JPH0834457A - 中栓体の回動防止構造およびその製造方法 - Google Patents

中栓体の回動防止構造およびその製造方法

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JPH0834457A
JPH0834457A JP14264093A JP14264093A JPH0834457A JP H0834457 A JPH0834457 A JP H0834457A JP 14264093 A JP14264093 A JP 14264093A JP 14264093 A JP14264093 A JP 14264093A JP H0834457 A JPH0834457 A JP H0834457A
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Osamu Kanao
修 金尾
Takami Sawada
孝美 沢田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップの螺合または開放時に、中栓体が金
属容器の口部周囲で空回りするのを防止した、中栓体の
回動防止構造を提供することを目的とする。 【構成】 中栓体3の内周面に縦リブ4を形成し、かつ
金属容器1の口部2外周に凹所5を形成し、縦リブ4と
凹所5とを嵌合して、中栓体3の口部周囲での回動を防
止した中栓体の回動防止構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属容器の口部に関
し、さらに詳しくは金属容器の口部に装着した合成樹脂
製の中栓体が、口部の周囲で回動しないように回り止め
が施され、または特定の合成樹脂材料で中栓体が造られ
た、中栓体の回動防止構造およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム製等の金属容器の中
栓体の口部には、ポリエチレン製の中栓体が装着され、
この中栓体の雄ネジには、キャップが螺合されているも
のがある。そして、このような金属容器の口部先端に
は、通常半径方向外向きに楕円形状に湾曲せしめられた
カール部が形成され、このカール部が中栓体の先端部に
係止されている。このような従来の中栓体としては、図
7に示すようなものがある。図7において、ポリエチレ
ン製の中栓体50が、アルミニウム製の金属容器51の
口部52に挿入され、口部52の先端には、半径方向外
向きに湾曲したカール部53が形成されている。そし
て、このカール部53の上部内周面を、中栓体50の先
端部50aに強く当接させることにより、中栓体50の
回動を防止していた。すなわち、カール部53の先端部
50aへの堅固な押圧力で、キャップ54の螺合または
開放時における中栓体50の口部52周囲での空回りを
防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中栓体
50を構成する合成樹脂材料が軟質で、経時的に変形し
易い場合は、中栓体50の先端部50aに口部52のカ
ール部53を強く嵌合させた後は、経時的に材料が変形
してしまう。例えばポリエチレン製の中栓体50の場
合、伸張等の経時変化が著しく、またはカール部53と
樹脂が馴染むことにより、カール部53と中栓体50の
先端部50aとの嵌合が甘くなる欠点があった。そし
て、その結果キャップの螺合または開放時に、口部52
の周囲で中栓体50がキャップの回動と共に、空回りす
る欠点があった。
【0004】この発明は、このような従来の課題に着目
してなされたもので、キャップの螺合または開放時に、
中栓体が金属容器口部の周囲で空回りするのを防止し
た、中栓体の回動防止構造およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、第1の発明は金属容器の口部の外径と略等しい内径
を有し、その外周面に雄ネジが形成された中栓体の先端
部に、金属容器の口部を半径方向外向きに湾曲して形成
したカール部を嵌合した中栓体の回動防止構造であっ
て、中栓体の内周面の略中央部から下方向にかけて、軸
方向に複数の縦リブが形成されると共に、金属容器の口
部外周に縦リブと嵌合する、複数の凹所が形成されたこ
とを特徴とする中栓体の回動防止機構であり、第2の発
明は金属容器の口部の外径と略等しい内径を有し、その
外周面に雄ネジが形成された中栓体の先端部に、金属容
器の口部を半径方向外向きに湾曲して形成したカール部
を嵌合した中栓体の回動防止構造であって、中栓体の回
動防止に影響を及ぼす、中栓体の合成樹脂材料が、AB
S樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ドまたはポリプロピレンより1種選んだ材料で構成され
ることを特徴とする中栓体の回動防止構造である。
【0006】
【作用】以上のような構成をもった、この発明の作用に
ついて説明する。第1の発明において、中栓体が金属容
器の口部に上方から挿入されると、中栓体の内周面に形
成された縦リブが、金属容器の口部周囲に形成された凹
所に嵌合するので、キャップの螺合または開放時におけ
る中栓体の口部周囲における空回りを完全に防止でき
る。また、この第1の発明の製造方法において、口部外
周に凹所を形成する際に、金属容器内に金型を挿入しな
いので、金属容器の内面塗膜が保護される。
【0007】さらに、第2の発明において、中栓体を構
成する合成樹脂材料が比較的硬質かつ経時的に変形し難
いABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネードまたは、ポリプロピレンで構成されるので、時
間の経過により中栓体が変形し、またはカール部に馴染
んで、カール部と中栓体との嵌合が甘くなるのを防止で
きる。そして、中栓体の口部周囲における空回りを防止
できる。実験結果によれば、これらの樹脂を中栓体に用
いた場合、長時間経過後であっても28φの中栓体の場
合、トルク(T)を常に20kgf・cm以上確保する
ことができた。因に、28φの中栓体はトルク(T)が
20kgf・cm以上保持できれば、キャップの螺合ま
たは開放時に、中栓体が金属容器口部の周囲で回動する
のを防止できることが判明している。
【0008】
【実施例】次に、この発明を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示す図面であり、図
1および図2は、第1の発明に係る中栓体の回動防止構
造の一実施例を示した図面である。図1中、3は中栓体
であり、ポリオレフィン系の合成樹脂材料で成形されて
いる。そして、中栓体3の下部を除く、外周面には雄ネ
ジ3aが形成されている。また、中栓体3の内周面は円
筒状に形成され、金属容器1の口部2に密接状態で挿入
されると共に、中栓体3の下端部は金属容器の肩部に当
接されている。さらに、中栓体3の先端部には、口部2
の先端部に形成されたカール部2aが嵌合され、中栓体
3の雄ネジ3aにはキャップ6が螺合されている。そし
て、この中栓体3の略中央部から下方向にかけて、軸方
向に複数の縦溝4が形成されている。この縦溝4の横幅
は1mm程度であり、実施例では12本、内周面を1周
する範囲に形成されている。この縦溝4の数については
任意に設定できる。そして、金属容器1の口部2の周囲
には略中央部から下方向にかけて、縦溝4に嵌合するよ
うに凹所5が形成されている。図2に示す実施例では、
口部2が12等分された位置に、12個の凹所5が形成
されている。凹所5の数についても、縦溝4の数に対応
して任意に決定できる。
【0009】さらに、第1の発明の特徴は、金属容器1
の口部2外周に形成される凹所5の加工方法にある。従
来このような金属容器1の口部2外周に凹所5を形成す
る場合、金属容器1内部に凹所5と同形状の雄型を挿入
し、内面からこの雄型を当て、かつ口部2外側から同形
状の雌型を当て、挟着することにより凹所5を形成して
いた。しかし、このような従来の方法によれば、金属容
器1の口部2内面が、凹所5の形成時に内面塗膜を損傷
する欠点があった。そこで、第1の発明において金属容
器1の内部に金型を挿入せず、外側からの金型の当接の
みによって、凹所5を形成した点に特徴がある。
【0010】図3および図4は、第2の発明に係る中栓
体3の回動防止構造の実施例を示した図面である。図3
および図4において、中栓体3はABS樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ドで構成されている。図5に示すグラフは、ABS樹
脂、ポリプロピレンおよび従来の中栓体の材料であるポ
リエチレンを、各々中栓体3の材料に用いた場合の経時
的なトルク(T)の変化を示している。このグラフから
従来のポリエチレン製の中栓体3は、カール部2aとの
嵌合から1週間経過すると、トルク(T)が20kgf
・cm以下に落ちる欠点がある。トルク(T)が20k
gf・cm以下に落ちると、キャップ6の螺合または開
放時に、中栓体3が口部2の周囲で簡単に空回りする。
これに対し、ABS樹脂は2週間経過後においても、中
栓体3のトルク(T)は嵌合初期の状態とほとんど変わ
らなかった。またポリプロピレンは、トルク20kgf
・cm以上の値を常に保持することができた。なお、図
6は、28φの中栓体3の横断面図を示すと共に、トル
クの測定について示したものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
ればキャップの螺合時または開放時に、中栓体が金属容
器の口部の周囲で回動し、空回りするのを防止すること
ができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の発明である回動防止構造の一
部切欠断面図。
【図2】
【図1】のA−A線断面図。
【図3】この発明の第2の発明である回動防止構造の一
部切欠断面図。
【図4】
【図3】のB−B線断面図。
【図5】第2の発明において、夫々の中栓体の樹脂材料
についてトルクの経時変化を、比較したグラフである。
【図6】第2の発明において、中栓体とトルクの測定を
示した横断面図。
【図7】従来の中栓体を示した断面図。
【符号の説明】
1 金属容器 2 口部 2a カール部 3 中栓体 3a 雄ネジ 4 縦リブ 5 凹所
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の発明である回動防止構造の一
部切欠断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】この発明の第2の発明である回動防止構造の一
部切欠断面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】第2の発明において、夫々の中栓体の樹脂材料
についてトルクの経時変化を、比較したグラフである。
【図6】第2の発明において、中栓体とトルクの測定を
示した横断面図。
【図7】従来の中栓体を示した断面図。
【符号の説明】 1 金属容器 2 口部 2a カール部 3 中栓体 3a 雄ネジ 4 縦リブ 5 凹所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属容器の口部の外径と略等しい内径を
    有し、その外周面に雄ネジが形成された中栓体の先端部
    に、金属容器の口部を半径方向外向きに湾曲して形成し
    たカール部を嵌合した中栓体の回動防止構造であって、
    該中栓体の内周面の略中央部から下方向にかけて、軸方
    向に複数の縦リブが形成されると共に、金属容器の口部
    外周に前記縦リブと嵌合する、複数の凹所が形成された
    ことを特徴とする中栓体の回動防止構造。
  2. 【請求項2】 金属容器の口部外周に形成される複数の
    凹所の加工方法において、金属容器の内面に金型を当接
    しないで凹所を形成することを特徴とする請求項1記載
    の回動防止構造の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属容器の口部の外径と略等しい内径を
    有し、その外周面に雄ネジが形成された中栓体の先端部
    に、金属容器の口部を半径方向外向きに湾曲して形成し
    たカール部を嵌合した中栓体の回動防止構造であって、
    該中栓体の回動防止に影響を及ぼす、中栓体の合成樹脂
    材料が、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
    リカーボネードまたはポリプロピレンより1種選んだ材
    料で構成されることを特徴とする中栓体の回動防止構
    造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998006636A1 (en) * 1996-08-12 1998-02-19 Radley Valley Pty. Limited Removable sealing closure with closure attachment means
WO1999032363A1 (en) * 1997-12-19 1999-07-01 Aluminum Company Of America Assembly of aluminum can and threaded sleeve
AU721535B2 (en) * 1996-08-12 2000-07-06 Radley Valley Pty Limited Removable sealing closure with closure attachment means

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