JPH08332523A - プレス方法及びその装置 - Google Patents

プレス方法及びその装置

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Publication number
JPH08332523A
JPH08332523A JP14374595A JP14374595A JPH08332523A JP H08332523 A JPH08332523 A JP H08332523A JP 14374595 A JP14374595 A JP 14374595A JP 14374595 A JP14374595 A JP 14374595A JP H08332523 A JPH08332523 A JP H08332523A
Authority
JP
Japan
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cam
lower die
bending
plate
shaped material
Prior art date
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Pending
Application number
JP14374595A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisaku Kutaragi
大策 久多羅木
Katsuro Goto
克郎 後藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP14374595A priority Critical patent/JPH08332523A/ja
Publication of JPH08332523A publication Critical patent/JPH08332523A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D19/00Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes
    • B21D19/08Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws
    • B21D19/082Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws for making negative angles
    • B21D19/086Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws for making negative angles with rotary cams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 板状素材wが垂直曲げ時に下型12及び回動
カム14によって確実に支持されるようにして、垂直曲
げ及び寄せ曲げを良好に行い、製品の品質を向上させ
る。 【構成】 本発明に係るプレス方法は、上型18と、下
型12と、その下型に対して一定範囲で回動可能な状態
で装着されている回動カム14を使用して板状素材wの
端部を垂直曲げし、引き続き所定角度になるまで寄せ曲
げするプレス方法において、板状素材wを垂直曲げする
前に、その回動カム14を前記下型12に対して相対回
動不能に、かつ、捻じれない状態で保持することを特徴
とする。このため、その板状素材wを垂直曲げする際に
上型18がその回動カム14を押し下げようとしても、
回動カム14は下型12に対して相対回動することがな
く、また、捻じれることもない。これによって、垂直曲
げ時に板状素材wが下型12及び回動カム14によって
確実に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状素材の端部を寄せ
曲げ加工するプレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の形状に成形された板状素材をさら
に所定角度まで寄せ曲げ加工するプレス装置が、特開昭
59−197318号公報に記載されており、この技術
を応用したプレス装置が、図6、図7に示されている。
前記プレス装置1は、下型2を備えており、この下型2
の上部所定位置にパネルw(板状素材)を下方から支え
る支持面2sが形成されている。さらに、下型2の上部
中央には円弧面を有するカム溝2mがほぼ水平に形成さ
れており、このカム溝2mに回動カム4が回動できるよ
うに収納されている。前記回動カム4は、前記カム溝2
mに密着状態で収納されており、その外側面から中心に
かけて断面略U字形のU溝4nが軸方向に形成されてい
る。そして、前記回動カム4の外側面でU溝4nの近傍
に、前記下型2の支持面2sと共にパネルwを下方から
支える端面4tが形成されている。また、前記回動カム
4には、前記端面4tの裏側にU溝4nの側壁面を構成
する寄せ曲げ部4fが所定角度で形成されている。さら
に、前記U溝4nには、寄せ曲げ部4fと対向する位置
に、前記回動カム4の図中右回り方向の回動ストッパー
として働くとともに、後記する吊りカム8を前記U溝4
n内に導くスライド板4bが固定されている。ここで、
前記回動カム4は、図示されていないエアーシリンダに
より回動される構造であり、前記スライド板4bの下面
が下型2の壁面2wに当接した状態で、そのスライド板
4bの向側に位置する回動カム4の端面4tが下型2の
支持面2sと連続するようになる。
【0003】前記下型2の保持面2sおよび回動カム4
の端面4tの上方には、図示されていない上型ホルダに
スプリングを介して取付けられたパッド6が配置されて
おり、前記上型ホルダが下降することによりそのパッド
6が下型2の支持面2sおよび回動カム4の端面4tに
面接触できるようになっている。これにより、下型2の
支持面2sおよび回動カム4の端面4tとパッド6との
間にパネルwを位置決めできるようになる。さらに、前
記回動カム4のスライド板4bの上方には、横方向の移
動を許容された状態で前記上型ホルダに取付けられた吊
りカム8が配置されている。前記吊りカム8には、先端
に曲刃が形成されており、その曲刃の下面8dが前記ス
ライド板4bと面接触できるようになっている。また、
曲刃の先には、前記パネルwの端部を下方向に曲げるた
めの押圧刃8p、垂直刃8eが形成されており、さら
に、垂直刃8eの上に前記回動カム4の寄せ曲げ部4f
と係合する寄せ曲げ刃8fが形成されている。
【0004】上記プレス装置1を使用してパネルwの端
部を曲げ加工するには、以下の手順による。前記下型2
に形成された支持面2sの上にパネルwがセットされる
と、上型ホルダが下降を始め、下降中に、先ず、エアー
シリンダーにより回動カム4が図中右回りに回動され
る。そして、前記回動カム4のスライド板4bが下型2
の壁面2wに当接した状態で、その回動カム4の回動が
停止する。これによって、回動カム4の端面4tが下型
2の支持面2sと連続した面になり、パネルwは回動カ
ム4の端面4tと下型2の支持面2sとによって下方か
ら支持される。この状態で、パッド6がパネルwに当接
すると、前記パネルwはパッド6と下型2の支持面2s
および回動カム4の端面4tとの間に挟まれて、図6
(A)に示されるように、その位置に位置決めされる。
この状態から、さらに、上型ホルダが下降すると、前記
パッド6がその位置に保持されたまま吊りカム8が下降
して、その吊りカム8の曲刃の押圧刃8pがパネルwの
端部に衝突してその端部を下方に曲げるとともに、垂直
刃8eが前記端部を押圧しながら垂直曲げを行う。この
ようにして、次に、前記吊りカム8の曲刃の下面8dが
スライド板4bに当接すると、図6(B)に示されるよ
うに、前記吊りカム8はスライド板4bに倣って斜め下
方に移動し、その曲刃の寄せ曲げ刃8fが垂直曲げされ
たパネルwの端部を前記回動カム4の寄せ曲げ部4fに
当接するまで押圧する。これによって、パネルwの端部
が所定角度に曲げ加工される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記吊りカム
8がパネルwの端部を垂直曲げする際には、そのパネル
wを下から支える回動カム4の端面4tには下向きの大
きな衝撃力が加わる。しかしながら、上記した従来のプ
レス装置では、吊りカム8がパネルwの端部に衝突する
際には、図6(A)に示されるように、前記吊りカム8
の下面8dは回動カム4のスライド板4bには当接して
おらず、前記回動カム4はエアーシリンダの力によって
現位置に保持されているにすぎない。このため、パネル
wに対する回動カム4の支持力が吊りカム8の衝撃力に
負けて、図7(A)に示されるように、前記回動カム4
の端面4tが押し下げられることがある。この結果、前
記パッド6と回動カム4の端面4tとの間に隙間が生じ
てパネルwの支持が不良となり、図7(B)に示される
ように、パネルwの垂直曲げが良好に行えなくなる。本
発明の技術的課題は、垂直曲げを行う際、即ち、吊りカ
ム8の下面8dが回動カム4のスライド板4bに当接し
ていない状態でも、回動カム4を下型2に対して確実に
ロックできるようにして、パネルwの支持を安定的に行
えるようにし、パネルwの垂直曲げを良好に行おうとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用、効果】
〔課題を解決するための請求項1に係る手段〕上記した
課題は、以下の特徴を有するプレス方法によって解決さ
れる。即ち、本発明に係るプレス方法は、上型と、下型
と、前記下型に対して一定範囲で回動可能な状態で装着
されている回動カムを使用して板状素材の端部を垂直曲
げし、引き続き所定角度になるまで寄せ曲げするプレス
方法において、板状素材を垂直曲げする前に、前記回動
カムをその回動カムの長手方向の範囲内で前記下型に対
して回動不能に保持することを特徴とする。 〔請求項1に記載された発明の作用〕本発明によると、
回動カムは板状素材を垂直曲げする前にその回動カムの
長手方向の範囲内で下型に対して回動不能に保持され
る。このため、その板状素材を垂直曲げする際に上型が
回動カムを押し下げようとしても、回動カムは下型に対
して回動することがなく、板状素材を良好に支持できる
ようになる。 〔請求項1に記載された発明の効果〕本発明によると、
垂直曲げ時に板状素材が下型及び回動カムによって良好
に支持されるために、垂直曲げが良好に行われる。した
がって、寄せ曲げも良好に行われ、製品の品質が向上す
る。
【0007】〔課題を解決するための請求項2に係る手
段〕このプレス装置は、板状素材の端部を曲げ加工する
際に、その端部を板状素材のセット位置から垂直曲げし
た後、引き続き所定角度になるまで寄せ曲げするプレス
装置において、板状素材を下方から支える支持面を備え
る下型と、前記下型に回動可能な状態で装着されてお
り、その下型の支持面と共に板状素材を下方から支える
端面を備えるとともに、その端面に対して所定角度で形
成された寄せ曲げ部とを備える回動カムと、昇降可能な
構造で、前記下型の支持面および前記回動カムの端面と
協働して板状素材を挟んで位置決めするパッドと、昇降
可能で、かつ、横方向に変位が可能な構造であり、下降
する過程でセット位置に位置決めされた板状素材の端部
を垂直曲げし、さらに、前記回動カムに設けられたスラ
イド面に倣って斜め下方に移動する過程で、垂直曲げさ
れた前記板状素材の端部を前記回動カムの寄せ曲げ部に
当接する位置まで寄せ曲げする吊りカムとを有し、前記
回動カムと前記下型との間には、板状素材が前記吊りカ
ムによって垂直曲げされる前に、前記上型と前記回動カ
ムの間に介在される可動部材により前記回動カムを下型
に対してロックするロック機構が設けられている。 〔請求項2に記載された発明の作用〕本発明によると、
回動カムと下型との間には、板状素材が前記吊りカムに
よって垂直曲げされる前に、回動カムを下型に対してロ
ックするロック機構が設けられている。このため、吊り
カムが板状素材の端部に衝突することにより、その板状
素材を下から支える回動カムの端面に下向きの大きな衝
撃力が加わったとしても、ロック機構の働きにより回動
カムが下型に対してズレることがない。即ち、前記下型
の支持面に対して回動カムの端面が下がることがないた
めに、回動カムの端面とパッドとの間に隙間が生じるこ
とがなく、板状素材は最初に支持された状態のまま良好
に保持される。このため、従来は安定して行えなかった
垂直曲げが良好に行われる。また、垂直曲げされた板状
素材の端部を、さらに、回動カムの寄せ曲げ部に当接す
る位置まで寄せ曲げする際にも、回動カムと下型との間
にはロック機構が働いているために、前記回動カムが下
型に対してズレることがなく、板状素材の寄せ曲げが良
好に行われる。さらに、ロック機構の可動部材は上型と
前記回動カムの間に介在される構造のため、ロック機構
の配置の自由度が増大する。 〔請求項2に記載された発明の効果〕本発明によると、
吊りカムが板状素材の端部に衝突して回動カムの端面に
下向きの大きな衝撃力が加わったとしても、ロック機構
の働きにより回動カムが下型に対してズレることがな
い。このため、回動カムの端面とパッドとの間に隙間が
生じることがなく、板状素材は最初に支持された状態の
まま良好に保持される。この結果、従来は安定して行え
なかった垂直曲げが良好に行われる。さらに、ロック機
構の配置の自由度が増大するために、装置をコンパクト
に製作できる。
【0008】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1〜図4に基づいて、本発明の
第1実施例に係るプレス方法及びその装置の説明を行
う。ここで、図1は本実施例に係るプレス装置の縦断面
図であり、図2は図1の要部詳細図である。前記プレス
装置10は、下型12を備えており、この下型12の上
部所定位置にパネルw(板状素材)を下方から支える支
持面12sが形成されている。さらに、下型12の上部
中央には円弧面を有するカム溝12mがほぼ水平に形成
されており、このカム溝12mに回動カム14が回動で
きるように収納されている。また、前記下型12の端部
(図中右端)には、後記するドライバーカム25の側面
を片側から支える支持ブロック12yが垂直に位置決め
されている。
【0009】前記回動カム14は、下型12のカム溝1
2mに密着状態で収納されており、その外側面から中心
にかけて断面略U字形のU溝14nが軸方向に形成され
ている。そして、前記回動カム14の外側面でU溝14
nの近傍に、前記下型12の支持面12sと共にパネル
wを下方から支える端面14tが形成されている。ま
た、前記回動カム14には、前記端面14tの裏側にU
溝14nの側壁面を構成する寄せ曲げ部14fが所定角
度で形成されている。さらに、前記U溝14nには、寄
せ曲げ部14fと対向する位置に、前記回動カム14の
図中右回り方向の回動ストッパーとして働くとともに、
後記する吊りカム18を前記U溝14n内に導くスライ
ド板14bが固定されている。ここで、前記回動カム1
4が図中右方向に回動して、スライド板14bの下面が
下型12の壁面12wに当接すると、そのスライド板1
4bの向側に位置する回動カム14の端面14tは下型
12の支持面12sと連続するようになる。また、前記
回動カム14の外周面には軸方向中央の位置に切欠き状
の受け面14pが形成されており、この受け面14pに
押圧機構13の押圧ブロック13bが当接するようにな
っている。前記押圧機構13は図1において左右方向に
移動できる構造のブロックであり、その押圧機構13の
右端部に垂直に形成された案内面13aと下型12の支
持ブロック12yとの間に後記するドライバーカム25
の先端部25fが挿入されるようになっている。そし
て、前記ドライバーカム25が両者13a,12yの間
に挿入されることにより、前記押圧機構13は図中左方
向に動かされて回動カム14の受け面14pに押圧ブロ
ック13bが押付けられるようになる。
【0010】前記下型12の上方には、図示されていな
い昇降装置に取付けられた上型ホルダ20が配置されて
おり、その上型ホルダ20に前記ドライバーカム25が
垂直に取付けられている。前記ドライバーカム25は、
先端部25fが規定の幅で成形されており、上型ホルダ
20が下降する過程で、前述のように、その先端部25
fが押圧機構13の案内面13aと下型12の支持ブロ
ック12yとの間に挿入されるようになっている。そし
て、ドライバーカム25の先端部25fが押圧機構13
と下型12との間に挿入されて、前記押圧ブロック13
bが回動カム14の受け面14pに押付けられると、前
記回動カム14は回動右限位置において下型12に対し
回動不能な状態に保持される。ここで、回動カム14が
軸方向中央の位置で押圧機構13により支えられている
ため、端面14tに押下げ力が加わってもその回動カム
14が捻じれることはない。また、押圧機構13の案内
面13aと下型12の支持ブロック12yには上部には
面取りが施されているために、ドライバーカム25は両
者13a,12y間に確実に挿入される。なお、前記押
圧機構13は回動カム14の軸方向に複数セット設けて
も良く、また、回動カム14と等しい長さで製作しても
良い。このため、押圧機構13を回動カム14の軸方向
の任意の位置に配置することができ、前記押圧機構13
の配置上の自由度が増す。即ち、前記押圧機構13が本
発明のロック機構の可動部材として機能し、前記上型ホ
ルダ20、ドライバーカム25、下型12の支持ブロッ
ク12yおよび押圧機構13の案内面13aが本発明の
ロック機構として機能する。
【0011】前記上型ホルダ20の内側には、その上型
ホルダ20に対して上下方向の動きを許容された状態で
パッド16が装着されている。前記パッド16は、前記
下型12の保持面12sおよび回動カム14の端面14
tの真上の配置されており、そのパッド16の縦壁面に
設けられた摺動子16sが上型ホルダ20の内壁面に形
成された垂直スライド面20sに面接触するようになっ
ている。これによって、前記パッド16は上型ホルダ2
0に対して揺動することなく上下に変位が可能となる。
さらに、前記パッド16を上型ホルダ20に取付ける吊
り棒(図示されていない)の周囲には、そのパッド16
を上型ホルダ20の天井面20tから離す方向に付勢さ
れた第1スプリング22が装着されている。この構造に
より、前記上型ホルダ20が所定位置まで下降すると、
前記パッド16が下型12の支持面12sおよび回動カ
ム14の端面14tに面接触するようになる。したがっ
て、下型12の支持面12sおよび回動カム14の端面
14tの上にパネルwがセットされた状態で前記パッド
16がパネルwに面接触すると、そのパネルwは第1ス
プリング22のばね力に応じた力でパッド16と前記支
持面12sおよび端面14tに挟まれて、その位置に位
置決めされる。
【0012】また、前記上型ホルダ20の内側にはその
上型ホルダ20に対して横方向の動きを許容された状態
で吊りカム18が装着されている。前記吊りカム18
は、前記回動カム14のスライド板14bの真上の配置
されており、さらに、その吊りカム18の側面と上型ホ
ルダ20の受け部20uとの間には、前記吊りカム18
を図中右方向に押圧する第2スプリング23が装着され
ている。また、前記吊りカム18には、その先端に曲刃
が前記回動カム14のU溝14n内に挿入できる形状に
成形されており、前記曲刃の下側に前記スライド板14
bと面接触する下面18dが形成されている。また、前
記曲刃の先端には、前記パネルwの端部に衝突してその
端部を曲げる水平な押圧刃18pと、パネルwの端部を
垂直に曲げるための垂直刃18eが形成されている。さ
らに、前記垂直刃18eの上方には前記回動カム14の
寄せ曲げ部14fと係合する寄せ曲げ刃18fが形成さ
れている。
【0013】次に、本実施例に係るプレス装置の動作を
説明する。先ず、上型ホルダ20が上限位置にある状態
で、下型12に形成された支持面12sの上にパネルw
がセットされると、図示されていない昇降装置が駆動さ
れて上型ホルダ20が下降を開始する。前記上型ホルダ
20が下降を始めると、先ず、エアーシリンダ15によ
り回動カム14が図中右回りに回動される。そして、前
記回動カム14のスライド板14bが下型12の壁面1
2wに当接した状態で、その回動カム14の回動が停止
する。これによって、回動カム14の端面14tが下型
12の支持面12sとほぼ連続した面になり、パネルw
は回動カム14の端面14tと下型12の支持面12s
とによって下方から支持される。次に、前記上型ホルダ
20の下降に伴って、図1に示されるように、上型ホル
ダ20に固定されているドライバーカム25の先端部2
5fが押圧機構13の案内面13aと下型12の支持ブ
ロック12yとの間に挿入される。これによって、押圧
機構13が図中左方向に移動してその押圧機構13の押
圧ブロック13bが回動カム14の受け面14pに押付
けられ、前記回動カム14は回動右限位置において下型
12に対し回動不能な状態に保持される。
【0014】さらに、前記上型ホルダ20が下降して、
パッド16がパネルwに衝合すると、前記パネルwはパ
ッド16と下型12の支持面12sおよび回動カム14
の端面14tの間に挟まれて、図1、図2に示されるよ
うに、その位置に位置決めされる。ここで、前記ドライ
バーカム25の先端部25fが押圧機構13の案内面1
3aと下型12の支持ブロック12yとの間に挿入され
るタイミングは、前記パッド16がパネルwに衝合する
位置から30mmだけ高い位置に設定されている。この状態
から、さらに、上型ホルダ20が下降すると、前記パッ
ド16がその位置に保持されたまま相対的に吊りカム1
8が下降して、その吊りカム18の曲刃の押圧刃18p
がパネルwの端部に衝突して、図2(A)に示されるよ
うに、その端部を下方に曲げるとともに、前記吊りカム
18の垂直刃18eが前記端部を押圧しながら、図2
(B)に示されるように、前記端部の垂直曲げを行う。
【0015】このようにして、前記吊りカム18が規定
量低下して、図2(A)の二点鎖線に示されるように、
その下面18dがスライド板14bに当接すると、次
に、前記吊りカム18は第2スプリング23のばね力に
抗してスライド板14bに倣って斜め下方に移動し、図
3、図4に示されるように、パネルwの端部がその吊り
カム18の寄せ曲げ刃18fと回動カム14の寄せ曲げ
部14fとの間に挟まれて押圧される。これによって、
パネルwの端部は、図4に示されるように、所定角度で
曲げられる。
【0016】このように本実施例に係るプレス装置10
によると、パネルwが吊りカム18によって垂直曲げさ
れる前に、回動カム14が押圧機構13や下型12の支
持ブロック12y及びドライバーカム25の働きによっ
て下型12に対してロックされる。このため、吊りカム
18がパネルwの端部に衝突することにより、そのパネ
ルwを下から支える回動カム14の端面14tに下向き
の大きな衝撃力が加わっても回動カム14が下型12に
対してズレることがない。即ち、下型12の支持面12
sに対して回動カム14の端面14tが下がることがな
いために、回動カム14の端面14tとパッド16との
間に隙間が生じることがなく、パネルwは最初に支持さ
れた状態のまま良好に保持される。また、回動カム14
はその外周面の軸方向中央に形成された受け面14pで
押圧機構13により支えられるために、吊りカム18に
よる下向きの大きな衝撃力を受けても前記回動カム14
が捻じれることはない。このため、パネルwを良好に支
持できるようになり、従来は安定して行えなかった垂直
曲げが良好に行われる。また、垂直曲げされたパネルw
の端部を、さらに、回動カム14の寄せ曲げ部14fの
位置まで寄せ曲げする際にも、回動カム14と下型14
とはロック状態に保持されているために、回動カム14
が下型12に対してズレることがなく、パネルwの端部
の寄せ曲げが良好に行われる。さらに、垂直曲げ加工と
寄せ曲げ加工とを安定して一工程で行えるために加工コ
ストの低減が図れる。
【0017】〔第2実施例〕図5は、本発明の第2実施
例に係るプレス装置の要部縦断面図を表している。本実
施例に係るプレス装置は、回動カム24のホルダー22
aを撓ませることにより、その回動カム24と下型22
のカム溝22mとの間の摩擦力を変え、前記回動カム2
4を下型22に対してロックしたりそのロックを解除し
たりできるようになっている。前記ホルダー22aは撓
むことができる低剛性の材料で製作されており、外力が
加わらない状態では図中右方向に撓んでいる。この状態
で、前記回動カム24は下型22に対して回動できるよ
うになる。さらに、前記ホルダー22aの右側面にはド
ライバーカム35の側面を片側から支持する案内面23
aがほぼ垂直に形成されている。
【0018】また、前記ホルダー22aの右側にはドラ
イバーカム35が導かれる空間を隔ててヒールブロック
22bが固定されている。前記ヒールブロック22bは
撓み難い高剛性の材料で製作されており、その左側面に
は前記案内面23aと対向する位置にドライバーカム3
5の側面を片側から支持する支持面22yが形成されて
いる。ここで、前記ホルダー22aの案内面23aとヒ
ールブロック22bの支持面22yとの距離は、両者2
3a,22yの間にドライバーカム35が挿入された状
態で前記ホルダー22aが左限位置まで撓む値に設定さ
れている。即ち、前記ドライバーカム35がホルダー2
2aの案内面23aとヒールブロック22bの支持面2
2yとの間に挿入されると、回動カム24がカム溝22
mによって締付けられるようになり両者間の摩擦力が大
きくなって、回動カム24は下型22に対して回動不能
に保持される。また、回動カム24とカム溝22mとの
間の摩擦力を大きくして回動カム24をロックする構造
であるために、その回動カム24が吊りカム28による
下向きの大きな衝撃力を受けても捻じれることはない。
【0019】また、前記ドライバーカム35が上昇して
ホルダー22aの案内面23aとヒールブロック22b
の支持面22yとの間から抜かれた状態で、前記ホルダ
ー22aは図中右方向に撓み、前記回動カム24は下型
22に対して回動できるようになる。このように、本実
施例によるとホルダー22aを撓ませることにより回動
カム24をロックしたりそのロックを解除できるため
に、第1実施例のように押圧機構13が不要となり、構
造が簡単になるとともにスペース的にもコンパクトなも
のとなる。このため、設置場所の自由度も向上する。即
ち、前記ホルダー22aが本発明のロック機構の可動部
材として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るプレス装置の縦断面
図である。
【図2】図1の要部詳細図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るプレス装置の縦断面
図である。
【図4】図3の要部詳細図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るプレス装置の要部縦
断面図である。
【図6】従来のプレス装置の要部断面図である。
【図7】従来のプレス装置において垂直曲げを行う際の
模式図である。
【符号の説明】
w パネル(板状素材) 10 プレス装置 12 下型 12m カム溝 12y 支持ブロック(ロック機構) 13 押圧機構(ロック機構の可動部材) 13a 案内面(ロック機構) 14 回動カム 16 パッド 18 吊りカム 20 上型ホルダ(ロック機構) 25 ドライバーカム(ロック機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と、下型と、前記下型に対して一定
    範囲で回動可能な状態で装着されている回動カムを使用
    して板状素材の端部を垂直曲げし、引き続き所定角度に
    なるまで寄せ曲げするプレス方法において、 板状素材を垂直曲げする前に、前記回動カムをその回動
    カムの長手方向の範囲内で前記下型に対して回動不能に
    保持することを特徴とするプレス方法。
  2. 【請求項2】 板状素材の端部を曲げ加工する際に、そ
    の端部を板状素材のセット位置から垂直曲げした後、引
    き続き所定角度になるまで寄せ曲げするプレス装置にお
    いて、 板状素材を下方から支える支持面を備える下型と、 前記下型に回動可能な状態で装着されており、その下型
    の支持面と共に板状素材を下方から支える端面を備える
    とともに、その端面に対して所定角度で形成された寄せ
    曲げ部とを備える回動カムと、 昇降可能な構造で、前記下型の支持面および前記回動カ
    ムの端面と協働して板状素材を挟んで位置決めするパッ
    ドと、 昇降可能で、かつ、横方向に変位が可能な構造であり、
    下降する過程でセット位置に位置決めされた板状素材の
    端部を垂直曲げし、さらに、前記回動カムに設けられた
    スライド面に倣って斜め下方に移動する過程で、垂直曲
    げされた前記板状素材の端部を前記回動カムの寄せ曲げ
    部に当接する位置まで寄せ曲げする吊りカムとを有し、 前記回動カムと前記下型との間には、板状素材が前記吊
    りカムによって垂直曲げされる前に、前記上型と前記回
    動カムの間に介在される可動部材により前記回動カムを
    下型に対してロックするロック機構が設けられているこ
    とを特徴とするプレス装置。
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