JPH083603Y2 - 障害物回避金具 - Google Patents

障害物回避金具

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JPH083603Y2
JPH083603Y2 JP6032289U JP6032289U JPH083603Y2 JP H083603 Y2 JPH083603 Y2 JP H083603Y2 JP 6032289 U JP6032289 U JP 6032289U JP 6032289 U JP6032289 U JP 6032289U JP H083603 Y2 JPH083603 Y2 JP H083603Y2
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JP
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metal fitting
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fibrous reinforcing
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JP6032289U
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JPH02150348U (ja
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庄三 福川
正明 吉崎
潤 野村
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、煙突や柱等の既存の柱状物の外周に繊維状
の補強材を巻き付けて、耐震性の向上等の補修を施す際
に用いる障害物回避金具に係わり、特に、柱状物の外周
面に存在するタラップ係止用のアンカー等の突起物,あ
るいは外周面に形成された開口部等の障害物に取付け
て、繊維状補強材を自動的にそれらの障害物を回避して
巻きつけさせることができる障害物回避金具に関するも
のである。
《従来の技術》 柱や煙突等の既設の柱状物の耐震性の向上等の補修の
ために、例えば第4図に示すように柱状物1の外周に長
尺な繊維状補強材2を巻きつける方法が周知であり、こ
のように繊維状補強材2を既設の柱状物1の外周に自動
的に螺旋状に密に巻き付ける装置として、特開昭63-103
168号公報の提案が公知になっている。
この装置は図示しないが、既設の柱や煙突等の柱状物
の外周に固定される環状の固定フレームと、この固定フ
レームに支持されて上記柱状物1の外周を旋回する旋回
フレームと、この旋回フレーム上に設けられた繊維状補
強材のボビンと、このボビンから引出された繊維状補強
材をガイドする巻付用ガイドブームと、上記旋回フレー
ム上に設けられて上記巻付用ガイドブームを旋回フレー
ムの旋回に応じて上下動させる昇降手段とを備えてい
る。
《考案が解決しようとする課題》 ところで、第4図に示すように柱や煙突等の既設の柱
状物1には、例えばタラップを係止するためのアンカー
等の突起物3あるいは開口部(図示せず)等が存在し、
これらの箇所ではその突起物3や開口部に繊維状補強材
2が掛からないようにそれらを避けて繊維状補強材2を
巻き付けなければならない。
従って、前記自動巻付装置で柱状物1の外周に補強用
長繊維2を螺旋状に巻き付ける場合において、上記突起
物3や開口部等の障害物が存在する箇所では、高所であ
るにも拘らず作業員がゴンドラ等の足場から身を乗出し
て手作業で繊維状補強材2をそれら突起物3や開口部の
上方または下方に案内しており、安全性と作業効率の面
で改善の要求があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、既存の柱状物の外周に繊維状補強材を巻付装
置で螺旋状に巻き付けるにあたって、柱状物の外周面に
ある障害物に掛かって巻きつけられる繊維状補強材をそ
の障害物の上方または下方に自動的に回避させて案内す
ることができる障害物回避金具を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本考案は上記の目的を達成するために、既設の柱や煙
突等の柱状物の外周面に存在する突起物や開口部等の障
害物にこれを覆って突出されて装着される金具本体と、
該金具本体の突出端に形成され前記障害物に掛かって前
記柱状物の外周に螺旋状に巻き付けられる繊維状補強材
をその障害物の上方または下方に案内する傾斜面と、を
備えて障害物回避金具を構成する。
《作用》 上記構成の本考案に係る障害物回避金具を、煙突や柱
等の既設の柱状物の外周面に存在する突起物または開口
部等の障害物に予め装着しておけば、上記柱状物の外周
に繊維状補強材を巻付装置で螺旋状に巻き付けていった
ときにその繊維状補強材が上記障害物に掛かっても、繊
維状補強材は障害物回避金具の突出端に形成された傾斜
面を滑ってその障害物の上方または下方に案内され、自
動的にそれらの障害物を回避されて柱状物の外周に螺旋
状に巻きつけられていく。
《実施例》 以下に、本考案に係る障害物回避金具の好適な実施例
を添附図面に基づき詳述する。
第1図は本考案に掛かる障害物回避金具の一実施例の
斜視図を示し、第2図はその障害物回避金具を障害物に
装着した状態を示す側断面図である。
図示するように、煙突または柱等の既設の柱状物1の
外周面には突起物としてタラップ等を係止するためのア
ンカー10が存在し、このアンカー10は柱状物1の外周に
繊維状補強材2を巻付装置(図示せず)で螺旋状に密に
巻き付ける際の障害物となるので、このアンカー10には
これに掛かって巻き付けられる繊維状補強材2をそのア
ンカー10の上方または下方に案内して回避するための障
害物回避金具12を予め装着する。
この障害物回避金具12は直方体状をなす金具本体14部
を有し、この金具本体14部にはこれを上記アンカー10の
先端に巻込んで装着するための差込穴16が形成されてい
て、アンカー10の先端部にこれを覆ってさらに突出され
て装着されるようになっている。そして、その金具本体
14の突出端には上述したようにアンカー10に掛かって巻
き付けられる繊維状補強材2をそのアンカー10の上方ま
たは下方に案内するための2つの傾斜面18が鋭角に交叉
されて形成されており、その金具本体14の突出端は三角
形状に尖って形成されている。また、上記差込穴16の深
さはアンカー10の突出長さよりも浅く形成されていて、
金具本体14をアンカー10に装着してもその金具本体14と
柱状物1の外周面との間は離間するようになっている。
したがって、このようにしてなる障害物回避金具12を
予めアンカー10の先端部に装着して、繊維状補強材2を
柱状物1の外周に巻付装置で螺旋状に密に巻き付けてい
くと、アンカー10に掛かって巻きつけられる繊維状補強
材2はその障害物回避金具12の突出端の傾斜面18に当接
してその傾斜面18を滑って、アンカー10の上方または下
方に案内されて自動的にアンカー10を回避して柱状物1
の外周に巻き付けられることになる。
このため、アンカー10に掛かって巻き付けられる繊維
状補強材2を作業員がゴンドラから身を乗出して手作業
で回避させる必要がなくなり、もって高所における危険
な作業を省くことができるようになるばかりか、作業効
率が向上されて施工時間の可及的な短縮化が図れるよう
になる。
第3図は本考案の変形実施例を示し、柱状物1の外周
面に存在する開口部20に障害物回避金具22を装着した図
である。この障害物回避金具22は開口部20内に嵌合挿入
される筒体状の差込金具24と、この差込金具24に着脱自
在に嵌合されて突出されて設けられる金具本体26とから
なり、金具本体24は上記差込金具24に対して着脱自在に
嵌合される軸体部26aと、この軸体部26a先端の突出端側
に一体的に取付け形成された頭部26bとを有する。
この頭部26bは三角柱状をなしていてその長方形状の
一側面において上記軸体部26aに一体的に取付けられ、
かつその取付面は開口部20の面積よりも広く形成されて
いて、その開口部20を完全に覆うようになっている。そ
して、頭部26bの長方形状の他の2つの側面が繊維状補
強材2を開口部20の上方または下方に案内する傾斜面28
になっている。
また、差込金具24はその一端が開口部20から突出され
た状態に挿入装着されるようになっており、上記頭部26
bは柱状物1の外周面から離間された状態で装着される
ようになっている。
従って、このようにしてなる障害物回避金具22を予め
柱状物1の外周面に存在する開口部20に挿入装着してお
けば、前述の実施例と同様に開口部20に掛かって巻き付
けられる繊維状補強材2を頭部26bの傾斜面28によって
その開口部20の上方または下方に案内して、その開口部
20を自動的に回避させて柱状物1の外周に巻き付かせる
ことができる。そして、繊維状補強材2の巻きつけ後に
は、金具本体26のみを取外して差込金具24を残留させる
ようにすれば、差込金具24の突出部分で繊維状補強材2
を係止でき、その繊維状補強材2にずれが生じてこれが
開口部20に掛かることを防止できる。
なお、本考案に係る障害物回避金具12,22はロープ状
の繊維状補強材2に限らずテープ状の繊維状補強材2に
も適用可能で、障害物回避金具12,22の上から押え付け
るように巻きつけることで、テープ状の繊維状補強材2
であってもこれを傷つけることなく障害物を回避させ得
る。また、障害物回避金具12,22の傾斜面18,28は四角錐
あるいは円錐状に形成するようにしても良い。
《効果》 以上要するに本考案に係る障害物回避金具によれば、
突起物や開口部等の障害物が存在する柱や煙突等の既設
の柱状物の外周に繊維状補強材を巻付装置で螺旋状に巻
き付けるにあたって、繊維状補強材が上記障害物に掛か
っても、その繊維状補強材を障害物回避金具の突出端に
形成した傾斜面を滑らせてその障害物の上方または下方
に案内させ、もって自動的にそれらの障害物を回避させ
て柱状物の外周に螺旋状に巻き付かせることができる。
このため、障害物に掛かって巻き付けられる繊維状補強
材を作業員がゴンドラから身を乗出して手作業で回避さ
せる必要がなくなり、高所における危険な作業を省くこ
とができるようになるばかりか、作業効率が向上されて
施工時間の可及的な短縮化が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る障害物回避金具の一実施例を示す
斜視図、第2図はその障害物回避金具を障害物に装着し
た状態を示す側断面図、第3図は変形実施例の障害物回
避金具を障害物に装着した状態を示す側断面図、第4図
は柱状物に繊維状補強材を巻き付けた状態を説明するも
ので本考案と従来例とに共通する図である。 1……柱状物、2……繊維状補強材 10……突起物としての障害物たるアンカー 12……障害物回避金具、14……金具本体 18……傾斜面、20……障害物たる開口部 22……障害物回避金具、24……差込金具 26……金具本体、28……傾斜面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設の柱や煙突等の柱状物の外周面に存在
    する突起物や開口部等の障害物にこれを覆って突出され
    て装着される金具本体と、該金具本体の突出端に形成さ
    れ前記障害物に掛かって前記柱状物の外周に螺旋状に巻
    き付けられる繊維状補強材をその障害物の上方または下
    方に案内する傾斜面と、を備えたことを特徴とする障害
    物回避金具。
JP6032289U 1989-05-26 1989-05-26 障害物回避金具 Expired - Lifetime JPH083603Y2 (ja)

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JP6032289U JPH083603Y2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 障害物回避金具

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JP6032289U JPH083603Y2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 障害物回避金具

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Publication Number Publication Date
JPH02150348U JPH02150348U (ja) 1990-12-26
JPH083603Y2 true JPH083603Y2 (ja) 1996-01-31

Family

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