JPH083359A - レゾール型フェノール樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

レゾール型フェノール樹脂発泡体の製造方法

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JPH083359A
JPH083359A JP6134628A JP13462894A JPH083359A JP H083359 A JPH083359 A JP H083359A JP 6134628 A JP6134628 A JP 6134628A JP 13462894 A JP13462894 A JP 13462894A JP H083359 A JPH083359 A JP H083359A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気泡セルの細かい、外観、耐熱性、断熱性、
難燃性、耐水性及び機械的強度に優れたレゾール型フェ
ノール樹脂発泡体の製造方法を提供する。 【構成】 レゾール型フェノール樹脂、発泡剤、整泡
剤、硬化剤を混合硬化してレゾール型フェノール樹脂発
泡体を製造するに当たり、一般式(1) 【化1】 で表わされるシリコーンオイルをレゾール型フェノール
樹脂100重量部に対し0.2〜5重量部使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建材用として壁材、天井
材、また家具等の材料として有用な耐熱性、断熱性、難
燃性、耐水性を有し、機械的強度に優れたレゾール型フ
ェノール樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂発泡体は、軽量で熱可塑
性樹脂発泡体に比し、難燃性、耐熱性、機械的強度に優
れ、建材分野、家具等の材料として広く用いられてい
る。
【0003】フェノール樹脂発泡体の製造方法として
は、レゾール型フェノール樹脂を原料とし、発泡剤とし
てトリクロルモノフルオロメタン(フロン−11)、ト
リクロルトリフルオロエタン(フロン−113)、ペン
タン等が主として用いられていた。しかし、フロン−1
1やフロン113は発泡剤として極めて優れた性質を有
し、人体に対し無害で、引火性、着火性もなく、工程的
には安全な発泡剤ではあるが、このフロン類が地球を取
り巻くオゾン層を破壊し、地球の環境破壊を促進するこ
とがわかり、使用量の減少、さらには使用禁止の必要性
が叫ばれつつある。
【0004】また、ペンタンはフロンと異なり地球の環
境破壊の問題はないとしても、可燃性の炭化水素ガスで
あって、漏洩すれば爆発や火災の危険の極めて大きい物
質であり、またその爆発範囲もペンタンが少量であって
もその範囲に入ること、空気より比重が重いため低所に
溜まり易く安全上問題のあるガスであることはよく知ら
れているところである。
【0005】これらの対応として、現在使用可能で低価
格の塩化メチレン、上市され供給可能となった代替フロ
ン、例えばフロン−141b等が使用されている。しか
し、これらの発泡剤をレゾール型フェノール樹脂に配合
して発泡した場合、得られる発泡体の気泡セルが粗く、
外観、物性の悪い発泡体しか得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レゾール型
フェノール樹脂発泡体を製造する際に、発泡剤として塩
化メチレン、フロン−141bを使用し、気泡セルの細
かい、外観、物性に優れたレゾール型フェノール樹脂発
泡体を工業的に製造する方法の開発を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、種々検討した結果、レゾール型フェノール
樹脂、発泡剤、整泡剤、硬化剤を混合硬化してレゾール
型フェノール樹脂発泡体を製造するに当たり、シリコー
ンオイルをレゾール型フェノール樹脂に対し特定量使用
することを特徴とするレゾール型フェノール樹脂発泡体
の製造方法を開発した。
【0008】またこの際に、発泡時各材料を混合する時
にこのシリコーンオイルと相溶性のない、溶解度パラメ
ーターが9以上で、かつ沸点が80℃以上の溶剤、例え
ばエチレングリコール、グリセリンのごとき溶剤を特定
量併用(2種以上の溶剤の共用も可)することにより、
均一性のある気泡セルの細かい、外観、物性に優れたレ
ゾール型フェノール樹脂発泡体が得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、レゾール型フェノー
ル樹脂、発泡剤、整泡剤、硬化剤を混合硬化してレゾー
ル型フェノール樹脂発泡体を製造するに当たり、一般式
(1)
【化2】 で表わされるシリコーンオイルをレゾール型フェノール
樹脂100重量部に対し0.2〜5重量部使用すること
を特徴とするレゾール型フェノール樹脂発泡体の製造方
法を提供するものである。
【0010】また、本発明は、溶解度パラメーターが9
以上で、かつ沸点が80℃以上の溶剤を、さらにレゾー
ル型フェノール樹脂100重量部に対し0.2〜7重量
部使用することを特徴とする、前記のレゾール型フェノ
ール樹脂発泡体の製造方法を提供するものである。
【0011】さらに本発明は、溶剤が、アルコール類ま
たはエーテル類であることを特徴とする、前記のレゾー
ル型フェノール樹脂発泡体の製造方法を提供するもので
ある。
【0012】本発明で使用するレゾール型フェノール樹
脂の原料であるフェノール類としては、通常フェノール
樹脂の製造原料として用いられているフェノール、クレ
ゾール、キシレノール等が挙げられるが、これらの中で
も反応性、硬化性の面からフェノール、メタクレゾール
が特に好ましい。これらフェノール類は単独のみなら
ず、これら同士の混合、さらにO−クレゾール、P−ク
レゾールまたビスフェノール等と併用してもよい。
【0013】一方の原料としてのアルデヒド類として
は、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ポリオ
キシメチレン、トリオキサン等が使用できる。この両者
を塩基性触媒の存在下に反応させ、脱水濃縮させてレゾ
ール型フェノール樹脂を得る。樹脂固形物としては60
〜90%、粘度1,500〜8,000cps/25℃位が
使用するのに便利である。
【0014】発泡剤としては、従来公知のレゾールフォ
ーム製造用発泡剤である沸点−20〜100℃の揮発性
有機液体、例えば弗素化炭化水素、塩素化炭化水素、脂
肪族炭化水素の1種または2種以上の混合物が使用でき
るが、地球環境破壊を促進する特定フロン、トリクロル
モノフルオロメタン(フロン−11)、トリクロルトリ
フルオロエタン(フロン−113)、ジクロロテトラフ
ルオロエタン(フロン−114)等、四塩化炭素、トリ
クロルエタン等、及び可燃性の炭化水素、例えばノルマ
ルペンタン、イソプロピルエーテル等は実用上好ましく
ない。現実には、オゾン破壊係数の小さく可燃性でな
い、塩化メチレン、代替フロン(フロン−141b)等
が有効である。発泡剤の使用量は、レゾール型フェノー
ル樹脂100重量部に対し、3〜20重量部、好ましく
は5〜15重量部の範囲とすることができる。
【0015】またこれらのものとCO2 を発生する炭酸
塩、N2 ガスを発生するニトロソ化合物、アゾ化合物、
ヒドラジン誘導体との併用も可能である。
【0016】硬化剤としては、特に制限がなく、従来公
知のレゾールフォーム製造用硬化剤を有効に使用でき
る。このような硬化剤としては、例えば塩酸、硫酸、リ
ン酸等のごとき鉱酸、ベンゼンスルホン酸、フェノール
スルホン酸、パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホ
ン酸のごとき有機酸等を挙げることができ、それらの中
で有機酸を水溶液の状態で使用するのが好ましい。硬化
剤の使用量は、レゾール型フェノール樹脂100重量部
に対し3〜35重量部、好ましくは5〜25重量部の範
囲とする。
【0017】整泡剤としては、シリコーン系エチレンオ
キサイド・プロピレンオキサイド共重合体、ソルビタ
ン、アルキルフェノール、ヒマシ油等のポリオキシアル
キレン付加物等の界面活性剤が挙げられる。これらは混
合して使用することも可能であり、その使用量はレゾー
ル型フェノール樹脂100重量部に対し0.5〜10重
量部の範囲で使用することができる。
【0018】本発明において用いられるシリコーンオイ
ルは、下記の一般式(1)
【化3】 で表わされる低分子シリコーンオイルであり、具体的に
はヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキ
サン、デカメチルテトラシロキサン等が挙げられる。市
販品としては信越化学工業(株)社製のKF−96シリ
ーズ、東レ・ダウコーニング(株)社製のSH−20
0,500シリーズ等が挙げられる。
【0019】シリコーンオイルの使用量は、レゾール型
フェノール樹脂100重量部に対し0.2〜5重量部、
好ましくは0.3〜3重量部である。シリコーンオイル
の使用方法は特に限定されないが、あらかじめレゾール
型フェノール樹脂に整泡剤と共に混合して発泡させるこ
とが好ましい。シリコーンオイルの使用量が5重量部よ
り多くなると、ボイドが発生し気泡セルも粗くなり、外
観が悪くなる。また、シリコーンオイルの使用量が0.
2重量部未満では、使用効果が見られず、発泡体の気泡
セルが粗く、外観の向上した発泡体が得られない。
【0020】本発明においては、レゾール型フェノール
樹脂、発泡剤、硬化剤を混合硬化してレゾール型フェノ
ール樹脂発泡体を製造する際に、シリコーンオイルのみ
使用しても均一性のある気泡セルの細かい、外観、物性
に優れたレゾール型フェノール樹脂発泡体を得ることが
できるが、シリコーンオイルと溶剤を併用すると、上記
の特性がさらに向上したレゾール型フェノール樹脂発泡
体を得ることができる。
【0021】シリコーンオイルと併用される溶剤として
は、溶解度パラメーターが9以上で、かつ沸点が80℃
以上であり、シリコーンオイルと相溶性のない溶剤が挙
げられる。本発明でいう「シリコーンオイルと相溶性の
ない」とは、シリコーンオイル/溶剤を重量比で1/9
〜9/1の範囲で混合した場合、常温で分離するものを
シリコーンオイルと相溶性のない溶剤と定義する。
【0022】溶剤の溶解度パラメーター(SP値)は、
溶剤の極性を表わす尺度として一般的に用いられてお
り、本発明ではHildebrandの計算式から導い
た値を適用するものとした。
【0023】本発明で用いられる溶剤は、溶解度パラメ
ーターが9以上で、かつ沸点が80℃以上のものであ
り、溶解度パラメーターが9未満の溶剤を用いると、シ
リコーンオイルを溶解し、発泡混合時のクリーム状態の
安定性が悪くなり、結果として得られた発泡体の気泡セ
ルが不均一となり外観が悪くなる。また、溶剤の沸点が
80℃未満の場合は、溶剤が発泡時の温度で気化し、発
泡コントロールができず、発泡不足、陥没等が発生し、
好ましい発泡体が得られない。
【0024】溶解度パラメーター(SP値)が9以上で、
かつ沸点が80℃以上の溶剤としては、例えばエチレン
グリコール(SP値14.2、沸点197.2℃)、ジエ
チレングリコール(SP値9.1、沸点245℃)、グリ
セリン(SP値16.5、沸点290℃)等の多価アル
コール類、セロソルブ(SP値9.9、沸点135
℃)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、SP値9.6、沸点203℃)、メチルセロ
ソルブ(エチレングリコールモノメチルエーテル、SP
値10.8、沸点125℃)等のエーテル類等が挙げら
れる。
【0025】溶剤の使用量は、レゾール型フェノール樹
脂100重量部に対し0.2〜7重量部、好ましくは
0.3〜5重量部である。溶剤の使用量が7重量部より
多いと、発泡速度を低下させ発泡不足を発生させ、また
発泡体の難燃性を低下させる。また、溶剤の使用量が
0.2重量部より少ない場合は、均一セル、外観、物性
等のさらなる向上が見られない。
【0026】本発明のレゾール型フェノール樹脂発泡体
は、レゾール型フェノール樹脂に整泡剤及びシリコーン
オイルまたはシリコーンオイルと溶剤を混合し、次いで
発泡剤及び硬化剤を混合した後、発泡硬化して製造され
る。混合は高速撹拌機(例えばホモディスパー等)を用
いて30〜60秒間撹拌を行えば十分である。
【0027】
【作用】レゾール型フェノール樹脂の発泡体の製造は、
発泡剤として気化型(フロン系)発泡剤が使用されてい
るが、近年の環境問題、危険物等の作用が限定されてき
た。このため、塩化メチレン、代替フロン(例えばフロ
ン−141b)等に使用が移行してきている。塩化メチ
レン、代替フロン(フロン−141b)等は、フェノー
ル樹脂との相溶性がフロン−113、ノルマルペンタン
に比べ良好なため、発泡処方で混合時クリーム状態の安
定化が悪く、結果として得られる発泡体の気泡セルが粗
く、外観も不均一となる。これらを解決し、均一な外
観、物性向上が求められていたが、レゾール型フェノー
ル樹脂と相溶性がなく、発泡剤と相溶性のよい低分子シ
リコーンオイルを使用することで発泡体の気泡セルが細
かく、外観、物性のよい発泡体を得ることを見出した。
さらにシリコーンオイルと相溶性がなく、溶解度パラメ
ーターが9以上で、かつ樹脂との相溶性のある沸点が8
0℃以上の溶剤、例えば多価アルコール類、エーテル類
を併用することで、より効果のあることも見出した。
【0028】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0029】実施例1 四ツ口フラスコにフェノール2kg、37%ホルムアルデ
ヒド2.93kg(ホルムアルデヒド/フェノール:モル
比1.7モル)及び触媒として20%苛性ソーダ60g
を仕込み、80℃で3時間反応した後、15%硫酸でp
Hを7.0に中和し、減圧脱水により樹脂中の水分を5
%以下にした。得られたレゾール型フェノール樹脂は、
樹脂固形分80%、粘度2,500cps/25℃、比重
1.25/25℃、重量平均分子量430であった。
【0030】このレゾール型フェノール樹脂100重量
部に対して、整泡剤としてトウィーンNo.40(ポリオ
キシエチレンソルビタンモノパルミテート)2重量部を
混合し、レゾール型発泡用フェノール樹脂とした。得ら
れた発泡用フェノール樹脂100重量部にシリコーンオ
イル(ヘキサメチルジシロキサン:分子量162、信越
化学工業(株)社製、KF−96L 0.65)を1重
量部混合した後、塩化メチレン5重量部、65%フェノ
ールスルホン酸(PSA)16重量部をフェノール樹脂
発泡機により急速に均一混合し、幅50cm、長さ25c
m、高さ4cmの鉄枠中に一定量流し込み、これを50℃
オーブン中で5分間放置し、発泡硬化を完了させてレゾ
ール型フェノール樹脂発泡体を得た。
【0031】得られたレゾール型フェノール樹脂発泡体
の物性は、密度32kg/m3 、圧縮強度1.2kg/cm2
(10%歪)、熱伝導率0.025kcal/m・hr・℃で
あり、気泡セルは微細で平均気泡セルサイズは80μで
外観も全体に均一であった。
【0032】実施例2〜8及び比較例1〜6 実施例1と同条件で製造された整泡剤添加済レゾール型
発泡用フェノール樹脂に、シリコーンオイルの添加量を
変えた結果、及びシリコーンオイルの分子量を高くして
使用した結果を表1に示す。なお、用いたシリコーンオ
イルは、次の通りである。 ヘキサメチルジシロキサン:分子量162、信越化学工
業(株)社製、KF−96L 0.65 オクタメチルトリシロキサン:分子量237、信越化学
工業(株)社製、KF−96L 1.0 デカメチルテトラシロキサン:分子量311、信越化学
工業(株)社製、KF−96L 1.5 ドデカメチルペンタシロキサン:分子量385、信越化
学工業(株)社製、KF−96L 2.0
【0033】
【表1】
【表2】
【0034】実施例9 実施例1と同条件で製造された整泡剤添加済レゾール型
発泡用フェノール樹脂に、シリコーンオイルとしてヘキ
サメチルジシロキサン(実施例1と同製品)1重量部、
溶剤としてエチレングリコール(SP値14.2、沸点1
97.2℃)2重量部を混合した後、塩化メチレン5重量
部、65%フェノールスルホン酸(65%PSA)18
重量部をフェノール樹脂発泡機により急速に均一混合し
て実施例1と同様に発泡、硬化してレゾール型フェノー
ル樹脂発泡体を得た。
【0035】得られたレゾール型フェノール樹脂発泡体
の物性は、密度30kg/m3 、圧縮強度1.3kg/cm2
(10%歪)、熱伝導率0.025kcal/m・hr・℃で
あり、平均気泡セルサイズは60μと微細で全体に均一
で非常に外観のよい発泡体が得られた。
【0036】実施例10〜15及び比較例7〜11 実施例9と同様に整泡剤添加済レゾール型発泡用フェノ
ール樹脂に、ヘキサメチルジシロキサン(実施例1と同
製品)1重量部を添加し、溶剤の添加量と溶剤の種類を
変えて発泡した結果を表2に示す。
【0037】
【表3】
【表4】 1)エチレングリコール(SP値14.2、沸点19
7.2℃) 2)ジエチレングリコール(SP値9.1、沸点245
℃) 3)グリセリン(SP値16.5、沸点290℃) 4)セロソルブ(SP値9.9、沸点135℃) 5)メタノールはシリコーンオイルに溶けず、樹脂には
溶け、SP値=14.5であるが沸点=64.1℃ 6)トルエンはシリコーンオイルに溶け、樹脂には溶け
ず、SP値=8.9、沸点=110℃
【0038】
【発明の効果】従来発泡剤として使用されていた特定フ
ロンは、オゾン層を破壊し、地球の環境汚染をするとさ
れ使用量が制限、または禁止が叫ばれており、またイソ
プロピルエーテル、ペンタン類の炭化水素系発泡剤は危
険物として問題がある。これらの対応として、塩化メチ
レン、代替フロン、例えばフロン−141bが使用検討
されているが、代替フロンを用いて得られた発泡体の気
泡セルは大きく、外観、物性が著しく劣る。これに対
し、本発明のように、低分子シリコーンオイルを使用す
ること、さらに特定の溶剤を併用することで塩化メチレ
ン、代替フロン等でも実用に供し得る外観、物性に優れ
た発泡体が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾール型フェノール樹脂、発泡剤、整
    泡剤、硬化剤を混合硬化してレゾール型フェノール樹脂
    発泡体を製造するに当たり、一般式(1) 【化1】 で表わされるシリコーンオイルをレゾール型フェノール
    樹脂100重量部に対し0.2〜5重量部使用すること
    を特徴とするレゾール型フェノール樹脂発泡体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 溶解度パラメーターが9以上で、かつ沸
    点が80℃以上の溶剤を、さらにレゾール型フェノール
    樹脂100重量部に対し0.2〜7重量部使用すること
    を特徴とする請求項1記載のレゾール型フェノール樹脂
    発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶剤が、アルコール類またはエーテル類
    であることを特徴とする請求項2記載のレゾール型フェ
    ノール樹脂発泡体の製造方法。
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