JPH08338823A - 酸素センサの劣化判定装置 - Google Patents

酸素センサの劣化判定装置

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JPH08338823A
JPH08338823A JP7146549A JP14654995A JPH08338823A JP H08338823 A JPH08338823 A JP H08338823A JP 7146549 A JP7146549 A JP 7146549A JP 14654995 A JP14654995 A JP 14654995A JP H08338823 A JPH08338823 A JP H08338823A
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oxygen sensor
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deterioration
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Asamichi Mizoguchi
朝道 溝口
雅之 ▲高▼見
Masayuki Takami
Kazuhiro Okazaki
和弘 岡崎
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な方法で且つ精度良く酸素センサの劣化判
定を行う。 【構成】酸素センサ5は、電圧印加に伴い酸素濃度(空
燃比)に対応したほぼ一定の限界電流を出力する検出素
子部6と、同検出素子部6を加熱するヒータ7とを有し
ている。マイクロコンピュータ2のCPU2aは、酸素
センサ5の内部抵抗を検出し、その内部抵抗が目標値に
一致するようにヒータ7の通電をフィードバック制御す
る。また、センサ劣化判定時において、CPU2aは、
酸素センサ5の印加電圧を正の電圧から負の電圧に切り
換え、その電圧切り換え直後に発生するピーク電流を検
出する。さらに、CPU2aは、ピーク電流の変化量
が、所定の劣化判定値を越えた時に当該センサ5が劣化
している旨を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、限界電流方式の酸素
センサに適用される劣化判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば自動車用エンジンにおいて
は、排気ガス中の酸素濃度に応じて空燃比をリニアに検
出する限界電流方式の酸素センサが採用されている。こ
の限界電流方式の酸素センサは、電圧印加に伴い酸素濃
度に対応したほぼ一定の限界電流を出力し、前記自動車
用エンジンの空燃比制御システムに起用された場合に
は、その時のセンサ出力(限界電流値)に応じて空燃比
が求められる。
【0003】また、上記酸素センサでは、経時的な劣化
を精度良く検出する技術が要望されており、この種の従
来技術として例えば特開平4−233447号公報の
「排気濃度センサの劣化検出方法」が開示されている。
この公報では、酸素センサに電圧を印加した時の酸素セ
ンサの出力電流から、当該酸素センサの内部抵抗を算出
し、その内部抵抗値が大きくなると酸素センサが劣化し
たと判定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来公
報の場合、以下に示す問題を生ずる。つまり、上述の酸
素センサの場合、限界電流を精度良く検出するにはセン
サ本体(固体電解質層等)を所定の活性温度(例えば、
650℃)に保持する必要があり、酸素センサにヒータ
を内蔵して同ヒータの通電を制御する場合がある。この
場合、酸素センサが劣化していたとしてもヒータの通電
量が増やされることで、結果的に内部抵抗がほぼ一定値
に維持される。従って、本来劣化の状態であってもその
旨を行うことができないという問題を招く。
【0005】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、新規な方法で
且つ精度良く酸素センサの劣化判定を行うことができる
酸素センサの劣化判定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、電圧印加に伴い酸素濃度
に対応したほぼ一定の限界電流を出力する酸素センサに
適用される劣化判定装置であって、前記酸素センサの印
加電圧を所定電圧に切り換える電圧切換手段と、前記電
圧切換手段による電圧切り換え直後から前記酸素センサ
による電流が収束するまでの間において前記電圧切り換
えに伴う電流変化を検出する電流変化検出手段と、前記
電流変化検出手段により検出された電流変化に基づいて
前記酸素センサが劣化している旨を判定する劣化判定手
段とを備えることを要旨としている。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記酸素センサの内部抵抗を検出す
る内部抵抗検出手段と、前記酸素センサに付設されたヒ
ータと、前記内部抵抗検出手段による検出されたセンサ
内部抵抗と所定の目標値との偏差をなくすべく前記ヒー
タへの通電をフィードバック制御するヒータ制御手段と
を備え、前記劣化判定手段は、前記電流変化検出手段に
より検出された電圧切り換え直後の電流変化が、前記電
圧切換手段による電圧変化に対応する劣化判定域を越え
た時に当該センサが劣化している旨を判定する。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記電圧切換手段による電圧切り換
え後においてセンサ電流が収束した時の当該電流値を検
出する収束電流検出手段を備え、前記劣化判定手段は、
前記電流変化検出手段により検出された電圧切り換え直
後の電流変化が、前記収束電流検出手段により検出され
た収束電流に対応する劣化判定域を越えた時に当該セン
サが劣化している旨を判定する。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記劣化判定手段は、前記収束電流
の絶対値が大きい場合ほど、前記電流変化が大きくなる
方向に前記劣化判定域を設定する。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記酸素センサの内部抵抗を検出す
る内部抵抗検出手段を備え、前記劣化判定手段は、前記
電流変化検出手段により検出された電圧切り換え直後の
電流変化が、前記内部抵抗検出手段により検出されたセ
ンサ内部抵抗に対応する劣化判定域を越えた時に当該セ
ンサが劣化している旨を判定する。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記劣化判定手段は、前記センサ内
部抵抗が大きい場合ほど、前記電流変化が小さくなる方
向に前記劣化判定域を設定する。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、電圧切換手段
は、酸素センサの印加電圧を所定電圧に切り換える。電
流変化検出手段は、電圧切換手段による電圧切り換え直
後から前記酸素センサによる電流が収束するまでの間に
おいて前記電圧切り換えに伴う電流変化を検出する。劣
化検出手段は、電流変化検出手段により検出された電流
変化に基づいて前記酸素センサが劣化している旨を判定
する。
【0013】要するに、限界電流式酸素センサにおいて
は、例えば印加電圧を正の電圧から負の電圧に切り換え
た際には負の方向に急峻な電流(以下、これをピーク電
流という)が発生し、逆に印加電圧を負の電圧から正の
電圧に切り換えた際には正の方向に急峻な電流(ピーク
電流)が発生することが知られている。かかる場合、ピ
ーク電流の大きさは、酸素センサの劣化状況に対応する
ため、上記構成により酸素センサの劣化が精度良く検出
される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、内部抵抗
検出手段は、酸素センサの内部抵抗を検出する。ヒータ
制御手段は、内部抵抗検出手段による検出されたセンサ
内部抵抗と所定の目標値との偏差をなくすべく前記ヒー
タへの通電をフィードバック制御する。劣化判定手段
は、電流変化検出手段により検出された電圧切り換え直
後の電流変化が、前記電圧切換手段による電圧変化に対
応する劣化判定域を越えた時に当該センサが劣化してい
る旨を判定する。
【0015】即ち、限界電流式酸素センサは、例えば図
12(a)の等価回路で表すことができる。但し、「R
b」は電解質の内部抵抗、「Rd」は電解質と電極との
界面の抵抗、「Cd」は界面の静電容量である。かかる
場合、センサ劣化に伴い酸素センサのポーラス状の電極
が目詰まり等を生ずると、図12(a)の抵抗Rdが増
大する。しかし、酸素センサの内部抵抗を目標値にフィ
ードバック制御していれば、結果的に抵抗Rbが減少す
ることになる。従って、印加電圧を切り換えた直後にお
ける電流経路(図のの経路)において、ピーク電流の
変化が大きくなる。それにより、ピーク電流の変化が劣
化判定域を越え、劣化の旨が判定される。
【0016】このとき、例えば印加電圧が正の電圧Vp
から負の電圧Vnに切り換えられた際には、ピーク電流
値Ioが次の式で求められる。 Io=Ip−(Vp−Vn)/Rb 従って、このピーク電流値Ioを判定するには、電圧切
換手段による電圧変化量に対応する劣化判定域に基づき
行うのが望ましい。なお、図12(b)は電圧切り換え
に伴う電流変化を示しており、センサ電流の実線は正常
時(劣化前)の波形を示し、同センサ電流の破線は劣化
後の波形を示す。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、収束電流
検出手段は、電圧切換手段による電圧切換後においてセ
ンサ電流が収束した時の当該電流値を検出する。劣化判
定手段は、電流変化検出手段により検出された電圧切り
換え直後の電流変化が、前記収束電流検出手段により検
出された収束電流に対応する劣化判定域を越えた時に当
該センサが劣化している旨を判定する。
【0018】つまり、酸素センサが劣化すると、当該セ
ンサの内部抵抗(前述した図12のRb,Rdを含む全
抵抗値)は増大する傾向にあるため、電圧切り換え後の
収束電流(の絶対値)は小さくなる。従って、ピーク電
流の変化と収束電流(の絶対値)との比は、劣化が進む
ほど大きくなり、その旨が劣化判定手段により判定され
る。特に、請求項4に記載したように劣化判定域を設定
することで、より正確な劣化判定が実現できる。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、内部抵抗
検出手段は、酸素センサの内部抵抗を検出する。劣化判
定手段は、電流変化検出手段により検出された電圧切り
換え直後の電流変化が、前記内部抵抗検出手段により検
出されたセンサ内部抵抗に対応する劣化判定域を越えた
時に当該センサが劣化している旨を判定する。
【0020】つまり、酸素センサが劣化すると、当該セ
ンサのセンサ内部抵抗は増大の傾向にある。従って、ピ
ーク電流の変化とセンサ内部抵抗との比は、劣化が進む
ほど大きくなり、その旨が劣化判定手段により判定され
る。特に、請求項6に記載したように劣化判定域を設定
することで、より正確な劣化判定が実現できる。
【0021】なお、上記請求項2の構成では、電圧切り
換え時におけるピーク電流の変化だけでセンサの劣化判
定を行うために、センサ内部抵抗を目標値に一致させる
べくヒータの通電をフィードバック制御したが、請求項
3〜6の構成では、収束電圧又はセンサ内部抵抗との相
対比較により劣化判定を行うため、上記フィードバック
制御を要件としない。そのため、単にヒータの通電をオ
ープン制御で行う装置にも具体化が可能となる(勿論、
請求項3〜6の構成は、フィードバック制御の装置でも
具体化が可能)。
【0022】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を自動車用内燃機関の空
燃比検出装置にて具体化した第1実施例を図面に従って
説明する。
【0023】図1は本実施例における空燃比検出装置の
概要を示す回路図である。図1において、電子制御装置
(以下、ECUという)1は、CPU(中央処理装置)
2a,ROM(リードオンリメモリ)2b,RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)2cを備えたマイクロコンピュ
ータ2を中心に構成されている。このマイクロコンピュ
ータ2は、後述する限界電流方式の酸素センサ5の電流
測定値を入力し、所定の演算プログラムに従い空燃比を
求め出力する。また、マイクロコンピュータ2にはエン
ジン制御用ECU21が接続されており、前記マイクロ
コンピュータで求められた空燃比はエンジン制御用EC
U21に出力される。エンジン制御用ECU21は、上
記空燃比やその他内燃機関情報、車両運転情報に基づき
空燃比フィードバック制御を実施する。
【0024】一方で、マイクロコンピュータ2は、酸素
センサ5の劣化を判定し、その劣化判定信号をエンジン
制御用ECU21に出力する。エンジン制御用ECU2
1は劣化判定信号に従い警告灯22を点灯表示させて、
酸素センサ5の劣化の旨をドライバ等に告知する。
【0025】酸素センサ5は図示しない内燃機関の排気
管に設けられており、検出素子部6とヒータ7とを有し
ている。検出素子部6は、空燃比リーン領域における酸
素濃度、若しくは空燃比リッチ領域における一酸化炭素
(CO)濃度に対応する限界電流を発生し、ヒータ7は
検出素子部6を活性温度(例えば、約650℃以上)に
加熱する。この場合、マイクロコンピュータ2に設けら
れたヒータ通電制御回路3がヒータ7への通電電流を制
御し、これにより検出素子部6の温度が活性温度範囲に
保持される。具体的には、ヒータ通電制御回路3はスイ
ッチング素子としてのトランジスタ3aを有し、同トラ
ンジスタ3aのコレクタ端子にヒータ7の一端が接続さ
れている。トランジスタ3aは、マイクロコンピュータ
2からの通電信号に伴いオン・オフ動作し、ヒータ7の
通電をデューティ制御させる。また、ヒータ7の他端に
はバッテリ電源+Bが接続されている。
【0026】マイクロコンピュータ2と検出素子部6と
の間には、電圧印加部8,電流測定部12が接続されて
いる。そして、マイクロコンピュータ2にて制御される
限界電流検出用の印加電圧は、電圧印加部8のD/A変
換器9,オペアンプ10,抵抗11を介して検出素子部
6に印加される。また、検出素子部6にて発生する限界
電流の測定値は、電流測定部12の抵抗11,オペアン
プ13,A/D変換器14を介してマイクロコンピュー
タ2に入力される。
【0027】図2は酸素センサ5の構造を概略的に示す
断面図である。検出素子部6において、断面カップ状に
形成された固体電解質層16の外表面には、排気ガス側
電極層18が固着され、内表面には大気側電極層19が
固着されている。また、排気ガス側電極層18の外側に
は、プラズマ溶射法等により拡散抵抗層17が形成され
ている。固体電解質層16は、ZrO2 、HfO2 、T
hO2 、Bi2 3 等にCaO、MgO、Y2 3 、Y
2 3 等を安定剤として固溶させた酸素イオン伝導性
酸化物焼結体からなり、拡散抵抗層17は、アルミナ、
マグネシャ、ケイ石質、スピネル、ムライト等の耐熱性
無機物質からなる。排気ガス側電極層18及び大気側電
極層19は共に、白金等の触媒活性の高い貴金属からな
り、多孔質の化学メッキとして固体電解質層16の両表
面に形成されている。なお、排気ガス側電極層18の面
積及び厚さは、10〜100mm2 及び0.5〜2.0
μm程度となっており、一方、大気側電極層19の面積
及び厚さは、10mm2 以上及び0.5〜2.0μm程
度となっている。
【0028】ヒータ7は大気側電極層19内に収容され
ており、その発熱エネルギーにより大気側電極層19、
固体電極質層16、排気ガス側電極層18及び拡散抵抗
層17を加熱する。ヒータ7は、検出素子部6を活性化
するに十分な発熱容量を有している。
【0029】そして、上記構成の酸素センサ5におい
て、検出素子部6は理論空燃比点にて濃淡起電力を発生
し、理論空燃比点よりリーン領域の酸素濃度に応じた限
界電流を発生する。この場合、酸素濃度に対応する限界
電流は、排気ガス側電極層18の面積、拡散抵抗層17
の厚さ、気孔率及び平均孔径により決定される。また、
理論空燃比よりもリッチ側の領域では、未燃ガスである
一酸化炭素(CO)の濃度が空燃比に対してほぼリニア
に変化し、酸素センサ5の検出素子部6はCO濃度に応
じた限界電流を発生する。
【0030】ここで、酸素センサ5の電圧−電流特性に
ついて図3を用いて説明する。つまり、図3に示すよう
に特性線L1は、検出素子部6の固体電解質層16に印
加される電圧が変化しても同固体電解質層16に流れる
電流の変化が微小な部分(図の電圧軸に平行な直線部
分)、いわゆる”限界電流発生域”を有している(な
お、この領域を過電圧支配領域とも言う)。そして、こ
の直線部分の限界電流発生域にて限界電流が特定される
ようになっている。酸素センサ5の限界電流値は空燃比
に比例し、空燃比がリーン側になるほど増大し、逆に空
燃比がリッチ側になるほど減少する。
【0031】また、この電圧−電流特性において限界電
流発生域よりも小さい電圧域は、抵抗支配域となってお
り、その抵抗支配域における特性線L1の傾きは、検出
素子部6における固体電解質層16の内部抵抗により特
定される。ここで、固体電解質層16の内部抵抗は温度
変化に伴い変化するため、検出素子部6の温度が低下す
ると抵抗の増大により上記傾きが小さくなる。この場
合、温度が低下すると、電圧−電流特性は図3に破線で
示す特性線L2で特定される。特性線L2による限界電
流は特性線L1による限界電流とほぼ一致する。
【0032】なお、本実施例は、請求項1又は2に記載
した発明に相当するものであって、マイクロコンピュー
タ2内のCPU2aにより電圧切換手段、電流変化検出
手段、劣化判定手段、内部抵抗検出手段及びヒータ制御
手段が構成されている。
【0033】次に、上記の如く構成される空燃比検出装
置の作用を説明する。図4のフローチャートは、マイク
ロコンピュータ2内のCPU2aにより実行されるメイ
ンルーチンを示しており、CPU2aは数ms間隔でこ
のルーチンを繰り返し実行する。
【0034】さて、図4のルーチンがスタートすると、
CPU2aは、先ずステップ110で空燃比検出ルーチ
ン(A/F検出ルーチン)を実行する。通常は、この空
燃比検出ルーチンのみが数ms間隔で繰り返し実行さ
れ、後述するステップ120,140,160のいずれ
かの条件が成立した場合には、ステップ130の内部抵
抗検出ルーチン(Zdc検出ルーチン)、ステップ15
0のヒータ制御ルーチン、又はステップ170のセンサ
劣化判定ルーチンが実行される。
【0035】各ステップの内容を詳述する。なお、図5
はステップ110の空燃比検出ルーチンを、図6はステ
ップ130の内部抵抗検出ルーチンを、図7はステップ
150のヒータ制御ルーチンを、図8はステップ170
のセンサ劣化判定ルーチンを、それぞれ示す。
【0036】さて、図5の空燃比検出ルーチンにおい
て、CPU2aは、先ずステップ111で酸素センサ5
の検出素子部6に電圧Vp(正の電圧)を印加する。電
圧Vpの値は、図3に示すように検出したい空燃比(限
界電流値Ip)の範囲を全て検出可能な値とする。例え
ば、内部抵抗Zdcが30Ωで、空燃比=12〜18を
検出したいとすれば、Vp=0.3〜0.5〔ボルト〕
でよい。
【0037】その後、CPU2aは、ステップ112で
電圧Vpを印加した時に検出素子部6に流れる電流値、
即ち限界電流値Ipを検出する。さらに、CPU2a
は、ステップ113で図9に示す限界電流値−空燃比マ
ップを用いてその時の限界電流値Ipを空燃比(A/
F)に変換する。また、CPU2aは、続くステップ1
14で上記の如く得られた空燃比をエンジン制御用EC
U21に出力した後、本ルーチンを終了する。
【0038】一方、空燃比検出後において、図4のステ
ップ120では、CPU2aは酸素センサ5の内部抵抗
Zdcを検出するか否かを判別する。このとき、内部抵
抗Zdcの検出条件としては排気ガスの温度変化に従う
のがよく、具体的には、機関回転数,吸気管圧力,吸入
空気量,排気ガス量等が急変した場合に内部抵抗Zdc
の検出要と判定する。なお、この判定を単一時間毎に行
い、周期的(例えば1秒毎)に内部抵抗Zdcを検出す
るようにしてもよい。この場合、エンジン制御用ECU
21を介してマイクロコンピュータ2へ内燃機関情報を
入力する必要はない。
【0039】そして、上記ステップ120が肯定判別さ
れた場合には、CPU2aはステップ130に進み、図
6の内部抵抗検出ルーチンを実行する。即ち、図6にお
いて、CPU2aは、ステップ131で酸素センサ5の
検出素子部6に電圧Vn(負の電圧)を印加する。この
電圧Vnの値は、図3に示すように限界電流発生域にか
からない抵抗支配域の電圧であり、具体的にはVn=−
0.3〜−1〔ボルト〕でよい。
【0040】その後、CPU2aは、ステップ132で
時間t1だけ待機する。つまり、酸素センサ5の印加電
圧を正の電圧Vpから負の電圧Vnに切り換えると、図
10に示す如く電圧切り換え直後に急峻な電流変化(ピ
ーク電流)が発生し、その後、静特性上の電流値Inに
収束する(以下、「In」を収束電流値という)。そこ
で、電圧切り換え後、電流が完全に収束するのに必要な
時間t1(数10ms〜数100ms)だけ待ち、時間
t1経過後に、CPU2aは、ステップ133で収束電
流値Inを検出すると共に、当該電流値InをRAM2
cに記憶させる。
【0041】さらに、CPU2aは、ステップ134で
検出素子部6の印加電圧を負の電圧Vnから元の正の電
圧Vpに戻すと共に、ステップ135で時間t2だけ待
機する。この時間t2も、図10に示すように電圧切り
換え時におけるピーク電流を完全に収束させるための待
機時間(数10ms〜数100ms)である。
【0042】その後、CPU2aは、ステップ136で
ステップ131の負の電圧Vnとステップ133の収束
電流値In(負の電流値)とからその時の検出素子部6
(固体電解質層16)の内部抵抗Zdc(=Vn/I
n)を算出する。かかる図6では、上記の如く時間t
1,t2だけ待機した後に電流値(In、又は図5のI
p)が検出されることにより、精度の高い検出結果が得
られる。
【0043】上記図6の処理を図10のタイムチャート
を用いてより具体的に説明する。つまり図10では、T
1のタイミングで電圧が「Vp」から「Vn」に切り換
えられ、時間t1(数10ms〜数100ms)が経過
したT2のタイミングで収束電流値Inが検出されると
共に、電圧が元の電圧Vpに戻される。さらに時間t2
(数10ms〜数100ms)が経過したT3のタイミ
ングで内部抵抗Zdcが算出される。
【0044】また、図4のメインルーチンのステップ1
40では、CPU2aはヒータ7の通電制御を行うか否
かを判別する。このとき、ヒータ制御の実行条件として
は、前記ステップ120と同様に、機関回転数,吸気管
圧力,吸入空気量,排気ガス量等が急変した場合に成立
する。なお、前回のヒータ制御から所定時間が経過した
かに応じてヒータ制御の要否を判定してもよく、この場
合、ヒータ制御は単に周期的(例えば1秒毎)に行われ
る。
【0045】そして、上記ステップ140が肯定判別さ
れた場合には、CPU2aはステップ150に進み、図
7のヒータ制御ルーチンを実行する。即ち本実施例で
は、PWM(パルス幅変調)によるデューティ比制御に
てヒータ制御が行われる。このとき、ヒータ7の制御デ
ューティDutyは以下の(1),(2),(3)式で
算出される。
【0046】 GP=KP・(Zdc−ZdcT) ・・・(1) GI=GIi-1 +KI・(Zdc−ZdcT) ・・・(2) Duty=GP+GI ・・・(3) 但し、上式において、「GP」は比例項、「GI」は積
分項、「KP」は比例定数、「KI」は積分定数、「Z
dcT」は目標抵抗値を表している。
【0047】つまり、図7において、CPU2aは、ス
テップ151で上記(1)式を用いて内部抵抗Zdcの
偏差に応じた比例項GPを算出し、続くステップ152
で上記(2)式を用いて内部抵抗Zdcの偏差に応じた
積分項GIを算出する。そして、CPU2aは、ステッ
プ153で上記(3)式を用いてヒータ7の制御デュー
ティDutyを算出し、その後本ルーチンを終了する。
ヒータ7は、上記制御デューティDutyに基づき、図
1のヒータ通電制御回路3により通電制御される。な
お、本実施例では、いわゆるPI制御を行っているが、
PID制御若しくはI制御のみを行うように変更するこ
とも可能である。
【0048】また、図4のメインルーチンのステップ1
60では、CPU2aは酸素センサ5の劣化判定を行う
か否かを判別する。このとき、劣化判定の実行条件とし
ては、車両の走行距離等の運転情報により判定してもよ
いし、前回の劣化判定から所定時間が経過したかに応じ
て劣化判定の要否を判定してもよい。
【0049】そして、上記ステップ160が肯定判別さ
れた場合には、CPU2aはステップ170に進み、図
8のセンサ劣化判定ルーチンを実行する。即ち、図8に
おいて、CPU2aは、ステップ171で酸素センサ5
の検出素子部6に負の電圧Vnを印加する(印加電圧を
正の電圧Vpから負の電圧Vnに切り換える)。この電
圧Vnの値は、図3に示すように限界電流発生域にかか
らない抵抗支配域の電圧であり、前述した図6(内部抵
抗検出ルーチン)のステップ131の電圧Vnと同じで
よい。
【0050】その後、CPU2aは、ステップ172で
時間t3だけ待機する。かかる場合、時間t3は、前記
図6のステップ132における時間t1(電圧切り換え
時のピーク電流の収束時間)よりも短い時間であって
(t3≪t1)、具体的には0〜数10msでよい。そ
して、CPU2aは、時間t3(0〜数10ms)だけ
待った後に、ステップ173でその時の電流値(以下、
ピーク電流値Ioという)を検出すると共に、当該電流
値IoをRAM2cに記憶させる。
【0051】さらに、CPU2aは、ステップ174で
検出素子部6に元の正の電圧Vpを印加すると共に、ス
テップ175で時間t4だけ待機する。この時間t4
は、電圧切り換え時におけるピーク電流を収束させるた
めの待機時間(数10ms〜数100ms)であって、
前述した図6の時間t2と同じ時間である(t4=t
2)。
【0052】その後、CPU2aは、ステップ176で
ステップ173にて検出されたピーク電流値Ioが所定
の劣化判定値Iosよりも小さいか否かを判別する。こ
こで、劣化判定値Iosは、システム毎の劣化判定基準
に応じて異なるが、本実施例では、通常時(センサ正常
時)のピーク電流値Ioよりも数mA小さい値に設定し
ている。この場合、Io≧Iosであれば、CPU2a
はセンサ正常であるとみなしてステップ176を否定判
別し、そのまま本ルーチンを終了する。一方、Io<I
osであれば、CPU2aはセンサ劣化であるとみなし
てステップ177に進む。CPU2aは、ステップ17
7で劣化判定信号をエンジン制御用ECU21に出力し
た後、本ルーチンを終了する。かかる場合、エンジン制
御用ECU21は警告灯22を点灯表示させると共に、
空燃比フィードバック制御を中断する。
【0053】上記図8の処理を図11のタイムチャート
を用いてより具体的に説明する。なお、センサ電流の波
形において、実線は劣化前(正常時)を示し、破線は劣
化後を示す。つまり図11では、T11のタイミングで
印加電圧が正の電圧Vpから負の電圧Vnに切り換えら
れる。また、時間t3(0〜数10ms)が経過したT
12のタイミングでピーク電流値Ioが検出されると共
に、電圧が正の電圧Vpに戻される。
【0054】さらに時間t4(数10ms〜数100m
s)が経過したT13のタイミングでは、ピーク電流値
Ioにより劣化判定が行われる。このとき、実線で示す
ようにIo≧Iosであれば、正常判定がなされる(図
8のステップ176がNO)。一方、破線で示すように
Io<Iosであれば、劣化判定がなされる(図8のス
テップ176のYES)。
【0055】ここで、電圧切換時におけるピーク電流値
Ioの変化量が酸素センサ5の劣化に伴い大きくなる理
由について説明する。図12は酸素センサ6の検出素子
部6における等価回路を示す。図12において、「R
b」は抵抗支配域での内部抵抗に対応し、「Rd」は限
界電流発生域(過電圧支配領域)における固体電解質層
16と電極(排気ガス側電極層18,大気側電極層1
9)との界面に存在する抵抗に対応する。「Cd」は同
様に界面の静電容量である。但し、Zdc=Rb+Rd
である。この場合、印加電圧を切り換えた直後は、電流
は抵抗Rbから抵抗Rdに至る経路(図のの経路)を
通るため、ピーク電流値Ioは抵抗Rbによって決定さ
れる(次の(4)式)。
【0056】 Io=Ip−(Vp−Vn)/Rb ・・・(4) また、酸素センサ5が劣化した場合、センサ内部は以下
に示す現象を呈する。即ち、酸素センサ5の電極(排気
ガス側電極層18及び大気側電極層19)は白金でポー
ラス状に形成されているが、劣化することにより凝集さ
れ、固体電解質層16への酸素の通過が妨げられる。こ
の場合、抵抗Rd(界面抵抗)が大きくなる。そして、
上記の劣化状態で内部抵抗Zdcを一定にすべくヒータ
制御を行うと、劣化前よりもヒータ7が高温に制御さ
れ、抵抗Rbを小さくする必要が生じる。従って、劣化
後には、劣化前に比べ内部抵抗Zdc(=Rb+Rd)
が同じであっても、抵抗Rbは小さくなる。よって、ピ
ーク電流値Ioが負の方向に大きくなる。
【0057】以上詳述した本第1実施例によれば、電圧
切換時のピーク電流値Ioの変化を監視することによ
り、容易に且つ精度良く酸素センサ5の劣化判定を行う
ことができる。また、近年の空燃比制御システムでは、
エミッションをできる限り低減させることが望まれるこ
とから、上述の如く内部抵抗Zdcを一定値に保持する
ヒータの通電制御(図7のフィードバック制御)の採用
が提唱されているが、本実施例では特に上記ヒータ制御
を用いたシステムに好適に用いることができる。
【0058】さらに、印加電圧を「Vp」→「Vn」→
「Vp」と切り換える際には、各電圧切り換え時に収束
を待つための待機時間(通常は数10ms〜数100m
s)を要するが、本実施例の劣化判定時においては劣化
判定要素としてのピーク電流値Ioを検出する際に僅か
な時間(0〜数10ms)しか必要としない。そのた
め、劣化判定の所要時間の短縮化を図ることができる。
【0059】(第2実施例)次に、請求項3及び4に記
載の発明を具体化した第2実施例について、第1実施例
との相違点を中心に説明する。なお、上記第1実施例で
は、酸素センサ5の内部抵抗Zdcを目標値に一致させ
るべくヒータ通電をフィードバック制御していたが、本
第2実施例では、そのヒータ通電をオープン制御に変更
している。図13のフローチャートは第2実施例におけ
るメインルーチンを示し、これは第1実施例の図4のフ
ローチャートに相当する。また、図14のフローチャー
トは第2実施例におけるセンサ劣化判定ルーチンを示
し、これは第1実施例の図8のフローチャートに相当す
る。
【0060】図13のメインルーチンでは、前記図4と
比べて内部抵抗検出に関する処理(図4のステップ12
0,130)と、ヒータ制御に関する処理(図4のステ
ップ140,150)とが省略されており、ヒータ制御
に関しては、図示しない制御回路にて制御デューティ一
定のオープン制御が行われている。
【0061】さて、図13のメインルーチンが開始され
ると、CPU2aは先ずステップ210で空燃比検出ル
ーチン(A/F検出ルーチン)を実行する。この空燃比
検出ルーチンは、図4のステップ110(図5)と全く
同じでよいため、ここでは説明を割愛する。
【0062】その後、CPU2aは、ステップ220で
酸素センサ5の劣化を検出するか否かを判別し、劣化判
別するとなれば、ステップ230に進む。以下、図14
を用いてセンサ劣化判定ルーチンを説明する。
【0063】図14において、ステップ231〜233
は図8のステップ171〜173と同じ処理であり、C
PU2aは、ステップ231で負の電圧Vnを印加し、
ステップ132で所定時間t3(0〜数10ms)だけ
待機し、ステップ233でピーク電流値Ioの検出及び
当該検出値のRAM2cへの記憶を行う。そして、ピー
ク電流値Ioの検出後、CPU2aは、ステップ234
で時間t5(数10ms〜数100ms)だけ待機した
後に、ステップ235で収束電流値Inを検出しRAM
2cに記憶させる。ここで、時間t5は電圧切り換え後
に電流が完全に収束するのに必要な時間である。その
後、CPU2aは、ステップ236で検出素子部6に元
の電圧Vpを印加する。
【0064】その後、CPU2aは、ステップ237で
図16に示すIo−Inマップを用い、RAM2c内の
最新の電流値Io,In(ステップ233,235の検
出値)に基づき酸素センサ5の劣化判定を行う。つま
り、図16のマップはROM2b内に予め設定されてい
るものであり、劣化判定線L3を境にして劣化領域(図
の領域A)と正常領域(図の領域B)とに区分されてい
る。劣化判定線L3は、収束電流値Inが負側に大きく
なるほど上昇線を描くように設定されている。この場
合、その時の収束電流値Inとピーク電流値Ioとを結
ぶ点が領域Bにあれば、CPU2aはセンサ正常である
とみなしてステップ237を否定判別する。
【0065】また、その時の収束電流値Inとピーク電
流値Ioとを結ぶ点が領域Aにあれば、CPU2aは劣
化しているとみなしてステップ237を肯定判別する。
そして、CPU2aは、ステップ238に進んで劣化判
定信号をエンジン制御用ECU21に出力する。ステッ
プ237,238の処理後、CPU2aは、ステップ2
39で次の空燃比検出が精度良く実施できるように時間
t6(数10ms〜数100ms)だけ待機し、その
後、本ルーチンを終了する。
【0066】上記図14の処理を図15のタイムチャー
トを用いてより具体的に説明する。つまり図15では、
T21のタイミングで印加電圧が正の電圧Vpから負の
電圧Vnに切り換えられ、時間t3(0〜数10ms)
が経過したT22のタイミングでピーク電流値Ioが検
出される。
【0067】さらに時間t5(数10ms〜数100m
s)が経過したT23のタイミングでは、印加電圧が元
の電圧Vpに戻される。またこのとき、ピーク電流値I
oと収束電流値Inとに基づき劣化判定が行われる。そ
の後、時間t6が経過したT24のタイミングで図14
のルーチンが終了する。
【0068】ここで、前記図16のマップにおいては、
劣化判定線L3を以下の如く設定している。つまり、予
め酸素センサ5の初期特性(図に破線で示す)を計測し
ておき、それからピーク電流値Ioを数%だけ負側に増
加させたラインを劣化判定線L3としている。増加させ
る割合は、判定したい度合で変更され、比較的初期の劣
化を判定したい場合には、初期特性に近づければよい。
また、電流値IoとInとの関係は、限界電流値Ip等
にも多少相関があるため、より厳密に劣化判定を行う場
合には、上記図16の2次元マップに限界電流値Ip等
の要素を加え、3次元以上のマップとしてもよい。
【0069】以上詳述した本第2実施例によれば、ピー
ク電流値Ioの変化量が、収束電流値Inに対応する劣
化判定域を越えた時に当該センサが劣化している旨を判
定するようにした。つまり、ヒータ通電をオープン制御
する場合、酸素センサ5が劣化すると、当該センサ5の
内部抵抗Zdcは増大する傾向にあるため、電圧切換後
の収束電流(の絶対値)は小さくなる。この場合、ピー
ク電流の変化は劣化前と同等若しくはそれ以上となる。
従って、ピーク電流の変化量と収束電流(の絶対値)と
の比は、劣化が進むほど大きくなる。その結果、酸素セ
ンサ5の劣化の旨を容易に判定することができる。
【0070】なお、本第2実施例では、ヒータ制御をオ
ープン制御としたが、上記第1実施例と同様にフィード
バック制御としてもよい。この場合、内部抵抗Zdcが
変化しないために収束電流値Inは変化しないが、抵抗
Rb(図12参照)の変化によりピーク電流値Ioが劣
化状況に応じて変動する。従って、前述の図16の関係
を用いて酸素センサ5の劣化判定が可能となる。
【0071】(第3実施例)以下、請求項5及び6に記
載の発明を具体化した第3実施例について、上記第1,
第2実施例との相違点を中心に説明する。なお、本第3
実施例では、電圧切り換え時おけるピーク電流値Ioと
内部抵抗Zdcとの関係に応じて酸素センサ5の劣化判
定を行うものである。
【0072】つまり、酸素センサ5の内部抵抗Zdcと
収束電流値Inとは「Zdc=Vn/In」という関係
を有する。そこで、図14の収束電流値Inを用いた劣
化判定に代えて、内部抵抗Zdcを用いた劣化判定を行
う。図17のフローチャートは第3実施例におけるメイ
ンルーチンを示し、これは第1実施例の図4のフローチ
ャートに相当する。また、図18のフローチャートは第
3実施例におけるセンサ劣化判定ルーチンを示し、これ
は第1実施例の図8のフローチャートに相当する。
【0073】図17のメインルーチンでは、前記図4と
比較してヒータ制御に関する処理(図4のステップ14
0,150)が省略されており、ヒータ制御に関しては
図示しない制御回路により制御デューティ一定のオープ
ン制御が行われている。但し、ヒータ制御を第1実施例
と同様にPI制御にて実施してもよいし、酸素センサ5
の素子温を目標温度に保持すべく素子温フィードバック
制御を実施してもよい。
【0074】さて、図17のメインルーチンが開始され
ると、CPU2aは先ずステップ310で空燃比検出ル
ーチンを実行する。また、CPU2aは、ステップ32
0で内部抵抗Zdcを検出するか否かを判別し、検出す
るのであれば、ステップ330で内部抵抗検出ルーチン
を実行する。なお、ステップ310〜330の処理は、
図4のステップ110(図5),120,130(図
6)と全く同じでよいため、ここでは説明を割愛する。
【0075】その後、CPU2aは、ステップ340で
酸素センサ5の劣化を検出するか否かを判別し、劣化判
別するとなれば、ステップ350に進む。以下、図18
を用いてセンサ劣化判定ルーチンを説明する。
【0076】なお、図18において、ステップ351〜
355は図8のステップ171〜175と同じ処理であ
る。即ち、CPU2aは、ステップ351で負の電圧V
nを印加し、ステップ352で所定時間t3(0〜数1
0ms)だけ待機する。また、ステップ353ではピー
ク電流値Ioを検出すると共に当該検出値をRAM2c
に記憶する。ステップ354では電圧を負の電圧Vnか
ら正の電圧Vpへ切り換え、ステップ355では所定時
間t5(数10〜数100ms)だけ待機する。その
後、CPU2aは、ステップ356で図20に示すIo
−Zdcマップを用い、RAM2c内の最新の電流値I
o,内部抵抗Zdc(ステップ353で検出したIo、
図17のステップ330で検出したZdc)に基づき酸
素センサ5の劣化判定を行う。つまり、図20のマップ
はROM2b内に予め設定されているものであり、劣化
判定線L4を境にして劣化領域(図の領域C)と正常領
域(図の領域D)とに区分されている。劣化判定線L4
は、内部抵抗Zdcが小さくなるほど上昇線を描くよう
に設定されている。この場合、その時の内部抵抗Zdc
とピーク電流値Ioとを結ぶ点が領域Dにあれば、CP
U2aはセンサ正常であるとみなしてステップ356を
否定判別する。
【0077】また、その時の内部抵抗Zdcとピーク電
流値Ioとを結ぶ点が領域Cにあれば、CPU2aは酸
素センサ5が劣化しているとみなしてステップ356を
肯定判別する。そして、CPU2aは、ステップ357
に進んで劣化判定信号をエンジン制御用ECU21に出
力する。ステップ356,357の処理後、CPU2a
は、本ルーチンを終了する。
【0078】上記図18の処理を図19のタイムチャー
トを用いてより具体的に説明する。つまり図19では、
T31のタイミングで電圧が正の電圧Vpから負の電圧
Vnに切り換えられ、時間t3(0〜数10ms)が経
過したT32のタイミングでピーク電流値Ioが検出さ
れると共に印加電圧が正の電圧Vpに戻される。その
後、時間t4が経過したT33のタイミングでピーク電
流値Ioと内部抵抗Zdcとに基づき劣化判定が行われ
る。
【0079】ここで、前記図20のマップにおいては、
劣化判定線L4を以下の如く設定している。つまり、上
記図16と同様に、予め酸素センサ5の初期特性(図に
破線で示す)を計測しておき、それからピーク電流値I
oを数%だけ負側に増加させたラインを劣化判定線L4
としている。増加させる割合は、判定したい度合で変更
され、比較的初期の劣化を判定したい場合には、初期特
性に近づければよい。
【0080】以上、本第3実施例によれば、ピーク電流
値Ioの変化量が、内部抵抗Zdcに対応する劣化判定
域を越えた時に当該センサが劣化している旨を判定する
ようにした。この場合、上記第1,第2実施例と同様
に、精度良く酸素センサ5の劣化判定を行うことができ
る。
【0081】なお、本発明は上記実施例の他に、次の様
態にて具体化することができる。 (1)上記実施例では、内部抵抗Zdcを検出するため
に酸素センサ5への印加電圧を一旦、VpからVnに切
り換え、電圧Vnにより電流値Inを検出したが、特公
平4−24657号公報のように交流インピーダンスに
よって求めてもよい。この場合、酸素センサ5に交流電
圧を印加し、その電圧振幅とそれによる電流振幅とから
内部抵抗Zdcを測定する。また、特公平7−1883
7号公報のように測定してもよい。
【0082】(2)上記実施例では、酸素センサ5の印
加電圧を正の電圧Vpから負の電圧Vnに切り換えた際
に生じるピーク電流の変化に基づき同センサ5の劣化判
定を行ったが、負の電圧Vnから正の電圧Vpに切り換
えた際に生じるピーク電流の変化(例えば、図10のT
2のタイミングで生じるピーク電流の変化)に基づき同
センサ5の劣化判定を行うようにしてもよい。この場合
にも、上記実施例と同等の効果が得られる。
【0083】(3)上記実施例では、空燃比検出時にお
いて電圧Vpを検出したい空燃比範囲に応じて固定値と
したが、これを可変に設定してもよい。つまり、図21
に示す印加電圧設定線L5を用い、その設定線L5上で
その時の限界電流値Ip(空燃比)に応じた電圧Vpを
設定する(Vp=Z・Ip+Ve)。但し、設定線L5
の傾きZは素子の内部抵抗にほぼ一致し、V軸との切片
Veは理想空燃比(Ip=0mA)での限界電流域のほ
ぼ中間点に相当する。
【0084】(4)酸素センサ5の検出素子部6の温度
(素子温度)を検出し、その素子温度と内部抵抗Zdc
との対応関係により内部抵抗Zdcを測定するようにし
てもよい。
【0085】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、酸素セ
ンサの印加電圧を切り換えた直後において電流が所定値
に収束するまでの電流変化(ピーク電流値の変化)を検
出し、その検出結果から劣化判定を行うことにより、新
規な方法で且つ精度良く酸素センサの劣化判定を行うこ
とができるという優れた効果を発揮する。
【0086】請求項2に記載の発明によれば、酸素セン
サの内部抵抗を目標値に一致させるべくヒータの通電を
フィードバック制御する装置について、内部抵抗が一定
値に維持される状態であっても当該センサの劣化判定を
精度良く行うことができる。
【0087】請求項3,4に記載の発明によれば、電圧
切り換え直後のピーク電流値と、収束後の収束電流値と
の関係を用いることにより、酸素センサの劣化判定を精
度良く行うことができる。
【0088】請求項5,6に記載の発明によれば、電圧
切り換え直後のピーク電流値と、センサの内部抵抗との
関係を用いることにより、酸素センサの劣化判定を精度
良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における空燃比検出装置の電気的構成を
示す概略図。
【図2】酸素センサの構成を示す断面図。
【図3】酸素センサの電圧−電流特性を示す図。
【図4】メインルーチンを示すフローチャート。
【図5】空燃比検出ルーチンを示すフローチャート。
【図6】内部抵抗検出ルーチンを示すフローチャート。
【図7】ヒータ制御ルーチンを示すフローチャート。
【図8】センサ劣化判定ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図9】限界電流値−空燃比マップ。
【図10】図6の内部抵抗検出ルーチンの作用をより具
体的に説明するためのタイムチャート。
【図11】図8のセンサ劣化判定ルーチンの作用をより
具体的に説明するためのタイムチャート。
【図12】酸素センサの等価回路と、印加電圧及びセン
サ電流の波形とを示す図。
【図13】第2実施例におけるメインルーチンを示すフ
ローチャート。
【図14】第2実施例におけるセンサ劣化判定ルーチン
を示すフローチャート。
【図15】図14のセンサ劣化判定ルーチンの作用をよ
り具体的に説明するためのタイムチャート。
【図16】ピーク電流値と収束電流値との関係に基づく
劣化領域を示す図。
【図17】第3実施例におけるメインルーチンを示すフ
ローチャート。
【図18】第3実施例におけるセンサ劣化判定ルーチン
を示すフローチャート。
【図19】図18のセンサ劣化判定ルーチンの作用をよ
り具体的に説明するためのタイムチャート。
【図20】ピーク電流値と内部抵抗との関係に基づく劣
化領域を示す図。
【図21】酸素センサの電圧−電流特性に印加電圧設定
線を付記した図。
【符号の説明】
2a…電圧切換手段,電流変化検出手段,劣化判定手
段,内部抵抗検出手段,ヒータ制御手段,収束電流検出
手段としてのCPU、5…酸素センサ、7…ヒータ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧印加に伴い酸素濃度に対応したほぼ一
    定の限界電流を出力する酸素センサに適用される劣化判
    定装置であって、 前記酸素センサの印加電圧を所定電圧に切り換える電圧
    切換手段と、 前記電圧切換手段による電圧切り換え直後から前記酸素
    センサによる電流が収束するまでの間において前記電圧
    切り換えに伴う電流変化を検出する電流変化検出手段
    と、 前記電流変化検出手段により検出された電流変化に基づ
    いて前記酸素センサが劣化している旨を判定する劣化判
    定手段とを備えることを特徴とする酸素センサの劣化判
    定装置。
  2. 【請求項2】前記酸素センサの内部抵抗を検出する内部
    抵抗検出手段と、 前記酸素センサに付設されたヒータと、 前記内部抵抗検出手段による検出されたセンサ内部抵抗
    と所定の目標値との偏差をなくすべく前記ヒータへの通
    電をフィードバック制御するヒータ制御手段とを備え、 前記劣化判定手段は、前記電流変化検出手段により検出
    された電圧切り換え直後の電流変化が、前記電圧切換手
    段による電圧変化に対応する劣化判定域を越えた時に当
    該センサが劣化している旨を判定する請求項1に記載の
    酸素センサの劣化判定装置。
  3. 【請求項3】前記電圧切換手段による電圧切り換え後に
    おいてセンサ電流が収束した時の当該電流値を検出する
    収束電流検出手段を備え、 前記劣化判定手段は、前記電流変化検出手段により検出
    された電圧切り換え直後の電流変化が、前記収束電流検
    出手段により検出された収束電流に対応する劣化判定域
    を越えた時に当該センサが劣化している旨を判定する請
    求項1に記載の酸素センサの劣化判定装置。
  4. 【請求項4】前記劣化判定手段は、前記収束電流の絶対
    値が大きい場合ほど、前記電流変化が大きくなる方向に
    前記劣化判定域を設定する請求項3に記載の酸素センサ
    の劣化判定装置。
  5. 【請求項5】前記酸素センサの内部抵抗を検出する内部
    抵抗検出手段を備え、 前記劣化判定手段は、前記電流変化検出手段により検出
    された電圧切り換え直後の電流変化が、前記内部抵抗検
    出手段により検出されたセンサ内部抵抗に対応する劣化
    判定域を越えた時に当該センサが劣化している旨を判定
    する請求項1に記載の酸素センサの劣化判定装置。
  6. 【請求項6】前記劣化判定手段は、前記センサ内部抵抗
    が大きい場合ほど、前記電流変化が小さくなる方向に前
    記劣化判定域を設定する請求項5に記載の酸素センサの
    劣化判定装置。
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