JPH0834564A - ケーブル案内機構 - Google Patents

ケーブル案内機構

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Publication number
JPH0834564A
JPH0834564A JP19181694A JP19181694A JPH0834564A JP H0834564 A JPH0834564 A JP H0834564A JP 19181694 A JP19181694 A JP 19181694A JP 19181694 A JP19181694 A JP 19181694A JP H0834564 A JPH0834564 A JP H0834564A
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JP
Japan
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pulley
cable
guide
pulley member
pulleys
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JP19181694A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ashida
武 芦田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルを挟持して案内するガイドプーリ間
に対するケーブルの脱着を容易化する。 【構成】 所定間隔を置いて対向状態に配置された支持
軸1a,1bに各々回転自在に支持されケーブルを挟持
して案内するガイドプーリ1,2とを備え、ガイドプー
リ1を、支持軸1aに回転自在に支持された第1プーリ
部材5と,第1プーリ部材5に連結された第2プーリ部
材6とに分割し、第1及び第2プーリ部材5,6におけ
る一方の板面側に、第1及び第2プーリ部材同士を連結
する蝶番3を装備し、第2プーリ部材6を、蝶番3を介
して第1プーリ部材5の板面に対し起伏回動自在に設
け、第1及び第2プーリ部材5,6における他方の板面
側に、第1及び第2プーリ部材同士をロック状態または
ロック解除状態とするロック組立体4を装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル案内機構に係
り、特に、ケーブルを挟持して案内するガイドプーリ間
に対するケーブルの脱着を容易に行う場合に好適なケー
ブル案内機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無人車両と当該無人車両から離間
した箇所に設置された指令局との間をケーブル(通信ケ
ーブル)で接続し、指令局からケーブルを介して送信さ
れてくる遠隔操縦信号に基づきケーブルを無人車両に搭
載したケーブルドラムに対して巻取り/繰出しを行うよ
うにしたケーブル巻取装置が公知である。当該ケーブル
巻取装置を装備した無人車両では、モータ駆動によりケ
ーブルドラムから繰出したケーブルをケーブル案内機構
で案内しながら車体後端部から地面上に垂下させ、前進
走行時にはケーブルドラムからケーブルを適宜繰出し、
後退走行時にはケーブルドラムにケーブルを適宜巻取る
ようになっている。
【0003】図9は従来のケーブル案内機構の一例を示
すものであり、基台(図示略)の上面に所定の間隔を置
いて立設された支持軸80,81の上部に、ケーブルC
を挟持して案内する一対のガイドプーリ82,83を軸
受(図示略)を介して回転自在に装備し、ガイドプーリ
83の支持軸81の下端部を支持レバー84の一端部に
固定すると共に、支持レバー84の他端部を回動中心軸
85に回動自在に装着した構造となっている。
【0004】ケーブル案内機構でケーブルCを案内する
場合には、両ガイドプーリ82,83の溝部82a,8
3aを介してケーブルCを確実に挟持することにより、
両ガイドプーリ82,83間からケーブルCが脱落しな
いように案内するようになっている。他方、ケーブル案
内機構からケーブルCを取外してメンテナンスを行う場
合や,ケーブル案内機構にケーブルCを装着する場合に
は、支持レバー84を回動中心軸85を中心として図1
0に示す如く矢印方向へ回動させ、ガイドプーリ83を
ガイドプーリ82から離間させて両ガイドプーリ82,
83間の間隔をあけることにより、ケーブルCの脱着を
行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、ケーブル案内機構に対してケー
ブルを容易に脱着可能とするためには、両ガイドプーリ
間の間隔をあけるための支持レバー及び回動中心軸等の
スライド/回動機構と,当該スライド/回動機構により
一方のガイドプーリを他方のガイドプーリに対して所定
間隔離間させることが可能な所定のスペースとが必要と
なるため、ケーブル案内機構が組込まれる装置の形状の
小型化を図る上で障害となっていた。
【0006】また、ケーブル案内機構の組込み対象とな
る装置によっては、前述したスライド/回動機構を組込
むスペースや,一方のガイドプーリを他方のガイドプー
リから所定間隔離間させるスペースを確保することが難
しい場合があるが、このような場合には、例えばガイド
プーリを支持軸から取外す等の煩雑な作業を行わなけれ
ばケーブル案内機構に対するケーブルの脱着を行うこと
ができないため、ケーブルの脱着作業が極めて煩雑とな
るという問題があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、一対のガイドプーリ間に対するケーブル
の脱着を容易に行うことを達成したケーブル案内機構を
提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定間隔を置
いて対向状態に配置された一対の支持軸と、当該各支持
軸に各々回転自在に支持されケーブルを挟持して案内す
る一対のプーリとを備えたケーブル案内機構において、
前記一対のプーリのうち一方のプーリを、前記支持軸に
回転自在に支持された第1のプーリ部材と,該第1のプ
ーリ部材に連結された第2のプーリ部材とに分割し、前
記第1及び第2のプーリ部材における一方の板面側に、
当該第1及び第2のプーリ部材同士を連結する連結手段
を装備すると共に、前記第2のプーリ部材を、前記連結
手段を介して前記第1のプーリ部材の板面に対し起伏回
動自在に設け、前記第1及び第2のプーリ部材における
他方の板面側に、当該第1及び第2のプーリ部材同士を
ロック状態またはロック解除状態とするロック手段を装
備する、という構成を採っている。これによって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、一対のプーリにより挟持され
ているケーブルを当該両プーリ間から取外す場合には、
両プーリのうち一方のプーリを構成する第1のプーリ部
材と第2のプーリ部材との間に装備されているロック手
段を操作し、第1のプーリ部材と第2のプーリ部材との
ロックを解除すると、第2のプーリ部材は、連結手段を
介して第1のプーリ部材に連結された状態を保ちなが
ら、第1のプーリ部材の板面に対して伏せた状態とな
る。次いで、第1のプーリ部材の板面に対して伏せた状
態となっている第2のプーリ部材の部分が他方のプーリ
と対向状態となるように、一方のプーリを他方のプーリ
に対して所定角度回転させれば、両プーリ間には、一方
のプーリにおける折畳まれた第2のプーリ部材の分に相
当する間隔が生ずる。これにより、両プーリ間からケー
ブルの取外しが可能となる。他方、一対のプーリ間にケ
ーブルを装着する場合には、両プーリ間に生じた第2の
プーリ部材の分に相当する間隔にケーブルを通し、第2
のプーリ部材の部分が他方のプーリと非対向状態となる
ように、一方のプーリを他方のプーリに対して所定角度
回転させ、両プーリの外周壁部分でケーブルを挟持する
と共に、一方のプーリの第1のプーリ部材と第2のプー
リ部材との間に装備されているロック手段を操作し、第
1のプーリ部材と第2のプーリ部材とをロックすると、
第2のプーリ部材の板面は、第1のプーリ部材の板面と
同一平面上に位置する状態となる。これにより、両プー
リ間にケーブルが挟持される。
【0010】
【実施例】以下、本発明のケーブル案内機構を遠隔操縦
車両に適用してなる実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】本実施例における遠隔操縦車両の構成を図
8に基づき説明すると、遠隔操縦車両71は、所定の操
縦基地に設置された操縦装置による遠隔操縦に基づき、
1個の前輪72と,2個の後輪73により屋外を走行す
るようになっており、車体74には、前輪72を操舵す
るステアリング機構,後輪73を回転させる後輪駆動モ
ータ,後輪73の回転速度及び回転方向を非接触で検出
して車速及び進行方向を計測する例えばフォトセンサ等
から成る車速センサ75,操縦装置から発信された遠隔
操縦信号等が伝送される光ファイバを収納した光ファイ
バケーブルC(以下ケーブルCと略称)の巻取/繰出が
行われるケーブルドラム76,ケーブルドラム76を回
転駆動するドラム駆動モータ77,車両各部を制御する
制御装置(図示略)等を収納した制御ボックス78等が
装備されている。
【0012】遠隔操縦車両71の構成を詳述すると、車
体74の上面部には、1対の支持板79,80が一体に
垂設されると共に、両支持板79,80の間には、取付
軸81が水平に配設されており、取付軸81には、ケー
ブルドラム76が支持されている。また、両支持板7
9,80の間には、ガイド軸82,83が水平に配設さ
れており、ガイド軸82には、トラバーサ84が当該ガ
イド軸方向へ移動自在に支持されている。トラバーサ8
4は、ガイド軸82の軸方向へ移動してケーブルCを当
該ガイド軸方向へ適宜振らせることにより、ケーブルド
ラム76にケーブルCを均一な状態で巻取らせるように
なっている。
【0013】トラバーサ84には、ケーブルドラム76
から繰出されたケーブルCを挟持してガイドする1対の
ガイドプーリ15、16が配設されている。
【0014】車体74の上面部のケーブルドラム76の
近傍には、ケーブルドラム及びトラバーサ駆動用のドラ
ム駆動モータ77が配設されており、ドラム駆動モータ
77の駆動軸17の一端部に装着されたプーリ18とケ
ーブルドラム76の取付軸81に装着されたプーリ19
との間には、無端ベルト20が巻き掛けされると共に、
取付軸81に装着されたプーリ21とガイド軸82に装
着されたプーリ22との間には、無端ベルト23が巻き
掛けされている。ドラム駆動モータ77の駆動時には、
前述した機構によりケーブルドラム76が回転すると共
にトラバーサ84がガイド軸方向へ移動するようになっ
ている。
【0015】更に、ドラム駆動モータ77の駆動軸17
の他端部には、ロータリエンコーダ66が配設されてお
り、ドラム駆動モータ77の回転数を検出するようにな
っている。また、ケーブルドラム76の取付軸81のプ
ーリ19,21取付側と反対側の軸方向端部には、ロー
タリジョイント(図示略)が装着されており、ケーブル
ドラム76の内部から引出されたケーブルCは、当該ロ
ータリジョイントを介して車体74の適所に配設された
通信系統へ接続されている。
【0016】車体74の後端部には、支持機構24を介
して第1アーム25が配設されており、遠隔操縦車両7
1の旋回時等において、後述のアーム駆動モータ60に
より車体の向きに応じて図中矢印方向へ駆動されるよう
になっている。支持機構24の下方部には、振れ角検出
用ポテンショメータ26が配設されており、第1アーム
25の振れ角を検出するようになっている。
【0017】更に、車体74の後端部の幅方向一方の端
部側には、アーム駆動モータ60が配設されると共に、
当該アーム駆動モータ60の駆動軸61には、回動部材
62の一端部が固定されている。更に、回動部材62の
他端部には、取付軸63を介してロッド64の一端部が
当該取付軸63を中心として回動自在に装着されると共
に、当該ロッド64の他端部は、第1アーム25の板面
に対し垂直状態に当該第1アーム25の側部に配設され
た取付軸65に回動自在に装着されている。
【0018】遠隔操縦車両71の旋回時には、制御装置
(図示略)の制御によりアーム駆動モータ60が駆動さ
れると回動部材62が矢印方向へ回動するため、第1ア
ーム25は、ロッド64を介して回動部材62と共に矢
印方向へ回動するようになっている。この場合、第1ア
ーム25のロッド64取付側と反対側には、原位置復帰
用バネ(図示略)が配設されており、アーム駆動モータ
60の非駆動時には、第1アーム25を車体中心方向に
復帰させるようになっている。
【0019】第1アーム25の基端部側上面部には、ケ
ーブルCをガイドする1対のガイドプーリ27,28が
取付軸27a,28aを介して配設されると共に、第1
アーム25の中央側上面部には、取付軸29a,取付部
材29b,取付軸29cを介してダンスローラ30が配
設されている。第1アーム25の取付軸29aには、ダ
ンスローラ30のハンチング防止用のロータリダンパ3
1が配設されると共に、取付軸29aの下方部には、張
力検出用ポテンショメータ32が配設されており、ケー
ブルCの張力を検出するようになっている。この場合、
ガイドプーリ1,2,27,28,張力検出用ポテンシ
ョメータ32等がケーブル張力検出部54を構成してお
り、ケーブルのたるみや張りを吸収しながら、ケーブル
張力を検出するようになっている。
【0020】また、第1アーム25の先端部側上面部に
は、ケーブルCをガイドする1対のガイドプーリ1,2
が取付軸1a,2aを介して配設されている。更に、第
1アーム25の先端部側と取付部材29bとの間には、
スプリング35が張設されている。張力検出用ポテンシ
ョメータ32は、取付部材29bの揺動角度に基づきケ
ーブルCの張力を検出するようになっている。
【0021】第1アーム25の最先端部には、取付軸3
6を介して第2アーム37が垂直方向へ回動自在に配設
されており、第1アーム25及び第2アーム37が、ケ
ーブルCをガイドするガイドアーム50としての機能を
有している。第2アーム37の基端部側と第1アーム2
5の先端部側との間には、振動吸収用のサスペンション
38が装着されている。第2アーム37の基端部側の側
面部には、ケーブルCをガイドする1対のガイドプーリ
39,40が取付軸39a,40aを介して配設されて
いる。
【0022】ガイドプーリ39の取付軸39aと第2ア
ーム37に固定された支持部材41との間には、ガイド
プーリ39をガイドプーリ40側へ付勢するバネ42が
張設されており、ガイドプーリ40の取付軸40aに
は、プーリ駆動モータ43及び当該モータ43の回転数
を検出するロータリエンコーダ44が取付けられてい
る。プーリ駆動モータ43は、図中時計方向へ正転駆動
又は図中反時計方向へ逆転駆動されるようになってお
り、正転時にはケーブルCがケーブルドラム76へ巻取
られ、逆転時にはケーブルCがケーブルドラム76から
繰出されるようになっている。
【0023】更に、第2アーム37には、第1ステイ4
5が取付軸45aを介して垂直方向(縦方向)に回動自
在に装着されており、当該取付軸45aには、ケーブル
の垂直方向(縦方向)の振れを検出する縦振れ検出用ポ
テンショメータ46が配設されている。第1ステイ45
の下端部には、第2ステイ47が取付軸(図示略)を介
して水平方向(横方向)に回動自在に連結されており、
当該取付軸には、ケーブルの水平方向(横方向)の振れ
を検出する横揺れ用ポテンショメータ48が配設されて
いる。更に、第2ステイ47の下端部には、1対のガイ
ドプーリ39,40の挟持部分から垂れ下がったケーブ
ルCが緩挿状態に挿入される支持リング49が一体に配
設されている。
【0024】ケーブルドラム76から繰出されたケーブ
ルCは、第1アーム25及び第2アーム37から構成さ
れるガイドアーム50によりガイドされ、第1ステイ4
5へ連結された第2ステイ47下端部の支持リング49
に支持された状態で自重により地面に垂れ下がるように
なっている。地面に垂れ下がったケーブルCは、操縦基
地の操縦装置へ接続されている。即ち、遠隔操縦車両7
1は、ガイドアーム50を構成する第2アーム37の先
端部から地面に垂れ下がったケーブルCを地面に引き摺
るような状態で走行するようになっている。
【0025】次に、本実施例におけるケーブル案内機構
の構成を図1乃至図7に基づき説明すると、ケーブル案
内機構は、図4及び図5に示す如く、上述した第1アー
ム25の上面に所定の間隔を置いて立設された一対の支
持軸1a,2aと、支持軸1a,2aの上部に回転自在
に装備された一対のガイドプーリ1,2と、スプリング
付蝶番3と、ロック組立体4とを備える構成となってい
る。ガイドプーリ1,2の外周壁部分には、ケーブルC
の外周部分が係合する形状を有する溝部1b,2bが形
成されている。
【0026】これを詳述すると、前述した一対のガイド
プーリ1,2の内,一方のガイドプーリ1は、図1及び
図2に示す如く、支持軸1aに支持されると共に外周部
分が半月状に切欠かれた形状を有する第1プーリ部材5
と、第1プーリ部材5に対しスプリング付蝶番3及びロ
ック組立体4を介して連結された半月状の第2プーリ部
材6とから構成されている。第1プーリ部材5は、支持
軸1aに対し軸受7,8を介して回転自在に支持されて
いる。図中符号9は軸受7を支持軸1aに固定するノッ
クピンであり、支持軸1aの外周部に形成された溝部に
装着されている。
【0027】ガイドプーリ1の第1プーリ部材5におけ
る第2プーリ部材6側の下面部分と,第2プーリ部材6
における第1プーリ部材5側の下面部分との間には、ス
プリング付蝶番3がスクリュSを介して固定されてい
る。これにより、後述する如く第1プーリ部材5と第2
プーリ部材6とのロックを解除した時に、第2プーリ部
材6は、スプリング付蝶番3の付勢力により、第2プー
リ部材6の端面(接合面)6bと第1プーリ部材5の端
面(接合面)5bとの間に空間部分が生ずるように,第
1プーリ部材5の板面に対して伏せた状態となるように
なっている(図5参照)。
【0028】また、ガイドプーリ1の第1プーリ部材5
における第2プーリ部材6側の上面部分と,第2プーリ
部材6における第1プーリ部材5側の上面部分との間に
は、ロック組立体4が装備されている。これにより、後
述する如く第1プーリ部材5と第2プーリ部材6とをロ
ック状態またはロック解除状態とするようになってい
る。
【0029】ロック組立体4は、図3に示す如く、第1
プーリ部材5に形成された穴部5aに嵌合した第1パイ
プ10と、第2プーリ部材6に形成された穴部6aに嵌
合した第2パイプ11と、第1及び第2パイプ10,1
1に挿入され後述の水平部12a,第1垂直部12b,
第2垂直部12cを有するL字状のピン12と、ピン1
2の第1垂直部12bに形成された穴部12b’に挿通
された支持部材13と、第1垂直部12bと支持部材1
3との間に張設されピン12を支持部材13側へ常時付
勢する原位置復帰ばね14(引張コイルばね)とを備え
る構成となっている。
【0030】ロック組立体4のピン12は、ガイドプー
リ1の上面に平行な水平部12aと、水平部12aの一
端部から直角に曲折されて延設され第1パイプ10の内
部に挿入/引き上げ自在な第1垂直部12bと、水平部
12aの他端部から直角に曲折されて延設され第2パイ
プ11の内部に挿入/離脱自在な第1垂直部12cとか
ら構成されている。
【0031】ロック組立体4のピン12は、通常時は原
位置復帰ばね14の付勢力により第1及び第2パイプ1
0,11の内部に完全に挿入された状態となっている
(図1参照)。これにより、ガイドプーリ1の第1プー
リ部材5と第2プーリ部材6とがロック状態とされるよ
うになっている。
【0032】他方、ロック組立体4のピン12は、当該
ピン12を原位置復帰ばね14の付勢力に抗して上方へ
引っ張り上げた時には,第2パイプ11内部におけるピ
ン12の第2垂直部12cが第2パイプ11外部へ離脱
するようになっている(図3参照)。これにより、ガイ
ドプーリ1の第1プーリ部材5と第2プーリ部材6との
ロック状態が解除されるようになっている。
【0033】次に、上記の如く構成した本実施例の動作
を説明する。
【0034】遠隔操縦車両71のケーブルドラム76か
ら繰出され,例えば図6に示す如くガイドプーリ1,2
により挟持されているケーブルCを当該ガイドプーリ
1,2間から取外す場合には、先ず、ガイドプーリ1の
第1プーリ部材5と第2プーリ部材6とをロックしてい
るロック組立体4のピン12をガイドプーリ1の上方へ
引っ張り上げれば、ピン12の第1垂直部12bは原位
置復帰ばね14の付勢力に抗して第1パイプ10の内部
から上方へ移動し、ピン12の第2垂直部12cは第2
パイプ11外部へ離脱される(図3参照)。
【0035】これにより、ガイドプーリ1の第1プーリ
部材5にピン12を介してロック状態となっていた第2
プーリ部材6が、スプリング付蝶番3の付勢力により、
第2プーリ部材6の端面6bと第1プーリ部材5の端面
5bとの間に空間部が生ずるように,第1プーリ部材5
の板面に対して伏せた状態となる(図5参照)。
【0036】次に、ガイドプーリ1を図6に示す位置か
ら図7に示す位置まで回転させれば、ガイドプーリ1に
おける第2プーリ部材6側とガイドプーリ2との間に所
定の間隔が生ずる。従って、ガイドプーリ1,2間から
ケーブルCをガイドプーリ1,2外部へ容易に取外すこ
とができる。
【0037】他方、ガイドプーリ1,2間にケーブルC
を装着する場合には、先ず、両ガイドプーリ1,2間に
生じているガイドプーリ1の第2プーリ部材6の分に相
当する間隔にケーブルCを通し、ガイドプーリ1の第2
プーリ部材6の部分がガイドプーリ2と非対向状態とな
るように、ガイドプーリ1をガイドプーリ2に対して所
定角度回転させる。
【0038】次に、両ガイドプーリ1,2の溝部1b,
2bでケーブルCを挟持すると共に、ガイドプーリ1の
第1プーリ部材5と第2プーリ部材6との間に装備され
ているロック組立体4のピン12を第1及び第2パイプ
10,11の内部に押込めば、第1プーリ部材5と第2
プーリ部材5とがロック状態となり、第1プーリ部材5
の板面に対して伏せた状態となっている第2プーリ部材
6の板面は、第1プーリ部材5の板面と同一平面上に位
置する状態となる。これにより、両ガイドプーリ1,2
間にケーブルCを装着することができる。
【0039】上述したように、本実施例によれば、ケー
ブル案内機構を構成するガイドプーリ1,2の内,ガイ
ドプーリ1を第1プーリ部材5と第2プーリ部材6とに
分割し,第1及び第2プーリ部材5,6における一方の
板面側をスプリング付蝶番3で連結すると共に,第1及
び第2プーリ部材5,6における他方の板面側をロック
組立体4でロックした構造であるため、ロック組立体4
のピン12を上方へ引き上げれば第1及び第2プーリ部
材5,6のロックが解除され,第2プーリ部材6が第1
プーリ部材5に対して伏せた状態となるため、ガイドプ
ーリ1を適宜回転させてガイドプーリ2との間に間隔を
あければ、ガイドプーリ1,2間におけるケーブルの脱
着を容易に行うことができる。
【0040】上記により、従来の如く一対のガイドプー
リ間におけるケーブルの脱着作業が極めて煩雑であると
いった不具合を解消することができる。また、従来の如
く一方のガイドプーリに対して他方のガイドプーリを離
間させるための特別な機構を設けたり,他方のガイドプ
ーリを一方のガイドプーリから所定間隔離間させるため
のスペースを設けることが不要となるため、ケーブル案
内機構が組込まれる装置の小型化を図ることができる。
【0041】また、前述したようにケーブル案内機構の
ガイドプーリ1,2間に間隔をあけることができるた
め、例えばケーブルの端部に当該ケーブル径より大なる
コネクタ等が装着されている場合、例えばメンテナンス
等に際してケーブルのコネクタ装着部分もガイドプーリ
1,2間を通すことができる。
【0042】ここで、本実施例では、本発明のケーブル
案内機構をガイドプーリ1,2に適用した場合を例に上
げたが、ケーブルを挟持して案内する他のガイドプーリ
27,28等に適用することもできる。
【0043】また、本実施例では、ガイドプーリ1の第
1及び第2プーリ部材5,6をその一方の板面側の1箇
所でロックする構成としたが、第1及び第2プーリ部材
5,6をその一方の板面側の複数箇所でロックしてもよ
い。これにより、ガイドプーリ1の第1及び第2プーリ
部材5,6を強固にロックすることができるため、ケー
ブルドラム76に対するケーブルの巻取/繰出時にはガ
イドプーリ1,2でケーブルを確実に挟持して案内する
ことができる。
【0044】更に、本実施例では、ロック組立体4のピ
ン12をL字状に形成すると共に,ピン12の第1垂直
部12bを第1プーリ部材5側の第1パイプ10内部に
原位置復帰ばね14を介して固定し,ピン12の第2垂
直部12cを第2プーリ部材6側の第2パイプ11内部
に対して挿入/離脱自在に構成したが、例えばピンをコ
字状に形成すると共にコ字状のピンの両足部分を第1及
び第2プーリ部材10,11の内部に対して挿入/離脱
自在に構成してもよい。
【0045】更に、本実施例では、ケーブル案内機構を
遠隔操縦車両に適用した場合を例に上げたが、遠隔操縦
車両に限定されるものではなく、ケーブルをガイドプー
リで挟持しながら案内する構造を有する各種装置に適用
することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
案内機構によれば、プーリを第1及び第2のプーリ部材
に分割し,第1及び第2のプーリ部材における一方の板
面側に第1及び第2のプーリ部材同士を連結する連結手
段を装備すると共に,第2のプーリ部材を,連結手段を
介して第1のプーリ部材の板面に対し起伏回動自在に設
け,第1及び第2のプーリ部材における他方の板面側
に,第1及び第2のプーリ部材同士をロック状態または
ロック解除状態とするロック手段を装備した構成として
いるため、ロック手段による第1及び第2のプーリ部材
同士のロック状態を解除すれば,第2のプーリ部材が第
1のプーリ部材の板面に対して伏せた状態となるため、
一方のプーリを他方のプーリに対して適宜回転させれ
ば、両プーリ間には第2のプーリ部材の分に相当する間
隔が生ずる結果、両プーリ間におけるケーブルの脱着を
容易に行うことができる。これにより、従来の如く一方
のプーリに対して他方のプーリを離間させるための特別
な機構を設けたり,他方のプーリを一方のプーリから所
定間隔離間させるためのスペースを設けることが不要と
なるため、ケーブル案内機構が組込まれる装置の小型化
を図ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例におけるケーブル案
内機構の一方のガイドプーリの構成を示す一部を断面と
した正面図である。
【図2】図1におけるガイドプーリの平面図である。
【図3】本実施例における一方のガイドプーリに装備し
たロック組立体の構成を示す説明図である。
【図4】本実施例における一対のガイドプーリのうち一
方のガイドプーリをロック状態とした場合の正面図であ
る。
【図5】図4における一対のガイドプーリのうち一方の
ガイドプーリをロック解除状態とした場合の正面図であ
る。
【図6】本実施例における一対のガイドプーリでケーブ
ルを挟持した状態を示す説明図である。
【図7】図6における一対のガイドプーリ間からケーブ
ルを取外した状態を示す説明図である。
【図8】本実施例におけるケーブル案内機構を装備した
遠隔操縦車両の構成を示す斜視図である。
【図9】従来例における一対のガイドプーリでケーブル
を挟持した状態を示す説明図である。
【図10】図9における一対のガイドプーリ間からケー
ブルを取外した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 プーリとしてのガイドプーリ 1a,2a 支持軸 3 連結手段としてのスプリング付蝶番 4 ロック手段としてのロック組立体 5 第1のプーリ部材としての第1プーリ部材 6 第2のプーリ部材としての第2プーリ部材
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ロック組立体4のピン12は、ガイドプー
リ1の上面に平行な水平部12aと、水平部12aの一
端部から直角に曲折されて延設され第1パイプ10の内
部に挿入/引き上げ自在な第1垂直部12bと、水平部
12aの他端部から直角に曲折されて延設され第2パイ
プ11の内部に挿入/離脱自在な第垂直部12cとか
ら構成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】次に、両ガイドプーリ1,2の溝部1b,
2bでケーブルCを挟持すると共に、ガイドプーリ1の
第1プーリ部材5と第2プーリ部材6との間に装備され
ているロック組立体4のピン12を第1及び第2パイプ
10,11の内部に押込めば、第1プーリ部材5と第2
プーリ部材とがロック状態となり、第1プーリ部材5
の板面に対して伏せた状態となっている第2プーリ部材
6の板面は、第1プーリ部材5の板面と同一平面上に位
置する状態となる。これにより、両ガイドプーリ1,2
間にケーブルCを装着することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔を置いて対向状態に配置された
    一対の支持軸と、当該各支持軸に各々回転自在に支持さ
    れケーブルを挟持して案内する一対のプーリとを備えた
    ケーブル案内機構において、 前記一対のプーリのうち一方のプーリを、前記支持軸に
    回転自在に支持された第1のプーリ部材と,該第1のプ
    ーリ部材に連結された第2のプーリ部材とに分割し、 前記第1及び第2のプーリ部材における一方の板面側
    に、当該第1及び第2のプーリ部材同士を連結する連結
    手段を装備すると共に、前記第2のプーリ部材を、前記
    連結手段を介して前記第1のプーリ部材の板面に対し起
    伏回動自在に設け、 前記第1及び第2のプーリ部材における他方の板面側
    に、当該第1及び第2のプーリ部材同士をロック状態ま
    たはロック解除状態とするロック手段を装備して成るこ
    とを特徴としたケーブル案内機構。
JP19181694A 1994-07-22 1994-07-22 ケーブル案内機構 Withdrawn JPH0834564A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19181694A JPH0834564A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 ケーブル案内機構

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Publications (1)

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JPH0834564A true JPH0834564A (ja) 1996-02-06

Family

ID=16281006

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JP19181694A Withdrawn JPH0834564A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 ケーブル案内機構

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405906B1 (ko) * 1999-12-23 2003-11-14 주식회사 포스코 수평루퍼에서의 스트립 장력변동 억제장치
EP3210873A1 (en) * 2016-02-25 2017-08-30 MacGregor Norway AS Line tensioner
CN112978480A (zh) * 2021-02-09 2021-06-18 南通弘峰机电有限公司 一种线缆牵引机构用牵引轮

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