JPH08340107A - Mos電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

Mos電界効果トランジスタの製造方法

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JPH08340107A
JPH08340107A JP14610695A JP14610695A JPH08340107A JP H08340107 A JPH08340107 A JP H08340107A JP 14610695 A JP14610695 A JP 14610695A JP 14610695 A JP14610695 A JP 14610695A JP H08340107 A JPH08340107 A JP H08340107A
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JP
Japan
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effect transistor
mos field
silicon substrate
oxide film
phosphorus
Prior art date
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JP14610695A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kanetani
康弘 金谷
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チャネル領域の不純物量を極力少なくするこ
とにより、キャリア移動度を向上し、高速のMOS電解
効果トランジタを製造する方法を提供する。 【構成】 シリコン基板(11)にリンを高濃度に拡散
し、素子分離用酸化膜(12)を形成し、シリコン基板
(11)の表面から、リンのアウトディフュージョン
(外向拡散)を行う。その後、150Å程度のゲート酸
化膜(13)を形成し、その上からボロンをシリコン基
板(11)のチャネル領域となる領域にイオン注入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOS電界効果トラン
ジスタの製造方法に関するものであり、さらに詳しく言
えば、チャネル領域のトータルの不純物量を減少させる
ことにより、キャリアの不純物散乱を防止し、高移動度
のMOSトランジスタを実現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、Pチャネル型のMOS電界効果
トランジスタの断面図であり、(1)はN型のシリコン
基板、(2)は素子分離用酸化膜、(3)はゲート酸化
膜、(4)はチャネル領域、(5)がゲート電極、
(6)はP+型のソース層、(7)はP+型のドレイン
層である。
【0003】従来のMOS電界効果トランジスタの製造
方法は、短チャネル効果を抑止するために、シリコン基
板(1)の表面からリンを高濃度に拡散してNウエル領
域を形成し、続いてゲート酸化膜(3)の形成し、ゲー
ト酸化膜(3)を介してしきい値制御のためにボロンを
チャネル領域(4)にイオン注入していた。図8は、図
7におけるX−X線に沿った不純物濃度の分布、すなわ
ちMOSトランジスタ完成後のチャネル領域(4)にお
ける不純物プロファイルをプロセスシミュレーションに
より計算したものである。
【0004】リンの分布(Nウエル)は、拡散の結果ほ
ぼ平坦になっている。ボロンの分布は、表面の近傍にピ
ークを持っており、この部分ではリン濃度よりも高くな
っているので、チャネル表面(4)はP型化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8からわ
かるように、リン濃度は、基板表面(Si−SiO2界
面)の近傍では偏析により高くなっている。したがっ
て、所定のしきい値を得るためには、その分ボロン濃度
を高くせざるを得なかった。すると、トータルの不純物
量が多くなり、キャリア(電子)の不純物散乱が起こり
やすくなり、キャリア移動度が低下するという問題があ
った。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、チャネル領域の不純物量を極力少なくするこ
とにより、キャリア移動度を向上し、高速のMOS電解
効果トランジタを製造する方法を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、シリコン基板(11)にリンを高濃度に
拡散し、素子分離用酸化膜(12)を形成し、シリコン
基板(11)の表面から、リンのアウトディフージョン
(外向拡散)を行う。その後、150Å程度のゲート酸
化膜(13)を形成し、その上からボロンをシリコン基
板(11)のチャネル領域となる領域にイオン注入す
る。このときのイオン注入条件は、例えば加速エネルギ
ー35KeV,注入量3E12/cm2であって、従来
の注入量に比して5E12/cm2程度少なくなってい
る。次に、ゲート酸化膜(13)上にN型不純物(例え
ば、リン、砒素)をドープしたポリシリコンからなるゲ
ート電極(14)を形成し、そのゲート電極(14)と
そのパターニングのために使用したゲート電極(14)
上のレジスト膜(14A)をマスクとして、BF2+を加
速エネルギー50KeV,注入量3E15/cm2の条
件下でイオン注入し、ゲート電極(14)の両側のシリ
コン基板(11)表面に、P+型のソース層(15)及
びドレイン層(16)を形成する。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、リンをアウトディフュー
ジョンさせた後に、ゲート酸化膜(15)を形成し、ボ
ロンのチャネルイオン注入をしているので、シリコン基
板(11)の表面におけるリンの不純物濃度を低減する
ことができ、その結果ボロンのイオン注入量も少なくで
きる。これにより、トータルのチャネル不純物量が減少
するので、キャリアの不純物散乱が防止でき、高移動度
のMOS電界効果トランジスタを得ることが可能にな
る。実験によれば、キャリア移動度は、従来例に比して
約20%増加した。
【0009】
【実施例】以下で、本発明の一実施例を図1乃至図6を
参照しながら説明する。まず、図1に示すように、シリ
コン基板(11)の表面からリンを拡散した後素子分離
用酸化膜(12)を形成する。このとき、シリコン基板
(11)の不純物濃度は、1E16/cm3 から1E
18/cm3である。
【0010】次に、図2に示すように、シリコン基板
(11)の表面から、リンのアウトディフュージョン
(外方拡散)を行う。本工程は、本発明の最も特徴とす
る工程であり、シリコン基板(11)を露出した状態で
行い、例えばN2雰囲気中で850℃から950℃の熱
処理を10分から120分行う。これにより、シリコン
基板(11)の表面のリン濃度を下げることができる。
【0011】次に、図3に示すように、150Å程度の
ゲート酸化膜(13)を形成し、その上からボロンをシ
リコン基板(11)のチャネル領域となる領域にイオン
注入する。このときのイオン注入条件は、例えば加速エ
ネルギー35KeV,注入量3E12/cm2であっ
て、従来の注入量に比して5E12/cm2程度少なく
なっている。
【0012】次に、図4に示すように、ゲート酸化膜
(13)上にN型不純物(例えば、リン、砒素)をドー
プしたポリシリコンからなるゲート電極(14)を形成
し、そのゲート電極(14)とそのパターニングのため
に使用したゲート電極(14)上のレジスト膜(14
A)をマスクとして、BF2+を加速エネルギー50Ke
V,注入量3E15/cm2の条件下でイオン注入し、
ゲート電極(14)の両側のシリコン基板(11)表面
に、P+型のソース層(15)及びドレイン層(16)
を形成する。
【0013】この後、図5に示すように、全面にBPS
G膜等の層間絶縁膜(17)をCVD法により形成し、
900℃から950℃の熱処理を行う。その後は図示し
ないが、その層間絶縁膜(17)にコンタクト孔を形成
し、ソース層(15)及びドレイン層(16)とコンタ
クトする電極層を形成する。以上の工程で、MOS電解
効果トランジシタを完成するが、そのチャネル領域の不
純物分布(図5におけるY−Y線に沿った不純物分布)
を図6に示す。
【0014】この図から明らかなように、リンの不純物
濃度は、アウトディフュージョンのために、シリコン基
板(11)の表面(約0.15ミクロン)で急激に低下
している。その結果ボロンのイオン注入量も少なくでき
るので、トータルのチャネル不純物量が減少し、キャリ
アの不純物散乱が防止でき、高移動度のMOS電界効果
トランジスタを得ることが可能になる。
【0015】本発明者は、本発明の効果を確認する実験
を行った。表1に示すように、本実施例によって製造さ
れたMOS電界効果トランジスタの飽和電流Isat
は、従来例に比して、約20%高くなっており、これ
は、キャリア移動度がそれだけ大きくなったことを示し
ている。なお、比較のため、両者のしきい値電圧はほぼ
等しく設定されており、W/L=20μm/1.1μm
のサイズのトランジタをサンプルとして、ゲート電圧−
3.3V,ソースドレイン間電圧−3.3Vの測定条件
で測定した。
【0016】
【表1】
【0017】上記実施例は、埋め込みチャネル型のPチ
ャネル型MOSトランジスタに関するものであるが、本
発明は、表面チャネル型Pチャネル型MOSトランジス
タや不純物の導電性を逆にしたNチャネル型MOSトラ
ンジスタにも同様に適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リンをアウトディフュージョンさせた後に、ゲート酸化
膜を形成し、ボロンのチャネルイオン注入をしているの
で、リンの表面不純物濃度を低減することができ、その
結果ボロンのイオン注入量も少なくできる。
【0019】これにより、トータルのチャネル不純物量
が減少するので、キャリアの不純物散乱が防止でき、キ
ャリア移動度を従来に比して約20%向上したMOS電
界効果トランジスタを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るMOS電界効果トランジ
スタの製造方法を示す第1の断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るMOS電界効果トランジ
スタの製造方法を示す第2の断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るMOS電界効果トランジ
スタの製造方法を示す第3の断面図である。
【図4】本発明の実施例に係るMOS電界効果トランジ
スタの製造方法を示す第4の断面図である。
【図5】本発明の実施例に係るMOS電界効果トランジ
スタの製造方法を示す第5の断面図である。
【図6】図5におけるY−Y線に沿った不純物分布を示
す図である。
【図7】従来例に係るMOS電界効果トランジスタの製
造方法を示す断面図である。
【図8】図7におけるY−Y線に沿った不純物分布を示
す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面から一導電型不純物を
    高濃度に拡散する工程と、露出された基板表面から一導
    電型不純物をアウトディフュージョンする工程と、前記
    基板表面にゲート酸化膜を形成する工程と、前記基板表
    面に逆導電型不純物をイオン注入する工程と、前記ゲー
    ト酸化膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート
    電極の両側の基板表面にソース層およびドレイン層を形
    成する工程とを有することを特徴とするMOS電界効果
    トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アウトディフュージョン工程は、N
    2雰囲気中で850℃から950℃の温度下で行うこと
    を特徴とする請求項1記載のMOS電界効果トランジス
    タの製造方法。
JP14610695A 1995-06-13 1995-06-13 Mos電界効果トランジスタの製造方法 Pending JPH08340107A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010014761A (ko) * 1999-04-19 2001-02-26 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 디램 셀용 트랜스퍼 디바이스 제조방법과 디램 셀

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010014761A (ko) * 1999-04-19 2001-02-26 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 디램 셀용 트랜스퍼 디바이스 제조방법과 디램 셀

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