JPH0834013A - 石膏ボード原板の加工方法及び切り込み加工装置 - Google Patents

石膏ボード原板の加工方法及び切り込み加工装置

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JPH0834013A
JPH0834013A JP17051694A JP17051694A JPH0834013A JP H0834013 A JPH0834013 A JP H0834013A JP 17051694 A JP17051694 A JP 17051694A JP 17051694 A JP17051694 A JP 17051694A JP H0834013 A JPH0834013 A JP H0834013A
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JP
Japan
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gypsum board
original plate
cut
cutting
board original
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Application number
JP17051694A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Togashi
國昭 冨樫
Takashi Tominaga
孝 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
Original Assignee
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
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Publication date
Application filed by YOSHINO SEKKO KK, Yoshino Gypsum Co Ltd filed Critical YOSHINO SEKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石膏ボード原板を施工者自身の力で、切り離
し面を略平滑にしつつ簡単に折り曲げて帯状石膏ボード
にすることのできる石膏ボード原板の切り込み加工方法
を提供することにある。 【構成】 石膏を主成分とするコア部を有する石膏ボー
ド原板の曲げ剛性は、該コア部を密着被覆する石膏ボー
ド用原紙が大部分を負担しているため、この石膏ボード
原板の一方の及び/又は他方の表面の長手方向に所定の
切り込み長さと、所定の切り込み深さとを有する複数の
切り込みをミシン目状に入れて、切り込み列を形成し、
さらに施工現場で必要になる度に施工者自身の力で切り
込み列に沿ってこの石膏ボード原板を折り曲げて、この
石膏ボード原板から帯状石膏ボードを切り離すことによ
って、切り離し面を略平滑にしつつ簡単に帯状石膏ボー
ドにすることができる。又、切り込み列を有する石膏ボ
ードは、切り込み列に沿って余分な曲げ力さえ加えなけ
れば一体のまま保持されるので、切り込みの入っていな
い通常の石膏ボードと同様に保管及び運搬することが可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石膏ボード原板の加工
方法及び切り込み加工装置、より詳しくは、人力で簡単
に且つ即座に帯状石膏ボードにすることのできる石膏ボ
ード原板の加工方法及びかかる石膏ボード原板に切り込
み加工する切り込み加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】防耐火性、遮音性、断熱性、施工容易性
及び経済性などに優れた石膏ボードは、住宅から超高層
ビルに至るあらゆる建築物の内装に使われている。近
年、その使用方法も多様化し面材としての用途だけでな
く、間柱、面材の補強材或いは軽鉄下地の被覆材として
も用いられている。しかし石膏ボード原板の大きさは、
通常幅600 乃至1000mm、長さ1820乃至3640mmに及ぶた
め、これらの用途に使用するためには、石膏ボード原板
を所定の幅、例えば50mm乃至450mm の帯状石膏ボードに
切断しなくてはならない。このとき、工場で石膏ボード
原板を帯状石膏ボードに切断してから、建築現場に輸送
すると、輸送効率が悪く輸送コストがかさむ。又、かか
る帯状石膏ボードは、現場で寸法合わせをしてから加工
する場合が多く、前以て見込み生産をしておくのになじ
まない。一方、帯状石膏ボードが必要になる度に、現場
で電動切断工具、カッターナイフ、ノコギリ等によって
切断加工するのでは、加工効率が悪く、かといって、余
分に加工しておいても、細長い帯状石膏ボードの保管及
び運搬は不便である。さらに、例えば電動切断工具の回
転数が一定の回転数以上であると、騒音及び特に石膏ボ
ード原板のコア部から粉塵が発生し、作業環境の悪化を
引き起こす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、かかる問題に
対処すべく、本発明の第1の目的は、石膏ボード原板を
施工者自身の力で、切り離し面を略平滑にしつつ簡単に
折り曲げて帯状石膏ボードにすることのできる石膏ボー
ド原板の切り込み加工方法を提供することにある。本発
明の第2の目的は、施工現場で簡単に且つ即座に帯状石
膏ボードにすることができ、しかも運搬及び保管が容易
な石膏ボード原板を提供することにある。本発明の第3
の目的は、作業環境を保持しつつ、かかる石膏ボード原
板を効率的に且つ連続的に加工できる石膏ボード原板切
り込み加工装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成すべ
く、本発明の第1の発明の石膏ボード原板の加工方法に
あっては、石膏を主成分とするコア部と、該コア部を密
着被覆する石膏ボード用原紙とからなる石膏ボード原板
であって、該石膏ボード原板の一方の及び/又は他方の
表面の長手方向に所定の切り込み長さと、所定の切り込
み深さとを有する複数の切り込みをミシン目状に入れ
て、切り込み列を形成する段階と、前記切り込み列に沿
って前記石膏ボード原板を折り曲げて、前記石膏ボード
原板から帯状石膏ボードを切り離す段階とを含む構成と
してある。第2の目的を達成すべく、本発明の第2の発
明の石膏ボード原板にあっては、石膏を主成分とするコ
ア部と、該コア部を密着被覆する石膏ボード用原紙とか
らなる石膏ボード原板において、該石膏ボード原板の一
方の及び/又は他方の表面の長手方向に所定の切り込み
長さと、所定の切り込み深さとを有する複数の切り込み
をミシン目状に入れて形成した切り込み列を有する構成
としてある。第3の目的を達成すべく、本発明の第3の
発明の石膏ボード原板切り込み加工装置にあっては、外
周縁に亘って配設され、それぞれ外方に向いた尖端を備
えた複数の刃を有する切り込み円板と、前記切り込み円
板を前記切り込み円板の中心まわりに回転させるための
回転駆動手段とを備えた切り込み手段と、前記切り込み
円板の中心と前記複数の刃の各々の尖端との距離が、前
記切り込み円板の中心と前記石膏ボード用原紙のコア部
接触面との距離より少なくとも大きくなるように前記石
膏ボード原板を位置決めするための位置決め手段と、前
記石膏ボード原板の表面を切り込む刃の回転接線方向に
所定の案内速度で前記石膏ボード原板を案内するための
案内手段とを有する構成としてある。
【0005】
【作用】第1の発明によれば、石膏を主成分とするコア
部を有する石膏ボード原板の曲げ剛性は、該コア部を密
着被覆する石膏ボード用原紙が大部分を負担しているた
め、この石膏ボード原板の一方の及び/又は他方の表面
の長手方向に所定の切り込み長さと、所定の切り込み深
さとを有する複数の切り込みをミシン目状に入れて、切
り込み列を形成し、さらに施工現場で必要になる度に施
工者自身の力で切り込み列に沿ってこの石膏ボード原板
を折り曲げて、この石膏ボード原板から帯状石膏ボード
を切り離すことによって、切り離し面を略平滑にしつつ
簡単に帯状石膏ボードにすることができる。特に、石膏
ボード原板の表面における切り込み列方向に沿った切り
込みピッチは最大5mmで、所定の切り込み長さと切り込
みピッチの比が、1:0.5 乃至1:2 の範囲にあると容易に
切り離すことができ、しかも振動等によってバラバラに
なることはない。又、一方の面にだけ切り込み列を設け
る場合には、折り曲げ後さらにその反対方向に折り曲げ
るか、或いは切り込みを入れていない他方の表面にナイ
フを入れて切り離すことが強要されるため、切り込み列
をそれぞれ対応する両面の位置に設けることによって、
かかる作業を省くことができ好都合である。
【0006】第2の発明によれば、所定の切り込み長さ
及び切り込み深さを有する複数の切り込みをミシン目状
に入れて形成した切り込み列に沿って、施工者が石膏ボ
ード原板に曲げ力を加えて、折り曲げることによってそ
の場で簡単に且つ即座に帯状石膏ボードを得ることがで
きるとともに、切り込み列を有する石膏ボードは切り込
み列に沿って余分な曲げ力さえ加えなければ一体のまま
保持されるので、切り込みの入っていない通常の石膏ボ
ードと同様に保管及び運搬することが可能になる。第3
の発明によれば、位置決め手段によって石膏ボード原板
の石膏ボード用原紙のコア部接触面と切り込み円板の中
心との距離が、切り込み円板の外周縁に亘って配設され
た刃のそれぞれ外方に向いた尖端と切り込み円板の中心
との距離より少なくとも小さくなるように石膏ボード原
板を位置決めすると、回転駆動手段によって中心まわり
に回転する切り込み円板の刃のうち、石膏ボード原板表
面に最も近い刃が石膏ボード原板の表面に食い込み、所
定の切り込み深さ、切り込み長さを有する切り込みを形
成するとともに、案内手段によって切り込み刃の回転接
線方向に所定の案内速度で石膏ボード原板を案内する。
次に、回転遅れ方向に位置していた刃が同様の位置に達
することによって所定の切り込み間隔が確保されて次の
切り込みが形成される。以上の繰り返しにより、石膏ボ
ード原板の表面にミシン目状の切り込む列が形成される
ことが可能になる。
【0007】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の実施例
を説明する。図1乃至図3はそれぞれ、本発明の実施例
に係る石膏ボード原板の切り込み加工装置の平面図、側
面図及び正面図である。図1及び図2を参照すれば、番
号10は石膏ボード原板切り込み加工装置であって、石膏
ボード原板切り込み加工装置10は、案内コンベアユニッ
ト12と、切り込み加工ユニット14と、受入れコンベアユ
ニット16とから概略構成されている。加工ユニット14の
前後のコンベアユニット12及び16のローラは、いずれも
回転駆動させても、させなくてもよい。尚、案内コンベ
アユニット12のローラを回転駆動させる場合には、その
回転速度は後に説明する切り込み円板の刃の周速と同等
にするのがよい。又、回転駆動させない場合には、石膏
ボード原板を手で加工ユニット14に向かって押し込み、
その後は後に説明する切り込み円板の回転力により、切
り込まれながら受入れコンベアユニット16に受け入れら
れる。他方、受入れコンベアユニット16のローラを回転
駆動させるときは、その回転速度は切り込み円板の刃の
周速と同等か幾分早いのが好ましい。又、両コンベアユ
ニット12及び16はローラに限定されることなく、ベルト
コンベア、チェーンコンベア、ホイールコンベア等を適
宜用いることができ、或いは単にテーブル状の受け台で
もよい。
【0008】案内コンベアユニット12は、鉄骨フレーム
からなる基部18と、基部18に配置されたローラコンベア
部20とを有する。基部18は、4つの脚22と、該脚22で支
持された定置面24とからなり、各脚22の下端にはレベル
アジャスター26が配設され、定置面24の高さを調節でき
るようになっている。定置面24に配置されるローラコン
ベア部20は周知タイプのもので、特に図1に示すよう
に、平行に延びる1対のコンベアフレーム28と、各コン
ベアフレーム28間に回動自在に連結された、複数のコン
ベアローラ30と、コンベアローラ30の一方の側に配置さ
れたガイドローラ32とからなる。複数のコンベアローラ
30は、コンベアフレーム28に対して略直交し、それぞれ
平行に整列し、コンベアローラ30の上に置いた石膏ボー
ド原板を後に説明する切り込み加工ユニット14に案内す
るようになっている。ローラコンベア部20の幅は、石膏
ボード原板の幅、通常は約1000mmより大きく、ローラコ
ンベア部20の長さは、石膏ボード原盤の長さ、通常は20
00mmより大きいのが好ましい。ローラコンベア部20の一
方の側にはガイドローラ32がコンベアローラ30の案内方
向に所定の間隔を隔てて、複数配置されており、コンベ
アローラ30の上に置かれた石膏ボード原板が、ガイドロ
ーラ32によって次の切り込み加工ユニット14に適正に案
内されるようになっている。
【0009】切り込み加工ユニット14は、回転駆動モー
タ34が取り付けられた基部36と、基部36の上方に配置さ
れた、複数の切り込み刃38を備えた切り込み部40及び心
出しローラ部42とから概略構成されている。基部36は、
案内コンベアユニット12と同様に、骨組みフレーム構造
からなり、下端にレベルアジャスター26を取り付けた4
つの脚44と、該脚44によって支持された定置面46とを有
し、定置面46の高さは調整可能になっている。回転駆動
モータ34は、周知のタイプのもので、その回転シャフト
の先端に第1スプロケット(図示せず)が固設され、第
1チェーンを介して、後に説明する第1回転シャフト48
の先端に取り付けれた第2スプロケット(図示せず)に
連結している。切り込み部40は、図3に示すように、コ
ンベアの送り方向と略直交する方向に延びる第1及び第
2回転シャフト48、50と、各回転シャフトに回転シャフ
トの長手方向に所定の間隔を隔てて固設された、複数の
切り込み円板38と、各回転シャフトをその両端部で回動
自在に支持するフレーム52とを有する。第1回転シャフ
ト48と第2回転シャフト50は、鉛直方向に整列し、基部
36の定置面46から上方に第1回転シャフト48、第2回転
シャフト50が配列されている。第1及び第2回転シャフ
ト48、50の一方の端には、それぞれ第1及び第2平歯車
56、58が固設されており、両歯車56、58は互いに噛み合
っている。従って、回転駆動モータ34の回転は、第1チ
ェーンによって適当に減速されて第1回転シャフト48に
伝達され、第1及び第2平歯車56、58によって適当に減
速されて第2回転シャフト50に伝達されるようになって
いる。このように、第1及び第2回転シャフト48、50に
固定された各切り込み円板38は、案内コンベアユニット
12の送り方向に互いに同じ回転速度で回転するように
なっている。
【0010】説明の都合上、切り込み円板38について説
明すれば、各切り込み円板38には、図4に示すように、
それぞれ対向する外縁が直線をなし、その交点に外方に
向いた尖端60a が形成された複数の刃60が、円板の外周
縁全体に亘って創成されている。各刃60には、ミシン目
状に切り込み列を設けた石膏ボード原板を折り曲げる際
に、切り離し面が直線的にカットされる理由から、いわ
ゆるアサリを設けないのが好ましい。各切り込み円板38
の中心部にはボス54が固設され、このボス54が回転シャ
フト48、50に嵌合し、回転シャフト48、50の所定位置で
例えばネジ等によって固定できるようになっている。従
って、各切り込み円板38の回転シャフト上48、50の位置
を調整することにより、石膏ボード原板の表面上に加工
される切り込み列の間隔を調整できるようになってい
る。切り込み円板38の中心と複数の刃60の各々の尖端60
a との距離は、切り込み円板38の中心と石膏ボード原板
の一方の表面との間隔より少なくとも大きくなるように
石膏ボードを位置決めするようになっている。心出しロ
ーラ部42は、その頂部が案内コンベアのローラコンベア
の頂部及び後に説明する受入れコンベアのローラコンベ
アの頂部と同じ高さになるように、高さ調整可能な基部
36上に設置されている。
【0011】受入れコンベアユニット16は、略案内コン
ベアユニットと略同様で、基部62と、基部の上に置かれ
たコンベアローラ部64とからなる。以上の構成の石膏ボ
ード原板切り込み加工装置10について、その使用方法を
説明する。先ず、第1回転シャフト48及び第2回転シャ
フト50の各切り込み円板38同士の間隔を調節して、石膏
ボード原板に加工する切り込み列の数及び間隔を決定す
る。さらに、第1回転シャフト48及び第2回転シャフト
50の鉛直方向高さを調節して、切り込み深さを調節す
る。次いで、切り込みを入れる石膏ボード原板を案内コ
ンベアローラ12の上に、石膏ボード原板の長手方向をコ
ンベアの送り方向に向けて配置し、切り込み加工ユニッ
ト14の方に石膏ボード原板を案内する。石膏ボード原板
が切り込み加工ユニット14に搬入すると、第1回転シャ
フト48及び第2回転シャフト50の各切り込み円板38の刃
60がそれぞれ、石膏ボード原板の上面及び下面に接触し
たときから食い込み、所定の切り込み深さ及び切り込み
長さを有する切り込みを加工するとともに、石膏ボード
原板をコンベアの送り方向に送る。次いで、回転遅れ方
向に位置していた刃60が同様に最上端、最下端位置に達
して、切り込み間隔が保持されて石膏ボード原板に切り
込みを入れ、この繰り返しによりミシン目状の切り込み
列が形成される。各切り込み同士の間隔は、上方の切り
込み円板の位置を上下に移動することにより調整するこ
とができる。切り込み加工ユニット14を通過した石膏ボ
ード原板の先端部分は、受け入れコンベアユニット16に
よって受け入れられる。因みに、切り込み円板は、周速
30 m/min以下であり、この場合には騒音及び粉塵の発生
を有効に押さえることができた。
【0012】所望の切り込み加工を施した石膏ボード原
板(表面の切り込み列のみ示す)Aを図5に示す。裏面
には、表面の各切り込み位置と対応する位置に切り込み
列が形成されている。石膏ボード用原紙100 で密着被覆
された石膏ボード原板A の両面には、略直線上のミシン
目状の切り込み列102 が複数列に亘って形成されてい
る。従って、この石膏ボード原板A のいずれかの切り込
み列102 に沿って、施工者の手で曲げ力を加えることに
よって、切り離し面、特にコア部104 を略平滑にした状
態で、帯状石膏ボード106 を石膏ボード原板A から切り
離すことができる。なお、石膏ボード原板A のいずれか
の側に近い切り込み列から順に、切り離すのが好まし
い。図5に示す石膏ボード原板の切り込み列に沿った概
略縦断面を図6に示す。図6に示すように、石膏ボード
の原板の両面には所定の切り込み深さd、所定の切り込
み長さlを有する、切り込み円板の刃60の外形に一致
した形状の切り込みが形成されている。切り込み深さd
は、石膏ボード用原紙100 の厚さより少なくとも大き
い。各面では、各切り込みは所定の切り込みピッチs を
隔て、両面における対応する切り込みの最深位置同士の
間隔は、所定の間隔t である。
【0013】切り込み加工した石膏ボード原板の保管方
法を図7に示す。間に当て木108 を挿入した、木製のパ
レット110 を下敷きにして、その上に切り込み石膏ボー
ド原板A を積層する。切り込みの入っていない石膏ボー
ド原板を混在させてもよい。この保管方法によれば、各
石膏ボード原板A には曲げ力が加わらないので、保管中
に石膏ボード原板A が切り離れる恐れなく、切り込みの
入っていない通常の石膏ボード原板と全く同様に能率的
に保管することができる。さらに、かかる石膏ボード原
板を運搬する場合には、リフトカー等のフォークの先端
部112 をパレットの間隙に挿入して、パレット110 ごと
一体で運搬する。この運搬方法によれば、運搬中に石膏
ボード原板A に曲げ力が加わる恐れはなく、通常の石膏
ボード原板と全く同様に運搬することができる。本出願
人は、切り込み長さ、切り込み深さ及び切り込み間隔が
帯状石膏ボードの加工に与える影響、特に切り離し面の
凹凸度への影響を調査すべく、上記の石膏ボード原板切
り込み加工装置を用いて、以下の試験条件で試験を行っ
た。 試験条件 (a) 石膏ボード原板 寸法 長さ1820 mm × 幅 910 mm 石膏ボード用原紙厚さ0.5 mm コア部厚さ 14 mm (b) 切り込み条件 切り込み面 石膏ボード原板の両面 切り込み列数 各面8列 切り込み列形状 直線 上記(a) の石膏ボード用原板を用いて、上記(b) の切り
込み条件で、切り込み長さ、切り込みピッチ、切り込み
深さを変えながら、該表面の表裏面のそれぞれ対応する
位置に切り込み列を設け、この切り込み列に沿って折り
曲げ、切り離して帯状石膏ボードを得、切り離し面のコ
ア部の凹凸状況を観察した。又、折り曲げずに10枚重ね
て振動させて切り込み列の離れ具合を観察した。
【0014】その結果、切り込み列の切り込みピッチは
最大5 mm 、且つ切り込み長さと切り込みピッチとの比
が、1:0.5 乃至1:2 の範囲( 好ましくは1:1 乃至1:1.5)
であれば容易に切り離すことができ、しかも切り離し面
のコア部の凹凸を3mm 以下に収めることができた。又折
り曲げない場合にも、振動等によってバラバラになるこ
とはなかった。さらに、切り込み深さは、切り込みが入
らないコア部を約1mm以下にすると、切り離しがさらに
容易になり、切り離し面のコア部の凹凸を1mm以下に納
めることができた。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の発明の石膏ボード原板の切り込み加工方法によ
れば、石膏ボード原板を施工者自身の力で、切り離し面
を略平滑にしつつ簡単に折り曲げて帯状石膏ボードにす
ることのできる石膏ボード原板を切り込み加工すること
ができる。第2の発明の石膏ボード原板によれば、施工
現場で簡単に且つ即座に帯状石膏ボードにすることがで
き、しかも切り込みの入っていない石膏ボード原板と同
様に運搬及び保管をすることができる。第3の発明によ
る石膏ボード原板切り込み加工装置によれば、騒音或い
は粉塵などを発生して作業環境を悪化させることなく、
係る石膏ボード原板を効率的且つ連続的に切り込み加工
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る、石膏ボード原板の切り
込み加工装置の平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る、石膏ボード原板の切り
込み加工装置の側面図である。
【図3】図1の線III-III における断面図である。
【図4】本発明の実施例に係る、石膏ボード原板の切り
込み加工装置の切り込み円板の斜視図である。
【図5】本発明の実施例に係る切り込み加工装置によっ
て切り込み加工された切り込み入り石膏ボードの斜視図
である。
【図6】図4の線V-V における、切り込む列に沿った縦
断面図である。
【図7】本発明の実施例に係る切り込み加工装置によっ
て加工された切り込み入り石膏ボード原板の保管及び運
搬方法を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 石膏ボード原板切り込み加工装置 12 案内コンベアユニット 14 切り込み加工ユニット 16 受入れコンベアユニット 34 回転駆動モータ 38 切り込み円板 48 第1回転シャフト 50 第2回転シャフト 60 刃 100 石膏ボード用原紙 102 切り込み列 104 コア部 106 帯状石膏ボード

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏を主成分とするコア部と、該コア部
    を密着被覆する石膏ボード用原紙とからなる石膏ボード
    原板であって、 該石膏ボード原板の一方の及び/又は他方の表面の長手
    方向に所定の切り込み長さと、所定の切り込み深さとを
    有する複数の切り込みをミシン目状に入れて、切り込み
    列を形成する段階と、 前記切り込み列に沿って前記石膏ボード原板を折り曲げ
    て、前記石膏ボード原板から帯状石膏ボードを切り離す
    段階と、 を含むことを特徴とする石膏ボード原板の加工方法
  2. 【請求項2】 前記所定の切り込み深さは、前記石膏ボ
    ード原板の一方の及び/又は他方の表面から対応するそ
    れぞれの前記石膏ボード用原紙の前記コア部接触面まで
    の間隔より少なくとも大きいことを特徴とする請求項1
    に記載の石膏ボード原板の加工方法。
  3. 【請求項3】 前記切り込み列は、略直線をなすことを
    特徴とする請求項1に記載の石膏ボード原板の加工方
    法。
  4. 【請求項4】 前記石膏ボード原板の幅員方向に所定の
    間隔を隔てて、前記切り込み列を複数設ける段階をさら
    に含むことを特徴とする請求項1に記載の加工方法。
  5. 【請求項5】 前記石膏ボード原板の長手方向に隣合う
    2つの切り込み列の間隔は、50mm乃至450 mm である請
    求項4に記載の加工方法。
  6. 【請求項6】 前記石膏ボード原板の表面における、切
    り込み列に沿った切り込みピッチは最大5mmで、前記所
    定の切り込み長さと前記切り込みピッチの比は、1:0.5
    乃至1:2 の範囲にある請求項1乃至請求項5に記載の石
    膏ボード原板の加工方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の切り込み深さは、コア部を少
    なくとも1mm 残すことを特徴とする請求項1乃至請求項
    6に記載の石膏ボード原板の加工方法。
  8. 【請求項8】 前記石膏ボード原板の一方の表面上に、
    他方の表面上の各切り込み列と略対応する位置に切り込
    み列を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項7の
    いずれか1項に記載の石膏ボード原板の加工方法。
  9. 【請求項9】 石膏を主成分とするコア部と、該コア部
    を密着被覆する石膏ボード用原紙とからなる石膏ボード
    原板において、 該石膏ボード原板の一方の及び/又は他方の表面の長手
    方向に所定の切り込み長さと、所定の切り込み深さとを
    有する複数の切り込みをミシン目状に入れて形成した切
    り込み列を有することを特徴とする石膏ボード原板。
  10. 【請求項10】 前記石膏ボード原板の幅員方向に所定の
    間隔を隔てて設けられた複数の前記切り込み列を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の石膏ボード原板。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に
    記載の石膏ボード原板の切り込み加工方法によって加工
    されたことを特徴とする帯状石膏ボード。
  12. 【請求項12】 外周縁に亘って配設され、それぞれ外方
    に向いた尖端を備えた複数の刃を有する切り込み円板
    と、 前記切り込み円板を前記切り込み円板の中心まわりに回
    転させるための回転駆動手段とを備えた切り込み手段
    と、 前記切り込み円板の中心と前記複数の刃の各々の尖端と
    の距離が、前記切り込み円板の中心と前記石膏ボード用
    原紙のコア部接触面との距離より少なくとも大きくなる
    ように前記石膏ボード原板を位置決めするための位置決
    め手段と、 前記石膏ボード原板の表面を切り込む刃の回転接線方向
    に所定の案内速度で前記石膏ボード原板を案内するため
    の案内手段と、 を有することを特徴とする石膏ボード原板の切り込み加
    工装置。
  13. 【請求項13】 前記回転駆動手段に連結され、前記案内
    手段による石膏ボード原板の案内方向と直交して配置さ
    れた回転軸と、 前記切り込み円板は、該回転軸の長手方向に所定の間隔
    を隔てて、前記回転軸に摺動可能に固定されていること
    を特徴とする請求項12に記載の切り込み加工装置。
  14. 【請求項14】 前記切り込み円板の中心と石膏ボード原
    板の表面との距離は、調整可能であることを特徴とする
    請求項13に記載の切り込み加工装置。
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