JP2003004171A - 液体塩素移送用管継手 - Google Patents
液体塩素移送用管継手Info
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- JP2003004171A JP2003004171A JP2001184539A JP2001184539A JP2003004171A JP 2003004171 A JP2003004171 A JP 2003004171A JP 2001184539 A JP2001184539 A JP 2001184539A JP 2001184539 A JP2001184539 A JP 2001184539A JP 2003004171 A JP2003004171 A JP 2003004171A
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Abstract
連結用継手に関し、より詳細には、耐腐食性のNi基合
金から成る液体塩素移送用管継手に関する。 【解決手段】 特定の組成を有するNi基合金から成
る管継手を用いると、液体塩素が空気中の水分と触れる
ことにより生じる高濃度の塩酸による腐食に耐えうる。
本発明は、液体塩素を移送するための移送管の管継手で
あって、該管継手が移送管に連結された場合の該管継手
の少なくとも該移送管と反対側の端部がCrを14〜2
3重量%、Moを15〜24重量%、Taを1.1〜3
重量%、Feを6重量%以下、Mnを3重量%以下、S
iを0.3重量%以下、Cを0.1重量%以下、Pを
0.3重量%以下、Sを0.3重量%以下、Coを5重
量%以下、Vを0.5重量%以下、及びNiを残量含む
Ni基合金から成る液体塩素移送用管継手である。
Description
に用いる管の連結用継手に関し、より詳細には、耐腐食
性のNi基合金から成る液体塩素移送用管継手に関す
る。
は、加圧及び/又は冷却することにより液化して取り扱
われるが、特に常圧で−50〜−60℃に冷却して液体
塩素を移送する場合には、通常液体の貯蔵タンクから銅
などのやや柔軟性の金属の管を別のタンクや移送用容器
に連結して、その管を通して液体塩素を充填し、その一
方で該タンクと移送用容器から塩素を含んだガスを排気
する。その移送管は移送される側のタンクや移送用容器
に脱着可能なように管継手を用いて連結されるのが一般
である。しかし、液体塩素を移送した後では、この管継
手周辺では残留した液体塩素が空気中の水分と結合して
強酸になりその継手を腐食するという問題が起きる。同
様に、タンク等から塩素を含んだガスを排気する管の継
手にも程度は低いが同様の問題が生じる。この液体塩素
が空中の水分に触れて生じる塩酸は極めて濃く腐食力が
強い一方で、このような液体塩素の移送の管路から塩素
が洩れると、その強い毒性のため安全上極めて危険であ
る。
対する耐食性や塩化水素ガスに対する耐食性が優れてい
ることはよく知られており、耐食性に優れた様々なNi
基合金が開示されている(特開平8-3668、特開平7-3167
04等)。しかし、液体塩素の移送用の管継手に生じるよ
うな、液体塩素が空気中の水分と触れることにより生じ
る高濃度の塩酸による腐食に耐えうる耐食性のある特定
のNi基合金はこれらの中に報告されていない。
属を液体塩素の移送用の管継手として試した結果、特定
の組成を有するNi基合金から成る管継手を用いると、
液体塩素が空気中の水分と触れることにより生じる高濃
度の塩酸による腐食に耐えうることを見出した。即ち、
本発明は、液体塩素を移送するための移送管の管継手で
あって、該管継手が移送管に連結された場合の該管継手
の少なくとも該移送管と反対側の端部がCrを14〜2
3重量%、Moを15〜24重量%、Taを1.1〜3
重量%、Feを6重量%以下、Mnを3重量%以下、S
iを0.3重量%以下、Cを0.1重量%以下、Pを
0.3重量%以下、Sを0.3重量%以下、Coを5重
量%以下、Vを0.5重量%以下、及びNiを残量含む
Ni基合金から成る液体塩素移送用管継手である。前記
Ni基合金は、Crを17〜21重量%、Moを17〜
21重量%、Taを1.4〜2.3重量%、Feを1.
2重量%以下、Mnを0.6重量%以下、Siを0.0
3重量%以下、Cを0.02重量%以下、Pを0.03
重量%以下、Sを0.03重量%以下、Coを1.2重
量%以下、Vを0.4重量%以下、及びNiを残量含む
ことが好ましい。
送するための管の継手である。しかし、その全てが耐食
性である必要はない。即ち、該管継手が移送管に連結さ
れた場合の、少なくともこの管継手の移送管と反対側の
端部が耐食性であればよい。即ち、本発明の液体塩素を
移送する管継手で最も耐食性が要求されるのは、移送管
と組み合わせた場合に、管継手が開放されたときに管内
部に残留する液体塩素が外気と触れる部分、即ち、移送
管と管継手との組み合わせの端部にあたる部分である。
従って、管継手全体を本発明で特定する組成を有するN
i基合金から作ってもよいし、この端を含む部分が他と
別個の部品として本発明で特定する組成を有するNi基
合金から作り、他の部分(耐食性は低くてもよい)と組
み合わせて管継手を構成してもよい。また、この管継手
は、必要に応じて継手を固定するためのフランジ等の他
の構成部品を更に備えるものであってもよい。
(株)製 MAT21)を用いて、図1に示す構造を有
する継手の部品1を作製した。液体塩素貯蔵タンクから
の銅製の移送管の末端を図1に示す構造とした。即ち、
3は銅管、2はSS21製の継手、1は合金1から成る
管継手であり、これらはロウ付けにより接合されてい
る。4は液体塩素を移送するタンクにこの管継手を固定
するためのフランジである。この管継手を、移送用の容
器の移送用受口に嵌合させ、フランジ4で移送用タンク
に固定する。移送用タンクからの排気用口にも図1と同
様の管継手(管の径が若干小さい)を固定する。−60
℃に冷却した液体塩素を、排気用口からガスを抜きなが
ら、移送用タンクに毎分100リットルで5000リッ
トル移送した。移送した後に移送用タンクから液体塩素
充填用管継手及び排気用管継手を外して、移送用タンク
の蓋を外気と遮断しつつ閉じる。外した液体塩素充填用
の管継手はそのままウエスで軽く拭いて放置した。同様
の操作を一日に平均3回行って1月継続した後に、液体
塩素充填用の管継手を調べたところ、若干の変色は認め
られたが、腐食による変形は認められなかった。組成1 C:0.015*wt%、Si:0.08*wt%、Mn:
0.50*wt%、P:0.02*wt%、S:0.02*wt
%、Cr:18.0〜20.0wt%、Mo:18.0〜
20.0wt%、Fe:1.0*wt%、Co:1.0*wt
%、V:0.35*wt%、Ta:1.5〜2.2wt%、
Ni:残量 (*:最大値)
リアル(株)製 HC22)を用いて、実施例1と同様
に管継手を作成し、耐食性の試験を行ったところ、2週
間で洩れを引き起こす程度の腐食が認められた。組成2 C:0.015*wt%、Si:0.08*wt%、Mn:
0.50*wt%、P:0.02*wt%、S:0.02*wt
%、Cr:20.0〜22.5wt%、Mo:12.5〜
14.5wt%、Fe:2.0〜6.0wt%、W:2.5
〜3.5wt%、Co:2.5*wt%、V:0.35*wt
%、Ni:残量 (*:最大値)
と連結された銅管の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 液体塩素を移送するための移送管の管継
手であって、該管継手が移送管に連結された場合の該管
継手の少なくとも該移送管と反対側の端部がCrを14
〜23重量%、Moを15〜24重量%、Taを1.1
〜3重量%、Feを6重量%以下、Mnを3重量%以
下、Siを0.3重量%以下、Cを0.1重量%以下、
Pを0.3重量%以下、Sを0.3重量%以下、Coを
5重量%以下、Vを0.5重量%以下、及びNiを残量
含むNi基合金から成る液体塩素移送用管継手。 - 【請求項2】 前記Ni基合金が、Crを17〜21重
量%、Moを17〜21重量%、Taを1.4〜2.3
重量%、Feを1.2重量%以下、Mnを0.6重量%
以下、Siを0.03重量%以下、Cを0.02重量%
以下、Pを0.03重量%以下、Sを0.03重量%以
下、Coを1.2重量%以下、Vを0.4重量%以下、
及びNiを残量含む請求項1に記載の液体塩素移送用管
継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184539A JP2003004171A (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | 液体塩素移送用管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184539A JP2003004171A (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | 液体塩素移送用管継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003004171A true JP2003004171A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19024285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001184539A Pending JP2003004171A (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | 液体塩素移送用管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003004171A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105899692A (zh) * | 2014-02-26 | 2016-08-24 | 日立金属摩材超级合金株式会社 | 热锻性以及耐腐蚀性优异的Ni基合金以及大型构造构件 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH083667A (ja) * | 1994-06-15 | 1996-01-09 | Mitsubishi Materials Corp | 耐食性に優れたNi基合金 |
JPH083668A (ja) * | 1994-06-16 | 1996-01-09 | Mitsubishi Materials Corp | 強度および耐食性に優れたNi基合金 |
-
2001
- 2001-06-19 JP JP2001184539A patent/JP2003004171A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH083667A (ja) * | 1994-06-15 | 1996-01-09 | Mitsubishi Materials Corp | 耐食性に優れたNi基合金 |
JPH083668A (ja) * | 1994-06-16 | 1996-01-09 | Mitsubishi Materials Corp | 強度および耐食性に優れたNi基合金 |
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
CN105899692A (zh) * | 2014-02-26 | 2016-08-24 | 日立金属摩材超级合金株式会社 | 热锻性以及耐腐蚀性优异的Ni基合金以及大型构造构件 |
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