JP3223360B2 - 中栓体の回動防止構造およびその製造方法 - Google Patents

中栓体の回動防止構造およびその製造方法

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JP3223360B2 JP14264093A JP14264093A JP3223360B2 JP 3223360 B2 JP3223360 B2 JP 3223360B2 JP 14264093 A JP14264093 A JP 14264093A JP 14264093 A JP14264093 A JP 14264093A JP 3223360 B2 JP3223360 B2 JP 3223360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属容器の中栓体の回動
防止構造およびその製造方法に関し、さらに詳しくは金
属容器の口部に装着した合成樹脂製の中栓体が、口部の
周囲で回動しないようにするための中栓体の回動防止構
造およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム製等の金属容器の中
栓体の口部には、ポリエチレン製の中栓体が装着され、
この中栓体の雄ネジには、キャップが螺合されているも
のがある。そして、このような金属容器の口部先端に
は、通常半径方向外向きに楕円形状に湾曲せしめられた
カール部が形成され、このカール部が中栓体の先端部に
係止されている。このような従来の中栓体としては、図
7に示すようなものがある。図7において、ポリエチレ
ン製の中栓体50が、アルミニウム製の金属容器51の
口部52に挿入され、口部52の先端には、半径方向外
向きに湾曲したカール部53が形成されている。そし
て、このカール部53の上部内周面を、中栓体50の先
端部50aに強く当接させることにより、中栓体50の
回動を防止していた。すなわち、カール部53の先端部
50aへの堅固な押圧力で、キャップ54の螺合または
開放時における中栓体50の口部52周囲での空回りを
防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中栓体
50を構成する合成樹脂材料が軟質で、経時的に変形し
易い場合は、中栓体50の先端部50aに口部52のカ
ール部53を強く嵌合させた後は、経時的に材料が変形
してしまう。例えばポリエチレン製の中栓体50の場
合、伸張等の経時変化が著しく、またはカール部53と
樹脂が馴染むことにより、カール部53と中栓体50の
先端部50aとの嵌合が甘くなる欠点があった。そし
て、その結果キャップの螺合または開放時に、口部52
の周囲で中栓体50がキャップの回動と共に、空回りす
る欠点があった。
【0004】この発明は、このような従来の課題に着目
してなされたもので、キャップの螺合または開放時に、
中栓体が金属容器口部の周囲で空回りするのを防止し
た、中栓体の回動防止構造およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、第1の発明は、筒状の口部およびその口部に連続す
る肩部を有する金属容器における前記口部の外周面と嵌
合する内周面を有し、その外周面の上部に雄ネジが形成
された合成樹脂製の中栓体の先端部に、金属容器の口部
先端を半径方向外向きに湾曲してカール部を嵌合した中
栓体の回動防止構造であって、該中栓体の内周面の略中
央部から下方向にかけて、軸方向に複数本の縦リブが形
成されると共に、前記金属容器の口部外周の略中央部か
ら肩部にかけて膨大部が形成され、その膨大部に、上端
側が開放された、前記縦リブと嵌合する、断面波形の複
数の凹所が形成されたことを特徴とする中栓体の回転防
止構造である。第1の発明の回動防止構造において、金
属容器の内面に塗膜が形成されている場合は、金属容器
の口部外周に口部の略中央部から肩部にかけて膨大部を
形成し、金属容器の内面に金型を当接させず、膨大部の
外側からの金型の当接のみによって、膨大部の金属薄板
を断面波形に加工し、複数の凹所を形成することにより
製造するのが好ましい。第2の発明は、筒状の口部およ
びその口部に連続する肩部を有し、内面に塗膜が形成さ
れた有底筒状の金属容器における前記口部の外周面と嵌
合する内周面を有し、その外周面の上部に雄ネジが形成
された合成樹脂製の中栓体の先端部に、金属容器の口部
先端を半径方向外向きに湾曲してカール部を嵌合した中
栓体の回動防止構造の製造方法であって、内周面の略中
央部から下端にかけて軸方向に複数本の縦リブを有する
中栓体を形成すると共に、前記金属容器の口部外周の略
中央部から肩部にかけて前記中栓体の内面と嵌合する膨
大部を形成し、その膨大部に、上端側が開放された、前
記縦リブと嵌合する断面波形の複数の凹所を、金属容器
の内面に金型を当接させず膨大部の外側からの金型の当
接のみによって形成し、前記中栓体を金属容器の口部に
上方から挿入して中栓体の縦リブを金属容器の凹所に嵌
合させることを特徴としている。
【0006】以上のような構成をもった、この発明の作
用について説明する。第1の発明においては、中栓体の
縦リブは中央部から下端にかけて形成され、金属容器の
凹所は膨大部の上端側が開放しているので、中栓体を金
属容器の口部の上方から挿入すると、中栓体の内周面に
形成された縦リブを、金属容器の口部の膨大部の周囲に
形成された凹所と嵌合させることができる。すなわち凹
所の上端は膨大部の上端で開放されているため、縦リブ
の下端が凹所の上端から挿入することができる。そして
縦リブと凹所が嵌合している状態では、縦リブが凹所の
内面に当接するので、キャップの螺合または開放時にお
ける空回りを防止することができる。また、この第1の
発明の防止構造を、金属容器の口部外周に口部の略中央
部から肩部にかけて膨大部を形成し、金属容器の内面に
金型を当接させず、膨大部の外側からの金型の当接のみ
によって、膨大部の金属薄板を断面波形に加工し、複数
の凹所を形成することにより製造する場合は、金属容器
の内面塗膜が保護される。
【0007】さらに第2の発明は、第1発明の回動防止
構造を製造することができ、しかも金属容器の内面塗膜
が保護される。
【0008】
【実施例】次に、この発明を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示す図面であり、図
1および図2は、第1の発明に係る中栓体の回動防止構
造の一実施例を示した図面である。図1中、3は中栓体
であり、ポリオレフィン系の合成樹脂材料で形成されて
いる。そして、中栓体3の下部を除く外周面には、雄ネ
ジ3aが形成されている。また、中栓体3の内周面は円
筒状に形成され、金属容器1の口部2外周に密接状態で
装着されると共に、中栓体3の下端部は金属容器の肩部
に当接されている。さらに、中栓体3の先端部には、口
部2の先端部に形成されたカール部2aが嵌合され、中
栓体3の雄ネジ3aにはキャップ6が螺合されている。
そして、この中栓体3の略中央部から下方向にかけて、
軸方向に複数の縦リブ4が形成されている。この縦リブ
4の横幅は1mm程度であり、実施例では12本、内周
面を1周する範囲に形成されている。この縦リブ4の数
に付いては任意に設定できる。そして、金属容器1の口
部2の周囲には略中央部から下方向にかけて、縦リブ4
と嵌合するように凹所5が形成されている。図2に示す
実施例では、口部2が12等分された位置に、12個の
凹所5が形成されている。凹所5の数についても、縦リ
ブ4の数に対応して任意に設定できる。
【0009】さらに、第1の発明の特徴は、金属容器1
の口部2外周に形成される凹所5の加工方法にある。従
来このような金属容器1の口部2外周に凹所5を形成す
る場合、金属容器1内部に凹所5と同形状の雄型を挿入
し、内面からこの雄型を当て、かつ口部2外側から同形
状の雌型を当て、挟着することにより凹所5を形成して
いた。しかし、このような従来の方法によれば、金属容
器1の口部2内面が、凹所5の形成時に内面塗膜を損傷
する欠点があった。そこで、第1の発明において金属容
器1の内部に金型を挿入せず、外側からの金型の当接の
みによって、凹所5を形成した点に特徴がある。
【0010】図3および図4は、中栓体3の回動防止構
造の参考例を示した図面である。図3および図4におい
て、中栓体3はABS樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンまたはポリカーボネートで構成され
ている。図5に示すグラフは、ABS樹脂、ポリプロピ
レンおよび従来の中栓体の材料であるポリエチレンを、
各々中栓体の材料に用いた場合の経時的なトルク(T)
の変化を示している。このグラフから従来のポリエチレ
ン製の中栓体3は、カール部2aとの嵌合から1週間経
過すると、トルク(T)が20kgf・cm以下に落ち
る欠点がある。トルク(T)が20kgf・cm以下に
落ちると、キャップ6の螺合または開放時に、中栓体3
が口部の周囲で簡単に空回りする。これに対し、ABS
樹脂は2週間経過後においても、中栓体3のトルク
(T)は嵌合初期の状態とほとんど変わらなかった。ま
たポリプロピレンは、トルク20kgf・cm以上の値
を常に保持することができた。なお、図6は、直径28
mmの中栓体3の横断面図を示すと共に、トルクの測定
について示したものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
ればキャップの螺合時または開放時に、中栓体が金属容
器の口部の周囲で回動し、空回りするのを防止すること
ができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1発明である回動防止構造の一
部切欠断面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 参考例の回動防止構造の一部切欠断面図。
【図4】 図3のB−B線断面図。
【図5】 図3の参考例において、夫々の中栓体の樹脂
材料についてトルクの経時変化を比較したグラフであ
る。
【図6】 図3の参考例において、中栓体とトルクの測
定を示した横断面図。
【図7】 従来の中栓体を示した断面図。
【符号の説明】
1 金属容器 2 口部 2a カール部 3 中栓体 3a 雄ネジ 4 縦リブ 5 凹所

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の口部およびその口部に連続する肩
    部を有する金属容器における前記口部と嵌合する内周面
    を有し、その外周面の上部に雄ネジが形成された合成樹
    脂製の中栓体の先端部に、金属容器の口部先端を半径方
    向外向きに湾曲してカール部を嵌合した中栓体の回動防
    止構造であって、 該中栓体の内周面の略中央部から下端にかけて、軸方向
    に複数本の縦リブが形成されると共に、 前記金属容器の口部外周の略中央部から肩部にかけて膨
    大部が形成され、 その膨大部に、上端側が開放された、前記縦リブと嵌合
    する、断面波形の複数の凹所が形成されたことを特徴と
    する、 中栓体の回動防止構造。
  2. 【請求項2】 前記金属容器の内面に塗膜が形成された
    請求項1の中栓体の回動防止構造の製造方法であって、 金属容器の口部外周に口部の略中央部から肩部にかけて
    膨大部を形成し、金属容器の内面に金型を当接させず、
    膨大部の外側からの金型の当接のみによって、膨大部の
    金属薄板を断面波形に加工し、複数の凹所を形成する回
    転防止構造の製造方法。
  3. 【請求項3】 筒状の口部およびその口部に連続する肩
    部を有し、内面に塗膜が形成された有底筒状の金属容器
    における前記口部の外周面と嵌合する内周面を有し、そ
    の外周面の上部に雄ネジが形成された合成樹脂製の中栓
    体の先端部に、金属容器の口部先端を半径方向外向きに
    湾曲してカール部を嵌合した中栓体の回動防止構造の製
    造方法であって、 内周面の略中央部から下端にかけて軸方向に複数本の縦
    リブを有する中栓体を形成すると共に、 前記金属容器の口部外周の略中央部から肩部にかけて前
    記中栓体の内面と嵌合する膨大部を形成し、 その膨大部に、上端側が開放された、前記縦リブと嵌合
    する断面波形の複数の凹所を、金属容器の内面に金型を
    当接させず膨大部の外側からの金型の当接のみによって
    形成し、 前記中栓体を金属容器の口部に上方から挿入して中栓体
    の縦リブを金属容器の凹所に嵌合させることを特徴とす
    る、 中栓体の回動防止構造の製造方法。
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