JPH08334964A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08334964A
JPH08334964A JP7137827A JP13782795A JPH08334964A JP H08334964 A JPH08334964 A JP H08334964A JP 7137827 A JP7137827 A JP 7137827A JP 13782795 A JP13782795 A JP 13782795A JP H08334964 A JPH08334964 A JP H08334964A
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JP
Japan
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toner
value
amount
bias potential
developing device
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Application number
JP7137827A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kawai
敦 河合
Tetsuya Sakai
哲也 酒井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より適切な画像濃度制御を実行する画像形成
装置を提供する。 【構成】 本発明の画像形成装置は、画像データに基づ
いて、感光体上に静電潜像を形成する形成部と、感光体
上に形成された静電潜像にトナーを付着する現像器と、
現像器に現像バイアス電位を印加する印加手段と、現像
器にトナーを補給するトナーホッパーと、所定のタイミ
ングで、感光体上に基準パターンの静電潜像を形成して
トナーを付着させる第1制御手段と、感光体表面のトナ
ー付着量を検出するセンサと、感光体表面に付着したト
ナーの量が基準範囲外にある場合に、基準範囲内の値と
なるように、現像バイアス電位の値を変更する第2制御
手段と、変更された現像バイアス電位の値を段階的に標
準値に変更すると共に、感光体表面に付着するトナーの
量が上記所定の範囲内の値となるように、トナーホッパ
ーによる現像器へのトナーの補給量を制御する第3制御
手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式のデジタル
フルカラー複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真式のデジタルフルカラー
複写機等の画像形成装置では、用紙上に形成される画像
の濃度を一定に維持するため、画像安定化処理を実行す
る。画像安定化処理は、感光体上に基準トナー像を形成
し、AIDCセンサにより検出されるトナー像の濃度に
基づいて、最大濃度レベル時に用紙上に形成される画像
の濃度を一定にする処理である。用紙上に形成される画
像の濃度を制御する処理としては、例えば、現像器内部
のトナーとキャリアとの混成比率を変化させてトナー濃
度を変更し、感光体表面に付着するトナーの量を増減す
る処理と、現像器に印加する現像バイアス電位を変更し
て感光体表面に付着するトナーの量を増減する処理とが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現像器内部のトナーと
キャリアの混成比率を変化して、トナー濃度を制御する
処理では、トナーを均一に撹拌する時間が必要であり、
用紙上に形成される画像の濃度を適正値にするのに一定
の時間を必要とする。当該処理は、複写機使用時におけ
る内部温度及び湿度の変化や、装置自体の経時劣化等、
環境が比較的緩やかに変化する場合に適している。複写
機の電源が切られ、数時間以上経った後に再び電源が投
入されたような場合、複写機内部の温度及び湿度は電源
を切った時に比べて大きく変化している。このような場
合、上記補正処理では、適切な濃度の出力を得るまでに
時間がかかり、不便である。これに対して、現像器に印
加する現像バイアス電位を変更する処理では、大きな環
境の変化に対して迅速に対応することができる。しか
し、現像バイアス電位の値を標準値よりも大きくする
と、キャリアの付着が発生しやすくなるといった別の問
題を持つ。
【0004】本発明の目的は、より適切な濃度制御処理
を実行する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の画像形成
装置は、感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成部
と、感光体上に形成された静電潜像にトナーを付着する
現像器と、現像器に標準値の現像バイアス電位を印加す
るバイアス印加手段と、現像器にトナーを補給するトナ
ーホッパーと、所定のタイミングで、感光体上に静電潜
像形成手段により基準パターンの静電潜像を形成させ、
当該形成された静電潜像に現像器によりトナーを付着さ
せる第1制御手段と、感光体表面に付着したトナーの量
を検出するAIDCセンサと、第1制御手段による制御
により感光体表面に付着したトナーの量をAIDCセン
サにより検出し、検出したトナーの付着量が所定の基準
範囲外にある場合に、トナー付着量が上記所定の基準範
囲内の値となるように、バイアス印加手段が現像器に印
加する現像バイアス電位の値を変更する第2制御手段
と、第2制御手段により現像器に印加する現像バイアス
電位が変更された場合に、当該変更された現像バイアス
電位の値を段階的に標準値に戻すと共に、感光体表面に
付着するトナーの量が上記所定の範囲内の値となるよう
に、トナーホッパーによる現像器へのトナーの補給量を
制御する第3制御手段とを備える。更に、画像形成装置
本体の電源が切られた後、次に電源が投入されるまでの
時間を計測するタイマを備え、上記第1制御部は、タイ
マにより計測された時間が一定時間以上の値をとる場合
に、上記制御を実行することがより好ましい。
【0006】また、本発明の第2の画像形成装置では、
感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成部と、感光
体上に形成された静電潜像にトナーを付着する現像器
と、現像器に標準値の現像バイアス電位を印加するバイ
アス印加手段と、バイアス印加手段により現像器に印加
する現像バイアス電位の値を変更するバイアス変更手段
と、現像器にトナーを補給するトナーホッパーと、現像
器に印加する現像バイアス電位の値が変更された場合
に、静電潜像形成部により感光体上に基準パターンの静
電潜像を形成し、当該形成された静電潜像に、変更され
た現像バイアス電位の印加される現像器によりトナーを
付着させる第1制御手段と、感光体表面に付着したトナ
ーの量を検出するAIDCセンサと、第1制御手段によ
る制御によって感光体表面に付着したトナーの量をAI
DCセンサにより検出し、検出したトナーの付着量を記
憶するメモリと、バイアス変更手段により現像器に印加
する現像バイアス電位が変更された場合に、当該変更さ
れた現像バイアス電位の値を段階的に標準値に戻すと共
に、感光体表面に付着するトナーの量が上記メモリに記
憶されている値を維持するように、トナーホッパーによ
る現像器へのトナーの補給量を制御する第2制御手段と
を備える。
【0007】
【作用】本発明の第1の画像形成装置では、第1制御手
段により、所定のタイミングで、静電潜像形成部により
感光体上に基準パターンの静電潜像を形成し、当該形成
された静電潜像に現像器によりトナーを付着させる。第
2制御手段は、第1制御手段による制御により感光体表
面に付着したトナーの量をAIDCセンサにより検出
し、検出したトナーの付着量が所定の基準範囲外にある
場合に、トナー付着量が上記所定の基準範囲内の値とな
るように、バイアス印加手段が現像器に印加する現像バ
イアス電位の値を変更する。第3制御手段は、第2制御
手段により現像器に印加する現像バイアス電位が変更さ
れた場合に、当該変更された現像バイアス電位の値を段
階的に標準値に戻すと共に、感光体表面に付着するトナ
ーの量が上記所定の範囲内の値となるように、トナーホ
ッパーによる現像器へのトナーの補給量を制御する。よ
り好ましい構成の画像形成装置では、上記第1制御部
は、タイマにより計測された時間が一定時間以上の値を
とる場合に、上記制御を実行する。
【0008】また、本発明の第2の画像形成装置は、第
1制御手段は、現像器に印加する現像バイアス電位の値
が変更された場合に、静電潜像形成部により感光体上に
基準パターンの静電潜像を形成し、当該形成された静電
潜像に、変更された現像バイアス電位の印加される現像
器によりトナーを付着させる。感光体表面に付着するト
ナーの量は、現像バイアス電位の値の変化に伴い変化す
る。メモリは、現像バイアス電位の値が変更された場合
に、第1制御手段による制御によって感光体表面に付着
するトナーの量を記憶する。第2制御手段は、バイアス
変更手段により現像器に印加する現像バイアス電位が変
更された場合に、当該変更された現像バイアス電位の値
を段階的に標準値に戻すと共に、感光体表面に付着する
トナーの量が上記メモリに記憶されている値を維持する
ように、トナーホッパーによる現像器へのトナーの補給
量を制御する。
【0009】
【実施例】本実施例の複写機は、電源投入時であって、
複写機内部の環境の変化により感光体に付着するトナー
の量が基準値より大きくずれる場合、現像バイアス電位
を変更して、トナーの付着量を上記基準値に補正する。
この後、変更した現像バイアス電位VBの値を、ファジ
イ推論を用いて徐々に元の標準値に戻すと共に、この現
像バイアス電位VBの値の変更により生じる画像濃度の
ずれを、現像器内部のトナー濃度を調節して補う。以
下、本実施例の複写機について以下の順に説明する。 (1)デジタルフルカラー複写機の構成 (2)画像濃度制御の第1実施例 (2−1)処理の流れ (2−2)ファジイ推論による濃度制御 (2−2−1)電源投入時における現像バイアス電位の
制御 (2−2−2)トナー濃度に基づく現像バイアスの制御 (3)画像濃度制御の第2実施例
【0010】(1)デジタルフルカラー複写機の構成 図1は、本発明の処理装置を備えるデジタルカラー複写
機の全体構成を示す図である。デジタルカラー複写機
は、原稿画像を読み取る画像読取部100と、画像読取
部100で読み取った画像データを再現する複写部20
0とに大きく分けられる。画像読取部100において、
スキャナ10は、原稿を照射する露光ランプ12と、原
稿からの反射光を集光するロッドレンズアレー13、及
び集光された光を電気信号に変換する密着型のCCDカ
ラーイメージセンサ14を備えている。スキャナ10
は、原稿画像の読み取り時には、スキャンモータ11に
より駆動されて、矢印の方向(副走査方向)に移動し、
原稿台15上に載置された原稿を走査する。露光ランプ
12により照射された原稿面の画像は、イメージセンサ
14で光電変換される。CCDカラーイメージセンサ1
4により得られるR,G,Bの3色の多値電気信号は、画
像信号処理部20において8ビット階調データに変換さ
れた後、同期用バッファメモリ30に記憶される。複写
部200において、プリンタヘッド部31は、入力され
る階調データに対して感光体の階調特性に応じた階調補
正(γ補正)を行った後、補正後の画像データをD/A
変換してレーザダイオード駆動信号を生成し、この駆動
信号により半導体レーザを発光させる。階調データに対
応してプリンタヘッド部31から発生されるレーザビー
ムは、反射鏡37を介して回転駆動される感光体ドラム
41を露光する。感光体ドラム41は、1複写毎に露光
を受ける前にイレーサランプ42で照射され、帯電チャ
ージャ43により一様に帯電されている。この状態で露
光を受けると、感光体ドラム41上に原稿の静電潜像が
形成される。シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)及びブラック(BK)のトナー現像器45a〜4
5dのうちの何れか1つだけが選択され、感光体ドラム
41上の静電潜像を現像する。現像されたトナー像は、
転写チャージャ46により転写ドラム51上に巻き付け
られた複写紙に転写される。ここで、転写ドラム51
は、内部に備えられる図示しない検出子及び検出センサ
により回転位置が検出される。複写動作は、これを起点
(Time-Base)に制御される。また、感光体ドラム41
と、転写ドラム51は、ドラム径を整数比に構成され、
連結駆動されており、常に感光体ドラム41と、転写ド
ラム51の同位置が接するようになっている。これによ
りトナーの重ね合わせ時のずれをなくしている。上記印
字過程は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)及びブラック(BK)の4色について繰り返し行
われている。このとき、感光体ドラム41と、転写ドラ
ム51の動作に同期してスキャナ10は、スキャン動作
を繰り返す。その後、複写紙は、分離爪47を作動させ
ることで転写ドラム51から分離され、定着装置48を
通って定着され、排紙トレー49に排紙される。なお、
複写紙は、用紙カセット50より給紙され、転写ドラム
51上のチャッキング機構52によりその先端がチャッ
キングされ、転写時に位置ずれが生じないようにしてい
る。また、AIDCセンサ210は、図示される場所に
感光体ドラム41に対して約3mmの所に設定されてい
る。また、トナーの付着量検出時には、転写前イレーサ
ランプ55の光がAIDCセンサ210の受光部に入射
するのを防止するため、転写前イレーサランプ55がO
FFにされる。
【0011】図2は、感光体ドラム41の回りの帯電チ
ャージャ43と、現像器45の配置を図式的に示す。感
光体ドラム41には、放電電位VCの帯電チャージャ4
3が対向して配置される。帯電チャージャ43のグリッ
ドにはグリッド電位発生ユニット243により負のグリ
ッド電位VGが印加されている。グリッド電位VGと感光
体ドラム41の表面電位VOとの関係は、VO≒VGであ
り、感光体ドラム41の表面の電位VOは、表面電位計
である電位センサ44により検知される。レーザ露光前
において、感光体ドラム41には、帯電チャージャ43
により負の表面電位VOが与えられる。また、現像器4
5のローラには、現像バイアス発生ユニット244によ
り|VB|<|VO|の関係を満たす負の現像バイアス電
位VBが与えられる。最大露光量の設定されているレー
ザ光の感光体ドラム41への照射により、照射位置の表
面電位VOは、ほぼゼロ電位の減衰電位VIへ遷移する。
ここで、減衰電位VIの絶対値が、現像バイアス電位VB
の絶対値よりも低くなると、現像器45のスリーブ表面
に運ばれてきたトナー(負の電荷を有する)が感光体ド
ラム41上に付着する。AIDCセンサ210による出
力は、プリンタ制御部201に入力される。図3は、感
光体表面に付着するトナーの量と、AIDCセンサ21
0の出力との関係を示すグラフである。プリンタ制御部
201は、本グラフに基づいて、トナー付着量を特定す
る。トナー付着量は、現像電位ΔV=|VB−VI|の値
に比例する。この現像バイアス電位VBの値を変更する
ことで、感光体ドラム41表面に付着するトナーの量を
迅速に変更することができる。また、トナーホッパー4
6dから現像器45dに補給するトナーの量を調節し
て、現像器45d内のトナー濃度を変更することによっ
ても感光体ドラム41表面に付着するトナーの量を変更
することができる。
【0012】(2)画像濃度制御の第1実施例 (2−1)処理の流れ 本実施例の複写機は、所定時間経過後に複写機の電源が
投入された場合であって、複写機内部の環境が大きく変
化しており、前回複写機の電源を切った際に設定されて
いる作像条件では所定の濃度の画像を得ることができな
いと判断する場合に、標準値に設定されている現像バイ
アス電位VBの値を変更し、用紙上に所定の濃度のトナ
ー像を迅速に形成する。本実施例において上記現像バイ
アス電位VBの標準値は、−500vである。上記の変
更により現像バイアス電位VBの値を標準値より大きく
すると、キャリア付着が発生しやすくなる。そこで、一
旦、現像バイアス電位VBの値を変更した後は、その値
を徐々に標準値(−500v)に戻すと共に、この現像
バイアス電位VBの値の変更により生じる画像濃度のず
れを、トナーホッパー46より補給するトナーの量を調
節して現像器45内部のトナー濃度を変更することで補
う。現像バイアス電位VBの変更による画像濃度のずれ
は、使用者に認知されない程度が望ましい。また、現像
器45内部のトナー濃度を変更するには、一定の時間を
必要とする。このため、現像バイアス電位VBの値の操
作量は、コピー動作と次のコピー動作との期間内に現像
器45内のトナー濃度が変わり得る範囲内の値であるこ
とが望ましい。本実施例の複写機では、ファジイ推論に
基づいて、上記現像バイアス電位VBの操作量を、画像
濃度を一定に維持できる値に設定する。図4は、プリン
タ制御部201の実行する画像濃度制御につてのフロー
チャートである。複写機本体の電源投入後(ステップS
100)、現像バイアス電位VBの値を標準値(−50
0v)に設定する(ステップS101)。タイマによっ
て複写機の電源が切られてから今回の電源投入までの時
間を検知する(ステップS102)。ここで、複写機の
電源を切ってから4時間以上経過していない場合には
(ステップS103でNO)、複写機内部の環境がさほ
ど変化しておらず、画像濃度の変化も少ないと判断し
て、現像バイアス電位VBの値を変更する処理をスキッ
プし、トナーホッパー46から現像器45に補給するト
ナーの量を調節してトナーの濃度を変更することで環境
の変化に対処する(ステップS107〜S110)。ま
ず、ステップS107において一連のコピー動作を実行
する。この際、感光体ドラム41上の複写紙に転写され
る画像領域以外の箇所に基準トナー像を形成する(ステ
ップS108)。AIDCセンサ210により、感光体
ドラム41上に形成された基準トナー像のトナー付着量
を検出する(ステップS109)。プリンタ制御部20
1は、検出された値に基づいて、トナーホッパー46か
ら現像器45に所定量のトナーを補給してトナー濃度を
補正する(ステップS110)。また、前回複写機の電
源を切ってから4時間以上が経過している場合には(ス
テップS103でYES)、作像条件の変化を調べるた
め、感光体ドラム41上の複写紙に転写される画像領域
以外の箇所に基準トナー像を形成する(ステップS10
4)。形成された基準トナー像に対するAIDCセンサ
210の出力より、トナーの付着量を調べる(ステップ
S105)。感光体ドラム41表面に付着したトナーの
量は、図3に示すグラフに基づいて求められる。本実施
例の複写機では、現像バイアス電位VBの値が−500
vである場合に、得られるべきトナー付着量は、0.7
mg/cm2である。図3に示すように、トナー付着量
が0.7mg/cm2の時、AIDCセンサ210の出
力は、1.6vである。以下、この値を第1基準値とい
う。AIDCセンサ210より求められるトナーの付着
量が、第1基準範囲内(0.7±0.1mg/cm2
にあるか否かを判断する(ステップS106)。検出さ
れたトナーの付着量が第1基準範囲から外れている場合
には(ステップS106でNO)、環境の変動が生じた
ものと判断して、以下の処理を実行する。まず、感光体
ドラム41表面に付着するトナーの量が上記第1基準値
となるように、ファジイ推論に基づいて現像バイアス電
位VBの値を変更する(ステップS114)。ステップ
S114において実行する第1ファジイ推論の処理内容
については、後に説明する。現像バイアス電位VBの値
を上記ステップS114にて設定される値に変更した
後、一連のコピー動作を実行する(ステップS11
5)。この際、感光体ドラム41上の複写紙に転写され
る画像領域以外の箇所に基準トナー像を形成する(ステ
ップS116)。感光体ドラム41上に形成された基準
トナー像のトナー付着量を、AIDCセンサ210によ
り検出する(ステップS117)。検出されたトナー付
着量に基づいて、プリンタ制御部201は、トナーホッ
パー46から現像器45に所定量のトナーを補給してト
ナー濃度を補正する(ステップS118)。次に、AI
DCセンサ210により検出された基準トナー像のトナ
ー付着量が、予め定められた第2基準範囲内(0.7±
0.02mg/cm2)にあるか否かを判断する(ステ
ップS119)。第2基準範囲は、第1基準範囲より狭
い。基準トナー像のトナー付着量が第2基準範囲から外
れている場合には(ステップS119でNO)、上記ス
テップS114〜S118の処理を繰り返し実行する。
基準トナー像のトナー付着量が第2基準範囲内にある場
合(ステップS119でYES)、第2又は第3ファジ
イ推論に基づいて、現像バイアス電位VBの値を元の標
準値(−500v)に徐々に戻すと共に、この現像バイ
アス電位VBの変更よる画像濃度のずれを、現像器45
内のトナー濃度を変更することで補う。まず、現像バイ
アス電位VBの値が−500vよりも大きいが否かにつ
いて判断する(ステップS120)。上記ステップS1
06において、基準トナー像におけるトナーの付着量が
第1基準値よりも大きい場合、現像バイアス電位VB
値は、ステップS114において−500vよりも小さ
な値に変更されている。また、基上記ステップS106
において、基準トナー像におけるトナーの付着量が第1
基準値よりも少ない場合、現像バイアス電位VBの値
は、ステップS114において−500vよりも大きな
値に変更されている。そこで、現像バイアス電位VB
値が−500vよりも大きい場合には(ステップS12
0でYES)、第2ファジイ推論に基づいて、現像バイ
アス電位VBの値を減少させる処理を実行する(ステッ
プS121)。ステップS121における処理について
は後に説明する。他方、現像バイアス電位VBの値が−
500vよりも小さい場合(ステップS120でN
O)、第3ファジイ推論に基づいて、現像バイアス電位
Bの値を増加する処理を実行する(ステップS12
2)。ステップS122における処理については、後に
説明する。ステップS121又はS122の処理により
設定される現像バイアス電位VBの値で、コピー動作を
実行する(ステップS123)。この際、感光体ドラム
41上の複写紙に転写される画像領域以外の箇所に基準
トナー像を形成する(ステップS124)。AIDCセ
ンサ210により、感光体ドラム41上に形成された基
準トナー像のトナー付着量を検出する(ステップS12
5)。検出された値に基づいて、プリンタ制御部201
は、トナーホッパー46から現像器45に所定量のトナ
ーを補給してトナー濃度を補正する(ステップS12
6)。上記ステップS121又はS122において設定
された現像バイアス電位VBの値が標準値(−500
v)±20vの範囲内に戻っていない場合には(ステッ
プS127でNO)、ステップS120に戻り、現像バ
イアス電位VBの第2又は第3ファジイ推論に基づく制
御を繰り返し実行する。他方、現像バイアス電位VB
値が標準値(−500v)±20vの範囲内となった場
合には(ステップS127でYES)、現像バイアス電
位VBの値を標準値(−500v)に設定した後(ステ
ップS128)、ステップS107へ移り、一連のコピ
ー動作を実行する。この際、感光体ドラム41上の複写
紙に転写される画像領域以外の箇所に基準トナー像を形
成する(ステップS108)。AIDCセンサ210に
より、感光体ドラム41上に形成された基準トナー像の
トナー付着量を検出する(ステップS109)。検出さ
れた値に基づいて、プリンタ制御部201は、トナーホ
ッパー46から現像器45に所定量のトナーを補給して
トナー濃度を補正する(ステップS110)。コピー動
作が終了した場合(ステップS111でYES)、タイ
マをリセットした後(ステップS112)、複写機の電
源を切る(ステップS113)。
【0013】(2−2)ファジイ推論による濃度制御 (2−2−1)電源投入時における現像バイアス電位の
制御 図5は、ステップS114における第1ファジイ推論の
フローチャートである。以下、当該フローチャートに従
って、ステップS114における処理内容について説明
する。ステップS114にて実行する第1ファジイ推論
の制御規則は、以下の通りである。 <a>トナー付着量が、かなり少ない場合には、現像バイ
アスを大幅に大きくする。 <b>トナー付着量が、少し少ない場合には、現像バイア
スを少し大きくする。 <c>トナー付着量が、少し多い場合には、現像バイアス
を少し小さくする。 <d>トナー付着量が、かなり多い場合には、現像バイア
スを大幅に小さくする。 上記規則に基づいて、第1ファジイ推論が建築される。
この第1ファジイ推論の入力としての状態量と、出力と
しての制御量は、以下の通りである。 <e>入力(状態量):AIDCセンサ210により検出
される基準トナー像のトナー付着量 <f>出力(制御量):現像バイアス電位VBの操作量 図6(a)は、基準トナー像のトナー付着量と確信度と
の関係を示すグラフである。確信度とは、ファジイ集合
の確信度を表し、0〜1の範囲までの任意の値を取る。
グラフに示された記号の持つ意味は、次の「表1」に示
す通りである。
【表1】 図6(b)は、設定された現像バイアス電位VBの操作
量と確信度との関係を示すグラフである。グラフに示さ
れた記号の持つ意味は、以下の「表2」に示す通りであ
る。
【表2】 図5のステップS140では、感光体ドラム41上の所
定の箇所に形成された基準トナー像におけるトナー付着
量に基づいて、状態量を選定する。例えば、AIDCセ
ンサ210により検出されたトナーの付着量が0.82
mg/cm2の場合、図7に示すように、状態量として
PSとPLが選択される。本図では、PSの確信度は
0.8で、PLの確信度は0.2である。このように、
メンバーシップ関数では、ある入力値に対してそれぞれ
の状態の確信度が求められる。ファジイ推論における制
御ルールは、基準トナー像のトナー付着量と、現像バイ
アス電位VBの操作量に対して、以下の「表3」ように
規定される。ルールの数は、全部で4であり、入力状態
量に対して制御状態量が決定される。
【表3】 図5のステップS141では、上記「表3」に基づい
て、該当する制御ルールを選定する。上記ステップS1
40においてファジイ集合PSとPLが選択された場
合、「表3」より制御ルール3及びルール4が選定され
る。次に、各ルールにおける制御量の確信度の決定を行
う(ステップS142)。ルール3の主張により、トナ
ー付着量PSの確信度=0.8に対して、制御量である
現像バイアス電位VBの操作量NS確信度は0.8に決
定される。また、ルール4の主張により、トナー付着量
PLの確信度=0.2に対して、制御量である現像バイ
アス電位VBの操作量NLの確信度は0.2に決定され
る。次に、制御量の確信度の合成を行う(ステップS1
43)。図8の斜線部分は、現像バイアス電位VBのメ
ンバーシップ関数のそれぞれの状態量をルール3及びル
ール4の主張結果によって頭切りした、その重なり部分
(推論結果)を示す。制御量の算出(ステップS14
4)は、図8の斜線部分の重心を制御量とするmin−
max重心法により実行される。本図の場合、現像バイ
アス電位VBの操作量は、−130vと求められる。ス
テップS144では、min−max重心法を用いて制
御量の算出を行うが、本発明は、これに限定されない。
例えば、推論規則の後件部をファジイ集合でなく定数と
して定義し、加重平均により制御量を算出する簡略化推
論法や、後件部を関数として定義する関数型推論法な
ど、異なる推論法を用いても良い。また、メンバーシッ
プ関数の形状を本実施例で採用する三角型からつり鐘型
に変更しても良いし、推論規則の数や内容は、経験や実
験結果に基づいて変更しても良い。これは、以下に実行
する第2及び第3ファジイ推論、そして、画像濃度制御
の第2実施例で実行する第4及び第5ファジイ推論にお
いても同様である。また、上記現像バイアス電位の値を
ファジイ推論に基づいて設定ことで、メンバーシップ関
数を用いた曖昧な知識表現と、言語的制御則を用いた制
御ルールによって制御方法を記述することが可能とな
り、エキスパートの制御ノウハウを反映した高精度の制
御を実現することができる。
【0014】(2−2−2)トナー濃度に基づく現像バ
イアスの制御 本実施例の複写機は、一定時間経過後に複写機の電源が
投入され、かつ複写機内部の環境が大きく変化している
場合には、現像バイアス電位VBの値を制御すること
で、感光体ドラム41上に形成されるトナーの付着量を
制御する。しかし、標準値よりも現像バイアス電位VB
の値を上げると感光体ドラム41表面へのキャリア付着
が発生しやすくなる。そこで、本実施例の複写機では、
第1ファジイ推論に基づいて、現像バイアス電位VB
値を徐々に電源投入時の値に戻す(図4に示すステップ
S121及びS122)。図9及び図10は、ステップ
S121及びS122における第2及び第3ファジイ推
論のフローチャートである。両処理は、入力状態量に対
して決定される制御状態量が異なる点で相違する。以
下、ステップS121及びS122における処理の内容
について、フローチャートに沿って順に説明する。図4
に示すステップS121及びS122の処理では、現像
器45内部のトナー濃度の補正にある程度の時間がかか
ることを考慮して現像バイアス電位VBの値の操作量を
決定する。即ち、現像バイアス電位VBの操作量は、後
に実行する現像器45内部でのトナー濃度の補正によ
り、次のコピー動作までに画像濃度を元に戻すことがで
きる程度の量に設定される。また、現像バイアス電位V
Bの変更による画像濃度のずれは、使用者に認知されな
い程度が望ましい。図4のステップS121において実
行するファジイ制御の制御規則は、以下の通りである。 <g>トナー付着量が、かなり少ない場合には、現像バイ
アス電位VBの値を少し大きくする。 <h>トナー付着量が、少し少ない場合には、現像バイア
ス電位VBの値を変化しない。 <i>トナー付着量が、適当な場合には、現像バイアス電
位VBの値を少し下げる。 <i>トナー付着量が、少し多い場合には、現像バイアス
電位VBの値を大きく下げる。 <j>トナー付着量が、かなり多い場合には、現像バイア
ス電位VBの値を大きく下げる。 また、図4のステップS122において実行するファジ
イ制御の制御規則は、以下の通りである。 <k>トナー付着量が、かなり少ない場合には、現像バイ
アス電位VBの値を大きく上げる。 <l>トナー付着量が、少し少ない場合には、現像バイア
ス電位VBの値を大きく上げる。 <m>トナー付着量が、適当な場合には、現像バイアス電
位VBの値を少し上げる。 <n>トナー付着量が、少し多い場合には、現像バイアス
電位VBの値を変化しない。 <o>トナー付着量が、かなり多い場合には、現像バイア
ス電位VBの値を少し下げる。 上記規則に基づいて、第2及び第3ファジイ推論が建築
される。この第2及び第3ファジイ推論の入力としての
状態量と、出力としての制御量は、ステップS121及
びS122において同じであり、以下の通りである。 <p>入力(状態量):AIDCセンサ210により検出
される基準トナー像のトナー付着量 <q>出力(制御量):現像バイアス電位VBの操作量 図11(a)は、基準トナー像のトナー付着量と確信度
との関係を示すグラフである。グラフに示された記号の
持つ意味は、上記「表1」に示す通りである図11
(b)は、設定された現像バイアス電位VBの操作量と
確信度との関係を示すグラフである。グラフに示された
記号の持つ意味は、上記「表2」に示す通りである。図
9のステップS150又は図10のステップS160に
おいてAIDCセンサ210により検出されたトナーの
付着量が、例えば、0.74mg/cm2の場合、図1
2に示すように、状態量としてPSとZ0が選択され
る。本図では、PSの確信度は、0.8で、Z0の確信
度が0.2である。このように、メンバーシップ関数で
は、ある入力値に対してそれぞれの状態の確信度が求め
られる。ファジイ推論における制御ルールは、基準トナ
ー像のトナー付着量と、現像バイアス電位VBの操作量
に対して規定される。次の「表4」に示すルールは、ス
テップS121における処理で用いるルールである。ル
ールの数は、全部で5であり、前記入力状態量に対して
制御状態量が決定される。
【表4】 例えば、ステップS150において、ファジイ集合PS
とZ0が選択された場合には、上記「表5」に示すよう
に制御ルール3及びルール4が選定される(ステップS
151)。また、次の「表5」に示すルールは、ステッ
プS122における処理で用いるルールである。ルール
の数は、全部で5であり、前記入力状態量に対して制御
状態量が決定される。
【表5】 例えば、ステップS160において、ファジイ集合PS
とZ0が選択された場合には、上記「表5」に示すよう
に制御ルール3及び4が選定される。次に、各選択され
たルールの主張に基づいて制御量の確信度の決定を行う
(ステップS152又はS162)。トナー付着量Z0
の確信度=0.2に対する上記「表4」に基づくルール
3の主張は、現像バイアス電位VBの操作量NSの確信
度=0.2である。トナー付着量PSの確信度=0.8
に対して上記「表4」に基づくルール4の主張は、現像
バイアス電位VBの操作量NLの確信度=0.8であ
る。また、トナー付着量Z0の確信度=0.2に対する
上記「表5」に基づくルール3の主張は、現像バイアス
電位VBの操作量PSの確信度=0.2である。トナー
付着量PSの確信度=0.8に対する上記「表5」に基
づくルール4の主張は、現像バイアス電位VBの操作量
Z0の確信度=0.8である。次に、各ルールに従い特
定される制御量の確信度の合成を行う(ステップS15
3又はS163)。図13(a)は、ステップS121
において上記「表4」に基づくルール3及び4によって
特定された現像バイアス電位VBのメンバーシップ関数
のそれぞれの状態量を各ルールの主張結果によって頭切
りした、その重なり部分(推論結果)を斜線で示す図で
ある。制御量の算出(ステップS154又はS164)
は、斜線部分の重心を制御量とするmin−max重心
法により行われる。図13(a)の場合、現像バイアス
電位VBの操作量は、−108vとなる。また、図13
(b)は、ステップS122において上記「表5」に基
づくルール3及び4によって特定された現像バイアス電
位VBのメンバーシップ関数のそれぞれの状態量を各ル
ールの主張結果によって頭切りした、その重なり部分
(推論結果)を斜線で示す図である。図13(b)の場
合、現像バイアス電位VBの操作量は、6vとなる。
【0015】(3)画像濃度制御の第2実施例 画像濃度制御の第2実施例では、使用者によりコピー画
像の濃度が変更された場合に、まず、現像バイアス電位
Bを変更する。これにより、迅速に画像濃度を変更す
る。当該変更により感光体ドラム41上に形成される基
準トナー像のトナー付着量を記憶する。この後、第4及
び第5ファジイ推論に基づいて、現像バイアス電位VB
の値を標準値に徐々に戻すと共に、現像器45内のトナ
ー濃度を上記記憶している濃度となるように、徐々に変
更する。これにより、キャリアの付着が生じるのを防止
する。図14は、画像濃度制御の第2実施例のフローチ
ャートである。複写機の電源投入後(ステップS20
0)、使用者により濃度レベルの変更がなされた場合
(ステップS201でYES)、現像バイアス電位VB
の値を「表6」に基づいて変更する(ステップS20
2)。
【表6】 表示するように、濃度レベルは、−3、−2,−1,
0,+1,+2,+3の計7段階に設定することができ
る。各ステップの調節は、使用者又は、サービスマンに
より図示しない操作パネルを介して設定される。例え
ば、使用者により濃度レベルが+1に設定された場合、
現像バイアス電位VBの値は、−550vに設定され
る。この後、コピー動作を実行する(ステップS20
3)。この際、感光体ドラム41上の複写紙に転写され
る画像領域以外の箇所に基準トナー像を形成する(ステ
ップS204)。AIDCセンサ210により、感光体
ドラム41上に形成された基準トナー像のトナー付着量
を検出する(ステップS205)。第1基準値(0.7
mg/cm2)の値を、AIDCセンサ210により検
出されたトナー付着量の値に置き換える(ステップS2
06)。例えば、感光体ドラム41上の所定の位置に形
成された基準トナー像のトナー付着量が0.8mg/c
2である場合には、第1基準値(0.7mg/cm2
の値を0.8mg/cm 2に更新する。プリンタ制御部
201は、検出されたトナー付着量の値に基づいてトナ
ーホッパー46から現像器45に所定量のトナーを補給
する(ステップS207)。コピー動作が終了していな
い場合には(ステップS222でNO)、上記ステップ
S201に戻る。使用者により濃度レベルの変更が行わ
れていない場合であって(ステップS201でNO)、
現像バイアス電位VBの値が、標準値(−500v)と
異なる値である場合(ステップS208でNO)、現像
バイアス電位VBの値と標準値との比較が行われる(ス
テップS213)。ここで、現像バイアス電位VBの値
が標準値よりも大きい場合(ステップS213でYE
S)、現像バイアス電位VBの値を、第4ファジイ推論
に基づいて、徐々に小さくして元の標準値に戻す処理を
実行する(ステップS214)。ステップS214にお
ける処理については後に説明する。他方、現像バイアス
電位VBの値が標準値よりも小さい場合(ステップS2
13でNO)、現像バイアス電位VBの値を、第5ファ
ジイ推論に基づいて、徐々に大きくして元の標準値に戻
す処理を実行する(ステップS215)。ステップS2
15における処理については後に説明する。現像バイア
ス電位VBの値を上記ステップS214又はS215の
処理により特定される値に設定した後に、コピー動作を
実行する(ステップS216)。この際、感光体ドラム
41上の複写紙に転写される画像領域以外の箇所に基準
トナー像を形成する(ステップS217)。AIDCセ
ンサ210により、感光体ドラム41上に形成された基
準トナー像のトナー付着量を検出する(ステップS21
8)。検出された値に基づいて、プリンタ制御部201
は、トナー濃度が上記ステップS206において更新さ
れた第1基準値(0.8mg/cm2)となるようにト
ナーホッパー46から現像器45に所定量のトナーを補
給する(ステップS110)。現像バイアス電位VB
値が標準値(−500)±20vの範囲内に戻ったか否
かを判断する(ステップS220)。ここで、現像バイ
アス電位VBの値が上記所定の範囲内の値ではない場合
には(ステップS220でNO)、上記ステップS21
3に戻り、ステップS213〜S219の処理を繰り返
し実行する。現像バイアス電位VBの値が上記所定の範
囲内に戻った場合には(ステップS220でYES)、
現像バイアス電位VBの値を標準値(−500v)に設
定した後に(ステップS221)、上記ステップS22
2に移る。コピー動作が終了した場合には、(ステップ
S222でYES)、複写機の電源を切る(ステップS
223)。以上説明するように、第2実施例の複写機
は、複写機の電源投入後に、使用者により濃度レベルの
変更がなされた場合に、まず、現像バイアス電位VB
値を変更して、画像濃度を迅速に変更する。プリンタ制
御部201は、この時に感光体ドラム41上の所定の箇
所に形成される基準トナー像のトナー付着量を記憶す
る。そして、この後に現像バイアス電位VBの値を、第
4又は第5ファジイ推論に基づいて、標準値へ徐々に変
更するとともに、トナーホッパ46からのトナー供給量
を制御して、現像器45内のトナー濃度を上記記憶して
いる濃度となるように補正する。図14に示すステップ
S214及びS215の処理では、現像器45内部のト
ナー濃度を補正するに、ある程度の時間がかかることを
考慮して現像バイアス電位VBの値の操作量を決定す
る。即ち、現像バイアス電位VBの操作量は、後に実行
する現像器45内部でのトナー濃度の補正により、画像
濃度を元に戻すことができる程度の量に設定される。図
15及び図16は、ステップS214及びS215にお
ける処理のフローチャートである。ステップS214及
びS215において実行される処理の内容は、トナー付
着量に基づいて選定される状態量の値が相違する点を除
いて、画像濃度制御の第1実施例において実行するステ
ップS121及びS122の処理と同じである。図14
のステップS214において実行するファジイ制御の制
御規則は、以下の通りである。 <g’>トナー付着量が、かなり少ない場合には、現像バ
イアス電位VBの値を少し大きくする。 <h’>トナー付着量が、少し少ない場合には、現像バイ
アス電位VBの値を変更しない。 <i’>トナー付着量が、適当な場合には、現像バイアス
電位VBの値を少し下げる。 <i’>トナー付着量が、少し多い場合には、現像バイア
ス電位VBの値を大きく下げる。 <j’>トナー付着量が、かなり多い場合には、現像バイ
アス電位VBの値を大きく下げる。 また、図14のステップS215において実行するファ
ジイ制御の制御規則は、以下の通りである。 <k’>トナー付着量が、かなり少ない場合には、現像バ
イアス電位VBの値を大きく上げる。 <l’>トナー付着量が、少し少ない場合には、現像バイ
アス電位VBの値を大きく上げる。 <m’>トナー付着量が、適当な場合には、現像バイアス
電位VBの値を少し上げる。 <n’>トナー付着量が、少し多い場合には、現像バイア
ス電位VBの値を変更しない。 <o’>トナー付着量が、かなり多い場合には、現像バイ
アス電位VBの値を少し下げる。 上記規則に基づいて、第4及び第5ファジイ推論が建築
される。この第4及び第5ファジイ推論の入力としての
状態量と、出力としての制御量は、ステップS214及
びS215において同じであり、以下の通りである。 <p’>入力(状態量):AIDCセンサ210により検
出される基準トナー像のトナー付着量 <q’>出力(制御量):現像バイアス電位VBの操作量 図17(a)は、基準トナー像のトナー付着量の変位と
確信度との関係を示すグラフである。グラフに示された
記号の持つ意味は、上記「表1」に示す通りである。図
17(b)は、設定された現像バイアス電位VBの操作
量と確信度との関係を示すグラフである。グラフに示さ
れた記号の持つ意味は、上記「表2」に示す通りであ
る。例えば、現像バイアス電位VBの値を変更しAID
Cセンサ210基準レベルが変更され、基準付着量が
0.8mg/cm2となっている場合であって、ステッ
プS240においてAIDCセンサ210により検出さ
れたトナーの付着量が0.83mg/cm2の場合、基
準付着量からの変位は、0.03mg/cm2である。
この場合、図15のステップS240又は図16のステ
ップS250では、図18に示すように、状態量として
PSとZ0が選択される。本図では、PSの確信度は、
0.6で、Z0の確信度が0.4である。このように、
メンバーシップ関数では、ある入力値に対してそれぞれ
の状態の確信度が求められる。ファジイ推論における制
御ルールは、基準トナー像のトナー付着量と、現像バイ
アス電位VBの操作量に対して規定される。ステップS
214における処理で用いるルールは、上記「表4」に
示すルールと同じである。ルールの数は、全部で5であ
り、入力状態量に対して制御状態量が決定される。例え
ば、ステップS240において状態量Z0及びPSが選
択された場合には、上記「表4」に示すように制御ルー
ル3及びルール4が選定される(ステップS241)。
また、ステップS215における処理で用いるルール
は、上記「表5」に示すルールと同じである。ルールの
数は、全部で5であり、入力状態量に対して制御状態量
が決定される。例えば、ステップS250において、状
態量Z0及びPSが選択された場合には、上記「表5」
に示すように制御ルール3及び4が選定される。次に、
各ルールにおける制御量の確信度の決定を行う(ステッ
プS242又はS252)。トナー付着量Z0の確信度
=0.4に対する上記「表4」に基づくルール3の主張
は、現像バイアス電位VBの操作量NSの確信度=0.
4である。トナー付着量PSの確信度=0.6に対して
上記「表4」に基づくルール4の主張は、現像バイアス
電位VBの操作量NLの確信度=0.6である。他方、
トナー付着量Z0の確信度=0.4に対する上記「表
5」に基づくルール3の主張は、現像バイアス電位VB
の操作量PSの確信度=0.4である。トナー付着量P
Sの確信度=0.6に対する上記「表5」に基づくルー
ル4の主張は、現像バイアス電位VBの操作量Z0の確
信度=0.6である。次に、各ルールに従い特定される
制御量の確信度の合成を行う(ステップS243又はS
253)。図19(a)は、ステップS214において
上記「表4」に基づくルール3及び4によって特定され
た現像バイアス電位VBのメンバーシップ関数のそれぞ
れの状態量を各ルールの主張結果によって頭切りした、
その重なり部分(推論結果)を斜線で示す図である。制
御量の算出(ステップS244)は、斜線部分の重心を
制御量とするmin−max重心法により行われる。図
19(a)の場合、現像バイアス電位VBの操作量は、
−35vとなる。また、図19(b)は、ステップS2
15において上記「表5」に基づくルール3及び4によ
って特定された現像バイアス電位VBのメンバーシップ
関数のそれぞれの状態量を各ルールの主張結果によって
頭切りした、その重なり部分(推論結果)を斜線で示す
図である。制御量の算出(ステップS254)は、斜線
部分の重心を制御量とするmin−max重心法により
行われる。図19(b)の場合、現像バイアス電位VB
の操作量は、7vとなる。
【0016】
【発明の効果】本発明の第1の画像形成装置では、所定
のタイミングで基準パターンの静電潜像に付着するトナ
ーの量を検出する。第2制御手段は、検出した値が所定
の範囲内にない場合には、現像器に印加する現像バイア
ス電位の値を変更する。これにより、画像形成装置は、
迅速に所望する濃度の画像を形成することができる。ま
た、第3制御手段は、現像バイアス電位の値を変更した
後に、当該電位の値を段階的に標準値にすと共に、当該
電位の変更により生じる画像濃度のずれを、トナーホッ
パーにより現像器に補給するトナーの量を制御すること
で補う。これにより、画像濃度の変動に対する応答性を
向上すると共に、キャリア付着の防止を図ることができ
る。また、より好ましい構成の第1の画像形成装置で
は、複写機の電源が一定時間以上経過した後に投入され
た場合には、第1制御手段による制御を実行する。これ
により、複写機の電源投入時における画像濃度の変動に
対する応答性を向上すると共に、キャリア付着の防止を
図ることができる。
【0017】また、本発明に係る第2の画像形成装置で
は、バイアス変更手段により現像器に印加する現像バイ
アス電位の値が変更された場合、第2制御手段が当該変
更された現像バイアス電位の値を段階的に標準値にする
と共に、感光体表面に付着するトナーの量が上記メモリ
に記憶されている値を維持するように、トナーホッパー
による現像器へのトナーの補給量を制御する。これによ
り、画像濃度の変動に対する応答性を向上すると共に、
キャリア付着の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の処理装置を備えるデジタルカラー複
写機の全体構成を示す図である。
【図2】 感光体ドラム41の回りの帯電チャージャ4
3と、現像器45の配置を図式的に示す図である。
【図3】 感光体表面に付着するトナーの量と、AID
Cセンサ210の出力との関係を示す図である。
【図4】 プリンタ制御部201の実行する画像濃度制
御につてのフローチャートである。
【図5】 ステップS114における第1ファジイ推論
のフローチャートである。
【図6】 (a)は、基準トナー像のトナー付着量と確
信度との関係を示すグラフであり、(b)は、設定され
た現像バイアス電位VBの操作量と確信度との関係を示
すグラフである。
【図7】 AIDCセンサ210により検出されたトナ
ーの付着量が0.82mg/cm2の場合に選択される
状態量と、その確信度を示す図である。
【図8】 現像バイアス電位VBのメンバーシップ関数
のそれぞれの状態量をルール3及びルール4の主張結果
によって頭切りした、その重なり部分(推論結果)を斜
線で示す図である。
【図9】 ステップS121における第2ファジイ推論
のフローチャートである。
【図10】 ステップS122における第3ファジイ推
論のフローチャートである。
【図11】 (a)は、基準トナー像のトナー付着量と
確信度との関係を示すグラフであり、(b)は、設定さ
れた現像バイアス電位VBの操作量と確信度との関係を
示すグラフである。
【図12】 AIDCセンサ210により検出されたト
ナーの付着量が、例えば、0.74mg/cm2の場合
に選択される。
【図13】 (a)及び(b)は、ステップS121及
びS122において上記「表4」及び「表5」に基づく
ルール3及び4の主張結果によって頭切りした、その重
なり部分(推論結果)を斜線で示す図である。
【図14】 画像濃度制御の第2実施例のフローチャー
トである。
【図15】 ステップS214における第4ファジイ推
論のフローチャートである。
【図16】 ステップS215における第5ファジイ推
論のフローチャートである。
【図17】 (a)は、基準トナー像のトナー付着量の
変位と確信度との関係を示すグラフであり、(b)は、
設定された現像バイアス電位VBの操作量と確信度との
関係を示すグラフである。
【図18】 基準付着量からの変位は、0.03mg/
cm2の場合に選択される状態量と、その確信度を示す
図である。
【図19】 (a)及び(b)は、ステップS214及
びS215において上記「表4」及び「表5」に基づく
ルール3及び4の主張結果によって頭切りした、その重
なり部分(推論結果)を斜線で示す図である。
【符号の説明】
41…感光体ドラム 45…現像器 46…トナーホッパー 201…プリンタ制御部 210…AIDCセンサ 244…VB発生ユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/06 101 G03G 15/06 101

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に静電潜像を形成する静電潜像
    形成部と、 感光体上に形成された静電潜像にトナーを付着する現像
    器と、 現像器に標準値の現像バイアス電位を印加するバイアス
    印加手段と、 現像器にトナーを補給するトナーホッパーと、 所定のタイミングで、感光体上に静電潜像形成手段によ
    り基準パターンの静電潜像を形成させ、当該形成された
    静電潜像に現像器によりトナーを付着させる第1制御手
    段と、 感光体表面に付着したトナーの量を検出するAIDCセ
    ンサと、 第1制御手段による制御により感光体表面に付着したト
    ナーの量をAIDCセンサにより検出し、検出したトナ
    ーの付着量が所定の基準範囲外にある場合に、トナー付
    着量が上記所定の基準範囲内の値となるように、バイア
    ス印加手段が現像器に印加する現像バイアス電位の値を
    変更する第2制御手段と、 第2制御手段により現像器に印加する現像バイアス電位
    が変更された場合に、当該変更された現像バイアス電位
    の値を段階的に標準値に戻すと共に、感光体表面に付着
    するトナーの量が上記所定の範囲内の値となるように、
    トナーホッパーによる現像器へのトナーの補給量を制御
    する第3制御手段とを備えることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置であっ
    て、 更に、画像形成装置本体の電源が切られた後、次に電源
    が投入されるまでの時間を計測するタイマを備え、 上記第1制御部は、タイマにより計測された時間が一定
    時間以上の値をとる場合に、上記制御を実行することを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光体上に静電潜像を形成する静電潜像
    形成部と、 感光体上に形成された静電潜像にトナーを付着する現像
    器と、 現像器に標準値の現像バイアス電位を印加するバイアス
    印加手段と、 バイアス印加手段により現像器に印加する現像バイアス
    電位の値を変更するバイアス変更手段と、 現像器にトナーを補給するトナーホッパーと、 現像器に印加する現像バイアス電位の値が変更された場
    合に、静電潜像形成部により感光体上に基準パターンの
    静電潜像を形成し、当該形成された静電潜像に、変更さ
    れた現像バイアス電位の印加される現像器によりトナー
    を付着させる第1制御手段と、 感光体表面に付着したトナーの量を検出するAIDCセ
    ンサと、 第1制御手段による制御によって感光体表面に付着した
    トナーの量をAIDCセンサにより検出し、検出したト
    ナーの付着量を記憶するメモリと、 バイアス変更手段により現像器に印加する現像バイアス
    電位が変更された場合に、当該変更された現像バイアス
    電位の値を段階的に標準値に戻すと共に、感光体表面に
    付着するトナーの量が上記メモリに記憶されている値を
    維持するように、トナーホッパーによる現像器へのトナ
    ーの補給量を制御する第2制御手段とを備えることを特
    徴とする画像形成装置。
JP7137827A 1995-06-05 1995-06-05 画像形成装置 Pending JPH08334964A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014056124A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8781349B2 (en) * 2010-03-19 2014-07-15 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus performing image concentration stabilization control
JP2015068937A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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