JPH07155847A - プレス装置 - Google Patents

プレス装置

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JPH07155847A
JPH07155847A JP30935793A JP30935793A JPH07155847A JP H07155847 A JPH07155847 A JP H07155847A JP 30935793 A JP30935793 A JP 30935793A JP 30935793 A JP30935793 A JP 30935793A JP H07155847 A JPH07155847 A JP H07155847A
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cam
rotary cam
panel
bending
plate
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Hidezo Waki
秀造 脇
Masahide Nakabayashi
昌英 中林
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Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D19/00Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes
    • B21D19/08Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws
    • B21D19/082Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws for making negative angles
    • B21D19/086Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws for making negative angles with rotary cams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルwの支持を確実に行えるようにするこ
とにより、従来は安定して行えなかった垂直曲げを良好
に行うようにする。 【構成】 本発明に係るプレス装置は、パネルwの端部
を曲げ加工する際に、その端部をパネルwのセット位置
から垂直曲げした後、引き続き所定角度になるまで寄せ
曲げするプレス装置において、回転カム14と下型12
との間には、パネルwが吊りカム18によって垂直曲げ
される前に、回転カム14を下型12に対してロックす
るためのロック機構25,12y,14aが設けられて
いる。このため、吊りカム18がパネルwの端部に衝突
することにより、そのパネルwを下から支える回転カム
14の端面14tに下向きの大きな衝撃力が加わったと
しても、ロック機構25,12y,14aの働きにより
回転カム14が下型12に対してズレることがない。即
ち、下型12の支持面に対して回転カム14の端面14
tが下がることがないために、パネルwは最初に支持さ
れた状態のまま良好に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状素材の端部を寄せ
曲げ加工するプレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の形状に成形された板状素材をさら
に所定角度まで寄せ曲げ加工するプレス装置が、特開昭
59−197318号公報に記載されており、この技術
を応用したプレス装置が、図9、図10に示されてい
る。前記プレス装置1は、下型2を備えており、この下
型2の上部所定位置にパネルw(板状素材)を下方から
支える支持面2sが形成されている。さらに、下型2の
上部中央には円弧面を有するカム溝2mがほぼ水平に形
成されており、このカム溝2mに回転カム4が回動でき
るように収納されている。前記回転カム4は、前記カム
溝2mに密着状態で収納されており、その外側面から中
心にかけて断面略U字形のU溝4nが軸方向に形成され
ている。そして、前記回転カム4の外側面でU溝4nの
近傍に、前記下型2の支持面2sと共にパネルwを下方
から支える端面4tが形成されている。また、前記回転
カム4には、前記端面4tの裏側にU溝4nの側壁面を
構成する寄せ曲げ部4fが所定角度で形成されている。
さらに、前記U溝4nには、寄せ曲げ部4fと対向する
位置に、前記回転カム4の図中右回り方向の回動ストッ
パーとして働くとともに、後記する吊りカム8を前記U
溝4n内に導くスライド板4bが固定されている。ここ
で、前記回転カム4は、図示されていないエアーシリン
ダにより回動される構造であり、前記スライド板4bの
下面が下型2の壁面2wに当接した状態で、そのスライ
ド板4bの向側に位置する回転カム4の端面4tが下型
2の支持面2sと連続するようになる。
【0003】前記下型2の保持面2sおよび回転カム4
の端面4tの上方には、図示されていない上型ホルダに
スプリングを介して取付けられたパッド6が配置されて
おり、前記上型ホルダが下降することによりそのパッド
6が下型2の支持面2sおよび回転カム4の端面4tに
面接触できるようになっている。これにより、下型2の
支持面2sおよび回転カム4の端面4tとパッド6との
間にパネルwを位置決めできるようになる。さらに、前
記回転カム4のスライド板4bの上方には、横方向の移
動を許容された状態で前記上型ホルダに取付けられた吊
りカム8が配置されている。前記吊りカム8には、先端
に曲刃が形成されており、その曲刃の下面8dが前記ス
ライド板4bと面接触できるようになっている。また、
曲刃の先には、前記パネルwの端部を下方向に曲げるた
めの押圧刃8p、垂直刃8eが形成されており、さら
に、垂直刃8eの上に前記回転カム4の寄せ曲げ部4f
と係合する寄せ曲げ刃8fが形成されている。
【0004】上記プレス装置1を使用してパネルwの端
部を曲げ加工するには、以下の手順による。前記下型2
に形成された支持面2sの上にパネルwがセットされる
と、上型ホルダが下降を始め、下降中に、先ず、エアー
シリンダーにより回転カム4が図中右回りに回動され
る。そして、前記回転カム4のスライド板4bが下型2
の壁面2wに当接した状態で、その回転カム4の回動が
停止する。これによって、回転カム4の端面4tが下型
2の支持面2sと連続した面になり、パネルwは回転カ
ム4の端面4tと下型2の支持面2sとによって下方か
ら支持される。この状態で、パッド6がパネルwに当接
すると、前記パネルwはパッド6と下型2の支持面2s
および回転カム4の端面4tとの間に挟まれて、図9
(A)に示されるように、その位置に位置決めされる。
この状態から、さらに、上型ホルダが下降すると、前記
パッド6がその位置に保持されたまま吊りカム8が下降
して、その吊りカム8の曲刃の押圧刃8fがパネルwの
端部に衝突してその端部を下方に曲げるとともに、垂直
刃8eが前記端部を押圧しながら垂直曲げを行う。この
ようにして、次に、前記吊りカム8の曲刃の下面8dが
スライド板4bに当接すると、図9(B)に示されるよ
うに、前記吊りカム8はスライド板4bに倣って斜め下
方に移動し、その曲刃の寄せ曲げ刃8fが垂直曲げされ
たパネルwの端部を前記回転カム4の寄せ曲げ部4fに
当接するまで押圧する。これによって、パネルwの端部
が所定角度に曲げ加工される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記吊りカム
8がパネルwの端部を垂直曲げする際には、そのパネル
wを下から支える回転カム4の端面4tには下向きの大
きな衝撃力が加わる。しかしながら、上記した従来のプ
レス装置では、吊りカム8がパネルwの端部に衝突する
際には、図9(A)に示されるように、前記吊りカム8
の下面8dは回転カム4のスライド板4bには当接して
おらず、前記回転カム4はエアーシリンダの力によって
現位置に保持されているにすぎない。このため、パネル
wに対する回転カム4の支持力が吊りカム8の衝撃力に
負けて、図10(A)に示されるように、前記回転カム
4の端面4tが押し下げられることがある。この結果、
前記パッド6と回転カム4の端面4tとの間に隙間が生
じてパネルwの支持が不良となり、図10(B)に示さ
れるように、パネルwの垂直曲げが良好に行えなくな
る。本発明の技術的課題は、垂直曲げを行う際、即ち、
吊りカム8の下面8dが回転カム4のスライド板4bに
当接していない状態でも、回転カム4を下型2に対して
確実にロックできるようにして、パネルwの支持を安定
的に行えるようにし、パネルwの垂直曲げを良好に行お
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有するプレス装置によって解決される。即ち、本
発明に係るプレス装置は、板状素材の端部を曲げ加工す
る際に、その端部を板状素材のセット位置から垂直曲げ
した後、引き続き所定角度になるまで寄せ曲げするプレ
ス装置において、板状素材を下方から支える支持面を備
える下型と、前記下型に回動可能な状態で装着されてお
り、その下型の支持面と共に板状素材を下方から支える
端面を備えるとともに、その端面に対して所定角度で形
成された寄せ曲げ部とを備える回転カムと、昇降可能な
構造で、前記下型の支持面および前記回転カムの端面と
協働して板状素材を挟んで位置決めするパッドと、昇降
可能で、かつ、横方向に変位が可能な構造であり、下降
する過程でセット位置に位置決めされた板状素材の端部
を垂直曲げし、さらに、前記回転カムに設けられたスラ
イド面に倣って斜め下方に移動する過程で、垂直曲げさ
れた前記板状素材の端部を前記回転カムの寄せ曲げ部に
当接する位置まで寄せ曲げする吊りカムとを有してい
る。そして、前記回転カムと前記下型との間には、板状
素材が前記吊りカムによって垂直曲げされる前に、前記
回転カムを下型に対してロックするロック機構が設けら
れている。
【0007】
【作用】本発明によると、回転カムと下型との間には、
板状素材が前記吊りカムによって垂直曲げされる前に、
回転カムを下型に対してロックするロック機構が設けら
れている。このため、吊りカムが板状素材の端部に衝突
することにより、その板状素材を下から支える回転カム
の端面に下向きの大きな衝撃力が加わったとしても、ロ
ック機構の働きにより回転カムが下型に対してズレるこ
とがない。即ち、前記下型の支持面に対して回転カムの
端面が下がることがないために、回転カムの端面とパッ
ドとの間に隙間が生じることがなく、板状素材は最初に
支持された状態のまま良好に保持される。このため、従
来は安定して行えなかった垂直曲げが良好に行われる。
また、垂直曲げされた板状素材の端部を、さらに、回転
カムの寄せ曲げ部に当接する位置まで寄せ曲げする際に
も、回転カムと下型との間にはロック機構が働いている
ために、前記回転カムが下型に対してズレることがな
く、板状素材の寄せ曲げが良好に行われる。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図8に基づいて、本発明の一実
施例に係るプレス装置の説明を行う。ここで、図1は、
本実施例に係るプレス装置のプレス途中における要部側
面であり、図2は、図1の縦断面図である。また、図3
は、図1の要部斜視図である。前記プレス装置10は、
下型12を備えており、この下型12の上部所定位置に
パネルw(板状素材)を下方から支える支持面12sが
形成されている。さらに、下型12の上部中央には円弧
面を有するカム溝12mがほぼ水平に形成されており、
このカム溝12mに回転カム14が回動できるように収
納されている。また、前記下型12の側面には、後記す
るドライバーカム25の側面を片側から支えるヒールブ
ロック12y(図1、図3参照)が固定されている。前
記ヒールブロック12yは角形のブロックであり、ドラ
イバーカム25の側面に当接する面はほぼ垂直に形成さ
れている。
【0009】前記回転カム14は、下型12のカム溝1
2mに密着状態で収納されており、その外側面から中心
にかけて断面略U字形のU溝14nが軸方向に形成され
ている。そして、前記回転カム14の外側面でU溝14
nの近傍に、前記下型12の支持面12sと共にパネル
wを下方から支える端面14tが形成されている。ま
た、前記回転カム14には、前記端面14tの裏側にU
溝14nの側壁面を構成する寄せ曲げ部14fが所定角
度で形成されている。さらに、前記U溝14nには、寄
せ曲げ部14fと対向する位置に、前記回転カム14の
図中右回り方向の回動ストッパーとして働くとともに、
後記する吊りカム18を前記U溝14n内に導くスライ
ド板14bが固定されている。ここで、前記回転カム1
4は、エアーシリンダ15により回動される構造であ
り、その回転カム14が図中右方向に回動して、スライ
ド板14bの下面が下型12の壁面12w(図2参照)
に当接すると、そのスライド板14bの向側に位置する
回転カム14の端面14tは下型12の支持面12sと
連続するようになる。また、前記回転カム14の側面に
は、前記下型12のヒールブロック12yと対向する位
置に案内ブロック14aが固定されている。前記案内ブ
ロック14aは、図3に示されるように、略角型のブロ
ックであり、前記ヒールブロック12yに対向する側に
平面が形成されている。なお、前記平面には、上部に面
取りが施されている。
【0010】前記下型12の上方には、図示されていな
い昇降装置に取付けられた上型ホルダ20が配置されて
おり、その上型ホルダ20の外側面に、図1に示される
ように、T字型のドライバーカム25が垂直に取付けら
れている。前記ドライバーカム25は、先端部25fが
規定の幅Lで形成されており、上型ホルダ20が下降す
る過程で、その先端部25fが下型12のヒールブロッ
ク12yと回転カム14の案内ブロック14aとの間に
挿入されるようになっている。これによって、前記ヒー
ルブロック12yの垂直面と案内ブロック14aの平面
との間が距離Lに保持されて、前記回転カム14の図中
左回りの回動が規制される。ここで、ドライバーカム2
5の先端部25fの幅Lは、ヒールブロック12yと案
内ブロック14aとの間にその先端部25fが挿入され
ている状態で、記回転カム14の端面14tが下型12
の支持面12sと連続した面になるような値に設定され
る。なお、案内ブロック14aの平面の上部には面取り
が施されているために、回転カム14の回動位置が所定
の位置から若干ズレていても、ドライバーカム25はヒ
ールブロック12yと案内ブロック14aとの間にスム
ーズに挿入される。即ち、前記ドライバーカム25、下
型12のヒールブロック12yおよび回転カム14の案
内ブロック14aが本発明のロック機構に相当する。ま
た、回転カム14のスライド板14bの上面が本発明の
スライド面に相当する。
【0011】前記上型ホルダ20の内側には、その上型
ホルダ20に対して上下方向の動きを許容された状態で
パッド16が装着されている。前記パッド16は、前記
下型12の保持面12sおよび回転カム14の端面14
tの真上の配置されており、そのパッド16の縦壁面に
設けられた摺動子16sが上型ホルダ20の内壁面に形
成された垂直スライド面20sに面接触するようになっ
ている。これによって、前記パッド16は上型ホルダ2
0に対して揺動することなく上下に変位が可能となる。
さらに、前記パッド16を上型ホルダ20に取付ける吊
り棒(図示されていない)の周囲には、そのパッド16
を上型ホルダ20の天井面20tから離す方向に付勢さ
れた第1スプリング22が(図2参照)装着されてい
る。この構造により、前記上型ホルダ20が所定位置ま
で下降すると、前記パッド16が下型12の支持面12
sおよび回転カム14の端面14tに面接触するように
なる。したがって、下型12の支持面12sおよび回転
カム14の端面14tの上にパネルwがセットされた状
態で前記パッド16がパネルwに面接触すると、そのパ
ネルwは第1スプリング22のばね力に応じた力でパッ
ド16と前記支持面12sおよび端面14tに挟まれ
て、その位置に位置決めされる。
【0012】また、前記上型ホルダ20の内側には、図
2にその詳細が示されるように、その上型ホルダ20に
対して横方向の動きを許容された状態で吊りカム18が
装着されている。前記吊りカム18は、前記回転カム1
4のスライド板14bの真上の配置されており、さら
に、その吊りカム18の側面と上型ホルダ20の受け部
20uとの間には、前記吊りカム18を図中右方向に押
圧する第2スプリング23が装着されている。また、前
記吊りカム18には、その先端に曲刃が前記回転カム1
4のU溝14n内に挿入できる形状に成形されており、
前記曲刃の下側に前記スライド板14bと面接触する下
面18dが形成されている。また、前記曲刃の先端に
は、前記パネルwの端部に衝突してその端部を曲げる水
平な押圧刃18pと、パネルwの端部を垂直に曲げるた
めの垂直刃18eが形成されている。さらに、前記垂直
刃18eの上方には前記回転カム14の寄せ曲げ部14
fと係合する寄せ曲げ刃18fが形成されている。
【0013】次に、本実施例に係るプレス装置の動作を
説明する。先ず、上型ホルダ20が上限位置にある状態
で、下型12に形成された支持面12sの上にパネルw
がセットされると、図示されていない昇降装置が駆動さ
れて上型ホルダ20が下降を開始する。前記上型ホルダ
20が下降を始めると、先ず、エアーシリンダ15によ
り回転カム14が図中右回りに回動される。そして、前
記回転カム14のスライド板14bが下型12の壁面1
2wに当接した状態で、その回転カム14の回動が停止
する。これによって、回転カム14の端面14tが下型
12の支持面12sとほぼ連続した面になり、パネルw
は回転カム14の端面14tと下型12の支持面12s
とによって下方から支持される。次に、前記上型ホルダ
20の下降に伴って、図1に示されるように、上型ホル
ダ20に固定されているドライバーカム25の先端部2
5fが下型12のヒールブロック12yと回転カム14
の案内ブロック14aとの間に挿入される。ここで、前
記ドライバーカム25の先端部25fは幅がLに設定さ
れているために、その先端部25fがヒールブロック1
2yと案内ブロック14aとの間に挿入されている間、
ヒールブロック12yの垂直面と案内ブロック14aの
平面との間は距離Lに保持される。これによって、前記
回転カム14はその端面14tが下型12の支持面12
sに連続した状態のまま、図中左回りの回動が規制され
る。
【0014】さらに、前記上型ホルダ20が下降して、
パッド16がパネルwに当接すると、前記パネルwはパ
ッド16と下型12の支持面12sおよび回転カム14
の端面14tの間に挟まれて、図1、図2、図4に示さ
れるように、その位置に位置決めされる。ここで、前記
ドライバーカム25の先端部25fがヒールブロック1
2yと案内ブロック14aとの間に挿入されるタイミン
グは、前記パッド16がパネルwに当接する位置から30
mmだけ高い位置に設定されている。この状態から、さら
に、上型ホルダ20が下降すると、前記パッド16がそ
の位置に保持されたまま相対的に吊りカム18が下降し
て、その吊りカム18の曲刃の押圧刃18pがパネルw
の端部に衝突して、図4(A)に示されるように、その
端部を下方に曲げるとともに、前記吊りカム18の垂直
刃18eが前記端部を押圧しながら、図4(B)に示さ
れるように、前記端部の垂直曲げを行う。
【0015】このようにして、前記吊りカム18が規定
量低下して、図4(A)の二点鎖線に示されるように、
その下面18dがスライド板14bに当接すると、次
に、前記吊りカム18は第2スプリング23のばね力に
抗してスライド板14bに倣って斜め下方に移動し、図
5〜図8に示されるように、パネルwの端部がその吊り
カム18の寄せ曲げ刃18fと回転カム14の寄せ曲げ
部14fとの間に挟まれて押圧される。これによって、
パネルwの端部は、図8(B)に示されるように、所定
角度で曲げられる。
【0016】このように本実施例に係るプレス装置10
によると、パネルwが吊りカム18によって垂直曲げさ
れる前に、回転カム14が案内ブロック14a、ヒール
ブロック12yおよびドライバーカム25の働きによっ
て下型12に対してロックされる。このため、吊りカム
18がパネルwの端部に衝突することにより、そのパネ
ルwを下から支える回転カム14の端面14tに下向き
の大きな衝撃力が加わっても回転カム14が下型12に
対してズレることがない。即ち、下型12の支持面12
sに対して回転カム14の端面14tが下がることがな
いために、回転カム14の端面14tとパッド16との
間に隙間が生じることがなく、パネルwは最初に支持さ
れた状態のまま良好に保持される。このため、従来は安
定して行えなかった垂直曲げが良好に行われる。また、
垂直曲げされたパネルwの端部を、さらに、回転カム1
4の寄せ曲げ部14fの位置まで寄せ曲げする際にも、
回転カム14と下型14とはロック状態に保持されてい
るために、回転カム14が下型12に対してズレること
がなく、パネルwの端部の寄せ曲げが良好に行われる。
さらに、垂直曲げ加工と寄せ曲げ加工とを安定して一工
程で行えるために加工コストの低減が図れる。
【0017】
【発明の効果】本発明によると、回転カムと下型との間
にはロック機構が設けられているために、吊りカムが板
状素材の端部に衝突して回転カムの端面に下向きの大き
な衝撃力が加わったとしても、ロック機構の働きにより
回転カムが下型に対してズレることがない。このため、
回転カムの端面とパッドとの間に隙間が生じることがな
く、板状素材は最初に支持された状態のまま良好に保持
される。この結果、従来は安定して行えなかった垂直曲
げが良好に行われる。また、寄せ曲げする際にも、回転
カムと下型との間にはロック機構が働いているために、
前記回転カムが下型に対してズレることがなく、板状素
材の寄せ曲げが良好に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプレス装置のプレス途
中における要部側面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の要部斜視図である。
【図4】パネルの垂直曲げの様子を表す模式図である。
【図5】本発明の一実施例に係るプレス装置のプレス終
了時における要部側面図である。
【図6】図5の縦断面図である。
【図7】図5の要部斜視図である。
【図8】パネルの寄せ曲げの様子を表す模式図である。
【図9】従来のプレス装置の要部断面図である。
【図10】従来のプレス装置において垂直曲げを行う際
の模式図である。
【符号の説明】
w パネル(板状素材) 10 プレス装置 12 下型 12y ヒールブロック(ロック機構) 14 回転カム 14a 案内ブロック(ロック機構) 16 パッド 18 吊りカム 20 上型ホルダー 25 ドライバーカム(ロック機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状素材の端部を曲げ加工する際に、そ
    の端部を板状素材のセット位置から垂直曲げした後、引
    き続き所定角度になるまで寄せ曲げするプレス装置にお
    いて、 板状素材を下方から支える支持面を備える下型と、 前記下型に回動可能な状態で装着されており、その下型
    の支持面と共に板状素材を下方から支える端面を備える
    とともに、その端面に対して所定角度で形成された寄せ
    曲げ部とを備える回転カムと、 昇降可能な構造で、前記下型の支持面および前記回転カ
    ムの端面と協働して板状素材を挟んで位置決めするパッ
    ドと、 昇降可能で、かつ、横方向に変位が可能な構造であり、
    下降する過程でセット位置に位置決めされた板状素材の
    端部を垂直曲げし、さらに、前記回転カムに設けられた
    スライド面に倣って斜め下方に移動する過程で、垂直曲
    げされた前記板状素材の端部を前記回転カムの寄せ曲げ
    部に当接する位置まで寄せ曲げする吊りカムとを有し、 前記回転カムと前記下型との間には、板状素材が前記吊
    りカムによって垂直曲げされる前に、前記回転カムを下
    型に対してロックするロック機構が設けられていること
    を特徴とするプレス装置。
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