JPH083667A - 耐食性に優れたNi基合金 - Google Patents

耐食性に優れたNi基合金

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JPH083667A
JPH083667A JP15673694A JP15673694A JPH083667A JP H083667 A JPH083667 A JP H083667A JP 15673694 A JP15673694 A JP 15673694A JP 15673694 A JP15673694 A JP 15673694A JP H083667 A JPH083667 A JP H083667A
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JP15673694A
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Katsuo Sugawara
克生 菅原
Yasushi Toyokura
康司 豊蔵
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる酸に対して優れた耐食性を示すNi
基合金を提供する。 【構成】(1)重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
15〜24%、Ta:1.1〜3%、Fe:0.01〜
6%、Mn:3%以下、Si:0.3%以下、C:0.
001〜0.1%を含有し、残部がNiおよび不可避不
純物からなる組成のNi基合金、(2)前記Ni基合金
に、さらに、下記の(a)〜(c)の内のいずれかのグ
ループに含まれる少なくとも1種を含有した耐食性に優
れたNi基合金、(a)B:0.001〜0.1%、Z
r:0.001〜0.1%、Ca:0.001〜0.1
%のうち少なくとも1種、(b)Nb:0.1〜1%、
W:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%のうち少なくと
も1種、(c)Ti:0.05〜0.8%、Al:0.
01〜0.8%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜
0.5%のうち少なくとも1種、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐食性に優れたNi
基合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、化学プラント、電気鍍金装置、
ボイラーなどの排煙脱硫装置および半導体装置などの構
造部材、食品加工装置、医療器具、さらに海水などに晒
される各種刃物や手工具などの製造には、各種の耐食性
に優れたNi基合金が用いられている。
【0003】これらNi基合金として、例えば、重量%
(以下、%は、重量%を示す)で、Cr:16.1%、
Mo:16.2%、Fe:5.2%、W:3.2%を含
有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有
する米国特許第3203772号明細書記載のC−27
6として知られるNi基合金、Cr:21.5%、M
o:13.2%、Fe:4.1%、W:3.1%を含有
し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有す
る米国特許第168237号明細書記載のC−22とし
て知られるNi基合金、Mo:28%、Fe:2%を含
有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有
するハステロイB−2(商品名)として知られるNi基
合金、などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、Ni基
合金が使用される環境は益々厳しさを増し、さらにその
環境下で使用される機器の形状も複雑なものが要求され
るようになって来ると共に、硫酸、塩酸および硝酸など
の種類の異なった酸に対しても共に十分な耐食性を示す
合金が求められている。これら要求に対して、従来のN
i基合金はいずれも前記種類の異なった酸に対して同時
に満足のいく耐食性を示すものはなかった。
【0005】例えば、前記従来技術で示した、C−27
6として知られるNi基合金、C−22として知られる
Ni基合金およびハステロイB−2として知られるNi
基合金などは入手可能なNi基合金であるが、硫酸、塩
酸および硝酸に対していずれも十分な耐食性を示すこと
はない。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明者等は、かかる観点から
硫酸、塩酸および硝酸に対しても共に優れたNi基合金
を得るべく鋭意研究の結果、 (1) 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:15〜
24%、Ta:1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、
Mn:3%以下、Si:0.3%以下、C:0.001
〜0.1%を含有し、残部がNiおよび不可避不純物か
らなる組成を有するNi基合金、 (2) 前記Ni基合金に、さらに、下記の(a)〜
(c)の内のいずれかのグループに含まれる少なくとも
1種を含有した耐食性に優れたNi基合金、(a)
B:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1
%、Ca:0.001〜0.1%のうち少なくとも1
種、(b) Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、
Cu:0.1〜4%のうち少なくとも1種、(c) T
i:0.05〜0.8%、Al:0.01〜0.8%、
Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%のうち少な
くとも1種、 (3) 前記(1)または(2)記載のNi基合金に、
さらに、下記の(d)〜(f)の内のいずれかのグルー
プに含まれる少なくとも1種を含有した耐食性に優れた
Ni基合金、(d) Hf:0.1〜2%、Re:0.
01〜3%のうち少なくとも1種、(e) Os:0.
01〜0.1%、Pt:0.01〜0.1%、Ru:
0.01〜0.1%、Pd:0.01〜0.1%のうち
少なくとも1種、(f) La:0.01〜0.1%、
Ce:0.01〜0.1%、Y:0.01〜0.1%の
うち少なくとも1種、は、硫酸、塩酸、硝酸に対して共
に優れた耐食性を有するという知見を得たのである。
【0007】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、この発明のNi基合金は特許請求の範
囲に記載されているところを構成要件とするものであ
り、以下に、この発明のNi基合金の合金組成における
各元素の限定理由について詳述する。
【0008】Cr Cr成分には、素地に固溶して耐食性を向上させる作用
があるが、その含有量が14%未満では所望の効果が得
られず、一方、23%を越えて含有すると、後述するM
oやTaなどの有用元素の素地への固溶限度を大幅に小
さくし、逆に耐食性を低下させることからその含有量を
14〜23%に定めた。Crの一層好ましい含有量は1
7〜22%である。
【0009】Mo Mo成分には、素地に固溶して耐食性を向上させる作用
があるが、その含有量が15%未満では所望の効果が得
られず、一方、24%を越えて含有すると、TCP相
(σ相、P相、Lavas相などの有害な金属間化合
物)が析出量の許容範囲を越えて析出し、耐食性を著し
く低下させることからその含有量を15〜24%に定め
た。Moの一層好ましい含有量は17〜23%である。
また、MoはCrと共に素地に固溶して耐食性を向上さ
せる成分であるが、MoとCrを合わせた含有量が38
%を越えると素地であるFCC相の安定性を低下させる
ことから、Cr+Mo<38%に定めた。
【0010】Ta Ta成分には、素地に固溶して不働態被膜を安定化させ
ると同時に不働態化を促進させる効果がある。すなわ
ち、Ni−Cr−Mo系合金が形成する不働態被膜はN
iO−Cr2 3 からなり、保護被膜として緻密なCr
2 3 の寄与が大きいことが知られているが、Taを添
加すると不働態被膜中にCr2 3 より強力なTa2
5 を形成して不働態被膜をより安定化させ、耐食性を一
段と向上させる作用がある。しかし、その含有量が1.
1%未満では所望の効果が得られず、一方、3%を越え
て含有すると、従来のNi基合金よりもコストが高くな
るところからその含有量を1.1〜3%に定めた。Ta
の一層好ましい含有量は1.2〜2.7%である。
【0011】Fe Feは、加工性を向上させる成分であるが、その含有量
が0.01%未満では所望の効果が得られず、一方、6
%を越えて含有すると耐食性低下の傾向が現れるので好
ましくないことから、その含有量を0.01〜6%に定
めた。Feの一層好ましい含有量は0.04〜4%であ
る。
【0012】Si Siは、脱酸剤として有効な成分であるために添加する
されるが、多量に添加すると延性および靭性に好ましく
なTCP相を生成しやすくなるのでTCP相の許容範囲
を越えないように添加するのが好ましく、その含有量は
0.3%以下が好ましい。Siの一層好ましい含有量は
0.1%以下である。
【0013】Mn Mn成分は、脱硫剤として添加されるが、その含有量が
3%を越えて含有されるとTCP相を生成しやすくなる
ので好ましくない。従って、Mn含有量は3%以下に定
めた。Mnの一層好ましい含有量は1%以下である。
【0014】C Cは、素地中に固溶して、FCC相を安定化させ、有害
相であるTCP相の析出を抑制することにより熱間加工
性を向上させるが、Cの含有量が0.0001%未満で
は所望の効果が得られず、一方、0.1%を越えて含有
すると、炭化物の析出量が著しく増加し、熱間加工性を
低下させることからその含有量を0.0001〜0.1
%に定めた。Cの一層好ましい含有量は0.001〜
0.05%である。
【0015】B、Zr、Ca これらの成分は、熱間加工性を向上させる効果があるの
で熱間鍛造などの過酷な熱間加工が要求される場合に必
要に応じて添加されるが、その含有量がB:0.001
%未満、Zr:0.001%未満、Ca:0.001%
未満では所望の効果が得られず、一方、B:0.1%を
越え、Zr:0.1%を越え、Ca:0.1%を越えて
含有すると、熱間加工性を低下させるので好ましくな
い。したがって、B:0.001〜0.1%、Zr:
0.001%〜0.1%、Ca:0.001〜0.1%
に定めた。一層望ましい範囲はB:0.002〜0.0
1%、Zr:0.002%〜0.01%、Ca:0.0
02〜0.01%である。
【0016】Nb、W、Cu これらの成分は、耐食性を向上させる効果があるが、そ
の含有量がNb:0.1%未満、W:0.1%未満、C
u:0.1%未満では所望の効果が得られず、一方、N
b:1%を越え、W:4%を越え、Cu:4%を越える
とTCP相の析出量の許容範囲を越え、加工性が低下す
るので好ましくない。したがって、Nb:0.1〜1
%、W:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%に定めた。
一層望ましい範囲はNb:0.2〜0.5%、W:0.
2〜2%、Cu:0.2〜2%である。
【0017】Ti、Al、Co、V これらの成分は、熱間加工性特に延性および強度を向上
させる効果があるが、その含有量がTi:0.05%未
満、Al:0.01%未満、Co:0.1%未満、V:
0.1%未満では所望の効果が得られず、一方、Ti:
0.8%を越え、Al:0.8%を越え、Co:5%を
越え、V:0.5%を越えると、延性および強度が低下
するので好ましくない。したがって、Ti:0.05〜
0.8%、Al:0.01〜0.8%、Co:0.1〜
5%、V:0.1〜0.5%に定めた。一層望ましい範
囲はTi:0.1〜0.4%、Al:0.05〜0.4
%、Co:0.2〜2%、V:0.2〜0.4%であ
る。
【0018】Hf、Re これらの成分は、耐食性を向上させる作用と熱間加工性
を向上させる作用があり、さらに優れた耐食性および熱
間加工性が要求されるときに必要に応じて添加される
が、Hf:0.1%未満、Re:0.01%未満では所
望の効果が得られず、一方、Hf:2%を越え、Re:
3%を越えて含有すると有害相であるTCP相の析出量
の許容範囲を越えて析出し、耐食性および熱間加工性を
著しく低下させることから、Hf:0.1〜2%、R
e:0.01〜3%に定めた。一層望ましい範囲はH
f:0.2〜1%、Re:0.05〜1%である。
【0019】Os、Pt、Ru、Pd これらの成分は、少なくとも1種の添加により合金の熱
間加工性を向上させる作用があるので、必要に応じて添
加されるが、Os:0.01%未満、Pt:0.01%
未満、Ru:0.01%未満、Pd:0.01%未満で
は所望の効果が得られず、一方、Os:1%を越え、P
t:1%を越え、Ru:1%を越え、Pd:1%を越え
て含有すると有害相であるTCP相の析出量の許容範囲
を越えて析出し、熱間加工性を著しく低下させるので好
ましくない。したがって、Os:0.01〜1%、P
t:0.01〜1%、Ru:0.01〜1%、Pd:
0.01〜1%に定めた。一層望ましい範囲はOs:
0.02〜0.8%、Pt:0.02〜0.8%、R
u:0.02〜0.8%、Pd:0.02〜0.8%で
ある。
【0020】La、Ce、Y これらの成分は、耐食性を向上させる効果があるが、そ
の含有量がLa:0.01%未満、Ce:0.01%未
満、Y:0.01%未満では所望の効果が得られず、一
方、La:0.1%を越え、Ce:0.1%を越え、
Y:0.1%を越えるとTCP相の析出量の許容範囲を
越え、加工性が低下するので好ましくない。したがっ
て、La:0.01〜0.1%、Ce:0.01〜0.
1%、Y:0.01〜0.1%に定めた。一層望ましい
範囲はLa:0.02〜0.08%、Ce:0.02〜
0.08%、Y:0.02〜0.08%である。
【0021】不可避不純物 合金溶製時に脱酸剤や脱硫剤を使用するので、不可避不
純物としてS、Sn、ZnおよびPbの含有は避けられ
ない。しかし、S:0.01%以下、Sn:0.01%
以下、Zn:0.01%以下およびPb:0.01%以
下であれば、合金特性はなんら損なわれるものではな
い。
【0022】
【実施例】Ar雰囲気の高周波溶解炉を用いて溶解し、
得られた溶湯を金型に鋳込み、直径:60mm、長さ:
200mmの鋳塊に鋳造し、得られた鋳塊をエレクトロ
スラグ溶解装置を用いて再溶解し、表1〜表6に示され
る成分組成を有する直径:100mmの鋳塊とし、この
鋳塊を1200〜1250℃の範囲内の所定の温度に、
10時間保持の条件で均質化熱処理を施した後、120
0〜1250℃の範囲内の所定の温度で30分間保持の
溶体化処理を施し、ついでこの鋳塊を厚さ:3mmにス
ライスし、本発明Ni基合金板1〜29を作製した。
【0023】さらに、従来Ni基合金板1はC−276
と呼ばれるNi基合金で、従来Ni基合金板2はC−2
2と呼ばれるNi基合金で、従来Ni基合金板3はB−
2と呼ばれるNi基合金でそれぞれ作製した。
【0024】
【表1】 本発明Ni基合金板 元素 1 2 3 4 5 6 Cr 14.3 14.5 32.8 17.3 18.0 15.7 Mo 23.8 15.4 15.2 20.2 19.2 22.1 Ta 1.12 2.95 2.88 1.87 1.51 2.77 Fe 0.02 0.03 5.77 3.21 1.25 0.29 Si 0.0395 0.0514 0.0095 0.0254 0.0002 0.2915 Mn 0.0563 0.2915 0.5269 0.0091 1.5923 0.7265 C 0.005 0.009 0.012 0.017 0.016 0.013 B − − − − − − Zr − − − − − − Ca − − − − − − Nb − − − − − − W − − − − − − Cu − − − − − − Ti − − − − − − Al − − − − − − Co − − − − − − V − − − − − − Hf − − − − − − Re − − − − − − Os,Pt − − − − − − Pd,Ru − − − − − − La,Ce,Y − − − − − −Ni+imp 残り 残り 残り 残り 残り 残り (ただし、imp は不可避不純物を示す。)
【0025】
【表2】 本発明Ni基合金板 元素 7 8 9 10 11 12 Cr 18.9 17.4 19.1 8.1 18.7 17.9 Mo 17.0 19.3 18.5 18.2 18.3 18.7 Ta 1.90 2.25 1.93 1.81 1.59 1.36 Fe 1.73 2.05 2.11 1.05 1.12 0.82 Si 0.0062 0.0763 0.0461 0.0025 0.0327 0.0265 Mn 0.0003 2.9875 1.2467 0.3561 0.9136 1.2531 C 0.003 0.004 0.002 0.098 0.012 0.052 B − − − − 0.04 − Zr − − − − − 0.05 Ca − − − − − − Nb − − − − − − W − − − − − − Cu − − − − − − Ti − − − − − − Al − − − − − − Co − − − − − − V − − − − − − Hf − − − − − − Re − − − − − − Os,Pt − − − − − − Pd,Ru − − − − − − La,Ce,Y − − − − − −Ni+imp 残り 残り 残り 残り 残り 残り (ただし、imp は不可避不純物を示す。)
【0026】
【表3】 本発明Ni基合金板 元素 13 14 15 16 17 18 Cr 21.6 15.4 18.9 14.9 16.3 15.2 Mo 16.8 22.2 16.5 18.2 19.4 21.3 Ta 2.29 1.88 1.73 1.65 1.36 2.14 Fe 1.38 2.55 3.72 1.71 1.02 0.56 Si 0.0963 0.0260 0.0229 0.0349 0.0095 0.0295 Mn 0.3927 0.0563 0.0513 0.7134 0.1593 0.5264 C 0.017 0.008 0.016 0.009 0.011 0.006 B − − − − − − Zr − − − − − − Ca 0.006 − − − − − Nb − 0.33 − − − − W − − 1.92 − − − Cu − − − 1.85 − − Ti − − − − 0.13 − Al − − − − − 0.24 Co − − − − − − V − − − − − − Hf − − − − − − Re − − − − − − Os,Pt − − − − − − Pd,Ru − − − − − − La,Ce,Y − − − − − −Ni+imp 残り 残り 残り 残り 残り 残り (ただし、imp は不可避不純物を示す。)
【0027】
【表4】 本発明Ni基合金板 元素 19 20 21 22 23 24 Cr 16.0 17.1 18.1 16.3 15.9 16.1 Mo 20.6 20.9 18.8 21.2 19.6 18.2 Ta 2.19 2.83 2.55 2.81 2.17 1.72 Fe 0.54 1.56 0.59 0.82 2.15 1.57 Si 0.0456 0.0156 0.0264 0.0429 0.0327 0.0153 Mn 0.0927 0.4027 0.0925 0.2563 0.3349 0.4357 C 0.003 0.013 0.005 0.007 0.019 0.005 B − − − − − − Zr − − − − − − Ca − − − − − − Nb − − − − − − W − − − − − − Cu − − − − − − Ti − − − − − − Al − − − − − − Co 3.15 − − − − − V − 0.21 − − − − Hf − − 1.13 − − − Re − − − 2.05 − − Os,Pt − − − − Os:0.52 Pt:0.11 Pd,Ru − − − − − − La,Ce,Y − − − − − −Ni+imp 残り 残り 残り 残り 残り 残り (ただし、imp は不可避不純物を示す。)
【0028】
【表5】 本発明Ni基合金板 元素 25 26 27 28 29 Cr 16.5 17.1 16.6 19.1 15.8 Mo 19.9 20.2 20.5 20.0 21.1 Ta 1.55 1.73 1.91 2.02 1.87 Fe 3.05 0.10 0.09 0.88 2.07 Si 0.0072 0.0362 0.0135 0.0263 0.0102 Mn 0.0359 0.5726 0.9263 0.5297 0.0951 C 0.013 0.009 0.002 0.019 0.005 B − − − − − Zr − − − − − Ca − − − − − Nb − − − − − W − − − − − Cu − − − − − Ti − − − − − Al − − − − − Co − − − − − V − − − − − Hf − − − − − Re − − − − − Os,Pt − − − − − Pd,Ru Pd:0.38 Ru:0.45 − − − La,Ce,Y − − La:0.03 Ce:0.05 Y:0.06 Ni+imp 残り 残り 残り 残り 残り (ただし、imp は不可避不純物を示す。)
【0029】
【表6】従来Ni基合金板 元素 1 2 3 Cr 16.1 21.5 − Mo 16.4 13.2 28 Ta − − − Fe 5.2 4.1 2 Mn − − − C − − − B − − − Zr − − − Ca − − − Nb − − − W 3.4 3.8 − Cu − − − Ti − − − Al − − − Co − − − V − − − Hf − − − Re − − − Os,Pt − − − Pd,Ru − − − La,Ce,Y − − −Ni+imp 残り 残り 残り (ただし、imp は不可避不純物を示す。)
【0030】前記本発明Ni基合金板1〜29および従
来Ni基合金板1〜3をそれぞれ縦:35mm×横:3
5mm×厚さ:3mmの寸法の板に機械加工し、これを
湿式研磨により#400まで研磨し、表面を平滑にした
板状試料を作製した。この板状試料をそれぞれ沸騰した
20%H2 SO4 水溶液、1%HCl水溶液および5%
HNO3 水溶液に240時間浸漬した後、板状試料を取
り出し、ついで浸漬前後の重量減から腐食速度を算出
し、その結果を表7〜表10に示した。
【0031】
【表7】
【0032】
【表8】
【0033】
【表9】
【0034】
【表10】
【0035】表1〜表10に示された結果から、本発明
Ni基合金板1〜29は、沸騰した20%H2 SO4
溶液、1%HCl水溶液および5%HNO3 水溶液に対
していずれも優れた耐食性を示すことが分かる。しか
し、従来Ni基合金板1〜3は特定の酸に対してのみ優
れた耐食性を示すが、別の酸に対しては耐食性が劣るこ
とが分かる。
【0036】
【発明の効果】上述のように、この発明のNi基合金
は、いずれの酸に対しても共に優れ耐食性性を示すとこ
ろから、あらゆる腐食環境下において安心して複雑形状
の装置を設計することができ、産業上優れた効果をもた
らすものである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を
    有することを特徴とする耐食性に優れたNi基合金。
  2. 【請求項2】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、 さらに、B:0.001〜0.1%、Zr:0.001
    〜0.1%、Ca:0.001〜0.1%のうち少なく
    とも1種を含有し、残部がNiおよび不可避不純物から
    なる組成を有することを特徴とする、耐食性に優れたN
    i基合金。
  3. 【請求項3】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、 さらに、Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、C
    u:0.1〜4%のうち少なくとも1種を含有し、残部
    がNiおよび不可避不純物からなる組成を有することを
    特徴とする、耐食性に優れたNi基合金。
  4. 【請求項4】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、 さらに、Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜
    0.8%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%
    のうち少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可
    避不純物からなる組成を有することを特徴とする、耐食
    性に優れたNi基合金。
  5. 【請求項5】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、 さらに、B:0.001〜0.1%、Zr:0.001
    〜0.1%、Ca:0.001〜0.01%のうち少な
    くとも1種を含有し、 さらに、Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、C
    u:0.1〜4%のうち少なくとも1種を含有し、残部
    がNiおよび不可避不純物からなる組成を有することを
    特徴とする、耐食性に優れたNi基合金。
  6. 【請求項6】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、 さらに、B:0.001〜0.1%、Zr:0.001
    〜0.1%、Ca:0.001〜0.01%のうち少な
    くとも1種を含有し、 さらに、Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜
    0.8%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%
    のうち少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可
    避不純物からなる組成を有することを特徴とする、耐食
    性に優れたNi基合金。
  7. 【請求項7】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、 さらに、Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、C
    u:0.1〜4%のうち少なくとも1種を含有し、 さらに、Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜
    0.8%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%
    のうち少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可
    避不純物からなる組成を有することを特徴とする、耐食
    性に優れたNi基合金。
  8. 【請求項8】 重量%で、Cr:14〜23%、Mo:
    15〜24%(ただし、Cr+Mo<38%)、Ta:
    1.1〜3%、Fe:0.01〜6%、Mn:3%以
    下、Si:0.3%以下、C:0.001〜0.1%を
    含有し、 さらに、B:0.001〜0.1%、Zr:0.001
    〜0.1%、Ca:0.001〜0.01%のうち少な
    くとも1種を含有し、 さらに、Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、C
    u:0.1〜4%のうち少なくとも1種を含有し、 さらに、Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜
    0.8%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%
    のうち少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可
    避不純物からなる組成を有することを特徴とする、耐食
    性に優れたNi基合金。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8記載のNi基合金の内のい
    ずれかに、重量%で、Hf:0.1〜2%、Re:0.
    01〜3%のうち少なくとも1種を含有することを特徴
    とする、耐食性に優れたNi基合金。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8記載のNi基合金の内の
    いずれかに、重量%で、Os、Pt、Ru、Pdの内の
    1種または2種以上を0.01〜1%をを含有すること
    を特徴とする、耐食性に優れたNi基合金。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8記載のNi基合金の内の
    いずれかに、重量%で、La、Ce、Yの内の1種また
    は2種以上を0.01〜0.1%をを含有することを特
    徴とする、耐食性に優れたNi基合金。
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