JPH08332443A - 内装用化粧材の製造方法 - Google Patents
内装用化粧材の製造方法Info
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- JPH08332443A JPH08332443A JP7167980A JP16798095A JPH08332443A JP H08332443 A JPH08332443 A JP H08332443A JP 7167980 A JP7167980 A JP 7167980A JP 16798095 A JP16798095 A JP 16798095A JP H08332443 A JPH08332443 A JP H08332443A
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- decorative
- decorative material
- emulsion resin
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 十分な塗布量の樹脂成分を塗布してシート化
でき、かつ生産性の向上が可能となる内装用化粧材の製
造方法を提供する。 【構成】 化粧基材１の上に、水性エマルジョン樹脂を
ロータリースクリーン印刷法により塗布し、乾燥する工
程を２回繰り返すことにより二層に積層された水性エマ
ルジョン樹脂層２、３を形成し、水性エマルジョン樹脂
層３の表面に水性発泡インキ４を用いて絵柄印刷を行
い、発泡させて凹凸模様を形成する。
でき、かつ生産性の向上が可能となる内装用化粧材の製
造方法を提供する。 【構成】 化粧基材１の上に、水性エマルジョン樹脂を
ロータリースクリーン印刷法により塗布し、乾燥する工
程を２回繰り返すことにより二層に積層された水性エマ
ルジョン樹脂層２、３を形成し、水性エマルジョン樹脂
層３の表面に水性発泡インキ４を用いて絵柄印刷を行
い、発泡させて凹凸模様を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、壁紙等の内装用化粧材
の製造方法に関するものであり、詳しくは従来の塩化ビ
ニル系化粧材に代わる水性材料を使用した化粧材の生産
性を向上させる内装用化粧材の製造方法に関するもので
ある。
の製造方法に関するものであり、詳しくは従来の塩化ビ
ニル系化粧材に代わる水性材料を使用した化粧材の生産
性を向上させる内装用化粧材の製造方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来より、塩化ビニル系壁紙（以下「塩
ビ系壁紙」と略称する。）は内装用化粧材として一般に
多く用いられているが、この塩ビ系壁紙は、燃焼時に塩
素ガス等の有毒ガスを発生すること、有機物質を用いる
ため作製時に有機溶媒の使用が必須であり作業者の健康
を害すること、などの理由から、塩ビ系の化粧材に代わ
る新たな化粧材の開発が進められている。具体的には、
非塩ビ系壁紙として、水性のアクリルエマルジョンをベ
ースにした壁紙や、オレフィン系の樹脂をベースにした
壁紙などが開発されており、実際の生産も行われてい
る。
ビ系壁紙」と略称する。）は内装用化粧材として一般に
多く用いられているが、この塩ビ系壁紙は、燃焼時に塩
素ガス等の有毒ガスを発生すること、有機物質を用いる
ため作製時に有機溶媒の使用が必須であり作業者の健康
を害すること、などの理由から、塩ビ系の化粧材に代わ
る新たな化粧材の開発が進められている。具体的には、
非塩ビ系壁紙として、水性のアクリルエマルジョンをベ
ースにした壁紙や、オレフィン系の樹脂をベースにした
壁紙などが開発されており、実際の生産も行われてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の非塩
ビ系壁紙の特徴としては、塩ビ系壁紙と比べると、燃焼
時に塩素ガスの発生がないこと、水性エマルジョンを用
いた場合には有機溶媒による作業者の健康を害するおそ
れがないこと、などが挙げられるが、物性、品質などは
塩ビ系壁紙と同等のものが要求される。
ビ系壁紙の特徴としては、塩ビ系壁紙と比べると、燃焼
時に塩素ガスの発生がないこと、水性エマルジョンを用
いた場合には有機溶媒による作業者の健康を害するおそ
れがないこと、などが挙げられるが、物性、品質などは
塩ビ系壁紙と同等のものが要求される。
【０００４】しかしながら、従来の塩ビ系壁紙の樹脂塗
布量は、通常、紙込みで２５０ｇ／ｍ2〜３５０ｇ／ｍ2
程度であるため、この塩ビ系壁紙と物性等において同等
ということになると、例えば水性エマルジョン樹脂をベ
ースとした場合、固形分比率の問題もあるが、最低でも
ウェット時に２００ｇ／ｍ2〜４００ｇ／ｍ2程度の塗布
量が必要である。水性エマルジョン樹脂を塗布する場合
の技術的な問題として、乾燥条件（温度設定、搬送スピ
ード、風圧など）があり、また物性面においても、印刷
を施す場合には、塗膜表面の平滑性、水分率（ブロッキ
ングの発生に関係する）などが問題となる。例えば、水
性エマルジョン樹脂を上記のような塗布量で塗布した場
合、塗布後の乾燥工程において、搬送スピードを上げる
と乾燥不足でシート化されず、炉内温度や風圧を上げる
と表面膜の乾燥が早く、クラック、シワなどが発生する
という不都合が生じる。したがって、搬送スピードをあ
まり上げずに、しかも炉内温度を段階的に変えるなどの
条件設定が必要である。
布量は、通常、紙込みで２５０ｇ／ｍ2〜３５０ｇ／ｍ2
程度であるため、この塩ビ系壁紙と物性等において同等
ということになると、例えば水性エマルジョン樹脂をベ
ースとした場合、固形分比率の問題もあるが、最低でも
ウェット時に２００ｇ／ｍ2〜４００ｇ／ｍ2程度の塗布
量が必要である。水性エマルジョン樹脂を塗布する場合
の技術的な問題として、乾燥条件（温度設定、搬送スピ
ード、風圧など）があり、また物性面においても、印刷
を施す場合には、塗膜表面の平滑性、水分率（ブロッキ
ングの発生に関係する）などが問題となる。例えば、水
性エマルジョン樹脂を上記のような塗布量で塗布した場
合、塗布後の乾燥工程において、搬送スピードを上げる
と乾燥不足でシート化されず、炉内温度や風圧を上げる
と表面膜の乾燥が早く、クラック、シワなどが発生する
という不都合が生じる。したがって、搬送スピードをあ
まり上げずに、しかも炉内温度を段階的に変えるなどの
条件設定が必要である。
【０００５】要するに、水性エマルジョン樹脂をベース
とした化粧材を作製する場合、乾燥条件の設定の難しさ
から樹脂の塗布量をあまり多くすることは出来ず、生産
スピードを上げることも困難である。このことは、生産
性が悪いだけでなく、出来上がった化粧材を従来の塩ビ
系壁紙と比較してもボリューム感、厚み感などはなく、
物性面等において塩ビ系壁紙と同等なものは得られにく
いという問題がある。また、設備としても十分な乾燥炉
設備（温度、風圧等をコントロール可能な）の整ったコ
ーター機が必要となる。
とした化粧材を作製する場合、乾燥条件の設定の難しさ
から樹脂の塗布量をあまり多くすることは出来ず、生産
スピードを上げることも困難である。このことは、生産
性が悪いだけでなく、出来上がった化粧材を従来の塩ビ
系壁紙と比較してもボリューム感、厚み感などはなく、
物性面等において塩ビ系壁紙と同等なものは得られにく
いという問題がある。また、設備としても十分な乾燥炉
設備（温度、風圧等をコントロール可能な）の整ったコ
ーター機が必要となる。
【０００６】本発明は、上記従来の問題点に鑑み為され
たもので、その目的とするところは、物性面等において
必要なだけの塗布量の樹脂成分を塗布してシート化で
き、かつ生産性の向上が可能となる内装用化粧材の製造
方法を提供することにある。
たもので、その目的とするところは、物性面等において
必要なだけの塗布量の樹脂成分を塗布してシート化で
き、かつ生産性の向上が可能となる内装用化粧材の製造
方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、化粧基材の上に、水性エマルジ
ョン樹脂をロータリースクリーン印刷法により塗工して
水性エマルジョン樹脂層を形成することを特徴とする。
に、請求項１の発明は、化粧基材の上に、水性エマルジ
ョン樹脂をロータリースクリーン印刷法により塗工して
水性エマルジョン樹脂層を形成することを特徴とする。
【０００８】また、請求項２の発明は、上記水性エマル
ジョン樹脂をロータリースクリーン印刷法により塗工す
る工程を少なくとも２回繰り返すことにより積層された
水性エマルジョン樹脂層を形成することを特徴とする。
ジョン樹脂をロータリースクリーン印刷法により塗工す
る工程を少なくとも２回繰り返すことにより積層された
水性エマルジョン樹脂層を形成することを特徴とする。
【０００９】また、請求項３の発明は、上記内装用化粧
材の製造方法において、化粧基材の上に、異なる種類の
水性エマルジョン樹脂を積層することを特徴とする。
材の製造方法において、化粧基材の上に、異なる種類の
水性エマルジョン樹脂を積層することを特徴とする。
【００１０】また、請求項４の発明は、上記水性エマル
ジョン樹脂中に発泡剤を含有することを特徴とする。
ジョン樹脂中に発泡剤を含有することを特徴とする。
【００１１】さらに、請求項５の発明は、所望の絵柄印
刷、エンボス加工を施すことを特徴とする。
刷、エンボス加工を施すことを特徴とする。
【００１２】以下、本発明を詳しく説明する。
【００１３】本発明に係る内装用化粧材の製造方法は、
化粧基材の上に、ロータリースクリーン印刷法を用いて
水性エマルジョン樹脂を塗工することにより水性エマル
ジョン樹脂層を形成するものであるが、この水性エマル
ジョン樹脂を塗工する工程は１回で行うことも可能であ
り、または該工程を少なくとも２回繰り返して行うこと
により、少なくとも２層に積層された水性エマルジョン
樹脂層を形成することも可能である。図１は、化粧基材
１上に水性エマルジョン樹脂層２と３の二層を積層した
場合を示している。
化粧基材の上に、ロータリースクリーン印刷法を用いて
水性エマルジョン樹脂を塗工することにより水性エマル
ジョン樹脂層を形成するものであるが、この水性エマル
ジョン樹脂を塗工する工程は１回で行うことも可能であ
り、または該工程を少なくとも２回繰り返して行うこと
により、少なくとも２層に積層された水性エマルジョン
樹脂層を形成することも可能である。図１は、化粧基材
１上に水性エマルジョン樹脂層２と３の二層を積層した
場合を示している。
【００１４】上記化粧基材１としては、坪量１００〜１
６０ｇ／ｍ2程度の難燃紙、布、不織布などが用いられ
る。
６０ｇ／ｍ2程度の難燃紙、布、不織布などが用いられ
る。
【００１５】上記水性エマルジョン樹脂層２及び３を形
成するための水性エマルジョンペーストの組成として
は、樹脂成分に各種添加剤、希釈剤としての水等を添加
したものからなる。樹脂成分としては、例えばアクリル
系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂などが挙げられる。添加剤としては、可塑剤、安
定剤、難燃剤、充填剤などである。さらに、添加剤とし
て加熱発泡剤（有機発泡剤、カプセル発泡剤など）を含
有させることが望ましい。発泡剤を用いることにより、
一段とボリューム感のある化粧材が得られる。ペースト
中の樹脂固形分の比率は、塗布量によっても異なるので
一概には言えないが、比率が高すぎると塗布適性が悪く
なることから、５０〜７０％程度の範囲とすることが望
ましい。また、上記の発泡剤を使用する場合には、樹脂
固形分に対して５〜１５重量％の範囲で添加することが
好ましい。
成するための水性エマルジョンペーストの組成として
は、樹脂成分に各種添加剤、希釈剤としての水等を添加
したものからなる。樹脂成分としては、例えばアクリル
系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂などが挙げられる。添加剤としては、可塑剤、安
定剤、難燃剤、充填剤などである。さらに、添加剤とし
て加熱発泡剤（有機発泡剤、カプセル発泡剤など）を含
有させることが望ましい。発泡剤を用いることにより、
一段とボリューム感のある化粧材が得られる。ペースト
中の樹脂固形分の比率は、塗布量によっても異なるので
一概には言えないが、比率が高すぎると塗布適性が悪く
なることから、５０〜７０％程度の範囲とすることが望
ましい。また、上記の発泡剤を使用する場合には、樹脂
固形分に対して５〜１５重量％の範囲で添加することが
好ましい。
【００１６】上記水性エマルジョンペーストを化粧基材
１上に塗布する方法として本発明ではロータリースクリ
ーン印刷法を用いる。ロータリースクリーン印刷法を用
いることにより、樹脂の塗布量を上げ且つ生産スピード
を向上させることが可能となる。また、このロータリー
スクリーン印刷法を用いた水性エマルジョンペーストの
塗布工程を少なくとも２回繰り返して行うことにより、
多層塗布により必要な樹脂の塗布量を確保でき、各塗布
層は高スピードで塗布、乾燥しても乾燥状態の良好なシ
ートが形成されるため、全体の生産性が特に向上する。
もちろん、このような水性エマルジョンを１回で必要な
塗布量を塗工することも可能であるが、その場合にはペ
ースト中の樹脂固形分の比率及び塗布量並びに乾燥条件
の設定が肝要である。
１上に塗布する方法として本発明ではロータリースクリ
ーン印刷法を用いる。ロータリースクリーン印刷法を用
いることにより、樹脂の塗布量を上げ且つ生産スピード
を向上させることが可能となる。また、このロータリー
スクリーン印刷法を用いた水性エマルジョンペーストの
塗布工程を少なくとも２回繰り返して行うことにより、
多層塗布により必要な樹脂の塗布量を確保でき、各塗布
層は高スピードで塗布、乾燥しても乾燥状態の良好なシ
ートが形成されるため、全体の生産性が特に向上する。
もちろん、このような水性エマルジョンを１回で必要な
塗布量を塗工することも可能であるが、その場合にはペ
ースト中の樹脂固形分の比率及び塗布量並びに乾燥条件
の設定が肝要である。
【００１７】本発明に用いるロータリースクリーン印刷
法は、図３に示したように、多数の孔（メッシュ）が開
いている円筒形状のロータリースクリーン版７の内部に
上記水性エマルジョンペースト８を送り込み、スキージ
ブレード６によってペースト８をスクリーン版７の開口
部より外側に押し出すことで、スクリーン版７とカウン
タープレッシャーローラー９との間を搬送されてきたシ
ート状の化粧基材１上に転移させる方法である。この場
合、使用するメッシュの大きさまたはペースト樹脂の配
合等により高速塗布が可能である。図示はしていない
が、ペースト塗布を終えた化粧基材１はそのまま乾燥工
程に入り、水性エマルジョン樹脂層２（さらに、その上
に塗布される水性エマルジョン層３）を形成する。ペー
スト中に発泡剤を添加した場合には、乾燥後に加熱発泡
させるが、乾燥と加熱発泡を同時に行うことも可能であ
る。
法は、図３に示したように、多数の孔（メッシュ）が開
いている円筒形状のロータリースクリーン版７の内部に
上記水性エマルジョンペースト８を送り込み、スキージ
ブレード６によってペースト８をスクリーン版７の開口
部より外側に押し出すことで、スクリーン版７とカウン
タープレッシャーローラー９との間を搬送されてきたシ
ート状の化粧基材１上に転移させる方法である。この場
合、使用するメッシュの大きさまたはペースト樹脂の配
合等により高速塗布が可能である。図示はしていない
が、ペースト塗布を終えた化粧基材１はそのまま乾燥工
程に入り、水性エマルジョン樹脂層２（さらに、その上
に塗布される水性エマルジョン層３）を形成する。ペー
スト中に発泡剤を添加した場合には、乾燥後に加熱発泡
させるが、乾燥と加熱発泡を同時に行うことも可能であ
る。
【００１８】本発明は、このようにロータリースクリー
ン印刷法により多層塗布を行う場合には、化粧基材１の
上に異なる種類の水性エマルジョン樹脂を積層すること
が可能である。そのため、例えば、化粧材の表面強化を
目的として、下層には柔らかいタイプの樹脂、上層には
硬いタイプの樹脂を用いるといったように、化粧材に機
能的な要素を持たせることが可能である。
ン印刷法により多層塗布を行う場合には、化粧基材１の
上に異なる種類の水性エマルジョン樹脂を積層すること
が可能である。そのため、例えば、化粧材の表面強化を
目的として、下層には柔らかいタイプの樹脂、上層には
硬いタイプの樹脂を用いるといったように、化粧材に機
能的な要素を持たせることが可能である。
【００１９】こうして、化粧基材１上に水性エマルジョ
ン樹脂層２及び３を形成することにより化粧材の原反シ
ートが出来上がるが、化粧材の意匠性を高めるため、絵
柄印刷、エンボス加工等を施すことが望ましい。
ン樹脂層２及び３を形成することにより化粧材の原反シ
ートが出来上がるが、化粧材の意匠性を高めるため、絵
柄印刷、エンボス加工等を施すことが望ましい。
【００２０】例えば、図１に示すように、水性発泡イン
キ４（発泡剤はペーストに添加したものと同タイプのも
のを使用できる）を用いて、上記と同様のロータリース
クリーン印刷法或いはグラビア印刷法により所望の絵柄
印刷を施し、加熱発泡させて表面に凹凸模様を形成した
り、あるいは図２に示すように、出来上がった水性エマ
ルジョン樹脂層の表面にメカニカルなエンボス加工によ
って凹凸模様５を形成してもよい。あるいは、絵柄印刷
とエンボス加工を一緒に行うことも勿論可能である。な
お、加熱発泡させてできた原反シートに、フラットエン
ボス等を施して表面の平滑性を付与してからグラビア印
刷等を行ってもよい。
キ４（発泡剤はペーストに添加したものと同タイプのも
のを使用できる）を用いて、上記と同様のロータリース
クリーン印刷法或いはグラビア印刷法により所望の絵柄
印刷を施し、加熱発泡させて表面に凹凸模様を形成した
り、あるいは図２に示すように、出来上がった水性エマ
ルジョン樹脂層の表面にメカニカルなエンボス加工によ
って凹凸模様５を形成してもよい。あるいは、絵柄印刷
とエンボス加工を一緒に行うことも勿論可能である。な
お、加熱発泡させてできた原反シートに、フラットエン
ボス等を施して表面の平滑性を付与してからグラビア印
刷等を行ってもよい。
【００２１】このようにすれば、厚み感、ボリューム感
のある、意匠性の高い化粧材が得られる。
のある、意匠性の高い化粧材が得られる。
【００２２】
【作用】本発明によると、化粧基材の上に、水性エマル
ジョン樹脂をロータリースクリーン印刷法により塗工す
ることにより水性エマルジョン樹脂層を形成するため、
十分な厚み感、ボリューム感を持った化粧材が得られ
る。また、このようなロータリースクリーン印刷法によ
る塗工工程を繰り返し行うことにより多層塗布する場合
には、塗工膜の塗工・乾燥条件の許容範囲が広く、生産
スピードを上げても物性面において問題のない原反シー
トを作製できるため、生産性を特に高めることが可能で
ある。
ジョン樹脂をロータリースクリーン印刷法により塗工す
ることにより水性エマルジョン樹脂層を形成するため、
十分な厚み感、ボリューム感を持った化粧材が得られ
る。また、このようなロータリースクリーン印刷法によ
る塗工工程を繰り返し行うことにより多層塗布する場合
には、塗工膜の塗工・乾燥条件の許容範囲が広く、生産
スピードを上げても物性面において問題のない原反シー
トを作製できるため、生産性を特に高めることが可能で
ある。
【００２３】また、本発明によると、上記の如く多層塗
布により異なる種類の水性エマルジョン樹脂を積層する
ことが出来るため、例えば物性の異なる樹脂を積層する
ことにより化粧材の機能性を高めることが可能である。
布により異なる種類の水性エマルジョン樹脂を積層する
ことが出来るため、例えば物性の異なる樹脂を積層する
ことにより化粧材の機能性を高めることが可能である。
【００２４】また、本発明によると、基材上に塗布する
水性エマルジョンペースト中に発泡剤を添加しておくこ
とにより加熱発泡によってボリューム感のある化粧材を
得ることが可能である。
水性エマルジョンペースト中に発泡剤を添加しておくこ
とにより加熱発泡によってボリューム感のある化粧材を
得ることが可能である。
【００２５】さらに、本発明によると、所望の絵柄印
刷、エンボス加工を行うことにより、厚み感、ボリュー
ム感があり、しかも意匠性の高い化粧材を得ることが可
能である。
刷、エンボス加工を行うことにより、厚み感、ボリュー
ム感があり、しかも意匠性の高い化粧材を得ることが可
能である。
【００２６】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
【００２７】原紙として坪量１２０〜１３０ｇ／ｍ2の
難燃性裏打紙ＴＴ−１２０ＣＷ（特種製紙（株）製）を
用い、これに下記の配合によるアクリル系樹脂ペースト
を１５０ｇ／ｍ2（乾燥時９０ｇ／ｍ2程度）の塗布量と
なるように塗工した。 上記塗工は図３に示すような、メッシュ１００線のロー
タリースクリーン版を用いて行い、長さ１０ｍの乾燥炉
（炉内温度１５０℃）を通して乾燥させた。このときの
搬送スピードは、２０ｍ／分で行ったが、乾燥状態の良
好な原反シートが得られた。
難燃性裏打紙ＴＴ−１２０ＣＷ（特種製紙（株）製）を
用い、これに下記の配合によるアクリル系樹脂ペースト
を１５０ｇ／ｍ2（乾燥時９０ｇ／ｍ2程度）の塗布量と
なるように塗工した。 上記塗工は図３に示すような、メッシュ１００線のロー
タリースクリーン版を用いて行い、長さ１０ｍの乾燥炉
（炉内温度１５０℃）を通して乾燥させた。このときの
搬送スピードは、２０ｍ／分で行ったが、乾燥状態の良
好な原反シートが得られた。
【００２８】次に、上記の原反シート上に、上記とまっ
たく同じ条件にてアクリル系樹脂ペーストを再度塗工
し、乾燥させてシート化した。なお、原紙と樹脂層との
間及び１層目と２層目の樹脂層間の何れにも剥離は生じ
ていなかった。
たく同じ条件にてアクリル系樹脂ペーストを再度塗工
し、乾燥させてシート化した。なお、原紙と樹脂層との
間及び１層目と２層目の樹脂層間の何れにも剥離は生じ
ていなかった。
【００２９】次に、このようにして原紙に２層のアクリ
ル系樹脂層を塗工してできたシート上に、ロータリース
クリーン版により水性発泡インキ（アトミックス社製
アトミックス クリーンコート４５）を用いて絵柄の印
刷を行い、続いてこのシートを１５０℃で加熱発泡させ
て、本発明による化粧材を得た。
ル系樹脂層を塗工してできたシート上に、ロータリース
クリーン版により水性発泡インキ（アトミックス社製
アトミックス クリーンコート４５）を用いて絵柄の印
刷を行い、続いてこのシートを１５０℃で加熱発泡させ
て、本発明による化粧材を得た。
【００３０】得られた化粧材は、表面に凹凸模様のある
意匠性に優れていて、しかも従来の塩ビ系化粧材と同等
或いはそれ以上の厚み感、ボリューム感を有していた。
意匠性に優れていて、しかも従来の塩ビ系化粧材と同等
或いはそれ以上の厚み感、ボリューム感を有していた。
【００３１】なお、１ラインにロータリースクリーン版
（メッシュ１００線）を２版設けた印刷機を使用して、
２０ｍ／分にて上記原紙上にアクリル系樹脂ペーストを
連続塗工したが、上記と同様に乾燥状態の良好な原反シ
ートが得られた。 ＜比較例＞上記実施例と同じ原紙及びアクリル系樹脂ペ
ーストを使用した。具体的には、原紙にアクリル系樹脂
ペーストを２５０ｇ／ｍ2（乾燥時１５０ｇ／ｍ2程度）
の塗布量となるように、メッシュ６０線の枚葉スクリー
ン版にて塗工し、長さ１０ｍの乾燥炉（炉内温度１５０
℃）にて乾燥させた。その結果、搬送スピードが３０ｍ
／分では、乾燥不足によりシート化できず、１０ｍ／分
ではシート化は出来たが、メッシュの目がそのままシー
ト表面に確認され、原反シートとしては使用できないも
のであった。
（メッシュ１００線）を２版設けた印刷機を使用して、
２０ｍ／分にて上記原紙上にアクリル系樹脂ペーストを
連続塗工したが、上記と同様に乾燥状態の良好な原反シ
ートが得られた。 ＜比較例＞上記実施例と同じ原紙及びアクリル系樹脂ペ
ーストを使用した。具体的には、原紙にアクリル系樹脂
ペーストを２５０ｇ／ｍ2（乾燥時１５０ｇ／ｍ2程度）
の塗布量となるように、メッシュ６０線の枚葉スクリー
ン版にて塗工し、長さ１０ｍの乾燥炉（炉内温度１５０
℃）にて乾燥させた。その結果、搬送スピードが３０ｍ
／分では、乾燥不足によりシート化できず、１０ｍ／分
ではシート化は出来たが、メッシュの目がそのままシー
ト表面に確認され、原反シートとしては使用できないも
のであった。
【００３２】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、化粧基材の上に、水性エマルジョン樹脂をロータ
リースクリーン印刷法により塗工するため、十分な厚み
感、ボリューム感を持った化粧材が得られる。また、こ
のようなロータリースクリーン印刷法による塗工工程を
特に繰り返して行うことにより多層塗布する場合には、
塗工膜の塗工・乾燥条件の許容範囲が広くなるので、生
産スピードを上げても物性面において問題のない原反シ
ートを作製でき、生産性を高めることが可能となった。
れば、化粧基材の上に、水性エマルジョン樹脂をロータ
リースクリーン印刷法により塗工するため、十分な厚み
感、ボリューム感を持った化粧材が得られる。また、こ
のようなロータリースクリーン印刷法による塗工工程を
特に繰り返して行うことにより多層塗布する場合には、
塗工膜の塗工・乾燥条件の許容範囲が広くなるので、生
産スピードを上げても物性面において問題のない原反シ
ートを作製でき、生産性を高めることが可能となった。
【００３３】また、本発明によれば、化粧基材上に多層
塗布により異なる種類の水性エマルジョン樹脂を積層す
ることが出来るため、例えば物性の異なる樹脂を積層す
ることにより化粧材の機能性を高めることが可能となっ
た。
塗布により異なる種類の水性エマルジョン樹脂を積層す
ることが出来るため、例えば物性の異なる樹脂を積層す
ることにより化粧材の機能性を高めることが可能となっ
た。
【００３４】また、本発明によれば、基材上に塗布する
水性エマルジョンペースト中に発泡剤を添加しておくこ
とにより一段と厚み感、ボリューム感のある化粧材を得
ることが可能となった。
水性エマルジョンペースト中に発泡剤を添加しておくこ
とにより一段と厚み感、ボリューム感のある化粧材を得
ることが可能となった。
【００３５】さらに、本発明によれば、所望の絵柄印
刷、エンボス加工等を適宜行うことにより、厚み感、ボ
リューム感があり、しかも意匠性の優れた化粧材を得る
ことが可能となった。
刷、エンボス加工等を適宜行うことにより、厚み感、ボ
リューム感があり、しかも意匠性の優れた化粧材を得る
ことが可能となった。
【図１】本発明により得られる化粧材の一構成を示す断
面図である。
面図である。
【図２】本発明により得られる化粧材の他の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】ロータリースクリーン印刷法の原理を示す概略
斜視図である。
斜視図である。
１ 化粧基材 ２ 水性エマルジョン樹脂層 ３ 水性エマルジョン樹脂層 ４ 水性発泡インキ ５ 凹凸模様 ６ スキージブレード ７ ロータリースクリーン版 ８ ペースト ９ カウンタープレッシャーローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 33/00 Ｂ３２Ｂ 33/00 Ｂ４１Ｍ 3/18 Ｂ４１Ｍ 3/18 Ｂ４４Ｃ 7/00 Ｂ４４Ｃ 7/00 Ｄ２１Ｈ 27/20 Ｄ２１Ｈ 5/00 Ａ
Claims (5)
- 【請求項１】 化粧基材の上に、水性エマルジョン樹脂
をロータリースクリーン印刷法により塗工して水性エマ
ルジョン樹脂層を形成することを特徴とする内装用化粧
材の製造方法。 - 【請求項２】 前記水性エマルジョン樹脂をロータリー
スクリーン印刷法により塗工する工程を少なくとも２回
繰り返すことにより積層された水性エマルジョン樹脂層
を形成することを特徴とする請求項１記載の内装用化粧
材の製造方法。 - 【請求項３】 化粧基材の上に、異なる種類の水性エマ
ルジョン樹脂を積層することを特徴とする請求項２記載
の内装用化粧材の製造方法。 - 【請求項４】 前記水性エマルジョン樹脂中に発泡剤を
含有することを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記
載の内装用化粧材の製造方法。 - 【請求項５】 所望の絵柄印刷、エンボス加工を施すこ
とを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の内装用
化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7167980A JPH08332443A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 内装用化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7167980A JPH08332443A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 内装用化粧材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08332443A true JPH08332443A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15859587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7167980A Pending JPH08332443A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 内装用化粧材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08332443A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010087057A (ko) * | 2000-03-06 | 2001-09-15 | 남영식 | 벽지의 제조방법 및 그 벽지 |
| KR100729522B1 (ko) * | 2005-02-17 | 2007-06-15 | 주식회사 엘지화학 | 라텍스 무늬형성층을 포함하는 합성수지계 바닥장식재 |
| CN104428830A (zh) * | 2012-07-05 | 2015-03-18 | 乐金华奥斯有限公司 | 装饰性吸声片及包括该装饰性吸声片的吸声式隔声板 |
| CN105672604A (zh) * | 2016-01-18 | 2016-06-15 | 安徽紫荆花壁纸股份有限公司 | 一种表面图案具有透明堆积闪光效果的墙纸及制作方法 |
| JP2018162915A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | カシオ計算機株式会社 | 膨張装置、立体画像形成システム、熱膨張性シートの膨張方法及びプログラム |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5943198A (ja) * | 1982-08-30 | 1984-03-10 | レイテツク株式会社 | 防炎壁紙 |
| JPS6279875A (ja) * | 1985-10-02 | 1987-04-13 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 防水施工法 |
| JPH0647875A (ja) * | 1992-02-25 | 1994-02-22 | Achilles Corp | 装飾シートおよびその製造方法 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP7167980A patent/JPH08332443A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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