JPH0838521A - 外科用支持メッシュ - Google Patents

外科用支持メッシュ

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JPH0838521A
JPH0838521A JP14888295A JP14888295A JPH0838521A JP H0838521 A JPH0838521 A JP H0838521A JP 14888295 A JP14888295 A JP 14888295A JP 14888295 A JP14888295 A JP 14888295A JP H0838521 A JPH0838521 A JP H0838521A
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JP
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mesh
yarn
matrix
yarns
filaments
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JP14888295A
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Peter J Schmitt
ジェイ シュミット ピーター
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Boston Scientific Scimed Inc
Original Assignee
Meadox Medicals Inc
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    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/0063Implantable repair or support meshes, e.g. hernia meshes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
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    • A61F2002/0068Implantable repair or support meshes, e.g. hernia meshes having a special mesh pattern
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2250/00Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2250/0058Additional features; Implant or prostheses properties not otherwise provided for
    • A61F2250/0067Means for introducing or releasing pharmaceutical products into the body

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟らかくて柔軟な特性と感染抵抗の特性の両
方を示す外科用支持メッシュを提供する。 【構成】 軟らかくて柔軟性の外科用支持メッシュは感
染物の生息に対する大きな抵抗を示す。このメッシュは
マルチフィラメントヤーンで形成され、前記ヤーンのフ
ィラメント間に位置する隙間の空間が感染に鈍感な基質
内に閉じ込められている支持格子を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外科用メッシュそして、
さらに特には、バクテリアや他の感染物の生息に対する
改善された抵抗を示す、軟質で柔軟なマルチフィラメン
ト製外科用支持メッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】外科用メッシュは代表的には生きている
組織の修復や回復のために使用される。例えば、外科用
メッシュは身体の損傷、あるいは弱まった部位を支持し
及び又は強化するのに使用される。この点では、メッシ
ュは、移植後移植片を通して組織を成長させるのに十分
多孔性でなければならない。回復中の組織は移植された
メッシュの多孔開口部を通して成長し、メッシュと同化
し、組織に構造上の一体性を加える。外科用メッシュは
複数のヤーンを支持格子に編んだり、織ったり、組んだ
り、或いは形成することにより作られる。さらに、この
ようなメッシュは、ポリプロピレンやポリエステルのよ
うな材料で作られたモノフィラメント又はマルチフィラ
メントヤーンを用いて作られる。モノフィラメントヤー
ンで形成された外科用メッシュは満足な強化能力を備え
るが、一般的に硬く、限られた柔軟性を有する。対照的
に、マルチフィラメントヤーンで形成された外科用メッ
シュはモノフィメントヤーンで形成されたメッシュと比
較して軟質かつ柔軟である。しかしながら、マルチフィ
ラメントヤーンで形成された外科用メッシュはバクテリ
アのような感染物を宿らせる傾向がある。特に、マルチ
フィラメントヤーンのフィラメント間の小さな空隙領域
あるいは隙間空間はそのようなバクテリアの繁殖を促進
する。今日まで、外科医は感染物の宿りに対する改善抵
抗のためにモノフィラメントの設計を選択してきた。こ
の選択の結果、外科医はマルチフィラメントヤーンと関
連した利点を捨てなければならない。
【0003】従来の外科用メッシュの一例が米国特許第
2,671,444号に公開されている。この特許に説
明されている外科用メッシュは、ポリエチレン樹脂を成
形することによって成形された相互に連結するヤーンの
一体的な網状組織である。基本的に、’444号のメッ
シュは成形されたモノフィラメントメッシュであり、そ
れ故に、比較的硬く、限られた柔軟性を示す。米国特許
第3,054,406号が生きている組織の修復や回復
用に使用される外科用メッシュの別の例を公開してい
る。この特許に説明されている外科用メッシュはモノフ
ィラメントかマルチフィラメントのいずれかのポリエチ
レンヤーンで織られている。このメッシュは、モノフィ
ラメントヤーンで形成されるときには、限られた柔軟性
を有し、マルチフィラメントヤーンで形成されるときに
は、感染物の宿りをこうむりがちである。米国特許第
4,452,245号が外科用メッシュのさらに別の例
を公開している。この特許に説明されている外科用メッ
シュはモノフィラメントのプロピレンヤーンで形成さ
れ、このヤーンは連続的な管状形状に編まれる。編んだ
メッシュは多孔性であり、モノフィラメント構造のため
に感染抵抗特性を示す。しかしながら、モノフィラメン
トメッシュは硬く、比較的非柔軟性になりやすく、これ
は、メッシュを合体させる身体の能力を減ずる。
【0004】従って、マルチフィラメントヤーンで作ら
れたメッシュの軟らかくて柔軟な特性と、モノフィラメ
ントヤーンで作られたメッシュの感染抵抗の特性の両方
を示す外科用支持メッシュの要求がこの技術にはある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、技術の要求を
議論し、軟らかくて柔軟な外科用メッシュを提供する。
メッシュは感染に鈍感な基質内に閉じ込められたマルチ
フィラメントヤーンで形成された支持格子を有し、これ
によって、ヤーンのフィラメント間に位置する隙間の空
間は基質内に包囲される。本発明は又、マルチフィラメ
ントヤーンで形成された支持格子から、感染物の宿りに
対する大きな抵抗を示す軟らかい柔軟な外科用メッシュ
を作る方法を提供する。本方法は感染に鈍感な基質内に
マルチフィラメントヤーンを閉じ込め段階を有し、それ
によって、ヤーンのフィラメント間に位置する隙間の空
間が基質内に包囲される。最後に、本発明は患者の身体
の損傷部位を修復する方法を提供する。本方法は外科用
メッシュを設ける段階を有する。メッシュは、感染に鈍
感な基質内に閉じ込められたマルチフィラメントヤーン
で形成された支持格子を有し、これによってメッシュは
軟らかくて柔軟であり、同時に感染物の宿りに対する抵
抗を示す。本方法は身体の損傷部位に接近するさらなる
段階を有する。最後に、本方法は身体に外科用メッシュ
を移植して損傷部位を強化し、メッシュを身体に同化さ
せる段階を有する。
【0006】その結果、本発明はマルチフィラメントヤ
ーンで作られたメッシュの軟らかくて柔軟な特性とモノ
フィラメントヤーンで作られたメッシュの感染抵抗と両
方を示す外科用メッシュを提供する。さらに、本発明は
繊維脱落のない、耐すり切れ性、及び耐ほぐれ性の外科
用メッシュを提供する。
【0007】
【実施の形態】図面、特に図1を参照すると、従来技術
の外科用支持メッシュ10が描かれている。従来技術の
外科用支持メッシュ10はモノフィラメント又はマルチ
フィラメントヤーンで製造される。従来技術の外科用支
持メッシュ10は、図示するように、互いに織られて支
持格子を形成する水平方向に延びるマルチフィラメント
ヤーン12及び垂直方向に延びるマルチフィラメントヤ
ーン14を有する。ヤーン12及び14のような、マル
チフィラメントヤーンの使用はモノフィラメントヤーの
使用より、より大きな柔軟性を有するメッシュを提供す
る。これらの特性は個々のフィラメントのより小さな直
径とかようなフィラメント間に位置する間隙の空間ある
いは空所の両方から生ずる。特に、フィラメント(又は
繊維)の可撓性は一般的に、フィラメントの直径が減少
するに従って増大する。マルチフィラメントヤーンのフ
ィラメントの中実の断面積は等しい直径のモノフィラメ
ントヤーンの断面積より小さいので、マルチフィラメン
トヤーンはモノフィラメントヤーンのそれよりも、より
大きな程度の可撓性及び柔軟性を有する。
【0008】図2に示すように、マルチフィラメントヤ
ーン12、14の各々はヤーンを形成するように互いに
より合わされた複数本のフィラメント16で構成されて
いる。空気のポケットである間隙の空間18がヤーンの
隣接したフィラメント間に形成される。これらの空間
は、形成されたメッシュの軟らかさ及び柔軟性に寄与す
るけども、これらは又、バクテリアや他の感染物の天然
の繁殖地を提供する。外科用メッシュは、勿論、移植に
先立って徹底的に殺菌される。それにもかかわらず、外
科医は感染の危険を最少にするためモノフィラメント設
計のメッシュの使用を代表的に選ぶ。その結果、マルチ
フィラメント設計のメッシュと関連した利点(例えば、
身体へのメッシュの同化をより良くする軟らかさと柔軟
性)は代表的には犠牲にされる。ここに、マルチフィラ
メント設計のメッシュの軟らかさと柔軟性とマルチフィ
ラメント設計のメッシュの感染抵抗の両方を有する外科
用支持メッシュを作ることが発見された。特に、隣接し
たフィラメント間に位置する隙間の空間が感染に鈍感な
基質内に包囲された、マルチフィラメントヤーンで形成
された支持格子が、可撓性の著しい損失なしに、感染物
の宿りに対する望ましい抵抗を示す、ことが発見され
た。
【0009】特に、ヤーンのフィラメント間の隙間の空
間を完全に包囲する基質はヤーンの内部と外部との間の
感染物の通過に対する効果的なバリアーを提供する。従
って、かかるヤーンの被包後ヤーンに残るいかなる空間
も基質内に包囲される(これによって封じ込められ
る)。本発明の第一の実施例を図3に示す。特に、この
第一の実施例は交差接合部25で重なり合うマルチフィ
ラメントヤーン22及び24で形成された支持格子20
を有する。格子の形成に次いで、このような格子は基質
26内に閉じ込められる。基質は、好ましくは、ヤーン
の外部を連続的に取り囲み、これによってフィラメント
28間に位置する隙間の空間27(図4参照)を包囲す
る、可撓性材料である。ある実施例では、基質はポリマ
ー樹脂で形成される。図4に示すように、樹脂は、樹脂
をヤーンの中へ実質的に浸入させないようにしてヤーン
に塗布される。特に、樹脂の浸入は塗布手順、例えば、
塗布される樹脂の量及び又は封じ込め時間などで制御さ
れる。このような実施例では、隙間の空間は連続基質内
に包囲される(充填されるのではなく)。しかしなが
ら、樹脂をヤーンに浸入させ、ヤーン内に位置する隙間
の空間を実質的に充填することが企図される。
【0010】本発明の別の実施例では、図5に示すよう
に、個々のヤーン29は支持格子の形成に先立って基質
30内に閉じ込められる。その結果、ヤーンの中に残る
隙間の空間32は基質内に包囲される(これによって封
じ込められる)。すると、これにより感染物がヤーンの
内部と外部との間を移動するのを防止する。別の言い方
をすれば、基質は、閉じ込め後のヤーンの中に残る隙間
の空間とかかるヤーンの外部との間の感染に鈍感なバリ
アーを作り、同時に所望の可能性の可撓性を維持する。
述べてきたように、基質の浸入の深さは、ヤーンに付け
られる樹脂の量を調整することによって及び又は被覆時
間を調整することによって制御される。例えば、図6に
示すヤーン34を参照すると、基質36はヤーンの隙間
の空間に浸入し、これによって、ヤーンの中に位置する
空気空間の大部分を実質的に充填する。格子を閉じ込め
るのに採用される樹脂は、樹脂がフィラメントへの損傷
(例えば、フィラメントの溶融)なしに格子に付けられ
るように、個々のフィラメントの溶融温度より低い溶融
温度を有するのが好ましい。さらに、形成されたメッシ
ュが所望の可撓性を確実に保持するために樹脂は高い度
合の可撓性を示すべきである。樹脂はフィラメント材料
のヤング率より低いヤング率を有しているのが好まし
い。ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リウレタンか或いはその共重合体から形成された樹脂が
ここで使用される。
【0011】本発明のある実施例では、樹脂溶液を形成
された格子に塗布する。次いで、樹脂を運ぶ溶媒を蒸発
させ、これによって、溶質が浸み込みヤーンの中の空所
を充填する。マルチフィラメントヤーンの閉じ込めはヤ
ーンの個々のフィラメント間に形成される隙間の空間を
永久的に包囲する。特に、連続的な感染に鈍感な基質は
ヤーンの外部に形成され、それによって、フィラメント
を閉じ込め、フィラメント間の隙間の空間を充填し及び
又はシールする。従って、出来た外科用メッシュは、マ
ルチフィラメントヤーンの軟らかさと柔軟性を示し、同
時に感染物の通過のバリアーを提供する。さらに、ヤー
ンの閉じ込めは、それが支持格子の形成に次いでなされ
るならば、格子のヤーンを図3に示す交差接合部25で
互に融着させる。これらは、形成されたメッシュのほぐ
れ抵抗を改善する。それは、また、メッシュの繊維脱落
や擦り切れ特性を改善する(例えば、メッシュは繊維脱
落や擦り切れの両方の傾向は少ない)。しかしながら、
もし、個々のヤーンが格子の形成に先立って閉じ込めら
れるならば、格子は形成後、依然として、加熱されて、
ヤーン被覆物を互に融着させ、これによって、かかる格
子をほぐれ抵抗にする。
【0012】図7及び図8を参照すると、本発明に採用
されるマルチフィラメントヤーン、例えば、ヤーン40
は、二成分フィラメント42で形成される。これらの二
成分フィラメントの各々はシース44及びコア46を有
する。シースはフィラメントのコアを形成する材料の融
点より低い融点或いは溶融点を有する材料で形成され
る。かくして、フィラメントが特定の温度に加熱された
とき、シースは軟らかくなり、隣接したフィラメントか
らシースと共に流れ、これによって、フィラメント間の
空所空間を充填し、かかるフィラメントのコアを閉じ込
める。シース44はポリエチレン、テレフタレート/イ
ソフタレートの共重合エステルであるのが好ましく、他
方、コア46はポリエチレン、テレフタレートのポリエ
ステルであるのが好ましい。勿論、他の適当な材料を二
成分フィラメントの製造に使用しても良い。本発明の別
の実施例を図9及び図10に示す。特に、この実施例
は、ヤーン40のような、二成分マルチフィラメントヤ
ーン、で形成された支持格子48を有する。格子の形成
に次いで、格子は所定の温度、例えば、二成分フィラメ
ントの溶融温度、に加熱される。
【0013】二成分フィラメントのシース44が溶けて
流れ始め、フィラメント間の空所をそれによって少なく
とも、実質的に充填しかつ又連続的なポリマー基質内に
コア46を閉じ込めるのはこの溶融温度である。溶融す
るシースは流れるポリマーによって充填されてない、い
かなる空所50をも包囲する。シース44のポリマーは
コア46のポリマーよりもより軟らかくかつ可撓性があ
るので、形成された格子は普通のマルチフィラメントヤ
ーンで形成された外科用支持メッシュの可撓性を示す。
本発明の外科用メッシュは複数本のマルチフィラメント
ヤーンを支持格子構造に編んだり、織ったり、組んだ
り、さもなければ成形することによって、形成される。
このマルチフィラメントヤーンは伝統的なマルチフィラ
メントヤーンか二成分フィラメントヤーンのいずれでも
良い。二成分フィラメントヤーンで形成されたとき、そ
の後、支持メッシュを、熱或いは光エネルギーで照射し
て、フィラメント互に融着させる例えば、メッシュを炉
の中に置き、個々のフィラメントのシースが互に融着す
る、例えば180℃の温度まで加熱する。二成分フィラ
メントの被覆によるか溶融による、ヤーンの閉じ込め
は、格子に膜状感触を与え、たて編み構造の繊維特性を
除去する。さらに、本発明では、格子の孔(例えば、図
9に示す穴52)の大きさが調節される。例えば、孔の
大きさ(好ましくは約100ミクロン或いはそれ以上)
は格子の外部に付けられる樹脂の量を制御によって調整
することができる。孔の大きさの調整は身体への格子の
同化を容易にするものと信じられる。
【0014】本発明のある好ましい実施例では、医薬物
質(例えば、抗生物質)がヤーンを閉じ込める基質に組
み込まれる。薬剤は、直接、閉じ込める樹脂全体にわた
って分散されても良いし、或いは、閉じ込める樹脂全体
にわたって分散される複数の別々のキャリアーに加えら
れる。
【0015】
【実施例】以下の実施例は本発明の外科用支持メッシュ
を示す。 例1.支持格子を二成分ヤーン、特に250デニール/
16フィラメント/タイプ LHCV Kanebo
Bellcouple ポリエステルヤーン、で織る。
Kanebo Bellcouple ヤーンはポリエ
チレン テレフタレートポリエステルのコア及びポリエ
チレン テレフタレート/イソテレフタレートコポリエ
ステルのシースを有し、シースはコアより低い溶融温度
を有する。支持格子の構成に次いで、格子を通常の炉の
中に置き、約180℃まで加熱し、かくして個々のシー
スを互に溶融させる。それによって、ヤーンは閉じ込め
られ、さらに、ヤーンが重なっている接合部で互に溶融
される。その後、出来たメッシュを殺菌したパッケージ
内に封入する。 例2.支持格子を二成分ヤーン、特に75デニール/2
4フィラメント/タイプ LHCV Kanebo B
ellcouple ポリエステルヤーン、のたて編み
する。支持格子の構成に次いで、格子を普通の炉の中に
置き、約180℃まで加熱し、かくして個々のシースを
互に融着させる。しかる後、出来たメッシュを殺菌した
パッケージ内に封入する。
【0016】本発明の例示態様を添付図面を参照して説
明したが、本発明はこれらの厳格な実施例に限定され
ず、種々の他の変更や変形を、本発明の範囲或いは精神
から逸脱することなしに、当業者によって行うことがで
きることが理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチフィラメントヤーンで作られた、従来技
術の織られた支持メッシュの一部分を示す。
【図2】図1の1a−1a線における断面図である。
【図3】本発明に従って、マルチフィラメントヤーンで
形成された織られた支持格子が感染に鈍感な基質内に閉
じ込められている本発明の支持メッシュの一部を示す。
【図4】図4は、図3の2a−2a線における断面図で
ある。
【図5】図5は、支持格子を成形するに先立って、感染
に鈍感な基質内に閉じ込められたマルチフィラメントヤ
ーンの断面図である。
【図6】基質を形成する閉じ込め樹脂がヤーンに浸入
し、間隙の空間を実質的に充填する、図5と同様な図で
ある。
【図7】図7は、二成分ファイバーで成形されたマルチ
フィラメントヤーンの断面図である。
【図8】図8は、個々の二成分ファイバーの拡大断面図
である。
【図9】図9は、格子の構成に続いて、融着された、図
2の二成分ファイバーで形成され織られた本発明の織ら
れた支持メッシュの一部を示す。
【図10】図10は、図9の7a−7a線における破断
した断面図である。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感染に鈍感な基質内に閉じ込められたマ
    ルチフィラメントヤーンで形成され、前記ヤーンのフィ
    ラメント間に位置する隙間の空間が前記基質内に包囲さ
    れている支持格子を有する、軟らかくて柔軟性の外科用
    メッシュ。
  2. 【請求項2】 前記基質が前記ヤーンの外部を囲み、前
    記ヤーンのフィラメントを形成する材料の可撓性と少な
    くとも同じ位の可撓性を有する材料で形成される請求項
    1に記載のメッシュ。
  3. 【請求項3】 前記基質が、前記ヤーンに浸入してヤー
    ンの中に位置する隙間の空間を実質的に充填する、請求
    項2に記載のメッシュ。
  4. 【請求項4】 前記基質が、ポリエステル、ポリプロピ
    レン、ポリエチレン、ポリウレタン及びその共重合体か
    ら成る群から選択された重合体で形成される、請求項3
    に記載のメッシュ。
  5. 【請求項5】 前記ヤーンが複数の二成分フィラメント
    で形成され、各フィラメントは、可撓性のコア及び前記
    コアを囲む可溶性シースを有し、前記シースは前記コア
    の溶融温度より低い溶融温度を有し、前記格子の加熱に
    より前記シースが互に融着して前記隙間の空間を包囲す
    る、請求項1に記載のメッシュ。
  6. 【請求項6】 前記コアがポリエチレン テレフタレー
    ト ポリエステルで形成され、前記シースがポリエチレ
    ン テレフタレート/イソテレフタレートコポリエステ
    ルで形成される、請求項5に記載のメッシュ。
  7. 【請求項7】 前記マルチフィラメントヤーンが規則的
    に間隔をへだてた接合部で互に重なって前記支持格子を
    形成し、前記重なっているヤーンが前記接合部で互に溶
    着して前記メッシュのほぐれ抵抗を高める、請求項1に
    記載のメッシュ。
  8. 【請求項8】 前記基質が、薬剤浸透性であり、医薬剤
    が前記メッシュの移植後患者の身体への解放のため前記
    基質に組み込まれる、請求項1に記載のメッシュ。
  9. 【請求項9】 フィラメントヤーンで形成された支持格
    子から感染物の生息に対する大きい抵抗を示す軟らかく
    て柔軟性の外科用支持メッシュの製造方法であって、感
    染に鈍感な基質内に前記マルチフィラメントヤーンを閉
    じ込めて、フィラメント間に位置する隙間の空間を前記
    基質で包囲した前記外科用メッシュの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記閉じ込める段階は前記格子の形成
    に先立って前記ヤーンの外部に樹脂を付ける段階を有す
    る、請求項9に記載の方式。
  11. 【請求項11】 前記樹脂は、これを前記ヤーンに浸入
    させて前記空間を実質的に充填するに十分な量及び十分
    な時間、前記格子の外部に付けられる、請求項10に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 前記閉じ込める段階は前記格子の形成
    に次いで前記ヤーンの外部に樹脂を付ける段階を有す
    る、請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記樹脂は、これを前記ヤーンに浸入
    させて、前記空間を実質的に充填するに十分な量及び十
    分な時間、前記格子の外部に付けられる、請求項12に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ヤーンが複数の二成分フィラメン
    トで形成され、各フィラメントは可撓性のコア及び前記
    コアを囲む可溶性シースを有し、前記閉じ込める段階は
    前記シースの溶融温度以上で前記格子を加熱し前記シー
    スが互に融着する段階を有する、請求項9に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記融着段階は前記格子へ熱或いは光
    波放射を加えることによって達成される、請求項14に
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 医薬剤を、患者の身体への前記メッシ
    ュの移植後解放のため前記基質に組み込む段階を、さら
    に有する請求項9に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記閉じ込められた格子を殺菌したパ
    ッケージ内に封入する段階を、さらに有する請求項9に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 患者の身体の損傷部位を修復する方法
    であって、外科用メッシュを準備し、前記メッシュは、
    感染に鈍感な基質内に閉じ込められた前記マルチフィラ
    メントヤーンで形成された支持格子を有し、前記メッシ
    ュが軟らかくて柔軟性であり、同時に感染物の生息に対
    する抵抗を示し、前記身体の前記損傷部位に近ずき、前
    記外科用メッシュを前記身体に移植して、前記損傷部位
    を強化し、前記メッシュを前記身体に同化させることか
    らなる、患者の身体の損傷部位の修復の方法。
  19. 【請求項19】 前記ヤーンが複数の二成分フィラメン
    トで形成され、各フィラメントは可撓性のコア及び前記
    コアを囲む可溶性シースを有し、前記準備段階が、前記
    シースの溶融温度以上で前記格子を加熱し、前記シース
    が互に融着して前記コアを閉じ込める段階を有する、請
    求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記基質が、薬剤浸透性であり、医薬
    剤が前記メッシュの移植後患者の身体への解放のため前
    記基質に組み込まれる、請求項18に記載の方法。
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