JPH08334031A - ベルト張力調整装置 - Google Patents
ベルト張力調整装置Info
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- JPH08334031A JPH08334031A JP16691695A JP16691695A JPH08334031A JP H08334031 A JPH08334031 A JP H08334031A JP 16691695 A JP16691695 A JP 16691695A JP 16691695 A JP16691695 A JP 16691695A JP H08334031 A JPH08334031 A JP H08334031A
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- JP
- Japan
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- bracket
- belt
- casing
- engine
- tension
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/0808—Extension coil springs
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】テンションプーリ１を支持するブラケット２の
ケーシングＥ１への取付け部を、タイミングベルトＢの
内側に配置した。上記ブラケット２を、エンジンＥのケ
ーシングＥ１よりも熱膨張率の大きい材料で形成した。 【効果】エンジンＥのケーシングＥ１の熱膨張によっ
て、タイミングベルトＢの張力が増大して、その寿命が
低下するのを防止することができる。構造が簡素でコス
トの安いベルト張力調整装置を提供することができる。
ケーシングＥ１への取付け部を、タイミングベルトＢの
内側に配置した。上記ブラケット２を、エンジンＥのケ
ーシングＥ１よりも熱膨張率の大きい材料で形成した。 【効果】エンジンＥのケーシングＥ１の熱膨張によっ
て、タイミングベルトＢの張力が増大して、その寿命が
低下するのを防止することができる。構造が簡素でコス
トの安いベルト張力調整装置を提供することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ベルト張力調整装置
に関する。より詳しくは、エンジンに構成された複数の
回転軸の相互間を連結するベルトに、所定の張力を付与
するためのベルト張力調整装置に関する。
に関する。より詳しくは、エンジンに構成された複数の
回転軸の相互間を連結するベルトに、所定の張力を付与
するためのベルト張力調整装置に関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、例
えば自動車のエンジンのクランク軸やカム軸等の複数の
回転軸を相互に連結するベルトについては、ベルト張力
調整装置によって、適正な張力を付与することが行われ
ている。このベルト張力調整装置として、ベルトに当接
させるテンションプーリを、ブラケットに回転自在に取
付け、このブラケットの所定部を、上記テンションプー
リの回転軸と平行な軸線回りに揺動調整可能に配置し、
上記ブラケットの揺動角度を調整してベルトに適正な張
力を付与した状態で、ロック手段によってブラケットを
止定するものが提供されている（例えば実開昭５２−１
８３８４号公報参照）。ところが、上記エンジンは、そ
の始動により温度が上昇してケーシングが熱膨張するこ
とから、エンジンの回転軸相互の間隔が広がり、ベルト
の張力が、初期設定値よりも増大することになる。この
ため、ベルトに余分な負荷がかかり、その寿命が短くな
るという問題があった。
えば自動車のエンジンのクランク軸やカム軸等の複数の
回転軸を相互に連結するベルトについては、ベルト張力
調整装置によって、適正な張力を付与することが行われ
ている。このベルト張力調整装置として、ベルトに当接
させるテンションプーリを、ブラケットに回転自在に取
付け、このブラケットの所定部を、上記テンションプー
リの回転軸と平行な軸線回りに揺動調整可能に配置し、
上記ブラケットの揺動角度を調整してベルトに適正な張
力を付与した状態で、ロック手段によってブラケットを
止定するものが提供されている（例えば実開昭５２−１
８３８４号公報参照）。ところが、上記エンジンは、そ
の始動により温度が上昇してケーシングが熱膨張するこ
とから、エンジンの回転軸相互の間隔が広がり、ベルト
の張力が、初期設定値よりも増大することになる。この
ため、ベルトに余分な負荷がかかり、その寿命が短くな
るという問題があった。
【０００３】このような問題点を解消するために、上記
ブラケットと、固定側に設けられた摩擦摺動部材とを、
ばねの付勢力によって圧接させて、その摩擦抵抗によっ
てベルトの張力の変動を吸収するオートテンショナが提
供されている。しかしなが、このオートテンショナは、
上記固定式のベルト張力調整装置に較べて、構造が複雑
で、部品点数が非常に多いために、そのコストが高くつ
くという問題があった。この発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであり、構造が簡素でコストが安く、し
かもエンジンの熱膨張によってベルトの張力が増大する
のを抑制することができるベルト張力調整装置を提供す
ることを目的とする。
ブラケットと、固定側に設けられた摩擦摺動部材とを、
ばねの付勢力によって圧接させて、その摩擦抵抗によっ
てベルトの張力の変動を吸収するオートテンショナが提
供されている。しかしなが、このオートテンショナは、
上記固定式のベルト張力調整装置に較べて、構造が複雑
で、部品点数が非常に多いために、そのコストが高くつ
くという問題があった。この発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであり、構造が簡素でコストが安く、し
かもエンジンの熱膨張によってベルトの張力が増大する
のを抑制することができるベルト張力調整装置を提供す
ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、この発明のベルト張力調整装置は、エンジンの複数
の回転軸の相互間を連結するベルトに当接させるテンシ
ョンプーリと、エンジンのケーシングに位置調整可能に
取付けられ上記テンションプーリを回転自在に支持して
いるブラケットと、このブラケットを所定の調整位置に
止定するロック手段とを備えるベルト張力調整装置にお
いて、上記ブラケットのケーシングへの取付け部を、ベ
ルトの内側に配置しているとともに、エンジンのケーシ
ングの熱膨張によってベルトの張力が増大するのを抑制
すべく、上記ブラケットを、エンジンのケーシングより
も熱膨張率の大きい材料で形成していることを特徴とす
る。但し、上記ブラケットの材料は、アルミニウム合
金、亜鉛合金及び合成樹脂のうちから選択するのが好ま
しい。
の、この発明のベルト張力調整装置は、エンジンの複数
の回転軸の相互間を連結するベルトに当接させるテンシ
ョンプーリと、エンジンのケーシングに位置調整可能に
取付けられ上記テンションプーリを回転自在に支持して
いるブラケットと、このブラケットを所定の調整位置に
止定するロック手段とを備えるベルト張力調整装置にお
いて、上記ブラケットのケーシングへの取付け部を、ベ
ルトの内側に配置しているとともに、エンジンのケーシ
ングの熱膨張によってベルトの張力が増大するのを抑制
すべく、上記ブラケットを、エンジンのケーシングより
も熱膨張率の大きい材料で形成していることを特徴とす
る。但し、上記ブラケットの材料は、アルミニウム合
金、亜鉛合金及び合成樹脂のうちから選択するのが好ま
しい。
【０００５】
【作用】上記の構成のベルト張力調整装置によれば、上
記テンションプーリを支持するブラケットのケーシング
への取付け部を、ベルトの内側に配置しているので、上
記テンションプーリは、ブラケットの熱膨張に伴って、
ベルトから離反する方向に変移することになる。従っ
て、上記ブラケットの熱膨張率が、エンジンのケーシン
グのそれよりも大きい点と相まって、エンジンのケーシ
ングの熱膨張によりベルトの張力が増大するのを抑制す
ることができる。特に、上記ブラケットの材料が、アル
ミニウム合金、亜鉛合金、及び合成樹脂から選択される
場合には、上記エンジンのケーシングの熱膨張によりベ
ルトの張力が増大するのをより効果的に抑制することが
できる。
記テンションプーリを支持するブラケットのケーシング
への取付け部を、ベルトの内側に配置しているので、上
記テンションプーリは、ブラケットの熱膨張に伴って、
ベルトから離反する方向に変移することになる。従っ
て、上記ブラケットの熱膨張率が、エンジンのケーシン
グのそれよりも大きい点と相まって、エンジンのケーシ
ングの熱膨張によりベルトの張力が増大するのを抑制す
ることができる。特に、上記ブラケットの材料が、アル
ミニウム合金、亜鉛合金、及び合成樹脂から選択される
場合には、上記エンジンのケーシングの熱膨張によりベ
ルトの張力が増大するのをより効果的に抑制することが
できる。
【０００６】
【実施例】以下、この発明の実施例について、添付図面
を参照しながら詳細に説明する。図１は、この発明のベ
ルト張力調整装置の一実施例を示す正面図であり、図２
はその断面図である。このベルト張力調整装置Ａは、エ
ンジンＥのクランク軸Ｓ１及び一対のカム軸Ｓ２，Ｓ３
の相互間を連結するタイミングベルトＢの張力を調整す
るものであり、上記タイミングベルトＢは、各軸Ｓ１〜
Ｓ３に取付けられたプーリＰに巻き掛けられている。
を参照しながら詳細に説明する。図１は、この発明のベ
ルト張力調整装置の一実施例を示す正面図であり、図２
はその断面図である。このベルト張力調整装置Ａは、エ
ンジンＥのクランク軸Ｓ１及び一対のカム軸Ｓ２，Ｓ３
の相互間を連結するタイミングベルトＢの張力を調整す
るものであり、上記タイミングベルトＢは、各軸Ｓ１〜
Ｓ３に取付けられたプーリＰに巻き掛けられている。
【０００７】上記ベルト張力調整装置Ａは、タイミング
ベルトＢの外周所定部に接触させたテンションプーリ１
と、このテンションプーリ１を支持するブラケット２
と、このブラケット２を揺動自在に支持する支軸３と、
上記ブラケット２を所定の揺動位置に止定するロック手
段としてのロックボルト４とによって主要部が構成され
ている。
ベルトＢの外周所定部に接触させたテンションプーリ１
と、このテンションプーリ１を支持するブラケット２
と、このブラケット２を揺動自在に支持する支軸３と、
上記ブラケット２を所定の揺動位置に止定するロック手
段としてのロックボルト４とによって主要部が構成され
ている。
【０００８】上記テンションプーリ１は、ブラケット２
の揺動先端部に軸受１１を介して回転自在に取付けられ
ている。また、上記ブラケット２は、支軸３に回動自在
に嵌合された揺動アーム２１と、この揺動アーム２１に
連設され、当該揺動アーム２１の長手方向に対して直角
方向に延びるレバー２２とを備えている。このレバー２
２の先端部には、上記ロックボルト４を挿通するための
長穴２２ａが形成されており、この長穴２２ａは、ブラ
ケット２の揺動を許容できるように、支軸３と同心に延
びている。
の揺動先端部に軸受１１を介して回転自在に取付けられ
ている。また、上記ブラケット２は、支軸３に回動自在
に嵌合された揺動アーム２１と、この揺動アーム２１に
連設され、当該揺動アーム２１の長手方向に対して直角
方向に延びるレバー２２とを備えている。このレバー２
２の先端部には、上記ロックボルト４を挿通するための
長穴２２ａが形成されており、この長穴２２ａは、ブラ
ケット２の揺動を許容できるように、支軸３と同心に延
びている。
【０００９】上記支軸３は、筒状のものであり、その内
部を挿通するボルト３１によってエンジンＥのケーシン
グＥ１に固定されている。この支軸３は、上記タイミン
グベルトＢの内部に配置されている。即ち、上記ブラケ
ット２は、タイミングベルトＢをテンションプーリ１を
介して引っ張るように配置されている。また、上記ロッ
クボルト４は、エンジンＥのケーシングＥ１に螺合され
ており、その締付け作用によってブラケット２の揺動を
規制することができる。
部を挿通するボルト３１によってエンジンＥのケーシン
グＥ１に固定されている。この支軸３は、上記タイミン
グベルトＢの内部に配置されている。即ち、上記ブラケ
ット２は、タイミングベルトＢをテンションプーリ１を
介して引っ張るように配置されている。また、上記ロッ
クボルト４は、エンジンＥのケーシングＥ１に螺合され
ており、その締付け作用によってブラケット２の揺動を
規制することができる。
【００１０】なお、上記ブラケット２のレバー２２とエ
ンジンＥのケーシングＥ１との間には、引張ばね５が張
設されている。この引張ばね５は、ブラケット２の揺動
を許容した状態で、上記引張ばね５の引張力とタイミン
グベルトＢの張力とを釣り合わせた後、上記ロックボル
ト４を締付けることにより、タイミングベルトＢに適切
な初期張力を付与するためのものである。また、上記テ
ンションプーリ１は、タイミングベルトＢに上記初期張
力を付与した状態で、当該タイミングベルトＢの押圧部
が、テンションプーリ１の回転中心とブラケット２の揺
動中心とを通る線分Ｌを中心として、角度θでもって対
照的に屈折するように配置されている。
ンジンＥのケーシングＥ１との間には、引張ばね５が張
設されている。この引張ばね５は、ブラケット２の揺動
を許容した状態で、上記引張ばね５の引張力とタイミン
グベルトＢの張力とを釣り合わせた後、上記ロックボル
ト４を締付けることにより、タイミングベルトＢに適切
な初期張力を付与するためのものである。また、上記テ
ンションプーリ１は、タイミングベルトＢに上記初期張
力を付与した状態で、当該タイミングベルトＢの押圧部
が、テンションプーリ１の回転中心とブラケット２の揺
動中心とを通る線分Ｌを中心として、角度θでもって対
照的に屈折するように配置されている。
【００１１】上記の構成のベルト張力調整装置Ａにおい
て、上記ブラケット２は、エンジンＥのケーシングＥ１
の熱膨張によって、タイミングベルトＢの張力が増大す
るのを抑制すべく、上記ケーシングＥ１を構成する材料
よりも、熱膨張率の大きい材料で構成されている。即
ち、エンジンＥの始動によってケーシングＥ１が８０〜
１００°Ｃに昇温した場合、その材質にもよるが、クラ
ンク軸Ｓ１及び各カム軸Ｓ２，Ｓ３の相互の間隔が一般
に１％程度広がって、タイミングベルトＢの張力が増加
するので、この張力の増加を、ブラケット２の熱膨張に
よるテンションプーリ１の変移によって吸収できるよう
に、当該ブラケット２を、ケーシングＥ１よりも、熱膨
張率が大きい材料で形成している。このようなブラケッ
ト２の材料としては、当該ブラケット２の大きさにもよ
るが、ケーシングＥ１よりも１０倍以上熱膨張率が大き
いものが好適であり、特に、アルミニウム合金、亜鉛合
金、及び合成樹脂が好適である。さらに、ケーシングＥ
１の材料がアルミニウム合金である場合には、ブラケッ
ト２の材料は、亜鉛合金が特に好適であり、また、ケー
シングＥ１の材料が鋳鉄である場合には、ブラケット２
の材料は、アルミニウム合金、又はポリアセタール系の
合成樹脂が特に好適である。
て、上記ブラケット２は、エンジンＥのケーシングＥ１
の熱膨張によって、タイミングベルトＢの張力が増大す
るのを抑制すべく、上記ケーシングＥ１を構成する材料
よりも、熱膨張率の大きい材料で構成されている。即
ち、エンジンＥの始動によってケーシングＥ１が８０〜
１００°Ｃに昇温した場合、その材質にもよるが、クラ
ンク軸Ｓ１及び各カム軸Ｓ２，Ｓ３の相互の間隔が一般
に１％程度広がって、タイミングベルトＢの張力が増加
するので、この張力の増加を、ブラケット２の熱膨張に
よるテンションプーリ１の変移によって吸収できるよう
に、当該ブラケット２を、ケーシングＥ１よりも、熱膨
張率が大きい材料で形成している。このようなブラケッ
ト２の材料としては、当該ブラケット２の大きさにもよ
るが、ケーシングＥ１よりも１０倍以上熱膨張率が大き
いものが好適であり、特に、アルミニウム合金、亜鉛合
金、及び合成樹脂が好適である。さらに、ケーシングＥ
１の材料がアルミニウム合金である場合には、ブラケッ
ト２の材料は、亜鉛合金が特に好適であり、また、ケー
シングＥ１の材料が鋳鉄である場合には、ブラケット２
の材料は、アルミニウム合金、又はポリアセタール系の
合成樹脂が特に好適である。
【００１２】なお、上記ブラケット２の材料として合成
樹脂を採用する場合には、図３に示すように、ブラケッ
ト２の先端部に金属製の円板２３を圧入するか、或いは
インサート成形にて一体化し、この円板２３に対して、
ボルト６を螺合させることにより、テンションプーリ１
用の軸受１１を取付けるのが、その耐久性を確保する上
で好ましい。
樹脂を採用する場合には、図３に示すように、ブラケッ
ト２の先端部に金属製の円板２３を圧入するか、或いは
インサート成形にて一体化し、この円板２３に対して、
ボルト６を螺合させることにより、テンションプーリ１
用の軸受１１を取付けるのが、その耐久性を確保する上
で好ましい。
【００１３】以上の構成のベルト張力調整装置Ａによれ
ば、エンジンＥのケーシングＥ１の熱膨張によって、タ
イミングベルトＢの張力が増大するのを、ブラケット２
の熱膨張によって抑制することができるので、タイミン
グベルトＢに過負荷が作用してその寿命が低下するのを
防止することができる。しかも、上記ベルト張力調整装
置Ａは、基本的に固定式の張力調整装置であり、その部
品点数が少なく構造が簡素であるので、オートテンショ
ナに較べて製造コストを大幅に安くすることができる。
特に、上記ブラケット２の材料が、アルミニウム合金、
亜鉛合金、及び合成樹脂の何れかである場合には、量産
性に優れるとともに、タイミングベルトＢの張力が増大
するのを、より効果的に抑制することができる。
ば、エンジンＥのケーシングＥ１の熱膨張によって、タ
イミングベルトＢの張力が増大するのを、ブラケット２
の熱膨張によって抑制することができるので、タイミン
グベルトＢに過負荷が作用してその寿命が低下するのを
防止することができる。しかも、上記ベルト張力調整装
置Ａは、基本的に固定式の張力調整装置であり、その部
品点数が少なく構造が簡素であるので、オートテンショ
ナに較べて製造コストを大幅に安くすることができる。
特に、上記ブラケット２の材料が、アルミニウム合金、
亜鉛合金、及び合成樹脂の何れかである場合には、量産
性に優れるとともに、タイミングベルトＢの張力が増大
するのを、より効果的に抑制することができる。
【００１４】なお、上記実施例においては、ブラケット
２をケーシングＥ１に対して揺動調整可能に取付けてい
るが、これをスライド調整可能に取付けて実施すること
もできる。図４及び図５は、その実施例を示す断面図で
ある。同図において、上記ブラケット２は、略長方形の
平板によって構成されており、そのタイミングベルトＢ
の内部側の端部には、ブラケット２の長手方向に延びる
長穴２２ａが形成されている。また、上記長穴２２ａに
は、ロックボルト４が挿通されており、上記ブラケット
２は、当該ロックボルト４によって、ケーシングＥ１に
直接取付けられている。さらに、上記ケーシングＥ１に
は、ブラケット２の先端部に対向させた状態で、ばねガ
イドＥ２が形成されており、このばねガイドＥ２には、
上記ブラケット２を押圧付勢して、タイミングベルトＢ
に適切な初期張力を付与するための圧縮ばね６が導入さ
れている。この実施例によれば、ブラケット２がロック
ボルト４によって直接ケーシングＥ１に取付けられてい
るので、その構造を図１に示す実施例よりもさらに簡素
化することができる。
２をケーシングＥ１に対して揺動調整可能に取付けてい
るが、これをスライド調整可能に取付けて実施すること
もできる。図４及び図５は、その実施例を示す断面図で
ある。同図において、上記ブラケット２は、略長方形の
平板によって構成されており、そのタイミングベルトＢ
の内部側の端部には、ブラケット２の長手方向に延びる
長穴２２ａが形成されている。また、上記長穴２２ａに
は、ロックボルト４が挿通されており、上記ブラケット
２は、当該ロックボルト４によって、ケーシングＥ１に
直接取付けられている。さらに、上記ケーシングＥ１に
は、ブラケット２の先端部に対向させた状態で、ばねガ
イドＥ２が形成されており、このばねガイドＥ２には、
上記ブラケット２を押圧付勢して、タイミングベルトＢ
に適切な初期張力を付与するための圧縮ばね６が導入さ
れている。この実施例によれば、ブラケット２がロック
ボルト４によって直接ケーシングＥ１に取付けられてい
るので、その構造を図１に示す実施例よりもさらに簡素
化することができる。
【００１５】この発明のベルト張力調整装置Ａは、上記
実施例に限定されるものでなく、例えば、図１に示す実
施例において、ブラケット２と支軸３とを一体形成する
こと等、種々の設計変更を施すことができる。
実施例に限定されるものでなく、例えば、図１に示す実
施例において、ブラケット２と支軸３とを一体形成する
こと等、種々の設計変更を施すことができる。
【００１６】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、エン
ジンのケーシングの熱膨張によってベルトに過負荷が作
用するのを、ブラケットの熱膨張によって抑制すること
ができるとともに、構造が簡素でコストの安いベルト張
力調整装置を提供することができる。特に、上記ブラケ
ットが、アルミニウム合金、亜鉛合金、及び合成樹脂の
何れかで形成されている場合には、ベルトの張力が増大
するのを、より効果的に抑制することができるという特
有の効果を奏する。
ジンのケーシングの熱膨張によってベルトに過負荷が作
用するのを、ブラケットの熱膨張によって抑制すること
ができるとともに、構造が簡素でコストの安いベルト張
力調整装置を提供することができる。特に、上記ブラケ
ットが、アルミニウム合金、亜鉛合金、及び合成樹脂の
何れかで形成されている場合には、ベルトの張力が増大
するのを、より効果的に抑制することができるという特
有の効果を奏する。
【図１】この発明のベルト張力調整装置の一実施例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図２】図１のII-II 線断面図である。
【図３】他の実施例を示す要部断面図である。
【図４】さらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図５】図５のＶ−Ｖ線断面図である。
１ テンションプーリ ２ ブラケット ３ 支軸 Ｅ エンジン Ｅ１ ケーシング Ｓ１ クランク軸 Ｓ２ カム軸 Ｓ３ カム軸 Ｂ タイミングベルト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年４月１５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００３
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００３】このような問題点を解消するために、上記
ブラケットと、固定側に設けられた摩擦摺動部材とを、
ばねの付勢力によって圧接させて、その摩擦抵抗によっ
てベルトの張力の変動を吸収するオートテンショナが提
供されている。しかしながら、このオートテンショナ
は、上記固定式のベルト張力調整装置に較べて、構造が
複雑で、部品点数が非常に多いために、そのコストが高
くつくという問題があった。この発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、構造が簡素でコストが安
く、しかもエンジンの熱膨張によってベルトの張力が増
大するのを抑制することができるベルト張力調整装置を
提供することを目的とする。
ブラケットと、固定側に設けられた摩擦摺動部材とを、
ばねの付勢力によって圧接させて、その摩擦抵抗によっ
てベルトの張力の変動を吸収するオートテンショナが提
供されている。しかしながら、このオートテンショナ
は、上記固定式のベルト張力調整装置に較べて、構造が
複雑で、部品点数が非常に多いために、そのコストが高
くつくという問題があった。この発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、構造が簡素でコストが安
く、しかもエンジンの熱膨張によってベルトの張力が増
大するのを抑制することができるベルト張力調整装置を
提供することを目的とする。
【手続補正２】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図５
【補正方法】変更
【補正内容】
【図５】
Claims (2)
- 【請求項１】エンジンの複数の回転軸の相互間を連結す
るベルトに当接させるテンションプーリと、エンジンの
ケーシングに位置調整可能に取付けられ上記テンション
プーリを回転自在に支持しているブラケットと、このブ
ラケットを所定の調整位置に止定するロック手段とを備
えるベルト張力調整装置において、 上記ブラケットのケーシングへの取付け部を、ベルトの
内側に配置しているとともに、エンジンのケーシングの
熱膨張によってベルトの張力が増大するのを抑制すべ
く、上記ブラケットを、エンジンのケーシングよりも熱
膨張率の大きい材料で形成していることを特徴とするベ
ルト張力調整装置。 - 【請求項２】上記ブラケットの材料が、アルミニウム合
金、亜鉛合金、及び合成樹脂から選択される請求項１記
載のベルト張力調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16691695A JPH08334031A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ベルト張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16691695A JPH08334031A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ベルト張力調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08334031A true JPH08334031A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15840029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16691695A Pending JPH08334031A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | ベルト張力調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08334031A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004098980A1 (ja) * | 2003-05-06 | 2004-11-18 | Nsk Ltd. | 電動パワーステアリング装置用ベルト減速装置及び電動パワーステアリング装置 |
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1995
- 1995-06-07 JP JP16691695A patent/JPH08334031A/ja active Pending
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