JPH08336526A - X線透視撮影装置 - Google Patents

X線透視撮影装置

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Publication number
JPH08336526A
JPH08336526A JP7170502A JP17050295A JPH08336526A JP H08336526 A JPH08336526 A JP H08336526A JP 7170502 A JP7170502 A JP 7170502A JP 17050295 A JP17050295 A JP 17050295A JP H08336526 A JPH08336526 A JP H08336526A
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JP
Japan
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abnormality
fluoroscopic imaging
ray
monitor
sound
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Application number
JP7170502A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Motojima
倫昭 本島
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
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Publication of JPH08336526A publication Critical patent/JPH08336526A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】異常が発生したことを速やかにオペレータある
いは手術関係者に伝えることができるX線透視撮影装置
を提供すること。 【構成】X線を被検者に照射してX線透視・撮影を行う
手段と、該X線透視・撮影によって得られたX線透視画
像をモニタに表示する表示手段と、装置の正常動作許容
範囲を予め設定しておき、装置の動作が該許容範囲を越
えたとき異常であることを検出する異常検出手段と、該
異常検出手段の出力に基づき装置の動作を停止させる制
御手段とを有するX線透視撮影装置であって、前記異常
検出手段の出力に基づき、異常個所を前記モニタ上に表
示させる異常表示手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線透視撮影装置に関
し、特に、前記X線撮影装置の透視撮影台の動作、X線
映像作成系の動作等に異常が発生した場合の被検者の安
全を確保するために有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のX線透視撮影装置は、図5に示す
ように、被検者101を乗せる透視撮影台104を前後
左右および斜めに動作させることにより、所望の臓器の
X線透視・撮影を行い、得られたX線透視画像を操作卓
107のモニタ108に表示させていた。
【0003】すなわち、従来の透視撮影装置では、所望
の臓器のX線透視・撮影を行うために、まず、操作卓1
07からオペレータが透視撮影台104の位置および水
平からの傾斜角の指示を行い、この指示にしたがい、制
御装置106が図示しないロータリーエンコーダの出力
を基に、透視撮影台104を前後左右および斜めに移動
させるための図示しない駆動装置を動作させ、透視撮影
台104を指示された位置および傾斜角に制御してい
た。
【0004】また、透視撮影台104の制御系の異常、
例えば、前記ロータリーエンコーダの出力が一定値で固
定してしまう等により、被検者101を乗せた透視撮影
台104の前記駆動装置が制御不能となった場合のため
に、従来の透視撮影装置では、透視撮影台104が安全
に動作できる動作範囲(正常動作許容範囲)を越える移
動をしようとした時には、強制的に前記駆動装置を停止
させることにより、被検者が危険にさらされないように
し、装置としての安全性を確保している。
【0005】すなわち、透視撮影台104が正常動作許
容範囲となる位置にまで移動した場合には、この位置ま
で透視撮影台104が移動したことを検出するための異
常検出スイッチ110が、撮影装置103に設けられた
異常時ストッパ111により「ON」され、この異常検
出スイッチ110の信号に基づいて制御装置106が前
記駆動装置を強制的に停止させることにより、透視撮影
台104の移動を停止させていた。
【0006】さらに、異常検出スイッチ110の信号に
基づき、図6に示すように、状態表示部109の異常表
示ランプ601を点灯させ、オペレータに透視撮影台1
04が正常動作許容範囲にまで移動し、非常停止したこ
と、すなわち、X線透視撮影装置に異常が発生したこと
を知らせることにより、装置の安全性を確保していた。
【0007】しかしながら、異常検出スイッチ110は
透視撮影台104を大きく傾斜させた場合には動作しな
いので、大きく傾斜させたままで移動させる必要がある
ときには、オペレータは透視撮影台104が床やX線透
視撮影装置の他の部分に接触しないように監視しなが
ら、移動させる必要があった。
【0008】このため、従来のX線透視撮影装置では、
前記駆動装置の異常および誤操作によって透視撮影台1
04が正常動作許容範囲を越えて移動してしまった場合
に備え、制御装置106が前記駆動装置に流れる電流値
を監視することにより、透視撮影台104が正常に移動
しているか否かを判断していた。
【0009】すなわち、透視撮影台104の移動中に、
制御装置106が前記電流値の変化を検出した場合には
何らかの異常が発生したものとして、前記駆動装置を停
止させ、透視撮影台104の移動を停止させると共に、
異常表示ランプ601を点灯させ、オペレータに異常が
発生したことを知らせていた。
【0010】なお、図5および図6において、102は
X線照射装置、105は高電圧発生装置、108はモニ
タ(透視モニタ)をそれぞれ示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0012】従来のX線透視撮影装置では、異常が検出
されると直ちに制御装置106がその動作を停止させる
と共に、異常表示ランプ601を点灯させることによ
り、オペレータ等の手術関係者に異常の発生を知らせて
いたが、オペレータ等の手術関係者はモニタ108に映
しだされるX線映像に最も注意を払っているために、瞬
時に異常表示ランプ601の点灯、すなわち、異常の発
生に気付くことが困難であった。
【0013】このため、例えば、透視撮影台104が傾
斜したままで非常停止した場合、オペレータ等の手術関
係者が非常停止により透視撮影台104が傾斜したまま
であることに気付くのが遅れることにより、被検者10
1が透視撮影台104から転落してしまう等の危険にさ
らされるという問題があった。
【0014】また、透視撮影台104の前記駆動装置に
流れる電流を監視し、異常を検出する場合では、異常が
発生し、前記駆動装置に流れる電流値の変化を制御装置
106が検出するまでには時間がかかっていた。
【0015】このため、例えば、透視撮影台104を傾
斜させたままで移動させている時に、透視撮影台104
が床や装置本体に接触してしまった場合、前記駆動装置
を流れる電流の変化を制御装置106が検出するまでの
間に、透視撮影台104が接触している部分を損傷して
しまったり、あるいは、図示されないガイドレールから
透視撮影台104が外れてしまうことにより、透視撮影
台104が大きく傾き、被検者101が透視撮影台10
4から転落してしまう等の危険にさらされるという問題
があった。
【0016】本発明の目的は、異常が発生したことを速
やかにオペレータあるいは手術関係者に伝えることがで
きるX線透視撮影装置を提供することである。
【0017】本発明の他の目的は、異常が発生したこと
を速やかに検出することができるX線透視撮影装置を提
供することである。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0020】(1)X線を被検者に照射してX線透視・
撮影を行う手段と、該X線透視・撮影によって得られた
X線透視画像をモニタに表示する表示手段と、装置の正
常動作許容範囲を予め設定しておき、装置の動作が該許
容範囲を越えたとき異常であることを検出する異常検出
手段と、該異常検出手段の出力に基づき装置の動作を停
止させる制御手段とを有するX線透視撮影装置であっ
て、前記異常検出手段の出力に基づき、異常個所を前記
モニタ上に表示させる異常表示手段を備える。
【0021】(2)前記(1)のX線透視撮影装置の異
常検出手段は、動作時の音を集音する集音手段と、該集
音手段が集音した音から装置の異常を検出する異常音検
出手段とを備える。
【0022】
【作用】前述した(1)の手段によれば、例えば、X線
透視撮影をする位置を調整するために透視撮影台を移動
させている時に、制御装置のセンサ部に故障等の異常が
生じ、透視撮影台が予め定められた正常動作許容範囲を
越えて移動しようとした場合、異常検出手段は透視撮影
台が前記許容範囲を越えた時に異常を検出し、異常が発
生したことを知らせるための信号を制御装置と異常表示
手段とに送る。
【0023】この信号を受け取った制御手段は透視撮影
台の移動を停止させ、一方、異常表示手段はオペレータ
等の手術関係者が一番注意を注ぐモニタ上に異常個所を
表示させ、オペレータ等の手術関係者に透視撮影台に異
常が発生したことを知らせる。
【0024】このように、X線透視撮影装置が予め定め
られた正常動作許容範囲を越える動作を行い、異常検出
手段によって検出された場合、異常検出手段の出力に基
づき、制御装置が異常の検出された動作を直ちに停止さ
せると共に、異常表示手段がオペレータ等の手術関係者
が最も注意を払っているモニタ上に異常個所を表示させ
ることにより、オペレータ等の手術関係者に異常が発生
したことを速やかに知らせることができるので、オペレ
ータ等の手術関係者が直ちに危険回避の行動に移ること
ができる。
【0025】前述した(2)の手段によれば、異常音検
出手段は、集音手段が集音したX線透視撮影装置の動作
時に発生する音を常時監視することにより、X線透視撮
影装置に異常が発生していないかを監視する。
【0026】すなわち、異常音検出手段は、集音手段が
集音した動作音にX線透視撮影装置に異常が発生した場
合に生じる音が重畳されていないかを監視することによ
り、X線透過撮影装置に異常が発生していないかを監視
し、異常を示す音が検出されたならば、異常が発生した
ことを知らせるための信号を制御手段と異常表示手段と
に送ることにより、異常が発生した動作を停止させると
共に、オペレータ等の手術関係者に異常の発生を知らせ
る。
【0027】例えば、X線透視撮影装置の透視撮影台が
床等に接触した場合には、その時に発生する接触音が通
常の動作音に重畳されて集音手段に集音されるので、異
常音検出手段はこの接触音を検出することにより、X線
透視撮影装置に障害が発生したことを検出する。
【0028】障害の発生を検出した異常音検出手段は、
次に、制御手段と異常表示手段に障害が発生したことを
知らせるための信号を送出することにより、X線透視撮
影装置を停止させると共に、モニタ上に異常音により装
置が停止したことを表示し、オペレータ等の手術関係者
に異常が発生したことを知らせる。
【0029】このように、異常検出手段の集音手段が集
音したX線透視撮影装置の動作音を異常音検出手段が監
視し、障害が発生したことを示す音が検出された場合に
は、制御手段と異常表示手段とに障害の発生を知らせ、
異常動作を停止させると共に、モニタ上に異常発生を表
示させることにより、透視撮影台を傾斜させたままでの
移動等の、従来、駆動装置に流れる電流の量等でしか検
出することができなかった異常を発生と同時に検出でき
るので、オペレータ等の手術関係者が直ちに危険回避の
行動に移ることができると共に、接触等による装置の破
損を最小限に抑えることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明について、実施例とともに図面
を参照して詳細に説明する。
【0031】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0032】(実施例1)図1は本発明の実施例1のX
線透視撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
【0033】図1において、101は被検者、102は
X線管装置、103は撮影装置、104は透視撮影台、
105は高電圧発生器、106は制御装置、107は制
御卓、108は透視モニタ、109は状態表示部、11
0は異常検出スイッチ、111は異常時ストッパ、11
2はTVコントローラ、113は信号発生器(異常表示
手段)をそれぞれ示す。
【0034】図2は図1に示す透視モニタ108の拡大
図であり、201はX線透視撮影装置に発生した異常個
所を示すためにモニタ108上に表示される異常個所表
示記号を示す。
【0035】X線管装置102は、高電圧発生器105
が出力する電圧および電流に応じた強さのX線を発生さ
せると共に、発生させたX線を図示しない絞り装置およ
びフィルタで所望の臓器のX線透視・撮影に適したX線
に調整し、被検者101に照射する。
【0036】撮影装置103は、X線管装置102から
照射され、被検者101を透過してきたX線を図示しな
い蛍光増倍管(イメージインテンシファイア)でX線映
像にし、このX線映像を図示しないTVカメラで電気信
号に変換した後、TVコントローラ112へ出力する。
【0037】TVコントローラ112は、撮影装置10
3から出力された電気信号を操作卓107に設けられた
モニタ108に表示するための信号、すなわち、電気信
号をモニタ108に映像を表示するための垂直同期信
号、水平同期信号等の各種同期をとり、信号発生器11
3に表示用信号として出力する。
【0038】信号発生器113は、異常検出スイッチ1
10および制御装置106の信号に基づき、TVコント
ローラ112から出力される表示用信号に異常発生箇所
を示す異常個所表示記号201を表示させる信号を重畳
し出力する。
【0039】操作卓107は、オペレータが指示を入力
する図示しない入力装置、信号発生器113から出力さ
れた信号を映像に変換し表示するモニタ108、透視撮
影台104の位置や傾斜角等のX線透視撮影装置の状態
を表示する状態表示部109から構成される。
【0040】透視撮影台104は、図示しない駆動回路
により、図1の紙面垂直方向にから見て前後左右、上下
および斜め方向に移動および回転できると共に、位置お
よび傾斜角を図示しないロータリーエンコーダにより制
御装置106に出力する。
【0041】高電圧発生器105は、制御回路106の
制御に基づき、X線を発生させるために必要な高電圧を
発生し、X線管装置102に供給する。
【0042】制御装置106は、操作卓107から入力
されたオペレータの指示に基づき、高電圧発生器105
の発生電圧の制御および前記ロータリーエンコーダの出
力に基づいて前記駆動装置を制御することにより、透視
撮影台104の位置および角度の制御を行うと共に、異
常が発生したことを検知するための異常検出スイッチ1
10の出力に基づいて異常が発生した動作を非常停止さ
せる。
【0043】非常検出スイッチ110は、透視撮影台1
04を移動している時の異常を検出するために透視撮影
台104に設置されたセンサであり、透視撮影台104
が安全に移動できる範囲である正常動作許容範囲を越え
て移動しようとした場合に、撮影装置103に設置され
た異常時ストッパ111に押されて「ON」するように
透視撮影台104に取り付け、異常が発生して透視撮影
台104が正常許容範囲を逸脱して移動しようとしてい
るか否かを監視する。
【0044】本実施例のX線透視撮影装置では、操作卓
107から入力されるオペレータの指示に基づき、制御
装置106が透視撮影台104を指示された位置および
角度に設定すると共に、高電圧発生器105を制御して
指示された強さのX線を発生させ、被検者101に照射
する。
【0045】被検者101を透過したX線は、撮影装置
103の前記イメージインテンシファイアで輝度が増幅
されたX線映像に変換された後、前記TVカメラで電気
信号に変換され、TVコントローラ112に伝送され
る。
【0046】TVコントローラ112では、前記電気信
号をモニタ108にX線映像を表示させるための表示用
信号に変換し、信号発生器113に出力する。
【0047】信号発生器113は、異常検出スイッチ1
10に基づき、表示用信号をそのまま、あるいは、異常
発生個所を知らせる異常個所表示記号201を表示させ
るための信号を追加・重畳して、操作卓107に設けら
れたモニタ108に出力することにより、被検者101
のX線透視画像がモニタ108に表示される。
【0048】すなわち、信号発生器113は、装置に異
常がなく異常検出スイッチ110が「OFF」の場合に
は、入力された表示用信号をそのままモニタ108に出
力し、異常が発生し異常検出スイッチ110が「ON」
した場合には、異常発生個所である透視撮影台104を
示す異常個所表示記号201をモニタ108に表示させ
るための信号をX線映像の表示用信号に追加・重畳し
て、操作卓107に設けられたモニタ108に出力す
る。
【0049】信号発生器113から出力された表示用信
号をモニタ108入力することにより、モニタ108に
は、装置に異常がない場合にはX線透視画像のみが、一
方、装置に異常が発生した場合には、異常の発生個所を
示す異常個所表示記号201がX線透視画像と共に表示
される。
【0050】オペレータが透視撮影台104の移動を指
示した場合、本実施例1のX線透視撮影装置では、制御
装置106が図示しないロータリーエンコーダの出力値
がオペレータから指示された位置に相当する出力値にな
るまで、図示しない駆動装置を動作させることにより、
オペレータから指示された位置に透視撮影台104を移
動させる。
【0051】このため、例えば、透視撮影台104の移
動中に、前記ロータリーエンコーダの出力値が一定値の
ままで変化しなくなるという異常が発生した場合、制御
装置106は前記ロータリーエンコーダの出力値が所定
の値になるまで前記駆動装置に透視撮影台104を移動
させ続けるため、透視撮影台104は正常動作許容範囲
の限界である異常検出スイッチ110が「ON」する位
置にまで移動することになる。
【0052】この結果、異常検出スイッチ110が「O
N」し、制御装置106がこの「ON」信号を検出する
と、制御装置106は前記ロータリーエンコーダの出力
値に係わらず、前記駆動装置を停止させることにより、
透視撮影台104の移動を非常停止させる。
【0053】一方、異常検出スイッチ110の「ON」
を検出した信号発生器113は、TVコントローラ11
2から入力される前記表示用信号に、透視撮影台104
に異常が発生したことを示す異常個所表示記号201を
表示させる信号を追加・重畳し、モニタ108に出力す
る。
【0054】操作卓107に設置されたモニタ108に
は、図2に示すようにX線透視画像と共に異常個所表示
記号201が表示され、オペレータ等の手術関係者が瞬
時に透視撮影台104に異常が発生したことに気付くこ
とができる。
【0055】以上説明したように、本実施例1によれ
ば、異常を検出するセンサである異常検出スイッチ11
0が「ON」したことを制御装置106および信号発生
器113が検出したら、制御装置106は直ちに透視撮
影台の移動を停止させ、一方、信号発生器113は透視
撮影台104に異常が発生したことを示す異常個所表示
記号201をX線透視画像と共にオペレータ等の手術関
係者が最も注意を払っているモニタ108に表示させる
ことにより、透視撮影台104が非常停止したことを瞬
時にオペレータ等の手術関係者に知らせることができ
る。
【0056】この結果、オペレータ等の手術関係者は異
常発生に対し、適切な処置を速やかに行えるので、被検
者101が危険にさらされることがなくなる。
【0057】以上、本発明の実施例1の装置異常とし
て、異常検出スイッチ110が検出する透視撮影台10
4の移動量について説明したが、高電圧発生器105の
出力電圧および出力電流、撮影装置103に設けたセン
サによるX線管装置102のX線発生量および図示しな
い駆動装置に設けた赤外線センサによる可動部への物体
の接近等の異常が検出された場合においても適用可能な
ことは言うまでもない。
【0058】(実施例2)図3は本発明の実施例2のX
線透視撮影装置の概略構成を示すブロック図であり、3
01は集音マイク(集音手段)、302は周波数分析
器、303は分別器(異常音検出手段)をそれぞれ示
す。
【0059】集音マイク301は、撮影装置103や透
視撮影台104の近傍に設置され、透視撮影台104を
移動させるときに発生するX線透視撮影装置の動作音や
被検者の声等を集音する。
【0060】周波数分析器302は、集音マイク301
で集音された音を、各周波数毎の音圧に変換する装置で
ある。
【0061】分別器303は、周波数分析器302で周
波数毎の音圧に変換された集音マイク301で集音され
た音と、予め記憶されたX線透視撮影装置が正常に動作
している時の周波数毎の音圧との差が所定値以上である
か否かを監視し、音圧の差が所定値以下ならば正常と判
断し、所定値上ならばX線透視撮影装置に異常が発生し
たものとして、制御装置106および信号発生器113
に異常が発生したことを知らせるために出力を「ON」
する。
【0062】図4は集音マイク301で集音された音を
各周波数毎の音圧分布を分析できる周波数分析器302
で分析した結果を示す図であり、401はX線透視撮影
装置が正常に動作している時の音圧分布を、402は透
視撮影台104が床と接触した時の音圧分布をそれぞれ
示す。
【0063】本実施例2のX線透視撮影装置では、例え
ば、床面からの透視撮影台104の角度が大きく、透視
撮影台104が許容正常範囲を越えて移動した場合であ
っても異常検出スイッチ110が「ON」しない時に、
オペレータが透視撮影台104と床との間隔を確認せず
に透視撮影台104を移動させたため、透視撮影台10
4が床と接触してしまった場合、透視撮影台104と床
とが接触するときに生じた音はX線透視撮影装置の動作
音と共に、集音マイク301に集音される。
【0064】集音マイク301に集音された音は、周波
数分析器302により、図4に示す接触時の音圧分布4
02として分析され、分別器303に出力される。
【0065】分別器303は、周波数分析器302で分
析された周波数毎の音圧分布402と予め設定される音
圧分布401との差が所定値である正常音圧分布以内で
あるかを判定する。
【0066】この結果、図4に示すように集音マイク3
01で集音された音の音圧分布402が音圧分布401
と大きく異なっていることが判明すると、分別器303
はX線透視撮影装置に異常が発生したものと判断し、出
力を「ON」にして異常が検出されたことを制御装置1
06と信号発生器113とに通知する。
【0067】この「ON」信号を受け取った制御装置1
06は実行中の動作を全て停止させ、一方、信号発生器
113は集音マイク301が異常音を集音したことを示
す異常個所表示記号201をオペレータ等の手術関係者
が最も注意を払っている操作卓107のモニタ108上
に表示させることにより、X線透視撮影装置で異常が観
測され、非常停止したことを瞬時にオペレータ等の手術
関係者に知らせる。
【0068】以上説明したように、本実施例2によれ
ば、X線透視撮影装置の可動部である透視撮影台104
の近傍等に設置した集音マイク301が集音した音を、
周波数分析器302で周波数毎の音圧分布に変換し、分
別器303がこの音圧分布と予め設定した正常動作時の
音圧分布との差を算出し、この差が所定値以内である場
合は動作音については正常であるとし、一方、所定値以
上である場合は装置に異常が発生したものとして、制御
装置106および信号発生器113に異常が発生したこ
とを通知しすることにより、制御装置106は現在行っ
ている動作を停止させると共に、信号発生器113は異
常音の発生で装置が非常停止したことを表示させること
により、従来では駆動回路に流れる電流の変化でしか検
出できなかった、透視撮影台104を大きく傾斜させた
ままでの移動に伴う透視撮影台104と床あるいは図示
しない駆動装置等の接触を発生と同時に検出できるの
で、接触から非常停止までの間に起こる装置の破損等を
最小限に抑えることができる。
【0069】また、モニタ108に異常が発生したこと
を表示することにより、異常が発生したことを瞬時にオ
ペレータ等の手術関係者に知らせることができるので、
オペレータ等の手術関係者が直ちに危険回避等の適切な
処置を行え、被検者101が危険にさらされることがな
くなる。
【0070】さらには、声によっても装置を停止するこ
とができるので、容態の変化に気付いた被検者101が
声を出すことにより、装置を非常停止することができ
る。
【0071】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0072】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0073】(1)装置に異常が発生したことをオペレ
ータ等の手術関係者に速やかに知らせることができる。
【0074】(2)駆動電流の変化量でしか検出でき
ず、異常発生から検出までに時間のかかる接触等の異常
を発生と同時に検出し、オペレータ等の手術関係者に速
やかに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のX線透視撮影装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】透視モニタの拡大図である。
【図3】本発明の実施例2のX線透視撮影装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図4】周波数分析器の動作を説明するための図であ
る。
【図5】従来のX線透視撮影装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図6】従来のX線透視撮影装置のモニタおよび状態表
示部の拡大図である。
【符号の説明】
101 被検者 102 X線管装置 103 撮影装置 104 透視撮影台 105 高電圧発生器 106 制御装置 107 操作卓 108 モニタ 109 状態表示部 110 異常検出スイッチ 111 異常ストッパ 112 TVコントローラ 113 信号発生器 201 異常個所表示記号 301 集音マイク 302 周波数分析器 303 分別器 601 異常表示ランプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線を被検者に照射してX線透視・撮影を
    行うX線透視撮影手段と、該X線透視・撮影によって得
    られたX線透視画像をモニタに表示する表示手段と、装
    置の正常動作許容範囲を予め設定しておき、装置の動作
    が該許容範囲を越えたとき異常であることを検出する異
    常検出手段と、該異常検出手段の出力に基づき装置の動
    作を停止させる制御手段とを有するX線透視撮影装置で
    あって、 前記異常検出手段の出力に基づき、異常個所を前記モニ
    タ上に表示させる異常表示手段を備えることを特徴とす
    るX線透視撮影装置。
  2. 【請求項2】前記異常検出手段は、装置の動作時の音を
    集音する集音手段と、該集音手段が集音した音から装置
    の異常を検出する異常音検出手段とを備えることを特徴
    とする請求項1に記載のX線透視撮影装置。
JP7170502A 1995-06-14 1995-06-14 X線透視撮影装置 Pending JPH08336526A (ja)

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