JPH0833905A - 金属帯の圧延方法 - Google Patents

金属帯の圧延方法

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Publication number
JPH0833905A
JPH0833905A JP17127794A JP17127794A JPH0833905A JP H0833905 A JPH0833905 A JP H0833905A JP 17127794 A JP17127794 A JP 17127794A JP 17127794 A JP17127794 A JP 17127794A JP H0833905 A JPH0833905 A JP H0833905A
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JP
Japan
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rolling
mill
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roll
soluble
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Withdrawn
Application number
JP17127794A
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English (en)
Inventor
Shintaro Kaneyasu
信太郎 兼安
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0833905A publication Critical patent/JPH0833905A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンデム式冷間圧延機を用いて、変形抵抗が
大きくて加工硬化しやすい金属帯に対して、表面性状お
よび光沢の優れた高圧下冷間圧延方法を提供する。 【構成】 タンデム式冷間圧延機は上流側から第1ミル
9、第2ミル10、第3ミル11、2Hロール12の順
に配設されている。冷間圧延剤としては、第1ミル9用
には水溶性圧延剤、第2ミル10および第3ミル11用
には高粘度ソリブル圧延剤、2Hロール12用には鉱油
のストレート油が使用される。第2ミル10および第3
ミル11では高圧下圧延が行われ、2Hロール12では
スカム洗浄が行われる。スタンド間で異なる種類の圧延
剤が使い分けられるので、各圧延剤の優れた特性のみを
選択的に活用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンデム式冷間圧延機
における金属帯の冷間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステンレス鋼帯、高合金鉄帯お
よび普通鋼帯などの金属帯はレバース式またはタンデム
式冷間圧延機によって冷間圧延される。レバース式冷間
圧延機は圧延機本体と前後面巻取りリールなどを備えて
いる。レバース式冷間圧延機では、金属帯コイルを前面
巻取りリールに装着し、金属帯コイルを巻き戻しながら
ロールの間隙を開いて金属帯を通し、後面巻取りリール
に巻付けた後、所定の圧下をかけて冷間圧延剤を噴射し
つつ1パス目の冷間圧延を開始する。1パス目の冷間圧
延が終了すると、再度所定の圧下をかけて1パス目と逆
方向に2パス目の冷間圧延を開始する。前記往復圧延は
金属帯の板厚が予め定める板厚に達するまで繰返され
る。レバース式冷間圧延機としては4重圧延機、6重圧
延機、20段ゼンジミアミルを代表とするクラスタ型圧
延機などが用いられる。レバース式冷間圧延機はタンデ
ム式冷間圧延機に比較して、建設費が安価であること、
複圧延金属帯の品質や特定特性を満足させるための特定
の圧延条件が比較的容易にかつ簡単に実現化しやすいこ
と、圧延能力が小さいことなどにより少量生産に適して
いる。また冷間圧延剤は、鉱油のストレート油または鉱
油を水に分散させてエマルジョンにしたソリブル圧延剤
などが主に使用される。
【0003】タンデム式冷間圧延機は、ペイオフリール
と串形に配設されている複数基の圧延機群と、巻取りリ
ールなどを備えている。タンデム式冷間圧延機では、ペ
イオフリールに金属帯コイルを装着し、金属帯コイルを
巻き戻しながら低速で通板し、ロール間隙が予め定める
値に設定された各スタンドに冷間圧延剤を噴射しつつ金
属帯を噛込ませ、圧延された金属帯先端を巻取りリール
に巻付ける。金属帯は、巻取りリールで予め定める張力
を付与された後、加速され、定常圧延速度で圧延され
る。金属帯コイルの尾部では圧延機を減速し低速で圧延
を行う。またペイオフリールと圧延機群の間に溶接機お
よびルーパを適宜配設して、金属帯コイルを連続して冷
間圧延することができる連続冷間圧延機も稼働してい
る。
【0004】一般にタンデム式冷間圧延は1パスの圧延
で予め定める板厚が得られるので、能率および生産性が
非常に高い。しかし限られたスタンド数で予め定める板
厚を得るためには高圧下冷間圧延を行う必要がある。し
たがって普通鋼など比較的軟質な金属帯に対しては、タ
ンデム式冷間圧延機は適用例が極めて多い。該タンデム
式冷間圧延機は複数基の4重圧延機や6重圧延機などに
よって構成されている。またステンレス鋼などの変形抵
抗が大きく加工硬化も激しい硬質な金属帯に対しては、
高圧下冷間圧延が困難であるのでタンデム式冷間圧延機
は適用例が極めて少ない。しかし最近、たとえば特開平
5−212410号公報に開示されているように、生産
性の向上を目的に適用例が増加する傾向にある。該タン
デム式冷間圧延機は、複数基の20段ゼンジミアミル、
または4重圧延機や6重圧延機などによって構成されて
いる。
【0005】前記タンデム式冷間圧延機において、ステ
ンレス鋼帯および普通鋼帯などの金属帯に冷間圧延を行
う際には、冷間圧延剤が使用される。タンデム式冷間圧
延機においては、高圧下圧延が行われるので、圧延ロー
ルの温度が上昇して潤滑性の低下を招き、焼付きいわゆ
るヒートスクラッチ等の表面欠陥が生じやすい。したが
って、ロール冷却性の良好な冷間圧延剤、たとえば鉱油
を基剤とする圧延剤を水に分散させてエマルジョンにし
たソリブル圧延剤が使用される。前記ソリブル圧延剤は
ロール冷却性が良好であり、ヒートスクラッチ等の表面
欠陥が発生しにくく、火災の危険性が少ない。また前記
タンデム式冷間圧延機において冷間圧延を行う際には、
通常全スタンド同一の圧延剤が使用されている。全スタ
ンド同一の圧延剤を使用するのは、異なる種類の圧延剤
が混合すれば圧延剤が変化しその性状が劣化して実質的
に冷間圧延できなくなる、冷間圧延不能のおそれがある
からである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来タ
ンデム式冷間圧延機においてステンレス鋼帯および普通
鋼帯などの金属帯を冷間圧延する際には、全スタンド同
一の冷間圧延剤が使用される。該冷間圧延剤は、鉱油を
基剤とする圧延剤を水に分散させてエマルジョンにした
ソリブル圧延剤である。レバース式冷間圧延機において
は、前記ソリブル圧延剤と鉱油のストレート油が冷間圧
延剤として使用される。
【0007】この冷間圧延剤には、潤滑性、ロール冷却
性、クリーニング性および製品表面光沢性などが要求さ
れる。潤滑性は、圧延剤の膜厚が厚くなるほど向上す
る。この膜厚は圧延剤の粘度が高いほど厚くなるので、
潤滑性は圧延剤の粘度が高いほど向上する。ソリブル圧
延剤の潤滑性と鉱油のストレート油の潤滑性とはほぼ同
等である。ロール冷却性は、水を主体とするソリブル圧
延剤の方が鉱油のストレート油よりも良好である。クリ
ーニング性は、鉱油のストレート油の方がソリブル圧延
剤よりも良好である。一般にソリブル圧延剤は、鉄粉を
含むスカムとの親和力が強いので、スカムが被圧延金属
帯の表面に残留しやすい。残留したスカムは次工程の焼
鈍工程で白いスカム模様を生じやすいので、被圧延金属
帯の表面性状、ひいては製品の表面性状が劣化する。製
品表面光沢性は、冷間圧延機のワークロール面を圧延剤
の薄膜を介して金属帯表面に擦ることによって得られ
る。したがって、圧延剤の粘度が低いほどその膜厚が薄
くなるので、製品表面光沢性は向上する。またこの膜厚
が厚くなると、オイルピットが多数形成され製品表面光
沢性が損なわれるので、圧延剤の粘度が低いほど製品表
面光沢性は向上する。製品表面光沢性は鉱油のストレー
ト油の方がソリブル圧延剤よりも良好である。すなわ
ち、ソリブル圧延剤は鉱油のストレート油と比較してロ
ール冷却性は優れているけれども、クリーニング性およ
び製品表面光沢性は劣る。潤滑性は圧延剤の粘度を高く
すればソリブル圧延剤および鉱油のストレート油とも良
好である。したがって、全スタンド同一の冷間圧延剤が
使用される場合、前記要求特性を全て満たす冷間圧延剤
は存在しないので、使用冷間圧延剤の有する問題点はそ
のまま残留し解消されない。
【0008】前述のように、従来タンデム式冷間圧延機
においてステンレス鋼帯および普通鋼帯などの金属帯を
冷間圧延する際には、全スタンドとも前記ソリブル圧延
剤が使用されている。前記ソリブル圧延剤はロール冷却
性および潤滑性が良好であるので、タンデム式冷間圧延
に必要な高圧下圧延を行うことができる。しかしなが
ら、前記ソリブル圧延剤は製品の表面性状に影響を与え
るクリーニング性、ならびに製品表面光沢性が劣るの
で、全製品を対象にすることができず圧延対象品が制約
される。すなわち従来技術では、タンデム式冷間圧延機
において高圧下冷間圧延と優れた表面性状、ならびに製
品表面光沢性とを並立して満足させることができない。
【0009】本発明の目的は、タンデム式冷間圧延機に
おいて冷間圧延を行う際に、たとえ変形抵抗が大きく加
工硬化の激しい金属帯であっても、その表面性状、なら
びに製品表面光沢性の優れた高圧下冷間圧延方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯をタン
デム圧延機で圧延する際に、異なる種類の圧延剤をタン
デム圧延機のスタンド間で使い分けることを特徴とする
金属帯の圧延方法である。
【0011】また本発明は、前記異なる種類の圧延剤と
して、前半スタンド用には水溶性圧延剤、中間スタンド
用にはソリブル圧延剤、後半スタンド用には鉱油をそれ
ぞれ使用することを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記異なる種類の圧延剤を
使用するスタンド間には、圧延剤を相互に混合させない
分離手段を備えることを特徴とする。
【0013】また本発明は、前記異なる種類の圧延剤を
相互に混合させない分離手段が、金属帯の表面に接触す
るロールであることを特徴とする。
【0014】また本発明は、前記中間スタンドでは、ワ
ークロールの直径を230〜250mmとし、金属帯に
付加される長手方向の張力を15〜50kgf/mm2
とすることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に従えば、金属帯をタンデム圧延機で冷
間圧延する際に、異なる種類の圧延剤がタンデム圧延機
のスタンド間で適正に使い分けられるので、各圧延剤の
優れた特性のみを選択的に活用することができる。すな
わち冷間圧延剤に要求される特性たとえば潤滑性、ロー
ル冷却性、クリーニング性および製品表面光沢性などを
全て満たしながら、たとえ変形抵抗が大きく加工硬化の
激しい金属帯であっても、優れた品質を有する金属帯に
高圧下冷間圧延することができる。
【0016】また本発明に従えば、前記異なる種類の圧
延剤として、前半スタンド用には水溶性圧延剤、中間ス
タンド用にはソリブル圧延剤、後半スタンド用には鉱油
がそれぞれ使用される。前記水溶性圧延剤は圧延速度に
よって摩擦係数が変化しないので、調質圧延剤として好
適であり、前半スタンドは調質圧延機としても使用する
ことができる。前記ソリブル圧延剤は、圧延剤を水に分
散させてエマルジョンにした圧延剤であるので、ロール
冷却性が良好であり、ヒートスクラッチ等の表面欠陥が
発生しにくく、火災の危険性が少ない。またその高粘度
圧延剤を使用すれば、潤滑性が向上するので、中間スタ
ンドで高圧下圧延が可能である。たとえばステンレス鋼
帯にソリブル圧延剤を使用して冷間圧延を行う場合、ス
テンレス鋼帯表面上に付着して残留しやすいスカムを前
記後半スタンド用として用いる前記鉱油が洗浄してしま
うので、次工程の焼鈍工程でスカム模様の発生が防止さ
れる。したがって、表面性状の良好な高圧下圧延を行う
ことができる。
【0017】また本発明に従えば、異なる種類の圧延剤
を使用するスタンド間では、分離手段によって圧延剤が
相互に混合しないようにすることができる。これによっ
て、それぞれの種類の圧延剤の特性を有効に利用するこ
とができる。
【0018】また本発明に従えば、金属帯の表面にロー
ルを接触させて前段スタンドで金属帯表面に付着した圧
延剤を除去し、後段スタンドで使用する圧延剤に混合し
ないように分離させることができる。
【0019】また本発明に従えば、前記中間スタンドで
はワークロールの直径は230〜250mmとされ、金
属帯に付与される長手方向の張力は15〜50kgf/
mm2とされるので、中間スタンドの圧延荷重が低減す
る。したがって圧延荷重低減分だけ高圧下圧延を行うこ
とができるので、金属帯の薄引き冷間圧延が可能とな
る。また、場合によっては、複数基のスタンドの基数を
減らし投資額の節減やコストダウンを狙うことも可能と
なる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明にかかわるプロセスラインの
一例の構成全体を簡略化して示す説明図である。本発明
の冷間圧延方法を実施するための冷間圧延設備事例が図
1に含まれている。金属帯の1つであるステンレス鋼帯
1はコイル毎にペイオフリール2a,2bに装着され、
先行コイルがペイオフリール2aから繰出される。先行
コイルの通板が終了すると、後行コイルがペイオフリー
ル2bから繰出され溶接装置3で先行コイルの尾端と後
行コイルの先端とが溶接される。ステンレス鋼帯1は熱
間圧延ステンレス鋼帯である場合と冷間圧延ステンレス
鋼帯である場合とがある。溶接装置3の下流側には、入
側ルーパ装置4が配設されている。入側ルーパ装置4は
下流側にステンレス鋼帯1を連続通板するために必要な
鋼帯長さを蓄えているので、溶接は下流側を停止せずに
行うことができる。入側ルーパ装置4の下流側には焼鈍
装置5および脱スケール装置6が配設されている。
【0021】ステンレス鋼帯1は焼鈍装置5の焼鈍炉5
aで加熱され冷却装置5bで冷却されて焼鈍処理を終
え、引続き脱スケール装置6で機械的処理と化学的処理
とを組合わせて脱スケール処理される。脱スケール処理
を終えたステンレス鋼帯1は出側ルーパ装置7を介して
ブライドル装置8に連続通板される。ブライドル装置8
の下流側には4基のスタンドが上流側から第1ミル9、
第2ミル10、第3ミル11、2Hロール12の順にタ
ンデムに配設されている。
【0022】第1ミル9はたとえば2重圧延機または4
重圧延機にロール配列を変更可能な冷間圧延機である。
ステンレス鋼帯1が前記焼鈍処理および脱スケール処理
に引続き冷間圧延されるときには、第1ミル9は4重圧
延機として構成される。図1は第1ミル9が4重圧延機
として構成されている状態を示している。ステンレス鋼
帯1が前記焼鈍処理および脱スケール処理後冷間圧延さ
れないときには、第1ミル9は2重圧延機として構成さ
れ、たとえば調質圧延機として使用される。第1ミル9
の下流側には溶接部を剪断する剪断機16が配設されて
おり、デフレクタロール17を介してステンレス鋼帯1
をコイル毎に巻取る前面巻取りリール18が配設されて
いる。前面巻取りリール18および剪断機16はステン
レス鋼帯1が冷間圧延されないときに使用される。前面
巻取りリール18の下流側にはセンタリング装置19を
介してたとえば2基の6重圧延機が上流側から前記第2
ミル10、第3ミル11の順に配設されている。第2ミ
ル10および第3ミル11は全く同一の構成である。セ
ンタリング装置19はステンレス鋼帯1が冷間圧延され
るときに使用される。ステンレス鋼帯1は第1ミル9で
冷間圧延された後センタリング装置19でセンタリング
されつつ第2ミル10に通板される。第3ミル11の下
流側に上下一対のロールにより構成される2Hロール1
2が配設されている。2Hロール12はステンレス鋼帯
1に張力を付与するとともに鋼帯表面上の汚れを洗浄す
る。2Hロール12の下流側にはステンレス鋼帯1の溶
接部を剪断する剪断機13が配設されており、デフレク
タロール14を介してステンレス鋼帯1をコイル毎に巻
取る後面巻取りリール15が配設されている。本発明の
冷間圧延方法は第1ミル9、第2ミル10、第3ミル1
1および2Hロール12で実施される。
【0023】図2は、図1に示すプロセスライン中、本
発明の冷間圧延方法を実施するための冷間圧延設備と、
圧延剤の循環系統とを例示し簡略化して示す模式図であ
る。図1と対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0024】第1ミル9は前述のとおり2重圧延機また
は4重圧延機にロール配列を変更可能な冷間圧延機であ
る。ステンレス鋼帯1が前記焼鈍処理および脱スケール
処理に引続き冷間圧延されるときには、第1ミル9は4
重圧延機として構成される。図2は第1ミル9が4重圧
延機として構成されている状態を示している。第1ミル
9で冷間圧延を行う場合、圧延剤には有機酸を主成分と
する水溶性圧延剤が使用される。前記水溶性圧延剤に
は、有機アミンはほとんど含まれていない。前記水溶性
圧延剤の濃度は約10%である。前記水溶性圧延剤は冷
間圧延中噴射ノズル22a,22bから噴射され、第1
ミル9の下部に設置されたオイルパン23を介して圧延
用タンク24に貯蔵される。貯蔵された水溶性圧延剤は
ポンプ25によって送出され、フィルタ26およびクー
ラ27を経て噴射ノズル22a,22bから噴射され
る。クーラ27は前記水溶性圧延剤の温度を予め定める
温度範囲に調整する。ステンレス鋼帯1は第1ミル9で
冷間圧延された後、空気ノズル31a,31bで水溶性
圧延剤を吹払される。このように吹払して、第1ミル9
の冷間圧延に使用された水溶性圧延剤が、次の第2ミル
10へ送り込まれる鋼帯1に付着してあるいはつたって
第2ミル10および第3ミル11の冷間圧延に使用され
る異なる種類の圧延剤であるソリブル圧延剤に入り込ん
で混じり合わないようにする。また、格別図示しない
が、空気ノズル31a,31bの代わりに、あるいは空
気ノズル31a,31bの直後にたとえば鋼帯1を挟持
する上下一対のロールを設けて、混じり合わないように
分離することを行ってもよい。ステンレス鋼帯1が冷間
圧延されないときには、第1ミル9は2重圧延機として
構成され、調質圧延機として使用される。
【0025】第1ミル9で調質圧延を行う場合、調質圧
延剤には有機酸および有機アミンを主成分とする水溶性
調質圧延剤が使用される。前記水溶性調質圧延剤は調質
圧延速度によって摩擦係数が変化しないように成分調整
されている。前記水溶性調質圧延剤の濃度は約3%であ
る。前記水溶性調質圧延剤は調質圧延中噴射ノズル22
a,22bから噴射され、オイルパン23を介して調質
圧延剤タンク28に貯蔵される。貯蔵された水溶性調質
圧延剤はポンプ29によって送出され、フィルタ30を
経て噴射ノズル22a,22bから噴射される。
【0026】第2ミル10は6重圧延機であり、上下一
対のワークロール10a,10bと、各ワークロール1
0a,10bを補強する中間ロール10c,10dとバ
ックアップロール10e,10fとによって構成されて
いる。ワークロール10a,10bの軸線は同一鉛直面
内に存在する。中間ロール10c,10dおよびバック
アップロール10e,10fの軸線は別の同一鉛直面内
に存在する。ワークロール10a,10bの軸線を含む
鉛直面は後者の鉛直面より約10mm下流側にオフセッ
トされている。また中間ロール10c,10dは軸線方
向に往復移動して形状修正のためのロールシフトを行う
ことができる。さらに中間ロール10c,10dは図示
しないモータによって回転駆動されている。第2ミル1
0のワークロールの直径は230〜250mmである。
ワークロールの直径は小径になるほどステンレス鋼帯1
との接触面積が小さくなるので圧延荷重が減少する。し
たがって、通常普通鋼などの鋼帯を冷間圧延するタンデ
ム式冷間圧延機における上下一対のワークロールの直径
が400〜600mmの範囲であるのに対して、本発明
にかかわる第2ミル10のワークロールの直径は非常に
小径である。また第2ミル10のワークロールの直径の
下限を230mmとしたのは、直径230mm未満のロ
ール径では圧延時水平方向の力によってワークロールが
水平曲げを生じやすくなり、ステンレス鋼帯1の平坦度
が悪くなるからである。また第3ミル11の構成は第2
ミル10と全く同一である。
【0027】第2ミル10および第3ミル11の圧延剤
としては合成エステルを基剤とする圧延剤を水に分散さ
せてエマルジョンにしたソリブル圧延剤が使用される。
前記圧延剤の濃度は約6%である。また前記圧延剤の粘
度は50℃で80cSt級であり、通常の圧延剤の粘度
に比べて極めて高粘度である。高粘度圧延剤は潤滑性を
向上させ圧延荷重を減少させるので、高圧下冷間圧延が
可能となる。前記圧延剤の粘度範囲は50℃で60〜2
00cStまたは40℃で100〜300cStであ
る。また特に好ましい粘度範囲は50℃で60〜100
cStまたは40℃で100〜150cStである。圧
延剤の粘度が高くなると圧延剤の融点が高くなるので、
圧延剤は凝固しやすくなる。圧延剤が凝固すれば冷間圧
延は困難になるので、前記圧延剤の粘度範囲の上限値は
圧延剤の融点から決定される。前記圧延剤の粘度範囲を
超える圧延剤の融点はたとえば50℃で粘度が230c
Stの場合融点は35℃である。したがって圧延剤は常
温で凝固しており、圧延剤として使用することは困難で
ある。また前記圧延剤の粘度の下限値を50℃で60c
Stまたは40℃で100cStとしたのは、下限値未
満の粘度では摩擦係数が高くなり圧延荷重を低減するこ
とができないからである。第2ミル10および第3ミル
11の圧延剤として前記ソリブル圧延剤が使用されるの
はロール冷却性が良いこと、火災の危険性が少ない
こと、ヒートスクラッチが発生しにくいことなどによ
るものである。しかしながら、前記ソリブル圧延剤は鉄
粉を含むスカムとの親和力が強いので、スカムが鋼帯表
面上に付着し残留しやすく、次工程で焼鈍するとスカム
模様が生じやすい。
【0028】ソリブル圧延剤は冷間圧延中、前面噴射ノ
ズル32a,32bおよび後面噴射ノズル32c,32
dから第2ミル10に噴射される。またソリブル圧延剤
は冷間圧延中、前面噴射ノズル33a,33bおよび後
面噴射ノズル33c,33dから第3ミル11に噴射さ
れる。ソリブル圧延剤を前面だけでなく後面からも噴射
するのは、ソリブル圧延剤の付着むらに起因する油模様
の発生を防止するためである。噴射された前記ソリブル
圧延剤は第2ミル10および第3ミル11の下部に設置
されたオイルパン34を介してダーティタンク35に貯
蔵される。ダーティタンク35に貯蔵されている前記ソ
リブル圧延剤は、ポンプ36によって送剤されフィルタ
37を経てクリーンタンク38に貯蔵される。
【0029】クリーンタンク38に貯蔵されている清浄
化された前記ソリブル圧延剤はポンプ42によって送剤
され、クーラ43を経て、前記前後面噴射ノズル32
a,32b,32c,32d,33a,33b,33
c,33dから噴射される。クーラ43は前記ソリブル
圧延剤の温度を予め定める温度範囲たとえば35〜40
℃に調整する。
【0030】前記ソリブル圧延剤の一部は戻り配管45
を経て、前記ダーティタンク35に還流する。戻り配管
45の中間には濃度計44が配設されている。濃度計4
4は前記ソリブル圧延剤中の圧延剤濃度を測定する。圧
延剤濃度が予め定める濃度範囲を下まわるときには、圧
延剤が補給される。冷間圧延が一時中断される場合に
は、前記噴射ノズル32a,32b,32c,32d,
33a,33b,33c,33dへの送剤を停止し、戻
り配管45とダーティタンク35とクリーンタンク38
を循環する経路で前記ソリブル圧延剤が送剤される。ダ
ーティタンク35の液面上部には、スカムが集積してい
る。スカムは定期的にスキマ46によって前記ソリブル
圧延剤とともにかき出され、スカムタンク47に貯蔵さ
れる。さらにスカムタンク47の上部に集積しているス
カムはスカムピット48に排出され、スカムタンク47
の下部に貯蔵される前記ソリブル圧延剤はポンプ49に
よってダーティタンク35に還流される。
【0031】ステンレス鋼帯1は第2ミル10および第
3ミル11で冷間圧延された後、張力検出器20,21
をそれぞれ通板される。張力検出器20,21は張力を
測定するとともにステンレス鋼帯1に付着した前記ソリ
ブル圧延剤を払拭し、ソリブル圧延剤の厚みを均一にし
てこの圧延剤によるムラ模様の発生を防止する。ステン
レス鋼帯1が第2ミル10および第3ミル11で冷間圧
延されるときには、圧延荷重を低減するために大きな張
力が付与される。第2ミル10および第3ミル11のミ
ル出側張力は15kgf/mm2〜50kgf/mm2
範囲に選ばれる。ミル出側張力値の下限を15kgf/
mm2としたのは、15kgf/mm2未満の張力値では
圧延荷重の低減効果が認められないからである。またミ
ル出側張力値の上限を50kgf/mm2としたのは、
50kgf/mm2を超える張力値では板破断のおそれ
があるからである。この第2ミル10および第3ミル1
1の冷間圧延においては同一のソリブル圧延剤を使用し
ているので、両ミル10,11間では圧延剤を混じり合
わないようにする分離手段は必要ないが、第3ミル11
の冷間圧延に使用されたソリブル圧延剤が、次の2Hロ
ール12へ送り込まれる鋼帯1に付着してあるいはつた
って2Hロール12の張力付与等に使用される異なる種
類の圧延剤としての鉱油に入り込んで混じり合わないよ
うにする分離手段が必要である。本実施例においては、
一対のロール構成を有する張力検出器21がこの分離作
用を果たすが、図示しない上下一対のロールを設けてこ
の分離作用を果たすようにしてもよい。
【0032】この2Hロール12は上下一対のロール1
2a,12bと、ロール12a,12bを駆動する図示
しないモータによって構成される。ステンレス鋼帯1は
一対のロール12a,12bの間に挟持されて通板され
る。2Hロール12はステンレス鋼帯1に張力を付与す
るとともにこの鋼帯表面上の汚れを洗浄する。2Hロー
ル12の潤滑剤としては、鉱油のストレート油が使用さ
れる。前記鉱油ストレート油はより洗浄力を向上させる
ためにアルコール系添加剤を含有しているので、ステン
レス鋼帯1表面上に付着し残留しているスカムを洗浄す
ることができる。前記鉱油ストレート油の粘度は40℃
で6.0cStである。前記鉱油ストレート油は噴射ノ
ズル50a,50bから2Hロール12に噴射される。
噴射された前記鉱油ストレート油は2Hロール12の下
部に設置されたオイルパン51を介してタンク52の第
1槽52aに貯蔵される。第1槽52aに貯蔵された鉱
油ストレート油は第1槽52aの堰52bを越えて第2
槽52cに流入する。第2槽52cに貯蔵された鉱油ス
トレート油は遠心分離機53を経て第3槽52dに送油
される。遠心分離機53は油と水との粒子を回転分離す
る。第3槽52dに貯蔵された前記脱水鉱油ストレート
油はポンプ54によってフィルタ55を経て前記噴射ノ
ズル50a,50bから噴射される。ステンレス鋼帯1
は2Hロール12を通板することによって鋼帯表面上に
付着し残留しているスカムが除去されるので、スカム模
様の発生が防止され表面品質が向上する。2Hロール1
2を通過したステンレス鋼帯1はデフレクタロール14
を介してコイル毎に後面巻取りリール15に巻取られ
る。後面巻取りリール15にかかる張力は、2Hロール
12を介在させるので小さくすることができる。また剪
断機13が溶接部を剪断しても、かかる冷間圧延に必要
な張力は2Hロール12によって確保される。
【0033】表1には、本発明の実施例ならびに比較例
の冷間圧延条件と圧延結果とが示されている。冷間圧延
は図2に示す冷間圧延設備を使用して行った。被圧延金
属帯はステンレス鋼帯を使用した。実施例はスタンド間
で異なる圧延剤を使用している。第1ミル9の圧延剤は
有機酸を主成分とする水溶性圧延剤が使用される。前記
水溶性圧延剤の濃度は約10%であった。第2ミル10
および第3ミル11の圧延剤は合成エステルを基剤とす
る圧延剤を水に分散させてエマルジョンにしたソリブル
圧延剤が使用される。圧延剤の濃度は約6%であり、圧
延剤の粘度は表1に示すように比較例の圧延剤の粘度に
比べ高粘度である。2Hロール12の圧延剤は鉱油のス
トレート油が使用される。該鉱油のストレート油はより
洗浄力を向上させるためにアルコール系添加剤を約1%
含有しており、粘度は40℃で6.0cStであった。
比較例は全スタンド同一の圧延剤を使用している。比較
例の圧延剤は鉱油を基油とする圧延剤を水に分散させて
エマルジョンにしたソリブル圧延剤である。圧延剤の濃
度は約6%であった。表1に示す冷間圧延に使用したス
テンレス鋼帯の鋼種はSUS304であった。また出発
材料である熱間圧延ステンレス鋼帯の寸法は、板厚2.
93mm、板幅1252mmであった。冷間圧延のパス
スケジュールおよびミル出側圧延張力は実施例および比
較例とも表1に示すように同一に設定した。第1ミル9
は4重圧延機として構成され、冷間圧延機として使用さ
れた。2Hロールは張力付与とスカム洗浄を行い、実質
的な冷間圧延は行わなかった。第1ミル9、第2ミル1
0、第3ミル11、2Hロール12のワークロールの直
径はそれぞれ460mm、250mm、250mm、7
60mmであった。
【0034】表1に示すように、第2ミル10および第
3ミル11において実施例の圧延荷重は比較例に比べ大
幅に低減した。したがって、高粘度ソリブル圧延剤を使
用することによって圧延荷重低減分だけ高圧下圧延が可
能となる。ステンレス鋼帯1の焼鈍後の表面性状は表1
に示すように実施例の方が比較例よりも良好である。実
施例は2Hロール12においてスカム洗浄を行っている
ので、次工程の焼鈍工程でスカム模様が生じていない。
比較例は2Hロール12においてスカムと親和力の強い
ソリブル圧延剤を使用しているので、スカムがステンレ
ス鋼帯表面上に付着し残留して次工程の焼鈍工程でスカ
ム模様が生じている。前述のように、スタンド毎に圧延
剤を使い分けることによって各圧延剤の優れた特性のみ
を選択的に活用することができるので、全スタンド同一
の圧延剤では困難な表面性状の優れた高圧下冷間圧延を
行うことが可能となる。
【0035】
【表1】
【0036】本発明の他の実施例として、図2に示す冷
間圧延設備を使用してステンレス鋼帯の冷間圧延を行っ
た。冷間圧延剤としては、第1ミル9、第2ミル10、
第3ミル11用には高粘度ソリブル圧延剤、2Hロール
用には鉱油のストレート油がそれぞれぞれ使用された。
第1ミル9、第2ミル10、第3ミル11では高圧下冷
間圧延が行われ、2Hロール12ではスカム洗浄ととも
に軽圧下光沢圧延が行われた。2Hロール12でスカム
洗浄と軽圧下光沢圧延を行うことによって、ステンレス
鋼帯は表面性状ならびに表面光沢が向上する。したがっ
て、全スタンド同一の圧延剤を使用する従来技術では困
難な表面性状ならびに製品表面光沢性の優れた高圧下冷
間圧延が可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属帯を
タンデム圧延機で冷間圧延する際に、異なる種類の圧延
剤がタンデム圧延機のスタンド間で適正に使い分けられ
るので、各圧延剤の優れた特性のみを選択的に活用する
ことができる。すなわち冷間圧延剤に要求される特性た
とえば潤滑性、ロール冷却性、クリーニング性、および
製品表面光沢性など全て満たすことができる。したがっ
て、たとえ変形抵抗が大きくて加工硬化の激しい金属帯
に対しても、全スタンド同一の圧延剤を使用する場合で
は困難な、表面性状ならびに製品表面光沢性の優れた高
圧下冷間圧延を行うことができる。
【0038】また本発明によれば、前記異なる種類の圧
延剤として、前半スタンド用には水溶性圧延剤、中間ス
タンド用にはソリブル圧延剤、後半スタンド用には鉱油
をそれぞれ使用する。前記水溶性圧延剤は圧延速度によ
って摩擦係数が変化しないので、調質圧延剤として好適
であり、前半スタンドは調質圧延機としても使用するこ
とができる。前記ソリブル圧延剤は、圧延剤を水に分散
させてエマルジョンにしているので、ロール冷却性が良
好であり、ヒートスクラッチ等の表面欠陥が発生しにく
く、火災の危険性が少ない。また高粘度圧延剤を使用す
れば潤滑性が向上するので、中間スタンドで高圧下圧延
が可能である。したがって、中間スタンドにおけるソリ
ブル圧延剤の使用により生産性が向上するので、コスト
低減に寄与することができる。たとえばステンレス鋼帯
にソリブル圧延剤を使用して冷間圧延を行う場合、ステ
ンレス鋼帯表面上に付着して残留しやすいスカムを後半
スタンド用として使用する前記鉱油が洗浄するので、次
工程の焼鈍工程でスカム模様の発生を防止することがで
きる。したがって、後半スタンドにおける鉱油の使用に
より歩留が向上するので、コスト低減に寄与することが
できる。
【0039】また本発明によれば、スタンド間で使い分
けられる異なる種類の圧延剤の分離が行われて相互に混
合しないので、種類の異なる圧延剤のそれぞれの特性を
充分に発揮させることができる。
【0040】また本発明に従えば、金属帯の表面にロー
ルが接触して付着している前段スタンドで使用された圧
延剤を充分に除去して、後半スタンドで使用される異な
る種類の圧延剤の特性を充分に発揮させることができ
る。
【0041】また本発明によれば、前記中間スタンドで
はワークロールの直径は230〜250mmとされ、金
属帯に付与される長手方向の張力は15〜50kgf/
mm 2とされるので、中間スタンドの圧延荷重が減少す
る。したがって圧延荷重低減分だけ高圧下圧延を行うこ
とができる。また高圧下圧延によって生産性が向上する
ので、コスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるプロセスラインの一例の構成
全体を簡略化して示す説明図である。
【図2】図1に示すプロセスライン中、本発明の冷間圧
延方法を実施するための冷間圧延設備と、圧延剤循環系
統とを簡略化して示す模式図である。
【符号の説明】
1 ステンレス鋼帯 5 焼鈍装置 6 脱スケール装置 9 第1ミル 10 第2ミル 10a,10b ワークロール 10c,10d 中間ロール 10e,10f バックアップロール 11 第3ミル 12 2Hロール 21 張力検出器 22a,22b,32a,32b,33a,33b,5
0a,50b 前面噴射ノズル 32c,32d,33c,33d 後面噴射ノズル 26,30,37,55 フィルタ 27,43 クーラ 35 ダーティタンク 38 クリーンタンク 44 濃度計 53 遠心分離機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯をタンデム圧延機で圧延する際
    に、異なる種類の圧延剤をタンデム圧延機のスタンド間
    で使い分けることを特徴とする金属帯の圧延方法。
  2. 【請求項2】 前記異なる種類の圧延剤として、前半ス
    タンド用には水溶性圧延剤、中間スタンド用にはソリブ
    ル圧延剤、後半スタンド用には鉱油をそれぞれ使用する
    ことを特徴とする請求項1記載の金属帯の圧延方法。
  3. 【請求項3】 前記異なる種類の圧延剤を使用するスタ
    ンド間には、圧延剤を相互に混合させない分離手段を備
    えることを特徴とする請求項1または2記載の金属帯の
    圧延方法。
  4. 【請求項4】 前記異なる種類の圧延剤を相互に混合さ
    せない分離手段が、金属帯の表面に接触するロールであ
    ることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項
    記載の金属帯の圧延方法。
  5. 【請求項5】 前記中間スタンドでは、ワークロールの
    直径を230〜250mmとし、金属帯に付加される長
    手方向の張力を15〜50kgf/mm2とすることを
    特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の金
    属帯の圧延方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997034715A1 (fr) * 1996-03-18 1997-09-25 Nippon Steel Corporation Procede de laminage en tandem a froid et laminoir en tandem a froid
US7669447B2 (en) * 2001-09-05 2010-03-02 Sms Siemag Aktiengesellschaft Combined use of oil and emulsion for the cold-rolling of strips

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