JPH0833940B2 - 紙葉類の厚さ検知装置 - Google Patents
紙葉類の厚さ検知装置Info
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- JPH0833940B2 JPH0833940B2 JP63160891A JP16089188A JPH0833940B2 JP H0833940 B2 JPH0833940 B2 JP H0833940B2 JP 63160891 A JP63160891 A JP 63160891A JP 16089188 A JP16089188 A JP 16089188A JP H0833940 B2 JPH0833940 B2 JP H0833940B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動預出金機に用いられる紙幣鑑査
装置などにおいて、搬送される紙幣の厚さを検知する紙
葉類の厚さ検知装置に関する。
装置などにおいて、搬送される紙幣の厚さを検知する紙
葉類の厚さ検知装置に関する。
(従来の技術) たとえば紙幣鑑査装置のように、搬送されてくる紙幣
1枚1枚の持っている情報を読取る装置において、紙幣
の厚さを検知するということも重要な項目の一つであ
る。このような目的のための厚さ検知装置は、搬送され
てきた紙幣が1枚であるかどうか、またテープなどが貼
られていないかどうかを判別するためのもので、次のよ
うに構成されている。
1枚1枚の持っている情報を読取る装置において、紙幣
の厚さを検知するということも重要な項目の一つであ
る。このような目的のための厚さ検知装置は、搬送され
てきた紙幣が1枚であるかどうか、またテープなどが貼
られていないかどうかを判別するためのもので、次のよ
うに構成されている。
すなわち、厚さの測定基準となる基準ローラ上に変位
自在な検知ローラを接触させ、これら両ローラ間に搬送
ベルトで搬送される紙幣を通過させることにより、その
通過する紙幣の厚さに伴う検知ローラの変位量をたとえ
ば非接触変位計などの厚みセンサで電気信号に変換し、
さらに、この電気信号をV/Fコンバータ(変換手段)に
より周波数信号に変換し、この周波数信号をカウンタに
より計数して一定値以上であるか否かを判断することに
より、紙幣が1枚であるか、あるいはテープなどが貼ら
れた紙幣または2枚以上の紙幣であるか否か等を判別す
るものである。
自在な検知ローラを接触させ、これら両ローラ間に搬送
ベルトで搬送される紙幣を通過させることにより、その
通過する紙幣の厚さに伴う検知ローラの変位量をたとえ
ば非接触変位計などの厚みセンサで電気信号に変換し、
さらに、この電気信号をV/Fコンバータ(変換手段)に
より周波数信号に変換し、この周波数信号をカウンタに
より計数して一定値以上であるか否かを判断することに
より、紙幣が1枚であるか、あるいはテープなどが貼ら
れた紙幣または2枚以上の紙幣であるか否か等を判別す
るものである。
ところが、以上のように構成される従来の厚さ検知装
置では、上記厚みセンサからの電気信号を周波数信号に
変換するV/Fコンバータ素子の電圧−周波数変換特性
や、その周辺回路に使用される各種素子の特性は、理想
的な特性を有するものとして厚さ検知を行なっていた。
したがって、このような素子の特性にばらつきがある
と、それら素子を使用して構成される厚さ検知装置で判
定された紙幣の厚さは、実際の厚さを正しく検知してい
ないという欠点があった。この欠点を解消するために
は、上記素子を厳選して特性が一定のものを使用すれば
よいのであるが、このような素子の選択および素子自体
の精度にも限界があり、ある程度の誤差は容認せざるを
得ないという問題点があった。
置では、上記厚みセンサからの電気信号を周波数信号に
変換するV/Fコンバータ素子の電圧−周波数変換特性
や、その周辺回路に使用される各種素子の特性は、理想
的な特性を有するものとして厚さ検知を行なっていた。
したがって、このような素子の特性にばらつきがある
と、それら素子を使用して構成される厚さ検知装置で判
定された紙幣の厚さは、実際の厚さを正しく検知してい
ないという欠点があった。この欠点を解消するために
は、上記素子を厳選して特性が一定のものを使用すれば
よいのであるが、このような素子の選択および素子自体
の精度にも限界があり、ある程度の誤差は容認せざるを
得ないという問題点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記したようにV/Fコンバータなどの変換
手段を構成する素子の特性にばらつきがあると紙葉類の
厚さを正しく検知できないという問題点を解消するため
になされたもので、使用する素子の特性にばらつきがあ
っても、それに影響されずに正しく紙葉類の厚さを検知
できる紙葉類の厚さ検知装置を提供することを目的とし
ている。
手段を構成する素子の特性にばらつきがあると紙葉類の
厚さを正しく検知できないという問題点を解消するため
になされたもので、使用する素子の特性にばらつきがあ
っても、それに影響されずに正しく紙葉類の厚さを検知
できる紙葉類の厚さ検知装置を提供することを目的とし
ている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の紙葉類の厚さ検知装置は、厚さの測定基準と
なる基準ローラと、この基準ローラに接触する変位自在
な検知ローラと、これら基準ローラと検知ローラとの間
に紙葉類を送り込む搬送手段と、前記基準ローラと検知
ローラとの間に紙葉類が送り込まれたときの前記検知ロ
ーラの変位量を電気信号に変換する第1の変換手段と、
この第1の変換手段により得られた電気信号を周波数信
号に変換する第2の変換手段と、この第2の変換手段の
周波数信号出力をカウントするカウント手段と、あらか
じめ前記第2の変換手段の変換特性を補正する補正デー
タを記憶する記憶手段と、前記補正データを前記記憶手
段から読出し、この読出した補正データを用いて前記カ
ウント手段の出力値を補正する補正手段とを具備してい
る。
なる基準ローラと、この基準ローラに接触する変位自在
な検知ローラと、これら基準ローラと検知ローラとの間
に紙葉類を送り込む搬送手段と、前記基準ローラと検知
ローラとの間に紙葉類が送り込まれたときの前記検知ロ
ーラの変位量を電気信号に変換する第1の変換手段と、
この第1の変換手段により得られた電気信号を周波数信
号に変換する第2の変換手段と、この第2の変換手段の
周波数信号出力をカウントするカウント手段と、あらか
じめ前記第2の変換手段の変換特性を補正する補正デー
タを記憶する記憶手段と、前記補正データを前記記憶手
段から読出し、この読出した補正データを用いて前記カ
ウント手段の出力値を補正する補正手段とを具備してい
る。
(作用) 本発明は、あらかじめ第2の変換手段(たとえばV/F
コンバータ)の理想的な変換特性と現実に装置に組込ま
れている第2の変換手段の現実の変換特性との差異を補
正データとして記憶手段に記憶させておき、紙葉類が搬
送されてきてその厚さを検知した時に、補正データを上
記記憶手段から読出し、この読出した補正データを用い
て対応する厚さ検知出力に補正を加えるようにしたもの
である。
コンバータ)の理想的な変換特性と現実に装置に組込ま
れている第2の変換手段の現実の変換特性との差異を補
正データとして記憶手段に記憶させておき、紙葉類が搬
送されてきてその厚さを検知した時に、補正データを上
記記憶手段から読出し、この読出した補正データを用い
て対応する厚さ検知出力に補正を加えるようにしたもの
である。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
する。
第2図において、1は測定の基準となる基準ローラ、
2は基準ローラ1上に接触する変位自在な検知ローラ、
3は検知ローラ2の変位量を電気信号に変換する厚みセ
ンサ(第1の変換手段)、4は被測定物である紙幣、5
は紙幣4を挟持して搬送する搬送ベルトである。
2は基準ローラ1上に接触する変位自在な検知ローラ、
3は検知ローラ2の変位量を電気信号に変換する厚みセ
ンサ(第1の変換手段)、4は被測定物である紙幣、5
は紙幣4を挟持して搬送する搬送ベルトである。
基準ローラ1と検知ローラ2との間を搬送ベルト5に
挟持された紙幣4が図示矢印方向へ搬送されると、紙幣
4の厚みに応じて検知ローラ2が上下に移動し、厚みセ
ンサ3は検知ローラ2の移動量に応じた電圧を出力する
ようになっている。
挟持された紙幣4が図示矢印方向へ搬送されると、紙幣
4の厚みに応じて検知ローラ2が上下に移動し、厚みセ
ンサ3は検知ローラ2の移動量に応じた電圧を出力する
ようになっている。
第1図は本実施例の電気回路の構成図であり、6は厚
みセンサ3の出力信号を増幅する増幅器、7は増幅器6
が出力する電圧信号を周波数信号に変換するV/Fコンバ
ータ(第2の変換手段)、8はV/Fコンバータ7の周波
数信号出力をカウントして検知ローラ2の変位量をデジ
タル値で保持するカウンタ(カウント手段)、9はカウ
ンタ8の出力値を得て検知ローラ2の変位量を認識する
とともに、後述する補正データを読出して補正を行なう
制御部(補正手段)、10は理想的なV/Fコンバータの変
換特性と本装置に組込まれているV/Fコンバータ7の変
換特性との差異を補正データとして記憶する記憶部であ
る。
みセンサ3の出力信号を増幅する増幅器、7は増幅器6
が出力する電圧信号を周波数信号に変換するV/Fコンバ
ータ(第2の変換手段)、8はV/Fコンバータ7の周波
数信号出力をカウントして検知ローラ2の変位量をデジ
タル値で保持するカウンタ(カウント手段)、9はカウ
ンタ8の出力値を得て検知ローラ2の変位量を認識する
とともに、後述する補正データを読出して補正を行なう
制御部(補正手段)、10は理想的なV/Fコンバータの変
換特性と本装置に組込まれているV/Fコンバータ7の変
換特性との差異を補正データとして記憶する記憶部であ
る。
いま、この装置に、第3図に示すような粘着テープ4a
が貼られた紙幣4が搬送されてきたとする。ここで、紙
幣4の厚さを90ミクロン、粘着テープ4aの厚さを40ミク
ロンと仮定する。このような紙幣4が両ローラ1、2間
を通過することにより、厚みセンサ3の出力が増幅器6
により増幅されて、第4図に示す出力信号が得られる。
すなわち、紙幣4の断面をABとすると、紙幣4のx1点が
通過するときには、厚みセンサ3の出力は増幅器6によ
り増幅されて、例えば7ミリボルトの電圧出力が得ら
れ、同様に、紙幣4のx2点が通過するときは、厚みセン
サ3の出力は増幅器6により増幅されて、例えば13ミリ
ボルトの電圧出力が得られるものである。このようにし
て得られた電圧出力はV/Fコンバータ7により周波数信
号に変換されてカウンタ8に送られ、カウンタ8はこの
周波数信号を計数して紙幣4の厚みをデジタル値として
制御部9に出力するようになっている。
が貼られた紙幣4が搬送されてきたとする。ここで、紙
幣4の厚さを90ミクロン、粘着テープ4aの厚さを40ミク
ロンと仮定する。このような紙幣4が両ローラ1、2間
を通過することにより、厚みセンサ3の出力が増幅器6
により増幅されて、第4図に示す出力信号が得られる。
すなわち、紙幣4の断面をABとすると、紙幣4のx1点が
通過するときには、厚みセンサ3の出力は増幅器6によ
り増幅されて、例えば7ミリボルトの電圧出力が得ら
れ、同様に、紙幣4のx2点が通過するときは、厚みセン
サ3の出力は増幅器6により増幅されて、例えば13ミリ
ボルトの電圧出力が得られるものである。このようにし
て得られた電圧出力はV/Fコンバータ7により周波数信
号に変換されてカウンタ8に送られ、カウンタ8はこの
周波数信号を計数して紙幣4の厚みをデジタル値として
制御部9に出力するようになっている。
第5図は、V/Fコンバータの電圧−周波数特性を示す
図である。もし、V/Fコンバータ7が理想的な特性を有
するものであれば、そのV/Fコンバータ7は、特性線y0
に従って動作するものとする。すなわち、増幅器6の出
力が7ミリボルトであればカウンタ8には厚さカウント
値として「88」が得られ、増幅器6の出力が13ミリボル
トであればカウンタ8には厚さカウント値として「13
0」が得られるものである。
図である。もし、V/Fコンバータ7が理想的な特性を有
するものであれば、そのV/Fコンバータ7は、特性線y0
に従って動作するものとする。すなわち、増幅器6の出
力が7ミリボルトであればカウンタ8には厚さカウント
値として「88」が得られ、増幅器6の出力が13ミリボル
トであればカウンタ8には厚さカウント値として「13
0」が得られるものである。
一方、現実の装置においては、V/Fコンバータ7の変
換特性は、その素子にばらつきがあるため、理想的な特
性線y0に従って動作するものは少ない。たとえば、増幅
器6の出力電圧が7ミリボルトであれば、カウンタ8に
は厚さカウント値として「70」が得られ、増幅器6の出
力電圧が13ミリボルトのときは、カウンタ8には厚さカ
ウント値として「90」が得られるといった場合も少なく
ない。すなわち、このようなV/Fコンバータ7の電圧−
周波数変換は、特性線y−1に従って行われるものであ
る。
換特性は、その素子にばらつきがあるため、理想的な特
性線y0に従って動作するものは少ない。たとえば、増幅
器6の出力電圧が7ミリボルトであれば、カウンタ8に
は厚さカウント値として「70」が得られ、増幅器6の出
力電圧が13ミリボルトのときは、カウンタ8には厚さカ
ウント値として「90」が得られるといった場合も少なく
ない。すなわち、このようなV/Fコンバータ7の電圧−
周波数変換は、特性線y−1に従って行われるものであ
る。
ここで、紙幣4が通常より厚い部分を検出するために
厚すぎ判定レベルを導入し、このレベルの厚さカウント
値を「110」相当とすると、第5図に示すように、上記
紙幣4のx2点が通過するときにカウンタ8に計数される
厚さカウント値は「90」となり、本来のカウント値であ
るべき「130」に達せず、厚すぎ判定レベルを越えるこ
とが出来ない。したがって、このままでは紙幣4の厚さ
を誤って検知してしまうことになる。
厚すぎ判定レベルを導入し、このレベルの厚さカウント
値を「110」相当とすると、第5図に示すように、上記
紙幣4のx2点が通過するときにカウンタ8に計数される
厚さカウント値は「90」となり、本来のカウント値であ
るべき「130」に達せず、厚すぎ判定レベルを越えるこ
とが出来ない。したがって、このままでは紙幣4の厚さ
を誤って検知してしまうことになる。
次に、上記のような構成において上記欠点を除去する
動作を説明する。まず、V/Fコンバータ7の変換特性を
補正する補正データを設定するために、理想的な変換特
性を有するV/Fコンバータであれば厚さカウント値とし
て「100」が得られる基準券を搬送させる。これによ
り、厚みセンサ3から出力された電圧は増幅器6により
増幅された後、V/Fコンバータ7に送られ、V/Fコンバー
タ7では、その入力電圧値に比例した周波数信号に変換
される。次に、変換された周波数信号は、基準券の厚さ
を示す信号としてカウンタ8により計数される。このカ
ウンタ8で計数された厚さを示すカウント値は制御部9
へ送られる。制御部9は、そのカウント値を、もし理想
的な変換特性を有するV/Fコンバータであれば得られる
べき基準となるカウント値と比較し、その差異分を補正
データとして記憶部10に記憶する。例えば、第6図に示
すように、増幅器6の出力電圧が10ミリボルトだとし
て、このとき得られたカウント値が「80」だとすると、
もし理想的な変換特性を有するV/Fコンバータであれば
得られるべき値「100」との差「+20」を記憶部10の補
正テーブルへ記憶する。このようにして、様々な厚みを
持つ基準券について補正データを生成し、記憶部10に記
憶しておく。このような補正テーブルの一例を第7図に
示す。なお、第7図に示す補正テーブルにおいては、説
明に必要な部分の値しか表示していないが、その他の空
白部分にも補正データが満たされるものである。
動作を説明する。まず、V/Fコンバータ7の変換特性を
補正する補正データを設定するために、理想的な変換特
性を有するV/Fコンバータであれば厚さカウント値とし
て「100」が得られる基準券を搬送させる。これによ
り、厚みセンサ3から出力された電圧は増幅器6により
増幅された後、V/Fコンバータ7に送られ、V/Fコンバー
タ7では、その入力電圧値に比例した周波数信号に変換
される。次に、変換された周波数信号は、基準券の厚さ
を示す信号としてカウンタ8により計数される。このカ
ウンタ8で計数された厚さを示すカウント値は制御部9
へ送られる。制御部9は、そのカウント値を、もし理想
的な変換特性を有するV/Fコンバータであれば得られる
べき基準となるカウント値と比較し、その差異分を補正
データとして記憶部10に記憶する。例えば、第6図に示
すように、増幅器6の出力電圧が10ミリボルトだとし
て、このとき得られたカウント値が「80」だとすると、
もし理想的な変換特性を有するV/Fコンバータであれば
得られるべき値「100」との差「+20」を記憶部10の補
正テーブルへ記憶する。このようにして、様々な厚みを
持つ基準券について補正データを生成し、記憶部10に記
憶しておく。このような補正テーブルの一例を第7図に
示す。なお、第7図に示す補正テーブルにおいては、説
明に必要な部分の値しか表示していないが、その他の空
白部分にも補正データが満たされるものである。
次に、特性線y−1に従って動作することを認識し、
カウンタ8から得られるカウント値と補正データとを対
応づけて記憶している本装置に、第3図に示す紙幣4が
搬送されてくると、厚みセンサ3により厚さを検知し、
上記と同様な処理にて厚みセンサ3の出力をその紙幣4
の厚さとしてカウンタ8にて計数し、カウント値を制御
部9へ送出する。このとき、制御部9では、紙幣4のx1
点が通過する際に得られる厚さカウント値「70」に対
し、その値に対応する補正データ、すなわち「+18」を
記憶部10内の補正テーブルから読出し、厚みセンサ3の
出力カウント値「70」に「+18」だけ補正して、厚さカ
ウント値「88」の厚さを検知したとする。同様に、紙幣
4のx2点が通過する際に得られる厚さカウント値「90」
に対し、その値に対応する補正データ、すなわち「+4
0」を記憶部10内の補正テーブルから読出し、厚みセン
サ3の出力カウント値「90」に「+40」だけ補正して、
厚みカウント値「130」の厚さを検知したとする。以
下、同様にして搬送されて来た紙幣4の様々な厚みに対
応するカウント値に対して補正が行われると、理想的な
変換特性を有するV/Fコンバータ、つまり特性線y0を用
いて電圧−周波数変換を行なったと同様の結果が得ら
れ、紙幣4の厚さを正しく検知できることになる。この
結果、紙幣4に貼ってある粘着テープ4aの部分(x2点)
の厚さカウント値は、補正がなければ「90」と認識され
て異常な厚さの紙幣であることを見逃していたものが、
補正により「130」と認識されることにより、厚すぎ判
定レベル「110」を越えることとなるので、異常な厚さ
の紙幣であることを認識することが出来るようになる。
カウンタ8から得られるカウント値と補正データとを対
応づけて記憶している本装置に、第3図に示す紙幣4が
搬送されてくると、厚みセンサ3により厚さを検知し、
上記と同様な処理にて厚みセンサ3の出力をその紙幣4
の厚さとしてカウンタ8にて計数し、カウント値を制御
部9へ送出する。このとき、制御部9では、紙幣4のx1
点が通過する際に得られる厚さカウント値「70」に対
し、その値に対応する補正データ、すなわち「+18」を
記憶部10内の補正テーブルから読出し、厚みセンサ3の
出力カウント値「70」に「+18」だけ補正して、厚さカ
ウント値「88」の厚さを検知したとする。同様に、紙幣
4のx2点が通過する際に得られる厚さカウント値「90」
に対し、その値に対応する補正データ、すなわち「+4
0」を記憶部10内の補正テーブルから読出し、厚みセン
サ3の出力カウント値「90」に「+40」だけ補正して、
厚みカウント値「130」の厚さを検知したとする。以
下、同様にして搬送されて来た紙幣4の様々な厚みに対
応するカウント値に対して補正が行われると、理想的な
変換特性を有するV/Fコンバータ、つまり特性線y0を用
いて電圧−周波数変換を行なったと同様の結果が得ら
れ、紙幣4の厚さを正しく検知できることになる。この
結果、紙幣4に貼ってある粘着テープ4aの部分(x2点)
の厚さカウント値は、補正がなければ「90」と認識され
て異常な厚さの紙幣であることを見逃していたものが、
補正により「130」と認識されることにより、厚すぎ判
定レベル「110」を越えることとなるので、異常な厚さ
の紙幣であることを認識することが出来るようになる。
またV/Fコンバータ7の変換特性が特性線y+1に従
う場合は、第7図により、増幅器6の出力電圧が7ミリ
ボルトであれば、厚さカウント値として「120」が得ら
れ、補正がなければ厚すぎレベルを越えてしまい、正常
な厚さの紙幣であるにも拘らず異常な厚さの紙幣と見な
される結果となるが、これを補正テーブルのに格納して
ある補正データ「−32」を加えて補正することにより厚
さカウント値は「88」になり、上記のような誤検知を防
止出来るようになっている。
う場合は、第7図により、増幅器6の出力電圧が7ミリ
ボルトであれば、厚さカウント値として「120」が得ら
れ、補正がなければ厚すぎレベルを越えてしまい、正常
な厚さの紙幣であるにも拘らず異常な厚さの紙幣と見な
される結果となるが、これを補正テーブルのに格納して
ある補正データ「−32」を加えて補正することにより厚
さカウント値は「88」になり、上記のような誤検知を防
止出来るようになっている。
以上のような構成により、V/Fコンバータ7の特性の
ばらつきだけでなく、その周辺回路として用いられるそ
の他の素子の特性のばらつきをも吸収することが出来る
ので、精密な紙幣の厚さ検知が出来るものとなってい
る。
ばらつきだけでなく、その周辺回路として用いられるそ
の他の素子の特性のばらつきをも吸収することが出来る
ので、精密な紙幣の厚さ検知が出来るものとなってい
る。
なお、前記実施例では、厚さ検知を行う紙葉類が紙幣
の場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものでなく、たとえば紙幣以外の有価証券あるいは郵便
物などの場合も同様に適用できる。
の場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものでなく、たとえば紙幣以外の有価証券あるいは郵便
物などの場合も同様に適用できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の紙葉類の厚さ検知装置に
よれば、あらかじめV/Fコンバータなどの変換手段の変
換特性を測定して理想的な変換特性との差異を補正デー
タとして記憶しておき、紙葉類の厚さを実際に測定する
ときに、記憶手段に記憶されている補正データを参照し
て補正するようにしたので、使用する素子の特性にばら
つきがあっても、それに影響されずに正しく紙葉類の厚
さを検知できる紙葉類の厚さ検知装置を提供することが
できる。
よれば、あらかじめV/Fコンバータなどの変換手段の変
換特性を測定して理想的な変換特性との差異を補正デー
タとして記憶しておき、紙葉類の厚さを実際に測定する
ときに、記憶手段に記憶されている補正データを参照し
て補正するようにしたので、使用する素子の特性にばら
つきがあっても、それに影響されずに正しく紙葉類の厚
さを検知できる紙葉類の厚さ検知装置を提供することが
できる。
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は電気回路
の構成図、第2図は厚さ検知装置の構成図、第3図は搬
送される紙幣の状態を示した説明図、第4図は厚みセン
サの出力波形図、第5図ないし第7図は動作を説明する
ための説明図である。 1……基準ローラ、2……検知ローラ、3……厚みセン
サ(第1の変換手段)、4……紙幣(紙葉類)、4a……
粘着テープ、5……搬送ベルト(搬送手段)、6……増
幅器、7……V/Fコンバータ(第2の変換手段)、8…
…カウンタ(カウント手段)、9……制御部(補正手
段)、10……記憶部(記憶手段)。
の構成図、第2図は厚さ検知装置の構成図、第3図は搬
送される紙幣の状態を示した説明図、第4図は厚みセン
サの出力波形図、第5図ないし第7図は動作を説明する
ための説明図である。 1……基準ローラ、2……検知ローラ、3……厚みセン
サ(第1の変換手段)、4……紙幣(紙葉類)、4a……
粘着テープ、5……搬送ベルト(搬送手段)、6……増
幅器、7……V/Fコンバータ(第2の変換手段)、8…
…カウンタ(カウント手段)、9……制御部(補正手
段)、10……記憶部(記憶手段)。
Claims (1)
- 【請求項1】厚さ測定の基準となる基準ローラと、 この基準ローラに接触する変位自在な検知ローラと、 これら基準ローラと検知ローラとの間に紙葉類を送り込
む搬送手段と、 前記基準ローラと検知ローラとの間に紙葉類が送り込ま
れたときの前期変位ローラの変位量を電気信号に変換し
て出力する第1の変換手段と、 この第1の変換手段により得られた電気信号を周波数信
号に変換する変換素子と、 この変換素子の周波数信号出力をカウントして紙葉類の
厚さ信号として出力するカウント手段と、 前記搬送手段により厚さの基準となる紙葉類を搬送した
際の前記カウント手段のカウント値と基準となる紙葉類
を搬送した際に得られるべき前記カウント手段のカウン
ト値との差から前記変換素子の変換特性を補正する補正
データを求め、この補正データを前記第1の変換手段に
より得られた電気信号の各値に対応して記憶する記憶手
段と、 紙葉類の厚さを検出する際には前記第1の変換手段によ
り得られた電気信号の値に対応する前記補正データを前
記記憶手段から読み出しこの読み出した補正データを用
いて前記カウント手段のカウント値を補正する補正手段
とを具備したことを特徴とする紙葉類の厚さ検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63160891A JPH0833940B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 紙葉類の厚さ検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63160891A JPH0833940B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 紙葉類の厚さ検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0212493A JPH0212493A (ja) | 1990-01-17 |
JPH0833940B2 true JPH0833940B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=15724601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63160891A Expired - Lifetime JPH0833940B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 紙葉類の厚さ検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0833940B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009129390A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-11 | Oki Electric Ind Co Ltd | 媒体鑑別装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56109178U (ja) * | 1980-01-17 | 1981-08-24 | ||
JPS623396A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-09 | 三洋電機株式会社 | 硬貨判別処理方式 |
-
1988
- 1988-06-30 JP JP63160891A patent/JPH0833940B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0212493A (ja) | 1990-01-17 |
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