JPH0837784A - 移動装置及び移動装置の制御方法 - Google Patents

移動装置及び移動装置の制御方法

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JPH0837784A
JPH0837784A JP6172508A JP17250894A JPH0837784A JP H0837784 A JPH0837784 A JP H0837784A JP 6172508 A JP6172508 A JP 6172508A JP 17250894 A JP17250894 A JP 17250894A JP H0837784 A JPH0837784 A JP H0837784A
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JP6172508A
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Taiichiro Fukuda
泰一郎 福田
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/021Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors using intermittent driving, e.g. step motors, piezoleg motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/101Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors using intermittent driving, e.g. step motors

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦面の影響を少なくして、移動対象物を高
精度に移動させる。 【構成】 相対移動方向に伸縮するように台11に固定
された圧電素子3及び4と、相対移動方向に対し垂直方
向成分を有して伸縮するように台11に固定された圧電
素子5及び6と、圧電素子3及び4に接合された振動体
2と、圧電素子5及び6に接合され、振動体2に接触し
ないように配置された振動体10と、振動体10と移動
体1とが非接触状態となり振動体2と移動体1とを接触
させるようにするとともに振動体2が台11に対して所
定方向に移動するようにし、かつ、振動体10と移動体
1とが接触して振動体2と移動体1とが非接触状態とな
るようにするとともに振動体2が台11に対して前記所
定方向と反対方向に移動するように、圧電素子3及び
4,5及び6に電圧を供給する電圧供給部12及び13
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば圧電素子のよ
うな振動体を用いて移動対象物を移動させる移動装置、
及び移動装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電素子に高周波電圧を与え
てその圧電素子を伸縮運動させ、この伸縮運動を利用し
て物体を移動させる移動装置が知られている。図7は、
従来のこの種の移動装置の第1の例であるインパクト装
置の構成を示す図である。この移動装置30は、移動体
32及び物体33と、両者に接合された圧電素子31と
から構成されている。移動体32は、所定の面34上に
設置されている。物体33は、面34とは接触していな
い。
【0003】図中(a)において、先ず、圧電素子31
が伸びる方向に電圧が与えられる。このときに電圧を急
激に変化させると、移動体32と面34との接触面は動
摩擦状態となり、移動体32が面34に対して相対移動
する(移動量L)。次に、圧電素子31が縮む方向に電
圧が与えられる。このときに電圧を緩やかに変化させる
と、移動体32と面34との接触面は静摩擦状態とな
り、移動体32は面34に対して移動されず、物体33
のみが移動体32に対して接近する。以上のように、圧
電素子31が1回伸縮運動することにより、移動体32
が面34に対して図中左方向にLだけ移動される。ま
た、図中(b)において、最初に圧電素子31が縮む方
向に急激に電圧が与えられると、移動体32が面34に
対して図中右方向に移動し、次に圧電素子31が伸びる
方向に緩やかに電圧が与えられると、移動体32は面3
4に対して移動されず、物体33のみが移動体32に対
して離反する。このように制御すれば、圧電素子31を
伸縮運動させることにより、移動体32を図中右方向に
移動させることができる。
【0004】図8は、従来の移動装置の第2の例の構成
を示す図である。図8の移動装置20において、圧電素
子21の一方の電極21aは、固定体である台22に固
定されている。また、他方の電極21bは、振動体23
に接合されている。支持子24は、振動体23と台22
との間に転動自在に設けられている。電圧源25は、圧
電素子21に電圧を与えるためのものであり、圧電素子
21の電極21a,21bと電気的に接続されている。
物体26は、振動体23上に載置されており、この移動
装置20により移動されるものである。
【0005】電圧源25から圧電素子21の電極21
a,21bに高周波電圧が供給されると、圧電素子21
が伸縮される。ここで圧電素子21には、非対称波形の
電圧が供給される。すなわち、例えば最初に圧電素子2
1が縮む方向に急激に変化する電圧が与えられ、振動体
23が図中左方向に大きな加速度で移動する。この結
果、振動体23と物体26とは、動摩擦状態になり、振
動体23が物体26に対して相対移動する。次に、圧電
素子11が伸びる方向に緩やかに変化する電圧が与えら
れ、振動体23が図中右方向に小さな加速度で移動す
る。この結果、振動体23と物体26とは、静摩擦状態
になり、物体26と振動体23とは相対移動しない。以
上の動作により、圧電素子21の伸縮運動により、物体
26が振動体23に対して図中右方向に相対移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
移動装置30,20においては、駆動性能は、摩擦面の
状態により大きな影響を受ける。例えば、摩擦面が荒れ
ていて変位量(数nm)と比較して大きな凹凸がある場
合、物体を駆動させることができなくなる。また、摩擦
面の動摩擦係数にばらつきがあると、1周期ごとの変位
量にばらつきが生じ、高精度な位置決めができなくな
る。さらに、動摩擦を利用したものでは、摩擦面が劣化
しやすく、動摩擦により駆動源から供給されたエネルギ
ーが失われ、エネルギー効率が悪くなる。さらにまた、
圧電素子に電圧を与えるための駆動回路では、静摩擦状
態と動摩擦状態とを作り出さなければならず、駆動回路
の設計が困難になるという問題がある。
【0007】本発明は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、摩擦面の影響を少なくし
て、移動対象物を高精度に移動させることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電圧の供給により伸縮する電気
機械変換素子、及び前記電気機械変換素子に接合する振
動体を有し、前記振動体と、前記振動体に所定の摩擦力
で接触する物体(1)とを相対移動させる移動装置であ
って、相対移動方向に伸縮するように本体に固定された
第1の電気機械変換素子(3、4)と、相対移動方向に
対し垂直方向成分を有して伸縮するように前記本体に固
定された第2の電気機械変換素子(5、6)と、前記第
1の電気機械変換素子に接合された第1の振動体(2)
と、前記第2の電気機械変換素子に接合され、前記第1
の振動体に接触しないように配置された第2の振動体
(10)と、前記第2の振動体と前記物体とが非接触状
態となり前記第1の振動体と前記物体とを接触させるよ
うに前記第2の電気機械変換素子への電圧の供給を制御
するとともに前記第1の振動体が前記本体に対して第1
の方向に移動するように前記第1の電気機械変換素子に
電圧を供給し、かつ、前記第2の振動体と前記物体とが
接触して前記第1の振動体と前記物体とが非接触状態と
なるように前記第2の電気機械変換素子に電圧を供給す
るとともに前記第1の振動体が前記本体に対して前記第
1の方向と反対方向に移動するように前記第1の電気機
械変換素子に電圧を供給する電圧供給部(12、13)
とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の移動
装置において、前記電圧供給部は、前記第1の振動体と
前記物体とが接触している場合に前記第1の電気機械変
換素子に電圧を供給するときは、前記第1の振動体と前
記物体との接触面が静摩擦状態を保つように電圧を供給
することを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1に
記載の移動装置において、前記電圧供給部は、前記第1
の移動体と前記物体とが接触している場合に前記第1の
電気機械変換素子に電圧を供給するときは、前記第1の
振動体と前記物体との接触面が動摩擦状態を保つように
電圧を供給することを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、第1の方向に伸縮する
ように本体に固定された第1の電気機械変換素子と、前
記第1の方向に対し垂直方向成分を有して伸縮するよう
に前記本体に固定された第2の電気機械変換素子と、前
記第1の電気機械変換素子に接合された第1の振動体
と、前記第2の電気機械変換素子に接合され、前記第1
の振動体に接触しないように配置された第2の振動体と
を備える移動装置の制御方法であって、前記第2の電気
機械変換素子を伸縮させることにより、前記第1の振動
体と前記第2の振動体とをそれぞれ交互に物体に接触さ
せ、かつ、前記第1の振動体と前記物体とが接触してい
るときはその接触面が静摩擦状態を保つようにして前記
第1の電気機械変換素子を伸縮させることにより、前記
第1の振動体を前記本体に対して前記第1の方向に相対
移動させることを特徴とする。請求項5の発明は、第1
の方向に伸縮するように本体に固定された第1の電気機
械変換素子と、前記第1の方向に対し垂直方向成分を有
して伸縮するように前記本体に固定された第2の電気機
械変換素子と、前記第1の電気機械変換素子に接合され
た第1の振動体と、前記第2の電気機械変換素子に接合
され、前記第1の振動体に接触しないように配置された
第2の振動体とを備える移動装置の制御方法であって、
前記第2の電気機械変換素子を伸縮させることにより、
前記第1の振動体と前記第2の振動体とをそれぞれ交互
に物体に接触させ、かつ、前記第1の振動体と前記物体
とが接触しているときはその接触面が動摩擦状態を保つ
ようにして前記第1の電気機械変換素子を伸縮させるこ
とにより、前記第1の振動体を前記本体に対して前記第
1の方向に相対移動させることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、電圧供給部は、第
1の電気機械変換素子及び第2の電気機械変換素子に電
圧を供給し、これらを伸縮させる。これにより、第1の
振動体と第2の振動体とが交互に物体に接触する。第1
の振動体と物体とが接触しているときは、第1の振動体
が本体に対して相対移動する。また、第2の振動体と物
体とが接触しているときは、第1の振動体が相対移動し
た量だけ戻される。従って、第1の電気機械変換素子及
び第2の電気機械変換素子の1回の伸縮運動により、第
1の振動体と物体とが所定量相対移動する。よって、第
1の振動体が相対移動した量だけ戻されるときは、物体
と非接触状態にあるので、接触面の影響を受けずに移動
させることができる。
【0012】また、請求項2,4の発明においては、第
1の振動体と物体とが接触しているときは、両者の接触
面が静摩擦状態を保つように第1の電気機械変換素子が
伸縮する。よって、相対移動のときに動摩擦状態となら
ないので、動摩擦の影響を受けずに精度良く相対移動さ
せることができる。さらにまた、請求項3,5の発明に
おいては、第1の振動体と物体とが接触しているとき
は、両者の接触面が動摩擦状態を保つように第1の電気
機械変換素子が伸縮する。よって、第1の電気機械変換
素子の1回の伸縮による相対移動量を大きくすることが
でき、周期を短くすることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面等を参照して、本発明の一実施例
について説明する。図1は、本発明による移動装置の第
1の実施例の構成を示す図である。図中(a)は平面
図、(b)は正面図である。振動体2と台11とは、圧
電素子3,4により接合されている。圧電素子3,4
は、図1(b)中、左右方向に伸縮するように取り付け
られている。振動体2と台11との間には、例えばボー
ルベアリングからなる複数の支持子7,8,9が転動自
在に配置されている。振動体2は、図1(a)に示すよ
うに、略ロ字状に形成されており、振動体2の内部に
は、振動体10が振動体2と接触しないように取り付け
られている。振動体10と台11とは、圧電素子5,6
により接合されている。圧電素子5,6は、図1(b)
中、上下方向に伸縮するように取り付けられている。振
動体2,10の上部には、移動体1が載置されている。
移動体1と振動体2との接触面は、所定の摩擦力を有し
ている。電圧源12は、圧電素子3,4に、圧電素子
3,4を伸縮させるための電圧を供給するためのもので
ある。また、電圧源13は、圧電素子5,6に、それぞ
れ圧電素子5,6を伸縮させるための電圧を供給するた
めのものである。
【0014】次に、この移動装置の動作について図2,
図3に基づき説明する。図2は、電圧源12,13が、
それぞれ圧電素子3及び4,圧電素子5及び6に供給す
る電圧VA ,VB と時間との関係を示すグラフである。
また、図3は、図1の移動装置の動作の様子を段階的に
示す概略図である。先ず、図2において、時刻t0 から
t1 までの間は、電圧源12は、圧電素子3,4に電圧
を供給する。このときの電圧は、緩やかに増加するもの
である。また、時刻t0 からt1 までの間は、電圧源1
3は、電圧を供給しない。これにより、時刻t0 からt
1 までの間は、振動体10は移動されずに、その上面が
振動体2の上面より下側に配置される。従って、移動体
1は、振動体2とのみ接触する(図3(a))。また、
電圧源12からの電圧の供給により、圧電素子3及び4
が伸縮し、振動体2は図中右方向に移動する(図3
(b))。このときは、電圧が緩やかに変化することに
より、移動体10と振動体2との接触面は、静摩擦状態
を保持する。すなわち、移動体1は、振動体2とともに
移動する。
【0015】次の時刻t1 からt2 までの間は、電圧源
12は一定の電圧を圧電素子3及び4に供給する。ま
た、電圧源13は、圧電素子5及び6に急激に増加する
電圧を供給する。この電圧源13の電圧の供給により、
圧電素子5及び6は、上方向に伸び、移動体1と振動体
2との接触状態が解除され、移動体1と振動体10とが
接触するようになる(図3(c))。次の時刻t2 から
t3 までの間は、電圧源13は、圧電素子5及び6に一
定の電圧を供給する。また、電圧源12は、圧電素子3
及び4に徐々に減少する電圧を供給する(時刻t3 で電
圧の供給が0になる)。これにより、圧電素子3及び4
は、時刻t3 のときに伸縮前(t0 )の状態に復帰す
る。すなわち、振動体2は、移動体1と非接触状態で初
期位置まで戻される(図3(d))。次の時刻t3 から
t4 までの間は、電圧源12は、圧電素子3及び4に電
圧を供給しない。また、電圧源13は、圧電素子5及び
6に急激に減少する電圧を供給する(時刻t4 で電圧の
供給が0になる)。これにより、圧電素子5及び6は、
伸縮前の状態に復帰する。従って、移動体1と振動体1
0との接触状態が解除され、移動体1は、再び振動体2
と接触する(図3(e))。以上の動作により、時刻t
0 からt4 までの間に、移動体1は、移動量Lだけ図3
中右方向に移動される。よって、上述の動作を繰り返す
ことにより、移動体1を所定の方向に移動させることが
できる。
【0016】図4は、本発明による移動装置の第2の実
施例の構成を示す図である。この移動装置は、図1の移
動装置を自走式としたものである。第1の実施例と同様
に、まず、振動体2と移動面とが静摩擦状態を保つよう
に、電圧源12が圧電素子3及び4に電圧を与える。こ
れにより、振動体2と移動面とは相対移動せず、台11
が振動体2に対して相対移動する。次に電圧源13が圧
電素子5及び6に電圧を供給すると、振動体10と移動
面とが接触し、振動体2と移動面との接触状態が解除さ
れる。この状態で、圧電素子3及び4に供給される電圧
が減少すると、振動体2が台11に対して相対移動す
る。そして、圧電素子5及び6に供給される電圧が減少
し、移動面と振動体2とが接触するようになる。以上の
動作により、装置全体が移動面に対して移動する。
【0017】次に、図1の移動装置を動摩擦で駆動した
場合について説明する。図5は、このときの動作を段階
的に示す概略図である。先ず、時刻t=0からt1 まで
の間には、振動体2は、ある加速度aで図中右方向に移
動する。ここで、a>μg(μ;静摩擦係数、g;重力
加速度)である。これにより、移動体1は、動摩擦力
μ’mg(μ’;動摩擦係数、m;移動体1の質量)に
より等加速度運動し、移動量L1 (=μ’gt1 2
2)だけ右方向に移動する。時刻t1 のときに振動体2
の移動が停止する。このときに移動体1は、速度v(=
μ’gt1 )を持っており、振動体2との間の動摩擦力
により減速し、時刻t2 において停止する(移動量L2
=μ’gt1 2 /2)。次に、時刻t2 からt3 までの
間に、振動体10が上方向に移動し、移動体1と振動体
2とが非接触状態となる。そして、時刻t3 からt4 ま
での間に、振動体2が左方向に移動される。そして、時
刻t4 から時刻t5 までの間に、振動体10が元の位置
に戻され、再度移動体1と振動体2とが接触する。以上
の動作により、時刻t0 からt5 までの間に、移動体1
は、移動量L1 +L2 だけ移動される。
【0018】なお、以上の実施例は、直進型の移動装置
であるが、円環型の移動装置にも本発明を適用すること
ができる。図6は、本発明の移動装置を円環型にしたも
のの実施例の構成を示す図である。外筒15は、略中空
円柱状に形成されたものであり、この外筒15の内部に
内筒16が外筒15に接触しないように配置されてい
る。外筒15が圧電素子(図示せず)によって円周方向
に振動され、内筒16は、圧電素子17により図中上下
方向に振動される。
【0019】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、実施例における電気機械変換素子として圧
電素子3及び4,5及び6を用いたが、電歪素子のよう
な電気機械変換素子を用いても良い。また、図1におい
て、移動体1の重量が大きい場合や、移動体1が加圧さ
れている場合には、さらに強い力を出せる機構にするこ
とが望ましい。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の振動体
と第2の振動体とを用いて物体と相対移動させるように
し、第1の振動体を物体と非接触状態にして相対移動し
た量だけ戻すようにしたので、接触面の影響を少なくす
ることができる。請求項2,4の発明によれば、第1の
振動体と物体とを静摩擦状態に保つようにしたので、摩
擦面内の凹凸のばらつきや、動摩擦係数のばらつきがあ
っても、駆動ステップのばらつきに影響を与えないの
で、精度良く相対移動させることができる。また、摩擦
面の劣化(磨耗)を防止することができる。さらにま
た、静摩擦力は仕事をしない(移動量が0)ので、駆動
源から供給されたエネルギーが失われることがなく、エ
ネルギー効率を高めることができる。さらには、圧電素
子に電圧を与えるための駆動回路の簡略化を図ることが
できる。請求項3,5の発明においては、第1の振動体
と物体とを動摩擦状態で相対移動させるようにしたの
で、駆動電圧を急激に変化させることができるようにな
り、周期を短くすることができ、単位時間当たりの駆動
回数を増加させることができる。従って、移動速度を速
くすることができる。また、第1の電気機械変換素子の
1回の伸縮による相対移動量を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動装置の第1の実施例の構成を
示す図である。
【図2】電圧源12,13が、それぞれ圧電素子3及び
4,圧電素子5及び6に供給する電圧VA ,VB と時間
との関係を示すグラフである。
【図3】図1の移動装置の動作の様子を段階的に示す概
略図である。
【図4】本発明による移動装置の第2の実施例の構成を
示す図である。
【図5】本発明の移動装置を動摩擦で駆動したときの動
作を説明する図である。
【図6】本発明の移動装置を円環型にしたものの実施例
の構成を示す図である。
【図7】従来のこの種の移動装置の第1の例であるイン
パクト装置の構成を示す図である。
【図8】従来の移動装置の第2の例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 移動体 2 振動体 3,4,5,6 圧電素子 7,8,9 支持子 10 振動体 11 台 12,13 電圧源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧の供給により伸縮する電気機械変換
    素子、及び前記電気機械変換素子に接合する振動体を有
    し、前記振動体と、前記振動体に所定の摩擦力で接触す
    る物体とを相対移動させる移動装置であって、 相対移動方向に伸縮するように本体に固定された第1の
    電気機械変換素子と、 相対移動方向に対し垂直方向成分を有して伸縮するよう
    に前記本体に固定された第2の電気機械変換素子と、 前記第1の電気機械変換素子に接合された第1の振動体
    と、 前記第2の電気機械変換素子に接合され、前記第1の振
    動体に接触しないように配置された第2の振動体と、 前記第2の振動体と前記物体とが非接触状態となり前記
    第1の振動体と前記物体とを接触させるように前記第2
    の電気機械変換素子への電圧の供給を制御するとともに
    前記第1の振動体が前記本体に対して第1の方向に移動
    するように前記第1の電気機械変換素子に電圧を供給
    し、かつ、前記第2の振動体と前記物体とが接触して前
    記第1の振動体と前記物体とが非接触状態となるように
    前記第2の電気機械変換素子に電圧を供給するとともに
    前記第1の振動体が前記本体に対して前記第1の方向と
    反対方向に移動するように前記第1の電気機械変換素子
    に電圧を供給する電圧供給部とを備えることを特徴とす
    る移動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動装置において、 前記電圧供給部は、前記第1の振動体と前記物体とが接
    触している場合に前記第1の電気機械変換素子に電圧を
    供給するときは、前記第1の振動体と前記物体との接触
    面が静摩擦状態を保つように電圧を供給することを特徴
    とする移動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の移動装置において、 前記電圧供給部は、前記第1の移動体と前記物体とが接
    触している場合に前記第1の電気機械変換素子に電圧を
    供給するときは、前記第1の振動体と前記物体との接触
    面が動摩擦状態を保つように電圧を供給することを特徴
    とする移動装置。
  4. 【請求項4】 第1の方向に伸縮するように本体に固定
    された第1の電気機械変換素子と、 前記第1の方向に対し垂直方向成分を有して伸縮するよ
    うに前記本体に固定された第2の電気機械変換素子と、 前記第1の電気機械変換素子に接合された第1の振動体
    と、 前記第2の電気機械変換素子に接合され、前記第1の振
    動体に接触しないように配置された第2の振動体とを備
    える移動装置の制御方法であって、 前記第2の電気機械変換素子を伸縮させることにより、
    前記第1の振動体と前記第2の振動体とをそれぞれ交互
    に物体に接触させ、かつ、前記第1の振動体と前記物体
    とが接触しているときはその接触面が静摩擦状態を保つ
    ようにして前記第1の電気機械変換素子を伸縮させるこ
    とにより、前記第1の振動体を前記本体に対して前記第
    1の方向に相対移動させることを特徴とする移動装置の
    制御方法。
  5. 【請求項5】 第1の方向に伸縮するように本体に固定
    された第1の電気機械変換素子と、 前記第1の方向に対し垂直方向成分を有して伸縮するよ
    うに前記本体に固定された第2の電気機械変換素子と、 前記第1の電気機械変換素子に接合された第1の振動体
    と、 前記第2の電気機械変換素子に接合され、前記第1の振
    動体に接触しないように配置された第2の振動体とを備
    える移動装置の制御方法であって、 前記第2の電気機械変換素子を伸縮させることにより、
    前記第1の振動体と前記第2の振動体とをそれぞれ交互
    に物体に接触させ、かつ、前記第1の振動体と前記物体
    とが接触しているときはその接触面が動摩擦状態を保つ
    ようにして前記第1の電気機械変換素子を伸縮させるこ
    とにより、前記第1の振動体を前記本体に対して前記第
    1の方向に相対移動させることを特徴とする移動装置の
    制御方法。
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