JPH08335990A - ノーリンギング通信システム - Google Patents

ノーリンギング通信システム

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JPH08335990A
JPH08335990A JP13936395A JP13936395A JPH08335990A JP H08335990 A JPH08335990 A JP H08335990A JP 13936395 A JP13936395 A JP 13936395A JP 13936395 A JP13936395 A JP 13936395A JP H08335990 A JPH08335990 A JP H08335990A
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治彦 村上
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章 岡本
Shigenori Ashihara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発信者番号を利用してノーリンギングトラン
クを使わずにノーリンギング通信を行う。 【構成】 同一の電話回線に並列に接続された複数の端
末装置8,8aのうち特定の端末装置8aがセンタ側シ
ステム2からの呼出信号に応答し、それ以外の端末装置
8をハイインピーダンス受信モードにする。その後、セ
ンタ側システム2からの機器選択信号に応じていずれか
の端末装置8,8aが電話回線を捕捉して通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加入電話回線を利用し
てノーリンギング通信によりデータ伝送を行うノーリン
ギング通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のノーリンギング通信システムは、
図11の如く、端末側回線端末装置30に電話機31並
びに電文式メータ32が接続された端末側システム33
とホストコンピュータ34にセンタ側回線端末装置35
が接続されたセンタ側システム36とが、ノーリンギン
グトランク37を備えた交換局38,39を介して電話
回線網で結ばれたものである。
【0003】センタ側システム36からセンタ側交換局
38に対してオフフックしてダイヤルすると、センタ側
交換局38と端末側交換局39とが電話回線によってつ
ながり、ノーリンギングトランク37は電話機31が”
チン”鳴りをするのを防ぐために緩やかな極性反転を行
った信号を端末側システム33に送出し、端末側回線端
末装置30が受信してノーリンギング通信を行う。
【0004】また、宅内の同一の電話回線に複数の端末
側回線端末装置30を接続し、ノーリンギングトランク
37からのNRS信号(DTMF信号)によって通信す
る端末側回線端末装置30を選択して通信することも可
能であった。
【0005】しかし、上記従来のノーリンギング通信シ
ステムでは、交換局にノーリンギングトランク37等の
装置を設置する必要があるため、電話回線の使用料金が
高額であったり、またノーリンギングトランク37等の
設備が交換局に設置されていない場合が多く、たいてい
設置申請をしても設置されるまでにかなりの時間がかか
っていた。さらに、ノーリンギングトランク37はNR
TSを常時送出しているので、通信速度を早くできず同
時に使用される電話回線数が多いと通信信号が輻輳する
等のさまざまな問題があった。
【0006】このため、ノーリンギングトランクを使用
しないでセンタ側と端末側との間でノーリンギング通信
を行うことを目的として、本出願人は特願平5−252
884号において、交換局から送出される発信者番号信
号を利用して端末側が発信先を特定し、通信すべきセン
タ側からの発信ならば電話機のベルを鳴らさずに着信し
て通信を行うノーリンギング通信装置を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案され
たノーリンギング通信装置では、同一の電話回線におい
て接続できる端末装置が1台なので、同一の電話回線に
複数の端末装置を接続した場合、センタ側から同一の電
話回線に接続された複数の端末装置にアクセスすること
はできなかった。また、端末側に設定データを設定する
ためには、少なくともセンタ側の発信者番号が必要であ
り、端末装置にセンタ側の発信者番号が設定されていな
ければセンタ側と通信できない構成になっていた。
【0008】本発明は、上記に艦み、ノーリンギングト
ランクを使用しないで同一の電話回線内の複数の端末装
置とノーリンギング通信を行えるノーリンギング通信シ
ステムの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図2の如く、電話回線を利用して端末側システム
1とセンタ側システム2との間でデータ通信を行うノー
リンギング通信システムにおいて、同一の電話回線に複
数の端末装置8,8aが並列に接続され、交換機から送
出される呼出信号および発信者番号信号を検出する手段
と、検出された発信者番号信号によりセンタ側システム
2からの発信であるか否かを識別してセンタ側システム
2からの発信であるときノーリンギング通信を行う手段
と、センタ側システム2の呼び出しに対して特定の端末
装置8aが電話回線を捕捉して応答しそれ以外の端末装
置8は受信モードになる応答手段が設けられたものであ
る。
【0010】さらに、電話機9等が接続されている端末
装置8,8aをセンタ側システム2の呼出信号に対して
応答させるように設定し、電話機9等が接続されていな
い端末装置8を受信モードにする設定手段を設けてもよ
い。
【0011】また、発信者番号信号を利用して端末装置
8,8aに発信者番号を登録する登録手段を設けてい
る。さらに、端末装置8,8aには、登録後に発信者番
号にダイヤルするかあるいは発信者番号と発信者番号に
数字を加えた番号とにダイヤルする機能を設けてたり、
さらにまた、図9の如く、任意の関係を持つ複数の番号
を特定の記号を用いて端末装置8,8aに登録してもよ
い。
【0012】
【作用】上記課題解決手段において、端末側システム1
では、図6の如く、設定手段によって電話機9の接続さ
れた端末装置8aが特定の端末装置として設定される。
センタ側システム2から端末側システム1にダイヤルす
ると、図1の如く、各端末装置8,8aが呼出信号に挿
入された発信者番号信号を検出して識別し、センタ側シ
ステム2からの発信であれば、応答手段によって特定の
端末装置8aが電話回線を捕捉して応答しそれ以外の端
末装置8が受信モードになる。センタ側システム2から
の発信でなければ電話機9を電話回線に接続する。そし
て、特定の端末装置8aが応答して回線リンクが確立し
た後、センタ側システム2から送られてくる機器選択信
号によって端末装置8を選択して通信を行う。
【0013】端末側システム1に発信者番号が未登録の
場合、図7の如く、各端末装置8,8aは、センタ側シ
ステム2からの呼出信号を受信すると挿入された発信者
番号信号を取得し、登録手段によって発信者番号を登録
する。また、発信者番号が連番であれば連続する桁を図
9に示すような特定の記号(特殊文字)に置き換えて1
つにして登録する。このとき、端末装置8は、図10の
如く、登録された特殊文字を含む発信者番号を識別して
受信した発信者番号信号と比較し、センタ側システム2
からの発信であれば通信を開始して、センタ側システム
2からの発信でなければ電話機9を電話回線に接続す
る。
【0014】端末装置8,8aに設定データが未設定の
場合、端末装置8,8aは、登録されている発信者番号
を演算した番号にダイヤルしてセンタ側システム2から
設定データをダウンロードする。
【0015】
【実施例】
(第一実施例)本実施例のノーリンギング通信システム
は、図2の如く、端末側システム1とセンタ側システム
2が、センタ側交換局3と端末側交換局4とからなる交
換機を介して電話回線網によって接続されたものであ
る。センタ側システム2は、センタ側回線端末装置5に
ホストコンピュータ6等のセンタ側機器が接続されたも
のであり、端末側システム1は、電文式メータ7等の端
末側機器が接続された複数の端末装置8が同一の電話回
線に並列に接続されたものである。端末装置8,8aに
は、宅内のファクシミリや電話機9の接続が可能とさ
れ、予め電話機9が接続された端末装置8aが特定の端
末装置として設定されている。
【0016】なお、センタ側システム2からセンタ側交
換局3にオフフックしてダイヤルを行うと、ダイヤルし
たセンタ側システム2の発信者番号は端末側交換局4に
伝えられ、端末側交換局4は端末側システム1に対し、
図3の如く、極反信号に続く呼出信号を送出する。この
とき、呼出信号と呼出信号の間の休止期間には、センタ
側システム2の電話番号である発信者番号信号が挿入さ
れている。また、複数の端末装置8,8aが同一の電話
回線に並列に接続されているため、センタ側システム2
と端末側システム1との回線リンクが確立したときどれ
か1つの端末装置8,8aを選択して通信する必要があ
る。そこで、センタ側システム2は、各端末装置8,8
aに固有の制御コードが設定されていることを予め分か
っていて、端末側システム1との通信リンクが確立され
た後、通信する端末装置8,8aを選択するためにPB
信号またはFSK信号によって構成された機器選択信号
を送出するようになっている。
【0017】各端末装置8,8aには、図4の如く、通
信相手のセンタ側システム2の発信者番号を登録する半
導体メモリあるいはディップスイッチ等より構成された
コード設定部11と、端末装置8,8a自身から発呼す
るためのダイヤル部12と、端末側交換局4から送出さ
れる発信者番号信号およびセンタ側システム2から送出
されるPB信号またはFSK信号によって構成された機
器選択信号を検出するモデム部13と、極反信号の検出
を行う極反検出部14と、呼出信号を検出する呼出信号
検出部15と、センタ側システム2からの発信でない場
合電話機9に呼出信号を送信するため電話機9を電話回
線に対して接続したり切り離したりするスイッチ切換部
16と、ガスメータや水道メータの検針データを送出す
るためのメータインターフェース部17と、接続された
端末側機器のオフフックを検出するラインオフフック検
出部18と、並列に接続された端末側機器のいずれかが
オフフックした場合それを検出する機能と、電話機9の
使用状態を検出するオフフック検出部19と、タスク処
理を行うためのCPUやROM、RAM等のメモリを備
えた制御部20と、タイマ並びにクロックとしての計時
部21とが設けられている。そして、1つの端末装置8
aにのみ電話機9が接続され、他の端末装置8には電話
機9が接続可能なように接続端子が設けられている。
【0018】制御部20は、各端末装置8,8aに割り
当てられた固有の制御コードをメモリに記憶しており、
極反信号を検出して起動する応答機能と、センタ側シス
テム2から送出される機器選択信号に応じて通信する通
信機能と、接続された電話機9の使用が少ない時間帯に
端末装置8,8aを動作させるタイマ機能とが設けられ
ている。
【0019】応答機能は、モデム部13が取得した発信
者番号信号とコード設定部11に登録された発信者番号
を比較して識別し、送出されてきた呼出信号がコード設
定部11に登録された発信者番号と一致した場合電話機
9を電話回線から切り離したまま、自らが属する端末装
置が特定の端末装置8aとして設定されていれば電話回
線を捕捉して応答し特定の端末装置8aとして設定され
ていなければ高インピーダンス受信モードにし、また、
送出されてきた呼出信号が登録された発信者番号と一致
しない場合は電話回線に電話機9を接続するものであ
る。
【0020】通信機能は、センタ側システム2から送出
される機器選択信号を取得して割り当てられた制御コー
ドと比較して識別し、一致したならば電話回線を捕捉さ
せ、一致しなかったならば電話回線を開放して次の着信
を待つようにするものである。これによって、センタ側
システム2は1台の端末装置8,8aを選択して通信で
きるため、同一の電話回線に並列に接続された端末装置
8,8aを複数の事業者が共用し各種目的のアプリケー
ションに使用することが可能となる。
【0021】タイマ機能は、制御部20に設けられたメ
モリに動作すべき時刻(例えば午前1時から5時まで)
を記憶させ、内部の計時動作と連動させて動作すべき時
刻かチェックし、動作すべき時刻であれば極反信号の検
出によってノーリンギング通信を行い、動作すべき時刻
でなければ電話機9を電話回線に接続するものである。
【0022】ところで、従来の発信者番号信号を利用し
たノーリンギング通信システムでは、極性反転後、呼出
信号とそれに続く発信者番号信号等を検出してから電話
機9に接続するため、電話機9は1回目の呼出信号に対
応するベルが鳴らない。しかし、留守番電話等は呼出信
号の回数で応答するため、呼出信号の回数をカウントし
て動作する電話機9を端末装置8aに接続する場合に問
題がある。すなわち特定のセンタ側機器以外からの呼び
出しに対しても端末装置8aが作動して発信者番号信
号、機器選択信号を識別してから電話機9等を電話回線
に接続するため、ベルの鳴動が1回少なくなり、例えば
留守番電話の録音の有無の確認の際にすでに録音されて
いれば1回でオフフックし録音されていなければ3回で
オフフックする等の機能に支障がある。したがって、前
述のような不具合を防ぐために本実施例では、制御部2
0にタイマ機能を設けており、端末装置8,8aが極反
信号を検出して動作する時間帯を任意に設定することが
可能となっている。例えば、端末装置8,8aが動作す
る時間帯を深夜等のあまり電話が利用されない夜間に限
定する。
【0023】上記構成において、ノーリンギング通信を
行うために端末側システム1をスタンバイすると、図1
の如く、センタ側システム2からのダイヤルによって、
各端末装置8,8aが端末側交換局4から送出された極
反信号を極反検出部14で検出し、制御部20に割込み
が発生して応答機能が起動する。そして、発信者番号信
号の取得動作に入るためモデム部13が起動され発信者
番号信号を取得する(ステップ1)。
【0024】そして、コード設定部11に設定されたセ
ンタ登録番号(図5に一例を示す)の中に、モデム部1
3によって取得した発信者番号と一致する番号があるか
チェックする(ステップ2)。
【0025】一致する番号があれば、各端末装置8,8
aにおいて呼出信号に応答すべき特定の端末装置8aと
して設定されているかどうかをチェックし(ステップ
3)、特定の端末装置8aとして設定されていれば電話
機9を切り離したまま電話回線を捕捉して応答し(ステ
ップ4)、特定の端末装置8aとして設定されていなけ
れば高インピーダンス受信モードになる(ステップ
5)。
【0026】センタ側システム2と端末側システム1と
の回線リンクが確立すると、センタ側システム2が端末
側システム1に機器選択信号を送出する。すると、送ら
れて来た機器選択信号を各端末装置8,8aのモデム部
13が取得し(ステップ6)、制御部20が解析して制
御コードと比較する(ステップ7)。一致すれば、電話
回線を捕捉して通信を始める。一致しなければ、電話回
線を開放し(ステップ8)、次の極反信号による割込み
を待つ。
【0027】また、登録番号に発信者番号と一致する番
号が無ければ、応答すべき端末装置8,8aとして設定
されているかどうかをチェックし(ステップ9)、設定
されていればスイッチ切換部16によってリレーを切り
替えて電話回線に電話機9を接続し(ステップ10)、
設定されていなければ次の呼出信号による起動を待つ。
【0028】このように、応答機能が備えられているた
め、同一の電話回線に複数の端末装置8,8aが接続さ
れていても、ノーリンギングトランクを使用することな
くノーリンギング通信が行える。
【0029】また、従来のノーリンギングトランクを使
用しないノーリンギング通信システムは、同一の電話回
線に端末装置を1台しか接続できなかったため、電気、
ガス、水道等の複数の事業者の端末装置を同一の電話回
線に混在させてノーリンギング通信を行うことはできな
かったが、通信機能が設けられているため、同一の電話
回線において複数の事業者が提供する各種端末装置8,
8aの中から1台を選択してセンタ側システム2と通信
したり、1回の通信において複数の端末装置8,8aと
通信することが可能となっている。
【0030】さらに、ノーリンギングトランクによるノ
ーリンギング通信では電話回線費用が高いだけでなく、
通信中にNRTを捕捉しておくためにNRTSを送出し
続けるため、電話回線の信号が輻輳したり、使用できる
モデムに制約があったが、ノーリンギングトランクが廃
されているため、通信速度を上げることによって信号の
輻輳が低減でき、NRTSが送出されないので、任意の
モデムが使用可能となる。
【0031】また、タイマ機能が設けられているので、
使用頻度の高い昼間等の時間帯は電話機9が優先して呼
出信号を取得するようにすれば、センタ側システム2か
らの発信でないと判断して電話機9に電話回線を接続し
たときに電話機9へ送出される呼出信号の数が減少しな
くなり、呼出信号のカウント数に応じた制御に関する電
話機9の誤動作を低減できる。
【0032】(第二実施例)第一実施例のノーリンギン
グ通信システムでは、各端末装置8,8aに対して応答
すべき端末装置8aかどうかを設定する必要があった。
通常は、システムを設置する段階で設定器等によって設
定するものであるが、設定作業が繁雑であったり、設定
のミスによる誤動作が生じる等の問題があった。
【0033】このため、本実施例のノーリンギング通信
システムでは、制御部20に、電話機9が接続されてい
ることを自動的に検出し、電話機9が接続されていると
き応答すべき端末装置8aとして設定し、電話機9が接
続されていないとき高インピーダンス受信モードになる
端末装置8として設定する設定機能が設けられている。
【0034】上記構成において、本システム設置時に、
図6の如く、制御部20に製造直後フラグを設定し、極
反検出部14が極反信号を検出すると、制御部20のタ
イマを一定時間(例えば1時間)にセットして、後方に
接続された電話機9の回線捕捉動作の監視を行う。タイ
マがタイムアップする前にオフフック検出部19が電話
機9の回線捕捉動作を検出すれば、制御部20にループ
応答フラグを設定する。検出できなければ、制御部20
に高インピーダンスフラグを設定する。そして、製造直
後フラグをクリヤーして終了する。
【0035】なお、特定の端末装置8aを設定するため
に、電話機9の加入取り付け工事時に電話機9が正常に
動作しているか確認テストを行うことを利用して、電話
回線に48Vの回線電圧を検出してから数時間以内にオ
フフック検出部19が後方の電話機9の回線捕捉動作を
検出した場合、特定の端末装置8aとして設定し、電話
機9の回線捕捉動作を検出できなければ、高インピーダ
ンス受信モードになる端末装置8として設定してもよ
い。この場合、電話回線の回線電圧(48V)を検出す
るには、例えば極反検出部14が利用できる。極反検出
部14は、−48Vから+48Vの変化を検出するもの
であるが、0Vから+48Vの変化を検出するように構
成し、製造後初めての回線電圧の極反信号を検出する。
また、端末装置8,8aの接続端子に電話機9の配線が
接続されたことを検出する検出スイッチを設ける等によ
って、電話機9が接続されているかどうかを直接検出す
れば、すでに加入済みの電話回線に本システムを設置す
るときでも並列に接続されたすべての端末装置8が自動
的に特定の端末装置8aまたはそれ以外の端末装置8と
して設定される。
【0036】このように、設定機能が設けられているた
め、設定器等を使用せず、確実にセンタ側システム2か
らの呼出信号に対してループ応答する特定の端末装置8
aおよび高インピーダンス受信モードにする端末装置8
が設定できる。
【0037】(第三実施例)第二実施例のノーリンギン
グ通信システムでは、端末装置8,8aにセンタ側シス
テム2の電話番号や設定データが未設定の場合はセンタ
側システム2と通信できない構成になっていた。また、
端末装置8,8aの動作に関わる設定を行う場合、コー
ド設定器等を用いるか、コード設定器等を用い最小限の
データを設定した後、センタ側システム2からダウンロ
ードして設定データを端末装置8,8aに設定してい
た。
【0038】このため、本実施例では、制御部20に、
センタ側システム2の発信者番号(以下、センタ番号と
称する)が未登録である場合、呼出信号に挿入されてい
る発信者番号信号をメモリに仮登録し、センタ側システ
ム2は1回の呼出信号のみで2回目の呼出信号は鳴らさ
ないものとし、呼出信号をカウントして、1回であった
場合、呼出信号に続く発信者番号信号をコード設定部1
1に登録し、一定時間後、ダイヤル部12により、登録
したセンタ番号(以下、登録番号と称する)にダイヤル
して設定データをダウンロードする登録機能が設けられ
ている。
【0039】上記構成において、センタ番号が登録され
ていないとき、図7の如く、端末側交換局4からの発呼
によって端末装置8,8aの極反検出部14が極反信号
を検出し制御部20に割込みが発生すると、モデム部1
3を起動して発信者番号を取得し(ステップ11)、制
御部20のメモリに一時記憶する(ステップ12)。そ
して、センタ番号がすでに登録されているかチェックし
(ステップ13)、番号が登録されていなければ、未設
定と判断し上記の一時記憶された番号をメモリに仮登録
する(ステップ14)。センタ番号が登録されていれ
ば、図1のPへジャンプする。
【0040】さらに、呼出信号検出部15の検出回路を
使って呼び出し回数をカウントし(ステップ15)、カ
ウントした回数を1と比較する(ステップ16)。2回
以上の呼び出し回数であれば、仮登録を取り消して図1
のQへジャンプし、1回の呼び出しであれば、仮登録し
た発信者番号をセンタ番号としてコード設定部11に登
録し(ステップ17)、タイマを例えば1分にセットし
て1分経過後(ステップ18)に登録した発信者番号に
ダイヤルする(ステップ19)。そして、通信を開始し
(ステップ20)、センタ側システム2によって端末装
置8,8aに各種設定データがダウンロードされる。
【0041】このように、本システムを設置後にセンタ
側システム2からダイヤルするだけで、コード設定部1
1にセンタ側システム2の発信者番号が自動的に登録さ
れ、さらに設定データが未設定の場合には、仮登録した
センタ番号にダイヤルして端末装置8,8aに設定デー
タを設定することができるので、全く設定されていなく
てもセンタ側システム2と通信し、センタ側システム2
の発信者番号および設定データを得ることができ、設定
器が不要となり、手間もかからない。
【0042】(第四実施例)第三実施例のノーリンギン
グ通信システムでは、代表等の複数の電話回線を有する
センタ側システム2と通信する場合、電話回線ごとの発
信者番号が登録されていなければ通信できない。
【0043】このため、本実施例のノーリンギング通信
システムでは、仮登録した発信者番号にある数(0およ
び負数も含む)を演算した番号にダイヤルする機能が設
けられている。
【0044】発信者番号を演算してダイヤルする機能と
は、センタ側システム2にダイヤルする際、仮登録され
た発信者番号に、例えば図8の如く、端末装置8,8a
の制御部20内のRAM等に出荷時すでに設定されてい
る値を加算し、その演算された番号にダイヤルするもの
である。この値は、正負とも可能で0に設定すれば仮登
録された番号と同じになる。
【0045】上記構成において、例えばメモリに記憶し
た仮登録番号が複数の電話回線を有するセンタ側システ
ム2の発信者番号であったとき等に、発信者番号を演算
することによってセンタ側システム2内の他の電話回線
の発信者番号を得て、ダイヤル部12によってその発信
者番号にダイヤルし、センタ側システム2と通信して設
定データをダウンロードする。
【0046】このように、発信者番号を演算してダイヤ
ルする機能が設けられているので、代表等の複数の電話
回線を有するセンタ側システム2からデータを端末装置
8,8aにダウンロードする際、1回線目は仮センタ番
号登録用とし、2回線目は実際にデータを端末装置8,
8aにダウンロードする電話回線として利用できる。ま
た、1つのセンタ番号を登録するかまたは1つのセンタ
側システム2から着信するだけで複数のセンタ番号に連
続してダイヤルできる。これによって、端末装置8,8
aはセンタ側システム2から高速に設定データをダウン
ロードできる。
【0047】(第五実施例)第四実施例のノーリンギン
グ通信システムでは、端末装置8,8aにセンタ側シス
テム2の発信者番号を登録するときは、端末装置8,8
aに電話回線数と同じ数の発信者番号を登録する必要が
ある。
【0048】そこで、本実施例のノーリンギング通信シ
ステムでは、制御部20に図9に示すような特定の記号
(以下、特殊文字と称する)を用い複数の発信者番号を
1つの番号にまとめてコード設定部11に登録し、発信
者番号信号と特殊文字を有する登録番号と発信者番号信
号とを比較して識別する機能が設けられている。
【0049】上記構成において、登録番号に特殊文字
(D,E,F)があった場合、図10の如く、登録番号
の桁数をカウンタ1に入れ(ステップ21)、交換局か
ら発信者番号信号が送出されると、モデム部13が発信
者番号を取得しその1桁目を取ってきてAに入れ(ステ
ップ22)、さらに登録番号の1桁目を取ってきてBに
入れ(ステップ23)、そのBが特殊文字のDであるか
チェックする(ステップ24)。
【0050】Dでなければ、Eであるかチェックし(ス
テップ26)、EでなけければFであるかどうかチェッ
クし(ステップ28)、Fでなければ、A=Bを確認し
(ステップ29)、一致すればカウンタ1をマイナス1
し(ステップ31)、つづいてカウンタ1が0かどうか
チェックする(ステップ32)。0でなければステップ
21にジャンプして次の桁をチェックする。これを全桁
について繰り返し、カウンタ1が0になったらすべての
桁について登録番号と発信者番号が一致したことになる
ので、ダイヤル部12によって端末装置8,8aからダ
イヤルしてセンタ側システム2と通信を始める(ステッ
プ33)。
【0051】ステップ24において、BがDであれば発
信者番号のAが0から4の範囲にあるかどうかチェック
し(ステップ25)、範囲内であればステップ31にジ
ャンプし、そうでなければ登録番号と不一致とみなして
電話機9を電話回線に接続する(ステップ30)。ステ
ップ26において、BがEであればAが5から9の範囲
にあるかどうかチェックし(ステップ27)、範囲内で
あればステップ31にジャンプし、そうでなければステ
ップ30にジャンプする。ステップ28において、Bが
Fであればステップ31にジャンプする。
【0052】このように、代表等の連続する複数の電話
回線を有するようなセンタ側システム2であっても、1
つのセンタ番号を登録するだけで複数の電話回線と通信
でき、1つの番号設定で複数の番号設定が可能となる。
【0053】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、複
数の登録番号の中に連続したものがあるか否かを判定
し、いくつかの登録番号が連続していた場合、連続して
いる桁の数を1つの特殊文字に置き換えて1つの登録番
号にまとめて登録する機能を制御部20に設けてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
の発明によると、特定の端末装置をセンタ側システムに
対して応答させそれ以外の端末装置を受信モードにする
応答手段が設けられているため、同一の電話回線に電
気、ガス、水道等の複数の事業者の提供する各種端末装
置を接続した端末側システムを利用することができると
ともに、ノーリンギングトランクを使用しないため、電
話回線の使用料金が安く、ノーリンギングトランクを用
いたときに起こる信号の輻輳等の不具合がなく、NRT
Sが送出されないので任意のモデムが使用可能となる。
【0055】請求項2の発明によると、電話機等が接続
されている端末装置をセンタ側システムの呼出信号に対
して応答させるように設定し、電話機等が接続されてい
ない端末装置を受信モードに設定する設定手段が設けら
れているため、設定器等を用いることなく人手をかけず
に自動的に正確な設定が行える。
【0056】請求項3の発明によると、発信者番号信号
を利用して端末装置に発信者番号を登録する登録手段が
設けられているため、端末装置にセンタ側システムの発
信者番号を登録したり、設定器によって設定データを設
定する必要がなく、設定器等を用いることなく人手をか
けず自動的に正確な登録が行える。
【0057】請求項4の発明によると、発信者番号を演
算した番号にダイヤルする機能が設けられているため、
1つのセンタ番号を登録するだけで複数のセンタ番号に
ダイヤルできるとともに、複数の電話回線を有するセン
タ側システム等から高速に設定データをダウンロードで
きる。
【0058】請求項5によると、任意の関係を持つ複数
の番号を特定の記号を用いて端末装置に登録できるの
で、センタ側システムのセンタ番号が複数であっても、
1つのセンタ番号を登録するだけで複数のセンタ番号の
識別が可能となり、コード設定部のメモリの使用量が少
なくて済み、登録にかかる時間が短縮されるといった優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す複数の端末装置と通
信するときのフローチャート
【図2】ノーリンギング通信システムの構成図
【図3】端末側交換局からの信号の説明図
【図4】端末装置のブロック図
【図5】登録されたセンタ番号の一覧表を示す図
【図6】第二実施例の応答すべき端末装置を設定すると
きのフローチャート
【図7】第三実施例のセンタ番号を登録するときのフロ
ーチャート
【図8】第四実施例の登録番号の演算例を示す図
【図9】第五実施例の特殊文字設定を示す図
【図10】登録番号に特殊文字を用いて発信者を識別す
るときのフローチャート
【図11】従来のノーリンギング通信システムの構成図
【符号の説明】
1 端末側システム 2 センタ側システム 8,8a 端末装置 7 電文式メータ 9 電話機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線を利用して端末側システムとセ
    ンタ側システムとの間でデータ通信を行うノーリンギン
    グ通信システムにおいて、同一の電話回線に複数の端末
    装置が並列に接続され、交換機から送出される呼出信号
    および発信者番号信号を検出する手段と、検出された発
    信者番号信号により前記センタ側システムからの発信で
    あるか否かを識別して前記センタ側システムからの発信
    であるときノーリンギング通信を行う手段と、特定の端
    末装置をセンタ側システムに対して応答させそれ以外の
    端末装置を受信モードにする応答手段が設けられたこと
    を特徴とするノーリンギング通信システム。
  2. 【請求項2】 電話機等が接続されている端末装置をセ
    ンタ側システムの呼出信号に対して応答させるように設
    定し、電話機等が接続されていない端末装置を受信モー
    ドに設定する設定手段が設けられたことを特徴とする請
    求項1記載のノーリンギング通信システム。
  3. 【請求項3】 発信者番号信号を利用して端末装置に発
    信者番号を登録する登録手段が設けられたことを特徴と
    する請求項1記載のノーリンギング通信システム。
  4. 【請求項4】 端末装置は、登録後に発信者番号にダイ
    ヤルするかあるいは発信者番号と発信者番号に数字を加
    えた番号とにダイヤルすることを特徴とする請求項3記
    載のノーリンギング通信システム。
  5. 【請求項5】 任意の関係を持つ複数の番号を特定の記
    号を用いて端末装置に登録することを特徴とする請求項
    3記載のノーリンギング通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001086572A (ja) * 1999-07-13 2001-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 家電機器制御ネットワークシステム

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