JPH083886B2 - 薄膜磁気ヘツドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘツドの製造方法

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JPH083886B2
JPH083886B2 JP10138987A JP10138987A JPH083886B2 JP H083886 B2 JPH083886 B2 JP H083886B2 JP 10138987 A JP10138987 A JP 10138987A JP 10138987 A JP10138987 A JP 10138987A JP H083886 B2 JPH083886 B2 JP H083886B2
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coil
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thin film
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善博 戸崎
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高記録密度化に対応した薄膜磁気ヘッドの製
造方法に関するものである。
従来の技術 近年、外部記憶装置の高密度化に伴い磁気記録技術分
野においては、トラック密度の向上によるマルチトラッ
ク化が進行し、その電磁変換素子として、薄膜形成技術
および微細加工技術を駆使した薄膜磁気ヘッドが注目さ
れている。
以下図面を参照しながら、上記従来の薄膜磁気ヘッド
の一例について説明する。第3図は従来のスパイラル型
多数巻線薄膜磁気ヘッドの平面図、第4図は第3図のA
−A′断面図を示し、空隙を有するリング状コアにコイ
ルを多数巻線した構造になっている。
このような構成の薄膜磁気ヘッドは次のようにして製
造される。下部磁性コアとしての鏡面研磨された磁性基
板31の上に第1の絶縁層32を形成する。次に導体材料で
あるAl,Au,Agなどの金属薄膜を成膜し、フォトリソグラ
フィなどの微細加工技術によって渦巻状にパターン化し
たコイル33を形成する。この後、第2の絶縁層34をスパ
ッタにより成膜し、その上にフォトレジスト(図示せ
ず)を塗布し、イオンビーム法を用いて、第2の絶縁層
34の絶縁材料のフォトレジストを等速エッチングするこ
とによってコイル33の上の平坦化処理を行う。さらに、
フロントギャップ部35およびバックギャップ部36をパタ
ーン化し、その後、上部磁性コア37となるパーマロイ、
センダスト、Co−Nb−Zrのアモルファス膜などの高透磁
率磁性薄膜を成膜し、所定の形状に整形する。そして最
後にSiO2などの絶縁薄膜で保護層(図示せず)を形成
し、テープ摺動面38の加工、研磨を行って薄膜磁気ヘッ
ドが完成する。ここで、39,40は外部装置との接続端子
である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような薄膜磁気ヘッドの製造方
法においては、コイル33をフォトリソグラフィなどの微
細加工技術によってパターン化する際に、コイル33の渦
巻状巻線間のショートを防止するため巻線間隙を5μm
程度にする必要があった。このために、コイル長は長
く、抵抗も大きくなり、コイル33に流す記録電流は低下
した。また、低消費電流化への対応を図りコイルの巻数
を増加させると、コイル上部の上部磁性コア37の磁路が
長くなり、記録磁界がフロントギャップ部35に到達する
前に外部に洩漏するため、記録効率が低下するという問
題点を有していた。
さらに、この問題点を避けるためにコイルの多層化が
図られたが、多層化によってコイル上部の上部磁性コア
37とフロントギャップ部上部の上部磁性コア37′との段
差が増大し、この段差部41における上部磁性コアの膜厚
が薄くなり、この部位での磁気飽和が容易に発生し、記
録効率の低下は避けられないとう欠点を有していた。そ
してこのことは、高記録密度化をさらに困難にしてい
る。
本発明は上記問題点を解決するもので、コイル長およ
び上部磁性コアと磁性基板との距離の増大させることな
く、高密度のコイルを形成することができて、高い記録
効率が得られる薄膜磁気ヘッドを提供することを目的と
するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の薄膜磁気ヘッド
の製造方法は、下部磁性コアとしての磁性基板上に第1
の絶縁層とその上に渦巻状の第1のコイルを形成し、次
に第2の絶縁層を成膜しかつ前記第1のコイルの一側面
を覆うようにパターン化し、その後、第2の導体材料を
積層し、フォトレジストを塗布し、第2の導体材料のフ
ォトレジストを等速でエッチングするエッチバック法を
用いて平坦化を行う。この結果、第1のコイルの渦巻状
巻線間に第2の絶縁層を介して第2のコイルが埋め込ま
れ、同時に、第2の絶縁層と反対側で第1のコイルと第
2のコイルが並列に接続されて1つのコンダクタが形成
され、これによりコイルの渦巻状巻線間隙を第2の絶縁
層の膜厚分とする高密度コイルが得られる。
作用 上記構成により、外部装置からの記録電流が第1と第
2のコイルからなるコンダクタに流れた際に、磁性コア
中に誘起された磁束は上部磁性コア中に生じ、フロント
ギャップ部に到達するが、第1と第2のコイルからなる
コンダクタによる高密度コイルの形成においても、コン
ダクタ上の上部磁性コアとフロントギャップ部上の上部
磁性コアとの段差を増大させることなく、上部磁性コア
長の短縮化を図ることができ、磁束洩漏を減少させるこ
とができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例の薄膜磁気ヘッドの製造方
法によって得られた薄膜磁気ヘッドのフロントギャップ
部よりバックギャップ部に至る断面図を示す。第1図に
おいて、11は下部磁性コアを形成する強磁性基板。12は
強磁性基板11の上に形成された第1の絶縁層、13は上部
と下部の磁性コアを結合するバックギャップ部、14は第
1の絶縁層12の上に形成した渦巻状の第1のコイル、15
は第1のコイル14の一側面を覆うように形成した第2の
絶縁層、16は第2の絶縁層15を介して第1のコイル14の
渦巻状巻線間に形成した第2のコイル、17は第1のコイ
ル14と第2のコイル16の並列接続により形成された1つ
のコンダクタ、18はフロントギャプ部、19はコンダクタ
17の上とフロントギャップ部18に形成した第3の絶縁
層、20は第3の絶縁層19の上とバックギャップ部13に形
成した上部磁性コア、21は研磨されたテープ摺動面であ
る。
次に、このように構成された薄膜磁気ヘッドの製造方
法について説明する。第2図(A)〜(F)は薄膜磁気
ヘッドの製造方法の工程を示したもので、フロントギャ
ップ部18よりバックギャップ部13に至る部分の断面図を
示す。
まず第2図(A)のように鏡面研磨された強磁性基板
11の上に第1の絶縁層12としてスパッタなどでAl2O3
を形成し、その上に数100ÅのPaとCrで挟んだ1〜2μ
mのAuなどの導体薄膜を成膜し、フォトレジストを用い
た一連のフォトリソグラフィ技術によりマスクパターン
を転写し、その後、イオンミリング装置を用いたイオン
ビームエッチングを行い、平面形状が第3図のような渦
巻状で、断面が両側でテーパ状になった第1のコイル14
を形成する。そして第2図(B)のように、1μm以下
のSiO2薄膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術およびエ
ッチングにより、第1のコイル14の一側面のテーパ部を
覆うように第2の絶縁層15を形成する。
次に第2図(C)に示すように、第1のコイル14の材
料と同様な導体薄膜16′を基板全面に成膜し、さらにフ
ォトレジスト22を3μm以上の膜厚でスピンコートによ
り塗布し、第1のコイル14による段差を吸収させる。そ
の後、イオンミリング装置を用いて、フォトレジスト22
と第2の導体薄膜16′とを等速でエッチングして平坦化
するエッチバッグ法により、平坦化処理を行うと同時
に、第1のコイル14の渦巻状巻線間に第2の絶縁層12を
介して導体薄膜16′よりなる第2のコイル16を第2図
(D)のように形成する。このとき、第1のコイル14と
第2のコイル16は互いに並列接続された渦巻状の1つの
コンダクタ17を形成し、コンダクタ17の断面および隣接
するコンダクタとの間を絶縁する第2の絶縁層15の断面
はそれぞれほぼ平行四辺形状を呈する。そして、フロン
トギャップ部18およびバックギャップ部13を形成するた
めに、この部分の第1の絶縁層12をエッチングにより除
去し、さらに第3の絶縁層19としてSiO2膜を成膜してフ
ロントギャップ部18を形成し、フォトリソグラフィ技術
およびエッチングによりバックギャップ部13に対応する
部分の第3の絶縁層19を除去し、バックギャップ部13を
形成して、第2図(E)のように整形する。
その後、上部磁性コア20としてCo−Nb−Zrのアモルフ
ァス金属薄膜を成膜し、所定の形状に整形して強磁性基
板11とともにフロントギャップ部18、バックギャップ部
13を有する閉磁路を構成させる。そして最後に、基板の
切り出しによるいチップ化、およびテープ摺動面21の加
工、研磨を行い、外部接続端子を形成し接続して薄膜磁
気ヘッドが完成する。
なお、第1のコイル14と第2のコイル16の並列接続に
よって形成されたコンダクタ17は少なくとも上部磁性コ
ア20の下層にあれば良い。
発明の効果 以上のように本発明によれば、第1のコイルと第2の
コイルの並列接続により1つのコンダクタを形成するの
で、コンダクタ断面および隣接するコンダクタとの間を
絶縁する第2の絶縁層の断面はそれぞれほぼ平行四辺形
状を呈し、コイルの巻線間間隙を第2の絶縁層の膜厚分
とすることができ、高密度コイルの実現を可能にするこ
とができる。
この結果、磁路長の縮小による磁束洩漏の低減、ま
た、上部磁性コアの段差に帰因する磁気飽和の減少によ
り、薄膜磁気ヘッドの高周波記録特性の改善などの記録
特性を向上させることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドのフ
ロントギャップよりバックギャップに至る断面図、第2
図(A)〜(E)は第1図の薄膜磁気ヘッドの製造過程
での断面図、第3図は従来例における薄膜磁気ヘッドの
正面図、第4図は従来例における薄膜磁気ヘッドのフロ
ントギャップよりバックギャップに至る断面図である。 11……強磁性基板、12……第1の絶縁層、13……バック
ギャップ部、14……第1のコイル、15……第2の絶縁
層、16……第2のコイル、17……コンダクタ、18……フ
ロントギャップ部、19……第3の絶縁層、20……上部磁
性コア、21……テープ摺動面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部磁性コアとしての磁性基板上に第1の
    絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に第1の導体材料
    を成膜し、前記第1の導体材料を渦巻状にパターン化し
    て第1のコイルを形成し、前記第1のコイル上に第2の
    絶縁層を成膜し、前記第2の絶縁層をパターン化により
    前記第1のコイルの一側面を覆うように整形し、前記第
    2の絶縁層上に第2の導体材料を成膜した後、フォトレ
    ジストを塗布し、フォトレジストと前記第2の導体材料
    とを等しいエッチングレートで除去することにより、前
    記第2の絶縁層を介して前記第1のコイルの渦巻状巻線
    間に第2のコイルを形成すると同時に、第2の絶縁層と
    反対側で前記第1のコイルと前記第2のコイルを並列に
    接続して1つのコンダクタを形成し、さらに、前記コン
    ダクタ上に第3の絶縁層を成膜し、前記第3の絶縁層上
    に上部磁性コアを形成する薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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