JPH0837879A - 収穫野菜処理装置 - Google Patents

収穫野菜処理装置

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Publication number
JPH0837879A
JPH0837879A JP17443594A JP17443594A JPH0837879A JP H0837879 A JPH0837879 A JP H0837879A JP 17443594 A JP17443594 A JP 17443594A JP 17443594 A JP17443594 A JP 17443594A JP H0837879 A JPH0837879 A JP H0837879A
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JP
Japan
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cutting blade
cutting
rhizome
conveying
auger screw
Prior art date
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Pending
Application number
JP17443594A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Kato
啓造 加藤
Yoshito Idei
義人 出井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Kubota Corp
Kobashi Industries Co Ltd
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Kubota Corp
Kobashi Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO, Kubota Corp, Kobashi Industries Co Ltd filed Critical SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Priority to JP17443594A priority Critical patent/JPH0837879A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断刃50による切断面が真っ直ぐになるよ
うにして、商品価値を上げる。 【構成】 収穫野菜Cの根茎部Sを挟んで搬送するオー
ガスクリュー33と、このオーガスクリュー33の中途
位置に設けられて根茎部Sを切断除去する切断刃50と
を備え、切断刃50が収穫野菜Cの搬送方向と略平行と
されており、オーガスクリュー33の上方かつ切断刃5
0の手前に、結球部Bの頂部に摩擦抵抗を有して当接さ
れる上部搬送部54を設け、さらに、根茎部Sがオーガ
スクリュー33に挟まれて上部側が搬送方向に傾けられ
た結球部Bの軸心Oを、根茎部Sが切断刃50により切
断除去されるまでに切断刃50に対して略直交させるべ
く、上部搬送部54の搬送速度Vcをオーガスクリュー
33の搬送速度Vaよりも小さく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ、レタス等の
結球野菜を収穫した後に根茎部の切断処理をする収穫野
菜処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャベツ等の結球野菜の野菜収穫機とし
て、例えば、「新版 農業機械ハンドブック 株式会社
コロナ社 昭和59年3月30日発行 第863〜86
5頁」に記載のものがある。この野菜収穫機は、収穫部
で掘り取ったキャベツを、搬送手段によって搬送しなが
ら、その搬送方向中途位置に設けた切断刃によりキャベ
ツの結球部と根茎部との境界部を切断するようになって
いる。この収穫機の搬送手段は、対向回転式の2軸オー
ガスクリュー(直棒状の軸の外周に螺旋状の凹溝を形成
したもの)を備えてなり、このスクリューの溝内に根茎
部を挟んで搬送するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2軸オーガ
スクリューで根茎部を挟むと、オーガスクリューの凹溝
のうち根茎部を保持する部分は上部側が搬送方向に傾斜
されているため、根茎部及び結球部の上部側が搬送方向
に対して傾斜してしまい、かかる状態で切断刃により切
断すると、結球部と根茎部との境界部を斜めに切断して
しまう。このように切断面が斜めになると、商品価値が
低下することとなる。
【0004】そこで、本発明は、2軸オーガスクリュー
などの搬送手段による搬送途中で結球部と根茎部との境
界部を切断する収穫野菜処理装置において、結球部を切
断刃に対して平行な姿勢とすることにより、結球部と根
茎部との境界部を平行に切断できるようにすることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明は、結球部と根茎部とを有する収穫野菜を搬送す
る搬送手段と、この搬送手段の搬送方向中途位置に設け
られて収穫野菜の結球部と根茎部との境界部を切断する
切断刃とを備え、この切断刃の切断方向が収穫野菜の搬
送方向と略平行とされた収穫野菜処理装置において、前
記切断刃により結球部と根茎部との境界部が切断される
ときまでにおける前記搬送手段の搬送過程において結球
部の軸心を前記切断刃の切断方向に対して略直交させる
姿勢矯正手段を備えていることを特徴としている。
【0006】また、本発明は、結球部と根茎部とを有す
る収穫野菜の根茎部を挟んで搬送するオーガスクリュー
と、このオーガスクリューの搬送方向中途位置に設けら
れて収穫野菜の結球部と根茎部との境界部を切断する切
断刃とを備え、この切断刃の切断方向が収穫野菜の搬送
方向と略平行とされた収穫野菜処理装置において、前記
オーガスクリューの上方でかつ前記切断刃よりも搬送方
向手前に、搬送される収穫野菜の結球部の頂部に搬送方
向所定範囲にわたって摩擦抵抗を有して当接される上部
搬送部が設けられており、根茎部がオーガスクリューに
挟まれることにより上部側が搬送方向に傾けられた結球
部の軸心を、結球部と根茎部との境界部が前記切断刃に
より切断されるときまでに前記切断刃の切断方向に対し
て略直交させるべく、前記上部搬送部の搬送速度が前記
オーガスクリューの搬送速度よりも小さく設定されてい
ることを特徴としている。
【0007】ここで、オーガスクリューとは、直棒状の
軸の外周に螺旋状の凹溝を形成したものであって、根茎
部を下方に引き込む方向に回転駆動されるとともに、螺
旋状の凹溝内に挟持された根茎部を軸方向に搬送するも
のである。このようなオーガスクリューでは、根茎部は
上記のような螺旋溝内に保持され、かかる根茎部の保持
部分では凹溝は上方側が搬送方向に向かって傾斜してい
るので、根茎部の上部側が搬送方向に傾斜されることと
なり、これに伴って結球部も傾斜される。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明では、搬送手段により収
穫野菜が搬送される過程において、姿勢矯正手段により
収穫野菜の結球部の軸心が切断刃の切断方向に対して直
交され、この状態で切断刃により結球部と根茎部との境
界部が切断される。したがって、この切断刃による切断
面は略真っ直ぐとなる。
【0009】請求項2に記載の発明では、オーガスクリ
ューによる収穫野菜の搬送開始時には、スクリューの溝
内に挟持された根茎部は、その上部側が搬送方向に傾斜
しており、これに伴って結球部も上部側が搬送方向に傾
く。このような状態で結球部の頂部を上部搬送部に当接
しつつ、オーガスクリューにより収穫野菜を搬送してい
くと、上部搬送部の搬送速度はオーガスクリューの搬送
速度よりも小さく設定され、また、結球部と上部搬送部
とが摩擦抵抗を有して当接されているので、収穫野菜
は、その根茎部に対して結球部の頂部が相対的に搬送方
向後方に移動されることとなり、搬送方向所定範囲の間
に結球部の軸心が搬送方向と略平行とされる。そして、
かかる姿勢で切断刃により結球部と根茎部との境界部が
切断されるので、この切断刃による切断面は略真っ直ぐ
となる。
【0010】
【実施例】図3〜図5はキャベツの収穫に適した野菜収
穫機10を示している。この収穫機10は走行車両11
を有し、この走行車両11には、圃場のキャベツ(野
菜)Cを引き抜く収穫手段12と、この収穫手段12に
より引き抜かれたキャベツCを上方に持ち上げる第1搬
送手段13と、この第1搬送手段13により送られてき
たキャベツCを後方に搬送する第2搬送手段14と、こ
の第2搬送手段14の搬送途中でキャベツCの根茎部S
を切断除去する切断手段15と、この切断手段15の搬
送方向手前に配置されてキャベツCの姿勢を矯正する姿
勢矯正手段16と、根茎部Sの切断されたキャベツCを
収納する収納部17とが備えられている。
【0011】前記走行車両11は、クローラ18を備え
た車体19を有し、この車体19の右側に運転席20が
設けられている。運転席20の前方又は左側方には、走
向操作レバー、主変速レバー、副変速レバー、アクセル
レバー等を有する。また、車体19には、クローラ18
を駆動するためのエンジン21及びミッション22等が
備えられている。車体19の後部には昇降作業装置23
が備えられている。
【0012】前記収穫手段12は、車体19左部の前方
に配置されており、前端部に配置した左右一対のピック
アップディスク24と、このピックアップディスク24
により引き抜かれたキャベツCの根茎部Sを挟持して後
上方に搬送する左右一対の取り込みスクリュー25とを
有する。この左右の取り込みスクリュー25は、直棒軸
の表面に螺旋状の凹溝を有するいわゆる2軸オーガスク
リューからなり、両者のスクリューの溝内で根茎部Sを
挟持しながら後方へ搬送するもので、この取り込みスク
リュー25は圃場の表面に対して所定の角度を有して配
置されている。
【0013】前記第1搬送手段13は、取り込みスクリ
ュー25の後端に連繋された持ち上げスクリュー26
と、この持ち上げスクリュー26によるキャベツCの搬
送を安定的に行うべくキャベツCの頂部を押さえるベル
トコンベヤ27とを有する。持ち上げスクリュー26
は、取り込みスクリュー25より大きい角度で後上方に
傾斜しており、取り込みスクリュー25と同様に、2軸
オーガスクリューからなり、左右一対設けられていて、
スクリューの溝内で根茎部Sを挟持しながらキャベツC
を後上方へ持ち上げ搬送する。
【0014】ベルトコンベヤ27は、持ち上げスクリュ
ー26の搬送速度とほぼ同速度で駆動されており、持ち
上げスクリュー26により搬送されているキャベツCの
頂部を押さえて、キャベツCの落下防止と安定搬送とを
図っている。持ち上げスクリュー26の下方には、回転
駆動式の切断刃28が設けられており、この切断刃28
により、キャベツCの根茎部Sのうち持ち上げスクリュ
ー26により挟持される部分を残して、かかる部分より
下方の根茎部Sを切断除去するようになっている。
【0015】第1搬送手段13によって持ち上げられた
キャベツCは第2搬送手段14により後方に搬送され
る。この第2搬送手段14による搬送過程において、姿
勢矯正手段16によりキャベツCの結球部Bの軸心Oが
搬送方向に対して略直交させられた後、切断手段15に
より結球部Bと根茎部Sとの境界部が切断される。根茎
部Sが切断除去されたキャベツCは第2搬送手段14に
よりさらに後方に搬送され、収納部17の上方で下方に
落下させられる。なお、第2搬送手段14の上方及び側
方は防護カバー29により覆われている。
【0016】前記収納部17は上方開放状のコンテナ3
0を備え、このコンテナ30内に、第2搬送手段14の
後端部から落下させられたキャベツCを多数個収納する
ようになっている。本実施例に係る収穫野菜処理装置1
は、前記第2搬送手段14(以下、「搬送手段」とい
う)、切断手段15及び姿勢矯正手段16を備えて構成
されており、車体19に固定された装置フレーム2に支
持固定されている。以下、収穫野菜処理装置1の各実施
例について説明する。
【0017】図1及び図2に示す第1実施例に係る収穫
野菜処理装置1において、前記搬送手段14は、持ち上
げスクリュー26の後上端に連繋された根茎部搬送部3
1と、キャベツCの結球部Bを左右から挟持して搬送す
る側部搬送部32とを有する。これら根茎部搬送部31
と側部搬送部32は、共に緩やかに後上方傾斜されて、
搬送方向が同方向(略後方)とされており、且つ、根茎
部搬送部31の搬送速度と側部搬送部32の搬送速度と
が同速度に設定されている。
【0018】根茎部搬送部31は、2つのオーガスクリ
ュー33が左右に並設されてなり、これらオーガスクリ
ュー33の対向側が下方に回転されてキャベツCの根茎
部Sを下方に引き込みつつ、オーガスクリュー33の凹
溝33a内で根茎部Sを挟持しながら後方へ搬送する。
なお、オーガスクリュー33と持ち上げスクリュー26
とは、ユニバーサルジョイント等で連動連結してもよい
し、別個独立の駆動系により別々に回転駆動することも
できる。
【0019】各オーガスクリュー33の後端部には回転
動力伝達部34が設けられている。この動力伝達部34
は、装置フレーム2に固定された油圧モータ(又は減速
機付モータ)35からの動力を、スプロケット36、チ
ェーン37及び伝動ギア38等を介して各オーガスクリ
ュー33に伝達して、両オーガスクリュー33を同速度
で回転駆動するよう構成されている。各オーガスクリュ
ー33の前端部は軸受40を介して装置フレーム2に支
持されている。
【0020】各オーガスクリュー33は、根茎部Sを下
方に引き込む方向に回転駆動されており(すなわち、各
オーガスクリュー33の対向側が下方に回転する)、ま
た、オーガスクリュー33の外周に螺旋状に形成された
凹溝33aは、スクリュー33の回転により両オーガス
クリュー33の凹溝33a内に保持された根茎部Sを後
方に搬送するように設けられている。凹溝33aは、各
オーガスクリュー33の対向側では上方が搬送方向に傾
斜されているので、根茎部Sは上側が搬送方向(後方)
に傾斜する姿勢で凹溝33a内に保持されながら搬送さ
れるようになる。
【0021】側部搬送部32は左右一対のベルトコンベ
ヤ41を備え、第1搬送手段13により送られてきたキ
ャベツCの結球部Bを両ベルトコンベヤ41により左右
側方から挟持して収納部17の上方まで搬送する。各ベ
ルトコンベヤ41は、本実施例では上下一対の環帯状ゴ
ムベルト42を備え、これら一対のゴムベルト42が、
持ち上げスクリュー26の後部上方に配置された前プー
リ43と、収納部17の上方に配置された後プーリ44
とにわたってそれぞれ巻回されており、前プーリ43と
後プーリ44との間には、ゴムベルト42の往行側42
a(結球部Bを挟持する側)を案内する複数の案内プー
リ45が所定間隔で設けられている。
【0022】そして、左右のベルトコンベヤ41は、装
置フレーム2に固定されたモータ52からの回転動力
が、チェン、スプロケット等を介して後プーリ44にそ
れぞれ伝達されて、同速度で左右に回行駆動されてい
る。なお、これら左右のベルトコンベヤ41の回行速度
を若干異ならせることにより、キャベツCをその結球部
Bの軸心回りに回転させながら搬送することもできる。
【0023】前プーリ43は前後位置調整機構46によ
り前後方向に移動調整自在とされており、これによりゴ
ムベルト42の巻付け張力を調整できる。また、各案内
プーリ45は、装置フレーム2に枢支された揺動片47
の揺動側端部に設けられており、各揺動片47は、案内
プーリ45がゴムベルト42の往行側42aの内面を押
し付けて左右のゴムベルト42の間隔を狭めるようにテ
ンションスプリング48により付勢されている。各揺動
片47のテンションスプリング48は、揺動片47の一
端部と、装置フレーム2の所定位置に設けたネジ軸49
端部とに引っ掛けられている。ネジ軸49を軸方向に移
動調節することにより、各案内プーリ45によるゴムベ
ルト42の押付力を個々に調整可能である。
【0024】前記切断手段15は、根茎部搬送部31の
搬送方向中途部の上方に設けられた切断刃50を備えて
いる。この切断刃50は円板状であって、2軸オーガス
クリュー33の上部により構成される搬送面よりも若干
上方に配置されるとともに、前記搬送面に対し平行とさ
れている。すなわち、切断刃50の切断方向は根茎部搬
送体31の搬送方向と略平行とされている。
【0025】この切断刃50は、装置フレーム2に固定
されたモータ51により回転駆動される。なお、モータ
51としては、油圧式、電動式などの適宜のものを採用
できる。オーガスクリュー33の上方でかつ切断刃50
よりも搬送方向手前(前方)には、上部搬送部54が設
けられている。この上部搬送部54は、上下に回行する
ベルトコンベヤ55と、このベルトコンベヤ55を上下
方向に浮動的に支持する支持機構56とを備えている。
そして、ベルトコンベヤ55の下面が、キャベツCの結
球部Bの頂部に搬送方向所定範囲に亘って摩擦抵抗を有
して当接するように構成されている。
【0026】ベルトコンベヤ55は、支持枠57と、支
持枠57の後端部に設けられた後プーリ58と、支持枠
57の前端部に設けられた前プーリ59と、これら前後
プーリ58,59にわたって巻回された環帯状ゴムベル
ト60とを備えて構成される。前プーリ59の前後位置
を位置調整機構61により調節することにより、ゴムベ
ルト60の張力を調節可能としている。なお、本実施例
では、ゴムベルト60は左右一対設けられていて、各ゴ
ムベルト60が隣接配置され、これらゴムベルト60が
それぞれ前後プーリ58,59に巻回されている。
【0027】ベルトコンベヤ55の前端部の搬送方向
(前後方向)の位置は、オーガスクリュー33の前端部
の略上方位置とされており、また、後端部の搬送方向位
置は、切断刃50の回転中心部の略上方とされている。
したがって、キャベツCがオーガスクリュー33により
搬送開始されたときから上部搬送部54が結球部Bの頂
部に摩擦抵抗を有して当接され、結球部Bと根茎部Sと
の境界部が切断刃50により完全に切断されるまで結球
部Bの頂部に上部搬送部54が当接される。
【0028】上部搬送部54のゴムベルト60は、モー
タ52からの回転動力が、スプロケット、チェン、伝動
軸、ベベルギヤ等を介して伝達されて回行駆動されてい
る。なお、本実施例では、側部搬送部32及び上部搬送
部54の駆動を、一つのモータ52で行うことにより部
品点数の削減を図り、構造の簡易化、コスト低減を図っ
ている。
【0029】上部搬送部54の搬送速度(ゴムベルト6
0の回行速度)は、根茎部Sがオーガスクリュー33に
挟まれることにより上部側が搬送方向に傾けられた結球
部Bの軸心Oを、結球部Bと根茎部Sとの境界部が切断
刃50により切断されるときまでに切断刃50の切断方
向に対して略直交させるべく、オーガスクリュー33の
搬送速度よりも小さく設定されている。而して、上部搬
送部54により姿勢矯正手段16が構成されている。
【0030】すなわち、図6にも示すように、オーガス
クリュー33の搬送速度をVa、上部搬送部54の搬送
速度をVc、結球部Bの頂部が上部搬送部54に最初に
当接されてから根茎部Sが切断刃50により切断開始さ
れるまでの搬送距離をL、結球部Bの頂部が上部搬送部
54に最初に当接された時の当該頂部の搬送方向への傾
き量をlとすると、切断刃50による切断開始時点にお
いて結球部Bの軸心Oが切断刃50の切断方向に対して
垂直となればよいから、次式によりオーガスクリュー3
3の搬送速度Vaと上部搬送部54の搬送速度Vcとの
速度比を求めて、かかる速度比に基づいてこれら搬送速
度Va,Vcを決定すればよい。
【0031】 (次式) L/Va = (L−l)/Vc 前記支持機構56は、支持枠57を装置フレーム2に上
下動自在に連結する平行リンク63と、支持枠57を上
動方向に付勢する付勢手段とを備えている。平行リンク
63を構成する一つのリンク部材63aは中空筒状とさ
れていて、その内部にゴムベルト60を回行駆動する駆
動力を伝達する伝動軸64が設けられている。かかる伝
動軸64の両端にはベベルギヤ(図示せず)が設けられ
ており、このベベルギヤと、装置フレーム2及び支持枠
57側に設けたベベルギヤとが噛合されており、伝動軸
64が平行リンク63とともに上下回動可能となってい
る。
【0032】付勢手段は、本実施例では、支持枠57の
前後方向中途部と装置フレーム2との間に設けられて支
持枠57を鉛直上方に付勢するコイルスプリング65
と、リンク部材63aの回動側端部と装置フレーム2と
の間に設けられて平行リンク63を上方回動方向に付勢
するコイルスプリング66とからなる。そして、ベルト
コンベヤ55の自重と付勢手段の付勢力とがバランスし
て、平行リンク63が略45°傾斜した状態で浮動的に
姿勢保持されている。このときの、ベルトコンベヤ55
の下面とオーガスクリュー33の搬送面との間の距離
は、収穫されるキャベツCのうち最も小さなものの結球
部Bの上下幅よりも若干小さく設定されており、よっ
て、収穫されたすべてのキャベツCの結球部Bの頂部が
ゴムベルト60の下面に当接される。
【0033】ベルトコンベヤ55の下面とオーガスクリ
ュー33の搬送面との間の距離よりも大きな結球部Bを
有するキャベツCが搬送されてきたときには、ベルトコ
ンベヤ55が付勢手段により上方回動方向に付勢されて
いるので、結球部Bがベルトコンベヤ55を押し上げる
ことにより迅速に上動する。本第1実施例の収穫野菜処
理装置1によれば、キャベツCの搬送を、オーガスクリ
ュー33と、側部搬送部34と、上部搬送部54とによ
る3点支持による搬送としているので、搬送速度を比較
的高速に設定しても安定的にキャベツCの搬送及び根茎
部Sの切断除去を行うことができる。また、切断刃50
による切断面が結球部Bの軸心Oに対し略直交するの
で、商品価値を損なうことがない。
【0034】図7は側部搬送部32を構成するベルトコ
ンベヤ41の他の例を示しており、このベルトコンベヤ
41では、隣接する揺動片47同士がテンションスプリ
ング68を介して連結され、搬送方向に最も後方位置の
揺動片47と装置フレーム2に設けたネジ軸49とが、
案内プーリ45がゴムベルト42の往行側42aの内面
を押し付けて左右のゴムベルト42の間隔を狭めるよう
に付勢するテンションスプリング48により連結されて
いる。したがって、かかる一つのネジ軸49の軸方向位
置を調整することにより、全ての揺動片47によるゴム
ベルト42の押付力を調整することができ、収穫するキ
ャベツCの結球部Bの大きさに応じた左右のゴムベルト
42間の距離を迅速かつ容易に行うことができる。
【0035】図8乃至図12は、本発明に係る収穫野菜
処理装置1の第2実施例を示しており、上記第1実施例
と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略
し、異なる構成、作用効果について説明する。本第2実
施例における上部搬送部54の前後プーリ58,59は
装置フレーム2に枢支されており、前後プーリ58,5
9の間には、ゴムベルト60の回行下側部の内面を案内
する案内プーリ70が設けられている。この案内プーリ
70は、装置フレーム2に枢支された揺動片71の揺動
側端部に設けられており、各揺動片71と装置フレーム
2に設けたネジ軸72とがテンションスプリング73に
より連結されて、かかるテンションスプリング72によ
り案内プーリ70がゴムベルト60の回行下側部を下方
に押し付ける方向に付勢されている。
【0036】この上部搬送部54の駆動は、図8及び図
11に示すように、装置フレーム2に固定したモータ7
4の回転動力を、減速ギヤ75、伝動軸76、スプロケ
ット77、チェン78等からなる伝動機構を介して後プ
ーリ58に伝達することにより行っている。また、側部
搬送部32の駆動は、モータ74の回転動力を、減速ギ
ヤ75、スプロケット79、チェン80、ベベルギヤ8
1等からなる伝動機構を介して後プーリ44に伝達する
ことにより行っている。
【0037】また、オーガスクリュー33の駆動は、図
8乃至図10に示すように、モータ74の回転動力を、
減速ギヤ75、伝動軸82、スプロケット83、チェン
84、ベベルギヤ85等からなる伝動機構を介してオー
ガスクリュー33に伝達することにより行っている。本
実施例では、オーガスクリュー33、側部搬送部32及
び上部搬送部54の駆動を一つのモータ74により行っ
ているが、個々にモータを設けることもできる。
【0038】また、切断刃50の駆動は、図8、図9及
び図12に示すように、モータ51の回転動力を、プー
リ85,86及び伝動ベルト87等からなる伝動機構を
介して伝達することにより行われている。プーリ85,
86と伝動ベルト87とは所定の摩擦抵抗を有して一体
回転されるが、切断刃50の切断抵抗が大きくなればプ
ーリ85,86と伝動ベルト87とがから回りして、切
断刃50その他の装置の破損が防止される。
【0039】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。例えば、上記
実施例においては、収穫野菜処理装置1を自走式の野菜
収穫機10に搭載したが、適宜の装置フレームを設けて
野菜処理装置1を単独で屋内に設置することもできる。
【0040】また、上記実施例では、オーガスクリュー
33の搬送速度Vaと側部搬送部34の搬送速度とを同
速度とし、これらの搬送速度よりも上部搬送部54の搬
送速度Vcを小さく設定したが、側部搬送部34の搬送
速度と上部搬送部54の搬送速度Vcとを同速度とし、
これらの搬送速度よりもオーガスクリュー33の搬送速
度Vaを大きく設定することもできる。かかる場合に
は、側部搬送部34及び上部搬送部54により姿勢矯正
手段16が構成される。
【0041】また、姿勢矯正手段16は、切断刃50に
より根茎部Sが切断除去されるときまでに結球部Bの頂
部に所定の摺動抵抗を有して当接する抵抗体を装置フレ
ーム2に固定的に設けることにより構成することもでき
る。このような抵抗体としては、ゴム板、スポンジ体等
を採用できる。かかる抵抗体によっても、結球部Bの頂
部側が根茎部Sに対して相対的に搬送方向反対方向に移
動されて、結球部Bの軸心Oが切断刃50の切断方向に
対して略直交される。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の収穫野菜
処理装置では、切断刃により結球部と根茎部との境界部
が切断されるときまでにおける搬送手段の搬送過程にお
いて結球部の軸心を切断刃の切断方向に対して略直交さ
せる姿勢矯正手段を備えているので、切断刃による切断
面を結球部の軸心に対して略垂直とすることができる。
【0043】また、本発明は、オーガスクリューの上方
でかつ切断刃よりも搬送方向手前に、搬送される収穫野
菜の結球部の頂部に搬送方向所定範囲にわたって摩擦抵
抗を有して当接される上部搬送部が設けられており、根
茎部がオーガスクリューに挟まれることにより上部側が
搬送方向に傾けられた結球部の軸心を、結球部と根茎部
との境界部が切断刃により切断されるときまでに切断刃
の切断方向に対して略直交させるべく、上部搬送部の搬
送速度がオーガスクリューの搬送速度よりも小さく設定
されているので、結球部と根茎部とを有する収穫野菜の
搬送に適したオーガスクリューを採用しながらも、その
オーガスクリューによる搬送時の収穫野菜の姿勢の傾き
を上部搬送部により矯正して、切断刃による切断面を結
球部の軸心に対して略垂直とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る収穫野菜処理装置の
右側面図である。
【図2】同収穫野菜処理装置の平面図である。
【図3】同収穫野菜処理装置を搭載した自走式野菜処理
機の左側面図である。
【図4】同野菜処理機の正面図である。
【図5】同野菜処理機の平面図である。
【図6】第1実施例に係る収穫野菜処理装置の作用説明
図である。
【図7】同収穫野菜処理装置の側部搬送部のベルトコン
ベヤの他の例を示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る収穫野菜処理装置の
右側面図である。
【図9】同収穫野菜処理装置の平面図である。
【図10】同収穫野菜処理装置におけるオーガスクリュ
ーの駆動機構を示す説明図である。
【図11】同収穫野菜処理装置における側部搬送部及び
上部搬送部の駆動機構を示す説明図である。
【図12】同収穫野菜処理装置における切断刃の駆動機
構を示す説明図である。
【符号の説明】
1 収穫野菜処理装置 14 搬送手段 16 姿勢矯正手段 33 オーガスクリュー 33a オーガスクリューの螺旋状凹溝 50 切断刃 54 上部搬送部 C 収穫野菜(キャベツ) B 結球部 O 結球部の軸心 S 根茎部 Va オーガスクリューの搬送速度 Vc 上部搬送部の搬送速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出井 義人 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結球部(B)と根茎部(S)とを有する
    収穫野菜(C)を搬送する搬送手段(14)と、この搬
    送手段(14)の搬送方向中途位置に設けられて収穫野
    菜(C)の結球部(B)と根茎部(S)との境界部を切
    断する切断刃(50)とを備え、この切断刃(50)の
    切断方向が収穫野菜(C)の搬送方向と略平行とされた
    収穫野菜処理装置において、 前記切断刃(50)により結球部(B)と根茎部(S)
    との境界部が切断されるときまでにおける前記搬送手段
    (14)の搬送過程において結球部(B)の軸心(O)
    を前記切断刃(50)の切断方向に対して略直交させる
    姿勢矯正手段(16)を備えていることを特徴とする収
    穫野菜処理装置。
  2. 【請求項2】 結球部(B)と根茎部(S)とを有する
    収穫野菜(C)の根茎部(S)を挟んで搬送するオーガ
    スクリュー(33)と、このオーガスクリュー(33)
    の搬送方向中途位置に設けられて収穫野菜(C)の結球
    部(B)と根茎部(S)との境界部を切断する切断刃
    (50)とを備え、この切断刃(50)の切断方向が収
    穫野菜(C)の搬送方向と略平行とされた収穫野菜処理
    装置において、 前記オーガスクリュー(33)の上方でかつ前記切断刃
    (50)よりも搬送方向手前に、搬送される収穫野菜
    (C)の結球部(B)の頂部に搬送方向所定範囲にわた
    って摩擦抵抗を有して当接される上部搬送部(54)が
    設けられており、根茎部(S)がオーガスクリュー(3
    3)に挟まれることにより上部側が搬送方向に傾けられ
    た結球部(B)の軸心(O)を、結球部(B)と根茎部
    (S)との境界部が前記切断刃(50)により切断され
    るときまでに前記切断刃(50)の切断方向に対して略
    直交させるべく、前記上部搬送部(54)の搬送速度
    (Vc)が前記オーガスクリュー(33)の搬送速度
    (Va)よりも小さく設定されていることを特徴とする
    収穫野菜処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105409437A (zh) * 2015-12-10 2016-03-23 山东农业大学 一种绿叶菜整株连续采收装置及采收方法

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CN105409437A (zh) * 2015-12-10 2016-03-23 山东农业大学 一种绿叶菜整株连续采收装置及采收方法

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