JPH08332835A

JPH08332835A - 自動車用暖房装置

Info

Publication number: JPH08332835A
Application number: JP8068964A
Authority: JP
Inventors: Pierre Etheve; エテーヴピエール
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-03-02
Filing date: 1996-03-01
Publication date: 1996-12-17
Also published as: FR2731183B1; US5915619A; FR2731183A1

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は自動車の暖房装置に関するもので、
自動車の座席空間を暖房すると共に、前部、後部の窓と
連結して、前記前部、後部の窓の除霜をも行なう。【構成】第１及び第２の回路で構成された熱交換装置
を含み、熱交換装置は自動車の座席空間及び（あるい
は）前部及び（あるいは）後部の窓に導管で連結されて
いる。本発明によれば熱交換装置は自動車のエンジンの
排気部に設置され、熱交換装置の第１の回路は、一方で
は排気ガスが通過すべくエンジンのシリンダーの出口に
連結され、他方ではマフラーに通じるパイプに連結され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自動車の暖房装置に
関するものであり、本装置は自動車の座席スペースの暖
房に使用できるだけでなく、前部及び後部の窓の除霜に
も使用できる。

【０００２】

【従来の技術】通常このような暖房装置は、エンジンの
冷却回路に設置された熱交換装置を介してエンジンの熱
を取り入れるようにしたものである。このような暖房装
置は満足できるものであるが、特に前部及び後部の窓の
除霜に使用されるものであれば、これをより効果的にす
るよう改良することが望ましい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の自動車用暖房装
置では、エンジンの冷却回路に設置された熱交換装置を
介してエンジンの熱を取り入れるようにしており、車内
の前後部の窓の除霜は十分にできていなかった。

【０００４】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、車の前後の窓の除霜も可能
な自動車用暖房装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は自動車用暖房装
置に関するもので、本発明の上記目的は、第１の回路及
び第２の回路で構成された熱交換装置を含み、前記熱交
換装置はパイプで自動車の座席空間及び前部、後部の窓
と連結されていると共に、前記熱交換装置が自動車のエ
ンジンの排気部に設置されており、前記熱交換装置の第
１の回路は排気ガスが通過するようにエンジンのシリン
ダーの出口に連結されてマフラーに通じる管に連結され
ており、座席空間の暖房及び前部、後部の窓の除霜を行
なうことによって達成される。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の自動車用暖房装置は第１
の回路及び第２の回路で構成された熱交換装置を含み、
この熱交換装置はパイプにより自動車内の座席及び（あ
るいは）前部及び（あるいは）後部の窓に連結されてい
る。本発明では熱交換装置が自動車のエンジンの排気部
分に設置されていること、当該熱交換装置はエンジンの
排気ガスが通過するようにエンジンのシリンダーの出口
に設置されていること、またマフラーに通じるパイプが
設けられていることに注目すべきである。第２の回路を
通過する空気は第１の回路との接触を通じて、排気ガス
との熱交換により非常に効果的に加熱された後に自動車
の座席スペースを暖房し、前部及び（あるいは）後部の
窓を除霜する。

【０００７】前述の熱交換装置の第１の回路は円筒状の
覆箱の形をしており、少なくともその長さの主要な部分
を管が貫いており、管の回りには環形室が形成されてい
る。この環形室は、管を通じてエンジンの各シリンダー
の排気部に連結する横穴及びマフラーに連結されてい
る。熱交換装置の第２の回路は第１の回路の回りを回る
ように円筒形のカバーで構成されており、冷却空気の取
り入れ口及び第１の回路の環形室を通過する排気ガスに
より加熱された空気の出口を含むものである。

【０００８】このようにして冷たい空気は外部から第２
の回路のカバーに入り、第１の回路の管、及び第１の回
路の覆箱の外壁と第２の回路のカバーの内壁との間にあ
る環形室を通過することにより加熱される。第１の回路
の管は、前述の覆箱の中央に設置されるのが好ましい。
前述の覆箱と第２の回路のカバーとの間にある環形室
は、上述の管及び第１の回路の環形室を同心円に基づい
て囲っている。特に環形空間では、第１の回路の覆箱と
第２の回路のカバーとの間で横材の役割を果たす放射状
羽根を設置することができる。上述の放射状羽根は、上
述の環形空間の中で空気を誘導するように螺旋形をして
いる。

【０００９】本発明のもう１つの特徴は、自動車の座席
空間及び前部及び後部の窓に加熱された空気を送るため
の熱交換装置の第２の回路のカバーの入り口の直前に、
送風機が設けられていることである。この送風機は手動
式あるいはサーモスタットを使った電子システムにより
作動させることができる。本発明の他の特徴は、第２の
回路の出口の管の直後に分路が設けられていることであ
る。これは、座席の暖房及び（あるいは）前部又は後部
の窓の除霜のために送られる加熱された空気の量及び供
給を調整することを可能にするものである。本発明の更
に他の特徴は、第１及び第２の除霜傾斜路が設けられて
いることである。これは自動車のフロントガラス及び後
部窓の除霜を目的としているが、フロントガラスの下の
部分又は後部窓の上部に設置されていて、それぞれパイ
プにより前述の熱交換装置に連結されている。

【００１０】以下に本発明を図面を参照して説明する。

【００１１】図１は本発明による暖房装置２を備えた自
動車１の透視略図である。この図１に見られるように、
暖房装置２は導管システム４により自動車１の座席空間
に連結されている熱交換装置３を含んでいる。導管シス
テム４は通常、加熱された空気６の出口から座席の前部
５に出るようになっている。しかも、暖房装置２の除霜
機能を果たすため、熱交換装置３はパイプ７により自動
車１のフロントガラス９を除霜するため、フロントガラ
ス９の下部に設置されている第１の除霜傾斜路（ｄｅｇ
ｉｖｒａｇｅ）８に連結されている。この除霜傾斜路８
は矢印で示されているように、熱い空気をフロントガラ
ス９に吹き込むことを可能にしている。同様の除霜傾斜
路１０を後部窓１１の上部に設けることができ、この除
霜傾斜路１０も同様にパイプ２７により熱交換装置３に
連結されている。

【００１２】また本発明によれば、熱交換装置３は自動
車１のエンジンＭの排気部の位置に設置されている。熱
交換装置３の第１の回路１２は、排気ガスが通過するよ
うにエンジンＭのシリンダーＣの出口及びマフラーに通
じる管１３に連結されている（図には示されていな
い）。より正確には第２図及び第３図に見られるよう
に、熱交換装置３の第１の回路１２は円筒状の覆箱の形
をしており、中央の管１４がこれを縦に貫き、管１４の
周囲に管１４の外壁及び覆箱の内壁の間に環形室（ｃｈ
ａｍｂｒｅａｎｎｕｌａｉｒｅ）１５が設けられてい
る。環形室１５には横穴１６があり、これは短い導管１
７を介してエンジンＭの各シリンダーＣの排気路に連結
されている。導管１７は排気路に固定するための環状金
具１８を備えている。また、環形室１５は排気管１３に
連結されている。しかも、熱交換装置３の第２の回路２
０は円筒状のカバー２１で構成されている。これは第１
の回路１２の覆箱を完全に囲うもので、冷たい空気の取
り入れ口２２及び第１の回路１２の環形室を通過する排
気ガスにより、加熱された空気の出口２３により構成さ
れている。実際は図２及び図３の矢印に示されているよ
うに、外から第２の回路２０のカバー２１の中に入った
冷たい空気は中央の管１４を通過し、覆箱の外壁１２及
びカバーの内壁２１に設けられた環形空間２４−この空
間２４は管１４及び環形室１５と同心円をなしている−
を通過する際に加熱される。

【００１３】この他、環形空間２４には放射状羽根２５
が付設されている。この羽根２５は覆箱１２及びカバー
２１の間で横材の役割を果たすもので、図２に示されて
いるように螺旋形をしており環形空間２４に空気を誘導
するものである。図１に示すように、送風機Ｖが、自動
車１の座席空間及び前部及び後部の窓に加熱された空気
を送り込むため、熱交換装置３の第２の回路２０のカバ
ー２１の入り口の直前に設置されている。この送風機Ｖ
は手動式あるいはサーモスタットを使って電子式で作動
させることができる。又、簡単に表示されているが、分
路２６を第２の回路２０の出口２３の導管の直下部に設
置することができる。これは座席の暖房及び（あるい
は）前部及び（あるいは）後部の窓の除霜のため、加熱
された空気の量及びその供給を調整するものである。

【００１４】更に、エンジン室の下部が閉鎖されていな
ければならないことに注意していただきたい。ラジエー
タから自動車の前部に入った空気及び暖房装置から来る
加熱された空気は、ボンネットとフロントガラスの間か
ら放出されなければならない。エンジンの下部（床）を
閉鎖する板は、オイル交換用の栓の取り外しができるよ
うな空間を設けておかなくてはならない。また、継ぎ手
が暖房装置及び床の間のマフラーの部分を断熱する。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車用
暖房装置によれば、自動車の座席スペースだけでなく、
前部及び後部の窓の除霜にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による暖房装置を設置した自動車の透視
略図である。

【図２】本発明による暖房装置の熱交換装置の側面図で
ある。

【図３】第２図に対応した断面図であり、９０％回転さ
せた図である。

【符号の説明】

１自動車２暖房装置３熱交換装置４導管システム６空気７，２７パイプ８，１０除霜傾斜路１５環形室２５放射状羽根

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１の回路及び第２の回路で構成された
熱交換装置（３）を含み、前記熱交換装置（３）はパイ
プで自動車の座席空間及び前部、後部の窓と連結されて
いると共に、前記熱交換装置（３）が自動車（１）のエ
ンジンの排気部に設置されており、前記熱交換装置
（３）の第１の回路は排気ガスが通過するようにエンジ
ンのシリンダーの出口に連結されてマフラーに通じる管
に連結されており、前記座席空間の暖房及び前部、後部
の窓の除霜をするようになっていることを特徴とする自
動車用暖房装置。
【請求項２】前記熱交換装置の第１の回路が円筒の覆
箱の形をしており、少なくとも１本のパイプ（１４）が
その長さの大部分を貫き、前記パイプ（１４）の周囲に
環形室（１５）を設けており、前記環形室は導管（１
７）により一方では前記エンジンの各シリンダーの排気
口に連結されているが他方では排気管（１３）に連結さ
れており、前記熱交換装置（３）の第２の回路は第１の
回路（１２）を囲う円形のカバーで構成されており、冷
たい空気の取り入れ口（２２）及び第１の回路（１２）
の環形室を通過する排気ガスにより加熱された空気の出
口（２３）を含むものである請求項１に記載の自動車用
暖房装置。
【請求項３】前記第１の回路（１２）の管（１４）が
覆箱の中心部に設置されており、前記覆箱（１２）及び
第２の回路（２０）のカバー（２１）の間に設けられた
環形空間（２４）は前記管（１４）及び第１の回路（１
２）の環形室（１５）を同心円に基づいて囲んでいる請
求項２に記載の自動車用暖房装置。
【請求項４】前記環形空間（２４）の中に前記第１の
回路の覆箱及び第２の回路（２０）のカバー（２１）の
間で横材の役割を果たす放射状羽根（２５）が設置され
ている請求項３に記載の自動車用暖房装置。
【請求項５】前記放射状羽根（２５）が前記環形空間
の中で空気を誘導できるように螺旋形を呈している請求
項４に記載の自動車用暖房装置。
【請求項６】前記自動車の座席及び前部、後部の窓に
加熱された空気を送風するための送風機が前記熱交換装
置の第２の回路（２０）のカバー（２１）の入り口（２
２）の直前に設置されている請求項２乃至５に記載の自
動車用暖房装置。
【請求項７】前記送風機が手動式あるいはサーモスタ
ットを使った電子式で作動するようになっている請求項
６に記載の自動車用暖房装置。
【請求項８】前記第２の回路（２０）の出口導管（２
３）のすぐ下に分路が設けられ、前記座席空間の暖房及
び前部、後部の窓の除霜のため加熱された空気の量を調
節すると共に、その供給を調整できるようになっている
請求項２乃至７に記載の自動車用暖房装置。
【請求項９】前記自動車のフロントガラスを除霜する
ための最初の傾斜路８がフロントガラスの下部に設置さ
れていており、前記傾斜路（８）がパイプ（７）を通じ
て前記熱交換装置（３）に連結されている請求項１乃至
８に記載の自動車用暖房装置。
【請求項１０】自動車の後部の窓（１１）を除霜する
ための第２の傾斜路（１０）が後部の窓（１１）の上部
に設置されていており、前記傾斜路（１０）がパイプ
（２７）を通じて前記熱交換装置（３）に連結されてい
る請求項１乃至９に記載の自動車用暖房装置。