JPH083958Y2 - 偏向ヨーク用コイルボビン - Google Patents

偏向ヨーク用コイルボビン

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JPH083958Y2
JPH083958Y2 JP1990083460U JP8346090U JPH083958Y2 JP H083958 Y2 JPH083958 Y2 JP H083958Y2 JP 1990083460 U JP1990083460 U JP 1990083460U JP 8346090 U JP8346090 U JP 8346090U JP H083958 Y2 JPH083958 Y2 JP H083958Y2
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correction magnet
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばテレビジョン受像機、CRTディスプ
レイ装置等の陰極線管に装着される偏向ヨーク装置に好
適に用いられる偏向ヨーク用コイルボビンに関する。
〔従来の技術〕
一般に、偏向ヨーク装置としては、コアの内面側に偏
向ヨーク用コイルボビン(以下、「コイルボビン」とい
う)を介してくら型偏向コイルを設けると十に、コアに
トロイダルに巻線したトロイダル型垂直偏向コイルを設
けてなる型式(以下、この形式の偏向ヨーク装置を「S/
T型偏向ヨーク装置」という)と、コイルボビンの内,
外側にそれぞれくら型水平偏向コイルとくら型垂直偏向
コイルを設けると共に、該垂直偏向コイルの外面にコア
を装着してなる形式(以下、この形式の偏向ヨーク装置
を「S/S型偏向ヨーク装置」という)とが知られてい
る。
そして、この種の偏向ヨーク装置は陰極線管のネック
部に装着され、各色の電子ビームを画面上の一点に集中
するように偏向するものである。このため、水平偏向コ
イルによる水平偏向磁界は全体としてピンクッション磁
界となり、垂直偏向コイルによる垂直偏向磁界はバレル
磁界となるように構成することにより、理論的にはミス
コンバーゼンスを零に近づけることができる。
しかし、実際には陰極線管の構造、偏向ヨーク装置の
構造等から、理論通りの特性を得ることは困難であり、
実際には種々の態様のミスコンバーゼンスが発生する。
そこで、従来技術としてコイルボビンに補正マグネッ
トを設け、ミスコンバージェンスを補正するようにした
S/T型偏向ヨーク装置を例に挙げ、第4図および第5図
に基づいて説明する。
図中、1は補正マグネットを備えた偏向ヨーク装置を
示し、該偏向ヨーク装置1は半環状コア部材を接合して
なるコア2と、該コア2の内面側に位置し、後述するコ
イルボビン5の内周側に配設された一対のくら型水平偏
向コイル3,3と、コア2に巻回され、コイルボビン5の
外周側に配設された一対のトロイダル型垂直偏向コイル
4,4と、前記コア2の内面側に配設され、水平偏向コイ
ル3,3を保持すると共に、該水平偏向コイル3,3と垂直偏
向コイル4,4との間の絶縁を確保するコイルボビン5と
から大略構成されている。
ここで、前記コイルボビン5は朝顔状に拡径する拡径
部6と、該拡径部6の前端に設けられた前端拡大部7
と、該拡径部6の後端に設けられた後端拡大部8とから
構成され、第5図に示す如く、一対のボビン半割体5A,5
Aを接合することにより形成されている。
9,9,…は前記前端拡大部7の後面7Aに対角状に位置し
て設けられた補正マグネット収容用のボックス状に形成
されたポケットを示し、該各ポケット9は前記前端拡大
部7の接線上に配設するように斜めに形成されている。
10,10,…は軸線方向に着磁された棒状のマグネットと
からなる補正マグネットを示し、該各補正マグネット10
は前記各ポケット9内にそれぞれ所定の磁極方向に配置
して収容され、例えば接着剤等によって固着されてい
る。
このように、前端拡大部7の後面7A上の対角状に補正
マグネット10を接線方向に磁極方向が向くように斜めに
配設することにより、該各補正マグネット10による補正
磁界を利用して、前記各偏向コイル3,4に発生する偏向
磁界分布を局部的にキャンセルもしくは変化させ、もっ
て画面の対角線(P,Q線)上の角隅部に発生する水平方
向のクロスミスコンバージェンスPQH、垂直方向のクロ
スミスコンバージェンスPQVに対して効果的な補正を行
なうようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、前述した従来技術の偏向ヨーク装置1で
は、前記各補正マグネット10を配設するために後端側に
開口してボックス状に形成された各ポケット9がコイル
ボビン5の前端拡大部7の後面7A上に設けられ、該各ポ
ケット9はコイルボビン5のボビン半割体5Aの成型時
に、一体成型により形成されるようになっている。
即ち、成型時の成型金型の抜き方向は第5図中左側の
ボビン半割体5Aに対して、接合面方向A、非接合面方向
B、およびポケット9を形成するために、ボビン半割体
5Aの軸方向(第4図中矢示C方向)からの計3方向から
抜きによりボビン半割体5Aを形成するようになってい
る。このため、成型金型の加工が複雑になり成型金型本
体がコスト高になると共に、成型費が高くなるという問
題がある。
本考案は上記従来技術の問題に鑑みなされたもので、
補正マグネットを収容するポケットの形状を変えること
により、ボビン半割体の軸方向からの成型金型を省き、
成型金型を接合面方向と非接合面方向の2方向からの抜
き方向によって、ボビン半割体と各ポケットを一体成型
できるようにした偏向ヨーク用コイルボビンを提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために、本考案は、ボビン半
割体を接合することにより形成され、朝顔状の拡径部
と、該拡径部の前端側に位置する前端拡大部と、該拡径
部の後端側に位置する後端拡大部と、前記前端拡大部と
後端拡大部のうちの少なくとも何れか一方の前面または
後面に補正マグネットを収容するために設けられたポケ
ットとから構成され、内周側に一対の水平偏向コイルを
配設し、外周側に一対の垂直偏向コイルおよびコアを配
設するようにした偏向ヨーク用コイルボビンを対象とし
ている。
そして、本考案が採用する手段の特徴は、補正マグネ
ットを収容するために設けられたポケットを、水平軸に
対して平行に立設され、それぞれ互いに対面させて断面
L字状に形成された一対の側壁と、該各側壁間の奥部に
位置して底壁に突設され、該各側壁間に補正マグネット
を挿入するとき補正マグネットの位置決めをする補正マ
グネット位置決め突起とから構成し、該補正マグネット
位置決め突起には各側壁間に挿入した補正マグネットの
端面が当接する当接面を設けたことにある。
〔作用〕
上記構成により、ポケットを形成する断面L字状をな
した一対の側壁は、水平軸に対して平行に立設されてい
るから、ボビン半割体を成型する成型金型の抜き方向を
接合面方向と非接合面方向の2方向で、該ボビン半割体
の成型時にポケットを一体成型することができる。
また、ボビン半割体をコイルボビンとして組立てた後
に、各側壁間の空間に補正マグネットを押込むように挿
入するとき、各側壁間の奥部に補正マグネット位置決め
突起が突設され、該位置決め突起には補正マグネットの
端面が当接する当接面を有しているから、ポケット内に
補正マグネットを挿入するときの挿入方向の位置決めを
行なうことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第3図に基づい
て説明する。なお、前述した従来技術と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、21は前述した従来技術のコイルボビン5とほぼ
同様に形成されたコイルボビンを示し、該コイルボビン
21は朝顔状に拡径する拡径部22と、該拡径部22の前端に
設けられた前端拡大部23と、該拡径部22の後端に設けら
れた後端拡大部24とから構成され、第2図に示す如く、
一対のボビン半割体21A,21Aを接合することにより形成
されている。
25,25,…は前記前端拡大部23の後面23Aに対角線状
に、かつ水平軸に対して平行に形成されたポケットを示
し、該ポケット25は前記後面23Aに直角に突設し、互い
に平行に形成された平面壁部26A,26Aおよび該各平面壁
部26Aの先端側から直角に折曲がって互いに対向するよ
うに形成された折曲壁部26B,26Bからなる側壁26,26と、
開口側から挿入される前記補正マグネット10を位置決め
すべく、該各側壁26,26の間の奥部に位置して、底面と
しての後面23Aに突設され、端面が当接面27Aとなった位
置決め突起27とから構成されている。
そして、前記ポケット25に補正マグネット10を収容す
る場合には、第2図に示す如く、補正マグネット10を左
方向、または右方向から当該ポケット25内に位置決め突
起27の当接面27Aに該補正マグネット10の端面が当接す
るところまで挿入する。これにより各側壁26,26間で補
正マグネット10の位置決めをして、左,右方向のズレと
上,下のガタを防止できる。即ち、各両側壁26,26の平
面壁部26A,26Aで補正マグネット10を挟持することによ
って、左,右方向のズレを吸収でき、折曲壁部26B,26B
によって、上,下方向のガタを吸収することができる。
さらに、位置決め突起27によって挿入方向の位置決めを
行なうことができる。
本実施例によるコイルボビン21は以上のように構成さ
れるが、該コイルボビン21を用いて形成された補正マグ
ネットを備えた偏向ヨーク装置による画面補正は従来技
術と殆ど差異はなく、ほぼ同様のミスコンバージェンス
補正を得ることができる。さらに、各補正マグネット10
を各ポケット25内に確実に保持することができる。さら
に、位置決め突起27の長さを変えることにより、補正マ
グネット10のポケット25への挿入位置を変えることがで
き、ミスコンバージェンスの補正を調整することが可能
である。
かくして、本実施例では、各ポケット25の形状を非接
合面方向に開口する形状にすることにより、従来必要と
していたボビン半割体21Aの後方からの抜きをなくすこ
とができ、ボビン半割体21Aの成型金型の抜き方向を第
1図中の左側ボビン半割体21Aに対して接合面方向A
と、非接合面方向Bの2方向のみの成型金型でボビン半
割体21Aおよび各ポケット25を一体成型することができ
る。
従って、本実施例では従来技術に比べ成型金型の形状
を簡単に形成することができ、成型金型のコストを確実
に低減することができる。さらに、成型金型の抜き方向
が2方向だけになるから、成型金型の耐久年数を効果的
に延ばすことができる。
なお、前記実施例ではポケット25を前端拡大部23の後
面23Aに設けた場合について説明したが、本考案はこれ
に限らず、前端拡大部23の前面に設けてもよく、一方、
後端拡大部24の前面または後面に設けるようにしてもよ
い。
〔考案の効果〕
以上、詳述した通り本考案による偏向ヨーク用コイル
ボビンによれば、前端拡大部と後端拡大部のうち少なく
とも何れか一方の前面または後面に水平軸に対して平行
に立設され、それぞれ互いに対面させて断面L字状に形
成した一対の側壁と、該各側壁間に位置して、底壁の突
設され、該各側壁間に補正マグネットを挿入するとき、
該補正マグネットの位置決めをする補正マグネット位置
決め突起とからなるポケットを形成する構成とし、該補
正マグネット位置決め突起には各側壁間に挿入した補正
マグネットの端面が当接する当接面を設けたから、補正
マグネットを前記位置決め突起の当接面に当るまで各側
壁間に挿入するだけで、補正マグネットを前記ポケット
内に確実に位置決めした状態で収容することができ、ミ
スコンバージェンスを補正することができる。また、ポ
ケットを水平軸に対して平行に立設し、非接合面方向に
開口する形状になるから、従来技術ではボビン半割体の
成型金型に必要とされていたボビン半割体の後方からの
抜きをなくすことができ、ボビン半割体の成型金型の抜
き方向を接合面方向と、非接合面方向との2方向のみの
成型金型でボビン半割体およびポケットを一体成型する
ことができる。これにより、従来技術に比べ成型金型の
形状を簡単に形成することができ、成型金型のコストを
低減することができ、さらに成型金型の耐久年数を確実
に延ばすことができる、等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の実施例を示し、第1図は
偏向ヨーク用コイルボビンを後端側からみた背面図、第
2図はポケットを示す第1図の要部拡大図、第3図は第
2図中の矢示III-III方向からみた断面図、第4図およ
び第5図は従来技術を示し、第4図は偏向ヨーク装置の
側面図、第5図は第4図中のコイルボビンを後端側から
みた背面図であるである。 21……偏向ヨーク用コイルボビン、21A……ボビン半割
体、22……拡径部、23……先端拡大部、24……後端拡大
部、25……ポケット、26……側壁、26A……平面壁部、2
6B……折曲壁部、27……補正マグネット位置決め突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビン半割体を接合することにより形成さ
    れ、朝顔状の拡径部と、該拡径部の前端側に位置する前
    端拡大部と、該拡径部の後端側に位置する後端拡大部
    と、前記前端拡大部と後端拡大部のうちの少なくとも何
    れか一方の前面または後面に補正マグネットを収容する
    ために設けられたポケットとから構成され、内周側に一
    対の水平偏向コイルを配設し、外周側に一対の垂直偏向
    コイルおよびコアを配設するようにした偏向ヨーク用コ
    イルボビンにおいて、 前記ポケットは、水平軸に対して平行に立設され、それ
    ぞれ互いに対面させて断面L字状に形成された一対の側
    壁と、該各側壁間の奥部に位置して底壁に突設され、該
    各側壁間に補正マグネットを挿入するとき該補正マグネ
    ットの位置決めをする補正マグネット位置決め突起とか
    ら構成され、該補正マグネット位置決め突起には前記各
    側壁間に挿入した補正マグネットの端面が当接する当接
    面を設けたことを特徴とする偏向ヨーク用コイルボビ
    ン。
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JPH0261048U (ja) * 1988-10-28 1990-05-07

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