JP3392937B2 - 圧延材の精整設備 - Google Patents

圧延材の精整設備

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JP3392937B2 JP08708594A JP8708594A JP3392937B2 JP 3392937 B2 JP3392937 B2 JP 3392937B2 JP 08708594 A JP08708594 A JP 08708594A JP 8708594 A JP8708594 A JP 8708594A JP 3392937 B2 JP3392937 B2 JP 3392937B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、冷延板あるいは熱延
板などの圧延材の精整設備に関し、とくに、該圧延材の
表面性状に応じた適切な処置を行い、品質の安定化、生
産効率の改善を図ろうとするものである。 【0002】 【従来の技術】近年、冷延鋼板の製造コストを下げると
ともに、リードタイムを短縮する目的で、異なるプロセ
ス同士を接続して連続化する動きが見られるようになっ
てきた。 【0003】このようなコンセプトに立ったものとして
は、調質圧延設備と精整設備を接続したプロセスライ
ン、あるいは調質圧延設備の上工程にさらに連続焼鈍炉
や各種表面処理設備を接続したプロセスラインが知られ
ており、日本国内でもすでに多数のラインが稼働してい
る状況にある。 【0004】ここに、例えば調質圧延設備と精整設備を
接続したプロセスラインの構成としては、調質圧延用の
圧延機(スキンパスミル)、防錆油を塗布する塗油装
置、巻き取りリールが順次配列したものがあり、これに
よって従来は少なくとも2つのラインを通して処理して
いたものを単一のラインで処理できるようになり、上記
の目的を有利に達成することができるようになった。 【0005】ところで、かかるプロセスライン(調質圧
延設備+精整設備)においては以下に述べるような問題
があった。 【0006】すなわち、操業中に定期的にワークロール
の組み替えを行う場合やワークロールに疵が入り突発的
にロールの組み替えを行う必要が生じた場合には、スキ
ンパスミルを開放(調質圧延を行わない)し、その圧延
材(調質圧延を行わないものを以下、「ノースキンパス
材」と略記する)はそのまま通過させて巻き取り工程に
入ることになる。ここで問題となるのが、先に処理した
圧延材に塗布した際の油が塗油装置〜巻き取りリールの
間に設置される数個の通板ロールに付着し、この油が、
防錆油の塗布を必要としないノースキンパス材にまで付
着することである。(同様な問題は、無塗油製品と塗油
製品を同一のラインで作り分ける場合にも生ずる。)そ
して、このノースキンパス材を改めて調質圧延する際
に、かかる板材の表面に防錆油が付着していると、通常
の板とはその表面状態が著しく異なるため、伸び率に差
異が生じる不利があるほか、表面に汚れが付着しやす
く、品質低下を招く不利があった。この傾向はドライス
キンパス材においてとくに顕著であった。 【0007】こうした品質低下を防止するために、従来
一般的にとられていた方法として、調質圧延を行うに先
立って、他のラインで電解洗浄を行い防錆油を除去する
ことが採用されていたが、この方法は生産性を著しく阻
害していた。 【0008】また、品質低下防止のための別の方法とし
て、塗油装置以降に配置されたロールにつき、十分な手
入れを行うことによって電解洗浄ラインの省略を図る試
みもあるが、このような手入れの付加は連続ラインの稼
働能率ひいては生産性の向上に対して極めて不利であっ
た。 【0009】さらにまた、防錆油の付着を避ける技術と
しては、カットシャーで鋼板を切断した後にピンチロー
ルで鋼板をオイラーロールに押しつけるようにした特開
平5−269525号公報に開示のような方法が知られ
ている。この方法によれば、塗油後、通板ロールを介在
させずに直ちに板を巻き取るので、塗油装置を停止させ
さえすれば鋼板表面への防錆油の付着を完全に防止する
ことができる。 【0010】しかしながら、この方法の場合、塗油装置
から発生する霧滴の、他の設備への飛散を防止する排気
設備の設置を考慮すると、塗油装置自体が大型にならざ
るを得ないばかりか、このような塗油装置を、時々刻々
変化するコイル外径に応じて変化する、搬送パスライン
に追従させるのは設備的に非常に困難であった。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、塗
油装置を有するプロセスラインにおける上述したような
問題を有利に解決できる精整設備を提案するところにあ
る。この発明の他の目的は、表面状態が異なる圧延材を
処理する場合に、品質低下あるいは生産性低下を招くこ
となく操業することができる精整設備を提案するところ
にある。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明は、圧延材を巻
き取るリールに向けて、塗油装置、少なくとも一組のピ
ンチロール、シャー、デフレクタロールを順次配設して
なる精整設備であって、前記設備は、圧延材の表面状況
に応じて搬送ラインへ入替えできる複数本のデフレクタ
ロールを有し、調質圧延設備に接続してなることを特徴
とする圧延材の精整設備である。そして、この精整設備
は、調質圧延ラインや連続焼鈍−調質圧延ライン等の下
流に接続することができるほか、熱間圧延−酸洗ライ
ン、電気錫めっきライン、電気亜鉛めっきライン、溶融
亜鉛めっきライン等種々のラインに接続できるものであ
る。 【0013】 【作用】この発明における設備配列上のポイントは次の
とおりに集約することができる。 【0014】塗油装置〜シャー間にデフレクタロール
が配置されていないこと。 塗油装置〜シャー間に一組以上のピンチロールが配置
されていること。 シャー〜巻き取りリール間に必要最小個数のデフレク
ターロールが配置され、このロールは複数本からなるも
のとし、そのいずれもが、必要に応じて適宜、圧延材の
搬送パスラインへ入替えできる構造になっていること。 【0015】これらについて、次に説明する。ラインが
運転状態にあるとき、塗油装置〜シャー間には常に圧延
材が存在するため、その状態でデフレクタロールを入替
えることは困難であるから、この間にデフレクタロール
が配置されていないことが肝要である。 【0016】また、圧延材の巻き取り中はコイルの外径
が時々刻々と変化するから、搬送パスラインのレベルを
常に一定にするには、巻き取りリールの手前にデフレク
タロールを配置しておくのが有用である。圧延材をシャ
ーによって切断したのちはシャー〜巻き取りリール間に
圧延材が存在しないことになるので、デフレクタロール
の入替えも容易となる。 【0017】上述したように、この発明においては、巻
き取りリールの直前に複数本のデフレクタロールを配置
して、圧延材の表面状況に応じて搬送パスラインに入替
えできるようにしたので、塗油の付着を避けたいような
場合には、ロールの入替えのみを行えばよく、余計な工
程を付加する必要がないだけでなく、品質の低下が避け
られ生産効率を著しく改善することができる。また、こ
の発明によって、前コイルと次コイルとで塗布する防錆
油の種類が異なり、防錆油が相互に混入するのを避けた
い場合(例えば、混入すると脱脂性やその後の化成処理
性に悪影響を及ぼす)にも、同様に、品質の低下や生産
効率を改善する効果が発揮される。 【0018】 【実施例】以下、図面を用いてこの発明を詳細に説明す
る。 【0019】図1は、この発明に従う設備の構成を示し
たものであり、図中1は圧延材、2は圧延材1の表面に
防錆油等を塗布する塗油装置、3はピンチロールであっ
て、このピンチロール3によってシャーSによる切断後
の圧延材を支持するとともに、それを前方に送り出す
が、上流工程での未処理の圧延材1につき、防錆油の付
着が心配されるような場合には迅速にロールを開放する
ことができるようになっている。 【0020】また、4はエプロン、5は一端を油圧シリ
ンダ5aに接続し枢軸5bを中心にして揺動可能なリン
ク5cを備えたデフレクタロールであって、このデフレ
クタロール5は複数本からなり(この例では2本)、油
圧シリンダ5aの作動により搬送パスラインへ交互に入
替えできるようになっている。また、6はカローセルタ
イプの例で示した巻き取りリールであり、この巻き取り
リール6は複数個設けるようにしてもよく、この場合に
は、デフレクタロール5はそれぞれのリールに一組ずつ
配置するようにする。 【0021】デフレクタロール5の入替えはコイル分割
ののち行う。すなわち、入替えは図2に示すような手順
で行えばよい。 【0022】缶用材料T4〜T5CA相当の鋼板を対象
として、上掲図1に示したような本発明設備を使用して
処理した場合、および図3に示すような従来設備を使用
して処理した場合の各々について、その過程で発生した
ノースキンパス材を、他ラインで改めて調質圧延(ドラ
イスキンパス、伸び率1.5%)を行ったときの不良品
の発生率を調査した。ここで、本発明設備を使用するに
あたっては、調質圧延・塗油の実施材と、調質圧延・塗
油の未実施材とで、デフレクタロールを交互に使い分け
して処理し、従来設備では、そのまま同じデフレクタロ
ールによって処理した。なお、これらいずれの場合も塗
油量は100mg/m2 とした。 【0023】その結果を図4に示す。図4より明らかな
ように、従来設備の使用では、不良製品(汚れ、伸び率
不良)が25%も発生したのに対し、この発明に従う設
備を使用すれば、極めて少なくなることが確認できた。
このように、この発明にしたがう設備を適用することに
より不良製品が従来設備による場合に比べて激減した理
由は、これまでも述べたように、調質圧延鋼板に塗布し
た防錆油が後続のノースキンパス材に付着しなかったか
らである。 【0024】なお、上掲図1発明例においては、デフレ
クターロールが2本の場合を示したが、この数が3本以
上とすることもできる。また、デフレクターロールを洗
浄する機構を設け、かかるロールの待機中に洗浄するこ
とがでるようにしておけば、3種類以上の用途(表面状
態)にも適用することができ、適用範囲はさらに広が
る。また、図1では、圧延材の搬送パスラインが水平と
なる場合についての例を示したが、搬送パスラインが必
ずしも水平である必要はなく、垂直であってもよく、こ
れに塗油装置、シャー等を配置した構成としてもよい。
ただし、塗油装置〜シャー間にデフレクタロールを配置
することはできないので、垂直搬送パスラインに塗油装
置を、これに続く水平搬送パスラインにシャーを配置す
るような組み合わせは不可能である。 【0025】図5は、この発明に従う精整設備を連続焼
鈍−調質圧延ラインの下流に配置した例である。このほ
かに、この発明に従う精整設備は、最近冷延鋼板の代替
として使用されつつある熱延鋼板の製造のための、熱間
圧延−酸洗−調質圧延−精整ラインとか、溶融亜鉛めっ
き−調質圧延−精整ラインなどにおいて、塗油装置を伴
う精整設備として、適宜配置し使用することが可能であ
る。さらに、塗油に限らずクロメート処理等、鋼板に液
体を塗布する場合にも、この発明を応用することが可能
である。 【0026】 【発明の効果】この発明によれば、巻き取りリールの入
側に配置したデフレクタロールの入替えのみで、圧延材
の表面状況に応じた対応が可能となり、品質の良好な圧
延材を安定的に供給できるだけでなく、生産効率の改善
にも極めて有用である。また、この発明によれば、デフ
レクターロールを洗浄する機構を設け、かかるロールの
待機中に洗浄することによって3種類以上の用途にも適
用することができ、適用範囲は極めて広い。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に従う精整設備の構成を示した図であ
る。 【図2】デフレクタロールの入替え要領を示した図であ
る。 【図3】従来設備の構成を示した図である。 【図4】製品不良発生率を比較して示した図である。 【図5】連続焼鈍炉、調質圧延設備および精整設備を接
続したプロセスラインを示した図である。 【符号の説明】 1 圧延材 2 塗油装置 3 ピンチロール 4 エプロン 5 デフレクタロール 6 リール S シャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−141422(JP,A) 実開 平4−47805(JP,U) 実開 昭55−77517(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/22 B21B 15/00 B21C 47/00 B65H 23/26

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】圧延材を巻き取るリールに向けて、塗油装
    置、少なくとも一組のピンチロール、シャー、デフレク
    タロールを順次配設してなる精整設備であって、この精
    整設備は、圧延材の表面状況に応じて搬送パスラインへ
    入替えできる複数のデフレクタロールを有し、調質圧延
    設備に接続してなることを特徴とする圧延材の精整設
    備。
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