JPH0839961A - 製本機における刷本の背の塗布糊良否判別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は刷本の背に糊が正しく均整に塗布さ
れているかどうかをチェックし、良否の判別をすること
を目的としている。 【構成】 距離センサー６上を糊層５の塗布された刷本
２が通過する際に、該距離センサー６よりのパルス信号
の変化をロータリエンコーダ１１よりの回転パルスと比
較しながら判別信号として判定器１０内でデータ処理を
行い、良，不良の信号を通過する刷本２ごとに出力する
ようにしたものである。 【効果】 本の背がきれいに仕上がらなかったり、表紙
にしわが入ったり、あるいはまた表紙がとれるなどのト
ラブルを生ずることがない。また不良刷本に表紙を背貼
りすることが回避でき、不良の表紙、刷本を作ることが
ないためコスト的にも良く、経済的である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は製本機において刷本の背
に糊が正しくむらなく塗布されているかどうかをチェッ
クする方法に関し、さらに詳しくは製本機における刷本
の背の塗布糊良否判別方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、製本機の背貼り装置ではクランプ
に刷本を挾持して移動しながら糊付け及び表紙付けをす
るものであるため、刷本の背に糊を正しく、むらなく塗
布することがたいへんむつかしいものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そして刷本の背に糊が
正しくむらなく塗布されていない場合に表紙を背に貼り
付けても本の背がきれいに仕上がらなかったり、表紙に
しわが入ったり、あるいはまた表紙が剥離するなどのト
ラブルを生ずるもので、不良の背貼り刷本を作ることに
なり、コスト的，経済性の面で非常に由々しい問題があ
り、優良な製品の生産における作業性の劣化を余儀なく
されていた。

【０００４】本発明は刷本の背に糊が正しく均整塗布さ
れているかどうかをチェックし、良否の判別をすること
を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本願発明は上記課題を解
決するためになされたものであって、その要旨とすると
ころは、クランプに刷本を挾持して移動しながら糊付け
及び表紙付けをする製本機において、縦方向及び／また
は横方向にチェックする距離センサー上を糊層の塗布さ
れた刷本が通過する際に、該距離センサー６よりのパル
ス信号の変化を機械の回転軸に取付けられたロータリエ
ンコーダよりの回転パルスと比較しながら判別信号とし
て判定器内でデータ処理を行い、良，不良の信号を通過
する刷本ごとに出力するようにしたことを特徴とする製
本機における刷本の背の塗布糊良否判別方法である。次
に本発明を以下実施例について、図面を参照しながら詳
しく説明する。

【０００６】先ず図１，２には、クランプ１に刷本２を
挾持して進行方向４に移動しながら刷本２の背２に糊付
け及び表紙付けをする製本機の概要が示されている。そ
して縦方向７及び／または横方向８にチェックする距離
センサー６（距離．静電容量の検出）上を糊層５の塗布
された刷本２が通過する際に、該距離センサー６よりの
パルス信号の変化を機械の回転軸に取付けられたロータ
リエンコーダ１１よりの回転パルスと比較しながら判別
信号として判定器１０内でデータ処理を行い、信号表示
１２に不，不良の信号を通過する刷本２ごとに出力する
ようにしたものである。

【０００７】

【実施例】 （糊が塗布された状態） 図４の場合・・・・・・・良 図５の場合・・・・・・・不良１．糊厚みむら有り 図６の場合・・・・・・・不良２．糊かすれ部（５ａ）有り 図７の場合・・・・・・・不良３．糊層５短い （距離センサーが横方向にチェックする場合） 図８（ａ）の場合・・・・・・（横方向にチェック）良．正常に４回の信号 同（ｂ）の場合・・・・・・・・（ 〃 ）不良１．正常２回，低い値２回 同（ｃ）の場合・・・・・・・・（ 〃 ）不良２．正常２回，短い値２回 同（ｄ）の場合・・・・・・・・（ 〃 ）不良３．正常３回 図９（ａ）の場合・・・・・・（縦方向にチェック）良．正常 同（ｂ）の場合・・・・・・・・（ 〃 ）不良１．波が有り 同（ｃ）の場合・・・・・・・・（ 〃 ）不良２．信号の切れ有り 同（ｄ）の場合・・・・・・・・（ 〃 ）不良３．信号長さ短い 以上によって刷本２の背３に糊層５が塗布された後で、
下部より距離センサー６によりチェックし、距離センサ
ー６による信号を良品の判定基準と比較して良否の判別
をして通過する刷本毎に良，不良の信号を出力するもの
である。

【０００８】

【発明の効果】この発明では糊が刷本の背に塗布された
後で、下部よりセンサーによりチェックし、センサーに
よる信号を良品の判定基準と比較として良否の判別をす
るものであるため、本の背がきれいに仕上がらなかった
り、表紙にしわが入ったり、あるいはまた表紙がとれる
などのトラブルを生ずることがない。

【０００９】また良，不良の信号を通過する刷本ごとに
出力するため、不良刷本に表紙を背貼りすることが回避
でき、不良の表紙，刷本を作ることがないためにコスト
的にも非常に良く経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法の縦方向説明図である。

【図２】本発明方法の横方向説明図である。

【図３】本発明のブロック図である。

【図４】糊が塗布された状態（良）の場合の説明図であ
る。

【図５】糊が塗布された状態（不良１）の場合の説明図
である。

【図６】糊が塗布された状態（不良２）の場合の説明図
である。

【図７】糊が塗布された状態（不良３）の場合の説明図
である。

【図８】ａ〜ｄは横方向にチェックの場合の各状態の説
明図である。

【図９】ａ〜ｄは縦方向にチェックの場合の各状態の説
明図である。

【符号の説明】

１ クランプ ２ 刷本 ３ 背 ４ 進行方向 ５ 糊層 5a かすれ部 ６ 距離センサー ７ 縦方向 ８ 横方向 ９ 増幅器 10 判定器 11 ロータリエンコーダ 12 信号表示

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クランプ１に刷本２を挾持して移動しながら糊付け及び
   表紙付けをする製本機において、縦方向及び／または横
   方向にチェックする距離センサー６上を糊層５の塗布さ
   れた刷本２が通過する際に、該距離センサー６よりのパ
   ルス信号の変化を機械の回転軸に取付けられたロータリ
   エンコーダ１１よりの回転パルスと比較しながら判別信
   号として判定器１０内でデータ処理を行い、良，不良の
   信号を通過する刷本２ごとに出力するようにしたことを
   特徴とする製本機における刷本の背の塗布糊良否判別方
   法。