JPH0834504A - 昇降キャリッジの停止位置検出装置 - Google Patents

昇降キャリッジの停止位置検出装置

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JPH0834504A
JPH0834504A JP17136494A JP17136494A JPH0834504A JP H0834504 A JPH0834504 A JP H0834504A JP 17136494 A JP17136494 A JP 17136494A JP 17136494 A JP17136494 A JP 17136494A JP H0834504 A JPH0834504 A JP H0834504A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】荷受棚において荷の収容効率を向上させること
ができる自動倉庫における昇降キャリッジの停止位置検
出装置を提供する。 【構成】停止位置検出装置の遮光板15は第1及び第2
の被検出部19,20とから構成される。そして、第2
の被検出部19には長さXの受渡区間21が形成され、
受渡区間21の上下両側には長さγの上及び下定位置検
出区間22A,22Bが形成される。又、第2の被検出
部20の上側と下側には、それぞれ長さβの下ゾーン検
出区間23Aと上ゾーン検出区間23Bが形成される。
その結果、遮光板15の長さはX+2γとなり、隣接す
る各遮光板15の中心間の間隔に最低限必要な長さはX
+α+2γとなる。従って、各荷受部材の上下方向の間
隔に最限必要な長さが従来より2β分短くなるため、荷
受棚の高さを2β分低くでき、高さの低い荷を収容した
場合での荷受棚における荷の収容効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇降キャリッジの停止位
置検出装置に係り、詳しくは自動倉庫の荷受棚に荷を搬
送するスタッカクレーンに昇降可能に設けられた昇降キ
ャリッジの停止位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動倉庫の枠組棚71は、例え
ば図7に示すように複数の支柱72と、各支柱72から
隣接する支柱72に向かって突出するように所定間隔を
おいて設けられた複数の荷受部材73とから構成されて
いる。そして、枠組棚71には支柱72及び対向する荷
受部材73により複数の荷受棚74が形成されている。
又、枠組棚71の設置された床面には枠組棚71に沿っ
て延びるように走行レール75が設けられ、走行レール
75に沿ってスタッカクレーン76が往復動するように
なっている。
【0003】スタッカクレーン76は走行台77と、走
行台77上に設けられた一対のマスト78a,78bを
有するフレーム79と、前記マスト78a,78b間に
昇降可能に設けられた昇降キャリッジ80とから構成さ
れている。前記マスト78aの外側面にはスタッカクレ
ーン76を駆動制御するためのクレーン制御装置81が
設けられている。又、昇降キャリッジ80には荷受棚7
4に向かって伸縮するフォーク82が設けられ、このフ
ォーク82を伸縮させて昇降キャリッジ80から荷受棚
74へ荷を渡したり、荷受棚74から荷を受け取ったり
するようになっている。
【0004】即ち、荷受棚74から荷を受け取る場合、
荷が支持された荷受部材73の下側で昇降キャリッジ8
0を停止させる。そして、その位置でフォーク82を荷
受棚74側に向かって伸長させた後、昇降キャリッジ8
0を上昇させて荷受部材73から荷をすくい、荷受部材
73の上側で昇降キャリッジ80を停止させる。更に、
その位置でフォーク82を昇降キャリッジ80側に収縮
させることにより荷受棚74から荷が受け取られる。
【0005】昇降キャリッジ80から荷受棚74に荷を
渡す場合、荷を収容しようとする荷受棚74の荷受部材
73の上側で昇降キャリッジ80を停止させる。そし
て、その位置でフォーク82を荷受棚74側に向かって
伸長させた後、昇降キャリッジ80を下降させて荷を荷
受部材73に支持させ、荷受部材73の下側で昇降キャ
リッジ80を停止させる。更に、その位置でフォーク8
2が昇降キャリッジ80側に収縮される。
【0006】フォーク82を伸長させる時の昇降キャリ
ッジ80の停止位置は、荷受部材73の上側の上定位置
と荷受部材73の下側の下定位置の2ヶ所があり、スタ
ッカクレーン76には上下両定位置を検出する停止位置
検出装置が設けられている。停止位置検出装置は図7〜
図9に示すようにマスト78aに設けられた複数の遮光
板85と、昇降キャリッジ80に設けられた下定位置セ
ンサ86(以下、下センサという),ゾーンセンサ87
及び上定位置センサ88(以下、上センサという)とか
ら構成されている。
【0007】昇降キャリッジ80のマスト78a側の外
側面には、センサ取付部材89が設けられている。この
センサ取付部材89には、マスト78aに向かって突出
する各センサ86〜88がそれぞれ等間隔をおいて上下
方向に並設されている。又、ゾーンセンサ87は他の下
及び上センサ86,88よりマスト78a側に突出して
いる。各センサ86〜88は、発光素子86a〜88a
と受光素子86b〜88bとから構成され、その発光素
子86a〜88aと受光素子86b〜88bは、それぞ
れ一定の間隔をおいて相対向するように配置されてい
る。
【0008】遮光板85は凸型の板状に形成され、マス
ト78aの各荷受部材73に対応する位置に上下方向に
延びるように固着されている。遮光板85は前記ゾーン
センサ87が通過する時に各素子87a,87b間を遮
断する第2の被検出部90と、第2の被検出部90から
突出する第1の被検出部91とから構成されている。前
記第1の被検出部91は下及び上センサ86,88が通
過する時、発光素子86a,88aと受光素子86b,
88bとの間を遮断するようになっている。
【0009】そして、第2の被検出部90は中央に受渡
区間94A、その区間94Aを中心にして上側に上定位
置検出区間94B及び上ゾーン検出区間94Cが順に区
分されている。又、受渡区間94Aの下側には、下定位
置検出区間94D及び下ゾーン検出区間94Eが順に区
分されている。第1の被検出部91は、その上縁から下
縁までの間隔γ1(=2γ)を検出区間とし、その検出
区間の中心P1に上センサ88の光軸88cがきた時に
上定位置となり、中心P1に下センサ86の光軸86c
がきた時に下定位置となる。
【0010】第2の被検出部90の受渡区間94Aは、
前記上定位置と下定位置を決定する区間である。即ち、
受渡区間94Aは、前記ゾーンセンサ87の光軸87c
が受渡区間94Aの上端(区間94Aと区間94Bとの
境界線)に位置した時、昇降キャリッジ80が上定位置
に位置し、フォーク82が荷受部材73の上側に位置す
るように設定されている。この時、上センサ88の光軸
88cは中心P1に位置している。又、受渡区間94A
は、前記ゾーンセンサ87の光軸87cが受渡区間94
Aの下端(区間94Aと区間94Dとの境界線)に位置
した時、昇降キャリッジ80が下定位置に位置し、フォ
ーク82が荷受部材73の下側に位置するように設定さ
れている。この時、下センサ86の光軸86cは中心P
1に位置している。従って、受渡区間94Aの上下方向
の距離Xは、荷取り及び荷渡し時の上定位置及び下定位
置の間隔と一致している。
【0011】上定位置検出区間94Bは、下降する昇降
キャリッジ80を上定位置に停止させるのに要する予め
用意された区間であって、受渡区間94Aの上側から上
方に距離γ2(=γ)までの区間をいう。従って、ゾー
ンセンサ87の光軸87cが上定位置検出区間94Bの
上端に位置した時、上センサ88の光軸88cは第1の
被検出部91の上縁に位置することになる。下定位置検
出区間94Dは、上昇する昇降キャリッジ80を下定位
置に停止させるのに要する予め用意された区間であっ
て、受渡区間94Aの下側から下方に距離γ3(=γ2
=γ)までの区間をいう。従って、ゾーンセンサ87の
光軸87cが下定位置検出区間94Dの下端に位置した
時、下センサ86の光軸86Cは第1の被検出部91の
下縁に位置することになる。
【0012】上ゾーン検出区間94Cは、上定位置検出
区間94Bの上側から第2の被検出部90の上縁(区間
94Cの上端)までの間隔β1(=β、例えば15m
m)をいう。この上ゾーン検出区間94Cは上又は下定
位置に昇降キャリッジ80を停止させるため、昇降キャ
リッジ80の昇降速度を予め定めた昇降速度に減速する
のに要する区間である。そして、ゾーンセンサ87は、
その光軸87cが第2の被検出部90の上縁を上方から
下方へ通過したことを検知してオフからオンになる。下
ゾーン検出区間94Eは、下定位置検出区間94Dの下
側から第2の被検出部90の下縁(区間94Eの下端)
までの間隔β2(=β)をいう。この下ゾーン検出区間
94Eは上又は下定位置に昇降キャリッジ80を停止さ
せるため、昇降キャリッジ80の昇降速度を予め定めた
昇降速度に減速するのに要する区間である。そして、ゾ
ーンセンサ87は、その光軸87cが第2の被検出部9
0の下縁を下方から上方へ通過したことを検知してオフ
からオンになる。
【0013】荷受棚74から荷を受け取るには、昇降キ
ャリッジ80を荷が支持された荷受棚74に向かって上
昇又は下降させる。そして、昇降キャリッジ80を荷受
棚4に向かって上昇させる場合、ゾーンセンサ87の光
軸87cは第2の被検出部90の下縁を下方から通過
し、ゾーンセンサ87がオンになる。このゾーンセンサ
87のオンに対応して、クレーン制御装置81は下ゾー
ン検出区間94E(距離β2)を通過するまでの間に昇
降キャリッジ80の上昇速度を予め定めた上昇速度まで
減速する。やがて、下センサ86の光軸86cが第1の
被検出部91の下縁を下方から通過すると、下センサ8
6がオンになる。ゾーンセンサ87がオンの状態で下セ
ンサ86がオンになると、クレーン制御装置81は、こ
の両オン信号に対応して直ちに昇降キャリッジ80の上
昇動作を停止させる。そして、この停止動作開始後、惰
性等により距離γだけ上昇した所(下定位置)で昇降キ
ャリッジ80が停止する。即ち、距離γを予め見越して
区間94D及び第1の被検出部91の幅が設定されてい
る。
【0014】又、昇降キャリッジ80を荷受棚4に向か
って下降させる場合、ゾーンセンサ87の光軸87cが
第2の被検出部90の上縁を上方から通過し、ゾーンセ
ンサ87がオンになる。このゾーンセンサ87のオンに
対応して、クレーン制御装置81は上ゾーン検出区間9
4C(距離β1)を通過するまでの間に昇降キャリッジ
80の下降速度を予め定めた下降速度まで減速する。や
がて、上センサ88の光軸88cが第1の被検出部91
を通過した後、下センサ86の光軸86cが第1の被検
出部91の上縁を上方から通過すると、下センサ86が
オンになる。ゾーンセンサ87がオンの状態で下センサ
86がオンになると、クレーン制御装置81は、この両
オン信号に対応して直ちに昇降キャリッジ80の下降動
作を停止させる。そして、この停止動作開始後、惰性等
により距離γだけ下降した所(下定位置)で昇降キャリ
ッジ80が停止する。即ち、距離γを予め見越して第1
の被検出部91の幅が設定されている。
【0015】昇降キャリッジ80から荷受棚74へ荷を
渡すには、荷を渡そうとする荷受棚4に向かって昇降キ
ャリッジ80を上昇又は下降させる。そして、昇降キャ
リッジ80を荷受棚4に向かって下降させる場合、ゾー
ンセンサ87の光軸87cが第2の被検出部90の上縁
を上方から通過すると、ゾーンセンサ87がオンにな
る。このゾーンセンサ87のオンに対応して、クレーン
制御装置81は上ゾーン検出区間94C(距離β1)を
通過するまでの間に昇降キャリッジ80の下降速度を予
め定めた下降速度まで減速する。やがて、上センサ88
の光軸88cが第1の被検出部91の上縁を上方から通
過すると、上センサ88がオンになる。ゾーンセンサ8
7がオンの状態で上センサ88がオンになると、クレー
ン制御装置81は、この両オン信号に対応して直ちに昇
降キャリッジ80の下降動作を停止させる。そして、こ
の停止動作開始後、惰性等により距離γだけ下降した所
(上定位置)で昇降キャリッジ80が停止する。即ち、
距離γを予め見越して区間94B及び第1の被検出部9
1の幅が設定されている。
【0016】又、昇降キャリッジ80を荷受棚4に向か
って上昇させる場合、ゾーンセンサ87の光軸87cが
第2の被検出部90の下縁を下方から通過すると、ゾー
ンセンサ87がオンになる。このゾーンセンサ87のオ
ンに対応して、クレーン制御装置81は下ゾーン検出区
間94E(距離β2)を通過するまでの間に昇降キャリ
ッジ80の上昇速度を予め定めた上昇速度まで減速す
る。やがて、下センサ86の光軸86cが第1の被検出
部91を通過した後、上センサ88の光軸88cが第1
の被検出部91の下縁を下方から通過すると、上センサ
88がオンになる。ゾーンセンサ87がオンの状態で上
センサ88がオンになると、クレーン制御装置81は、
この両オン信号に対応して直ちに昇降キャリッジ80の
上昇動作を停止させる。そして、この停止動作開始後、
惰性等により距離γだけ下降した所(上定位置)で昇降
キャリッジ80が停止する。即ち、距離γを予め見越し
て第1の被検出部91の幅が設定されている。尚、距離
γは荷を受け取る時と荷を渡す時とで同じ距離にしてい
る。
【0017】又、図10に示すように、隣接する遮光板
85の各第2の被検出部90の間には間隔αがあけられ
ている。従って、昇降キャリッジ80が、ある荷受棚7
4からその荷受棚74に隣接する荷受棚74に上昇又は
下降する時、ゾーンセンサ87がオフになった状態で距
離α分上昇又は下降する。クレーン制御装置81は、ゾ
ーンセンサ87がオフになって距離α分上昇又は下降す
ることにより、昇降キャリッジ80が隣側の荷受棚74
に上昇又は下降したことを検出するようになっている。
そのため、隣接する遮光板85間の間隔αは、昇降キャ
リッジ80が隣側の荷受棚74に上昇又は下降したこと
を検出するために必要な長さとなっている。そして、昇
降キャリッジ80が隣側の荷受棚74に上昇又は下降し
たことを検出することにより、クレーン制御装置81は
昇降キャリッジ80が位置する荷受棚74を間違えない
ようになっている。
【0018】このように停止位置検出装置を構成した場
合、各遮光板85の中心間の間隔Lは最低X+α+2β
+2γの長さが必要になる。従って、各荷受部材73の
上下方向の間隔はX+α+2β+2γ以上の長さにする
必要があり、荷受棚74の高さもX+α+2β+2γ以
上となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、荷受棚
74に収容する荷の高さがX+α+2β+2γより小さ
い場合、荷受棚に無駄な空間ができるため、荷の収容効
率が低下するという問題点があった。
【0020】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、荷受棚おいて荷の収容
効率を向上させることができる昇降キャリッジの停止位
置検出装置を提供することにある。
【0021】又、本発明の別の目的は、上記の目的に加
え、指標部材を容易に形成することができる昇降キャリ
ッジの停止位置検出装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明では、複数段の荷受棚に荷を搬
送するスタッカクレーンのマストに沿って昇降キャリッ
ジを昇降させ、該昇降キャリッジと各荷受棚との間で荷
の受渡しを行うようにした自動倉庫において、前記マス
トの各荷受棚に対応する位置に設けられ、前記昇降キャ
リッジを減速させるための減速区間を指示する第1の被
検出部と、第1の被検出部と並列に設けられ、その減速
区間を指示する第1の被検出部より上下両側に昇降キャ
リッジを停止させるための停止区間を指示する第2の被
検出部とを形成した指標部材と、前記昇降キャリッジに
設けられ、指標部材の第1の被検出部を検出する上下一
対のゾーンセンサと、前記上下一対のゾーンセンサの間
に設けられ、指標部材の第2の被検出部を検出する定位
置センサとを備えた。
【0023】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
昇降キャリッジの停止位置検出装置において、各センサ
は発光素子と受光素子とを備えたセンサであって、指標
部材は前記各発光素子と各受光素子との間を遮断する遮
光板とした。
【0024】請求項3記載の発明では、複数段の荷受棚
に荷を搬送するスタッカクレーンのマストに沿って昇降
キャリッジを昇降させ、該昇降キャリッジと各荷受棚と
の間で荷の受渡しを行うようにした自動倉庫において、
前記マストの各荷受棚に対応する位置に設けられ、前記
昇降キャリッジを減速させるための減速区間を指示する
第1の被検出部と、第1の被検出部と並列に設けられ、
上下両側に昇降キャリッジを停止させるための停止区間
を指示するとともに、第1の被検出部の上縁及び下縁と
同じ高さ位置に上縁及び下縁が位置する第2の被検出部
とを形成した指標部材と、前記昇降キャリッジに設けら
れ、指標部材の第1の被検出部を検出する上下一対のゾ
ーンセンサと、前記上下一対のゾーンセンサの間に設け
られ、指標部材の第2の被検出部を検出する定位置セン
サとを備えた。
【0025】
【作用】従って、請求項1記載の発明では、荷受棚から
荷を受け取るには、荷を受け取ろうとする荷受棚に向か
って昇降キャリッジを上昇又は下降させる。そして、昇
降キャリッジを上昇させる場合、上側のゾーンセンサが
第1の被検出部の減速区間を検出すると、前記ゾーンセ
ンサが減速区間を通過するまでの間に、昇降キャリッジ
の上昇速度が予め定められた上昇速度まで減速される。
更に、定位置センサが第2の被検出部において下側の停
止区間を検出すると、直ちに昇降キャリッジの上昇動作
が停止される。そして、この停止動作開始後、昇降キャ
リッジは惰性等で前記停止区間の距離だけ上昇し、荷取
り時の停止位置で停止する。又、荷受棚に荷を受渡すに
は、荷を渡そうとする荷受棚に向かって昇降キャリッジ
を上昇又は下降させる。そして、昇降キャリッジを下降
させる場合、下側のゾーンセンサが第1の被検出部の減
速区間を検出すると、前記ゾーンセンサが減速区間を通
過するまでの間に、昇降キャリッジの下降速度が予め定
められた下降速度まで減速される。更に、定位置センサ
が第2の被検出部において上側の停止区間を検出する
と、直ちに昇降キャリッジの下降動作が停止される。そ
して、この停止動作開始後、昇降キャリッジは惰性等で
前記停止区間の距離だけ下降し、荷渡し時の停止位置で
停止する。一方、両ゾーンセンサは定位置センサの上下
両側に配置され、この両ゾーンセンサにより第2の被検
出部と並列に設けられた第1の被検出部の減速区間を検
出する。そのため、第2の被検出部に指示された上下一
対の停止区間の上側及び下側に減速区間が指示されるこ
とがなく、指標部材の長さが減速区間の分だけ短くな
る。その結果、隣接する各遮光板の中心間に最低限必要
な間隔を短くでき、高さの低い荷を収容する時に荷受棚
にできる無駄な空間が小さくなって荷の収容効率を向上
させることが可能となる。
【0026】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加え、上下一対のゾーンセンサは発光素子
と受光素子との間に光軸が形成され、その光軸が遮断さ
れることにより第1の被検出部の減速区間を検出する。
又、定位置センサは発光素子と受光素子との間に光軸が
形成され、その光軸が遮断されことにより第2の被検出
部に指示された上下一対の停止区間を検出する。
【0027】請求項3記載の発明では、荷受棚から荷を
受け取るには、荷を受け取ろうとする荷受棚に向かって
昇降キャリッジを上昇又は下降させる。そして、昇降キ
ャリッジを上昇させる場合、上側のゾーンセンサが第1
の被検出部の減速区間を検出すると、前記ゾーンセンサ
が減速区間を通過するまでの間に、昇降キャリッジの上
昇速度が予め定められた上昇速度まで減速される。更
に、定位置センサが第2の被検出部において下側の停止
区間を検出すると、直ちに昇降キャリッジの上昇動作が
停止される。そして、この停止動作開始後、昇降キャリ
ッジは惰性等で前記停止区間の距離だけ上昇し、荷取り
時の停止位置で停止する。又、荷受棚に荷を受け渡すに
は、荷を渡そうとする荷受棚に向かって昇降キャリッジ
を上昇又は下降させる。そして、昇降キャリッジを下降
させる場合、下側のゾーンセンサが第1の被検出部の減
速区間を検出すると、前記ゾーンセンサが減速区間を通
過するまでの間に、昇降キャリッジの下降速度が予め定
められた下降速度まで減速される。更に、定位置センサ
が第2の被検出部において上側の停止区間を検出する
と、直ちに昇降キャリッジの下降動作が停止される。そ
して、この停止動作開始後、昇降キャリッジは惰性等で
前記停止区間の距離だけ下降し、荷渡し時の停止位置で
停止する。一方、両ゾーンセンサは定位置センサの上下
両側に配置され、この両ゾーンセンサにより第2の被検
出部と並列に設けられた第1の被検出部の減速区間を検
出する。そのため、第2の被検出部に指示された上下一
対の停止区間の上側及び下側に減速区間が指示されるこ
とがなく、指標部材の長さが減速区間の分だけ短くな
る。その結果、隣接する各遮光板の中心間に最低限必要
な間隔を短くでき、高さの低い荷を収容する時に荷受棚
にできる無駄な空間が小さくなって荷の収容効率を向上
させることが可能となる。又、第1の被検出部と第2の
被検出部の上縁及び下縁は同じ高さ位置となるため、第
1の被検出部と第2の被検出部との間に段差ができず、
指標部材の形成が容易になる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に従って説明する。図1に示すように、枠組棚1は
通路を挟んだ左右両側に形成されている。即ち、複数の
支柱2が通路を挟んで左右2列に立設され、隣接する各
支柱2の間には複数の荷受部材3が対向する状態で左右
方向に延びるように配設されている。そして、各支柱2
及び荷受部材3により荷を収容するための荷受棚4が枠
組棚1に複数形成されている。尚、図1において、枠組
棚1の右側部分は最下端の荷受部材3のみを図示し、紙
面手前側を枠組棚1の右、紙面奥側を枠組棚1の左とす
るとともに紙面左側を枠組棚1の前、紙面右側を枠組棚
1の後とする。
【0029】枠組棚1の通路には床面に敷設された走行
レール5上を往復動するスタッカクレーン6が設けられ
ている。スタッカクレーン6は走行台7と、走行台7上
に設けられた一対のマスト8a,8bとを有するフレー
ム9と、一対のマスト8a,8b間に昇降可能に設けら
れた昇降キャリッジ10とから構成されている。前記昇
降キャリッジ10にはフォーク11が左右方向に往復動
可能に設けられている。前側のマスト8aの前面にはク
レーン制御装置12が設けられ、このクレーン制御装置
12にはコントローラ13が内蔵されている。コントロ
ーラ13はスタッカクレーン6を駆動制御して、昇降キ
ャリッジ10と荷受棚4との間で荷を受渡しさせるよう
になっている。
【0030】即ち、荷受棚4から荷を受け取る場合、コ
ントローラ13は昇降キャリッジ10を荷が収容された
荷受棚4の荷受部材3の下側で停止させ、その位置でフ
ォーク11を荷受棚4に向かって伸長させる。そして、
昇降キャリッジ10を上昇させて荷受棚4から荷を受け
取り、荷受部材3の上側で昇降キャリッジ10を停止さ
せ、その位置でフォーク11を昇降キャリッジ10側に
収縮させる。又、昇降キャリッジ10から荷受棚4へ荷
を渡す場合、コントローラ13は荷を収容しようとする
荷受棚4の荷受部材3の上側で昇降キャリッジ10を停
止させ、その位置で荷を載置したフォーク11を荷受棚
4に向かって伸長させる。そして、昇降キャリッジ10
を下降させて荷受部材3に荷を支持させ、荷受部材3の
下側で昇降キャリッジ10を停止させる。更に、その位
置でフォーク11を昇降キャリッジ10側に収縮させ
る。
【0031】次に、荷の受渡しのためにフォーク11を
伸長させる時の昇降キャリッジ10の停止位置を検出す
る停止位置検出装置について説明する。停止位置検出装
置は、前側のマスト8aの右側面に設けられた複数の指
標部材としての遮光板15と、昇降キャリッジ10に設
けられた下ゾーンセンサ16,定位置センサ17及び上
ゾーンセンサ18とから構成されている。これら各セン
サ16〜18は図示しない接続線を介して前記コントロ
ーラ13に接続されている。
【0032】図1〜図3に示すように、昇降キャリッジ
10のマスト8a側の外側面には、センサ取付部材14
が設けられている。このセンサ取付部材14には、マス
ト8aに向かって突出する各センサ16〜18がそれぞ
れ等間隔をおいて上から下に順に並設されている。又、
定位置センサ17は他のセンサ16,18よりマスト8
a側に突出している。各センサ16〜18は発光素子1
6a〜18aと受光素子16b〜18bとから構成さ
れ、その発光素子16a〜18aと受光素子16b〜1
8bはそれぞれ一定の間隔をおいて相対向するように配
置されている。
【0033】遮光板15は凸型の板状に形成され、マス
ト8aの各荷受部材3に対応する位置に上下方向に延び
るように固着されている。遮光板15は前記定位置セン
サ17が通過する時に各素子17a,17b間を遮断す
る第2の被検出部19と、第2の被検出部19からその
上縁及び下縁に対してはみださないように突出する第1
の被検出部20とから構成されている。前記第1の被検
出部20は上及び下ゾーンセンサ16,18が通過する
時、発光素子16a,18aと受光素子16b,18b
との間を遮断するようになっている。
【0034】そして、第2の被検出部19は中央に受渡
区間21、その区間21を中心にして上側に停止区間と
しての上定位置検出区間22A、下側に停止区間として
の下定位置検出区間22Bが区分されている。第1の被
検出部20は上縁と下縁との間隔Zがβ+2γとなるよ
うに形成されている。そして、第1の被検出部20の下
縁から上方に向かって距離β3までの区間には減速区間
としての下ゾーン検出区間23Aが区分され、上縁から
下方に向かって距離β4までの区間には減速区間として
の上ゾーン検出区間23Bが区分される。両ゾーン検出
区間23A,23Bは第2の被検出部20の中央部で重
なり、両ゾーン検出区間区間23A,23Bの距離β
3,β4は従来と同じ距離βとなっている。即ち、両ゾ
ーン検出区間23A,23Bは昇降キャリッジ10を停
止させるために、昇降キャッリッジ10の上昇又は下降
速度を予め定められた上昇又は下降速度に減速するのに
要する区間である。
【0035】そして、下ゾーン検出区間23Aの上端と
第1の被検出部20の上縁との間の中心P2に下ゾーン
センサ16の光軸16cがきた時、荷取りのためにフォ
ーク11を伸長させる時の昇降キャリッジ10の停止位
置(以下、下定位置という)となる。又、上ゾーン検出
区間23Bの下端と第1の被検出部20の下縁との間の
中心P3に上ゾーンセンサ18の光軸18cがきた時
に、荷渡しのためにフォーク11を伸長させる時の昇降
キャリッジ10の停止位置(以下、上定位置という)と
なる。そして、各センサ16,18は、その両光軸16
c,18cが第1の被検出部20の上縁及び下縁を通過
したことを検知してオンからオフ又はオフからオンにな
る。
【0036】第2の被検出部19の受渡区間21は、上
定位置及び下定位置を決定する区間である。即ち、受渡
区間21は、前記定位置センサ17の光軸17cが受渡
区間21の上端に位置した時、昇降キャリッジ10が上
定位置に位置し、フォーク11が荷受部材3の上側に位
置するように設定されている。この時、上ゾーンセンサ
18の光軸18cは上ゾーンセンサ23Bの下端と第1
の被検出部20の下縁との間の中心P3に位置する。
又、受渡区間21は、前記定位置センサ17の光軸17
cが受渡区間21の下端に位置した時、昇降キャリッジ
10が下定位置に位置し、フォーク11が荷受部材3の
下側に位置するように設定されている。この時、下ゾー
ンセンサ16の光軸16cが下ゾーン検出区間23Aの
上端と第1の被検出部20の上縁との間の中心P2に位
置する。従って、受渡区間21の上下方向の距離Xは、
荷の受渡しの際の上定位置と下定位置との間隔と一致
し、従来と同じ長さとなっている。
【0037】上定位置検出区間22Aは、下降中の昇降
キャリッジ10を上定位置に停止させるのに要する予め
用意された区間であって、第2の被検出部19の上縁か
ら下方に向かって距離γ4(=γ)までの区間をいう。
従って、上ゾーンセンサ18の光軸18cが上ゾーン検
出区間23Bの下端に位置した時、定位置センサ17の
光軸17cが第2の被検出部19の上縁(区間22Aの
上端)に位置することになる。又、下定位置検出区間2
2Bは、上昇中の昇降キャリッジ10を下定位置に停止
させるのに要する予め用意された区間であって、第2の
被検出部19の下縁から上方に向かって距離γ5(=
γ)までの区間をいう。従って、下ゾーンセンサ16の
光軸16cが下ゾーン検出区間23Aの上端に位置した
時、定位置センサ17の光軸17cが第2の被検出部1
9の下縁(区間22Bの下端)に位置することになる。
そして、定位置センサ17は、その光軸17cが第2の
被検出部19の上縁及び下縁を通過したことを検知して
オンからオフ又はオフからオンになる。又、上及び下定
位置検出区間22A,22Bの距離γ4,γ5は、従来
と同じく距離γとなっている。
【0038】又、図4に示すように、隣接する遮光板1
5の各第2の被検出部19の間には従来と同じく間隔α
があけられている。従って、昇降キャリッジ10が、あ
る荷受棚4からその荷受棚4に隣接する荷受棚4に上昇
又は下降する時、定位置センサ17がオフになった状態
で距離α分上昇又は下降する。コントローラ13は、定
位置センサ17がオフになって距離α分上昇又は下降す
ることにより、昇降キャリッジ10が隣側の荷受棚4に
上昇又は下降したことを検出するようになっている。そ
のため、隣接する遮光板15間の間隔αは、昇降キャリ
ッジ10が隣側の荷受棚4に上昇又は下降したことを検
出できる長さとなっている。そして、昇降キャリッジ1
0が隣側の荷受棚4に上昇又は下降したことを検出する
ことにより、コントローラ13は昇降キャリッジ10が
位置する荷受棚4を間違えないようになっている。
【0039】次に、上記のように構成された停止位置検
出装置の作用を説明する。荷受棚4から荷を取り出すに
は、荷が支持された荷受部材3に向かって昇降キャリッ
ジ10を上昇又は下降させる。そして、昇降キャリッジ
10を上昇させる場合、下ゾーンセンサ16の光軸16
cが第1の被検出部20の下縁を下方から通過すると、
下ゾーンセンサ16がオンになる。この下ゾーンセンサ
16のオンに対応して、コントローラ13は下ゾーン検
出区間23A(距離β3=β)を通過するまでの間に昇
降キャリッジ10の上昇速度を予め定められた上昇速度
まで減速する。やがて、定位置センサ17の光軸17c
が第2の被検出部19の下縁を下方から通過すると、定
位置センサ17がオンする。下ゾーンセンサ16がオン
の状態で定位置センサ17がオンすると、コントローラ
13は、この両オン信号に対応して直ちに昇降キャリッ
ジ10の上昇動作を停止させる。そして、この停止動作
開始後、惰性等により距離γだけ上昇した所(下定位
置)で昇降キャリッジ10は停止する。即ち、距離γは
図9で説明した従来例と同様に予め停止動作開始してか
ら昇降キャリッジ10が停止するまでに要する距離であ
って、この距離γを予め見越して区間22B及び第1の
被検出部20の幅が設定されている。
【0040】又、昇降キャリッジ10を下降させる場
合、上ゾーンセンサ18の光軸18cが第1の被検出部
20の上縁を上方から通過すると上ゾーンセンサ18が
オンになる。この上ゾーンセンサ18のオンに対応し
て、コントローラ13は上ゾーン検出区間23B(距離
β4=β)を通過するまでの間に昇降キャリッジ10の
下降速度を予め定められた下降速度まで減速する。やが
て、定位置センサ17の光軸17cが第2の被検出部1
9を上縁を上方から通過した後、下ゾーンセンサ16の
光軸16cが第1の被検出部20の上縁を上方から通過
する。すると、定位置センサ17がオンの状態で下ゾー
ンセンサ16がオンになり、コントローラ13は、両オ
ン信号に対応して直ちに昇降キャリッジ10の下降動作
を停止させる。そして、この停止動作開始後、惰性等に
より距離γだけ下降した所(下定位置)で昇降キャリッ
ジ10は停止する。即ち、距離γは前述したように停止
動作開始してから昇降キャリッジ10が停止するまでに
要する距離であって、この距離γを予め見越して第1の
被検出部20の幅が設定されている。
【0041】コントローラ13は、昇降キャリッジ10
が下定位置に停止すると、フォーク11を荷受棚4に向
かって伸長させる。その後に、コントローラ13は昇降
キャリッジ10を上昇させて荷受棚4から荷を受け取
る。更に、光軸18cが第1の被検出部20の下縁を下
方から通過すると、定位置センサ17がオンの状態で上
ゾーンセンサ18がオンになる。コントローラ13は、
両オン信号に対応して昇降キャリッジ10の上昇動作を
直に停止させ、この停止動作開始後、惰性等により距離
γだけ上昇して昇降キャリッジ10が停止する。そし
て、その位置でフォーク11を昇降キャリッジ10側に
収縮させ、荷を昇降キャリッジ10に収容する。
【0042】次に、昇降キャリッジ10から荷受棚4へ
荷を渡すには、荷を収容しようとする荷受棚4に向かっ
て昇降キャリッジ10を上昇又は下降させる。そして、
昇降キャリッジ10を下降させる場合、上ゾーンセンサ
18の光軸18cが第1の被検出部20の上縁を上方か
ら通過すると、上ゾーンセンサ18がオンになる。この
上ゾーンセンサ18のオンに対応して、コントローラ1
3は、上ゾーン検出区間23B(距離β4=β)を通過
するまでの間に昇降キャリッジ10の下降速度を予め定
めた下降速度まで減速する。やがて、定位置センサ17
の光軸17cが第2の被検出部19の上縁を上方から通
過すると、定位置センサ17はオンする。上ゾーンセン
サ18がオンの状態で定位置センサ17がオンになる
と、コントローラ13は、両オン信号に対応して直ちに
昇降キャリッジ10の下降動作を停止させる。そして、
この停止動作開始後、惰性等により距離γだけ下降した
所(上定位置)で昇降キャリッジ10は停止する。即
ち、距離γは図9で説明した従来例と同様に予め停止動
作開始してから昇降キャリッジ10が停止するまでに要
する距離であって、この距離γを予め見越して区間22
A及び第1の被検出部20の幅が設定されている。
【0043】又、昇降キャリッジ10を上昇させる場
合、下ゾーンセンサ16の光軸16cが第1の被検出部
20の下縁を下方から通過すると、下ゾーンセンサ16
がオンになる。この下ゾーンセンサ16のオンに対応し
て、コントローラ13は、下ゾーン検出区間23A(距
離β3=β)を通過するまでの間に昇降キャリッジ10
の上昇速度を予め定めた上昇速度まで減速する。やが
て、定位置センサ17の光軸17cが第2の被検出部1
9の下縁を下方から通過した後、上ゾーンセンサ18の
光軸18c第1の被検出部20の下縁を下方から通過す
る。定位置センサ17がオンの状態で上ゾーンセンサ1
8がオンになると、コントローラ13は両オン信号に対
応して直ちに昇降キャリッジ10の上昇動作を停止させ
る。そして、この停止動作開始後、惰性等により距離γ
だげ上昇した所(上定位置)で昇降キャリッジ10は停
止する。即ち、距離γは前述したように停止動作開始し
てから昇降キャリッジ10が停止するまでに要する距離
であって、この距離γを予め見越して第1の被検出部2
0の幅が設定されている。
【0044】コントローラ13は、昇降キャリッジ10
が上定位置に停止すると、荷が載置されたフォーク11
を荷受棚4に向かって伸長させる。その後に、コントロ
ーラ13は昇降キャリッジ10を下降させるこにより、
荷を荷受部材3に支持させて荷受棚4へ荷を渡す。更
に、光軸16cが第1の被検出部20の上縁を上方から
通過すると、定位置センサ17がオンの状態で下ゾーン
センサ16がオンになる。コントローラ13は、両オン
信号に対応して直ちに昇降キャリッジ10の下降動作を
停止させ、この停止動作開始後、惰性等により距離γだ
け下降して昇降キャリッジ10が停止する。そして、そ
の位置でフォーク11を昇降キャリッジ10側に収縮さ
せる。
【0045】このように本実施例では、上及び下ゾーン
検出区間22A,22Bを検出するための上及び下ゾー
ンセンサ16,18は、従来と異なり定位置センサ17
を挟んで上下両側に設けられている。そのため、上及び
下ゾーン検出区間22A,22Bは、第2の被検出部1
9からその上縁及び下縁に対してはみださないように形
成された第1の被検出部20の下部及び上部に区分され
る。従って、従来と異なり上及び下定位置検出区間22
A,22Bの上下両側に上及び下ゾーン検出区間23
A,23Bが区分されることがなく、遮光板15が上及
び下ゾーン検出区間23A,23Bの分だけ短くなる。
その結果、図4に示すように、遮光板15の長さはX+
2γとなり、各遮光板15の中心間の距離Lの最低限の
長さはX+α+2γとなる。即ち、従来の各遮光板の中
心間の距離の最低限の長さであるX+α+2β+2γよ
り2β(約30mm)短くなるため、各荷受部材3の上
下方向の最低限の間隔が従来より2β分小さくなる。従
って、各荷受棚4の高さを従来より2β分小さくするこ
とが可能となる。
【0046】以上詳述したように本実施例によれば、各
荷受棚4の高さを従来より2β分小さくすることができ
るため、高さがX+α+2β+2γより小さい荷を荷受
棚4に収容する場合にその荷受棚4にできる無駄な空間
が小さくなる。従って、荷受棚4において荷の収容効率
を向上させることができる。
【0047】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば以下のように変更して具体化してもよ
い。 (1)図5に示すように、第1の被検出部20をマスト
8aに固着し、第1の被検出部20のマスト8aと反対
側に第2の被検出部19を形成してもよい。この場合、
上及び下ゾーンセンサ16,18を定位置センサ17よ
りマスト8a側に突出させればよい。
【0048】(2)図6に示すように、第1の被検出部
20の上下長さと第2の被検出部19の上下長さとを同
じにして遮光板15を四角板状に形成してもよい。この
場合、実施例より各センサ16〜18間の間隔が大きく
なるが、遮光板15を容易に形成することができる。
【0049】(3)本実施例では、両ゾーン検出区間2
3A,23Bの長さを約15mmとしたが本発明はこれ
に限定されない。即ち、両ゾーン検出区間23A,23
Bを通過する間に昇降キャリッジ10の上昇又は下降速
度を予め定められた上昇又は下降速度に減速できる長さ
ならば、両ゾーン検出区間23A,23Bの長さを適宜
変更してもよい。 (4)本実施例では、下ゾーンセンサ,定位置センサ及
び上ゾーンセンサとして発光素子16a〜18cと受光
素子16a〜18bとを備えたセンサを例示したが、こ
れに代えて磁気センサ等を用いてもよい。
【0050】次に、以上の実施例から把握することがで
きる請求項以外の技術的思想をその効果とともに以下に
記載する。請求項1〜3のいずれかに記載の昇降キャリ
ッジの停止位置検出装置において、減速区間を約15m
mの長さに形成した。この場合、減速区間を通過する間
に昇降キャリッジの上昇又は下降速度を予め定められた
上昇又は下降速度に確実に減速できる。
【0051】尚、本明細書において、減速区間とは指標
部材の一部分のことであり、昇降キャリッジの上昇又は
下降速度を予め定められた上昇又は下降速度に減速する
ために要する区間と定義する。
【0052】又、停止区間とは指標部材の一部分のこと
であり、昇降キャリッジの上昇又は下降動作を停止し、
この停止動作開始後、昇降キャリッジが惰性等で上昇又
は下降する区間と定義する。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び2記載
の発明によれば、荷受棚おいて荷の収容効率を向上させ
ることができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、指標部材を
容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の自動倉庫を示す斜視図である。
【図2】本実施例の遮光板及び各センサの配置を示す切
り欠き斜視図である。
【図3】本実施例の遮光板の構成を示す側面図である。
【図4】本実施例における各遮光板の中心間の間隔を示
す側面図である。
【図5】別例の遮光板を示す側面図である。
【図6】別例の遮光板を示す側面図である。
【図7】従来の自動倉庫を示す部分正面図である。
【図8】従来の遮光板及び各センサの配置を示す切り欠
き斜視図である。
【図9】従来の遮光板の構成を示す側面図である。
【図10】従来の各遮光板の中心間の間隔を示す側面図
である。
【符号の説明】
4…荷受棚、6…スタッカクレーン、8a.8b…マス
ト、10…昇降キャリッジ、15…指標部材としての遮
光板、16…下ゾーンセンサ、17…定位置センサ、1
8…上ゾーンセンサ、19…第2の被検出部、20…第
1の被検出部、22A…停止区間としての上定位置検出
区間、22B…停止区間としての下定位置検出区間、2
3A…減速区間としての下ゾーン検出区間、23B…減
速区間としての上ゾーン検出区間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の荷受棚に荷を搬送するスタッカ
    クレーンのマストに沿って昇降キャリッジを昇降させ、
    該昇降キャリッジと各荷受棚との間で荷の受渡しを行う
    ようにした自動倉庫において、 前記マストの各荷受棚に対応する位置に設けられ、前記
    昇降キャリッジを減速させるための減速区間を指示する
    第1の被検出部と、第1の被検出部と並列に設けられ、
    その減速区間を指示する第1の被検出部より上下両側に
    昇降キャリッジを停止させるための停止区間を指示する
    第2の被検出部とを形成した指標部材と、 前記昇降キャリッジに設けられ、指標部材の第1の被検
    出部を検出する上下一対のゾーンセンサと、 前記上下一対のゾーンセンサの間に設けられ、指標部材
    の第2の被検出部を検出する定位置センサとを備えた昇
    降キャリッジの停止位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の昇降キャリッジの停止位
    置検出装置において、 各センサは発光素子と受光素子とを備えたセンサであっ
    て、指標部材は前記各発光素子と各受光素子との間を遮
    断する遮光板である昇降キャリッジの停止位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 複数段の荷受棚に荷を搬送するスタッカ
    クレーンのマストに沿って昇降キャリッジを昇降させ、
    該昇降キャリッジと各荷受棚との間で荷の受渡しを行う
    ようにした自動倉庫において、 前記マストの各荷受棚に対応する位置に設けられ、前記
    昇降キャリッジを減速させるための減速区間を指示する
    第1の被検出部と、第1の被検出部と並列に設けられ、
    上下両側に昇降キャリッジを停止させるための停止区間
    を指示するとともに、第1の被検出部の上縁及び下縁と
    同じ高さ位置に上縁及び下縁が位置する第2の被検出部
    とを形成した指標部材と、 前記昇降キャリッジに設けられ、指標部材の第1の被検
    出部を検出する上下一対のゾーンセンサと、 前記上下一対のゾーンセンサの間に設けられ、指標部材
    の第2の被検出部を検出する定位置センサとを備えた昇
    降キャリッジの停止位置検出装置。
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CN109335439A (zh) * 2018-11-16 2019-02-15 贵州大学 一种具有安全防护功能的堆垛机

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