第
2保持部材40のピン42、43は裂開部37、38に突き刺さら
ない状態となっている。
こののち、覆い部材である傘部材49で、前記第1揮散
部材41および第2揮散部材44の上面を被覆する。
したがって、組立られた状態にあっては、第5図に示
すようになっている。
上記の状態で流通段階におかれ、そして、使用を開始
する際には、前記傘部材49の上面に突出している押圧部
材50を押圧するだけで良い。
すなわち、前記押圧部材50の押圧により突刺し部材で
ある前記第2保持部材40が下降し、この時、第2保持部
材40の下端に設けられて、中栓部材36の上部の裂開部37
および筒状部35の下端の裂開部38に対向しているピン4
2、43が、その部分を裂開する。
これとともに第2保持部材40の上面に設けられた第2
揮散部材44が第1保持部材46の上面に載置された第1揮
散部材41の中央開口部に嵌合して、第2揮散部材44が第
1揮散部材41の中央開口部を閉塞して第1揮散部材41と
第2揮散部材44とが一体となり、しかも一部が前記中栓
部材36の筒状部35の内部に垂下した揮散部材が形成され
る。
一方、前記ピン42、43による前記中栓部材36の上部の
裂開部37および筒状部35の下端の裂開部38の裂開によっ
て、容器本体31の内部上部の空気溜まり部分には空気が
流入するとともに、中栓部材36の筒状部35の内部に芳香
剤が流入する。
そして、中栓部材36の筒状部35の内部に流入した芳香
剤は第2揮散部材44の垂下部44aを介して第2揮散部材4
4の上部へ、さらに第2揮散部材44を介して第1揮散部
材41へ伝達されて空気と接触し芳香剤を揮散させるもの
である。
したがって、第1揮散部材41および第2揮散部材44の
上部を覆っている傘部材49に設けられた押圧部材50を押
圧動作するだけで芳香剤の揮散を開始でき、芳香剤の芳
しい香りを揮散させることができるものである。
第7図および第8図にはこの考案による芳香剤容器の
第3の実施例が示されている。
この実施例に示す芳香剤容器は第1の実施例に示すも
のと同様に、下部が拡大し、かつ、上部が細くなってい
るとともに外周面に係合部が設けられた首部62となって
いる容器本体61を有し、この容器本体61の前記首部62に
は、首部62を覆うとともに、首部62の係合部63と係合可
能な係合部64を有し、かつ、下端が閉塞した筒状部65が
中央に設けられ、この筒状部65が前記容器本体61の内部
に垂下している中栓部材66が設けられている。
この中栓部材66は、上部の2ケ所に設けられた裂開部
67と、前記筒状部65の下端に設けられた裂開部68とを有
しており、また、上面には係合部69を有する起立片70が
一体に形成されている。
さらに、上面に揮散部材71を保持可能であり、下面の
中央部に前記中栓部材66の上部の2ケ所に設けた裂開部
67のうちの一方の裂開部67、および筒状部65の下端の裂
開部68を押し破り可能なピン72、73を有する垂下部74を
具え、さらに、この垂下部74を挟んた状態で垂下して前
記中栓部材66の起立片70と係合可能な垂下片75を有して
いる突刺し部材である保持部材76が設けられ、この突刺
し部材である保持部材76の上面の中央部に、押圧用の起
立部77が設けられている。
一方、上記のように構成されたものの上部には前記揮
散部材71を被覆可能な蓋部材78が設けられ、この蓋部材
78の上部には空所79が形成されていて、この空所79内に
被覆時に前記保持部材76の押圧用の起立部77を押圧可能
な押圧部材80が上下動可能に設けられている。
そして、上記のように構成されたものを組み立てる際
には、まず、芳香剤を貯溜した容器本体61の首部62に中
栓部材66を組付けるものであり、この時、中栓部材66を
押し込めば中栓部材66の係合部64が首部62の外周に設け
られた係合部63と係合して一体となる。
さらに、こののち、たとえば、熱シールを施せば容器
本体61が転倒したとしても内部の芳香剤が漏れる恐れは
まったくない。
つぎに、あらかじめ保持部材76の上面に揮散部材71を
位置し、かつ、揮散部材71の垂下部71aを保持部材76の
垂下部74に沿って位置しておき、この保持部材76を中栓
部材66の内部に位置すると、突刺し部材である前記保持
部材76のピン72、73は中栓部材66の上部に形成された裂
開部67のうちの一方の裂開部67、および下端の裂開部68
に当接した状態で中栓部材66の上部に保持部材76が保持
された状態となる。
すなわち、上記の揮散部材71、突刺し部材である保持
部材76および中栓部材66は第8図に示すようになってい
る。
この状態で、上から覆い部材である蓋部材78を被覆す
ると、蓋部材78の上部に上下動可能に支持されている押
圧部材80が前記保持部材76の起立部77の上部に当接した
状態で、かつ、蓋部材78の空所79内に突出した状態で保
持されている。
上記のようにした状態で流通段階におき、そして、使
用を開始する際には、前記蓋部材78の空所内に突出して
いる押圧部材80を押圧するだけで良い。
すなわち、前記蓋部材78の空所79内に位置している押
圧部材80を押圧動作すると、この押圧部材80は突刺し部
材である前記保持部材76の起立部77の上面に当接してい
ることにより、起立部77を押し下げ、これによって、突
刺し体である保持部材76のピン72、73が、それらが当接
している部分、すなわち、中栓部材66の上部に形成され
た2ケ所の裂開部67のうちの一方の裂開部67、および下
端の裂開部68に突刺さってその裂開部を裂開するように
なっている。
このために、前記中栓部材66の裂開された上部の裂開
部67を介して空気が容器本体61の内部上部の空気溜まり
の部分に流入するとともに、中栓部材66の筒状部65の下
端の裂開部68もピン73によって裂開されているので、そ
こを介して容器本体61の内部に貯溜している芳香剤が筒
状部65の内部に進入する。
したがって、中栓部材66の筒状部65の内部に進入した
芳香剤は、前記保持部材76の上面に保持されているとと
もに、垂下部71aが筒状部65の内部に垂下している揮散
部材71に、その垂下部71aを介して伝達され、そして空
気と接触するので芳香剤の芳しい香りが揮散されること
となる。
したがって、使用を開始するのに際しては、単に蓋部
分78の空所79内に位置している押圧部材80を押圧動作し
て突刺し部材である保持部材76を下降するだけで芳香剤
を揮散させることができるものである。
そして、容器本体61の内部の芳香剤が揮散し終えた際
には、上部首部62が中栓部材66で閉塞されたものを用意
すれば、中栓部材66の内部に、上部に揮散部材71が設け
られた突刺し部材である保持部材76を位置したのちに前
記と同様の押圧動作を行えば良いものである。
この時、前記中栓部材66の上部には2ケ所の裂開部67
が設けられているので、前記第1の実施例のように中栓
部材66に対する保持部材76の挿入位置を考慮する必要が
なく、保持部材76のピン72、73は必ず、中栓部材76の裂
開部67、68を裂開することができるものである。
第9図および第10図にはこの考案による芳香剤容器の
第4の実施例が示されている。
この実施例に示す芳香剤容器にあっては、下部が拡大
し、かつ、上部が細くなっているとともに外周面に係合
部83が設けられた首部82となっている容器本体81を有
し、この容器本体81の前記首部82には、首部82を覆うと
ともに、首部82の係合部83と係合可能な係合部84を有
し、かつ、下端が閉塞した筒状部85が中央に設けられ、
この筒状部85が前記容器本体81の内部に垂下している中
栓部材86が設けられている。
この中栓部材86は、その上部の裂開部87と、前記筒状
部85の下端の裂開部88とが形成されている。
さらに、上面に中央部が開口しているとともに、この
開口した部分の縁部が垂下部91aとなっている環状の揮
散部材91を保持可能である保持部材96は、その下面に設
けた環状垂下部97が前記中栓部材86の外周に被嵌するこ
とで取付けられるようになっている。
そして、前記保持部材96の中央部には、前記中栓部材
86の筒状部85および上部の裂開部87に対向する空所98が
形成されていて、この空所98は前記揮散部材91の中央開
口部と合致しており、この空所98を貫通した状態で、下
部に前記中栓部材86の上部の裂開部87および筒状部85の
下端の裂開部88に対向するピン92、93が設けられている
突刺し部材である保持部材90が位置している。
さらに、前記保持部材96の外周縁上部によって支持さ
れるとともに、前記揮散部材91の上部を覆う覆い部材で
ある傘部材99が設けられ、この傘部分99の中央部には上
下方向に移動可能な押圧部材100が設けられている。
そして、上記のように構成されたものを組み立てる際
には、まず、芳香剤を貯溜した容器本体81の首部82に中
栓部材86を組付けるものであり、この時、中栓部材86を
押し込めば中栓部材86の係合部84が首部82の外周に設け
られた係合部83と係合して一体となる。
さらに、こののち、たとえば、熱シールを施せば容器
本体81が転倒したとしても内部の芳香剤が漏れる恐れは
まったくない。
そして、上面に前記揮散部材91が位置している前記保
持部材96を、その下端に設けた環状垂下部97を前記中栓
部材86の外周に被嵌し、さらに、前記保持部材96の空所
98内に、突刺し部材である保持部材90を貫通し、下端の
ピン92、93が中栓部材86の裂開部87、88と当接した状態
に保持する。
なお、前記揮散部材91の垂下部91aも前記中栓部材86
の筒状部85の内部に垂下している。
したがって、この状態にあっては突刺し部材である前
記保持部材90のピン92、93は裂開部87、88に突き刺さら
ない状態となっている。
こののち、覆い部材である傘部材99で、前記揮散部材
91の上面を被覆する。
上記の状態で流通段階におかれ、そして、使用を開始
する際には、前記傘部材99の上面に突出している押圧部
材100を押圧するだけで良い。
すなわち、前記押圧部材100の押圧により突刺し部材
である前記保持部材90が下降し、この時、前記保持部材
90の下端に設けられて、中栓部材86の上部の裂開部87お
よび筒状部85の下端の裂開部88に対向しているピン92、
93が、その部分を裂開する。
したがって、前記ピン92、93による前記中栓部材86の
上部の裂開部87および筒状部85の下端の裂開部88の裂開
によって、容器本体81の内部上部の空気溜まり部分には
空気が流入するとともに、中栓部材86の筒状部85の内部
に芳香剤が流入する。
そして、中栓部材86の筒状部85の内部に流入した芳香
剤は前記揮散部材91の垂下部91aを介して上部へ伝達さ
れて空気と接触し芳香剤を揮散させるものである。
したがって、前記揮散部材91の上部を覆っている傘部
材99に設けられた押圧部材100を押圧動作するだけで芳
香剤の揮散を開始でき、芳香剤の芳しい香りを揮散させ
ることができるものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、使用を
開始する際には、単に揮散部材を覆っている覆い部材に
設けた押圧部材を押圧するだけの動作で、突刺し部材が
下降して閉塞して密封してある容器本体を裂開し、内部
に貯溜した芳香剤を揮散部材に導くことができ、これに
よって揮散部材に導いた芳香剤を空気と接触させて芳香
剤の芳しい香りを揮散させることができる。
しかも、内部に貯溜した芳香剤を揮散部材に導くだけ
でなく、容器本体の内部上部の空気溜まりの部分への通
気のための裂開も併せて行なうので前記揮散部材への芳
香剤の供給が確実となり、さらに、流通段階の状態のも
のに対して単に押圧動作を行なうだけで良いので使用開
始の動作が簡単であるなどのすぐれた効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案による芳香剤容器の第1の実
施例を示し、第1図は使用状態を示す概略断面図、第2
図は使用以前の分解断面図、第3図は使用している構成
部材の関係を示す概略斜視図、第4図〜第6図はこの考
案による芳香剤容器の第2の実施例を示し、第4図は使
用状態を示す概略断面図、第5図は使用以前の組み合わ
せた状態を示す概略断面図、第6図は分解断面図、第7
図および第8図はこの考案による芳香剤容器の第3の実
施例を示し、第7図は使用以前の分解断面図、第8図は
使用している構成部材の関係を示す概略斜視図、第9図
および第10図はこの考案による芳香剤容器の第4の実施
例を示し、第9図は使用以前の分解断面図、第10図は使
用状態を示す概略断面図である。 1、31、61、81……容器本体 2、32、62、82……首部 3、4、9、33、34、63、64、83、84……係合部 5、35、65、85……筒状部 6、36、66、86……中栓部材 7、8、37、38、67、68、87、88……裂開部 10、70……起立片 11、71、91……揮散部材 11a、44a、71a……揮散部材の垂下部 12、13、42、43、72、73、92、93……ピン 14、45、75……垂下部 15……垂下片 16、76、90……保持部材(突刺し部材) 17、77……起立部 18、78……蓋部材(覆い部材) 19、48、79……空所 20、50、80、100……押圧部材 40……第2保持部材 41……第1揮散部材 44……第2揮散部材 46……第1保持部材 49、99……傘部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 磯貝 剛 東京都新宿区下落合1丁目4番10号 エス テー化学株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−2236(JP,U)

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香剤を収容する容器本体の開口部に、下
    端が閉塞するとともに、前記容器本体の内部に垂下して
    いる筒状部を有する中栓部材を位置して密封し、該中栓
    部材の上面に、下端部が前記筒状部内に位置するととも
    に、上面に揮散部材を載置する突刺し部材を配設し、さ
    らに、少なくとも前記揮散部材を覆う覆い部材を配設す
    るとともに、この覆い部材に押圧部材を配設し、この押
    圧部材を押圧した際、前記中栓部材が突刺し部材によっ
    て裂開されるとともに、前記揮散部材に芳香剤が伝達さ
    れることを特徴とする芳香剤容器。
  2. 【請求項2】前記揮散部材は、その一部が前記中栓部材
    の筒状部の内部に垂下している請求項1記載の芳香剤容
    器。
  3. 【請求項3】前記覆い部材は、その下面開口部が容器本
    体に当接することで、支持されている請求項1記載の芳
    香剤容器。
  4. 【請求項4】前記突刺し部材は、前記中栓部材の筒状部
    のうちの、前記容器本体の上部の空気溜まりの部分に対
    応する部分も裂開するようになっている請求項1記載の
    芳香剤容器。
  5. 【請求項5】芳香剤を収容する容器本体の開口部に、下
    端が閉塞するとともに、前記容器本体の内部に垂下して
    いる筒状部を有する中栓部材を位置して密封し、該中栓
    部材に、その筒状部に対向する開口部を有するととも
    に、上面に環状の第1揮散部材が配設された保持部材を
    配設し、この保持部材の開口部内に、それを貫通すると
    ともに上面に第2揮散部材が配設され、かつ、下端部が
    前記中栓部材の筒状部内に位置する突刺し部材を配設
    し、さらに、少なくとも前記揮散部材を覆う覆い部材を
    配設するとともに、この覆い部材に押圧部材を配設し、
    この押圧部材を押圧した際、前記中栓部材が突刺し部材
    によって裂開されるとともに、前記第2揮散部材と第1
    揮散部材が当接し、両揮散部材に芳香剤が伝達されるこ
    とを特徴とする芳香剤容器。
  6. 【請求項6】前記第2揮散部材は、その一部が前記中栓
    部材の筒状部の内部に垂下している請求項3記載の芳香
    剤容器。
  7. 【請求項7】前記覆い部材は、傘状をなすとともに、前
    記保持部材の外周縁上部で支持されている請求項4記載
    の芳香剤容器。
  8. 【請求項8】前記突刺し部材は、前記中栓部材の筒状部
    のうちの、前記容器本体の上部の空気溜まりの部分に対
    応する部分も裂開するようになっている請求項1記載の
    芳香剤容器。
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