JPH083349Y2 - 木製浴槽 - Google Patents
木製浴槽Info
- Publication number
- JPH083349Y2 JPH083349Y2 JP1989136015U JP13601589U JPH083349Y2 JP H083349 Y2 JPH083349 Y2 JP H083349Y2 JP 1989136015 U JP1989136015 U JP 1989136015U JP 13601589 U JP13601589 U JP 13601589U JP H083349 Y2 JPH083349 Y2 JP H083349Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- wood
- wooden
- wooden bathtub
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、従来の木製浴槽より耐久性が良く、汚れに
くい上で、安価に製造できる木製浴槽に関するものであ
る。
くい上で、安価に製造できる木製浴槽に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来の木製浴槽としては、桧、さわら、あすなろ、ま
き等の天然素材を製材乾燥して木工組み立てしたものが
主に使用されているが、これらの天然素材は有機質で水
分を吸収し易いため、バクテリアの繁殖により木材を黒
色に変色させて美観を損ねたり、または木材を腐食ある
いは腐敗させていた。
き等の天然素材を製材乾燥して木工組み立てしたものが
主に使用されているが、これらの天然素材は有機質で水
分を吸収し易いため、バクテリアの繁殖により木材を黒
色に変色させて美観を損ねたり、または木材を腐食ある
いは腐敗させていた。
このような不具合を除去するため従来は、木材の成分
中の水酸基をアセチル基に置換して木材の吸入性を改善
する方法、または木材に樹脂を注入して、木材の多孔質
性を改善する方法が取られていた。
中の水酸基をアセチル基に置換して木材の吸入性を改善
する方法、または木材に樹脂を注入して、木材の多孔質
性を改善する方法が取られていた。
(考案が解決しようとする課題) 上述のように天然素材である木材をそのまま使用して
構成した従来の木製浴槽は、水分を吸収して変色した
り、また腐食あるいは腐敗しやすいという問題点があっ
た。
構成した従来の木製浴槽は、水分を吸収して変色した
り、また腐食あるいは腐敗しやすいという問題点があっ
た。
このような欠点を除去するため行われていた、木材の
成分中の水酸基をアセチル基に置換して木材の吸水性を
改善する従来の方法は、コスト高になるという問題点が
ある。
成分中の水酸基をアセチル基に置換して木材の吸水性を
改善する従来の方法は、コスト高になるという問題点が
ある。
また木材に樹脂を注入して木材の多孔質性を改善する
従来の方法は、この樹脂注入によっても十分な効果が得
られないという問題点があった。
従来の方法は、この樹脂注入によっても十分な効果が得
られないという問題点があった。
(課題を解決するための手段) 上述の問題点を解決するため本考案においては、適当
な幅の板材の側縁に設けた凸条と凹溝との嵌合によって
所望の面積を有する芯材を形成し、薄板の両面より樹脂
を注入した化粧板材をフェノール系接着剤によって前記
芯材の両面に接着して木製浴槽の側板および底板用の合
成板材とし、これらの合成板材によって木製浴槽を構成
する。
な幅の板材の側縁に設けた凸条と凹溝との嵌合によって
所望の面積を有する芯材を形成し、薄板の両面より樹脂
を注入した化粧板材をフェノール系接着剤によって前記
芯材の両面に接着して木製浴槽の側板および底板用の合
成板材とし、これらの合成板材によって木製浴槽を構成
する。
(作用) 上述のように本考案の木製浴槽の芯材は、適当な幅の
板材の側縁に設けた凸条と凹溝との嵌合によって所望の
面積を有するようにしたから、大判の木材を使用するこ
となく、一般的に安価な木材を使用できる。
板材の側縁に設けた凸条と凹溝との嵌合によって所望の
面積を有するようにしたから、大判の木材を使用するこ
となく、一般的に安価な木材を使用できる。
また、薄板の両面より樹脂を注入した化粧板材をフェ
ノール系接着剤によって前記芯材の両面に接着して木製
浴槽の側板および底板用の合成板材としたから、水分の
吸収を防いでバクテリアの増殖を抑制すると共に、木材
の変色、および腐食、腐敗を阻止することができる。
ノール系接着剤によって前記芯材の両面に接着して木製
浴槽の側板および底板用の合成板材としたから、水分の
吸収を防いでバクテリアの増殖を抑制すると共に、木材
の変色、および腐食、腐敗を阻止することができる。
したがって本考案によれば、長く美観を保つと共に、
耐久性が良い木製浴槽を安価に提供することができる。
耐久性が良い木製浴槽を安価に提供することができる。
(実施例) 以下、図面について本考案の一実施例を説明する。図
中1は本考案に係る木製浴槽、2はその側板、3は側板
2の上縁材、4は底板、5は底板4の下面にあてがった
台木である。
中1は本考案に係る木製浴槽、2はその側板、3は側板
2の上縁材、4は底板、5は底板4の下面にあてがった
台木である。
本実施例においては、適当な幅の板材6の側縁に凸条
7を設けると共に、この側縁と対向する板材6の側縁に
凹溝8を設け、これらの凸条7と凹溝8との嵌合によっ
て所望の面積を有する芯材9を形成する。
7を設けると共に、この側縁と対向する板材6の側縁に
凹溝8を設け、これらの凸条7と凹溝8との嵌合によっ
て所望の面積を有する芯材9を形成する。
また2〜7mmの薄板を真空圧力釜(図示せず)内に入
れて、−3〜−5kg/cm2の負圧により薄板から脱気する
と共に、アクリル、ポリエステル、ウレタン、尿素樹脂
等に浸漬して樹脂を薄板の両面より注入浸透させた後硬
化させて化粧板材10を形成する。
れて、−3〜−5kg/cm2の負圧により薄板から脱気する
と共に、アクリル、ポリエステル、ウレタン、尿素樹脂
等に浸漬して樹脂を薄板の両面より注入浸透させた後硬
化させて化粧板材10を形成する。
なおこの化粧板材10の厚さを2〜7mmとしたのは、樹
脂の注入深さが木板の表面から1〜3.5mmとされている
ため、木材の全体に樹脂が注入される板厚は2〜7mmの
範囲になるからである。
脂の注入深さが木板の表面から1〜3.5mmとされている
ため、木材の全体に樹脂が注入される板厚は2〜7mmの
範囲になるからである。
また上述のように、薄板の両面より樹脂を注入した化
粧板材10をフェノール系接着剤11によって前記芯材9の
両面に接着して木製浴槽1の側板2および底板4用の合
成板材12とし、これらの合成板材12によって木製浴槽1
を構成する。
粧板材10をフェノール系接着剤11によって前記芯材9の
両面に接着して木製浴槽1の側板2および底板4用の合
成板材12とし、これらの合成板材12によって木製浴槽1
を構成する。
なお13(第2図参照)は底板4と側板2とにかけて打
ち込んだ釘である。
ち込んだ釘である。
(考案の効果) 上述のように本考案の木製浴槽1の芯材9は、適当な
幅の板材6の側縁に設けた凸条7と凹溝8との嵌合によ
って所望の面積を有するようにしたから、大判の木材を
使用することなく、一般的に安価な木材を使用できる。
幅の板材6の側縁に設けた凸条7と凹溝8との嵌合によ
って所望の面積を有するようにしたから、大判の木材を
使用することなく、一般的に安価な木材を使用できる。
また、薄板の両面より樹脂を注入した化粧板材10をフ
ェノール系接着剤11によって前記芯材9の両面に接着し
て木製浴槽1の側板2および底板4用の合成板材12とし
たから、水分の吸収を防いでバクテリアの増殖を抑制す
ると共に、木材の変色、および腐食、腐敗を阻止するこ
とができる。
ェノール系接着剤11によって前記芯材9の両面に接着し
て木製浴槽1の側板2および底板4用の合成板材12とし
たから、水分の吸収を防いでバクテリアの増殖を抑制す
ると共に、木材の変色、および腐食、腐敗を阻止するこ
とができる。
したがって本考案によれば、長く美観を保つと共に、
耐久性が良い木製浴槽を安価に提供することができると
いう効果が得られる。
耐久性が良い木製浴槽を安価に提供することができると
いう効果が得られる。
第1図は本考案の木製浴槽の斜視図、 第2図は第1図のII-II線による部分断面図である。 1……木製浴槽、2……側板 3……上縁材、4……底板 5……台木、6……板材 7……凸条、8……凹溝 9……芯材、10……化粧板材 11……フェノール系接着剤 12……合成板材 13……釘
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−277924(JP,A) 特開 昭62−249703(JP,A) 特開 昭64−40301(JP,A) 実開 昭61−19386(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】適当な幅の板材6の側縁に設けた凸条7と
凹溝8との嵌合によって所望の面積を有する芯材9を形
成し、薄板の両面より樹脂を注入した化粧板材10をフェ
ノール系接着剤によって前記芯材9の両面に接着して木
製浴槽1の側板2および底板4用の合成板材12とし、こ
れらの合成板材12によって構成したことを特徴とする木
製浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989136015U JPH083349Y2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 木製浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989136015U JPH083349Y2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 木製浴槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0374888U JPH0374888U (ja) | 1991-07-26 |
JPH083349Y2 true JPH083349Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=31683245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989136015U Expired - Lifetime JPH083349Y2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 木製浴槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083349Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6119386U (ja) * | 1984-07-10 | 1986-02-04 | アミノ鉄工株式会社 | 浴槽 |
JPS62249703A (ja) * | 1986-04-24 | 1987-10-30 | 松下電工株式会社 | 強化木質単板貼り化粧板とその製法 |
JPH07108268B2 (ja) * | 1986-05-26 | 1995-11-22 | 松下電工株式会社 | 木製浴槽 |
JP2560040B2 (ja) * | 1987-08-05 | 1996-12-04 | 株式会社 太平製作所 | 結束合板 |
-
1989
- 1989-11-27 JP JP1989136015U patent/JPH083349Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0374888U (ja) | 1991-07-26 |
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