JPH08333079A - レール連結用ピン及びレールの連結構造 - Google Patents
レール連結用ピン及びレールの連結構造Info
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- JPH08333079A JPH08333079A JP18614995A JP18614995A JPH08333079A JP H08333079 A JPH08333079 A JP H08333079A JP 18614995 A JP18614995 A JP 18614995A JP 18614995 A JP18614995 A JP 18614995A JP H08333079 A JPH08333079 A JP H08333079A
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- Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】レールの歪みを防止し、確実に走行用レールを
連結できる。 【構成】天井搬送車2が走行する走行経路は、複数の走
行用レール1を連結することによって形成され、各走行
用レール1は吊下具を介して天井Tに固定されている。
走行用レール1は断面コ字状に形成され、走行用レール
1の両端面11には、上下に連結孔12,13が形成さ
れている。そして、各連結孔12,13に連結用ピン2
1が挿通されることによって、各走行用レール1は連結
される。連結ピン21は中央部にフランジ部23が形成
され、フランジ部23の両側には円柱部24a及び先端
に向かうほどテーパ部24b等が形成されている。
連結できる。 【構成】天井搬送車2が走行する走行経路は、複数の走
行用レール1を連結することによって形成され、各走行
用レール1は吊下具を介して天井Tに固定されている。
走行用レール1は断面コ字状に形成され、走行用レール
1の両端面11には、上下に連結孔12,13が形成さ
れている。そして、各連結孔12,13に連結用ピン2
1が挿通されることによって、各走行用レール1は連結
される。連結ピン21は中央部にフランジ部23が形成
され、フランジ部23の両側には円柱部24a及び先端
に向かうほどテーパ部24b等が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレール連結用ピン及びレ
ールの連結構造に関するものである。
ールの連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天井式搬送車を走行させる走行用
レールはアルミニウムの押し出し成形等によって形成さ
れ、図11に示すように、走行経路を形成する各走行用
レール51はそれぞれ吊下具を介して天井に固定され
る。しかしながら、各走行用レール51は互いに連結さ
れていないため、気温の変化等によって走行用レール5
1が熱膨張及び収縮を起こし、熱変形を起こすと、各走
行用レール51間には段差が生じるという問題がある。
特に、図11の仮想線に示すように、カーブ区間に使用
される走行用レール51の場合、走行用レール51の内
側と外側とでは熱膨張及び収縮度合いが相違するため、
各レール51間での段差が更に大きくなるという問題が
ある。
レールはアルミニウムの押し出し成形等によって形成さ
れ、図11に示すように、走行経路を形成する各走行用
レール51はそれぞれ吊下具を介して天井に固定され
る。しかしながら、各走行用レール51は互いに連結さ
れていないため、気温の変化等によって走行用レール5
1が熱膨張及び収縮を起こし、熱変形を起こすと、各走
行用レール51間には段差が生じるという問題がある。
特に、図11の仮想線に示すように、カーブ区間に使用
される走行用レール51の場合、走行用レール51の内
側と外側とでは熱膨張及び収縮度合いが相違するため、
各レール51間での段差が更に大きくなるという問題が
ある。
【0003】そこで、実開昭63−154590号公報
に示すように各走行用レール51を互いに連結するため
のレールの連結装置が提案されている。このレールの連
結装置によれば、図12,図13に示すように、互いに
連結する走行用レール51の上部及び下部に形成された
溝部52a,52bにプレート53a,53bを配設
し、各走行用レール51間に架け渡す。そして、プレー
ト53a,53bにレール固定ボルト54を螺合させる
ことにより、各走行用レール51とプレート53a,5
3bを連結固定する。その結果、隣接する走行用レール
51を互いに連結するようになっている。
に示すように各走行用レール51を互いに連結するため
のレールの連結装置が提案されている。このレールの連
結装置によれば、図12,図13に示すように、互いに
連結する走行用レール51の上部及び下部に形成された
溝部52a,52bにプレート53a,53bを配設
し、各走行用レール51間に架け渡す。そして、プレー
ト53a,53bにレール固定ボルト54を螺合させる
ことにより、各走行用レール51とプレート53a,5
3bを連結固定する。その結果、隣接する走行用レール
51を互いに連結するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、隣接す
る走行用レール51はプレート53a,53bを介して
互いに固定された状態で連結されているので、走行用レ
ール51の熱膨張及び収縮により生じた歪みを吸収する
部位がない。このため、走行用レール51は熱膨張及び
収縮により、無理な変形力が加わり、走行用レール51
が全体的に歪むという問題がある。更に、走行用レール
51は熱膨張率の大きいアルミニウムにて形成され、夏
は高温になるような工場の天井に設置されるので、より
歪みが問題となる。又、各プレート53a,53bを走
行用レール51に固定するためにはボルト54等を締め
付けねばならず、その連結構造が複雑であるという問題
がある。
る走行用レール51はプレート53a,53bを介して
互いに固定された状態で連結されているので、走行用レ
ール51の熱膨張及び収縮により生じた歪みを吸収する
部位がない。このため、走行用レール51は熱膨張及び
収縮により、無理な変形力が加わり、走行用レール51
が全体的に歪むという問題がある。更に、走行用レール
51は熱膨張率の大きいアルミニウムにて形成され、夏
は高温になるような工場の天井に設置されるので、より
歪みが問題となる。又、各プレート53a,53bを走
行用レール51に固定するためにはボルト54等を締め
付けねばならず、その連結構造が複雑であるという問題
がある。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はレールの歪みを防止し、
確実に走行用レールを連結できるレール連結用ピン及び
レールの連結構造を提供することにある。
れたものであって、その目的はレールの歪みを防止し、
確実に走行用レールを連結できるレール連結用ピン及び
レールの連結構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、走行用レールを互いに連結
するためのレール連結用ピンにおいて、円柱状のピン本
体の両先端側にはその先端に向かって縮径するテーパ部
を形成し、前記ピン本体の中央部には当該ピン本体の外
周面から突出する係止部を設けたことをその要旨とす
る。
め、請求項1記載の発明は、走行用レールを互いに連結
するためのレール連結用ピンにおいて、円柱状のピン本
体の両先端側にはその先端に向かって縮径するテーパ部
を形成し、前記ピン本体の中央部には当該ピン本体の外
周面から突出する係止部を設けたことをその要旨とす
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記係止部はピン本体よりも大径のフラン
ジ部であることをその要旨とする。請求項3記載の発明
は、天井に吊下部材にて固定された走行経路を構成する
走行用レールを互いに連結したレールの連結構造におい
て、前記走行用レールの端面には連結孔が形成されると
ともに、互いに隣接する走行用レールの相対向する連結
孔に連結ピンを挿通することによって各走行用レールを
連結したことをその要旨とする。
明において、前記係止部はピン本体よりも大径のフラン
ジ部であることをその要旨とする。請求項3記載の発明
は、天井に吊下部材にて固定された走行経路を構成する
走行用レールを互いに連結したレールの連結構造におい
て、前記走行用レールの端面には連結孔が形成されると
ともに、互いに隣接する走行用レールの相対向する連結
孔に連結ピンを挿通することによって各走行用レールを
連結したことをその要旨とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記連結孔は、天井式搬送車の駆動輪が転
動する走行面の真下に形成されたことをその要旨とす
る。請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明におい
て、前記連結孔は走行用レールの上部及び下部に形成さ
れ、各連結孔に連結ピンを挿通することによって隣接す
る走行用レールが互いに連結されることをその要旨とす
る。
明において、前記連結孔は、天井式搬送車の駆動輪が転
動する走行面の真下に形成されたことをその要旨とす
る。請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明におい
て、前記連結孔は走行用レールの上部及び下部に形成さ
れ、各連結孔に連結ピンを挿通することによって隣接す
る走行用レールが互いに連結されることをその要旨とす
る。
【0009】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、例えば
隣接する走行用レールに形成された各連結孔に連結用ピ
ンを挿通することによって各走行用レールは連結され
る。この場合、連結用ピンの両側のテーパ部によって、
連結用ピンはスムーズに各走行用レールの連結孔に挿通
される。又、ピン本体の中央部に設けられた係止部によ
って連結用ピンがいずれか一方の連結孔内に入り込むこ
とを防止できる。
隣接する走行用レールに形成された各連結孔に連結用ピ
ンを挿通することによって各走行用レールは連結され
る。この場合、連結用ピンの両側のテーパ部によって、
連結用ピンはスムーズに各走行用レールの連結孔に挿通
される。又、ピン本体の中央部に設けられた係止部によ
って連結用ピンがいずれか一方の連結孔内に入り込むこ
とを防止できる。
【0010】請求項2記載の発明によれば、係止部はフ
ランジ部であるので、確実に連結用ピンがいずれか一方
の連結孔内に入り込むことを確実に防止できる。請求項
3記載の発明によれば、天井に吊下され、固定された各
走行用レールは連結用ピンを各走行用レールの連通孔に
連結用ピンを挿通することによって、各走行用レールは
互いに連結される。
ランジ部であるので、確実に連結用ピンがいずれか一方
の連結孔内に入り込むことを確実に防止できる。請求項
3記載の発明によれば、天井に吊下され、固定された各
走行用レールは連結用ピンを各走行用レールの連通孔に
連結用ピンを挿通することによって、各走行用レールは
互いに連結される。
【0011】請求項4記載の発明によれば、前記連結孔
は、天井式搬送車の駆動輪が転動する走行面の真下に形
成されているので、連結部における走行面の変形等が防
止され、スムーズに駆動輪を転動させて天井式搬送車を
走行させることができる。
は、天井式搬送車の駆動輪が転動する走行面の真下に形
成されているので、連結部における走行面の変形等が防
止され、スムーズに駆動輪を転動させて天井式搬送車を
走行させることができる。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記連結孔
は、走行用レールの上部及び下部に形成されたことによ
って、走行用レールの上部及び下部にて走行用レールを
連結できるので、走行用レールを確実に連結できる。
は、走行用レールの上部及び下部に形成されたことによ
って、走行用レールの上部及び下部にて走行用レールを
連結できるので、走行用レールを確実に連結できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に従って説明する。図1,図2に示すように、工場
等の天井Tには、走行用レール1が敷設され、当該走行
用レール1に沿って天井式搬送車2が走行するようにな
っている。即ち、天井式搬送車2が走行する走行経路
は、複数の走行用レール1を連結することによって形成
され、各走行用レール1はプレート材からなる吊下部材
としての吊下具3を介して天井Tに固定されている。
図6に従って説明する。図1,図2に示すように、工場
等の天井Tには、走行用レール1が敷設され、当該走行
用レール1に沿って天井式搬送車2が走行するようにな
っている。即ち、天井式搬送車2が走行する走行経路
は、複数の走行用レール1を連結することによって形成
され、各走行用レール1はプレート材からなる吊下部材
としての吊下具3を介して天井Tに固定されている。
【0014】走行用レール1は図3に示すように断面ほ
ぼコの字状をなし、水平に延びる下側支持部4と、上側
支持部5と、両支持部4,5を連結する連結部6とから
構成されている。この走行用レール1はアルミニウムの
押し出し成形にて形成されている。前記下側支持部4の
先端には起立部4aが走行用レール1の長手方向に沿っ
て形成されている。起立部4aの先端(上端)には基端
側より幅広の水平部4bが形成されている。又、上側支
持部5の先端には下方へ突出するガイド突条5aが走行
用レール1の長手方向に沿って形成されている。
ぼコの字状をなし、水平に延びる下側支持部4と、上側
支持部5と、両支持部4,5を連結する連結部6とから
構成されている。この走行用レール1はアルミニウムの
押し出し成形にて形成されている。前記下側支持部4の
先端には起立部4aが走行用レール1の長手方向に沿っ
て形成されている。起立部4aの先端(上端)には基端
側より幅広の水平部4bが形成されている。又、上側支
持部5の先端には下方へ突出するガイド突条5aが走行
用レール1の長手方向に沿って形成されている。
【0015】天井搬送車2を構成する搬送体Bは、図2
に示すように、駆動輪7及び従動輪(図示せず)が設け
られている。天井式搬送車2は、これら駆動輪7及び従
動輪が水平部4bを転動することにより、走行用レール
1に沿って走行する。即ち、この水平部4bが走行面を
形成している。この駆動輪7は走行モータ8の駆動に基
づいて回転駆動される。又、搬送体Bにはガイドローラ
9a,9bが設けられ、ガイド突条5a及び起立部4a
の側面を転動することにより、走行時における搬送体B
の横振れを防止するようになっている。
に示すように、駆動輪7及び従動輪(図示せず)が設け
られている。天井式搬送車2は、これら駆動輪7及び従
動輪が水平部4bを転動することにより、走行用レール
1に沿って走行する。即ち、この水平部4bが走行面を
形成している。この駆動輪7は走行モータ8の駆動に基
づいて回転駆動される。又、搬送体Bにはガイドローラ
9a,9bが設けられ、ガイド突条5a及び起立部4a
の側面を転動することにより、走行時における搬送体B
の横振れを防止するようになっている。
【0016】図3は、走行用レール1の端面を示し、図
4は、天井搬送車2が走行する走行用レール1の連結構
造を示している。走行用レール1の両端面11におい
て、突起部4a及びガイド突条5aの部位には、断面円
形状の各端面11間を貫通した連結孔12,13が形成
されている。尚、これら各連結孔12,13は同一形状
に形成されている。そして、互いに隣接する走行用レー
ル1は、各々の連結孔12,13に連結用ピン21が挿
通されることによって、これら隣接する走行用レール1
は互いに連結される。又、連結孔13は水平部4bの真
下に位置している。
4は、天井搬送車2が走行する走行用レール1の連結構
造を示している。走行用レール1の両端面11におい
て、突起部4a及びガイド突条5aの部位には、断面円
形状の各端面11間を貫通した連結孔12,13が形成
されている。尚、これら各連結孔12,13は同一形状
に形成されている。そして、互いに隣接する走行用レー
ル1は、各々の連結孔12,13に連結用ピン21が挿
通されることによって、これら隣接する走行用レール1
は互いに連結される。又、連結孔13は水平部4bの真
下に位置している。
【0017】図5,図6(a),(b)に示すように、
この連結用ピン21は、そのピン本体22が円柱状に形
成されている。ピン本体22の長手方向中央には外周に
沿って突出する(即ち、本体22よりも大径の)断面円
形状の係止部としてのフランジ部23が形成されてい
る。そして、ピン本体22の両側、即ち、フランジ部2
3の両側には、それぞれ挿通部24が形成されている。
各挿通部24はフランジ部23側に位置する円柱部24
aと、円柱部24aよりも先端側に位置し、先端に向か
うほど縮径するテーパ部24bとが形成されている。円
柱部24aの外径は、連結孔12,13の内径よりも僅
かに小径となっている。又、テーパ部24bの先端部に
は球形状のアール部24cが形成されている。
この連結用ピン21は、そのピン本体22が円柱状に形
成されている。ピン本体22の長手方向中央には外周に
沿って突出する(即ち、本体22よりも大径の)断面円
形状の係止部としてのフランジ部23が形成されてい
る。そして、ピン本体22の両側、即ち、フランジ部2
3の両側には、それぞれ挿通部24が形成されている。
各挿通部24はフランジ部23側に位置する円柱部24
aと、円柱部24aよりも先端側に位置し、先端に向か
うほど縮径するテーパ部24bとが形成されている。円
柱部24aの外径は、連結孔12,13の内径よりも僅
かに小径となっている。又、テーパ部24bの先端部に
は球形状のアール部24cが形成されている。
【0018】次に、このように構成した連結用ピン21
を使用して、走行用レール1を連結する場合について説
明する。まず、図4に示すように、隣接する走行用レー
ル1において、例えばいずれか一方の走行用レール1の
各連結孔12,13にそれぞれ連結用ピン21の一方の
挿通部24を挿通する。そして、前記連結用ピン21の
他方の挿通部24に他方の走行用レール1の各連結孔1
2,13を挿通する。即ち、隣接する走行用レール1の
各連通孔12,13に連結用ピン21の挿通部24を挿
通することにより、隣接する各走行用レール1を連結す
る。
を使用して、走行用レール1を連結する場合について説
明する。まず、図4に示すように、隣接する走行用レー
ル1において、例えばいずれか一方の走行用レール1の
各連結孔12,13にそれぞれ連結用ピン21の一方の
挿通部24を挿通する。そして、前記連結用ピン21の
他方の挿通部24に他方の走行用レール1の各連結孔1
2,13を挿通する。即ち、隣接する走行用レール1の
各連通孔12,13に連結用ピン21の挿通部24を挿
通することにより、隣接する各走行用レール1を連結す
る。
【0019】連結用ピン21の挿通時において、挿通部
24の先端はテーパ部24bが形成されているので、連
結用ピン21が連結孔12,13の内周面と接触して
も、スムーズに連結用ピン21内に挿通できる。又、連
結用ピン21の挿入時において、連結孔12,13の周
縁に連結用ピン21が当接しても、連結用ピン21の先
端にはアール部24cが形成されているため、アール部
24cによって確実に各連結孔12,13内に案内でき
る。
24の先端はテーパ部24bが形成されているので、連
結用ピン21が連結孔12,13の内周面と接触して
も、スムーズに連結用ピン21内に挿通できる。又、連
結用ピン21の挿入時において、連結孔12,13の周
縁に連結用ピン21が当接しても、連結用ピン21の先
端にはアール部24cが形成されているため、アール部
24cによって確実に各連結孔12,13内に案内でき
る。
【0020】この走行用レール1の連結用ピン21によ
る連結時には、円柱部24aが連結孔12,13に摺動
(内面に沿って移動)可能に挿通されている。即ち、円
柱部24aと連結孔12,13とは緩やかに嵌め合わさ
れ、連結用ピン21は連結孔12,13に対してラジア
ル方向の動きが規制され、スラスト方向へは移動可能に
設けられている。
る連結時には、円柱部24aが連結孔12,13に摺動
(内面に沿って移動)可能に挿通されている。即ち、円
柱部24aと連結孔12,13とは緩やかに嵌め合わさ
れ、連結用ピン21は連結孔12,13に対してラジア
ル方向の動きが規制され、スラスト方向へは移動可能に
設けられている。
【0021】しかしながら、連結用ピン21の長手方向
の中央部にはフランジ部23が形成されているので、例
えば天井式搬送車2の走行時の振動により連結用ピン2
1が、連結孔12,13内をスラスト方向に移動して
も、フランジ部23と端面11とが当接した時点で、連
結用ピン21のスラスト方向への移動が規制される。こ
のため、連結用ピン21が、互いに連結している走行用
レール1のいずれかの連結孔12,13内に入り込み、
走行用レール1の連結が外れてしまうことを防止でき
る。
の中央部にはフランジ部23が形成されているので、例
えば天井式搬送車2の走行時の振動により連結用ピン2
1が、連結孔12,13内をスラスト方向に移動して
も、フランジ部23と端面11とが当接した時点で、連
結用ピン21のスラスト方向への移動が規制される。こ
のため、連結用ピン21が、互いに連結している走行用
レール1のいずれかの連結孔12,13内に入り込み、
走行用レール1の連結が外れてしまうことを防止でき
る。
【0022】このように連結された走行用レール1は、
吊下具3を介して天井Tに固定され、吊り下げられる。
この吊り下げられた状態で、例えば工場内の気温の変化
等によって、各走行用レール1には熱膨張及び収縮によ
る歪みが生じた場合、連結用ピン21は連結孔12,1
3に単に挿通されているだけなので、走行用レール1は
その歪みに従って連結用ピン21に対してスラスト方向
(走行用レール1の長手方向)に摺動しながら伸縮する
ことによって、当該歪みが吸収される。このため、各走
行用レール1の連結部分での段差等の変形が防止でき、
スムーズに天井式搬送車2を走行させることができる。
吊下具3を介して天井Tに固定され、吊り下げられる。
この吊り下げられた状態で、例えば工場内の気温の変化
等によって、各走行用レール1には熱膨張及び収縮によ
る歪みが生じた場合、連結用ピン21は連結孔12,1
3に単に挿通されているだけなので、走行用レール1は
その歪みに従って連結用ピン21に対してスラスト方向
(走行用レール1の長手方向)に摺動しながら伸縮する
ことによって、当該歪みが吸収される。このため、各走
行用レール1の連結部分での段差等の変形が防止でき、
スムーズに天井式搬送車2を走行させることができる。
【0023】又、天井式搬送車2の走行時において、天
井式搬送車2の駆動輪7の真下に連結孔12が形成され
ているので、天井式搬送車2の重量を真上から受けるこ
とになり、より確実に天井式搬送車2を支えることがで
きる。しかも、連結部による走行用レール1の段差等を
より確実に防止でき、よりスムーズに天井式搬送車2を
走行させることができる。
井式搬送車2の駆動輪7の真下に連結孔12が形成され
ているので、天井式搬送車2の重量を真上から受けるこ
とになり、より確実に天井式搬送車2を支えることがで
きる。しかも、連結部による走行用レール1の段差等を
より確実に防止でき、よりスムーズに天井式搬送車2を
走行させることができる。
【0024】同様に、連結孔12,13は起立部4aと
ガイド突条5aとに形成されているので、走行用レール
1の連結部における起立部4a及びガイド突条5aの両
側面の段差を防止できる。このため、各ガイドローラ9
a,9bを確実且つスムーズに転動させることができ
る。即ち、各ガイドローラ9a,9bによって、確実に
天井式搬送車2をガイドできる。しかも、連結孔12,
13は、走行用レール1の上部及び下部に形成されてい
るので、走行用レール1の上部と下部の両方を連結する
ことによって各走行用レール1を確実に連結できる。
ガイド突条5aとに形成されているので、走行用レール
1の連結部における起立部4a及びガイド突条5aの両
側面の段差を防止できる。このため、各ガイドローラ9
a,9bを確実且つスムーズに転動させることができ
る。即ち、各ガイドローラ9a,9bによって、確実に
天井式搬送車2をガイドできる。しかも、連結孔12,
13は、走行用レール1の上部及び下部に形成されてい
るので、走行用レール1の上部と下部の両方を連結する
ことによって各走行用レール1を確実に連結できる。
【0025】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更
して実施してもよい。 (1)上記実施例において、図7,図8に示すように、
突起部4a側の連結孔31を断面長方形状に形成し、連
結孔31の形状に基づいて直方体の連結用ピン32を使
用してもよい。この場合、前記連結用ピン21の径より
も上下方向に長い直方体状の連結用ピン32を使用する
ことによって、連結時の強度を高めることができる。
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更
して実施してもよい。 (1)上記実施例において、図7,図8に示すように、
突起部4a側の連結孔31を断面長方形状に形成し、連
結孔31の形状に基づいて直方体の連結用ピン32を使
用してもよい。この場合、前記連結用ピン21の径より
も上下方向に長い直方体状の連結用ピン32を使用する
ことによって、連結時の強度を高めることができる。
【0026】(2)上記実施例において、図9に示すよ
うに、係止部としてフランジ部23に代えてかしめ部3
3を形成してもよい。 (3)上記実施例では、断面コ字状の走行用レール1を
連結用ピン21を使用して連結したが、図10に示すよ
うに、断面I字状の走行用レール34を連結用ピン21
を使用して連結してもよい。この場合、連結用ピン21
を挿通する連結孔35,36は当該走行用レール34の
上部及び下部に形成される。
うに、係止部としてフランジ部23に代えてかしめ部3
3を形成してもよい。 (3)上記実施例では、断面コ字状の走行用レール1を
連結用ピン21を使用して連結したが、図10に示すよ
うに、断面I字状の走行用レール34を連結用ピン21
を使用して連結してもよい。この場合、連結用ピン21
を挿通する連結孔35,36は当該走行用レール34の
上部及び下部に形成される。
【0027】(4)上記実施例において、走行用レール
1の端面に連結孔を1つだけ形成してもよい。 (5)上記実施例では、各端面11に形成された連結孔
12,13は、押し出し成形で形成した貫通孔である
が、ドリル等にて所定の深さの孔で実施してもよい。
1の端面に連結孔を1つだけ形成してもよい。 (5)上記実施例では、各端面11に形成された連結孔
12,13は、押し出し成形で形成した貫通孔である
が、ドリル等にて所定の深さの孔で実施してもよい。
【0028】例えば各連結孔12,13の深さを、連結
用ピン21の挿通部24の長さよりも若干長めとなるよ
うに形成してもよい。この場合、連結用ピン21の連結
孔12,13内でのスラスト方向の移動は、連結用ピン
21の先端と、連結孔12,13の底面との当接によっ
て規制されるため、フランジ部23を形成しなくても、
連結用ピン21がいずれか一方の走行用レール1の連結
孔12,13内に収納され、走行用レール1の連結が外
れることを防止できる。
用ピン21の挿通部24の長さよりも若干長めとなるよ
うに形成してもよい。この場合、連結用ピン21の連結
孔12,13内でのスラスト方向の移動は、連結用ピン
21の先端と、連結孔12,13の底面との当接によっ
て規制されるため、フランジ部23を形成しなくても、
連結用ピン21がいずれか一方の走行用レール1の連結
孔12,13内に収納され、走行用レール1の連結が外
れることを防止できる。
【0029】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項3〜5記載の連結構造において、前記連結
用ピンは請求項1又は2記載の連結用ピンであるレール
の連結構造。この連結構造によれば、容易に各走行用レ
ールを連結できる。
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項3〜5記載の連結構造において、前記連結
用ピンは請求項1又は2記載の連結用ピンであるレール
の連結構造。この連結構造によれば、容易に各走行用レ
ールを連結できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、連結用ピンの両側のテーパ部によって、連結
用ピンはスムーズに各走行用レールの連結孔に挿通でき
るとともに、ピン本体の中央部に設けられた係止部によ
って連結用ピンがいずれか一方の連結孔内に入り込むこ
とを防止できる。
によれば、連結用ピンの両側のテーパ部によって、連結
用ピンはスムーズに各走行用レールの連結孔に挿通でき
るとともに、ピン本体の中央部に設けられた係止部によ
って連結用ピンがいずれか一方の連結孔内に入り込むこ
とを防止できる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、係止部はフ
ランジ部であるので、確実に連結用ピンがいずれか一方
の連結孔内に入り込むことを確実に防止できる。請求項
3記載の発明によれば、天井に吊下され、固定された各
走行用レールは連結部材を各走行用レールの連通孔に連
結部材を挿通することによって、容易に各走行用レール
は互いに連結できる。
ランジ部であるので、確実に連結用ピンがいずれか一方
の連結孔内に入り込むことを確実に防止できる。請求項
3記載の発明によれば、天井に吊下され、固定された各
走行用レールは連結部材を各走行用レールの連通孔に連
結部材を挿通することによって、容易に各走行用レール
は互いに連結できる。
【0032】請求項4記載の発明によれば、前記連結孔
は、天井式搬送車の駆動輪が転動する走行面の真下に形
成されているので、連結部における走行面の変形等を防
止でき、スムーズに駆動輪を転動させて天井式搬送車を
走行させることができる。
は、天井式搬送車の駆動輪が転動する走行面の真下に形
成されているので、連結部における走行面の変形等を防
止でき、スムーズに駆動輪を転動させて天井式搬送車を
走行させることができる。
【0033】請求項5記載の発明によれば、前記連結孔
は、走行用レールの上部及び下部に形成されたことによ
って、走行用レールの上部及び下部にて走行用レールを
連結できるので、走行用レールを確実に連結できる。
は、走行用レールの上部及び下部に形成されたことによ
って、走行用レールの上部及び下部にて走行用レールを
連結できるので、走行用レールを確実に連結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 天井に固定された走行用レール及び走行用レ
ールに沿って走行する天井式搬送車を示す側面図。
ールに沿って走行する天井式搬送車を示す側面図。
【図2】 天井式搬送車と走行用レールとの関係を示す
正面図。
正面図。
【図3】 走行用レールの端面を示す説明図。
【図4】 連結用ピンによって連結される走行用レール
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図5】 連結用ピンによる連結状態を示す断面図。
【図6】 (a)は連結用ピンの側面図、(b)はその
正面図。
正面図。
【図7】 別例における走行用レールの端面を示す概略
説明図。
説明図。
【図8】 別例における走行用レールを示す斜視図。
【図9】 別例における連結用ピンを示す側面図。
【図10】 別例における走行用レールの端面を示す概
略説明図。
略説明図。
【図11】 従来における熱変形によるレールの変形を
示す説明図。
示す説明図。
【図12】 従来における走行用レールの連結方法を示
す断面図。
す断面図。
【図13】 従来における走行用レールの連結方法を示
す断面図。
す断面図。
1…走行用レール、2…天井式搬送車、3…吊下部材と
しての吊下具、4b…走行面としての水平部、7…駆動
輪、11…端面、12,13…連結孔、21…連結用ピ
ン、22…ピン本体、23…係止部としてのフランジ
部、24b…テーパ部、T…天井。
しての吊下具、4b…走行面としての水平部、7…駆動
輪、11…端面、12,13…連結孔、21…連結用ピ
ン、22…ピン本体、23…係止部としてのフランジ
部、24b…テーパ部、T…天井。
Claims (5)
- 【請求項1】 走行用レールを互いに連結するためのレ
ール連結用ピンにおいて、 円柱状のピン本体の両先端側にはその先端に向かって縮
径するテーパ部を形成し、前記ピン本体の中央部には当
該ピン本体の外周面から突出する係止部を設けたレール
連結用ピン。 - 【請求項2】 前記係止部はピン本体よりも大径のフラ
ンジ部である請求項1記載のレール連結用ピン。 - 【請求項3】 天井に吊下部材にて固定された走行経路
を構成する走行用レールを互いに連結したレールの連結
構造において、 前記走行用レールの端面には連結孔が形成されるととも
に、互いに隣接する走行用レールの相対向する連結孔に
連結用ピンを挿通することによって各走行用レールを連
結したレールの連結構造。 - 【請求項4】 前記連結孔は、天井式搬送車の駆動輪が
転動する走行面の真下に形成された請求項3記載のレー
ルの連結構造。 - 【請求項5】 前記連結孔は走行用レールの上部及び下
部に形成され、各連結孔に連結用ピンを挿通することに
よって隣接する走行用レールが互いに連結される請求項
3記載のレールの連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18614995A JPH08333079A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | レール連結用ピン及びレールの連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18614995A JPH08333079A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | レール連結用ピン及びレールの連結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08333079A true JPH08333079A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=16183245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18614995A Pending JPH08333079A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | レール連結用ピン及びレールの連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08333079A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8388163B2 (en) | 2003-12-15 | 2013-03-05 | Orbital Technologies Corporation | Marine LED lighting system and method |
JP2016089430A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 株式会社タダノ | 着脱レール |
KR101652667B1 (ko) * | 2016-04-06 | 2016-08-31 | 김상옥 | 높이 가변형 크레인 케이블 가이드 |
CN110759249A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-07 | 鑫领域智能科技(邳州)有限公司 | 一种热镀锌生产用起重装置 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP18614995A patent/JPH08333079A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8388163B2 (en) | 2003-12-15 | 2013-03-05 | Orbital Technologies Corporation | Marine LED lighting system and method |
US8858012B2 (en) | 2003-12-15 | 2014-10-14 | Orbital Technologies, Inc. | Marine LED lighting system and method |
JP2016089430A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 株式会社タダノ | 着脱レール |
KR101652667B1 (ko) * | 2016-04-06 | 2016-08-31 | 김상옥 | 높이 가변형 크레인 케이블 가이드 |
CN110759249A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-07 | 鑫领域智能科技(邳州)有限公司 | 一种热镀锌生产用起重装置 |
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