JPH08336081A - オンスクリーン挿入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像水平位置可変（ポジション調整）を行っ
てもオンスクリーンによる表示キャラクタが動かないオ
ンスクリーン挿入装置を提供する。 【構成】 クロックと水平同期信号を入力する表示用水
平同期信号発生器２と、クロックと前記表示用水平同期
信号発生器２の出力を入力する分周器１と、前記分周器
１の出力と前記表示用水平同期信号発生器２の出力と垂
直同期信号を入力するオンスクリーン表示信号発生器３
と、映像信号とオンスクリーン重畳レベルを設定した信
号を前記オンスクリーン表示信号発生器２の出力で切り
換える選択器４と、前記選択器４の出力と前記表示用水
平同期信号発生器２の出力と垂直同期信号を入力する映
像表示装置５とで構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ラインロックで動作す
るデジタル映像装置で、画面表示の水平位置を任意に移
動できるもの（以下、画像ポジション調整）に対し最適
な動作を行うオンスクリーン挿入装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】ユーザ調整や工場調整時に表示画面上に
オンスクリーンキャラクタを映像信号に重畳して表示す
る事がある。

【０００３】以下に、図３を用いて従来のオンスクリー
ン挿入装置について説明する。図３は、従来のオンスク
リーン挿入装置を示すものである。

【０００４】１０２は、クロックと水平同期信号を入力
する表示用水平同期信号発生器である。１０１は、クロ
ックを入力する分周器である。１０３は、前記分周器出
力と前記表示用水平同期信号発生器出力と垂直同期信号
を入力するオンスクリーン表示信号発生器である。１０
４は、映像信号とオンスクリーン重畳レベルを設定した
信号を前記オンスクリーン表示信号発生器出力で切り換
える選択器である。１０５は、前記選択器出力と前記表
示用水平同期信号発生器出力と垂直同期信号を入力する
映像表示装置である。

【０００５】以上の構成における従来のオンスクリーン
挿入装置について動作を説明する。分周器１０１は、ク
ロック（ＣＬＫ）入力に対しＣＬＫの１／Ｎの周波数の
信号を出力する。表示用水平同期信号発生器１０２は、
水平同期信号（ＨＢＬＫ）と同周波数で位相を任意に変
化させた表示用水平同期信号を出力する。オンスクリー
ン表示信号発生器１０３は、オンスクリーン表示を行う
時、表示期間中出力をハイレベルにし、表示なしの時ロ
ーレベルを出力する。表示位置は、表示用水平同期信号
と垂直同期信号より決定される。選択器４は、前記オン
スクリーン表示信号発生器１０３出力により映像信号と
オンスクリーンの重畳レベルを設定した信号との切り換
えを行う。映像表示装置１０５は、前記選択器出力と前
記表示用水平同期信号発生器出力と垂直同期信号を入力
し映像表示する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、画像の水平位置を変えようとする場合にオン
スクリーン表示用信号がクロック（ＣＬＫ）を１／Ｎ分
周したものを用いるためＮ回に１回という割合で位相を
越え、水平位置移動中オンスクリーンによる表示キャラ
クタが動いてしまう。例えば、Ｎ＝４の分周の場合、水
平移動４ドット分に１回、Ｎ＝８の分周の場合、水平移
動８ドット分に１回動く。

【０００７】以上について図４を用い詳述すると、例え
ばオンスクリーン表示装置に入力されるクロック（ＯＳ
ＤＣＬＫ）がクロック（ＣＬＫ）の１／４とする。水平
位置のポジション調整の為に表示用水平同期信号をＨ１
〜Ｈ２波形の様に１ＣＬＫづつ表示用水平同期信号発生
器によりづらしてゆくと、例えばオンスクリーン表示開
始位置を表示用水平同期信号立ち上がり入力後のＯＳＤ
ＣＬＫ最初の立ち下がりと設定されている前記オンスク
リーン表示信号発生器はそれぞれ表示用水平同期信号入
力後ｔ１〜ｔ５時間後に出力する。つまり４ＣＬＫ分表
示用水平同期信号を動かすときはオンスクリーン表示位
置も１ＣＬＫぶんづつ動き、５ＣＬＫ目の移動を行った
とき、表示位置は８ＣＬＫ分一気に動いてしまう。

【０００８】本発明は、上記問題点を考慮したもので、
画像水平位置可変（ポジション調整）を行ってもオンス
クリーンによる表示キャラクタが動かないオンスクリー
ン挿入装置を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、発明の回路は、クロックと水平同期信号を入力す
る表示用水平同期信号発生器と、クロックと前記表示用
水平同期信号発生器出力を入力する分周器と、前記分周
器出力と前記表示用水平同期信号発生器出力と垂直同期
信号を入力するオンスクリーン表示信号発生器と、映像
信号とオンスクリーン重畳レベルを設定した信号を前記
オンスクリーン表示信号発生器出力で切り換える選択器
と、前記選択器出力と前記表示用水平同期信号発生器出
力と垂直同期信号を入力する映像表示装置とで構成して
いる。

【００１０】

【作用】上記の構成により、本発明では、オンスクリー
ン表示用クロックが映像表示用水平同期信号と同期する
ため水平画像位置を可変してもオンスクリーンによるキ
ャラクタの位置が変化しない。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例におけるオンスクリ
ーン挿入装置を図１を用いて説明する。図１は本発明の
一実施例におけるオンスクリーン挿入装置のブロック構
成図を示す。

【００１２】図１において、符号２はクロックと水平同
期信号を入力する表示用水平同期信号発生器である。１
は、クロックと前記表示用水平同期信号発生器出力を入
力する分周器である。３は、前記分周器出力と前記表示
用水平同期信号発生器出力と垂直同期信号を入力するオ
ンスクリーン表示信号発生器である。４は、映像信号と
オンスクリーン重畳レベルを設定した信号を前記オンス
クリーン表示信号発生器出力で切り換える選択器であ
る。５は、前記選択器出力と前記表示用水平同期信号発
生器出力と垂直同期信号を入力する映像表示装置であ
る。

【００１３】以上の様に構成された本発明のオンスクリ
ーン挿入装置について、以下にその動作を説明する。

【００１４】分周器１は、クロック（ＣＬＫ）入力に対
しＣＬＫの１／Ｎの周波数の信号を出力する。ただし、
出力は次の表示用水平同期信号発生器２出力に同期する
ように表示用水平同期信号発生器２出力によりリセット
をかけられる。表示用水平同期信号発生器２は、水平同
期信号（ＨＢＬＫ）と同周波数で位相を任意に変化させ
た表示用水平同期信号を出力する。オンスクリーン表示
信号発生器１０３は、オンスクリーン表示を行う時、表
示期間中出力をハイレベルにし、表示なしの時ローレベ
ルを出力する。表示位置は、表示用水平同期信号と垂直
同期信号より決定される。選択器４は、前記オンスクリ
ーン表示信号発生器１０３出力により映像信号とオンス
クリーンの重畳レベルを設定した信号との切り換えを行
う。映像表示装置１０５は、前記選択器出力と前記表示
用水平同期信号発生器出力と垂直同期信号を入力し映像
表示する。

【００１５】従来のオンスクリーン挿入装置と異なる点
について図２を用い説明する。従来と異なる点は、分周
器出力を表示用水平同期信号でリセットしていることで
ある。前記リセットにより図２のＨ１〜Ｈ２の様にポジ
ションを変化させる為の表示用水平同期信号を入力して
も図２のＯＳＤＣＬＫ１、ＯＳＤＣＬＫ２に示す通りの
オンスクリーン表示クロックを得る事ができる。図２示
す通りＴ１＝Ｔ２でありオンスクリーン表示位置は動か
ない。

【００１６】よって、以上の構成よりポジション調整を
行ってもオンスクリーン表示によるキャラクタが動かな
くなる。

【００１７】

【発明の効果】以上のように、本発明では、水平画像位
置を可変してもオンスクリーンによるキャラクタの位置
が変化しないで映像表示装置にオンスクリーンを重畳し
た映像信号を表示する事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるをオンスクリーン挿
入装置のブロック構成図

【図２】図１の信号波形図

【図３】従来のオンスクリーン挿入装置のブロック構成
図

【図４】図３の信号波形図

【符号の説明】

１ 分周器 ２ 表示用水平同期信号発生器 ３ オンスクリーン表示信号発生器 ４ 選択器 ５ 映像表示装置 １０１ 分周器 １０２ 表示用水平同期信号発生器 １０３ オンスクリーン表示信号発生器 １０４ 選択器 １０５ 映像表示装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クロックと水平同期信号を入力する表示
   用水平同期信号発生器と、クロックと前記表示用水平同
   期信号発生器出力を入力する分周器と、前記分周器出力
   と前記表示用水平同期信号発生器出力と垂直同期信号を
   入力するオンスクリーン表示信号発生器と、映像信号と
   オンスクリーン重畳レベルを設定した信号を前記オンス
   クリーン表示信号発生器出力で切り換える選択器と、前
   記選択器出力と前記表示用水平同期信号発生器出力と垂
   直同期信号を入力する映像表示装置とで構成されたオン
   スクリーン挿入装置。