JPH0834349B2 - 多層板の製造法 - Google Patents

多層板の製造法

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JPH0834349B2
JPH0834349B2 JP2108088A JP10808890A JPH0834349B2 JP H0834349 B2 JPH0834349 B2 JP H0834349B2 JP 2108088 A JP2108088 A JP 2108088A JP 10808890 A JP10808890 A JP 10808890A JP H0834349 B2 JPH0834349 B2 JP H0834349B2
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JP
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pressure
prepreg
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molding
resin
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JP2108088A
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義弘 那須
一紀 光橋
繁 伊藤
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新神戸電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、半導体素子を実装し、電子機器等に絶縁基
板として組込んで使用される多層板の製造法に関する。
従来の技術 近年、電子機器の高性能化、小型化の要求が強まるに
伴い、半導体素子を実装する多層板に対し、寸法精度の
向上、反り、ボイドの抑制が求められている。
多層板の成形は、シート状基材に熱硬化性樹脂を含
浸、乾燥して得たプリプレグと、予め用意して1枚また
2枚以上の内層回路板とを組合せて重ね、これを加熱加
圧して一体化するものである。この加熱加圧成形の圧力
制御は、 (1) 初期の低い成形圧力を最後の冷却工程まで保持
する。
(2) 初期の成形圧力を低圧とし、温度、時間、樹脂
の溶融粘度等を指標としてタイミングをとって昇圧し、
その高圧を最後の冷却工程まで保持する。
というのが通常行なわれている方法である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、多層板の成形において、シート状基材
としてガラス不織布を用いたプリプレグを、プリプレグ
の一部ないし全部として、予め用意した内層回路板と組
合せて加熱加圧成形を行なう場合、前述の(1)のよう
な圧力制御を行なうと、成形した積層板にマイクロボイ
ドが残りやすい。この傾向は、樹脂に無機充填材が含ま
れている程顕著である。一方、前述の(2)のような圧
力制御を行なうと、積層板の内部に成形時の歪が残り、
その後そりが発生する。
本発明の課題は、ガラス不織布を用いたプリプレグを
一部ないし全部として、予め用意した内層回路板と組合
せて重ね、加熱加圧成形した多層板において、そりの発
生やボイドの残留を抑えることである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、成形圧力の制御を次のよ
うに行なった。
初期の成形圧を20〜40kg/cm2とする。
その後、プリプレグ中の樹脂が溶融し、最低溶融粘度
に達した後急激な粘度上昇が起こる前に、60〜80kg/cm2
に昇圧する。
成形後の冷却工程で5〜20kg/cm2の圧力とする。
作用 本発明に係る方法では、プリプレグ中の樹脂粘度が高
いときに成形圧力を低くして、樹脂粘度が高いときに高
圧で無理に樹脂を流動させた場合に起こる気泡の閉じ込
めを回避している。しかし、初期圧力を20kg/cm2より低
くしてしまうと、プリプレグ熱盤からプリプレグへの熱
の伝導が良好に行なわれず、昇温に時間がかかると共に
均一昇温がむずかしくなる。
樹脂の溶融粘度が最も低くなったところで昇圧するこ
とにより、均一な樹脂の流動が行なわれ、寸法収縮の抑
制につながる。内部に残っている気泡は円滑な樹脂の流
動と共に外に追い出される。このときの圧力が低いと、
ボイドが残ってしまうし、高すぎるとガラス不織布が樹
脂の流動に抗しきれずに部分的に切れてしまう。
冷却工程では圧力を下げることにより、高圧で成形し
たときに生じた歪みを解放する。このときの圧力が高い
と歪みが解放されず、後にそりが発生する原因となる。
尚、冷却は、冷媒を通したプレス熱盤を介して行なう
ので、冷却工程の圧力が低すぎると冷却時間がかかりす
ぎる。
次に、本発明の実施例を説明する。
実施例1 無機充填材を含むビスフェノール型エポキシ樹脂を、
ガラス不織布(41g/m2)に含浸、乾燥し、プリプレグ
(A)を得た。
別途、充填材を含まないビスフェノール型エポキシ樹
脂を、ガラス織布(215g/m2)に含浸、乾燥し、プリプ
レグ(B)を得た。
プリプレグ(A)を4プライ重ね、その両側に35μm
厚の銅箔を各1枚載置し、これをステンレス製鏡面板に
挟んで減圧雰囲気中で加熱加圧成形した。
上記で得られた両面銅張り積層板を、常法の印刷エッ
チングによる回路加工工程に供し、形成した回路表面に
黒化処理を施して内層回路板とした。この内層回路板の
両側に、プリプレグ(A)を各1プライ、さらにプリプ
レグ(B)を各1プライ、最表面に18μm厚銅箔を載置
し、これをステンレス製鏡面板に挟んで減圧雰囲気中で
加熱加圧成形した。
成形条件は次のとおりである。
(1) 初期成形圧を20kg/cm2とし、プレス熱盤温度を
110℃に設定した。
(2) 上記(1)の条件で加熱加圧を開始して45分経
過後、成形圧を80kg/cm2に上げ、プレス熱盤温度を175
℃に設定した。(この設定は、樹脂の溶融粘度が最も低
くなるときを予じめ求めておき、設定したものであ
る)。
(3) 上記(2)の条件設定から75分経過後に、圧力
を10kg/cm2に下げ40分間冷却して、1.6mm厚の多層板を
得た。
比較例1 実施例1において、成形圧40kg/cm2、プレス熱盤温度
175℃で加熱加圧成形し、冷却時の圧力を10kg/cm2とし
て、1.6mm厚の多層板を得た。
比較例2 実施例1において、成形圧力80kg/cm2、プレス熱盤温
度175℃で加熱加圧成形し、冷却時にも、この圧力を保
持して、1.6mm厚の多層板を得た。
比較例3 実施例1において、(1)、(2)の条件を同様と
し、冷却時にも(2)の条件の圧力(80kg/cm2)を保持
して、1.6mm厚の多層板を得た。
以上で得た各多層板の特性を第1表に示す。試験片の
大きさは300×300mmである。
発明の効果 第1表から明らかなように、本発明に係る方法によれ
ば、ボイドの残留を抑え、寸法変化、そりの小さい、ガ
ラス不織布基材プリプレグを用いた多層板を製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06 B29L 31:34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状基材にエポキシ樹脂を含浸乾燥し
    たプリプレグと、予め用意した1枚または2枚以上の内
    層回路板とを組合せて重ね、加熱加圧成形して一体化す
    る方法において、 プリプレグの少なくとも1枚がシート状基材としてガラ
    ス不織布を用いたものであり、 成形の初期圧を20〜40kg/cm2とし、 プリプレグ中の樹脂が最低溶融粘度に達した後急激な粘
    度上昇が起こる前に成形圧を60〜80kg/cm2に昇圧し、 その後冷却時に5〜20kg/cm2の圧力とすることを特徴と
    する多層板の製造法。
  2. 【請求項2】内層回路板の表面に接するプリプレグのシ
    ート状基材としてガラス不織布を用いた請求項1記載の
    多層板の製造法。
JP2108088A 1990-04-24 1990-04-24 多層板の製造法 Expired - Lifetime JPH0834349B2 (ja)

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